JP2005125537A - 射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】無端回転力伝達ユニットにおいて異常が発生したかどうかを判断することができるようにする。
【解決手段】回転力を発生させる駆動部と、前記回転力を受ける複数の駆動伝達ユニットと、該各駆動伝達ユニットに配設された同期回転部材、及び該各同期回転部材を同期させ、回転力を伝達する同期用の無端部材を備えた無端回転力伝達ユニットと、前記各駆動伝達ユニットに配設された異常検出回転部材、該各異常検出回転部材間に張設された異常検出用の無端部材、及び該異常検出用の無端部材の状態を検出する状態検出部を備えた異常検出装置と、前記異常検出用の無端部材の状態に基づいて前記無端回転力伝達ユニットの異常を判定する異常判定処理手段とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、射出成形機に関するものである。
従来、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を、高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間内において冷却して固化させた後、成形品を取り出すようになっている。
前記射出成形機は型締装置及び射出装置を有し、前記型締装置は、固定プラテン及び可動プラテンを備え、型締用モータを駆動するたことによって可動プラテンを進退させることにより、金型装置の型閉じ、型締め及び型開きを行う。
一方、前記射出装置は、ホッパから供給された樹脂を加熱して溶融させる前記加熱シリンダ、及び溶融させられた樹脂を射出する射出ノズルを備え、前記加熱シリンダ内にスクリューが進退自在に、かつ、回転自在に配設される。そして、計量工程において計量用モータを駆動してスクリューを回転させると、スクリューの前端に形成されたスクリューヘッドの前方に樹脂が蓄えられ、それに伴って、スクリューが後退させられ、射出工程において、射出用モータを駆動してスクリューを前進させると、スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂が射出ノズルから射出される。ところで、例えば、前記射出用モータを駆動することによって発生させられた回転の回転運動は、ボールねじによって直進運動に変換され、推力となってスクリューに伝達され、スクリューを進退させる。
図2は従来の射出装置の概念図である。
図において、12は加熱シリンダ、31は図示されないフレームに対して進退(図において左右方向に移動)自在に配設されたスライドテーブル、35は該スライドテーブル31に固定された固定プレートであり、該固定プレート35に前記加熱シリンダ12の後端(図において右端)が冷却装置13を介して取り付けられる。また、前記固定プレート35に対して進退自在に可動プレート36が配設される。
該可動プレート36のほぼ中央に、スクリュー支持軸40が図示されないベアリングによって回転自在に配設され、前記スクリュー支持軸40にスクリュー22の後端が固定される。そして、前記スクリュー支持軸40の後端に図示されない従動プーリが固定される。
また、前記可動プレート36の所定の箇所に図示されない計量用モータが取り付けられ、該計量用モータの出力軸に図示されない駆動プーリが取り付けられ、該駆動プーリと前記従動プーリとの間に図示されないタイミングベルトが張設される。
そして、前記可動プレート36を進退させるために、固定プレート35と可動プレート36との間に架設させて、スクリュー22より上方にボールねじユニット37が、スクリュー22より下方にボールねじユニット38が配設される。そのために、前記固定プレート35の周縁の2箇所、例えば、スクリュー22の軸に対して点対称の位置にボールナット52が固定される。そして、該各ボールナット52は、前端(図において左端)に形成されたフランジ部53を固定プレート35の前端面(図において左端面)S1に当接させて、かつ、固定プレート35を貫通して取り付けられる。
また、前記可動プレート36の周縁における前記ボールナット52の位置と対応する位置において、各ボールねじ軸45がベアリング46によって可動プレート36に対して回転自在に、かつ、軸方向に移動不能に支持され、互いに平行に、かつ、前記スクリュー22と平行に延在させられる。前記ボールねじ軸45は、前半部(図において左半部)にねじ部48を、後半部(図において右半部)に軸部49を備える。
そして、前記各ねじ部48は、固定プレート35を貫通して前方(図において左方)に延在させられ、固定プレート35を貫通する部分において、前記各ボールナット52と螺(ら)合させられる。また、前記軸部49は、可動プレート36に形成された穴36aを貫通して後方(図において右方)に延在させられる。なお、各ボールナット52及びボールねじ軸45によって前記ボールねじユニット37、38が、ボールナット52及びねじ部48によってボールねじが構成される。
ところで、ボールねじユニット38において、前記軸部49の後端部(図において右端部)に従動プーリ54が、該従動プーリ54より更に後方、すなわち、前記軸部49の後端に同期プーリ55が取り付けられ、前記ボールねじユニット37において、前記軸部49の後端に同期プーリ56が取り付けられ、前記同期プーリ55、56間にタイミングベルト57が張設される。なお、同期プーリ55、56及びタイミングベルト57によって同期用の無端回転力伝達ユニットが構成される。
また、前記可動プレート36の、例えば、下方の所定の箇所に射出用モータ61が取り付けられ、該射出用モータ61の出力軸62に駆動プーリ63が取り付けられ、該駆動プーリ63と前記従動プーリ54との間にタイミングベルト60が張設される。したがって、射出用モータ61を駆動することによって駆動プーリ63を回転させると、駆動プーリ63の回転が従動プーリ54を介してボールねじユニット38側のボールねじ軸45に伝達され、該ボールねじ軸45を回転させる。このとき、該ボールねじ軸45の回転は、同期プーリ55、タイミングベルト57及び同期プーリ56を介してボールねじユニット37側のボールねじ軸45にも伝達される。その結果、各ボールねじ軸45は同期して回転させられる。
この場合、各ボールねじユニット37、38のボールねじ軸45を互いに同期させて回転させるに当たり、各ボールねじにおける螺合部に加わる荷重が等しくなるように、組立て時に同期プーリ55、56及びタイミングベルト57における荷重バランスが調整される。
前記構成の射出装置においては、計量工程時に、前記計量用モータを駆動することによって、前記スクリュー22を回転させると、図示されないホッパ内のペレット状の樹脂は、加熱シリンダ12内に進入し、加熱シリンダ12内を前進させられ、それに伴って、スクリュー22は後退(図において右方向に移動)させられる。また、前記加熱シリンダ12の周囲には図示されないヒータが配設され、該ヒータによって加熱シリンダ12を加熱し、該加熱シリンダ12内の樹脂を溶融させることができるようになっている。したがって、スクリュー22の前端の図示されないスクリューヘッドの前方に1ショット分の溶融させられた樹脂が蓄えられる。
次に、射出工程時に、前記射出用モータ61を駆動することによって、スクリュー22を回転させることなく前進(図において左方向に移動)させると、前記スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂は、加熱シリンダ12の前端に取り付けられた射出ノズル12aから射出され、図示されない金型装置のキャビティ空間に充填される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−117947号公報
しかしながら、前記従来の射出装置においては、射出装置の稼働中に何らかの原因で同期プーリ55、56及びタイミングベルト57の荷重バランスが狂っても、異常が発生したかどうかを判断することができない。したがって、前記各螺合部に加わる荷重が互いに異なると、荷重が多く加わる螺合部の疲労が大きくなり、射出成形機の耐久性が低下してしまう。
本発明は、前記従来の射出装置の問題点を解決して、無端回転力伝達ユニットにおいて異常が発生したかどうかを判断することができ、耐久性を向上させることができる射出成形機を提供することを目的とする。
そのために、本発明の射出成形機においては、回転力を発生させる駆動部と、前記回転力を受ける複数の駆動伝達ユニットと、該各駆動伝達ユニットに配設された同期回転部材、及び該各同期回転部材を同期させ、各同期回転部材間で回転力を伝達する同期用の無端部材を備えた無端回転力伝達ユニットと、前記各駆動伝達ユニットに配設された異常検出回転部材、該各異常検出回転部材間に張設された異常検出用の無端部材、及び該異常検出用の無端部材の状態を検出する状態検出部を備えた異常検出装置と、前記異常検出用の無端部材の状態に基づいて前記無端回転力伝達ユニットの異常を判定する異常判定処理手段とを有する。
本発明の他の射出成形機においては、さらに、前記状態検出部は異常検出用の無端部材のテンションを検出する。
本発明の更に他の射出成形機においては、さらに、前記状態検出部は異常検出用の無端部材の振動を検出する。
本発明の更に他の射出成形機においては、さらに、前記異常検出回転部材は異常検出用プーリである。そして、前記異常検出用の無端部材はタイミングベルトである。また、前記状態検出部は、前記タイミングベルトと噛(し)合する歯付きローラを備える。
本発明の更に他の射出成形機においては、さらに、無端回転力伝達ユニットに異常が発生したときに、前記駆動部を停止させる駆動部停止処理手段を有する。
本発明の更に他の射出成形機においては、さらに、前記各駆動伝達ユニットは、第1、第2の駆動伝達ユニットである。
本発明の更に他の射出成形機においては、さらに、前記駆動部からの回転力を各駆動伝達ユニットに伝達するために、前記無端回転力伝達ユニットとは別に、前記各駆動伝達ユニットのうちの一つに前記回転力を伝達する他の無端回転力伝達ユニットを有する。
本発明によれば、射出成形機においては、回転力を発生させる駆動部と、前記回転力を受ける複数の駆動伝達ユニットと、該各駆動伝達ユニットに配設された同期回転部材、及び該各同期回転部材を同期させ、各同期回転部材間で回転力を伝達する同期用の無端部材を備えた無端回転力伝達ユニットと、前記各駆動伝達ユニットに配設された異常検出回転部材、該各異常検出回転部材間に張設された異常検出用の無端部材、及び該異常検出用の無端部材の状態を検出する状態検出部を備えた異常検出装置と、前記異常検出用の無端部材の状態に基づいて前記無端回転力伝達ユニットの異常を判定する異常判定処理手段とを有する。
この場合、異常判定処理手段は、異常検出用の無端部材の状態に基づいて前記無端回転力伝達ユニットの異常を判定するので、無端回転力伝達ユニットにおいて異常が発生したかどうかを精度良く判断することができる。その結果、射出成形機の耐久性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態における射出装置の概念図、図3は本発明の実施の形態における異常検出装置を示す図である。
図において、12はシリンダ部材としての加熱シリンダ、31は図示されないフレームに対して進退(図1において左右方向に移動)自在に配設されたスライドテーブル、35は該スライドテーブル31に固定された第1のプレート部材としての固定プレートであり、該固定プレート35に前記加熱シリンダ12の後端(図1において右端)が冷却装置13を介して取り付けられる。また、前記固定プレート35より後方(図1において右方)に、固定プレート35に対して進退自在に第2のプレート部材としての可動プレート36が配設される。
該可動プレート36のほぼ中央に、回転支持体としてのスクリュー支持軸40が図示されないベアリングによって回転自在に配設され、前記スクリュー支持軸40に射出部材及び進退部材としてのスクリュー22の後端が固定される。そして、前記スクリュー支持軸40の後端に、第1の従動側回転部材としての図示されない従動プーリが固定される。
また、前記可動プレート36の所定の箇所に所定の回転力を発生させる図示されない計量用の駆動部としての計量用モータが取り付けられ、該計量用モータの出力軸に、第1の駆動側回転部材としての図示されない駆動プーリが取り付けられ、該駆動プーリと前記従動プーリとの間に、第1の回転伝達部材としての無端部材、例えば、図示されないタイミングベルトが張設される。前記駆動プーリ、従動プーリ及びタイミングベルトによって計量用の無端回転力伝達ユニットが構成される。
本実施の形態においては、第1の駆動側回転部材として駆動プーリが、第1の従動側回転部材として従動プーリが、第1の回転伝達部材としてタイミングベルトが使用されるようになっているが、第1の駆動側回転部材として駆動側スプロケットを、第1の従動側回転部材として従動側スプロケットを、第1の回転伝達部材としてチェーンを使用することもできる。
そして、前記可動プレート36を進退させるために、固定プレート35と可動プレート36との間に架設させて、スクリュー22より上方に第1の駆動伝達ユニットとしてのボールねじユニット37が、スクリュー22より下方に第2の駆動伝達ユニットとしてのボールねじユニット38が配設される。そのために、前記ボールねじユニット37、38は、前記固定プレート35の周縁の2箇所、例えば、スクリュー22の軸に対して点対称の位置に配設される。
ボールねじユニット37は、第1のナットとしてのボールナット52、及び第1のねじ軸としてのボールねじ軸45を備え、前記ボールナット52は、前端(図1において左端)に形成されたフランジ部53を固定プレート35の前端面(図1において左端面)S1に当接させて、かつ、固定プレート35を貫通して取り付けられる。
同様に、ボールねじユニット38は、第2のナットとしてのボールナット52、及び第2のねじ軸としてのボールねじ軸45を備え、前記ボールナット52は、前端に形成されたフランジ部53を固定プレート35の前端面S1に当接させて、かつ、固定プレート35を貫通して取り付けられる。
そして、前記各ボールねじ軸45は、可動プレート36の周縁における前記ボールナット52の位置と対応する位置において、前記スクリュー22と平行に延在させられ、前半部(図1において左半部)にねじ部48を、後半部(図1において右半部)に軸部49を備える。また、ボールねじ軸45は、ベアリング46によって可動プレート36に対して回転自在に、かつ、軸方向に移動不能に支持される。
そして、前記ボールねじユニット37、38において、各ねじ部48は、固定プレート35を貫通して前方(図1において左方)に延在させられ、固定プレート35を貫通する部分において、前記各ボールナット52と螺合させられ、ねじ部48及びボールナット52によってボールねじが構成される。
したがって、各ボールねじユニット37、38において、ボールねじ軸45を回転させると、ボールねじ軸45の回転運動が、回転を伴う直進運動、すなわち、回転直進運動に変換され、可動プレート36が進退させられ、スクリュー22を進退させることができる。
なお、前記ねじ部48によって第1の変換要素が、ボールナット52によって第2の変換要素が、ボールねじによって運動方向変換部が構成される。本実施の形態においては、運動方向変換部としてボールねじが使用されるようになっているが、ボールねじに代えてローラねじを使用することができる。その場合、第1の変換要素としてローラねじ部が、第2の変換要素してローラナットが使用される。
ところで、前記ボールねじユニット37、38において、射出用の駆動部としての射出用モータ61において発生させられ、射出用モータ61によって発生させられた回転力を受けるために前記各軸部49は、可動プレート36に形成された穴36aを貫通して後方に延在させられる。
そして、ボールねじユニット38において、前記軸部49における可動プレート36より後方に第2の従動側回転部材としての従動プーリ54が、該従動プーリ54より更に後方に第1の同期回転部材としての同期プーリ55が取り付けられる。一方、ボールねじユニット37において、前記軸部49における可動プレート36より後方の前記同期プーリ55と対応する位置に、第2の同期回転部材としての同期プーリ56が取り付けられ、前記同期プーリ55、56間に、回転力を伝達する同期用の回転伝達部材としての無端部材、例えば、タイミングベルト57が張設される。なお、前記同期プーリ55、56及びタイミングベルト57によって同期用の無端回転力伝達ユニットが構成される。
また、前記可動プレート36の、例えば、下方の所定の箇所に、前記射出用モータ61が取り付けられ、該射出用モータ61の出力軸62に第2の駆動側回転部材としての駆動プーリ63が取り付けられ、該駆動プーリ63と前記従動プーリ54との間に第2の回転伝達部材としての無端部材、例えば、タイミングベルト60が張設される。なお、前記駆動プーリ63、従動プーリ54及びタイミングベルト60によって射出用の無端回転力伝達ユニットが構成される。
したがって、射出用モータ61を駆動することによって駆動プーリ63を回転させると、駆動プーリ63の回転が従動プーリ54を介してボールねじユニット38側のボールねじ軸45に伝達され、該ボールねじ軸45を回転させる。このとき、該ボールねじ軸45の回転は、同期プーリ55、タイミングベルト57及び同期プーリ56を介してボールねじユニット37側のボールねじ軸45にも伝達される。その結果、各ボールねじ軸45は同期して回転させられる。
この場合、各ボールねじユニット37、38のボールねじ軸45を互いに同期させて回転させるに当たり、各ボールねじにおける螺合部に加わる荷重が等しくなるように、組立て時に同期プーリ55、56及びタイミングベルト57における荷重バランスが調整される。
本実施の形態においては、第2の駆動側回転部材として駆動プーリ63が、第2の従動側回転部材として従動プーリ54が、第2の回転伝達部材としてタイミングベルト60が使用されるようになっているが、第2の駆動側回転部材として駆動側スプロケットを、第2の従動側回転部材として従動側スプロケットを、第2の回転伝達部材としてチェーンを使用することもできる。
また、本実施の形態においては、第1の同期回転部材として同期プーリ55が、第2の同期回転部材として同期プーリ56が、同期用の回転伝達部材としてタイミングベルト57が使用されるようになっているが、第1、第2の同期回転部材として同期スプロケットを、同期用の回転伝達部材としてチェーンを使用することもできる。
さらに、本実施の形態においては、ボールねじユニット38の軸部49において同期プーリ55より前方に従動プーリ54が取り付けられるようになっているが、同期プーリ55より後方に従動プーリ54を取り付けることができる。
前記構成の射出装置においては、計量工程時に、前記計量用モータを駆動することによって、前記スクリュー22を回転させると、図示されないホッパ内のペレット状の樹脂は、加熱シリンダ12内に進入し、加熱シリンダ12内を前進させられ、それに伴って、スクリュー22は後退(図1において右方向に移動)させられる。また、前記加熱シリンダ12の周囲には図示されないヒータが配設され、該ヒータによって加熱シリンダ12を加熱し、該加熱シリンダ12内の樹脂を溶融させることができるようになっている。したがって、前記スクリュー22の前端に形成された図示されないスクリューヘッドの前方に1ショット分の溶融させられた樹脂が蓄えられる。
次に、射出工程時に、前記射出用モータ61を駆動することによって、スクリュー22を回転させることなく前進(図1において左方向に移動)させると、前記スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂は、加熱シリンダ12の前端に取り付けられた射出ノズル12aから射出され、図示されない金型装置のキャビティ空間に充填される。
ところで、前記構成の射出装置の稼働中に何らかの原因で同期プーリ55、56及びタイミングベルト57における荷重バランスが狂い、異常が発生すると、前記各螺合部に加わる荷重が互いに異なり、荷重が多く加わる螺合部の疲労が大きくなり、射出成形機の耐久性が低下してしまう。
そこで、各ボールねじユニット37、38におけるボールねじ軸45間に、同期用の無端回転力伝達ユニットにおいて異常が発生したかどうかを判断するために異常検出装置が配設される。
該異常検出装置は、前記ボールねじユニット38において軸部49の同期プーリ55より後方に取り付けられた第1の異常検出回転部材としての異常検出用プーリ71、前記ボールねじユニット37において軸部49の同期プーリ56より後方に取り付けられた第2の異常検出回転部材としての異常検出用プーリ72、異常検出用プーリ71、72間に張設された異常検出用の回転伝達部材としての無端部材、例えば、タイミングベルト73、該タイミングベルト73におけるテンションを検出するための第1、第2の状態検出部としてのテンション検出部75、76等を備える。なお、前記異常検出用プーリ71、72及びタイミングベルト73によって異常検出用の回転伝達ユニットが構成される。前記異常検出用プーリ71、72の径は同期プーリ55、56の径より小さくされ、タイミングベルト73はタイミングベルト57より短くされる。
前記各テンション検出部75、76は、射出装置の筐(きょう)体の所定の箇所において揺動自在に配設され、「く」字状の形状を有するテンショナー77、該テンショナー77の先端に回転自在に支持された歯付きローラとしてのローラ78、該ローラ78をタイミングベルト73に所定の付勢力で付勢する付勢部材としてのスプリング79、該スプリング79と前記筐体との間に接続され、タイミングベルト73のテンションを検出するテンション検出装置としての荷重センサ81等を備える。そして、タイミングベルト73が停止している際に、各テンション検出部75、76の荷重センサ81に加わる荷重(スプリング79による付勢力)が等しくなるように、スプリング79、荷重センサ81等を設定しておく。
各ローラ78は、外周面に形成された図示されない歯と、タイミングベルト73の内側に形成された図示されない歯とが噛合させられることによって、タイミングベルト73の走行速度に対応する周速度で回転させられる。なお、各ローラ78の外周面を平坦(たん)にして、タイミングベルト73の外側の面と摺(しゅう)動させることもできる。
そして、前記各荷重センサ81は図示されない制御部に接続される。該制御部の異常判定処理手段は、異常判定処理を行い、各荷重センサ81によって検出されたテンションの第1、第2の検出値を読み込み、該第1、第2の検出値の最大値及び最小値を算出し、該最大値及び最小値があらかじめ設定された範囲に収まるかどうかを判断し、最大値及び最小値があらかじめ設定された範囲に収まる場合、同期用の無端回転力伝達ユニットにおける荷重バランスが正常であり、異常が発生していないと判断し、最大値及び最小値があらかじめ設定された範囲に収まらない場合、同期用の無端回転力伝達ユニットにおける荷重バランスが狂い、異常が発生したと判断する。
なお、前記範囲の上限値及び下限値は、荷重バランスが正常であるときに、あらかじめ検出されたテンションの最大値及び最小値によって設定される。
また、前記第1、第2検出値の差が大きいほど、同期用の無端回転力伝達ユニットにおける荷重バランスの狂いが大きいと判断することができる。したがって、閾(しきい)値を複数設けることによって、荷重バランスの狂いの大きさを段階的に判断することもできる。
本実施の形態において、射出用モータ61を駆動すると、回転力は、タイミングベルト60を介してボールねじユニット38のボールねじ軸45に伝達され、該ボールねじユニット38のボールねじ軸45の回転は、タイミングベルト57を介してボールねじユニット37のボールねじ軸45に伝達される。したがって、前記タイミングベルト57には、スクリュー22及びボールねじユニット37、38等を進退させるために必要な張力が加わることになる。ところが、同期プーリ55、57にタイミングベルト57を張設する際に、初期状態でタイミングベルト57に加わる張力、すなわち、初期張力が適正でなかったり、射出用モータ61が駆動されたときに加わる張力によって、タイミングベルト57が想定以上に伸びたりすると、各同期プーリ55、56を同期させることができなくなってしまう。通常は、駆動側に置かれるボールねじユニット38のボールねじ軸45の回転より、従動側に置かれるボールねじユニット37のボールねじ軸45の回転が遅れる。
そして、タイミングベルト73には、前記スクリュー22及びボールねじユニット37、38等を進退させるために必要な回転力が加わることがないように設定される。すなわち、各同期プーリ55、56を同期させることができる場合には、タイミングベルト73には張力は加わらない。ところが、各同期プーリ55、56を同期させることができない場合は、異常検出用プーリ71と、異常検出用プーリ72との回転タイミングが狂い、各テンション検出部75、76においてタイミングベルト73に加わる張力が変化する。
例えば、異常検出用プーリ72が異常検出用プーリ71より遅く回転した場合、まず、異常検出用プーリ71が矢印A方向に回転させられ、タイミングベルト73が矢印B方向に走行させられ、タイミングベルト73において、タイミングベルト73の走行方向における異常検出用プーリ71より上流側が引っ張り側になり、タイミングベルト73の走行方向における異常検出用プーリ71より下流側が緩み側になる。したがって、テンション検出部75による第1の検出値は小さくなり、テンション検出部76による第2の検出値は大きくなる。この場合、前記異常判定処理手段は、第2の検出値があらかじめ設定された範囲に収まるかどうかを判断する。
続いて、前記制御部の駆動部停止処理手段は、駆動部停止処理を行い、同期用の無端回転力伝達ユニットに異常が発生したと判断されると、射出用モータ61を停止させ、射出装置の運転を停止させる。
この場合、同期用の無端回転力伝達ユニットと並列に異常検出用の回転伝達ユニットが配設され、該異常検出用の回転伝達ユニットにおけるタイミングベルト73のテンションの変動に基づいて同期用の無端回転力伝達ユニットに異常が発生したかどうかを判断するようになっているので、仮に、同期用の無端回転力伝達ユニットにおいて伝達されるトルクが変動しても、その影響がタイミングベルト73にノイズとして伝達されるのを抑制することができる。したがって、異常が発生したかどうかを精度良く判断することができる。
ところで、仮に、タイミングベルト57に各テンション検出部75、76を配設した場合、同期プーリ55、56が同期して回転していても、射出用モータ61を駆動することによって発生させられた回転力が、ボールねじユニット38側からボールねじユニット37側にタイミングベルト57を介して伝達されるので、テンション検出部75側の張力とテンション検出部76側の張力との間に差が生じる。そこで、この差に基づいて異常判定処理を行うと、異常が発生していないにもかかわらず、異常が発生したと判断してしまい、判定の精度が低くなってしまう。
これに対して、本実施の形態においては、タイミングベルト73に各テンション検出部75、76が配設され、射出用モータ61によって発生させられた回転力が伝達されないようになっているので、判定の精度を高くすることができる。
そして、同期用の無端回転力伝達ユニットに異常が発生した場合、各螺合部に加わる荷重が互いに等しくなるように、同期プーリ55、56及びタイミングベルト57における荷重バランスを再び調整することができるので、荷重が多く加わる螺合部の疲労が大きくなるのを防止することができる。したがって、射出成形機の耐久性を向上させることができる。
また、スクリュー22及びボールねじユニット37、38等を進退させるために必要な回転力は、タイミングベルト57を介して伝達され、タイミングベルト73を介しては伝達されないので、タイミングベルト73に大きな張力は加わらない。したがって、各テンション検出部75、76においてスプリング79の耐荷重力及び荷重センサ81の荷重検出範囲の小さいものを使用することができるので、異常検出装置を小型化することができる。
さらに、前記異常検出用プーリ71、72の歯とタイミングベルト73の歯との間のバックラッシュは、同期用の無端回転力伝達ユニットにおける同期プーリ55、56の歯とタイミングベルト57の歯との間のバックラッシュより大きくされるので、仮に、同期用の無端回転力伝達ユニットにおいて伝達されるトルクが変動し、その影響がタイミングベルト73にノイズとして伝達されても、ノイズをバックラッシュによって吸収することができる。したがって、異常が発生したかどうかを一層精度良く判断することができる。
本実施の形態においては、各テンション検出部75、76が配設され、第1、第2の検出値を取得するようになっているが、一つのテンション検出部でタイミングベルト73のテンションを十分に検出することができる場合には、テンション検出部75だけを配設し、第1の検出値だけを検出することができる。同期プーリ55、56が同期して回転している場合は、タイミングベルト73の走行方向における異常検出用プーリ71より上流側と下流側とでタイミングベルト73に加わる張力に差が生じず、荷重バランスに狂いが生じると、タイミングベルト73に加わる張力に差が生じるので、一方のテンション検出部75だけで、異常が発生したかどうかを判断することができる。
また、本実施の形態において、各軸部49において、異常検出用の回転伝達ユニットは、同期用の無端回転力伝達ユニットより後方(可動プレート36より離れた側)に配設されるようになっているが、同期用の無端回転力伝達ユニットより前方(可動プレート36に近い側)に配設することもできる。
本実施の形態においては、射出用モータ61の回転を駆動プーリ63、タイミングベルト60及び従動プーリ54を介してボールねじユニット38に伝達するようにしているが、同期プーリ55、56及び駆動プーリ間にタイミングベルト57を張設し、駆動プーリの回転力をタイミングベルト57に直接伝達することができる。
また、本実施の形態においては、第1、第2の状態検出部としてテンション検出部75、76を配設し、該テンション検出部75、76に配設された荷重センサ81によってタイミングベルト73のテンションを検出するようにしているが、第1、第2の状態検出部として一対の振動検出部を配設し、該各振動検出部に配設された振動センサによってタイミングベルト73に発生した振動の振幅を検出することもできる。なお、この場合、振動検出部は、接触式のものであっても、非接触式のものであってもよい。
また、本実施の形態においては、駆動伝達ユニットとして二つのボールねじユニット37、38が配設されるようになっているが、三つ以上の複数のボールねじユニットを配設することもできる。
そして、本実施の形態においては、射出装置について説明したが、型締装置、エジェクタ装置等に適用することもできる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の実施の形態における射出装置の概念図である。 従来の射出装置の概念図である。 本発明の実施の形態における異常検出装置を示す図である。
符号の説明
37、38 ボールねじユニット
54 従動プーリ
55、56 同期プーリ
57、60、73 タイミングベルト
61 射出用モータ
63 駆動プーリ
71、72 異常検出用プーリ
75、76 テンション検出部
78 ローラ

Claims (7)

  1. (a)回転力を発生させる駆動部と、
    (b)前記回転力を受ける複数の駆動伝達ユニットと、
    (c)該各駆動伝達ユニットに配設された同期回転部材、及び該各同期回転部材を同期させ、各同期回転部材間で回転力を伝達する同期用の無端部材を備えた無端回転力伝達ユニットと、
    (d)前記各駆動伝達ユニットに配設された異常検出回転部材、該各異常検出回転部材間に張設された異常検出用の無端部材、及び該異常検出用の無端部材の状態を検出する状態検出部を備えた異常検出装置と、
    (e)前記異常検出用の無端部材の状態に基づいて前記無端回転力伝達ユニットの異常を判定する異常判定処理手段とを有することを特徴とする射出成形機。
  2. 前記状態検出部は異常検出用の無端部材のテンションを検出する請求項1に記載の射出成形機。
  3. 前記状態検出部は異常検出用の無端部材の振動を検出する請求項1に記載の射出成形機。
  4. (a)前記異常検出回転部材は異常検出用プーリであり、
    (b)前記異常検出用の無端部材はタイミングベルトであり、
    (c)前記状態検出部は、前記タイミングベルトと噛合する歯付きローラを備える請求項1〜3に記載の射出成形機。
  5. 無端回転力伝達ユニットに異常が発生したときに、前記駆動部を停止させる駆動部停止処理手段を有する請求項1〜4に記載の射出成形機。
  6. 前記各駆動伝達ユニットは、第1、第2の駆動伝達ユニットである請求項1〜5に記載の射出成形機。
  7. 前記駆動部からの回転力を各駆動伝達ユニットに伝達するために、前記無端回転力伝達ユニットとは別に、前記各駆動伝達ユニットのうちの一つに前記回転力を伝達する他の無端回転力伝達ユニットを有する請求項1に記載の射出成形機。
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