JP2005125863A - 移動体用座席 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明の目的は、デザイン性、防水性、耐久性をより向上させることが可能な移動体用座席を提供することにある。
【解決手段】 本発明はボトムプレート50上にクッション材60を配設し、このクッション材60を表皮材70で被覆し、ウィンカーランプ20を備えてなる移動体用座席10に関する。
表皮材70には、ウィンカーランプ20を露見するための孔部71が形成され、この孔部71には、ウィンカーランプ20から照射された光を透過可能なレンズ部材72が、縫合、溶着、接着のいずれか又はこれらの組み合わせにより一体に配設されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明はボトムプレート50上にクッション材60を配設し、このクッション材60を表皮材70で被覆し、ウィンカーランプ20を備えてなる移動体用座席10に関する。
表皮材70には、ウィンカーランプ20を露見するための孔部71が形成され、この孔部71には、ウィンカーランプ20から照射された光を透過可能なレンズ部材72が、縫合、溶着、接着のいずれか又はこれらの組み合わせにより一体に配設されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、移動体用座席に係り、特に、ランプを備えた移動体用座席に関する。
従来から、二輪車等の移動体の座席にウィンカーランプやストップランプを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の座席によれば、移動体の高い位置でウィンカーランプやストップランプを点灯させることができるので、後続のドライバ等における視認性を向上させることが可能である。また、ウィンカーランプやストップランプを座席に設けるという斬新なアイデアによって、移動体全体のデザイン性を向上させることが可能である。
特開2003−127930(第4頁、図1)
最近では、二輪車等の移動体におけるデザインは、より変化に富んだものとなっており、さらなるデザイン性を向上した座席の提案が望まれている。また、デザイン性だけでなく、表皮材のランプが位置する部位における防水性、耐久性をより高めた座席の提案が望まれている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、デザイン性、防水性、耐久性をより向上させることが可能な移動体用座席を提供することにある。
前記課題は、請求項1に記載の移動体用座席によれば、ボトムプレート上にクッション材を配設し、該クッション材を表皮材で被覆してなる移動体用座席において、該移動体用座席には、ランプが配設され、前記表皮材には、前記ランプを露見するための露見部が形成され、該露見部には、前記ランプから照射された光を透過可能なレンズ部材が配設されたこと、により解決される。
このように、移動体用座席にランプが配設され、表皮材にランプを露見するための露見部が形成され、露見部にランプから照射された光を透過可能なレンズ部材が配設されていると、例えば、レンズ部材の色を表皮材と同一にして統一感を持たせたり、レンズ部材の形状を表皮材に合わせてデザイン上の特徴を持たせたりするなど趣向を凝らすことが可能となり、これにより、移動体用座席のデザインをより変化に富んだものとすることが可能となる。
このとき、請求項2に記載のように、レンズ部材が、表皮材に一体的に接合されていると、レンズ部材と表皮材との一体感を持たせることが可能となり、デザイン性をより向上させることが可能となる。また、レンズ部材が表皮材に一体に配設されることにより、露見部における気密性が高められるので、水滴や塵などが座席内部へ入り込むことを防止することが可能となる。さらに、水滴や塵などが座席内部へ入り込むことを防止することにより、座席内部の腐食等を防止できるので、移動体用座席の耐久性をより向上させることが可能となる。
なお、請求項3に記載のように、前記ランプは、より具体的には、ウィンカーランプ又はストップランプである。また、請求項4に記載のように、前記ランプは、さらに具体的には、複数の光源が横長に配列されてなる。さらに、請求項5に記載のように、ランプの光源は、より好適には、発光ダイオードからなる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
図1乃至図5は本発明の第一実施形態を示す図で、図1はモータサイクルの右側面を示す説明図、図2はモータサイクルを後方から見た説明図、図3はモータサイクルの左側面を示す説明図、図4は座席の右側面部を図1のA−A線で切断した断面図、図5は座席の斜視図である。
図1乃至図5は本発明の第一実施形態を示す図で、図1はモータサイクルの右側面を示す説明図、図2はモータサイクルを後方から見た説明図、図3はモータサイクルの左側面を示す説明図、図4は座席の右側面部を図1のA−A線で切断した断面図、図5は座席の斜視図である。
(第一実施形態)
はじめに、図1乃至図5を参照しながら、本発明の第一実施形態に係る移動体用座席の構成について説明する。
本実施形態に係る座席10は、例えば、スクータやオートバイなどのモータサイクル80に好適に使用されるものであり、座席10の後部の両側面には、複数のランプ20a,30aが横長に配列されてなるサイドマーカ20,30がそれぞれ内蔵されている。このサイドマーカ20,30は、オレンジ色に発光するようにそれぞれ構成されており、サイドマーカ20は、右折用のウィンカーランプ81と連動して点滅し、サイドマーカ30は、左折用のウィンカーランプ82と連動して点滅するようになっている。
はじめに、図1乃至図5を参照しながら、本発明の第一実施形態に係る移動体用座席の構成について説明する。
本実施形態に係る座席10は、例えば、スクータやオートバイなどのモータサイクル80に好適に使用されるものであり、座席10の後部の両側面には、複数のランプ20a,30aが横長に配列されてなるサイドマーカ20,30がそれぞれ内蔵されている。このサイドマーカ20,30は、オレンジ色に発光するようにそれぞれ構成されており、サイドマーカ20は、右折用のウィンカーランプ81と連動して点滅し、サイドマーカ30は、左折用のウィンカーランプ82と連動して点滅するようになっている。
サイドマーカ20を構成する各ランプ20aは、LED(発光ダイオード)21、外筒部22、保護レンズ23が一体に形成されたものである。外筒部22は、LED21の周囲を囲むように形成されており、保護レンズ23は、透明体又は半透明体からなり外筒部22の先端開口22aに設けられている。そして、ランプ20aは、はんだ付け等によって基板40に組み付けられており、この基板40は、座席10に設けられたボトムプレート50の内側にネジなどの固着具41によって固定されている。
ボトムプレート50は、所定の強度を得るために硬質樹脂(例えば、ポリプロピレン)を射出成形したもので構成されている。ボトムプレート50の側部には、孔部51が複数形成されており、この孔部51には、上記ランプ20aの中央から後端までの部分が防水リング52を介して挿入されている。ボトムプレート50には、例えば、ウレタンフォーム、ポリプロピレンフォーム、ポリエチレンフォームなどの柔軟性のある発泡体からなるクッション材60が配設されており、このクッション材60のランプ20aが配設される位置には、孔部61が形成されている。そして、この孔部61には、上記ランプ20aの中央から先端までの部分が挿入されている。
クッション材60は、合成皮革や耐水性のある撥水性生地からなる表皮材70で被覆されており、この表皮材70のサイドマーカ20が位置する部位には、露見部としての複数の孔部71が形成されている。そして、この孔部71からは、サイドマーカ20のランプ20aがそれぞれ露見するようになっている。また、表皮材70には、孔部71を塞ぐように短冊状のレンズ部材72が設けられている。このレンズ部材72は、軟質材からなる透光体(無色透明又は無色半透明の樹脂等)で構成され、例えば、縫合、溶着、接着のいずれか又はこれらの組み合わせなどによって表皮材70に一体的に接合されている。なお、ここでいう縫合による接合とは、例えば、レンズ部材72の縁部を表皮材70に縫い合わせることをいう。
このように、本実施形態の座席10では、レンズ部材72が表皮材70と一体に形成されており、これにより、レンズ部材72の色を表皮材70と同一にして統一感を持たせたり、レンズ部材72の形状を表皮材70に合わせてデザイン上の特徴を持たせたりするなど趣向を凝らすことができ、座席10のデザインをより変化に富んだものとすることが可能となる。また、上述のように、レンズ部材72を表皮材70と一体に形成することにより、孔部71における気密性が高められるので、水滴や塵などが座席内部へ入り込むことを防止することが可能となる。さらに、水滴や塵などが座席内部へ入り込むことを防止することにより、座席内部の腐食等を防止できるので、座席10の耐久性をより向上させることが可能となる。なお、座席10は、クッション材60を所定形状にすることにより座面にバックレストが一体に形成された構成であっても良い。
また、表皮材70は、より具体的には、図5に示すように構成される。すなわち、表皮材70の前側は、例えば、赤色などの塗料により塗装されており、表皮材70の後側は、例えば、カウル88と同系色のパール系塗料により塗装されカウル88と一体感のあるデザインとなっている。さらに、表皮材70の座面部に位置する部位には、蛍光トップコートにより模様73が施されている。このように、本実施形態の座席10は、パール系塗料による塗装、座面部への装飾、サイドマーカ20,30の配設等によって、よりデザイン性が高められている。なお、本実施形態に係る座席10では、ランプ20aがオレンジ色に発光するように構成され、レンズ部材72が無色透明又は無色半透明に構成されるように説明したが、ランプ20aが白色に発光するように構成され、レンズ部材72がオレンジ色の半透明に構成されても良いことは勿論である。また、サイドマーカ30を構成する各ランプ30aおよびその取り付け構造は、上記ランプ20aと同様であり、その説明は省略する。
そして、本実施形態に係るモータサイクル80では、不図示のウィンカーレバーを操作すると、この操作に応じた信号がウィンカースイッチ83から制御回路84に出力されるようになっている。また、不図示のブレーキレバーを操作すると、この操作に応じた信号がブレーキスイッチ85から制御回路84に出力されるようになっている。制御回路84には、バッテリ86から電力が供給されており、上記ウィンカースイッチ83やブレーキスイッチ85から出力される信号に応じて、制御回路84からサイドマーカ20,30、ウィンカーランプ81,82、ストップランプ87へ電力が供給されるようになっている。そして、不図示のウィンカーレバーを右方向に操作すると、ウィンカーランプ81と共にサイドマーカ20が点滅し、ウィンカーレバーを左方向に操作すると、ウィンカーランプ82と共にサイドマーカ30が点滅するようになっている。また、不図示のブレーキレバーを操作すると、ストップランプ87が点灯するようになっている。なお、サイドマーカ20,30は、各ランプ20a,30aが同時に点滅するような構成でも良く、また、各ランプ20a,30aが順次点滅するような構成であっても良い。
(第二実施形態)
次に、図7,図8を参照しながら、本発明の第二実施形態に係る座席について説明する。図7,図8は、本発明の第二実施形態を示す図で、図7はモータサイクルの右側面を示す説明図、図8はモータサイクルを後方から見た説明図である。
本発明の第二実施形態に係る座席110は、上記第一実施形態に係る座席にハイマウントストップランプ120を追加したものである。この第二実施形態に係る座席において、ハイマウントストップランプ120を設けた構成以外については、上述の第一実施形態に係る構成と同一であり、その説明は省略することとする。また、第二実施形態についての説明において、上記第一実施形態に係るものと同一の部材は、同一の符号を用いることとする。
次に、図7,図8を参照しながら、本発明の第二実施形態に係る座席について説明する。図7,図8は、本発明の第二実施形態を示す図で、図7はモータサイクルの右側面を示す説明図、図8はモータサイクルを後方から見た説明図である。
本発明の第二実施形態に係る座席110は、上記第一実施形態に係る座席にハイマウントストップランプ120を追加したものである。この第二実施形態に係る座席において、ハイマウントストップランプ120を設けた構成以外については、上述の第一実施形態に係る構成と同一であり、その説明は省略することとする。また、第二実施形態についての説明において、上記第一実施形態に係るものと同一の部材は、同一の符号を用いることとする。
本発明の第二実施形態に係る座席110の後部中央には、複数のランプ120aが横長に配列されてなるハイマウントストップランプ120が設けられている。このハイマウントストップランプ120は、モータサイクル80のストップランプと連動して点灯するように構成されている。ハイマウントストップランプ120を構成する各ランプ120aは、サイドマーカ20,30を構成するランプ20a,30aと同様な構成である。ただし、ハイマウントストップランプ120を構成する各ランプ120aは、赤色に発光するように構成されている。
表皮材70のハイマウントストップランプ120が位置する部位には、露見部としての複数の孔部171が形成されている。そして、この孔部171からは、ハイマウントストップランプ120のランプ120aがそれぞれ露見するようになっている。また、表皮材70には、孔部171を塞ぐように短冊状のレンズ部材172が設けられている。このレンズ部材172は、透光体(無色透明又は無色半透明の樹脂等)により構成され、例えば、縫合、溶着、接着のいずれか又はこれらの組み合わせなどによって表皮材70と一体に形成されている。このように、本実施形態の座席110では、レンズ部材172を表皮材70と一体に形成されており、これにより、この孔部171から座席110内部に水滴や塵などが入り込まないようになっている。なお、ランプ120aが赤色に発光するように構成され、レンズ部材172が無色透明又は無色半透明に構成されても良く、また、ランプ120aが白色に発光するように構成され、レンズ部材172が赤色の半透明に構成されても良い。また、ハイマウントストップランプ120は、不図示のブレーキレバーを操作している間に点滅するような構成であってもよい。
上記したように、本実施形態によれば、レンズ部材72が表皮材70と一体に形成されているので、レンズ部材72の色を表皮材70と同一にして統一感を持たせたり、レンズ部材72の形状を表皮材70に合わせてデザイン上の特徴を持たせたりするなど趣向を凝らすことができ、これにより、座席10のデザインをより変化に富んだものとすることが可能となる。また、上述のように、レンズ部材72を表皮材70と一体に形成することにより、孔部71における気密性が高められるので、水滴や塵などが座席内部へ入り込むことを防止することが可能となる。さらに、水滴や塵などが座席内部へ入り込むことを防止することにより、座席内部の腐食等を防止できるので、座席10の耐久性をより向上させることが可能となる。
本発明の移動体用座席は、上述のように、スクータやオートバイだけでなく、バギー、水上バイク、スノーモービルなどにも適用可能である。
10 座席
20,30 サイドマーカ
20a,30a ランプ
50 ボトムプレート
60 クッション材
70 表皮材
71 孔部
72 レンズ部材
80 モータサイクル
20,30 サイドマーカ
20a,30a ランプ
50 ボトムプレート
60 クッション材
70 表皮材
71 孔部
72 レンズ部材
80 モータサイクル
Claims (5)
- ボトムプレート上にクッション材を配設し、該クッション材を表皮材で被覆してなる移動体用座席において、
該移動体用座席には、ランプが配設され、
前記表皮材には、前記ランプを露見するための露見部が形成され、
該露見部には、前記ランプから照射された光を透過可能なレンズ部材が配設されたことを特徴とする移動体用座席。 - 前記レンズ部材は、前記表皮材に一体的に接合されたことを特徴とする請求項1に記載の移動体用座席。
- 前記ランプは、ウィンカーランプ又はストップランプであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の移動体用座席。
- 前記ランプは、複数の光源が横長に配列されてなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の移動体用座席。
- 前記ランプの光源は、発光ダイオードからなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の移動体用座席。
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Cited By (3)
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KR200447217Y1 (ko) | 2009-08-14 | 2010-01-06 | 장현주 | 방향표시 기능이 구비된 자전거 |
CN107776723A (zh) * | 2017-11-17 | 2018-03-09 | 邵阳轻乐智能科技有限公司 | 一种自行车坐垫及电助力自行车 |
WO2019086184A1 (de) * | 2017-10-31 | 2019-05-09 | Ktm Ag | Motorradsitzanordnung |
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