JP4376728B2 - 自動二輪車の灯火器 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、ライセンスプレート枠の周囲にブレーキと連動して点灯するランプ(以下、補助灯と称す)を配置し、この補助灯が制動灯の補助として機能し、自車が制動中であることを後続車に容易に認識可能にする技術が開示されている。
そのため、前記公報のようにライセンスプレート枠の周囲に補助灯を設けた場合、ライセンスライトを点灯したときにその光によって前記補助灯の光が薄められる可能性がある。
そこで、この発明は、ライセンスプレートの外側にテールライト(制動灯、尾灯)を配置し、さらにそのライセンスプレートを別体のライセンスライトにて照射させる場合に、テールライトおよびライセンスプレートの視認性を向上することができる自動二輪車の灯火器を提供するものである。
このように構成することにより、ライセンスライトが凹部の側壁面部に設置されているので、ライセンスライトを点灯した場合に、ライセンスライトは凹部内を照らすだけで、テールライトを照らすことはない。したがって、テールライトの発光面の光がライセンスライトの光によって薄められることがない。つまり、テールライトおよびライセンスプレートの双方における視認性を向上させることができる。
また、前記テールライトの発光面は、内側発光面と、該内側発光面の外側に連続して設けられ該内側発光面に角度を有して交わる外側発光面とを有し、前記内側発光面は前記外側発光面と前記ライセンスプレートの外周縁とを結ぶ車体後方へ広がる傾斜面上にあるので、テールライトの発光面が立体的になり、平面的な発光面に比べて発光面積を大きくすることができる。
このように構成することにより、ライセンスプレートが左右1対のライセンスライトによって照明されるので、ライセンスプレートに対する視認性が極めてよい。
このように構成することにより、ライセンスライトは凹部内だけを照らすことができ、ライセンスプレートに対する視認性を向上させることができる。
このように構成することにより、テールライトやライセンスプレートを車体外面から外方に突出させないようにすることができる。
このように構成することにより、方向指示灯が車両前方に進むにしたがって側方に広がる形態に形成されるので、車両後方からの方向指示灯に対する視認性が極めてよくなる。
このように構成することにより、方向指示灯を車体外面から外方に突出させないようにできる。
このように構成することにより、シートとカウルの継ぎ目の部分は自動二輪車では路面から比較的に高い位置にあるので、ライセンスプレートとテールライトを路面から比較的に高い位置に配置することができる。
請求項2および請求項3に係る発明によれば、ライセンスプレートが左右1対のライセンスライトによって照明されるので、ライセンスプレートに対する視認性が極めてよいという優れた効果が奏される。
請求項5に係る発明によれば、方向指示灯が車両前方に進むにしたがって側方に広がる形態に形成されるので、車両後方からの方向指示灯に対する視認性が極めてよいという優れた効果が奏される。
請求項7に係る発明によれば、自動二輪車のライセンスプレートとテールライトを路面から比較的に高い位置に配置することができるので、ライセンスプレートとテールライトに対する視認性をより一層高めることができるという優れた効果が奏される。
図1に示すように、自動二輪車1は、前輪2を転舵するための操向ハンドル4と、駆動輪である後輪3よりも若干前上方に設置されたシート部5と、前輪2とシート部5との間に配置されたステップフロア6と、を備えている。なお、この自動二輪車1は、内燃機関と電動機(いずれも図示せず)を動力源として備え、これら内燃機関と電動機のいずれか一方または両方の動力で後輪3を駆動することができるハイブリッド自動二輪車である。
テールライト20は、略矩形のライセンスプレート7の外側を包囲するように配置されている。テールライト20の内側には、車体前方に凹む凹部29が凹設されており、この凹部29の底部にライセンスプレート7が取り付けられている。
ライセンスライト30は白色のバルブからなり、レンズ23の内側であってライセンスプレート7の左右両側に設置されていて、光を凹部29内に向けて照射してライセンスプレート7を照明する。なお、レンズ23は、ライセンスライト30の光を透過すべき部分については無色透明に構成されている。
なお、この実施例では、発光体21,41をLEDにより構成されたものとして説明するが、発光体21,41を一般の自動二輪車の尾灯等に用いられているバルブにより構成してもよい。
一方、ライセンスプレート7は左右1対のライセンスライト30によって照明されるので、ライセンスプレート7に対する視認性も極めてよい。
つまり、テールライト20およびライセンスプレート7の双方における視認性を向上させることができる。
しかも、ライセンスプレート7とテールライト20とリヤウィンカライト40が配置されているシート11とカウル13の継ぎ目の部分は、自動二輪車1においては路面から比較的に高い位置にあるので、ライセンスプレート7、テールライト20、リヤウィンカライト40に対する視認性をより一層高めることができる。
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
7 ライセンスプレート
11 シート(外装部材)
13 カウル(外装部材)
20 テールライト
24 内側発光面(側壁面部)
25 外側発光面
29 凹部
30 ライセンスライト
40 リヤウィンカライト(方向指示灯)
100 灯火器
Claims (7)
- 自動二輪車(1)の後部に設けられたライセンスプレート(7)の外側を包囲するように配置されレンズ(23)およびハウジング(22)を有する制動灯兼テールライト(20)と、
前記テールライト(20)の内側に車体と一体に凹設されその底部に前記ライセンスプレート(7)が設置されて該ライセンスプレート(7)の外側を包囲する凹部(29)と、
前記凹部(29)の側壁面部に設けられ前記ライセンスプレート(7)を照明するライセンスライト(30)と、
を備え、前記テールライト(20)の前記レンズ(23)の発光面は、前記ライセンスプレート(7)に近接して設けられた内側発光面(24)と、該内側発光面(24)の外側に連続して設けられ該内側発光面(24)に角度を有して交わる外側発光面(25)とを有し、前記レンズ(23)の前記内側発光面(24)は前記外側発光面(25)と前記ライセンスプレート(7)の外周縁とを結ぶ車体後方へ広がる傾斜面上にあり、且つ前記凹部(29)の側壁面部を構成し、前記ライセンスライト(30)の光を透過すべき部分が無色透明に構成されていることを特徴とする自動二輪車(1)の灯火器(100)。 - 前記ライセンスプレート(7)の両側方にそれぞれ前記ライセンスライト(30)が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車(1)の灯火器(100)。
- 前記ライセンスライト(7)は、前記外側発光面(25)と前記ライセンスプレート(7)の外周縁とを結ぶ車体後方へ広がる傾斜面上にあることを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車(1)の灯火器(100)。
- 前記ライセンスプレート(7)と前記テールライト(20)は、車体の外装を構成する外装部材(11,13)の継ぎ目に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の自動二輪車(1)の灯火器(100)。
- 前記テールライト(20)の側方に近接して左右一対の方向指示灯(40)が設けられ、該方向指示灯(40)は車両前方に進むにしたがって側方に広がるように形成された外装部材(11,13)に沿って設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の自動二輪車(1)の灯火器(100)。
- 前記方向指示灯(40)は車体の外装を構成する外装部材(11,13)の継ぎ目に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の自動二輪車(1)の灯火器(100)。
- 前記ライセンスプレート(7)とテールライト(20)は、外装部材を構成するシート(11)とカウル(13)の継ぎ目に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の自動二輪車(1)の灯火器(100)。
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