JP5896279B2 - 射出成形機の射出装置 - Google Patents
射出成形機の射出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5896279B2 JP5896279B2 JP2012016576A JP2012016576A JP5896279B2 JP 5896279 B2 JP5896279 B2 JP 5896279B2 JP 2012016576 A JP2012016576 A JP 2012016576A JP 2012016576 A JP2012016576 A JP 2012016576A JP 5896279 B2 JP5896279 B2 JP 5896279B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drive shaft
- screw
- molding machine
- housing
- injection molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
特許文献1に記載された射出成形機の可塑化装置1は、図3に示すように、フロントプレート2に取り付けられた加熱筒3に、スクリュー4が進退可能に挿入されている。スクリュー4はプッシャプレート5に軸受6,7を介して取り付けられ、スクリュー回転用のモータ8の回転駆動によってベルト9aを備えた伝動機構9を介して回転させられて加熱筒3内の樹脂材料を可塑化する。
また、フロントプレート2とリアプレート10とはガイドシャフト11によって連結され、リアプレート10に取り付けられたボールナット12にはボールねじ軸13がスクリュー4と同軸に螺入され、その前端部がプッシャプレート5の軸受14に支承されている。スクリュー4を支持するプッシャプレート5は移動用駆動モータ15によってベルト16を介して回転させられるプーリー17によって軸受14に支承されており、ガイドシャフト11にガイドされて進退可能とされている。
第一ハウジング33に取り付けられた図示しないスクリュー回転用のモータには従動プーリー32を回転させるベルトがかけられ、スクリュー回転用のモータの駆動によってスクリュー30を回転させて加熱筒内の樹脂を可塑化する。また、射出用モータによってボールネジ37が回転駆動することによってボールネジ37に螺合するボールナット38及びナット連結部材39が前進し、ロードセル40、第二ハウジング36を介して回転伝達部材31、そしてスクリュー30に伝達されて軸方向に駆動して加熱筒内の溶融樹脂を射出する。
また、本発明の他の目的は、周辺環境に温度上昇が生じてもベアリングに予期せぬ負荷が発生しないようにした射出成形機の射出装置を提供することである。
本発明による射出成形機の射出装置によれば、駆動モータを駆動させてスクリューを回転させる際、駆動モータの駆動力はベルトを介してプーリーに伝達されてプーリーを回転させ、プーリーと一体に駆動軸が回転することでスクリューを一体回転させる。その際、ベルトの回転による張力によってプーリーにラジアル荷重が発生するが、ベルト張力の発生位置である幅方向中心位置と単一のラジアルベアリングの中心位置とが駆動軸の中心軸線方向に直交する線上に一致しているため、駆動軸と駆動軸に連結されたスクリューにはモーメントが作用しない。そのため、加熱筒に対して駆動軸やスクリューが曲げられたり偏心したりして回転することがなくスクリュー回転による加熱筒内の樹脂材料の可塑化作用が安定し、均一な溶融状態の樹脂が生成され、精密な成形を行える。また、スクリューと加熱筒の接触による摩擦熱によって樹脂材料が炭化する危険性も回避される。
本発明による射出成形機の射出装置によれば、駆動モータを駆動させてスクリューを回転させる際、駆動モータの駆動力はチェーンを介してスプロケットに伝達されてスプロケットを回転させ、スプロケットと一体に駆動軸が回転することでスクリューを一体回転させる。その際、チェーンの回転による張力によってスプロケットにラジアル荷重が発生するが、チェーン張力の発生位置である幅方向中心位置と単一のラジアルベアリングの中心位置とが駆動軸の中心軸線に直交する線上に一致しているため、駆動軸と駆動軸に連結されたスクリューにはモーメントが作用しない。そのため、加熱筒に対して駆動軸やスクリューが曲げられたり偏心したりして回転することがなくスクリュー回転による加熱筒内の樹脂材料の可塑化作用が安定し、均一な溶融状態の樹脂が生成され、精密な成形を行える。また、スクリューと加熱筒の接触による摩擦熱によって樹脂材料が炭化する危険性も回避できる。
これによってベルトまたはチェーンの張力によってプーリーやスプロケットに発生するラジアル荷重をラジアルベアリングでラジアル方向の荷重として受けることができるため、スクリューや駆動軸にモーメントが発生しない。
本発明による射出装置では、駆動軸とハウジングとの間にラジアルベアリングが設けられているため、周辺環境の温度変化や射出装置の駆動熱等が上昇しても、駆動軸とハウジングは線膨張係数が同一または近い材質からなるために線膨張係数の差が小さくベアリングや駆動軸に偏心を生じたりハウジングに過大な負荷が発生したりすることはない。
また、線膨張係数の離れた材質のプーリーやスプロケットとハウジングとの間にベアリングを設けない構造であるため、熱膨張によってベアリング等に偏心や過大な負荷が作用することもなく長寿命である。
図1に示す射出成形機は、図示しないマシンボディ上に設けたリニアガイドに沿って射出装置40が進退可能とされ、マシンボディの前方に設けられたフロントプレート70には加熱筒71が設けられ、射出装置40はフロントプレート70に固定されたボールナット72と該ボールナット72に螺合するボールねじ軸73に沿って進退可能とされている。射出装置40の前側にスクリュー41が設けられ、スクリュー41は射出装置40が射出用モータの回転がボールねじ軸73の後端に設けられた従動プーリ74にベルトを介して伝達されることにより、ボールねじ軸73に沿って進退することでフロントプレートに設けた加熱筒内で進退するように構成されている。
このような射出装置40において、スクリュー41の基端側部分はスクリューカップリング42を介して駆動軸43に連結されている。駆動軸43の外周面にはハウジング44が設けられ、駆動軸43の先端部(図1において左側)において、ハウジング44の内周面と駆動軸43の外周面との間にはラジアルベアリング45が設けられている。
ここで、タイミングベルト61の幅方向の中心位置とラジアルベアリング46の軸方向の中心位置とは、駆動軸43の中心軸線Oに直交する方向において一致しており、同一の中心線L上に位置している。
そのため、駆動軸43及びこの駆動軸43に連結されたスクリュー41にモーメントが発生しないから、モーメントによって加熱筒71に対してスクリュー41及び駆動軸43が偏心したり曲がったりすることがなく、スクリュー41の回転による加熱筒71内の樹脂材料の可塑化作用が安定して均一な溶融状態の樹脂が生成され、精密な成形を行える。また、スクリュー41と加熱筒71の接触による摩擦熱によって樹脂材料が炭化する危険性も回避できる。
更に、ラジアルベアリング45やスラストベアリング48を材質の異なる従動プーリー60とハウジング44の間に設けず、線膨張係数が近似するまたは同一の材質からなる駆動軸43とハウジング44の間に設けたから、熱膨張率の差によってベアリング45,48や従動プーリー60に過大な負荷が作用することがなく、長寿命の射出装置40が得られる。
例えば、図2は第二の実施形態による射出装置65を示す断面図である。
本第二実施形態による射出成形機の射出装置65は、第一実施形態におけるスクリュー駆動用モータ58の出力軸に駆動プーリー59に代えて駆動スプロケット66を設け、従動プーリー60に代えて従動スプロケット67をスプロケットとして設けた。そして、タイミングベルト61に代えてチェーン68を設けて、駆動スプロケット66と従動スプロケット67の間に張架させる構成を採用した。
その余の構成は第一実施形態による射出装置40と同一である。
本題に実施形態による射出装置65においても、第一実施形態による射出装置40と同一の作用効果を奏することができる。
また、従動プーリー60はアルミ系の合金に限定されることなく、適宜の素材を採用することができる。また、従動スプロケット67も適宜の材料で製作できる。
なお、本発明において、従動プーリー60はプーリーを、従動スプロケット67はスプロケットをそれぞれ構成し、タイミングベルト61はベルトを構成する。
41 スクリュー
43 駆動軸
44 ハウジング
45 ラジアルベアリング
48 スラストベアリング
58 スクリュー駆動用モータ
59 駆動プーリー
60 従動プーリー
61 タイミングベルト
66 駆動スプロケット
67 従動スプロケット
68 チェーン
Claims (4)
- ハウジングに対して駆動軸を回転可能且つ該駆動軸の軸線方向へ移動可能に配設し、前記駆動軸にスクリューの後端が連結され、前記駆動軸に単一のラジアルベアリングとスラストベアリングが取り付けられ且つ前記少なくとも前記ラジアルベアリングの外輪がハウジングに装着されており、前記駆動軸にはプーリーが固着されていると共に前記プーリーをベルトを介して駆動モータで回転させることによって前記スクリューを回転させるようにした射出成形機の射出装置であって、
前記ベルトの幅方向の中心位置と前記単一のラジアルベアリングの中心位置とが前記駆動軸の中心軸線に直交する線上に重なっていることを特徴とする射出成形機の射出装置。 - ハウジングに対して駆動軸を回転可能且つ該駆動軸の軸線方向へ移動可能に配設し、前記駆動軸にスクリューの後端が連結され、前記駆動軸に単一のラジアルベアリングとスラストベアリングが取り付けられ且つ少なくとも前記ラジアルベアリングの外輪がハウジングに装着されており、前記駆動軸にはスプロケットが固着されていると共に前記スプロケットをチェーンを介して駆動モータで回転させることによって前記スクリューを回転させるようにした射出成形機の射出装置であって、
前記チェーンの幅方向の中心位置と前記単一のラジアルベアリングの中心位置とが前記駆動軸の中心軸線に直交する線上に重なっていることを特徴とする射出成形機の射出装置。 - 前記ラジアルベアリングはラジアル方向の荷重のみを負担することを特徴とする請求項1または2に記載された射出成形機の射出装置。
- 前記ラジアルベアリングを保持する前記駆動軸とハウジングは線膨張係数が同一または近似する材質で構成されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載された射出成形機の射出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012016576A JP5896279B2 (ja) | 2012-01-30 | 2012-01-30 | 射出成形機の射出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012016576A JP5896279B2 (ja) | 2012-01-30 | 2012-01-30 | 射出成形機の射出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013154533A JP2013154533A (ja) | 2013-08-15 |
JP5896279B2 true JP5896279B2 (ja) | 2016-03-30 |
Family
ID=49050218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012016576A Expired - Fee Related JP5896279B2 (ja) | 2012-01-30 | 2012-01-30 | 射出成形機の射出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5896279B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6225022B2 (ja) * | 2013-12-27 | 2017-11-01 | 東洋機械金属株式会社 | 成形機 |
JP7110838B2 (ja) * | 2018-09-05 | 2022-08-02 | Ubeマシナリー株式会社 | 2プレート式射出装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08326673A (ja) * | 1995-06-05 | 1996-12-10 | Aisan Ind Co Ltd | ベーンポンプ |
JP3488362B2 (ja) * | 1997-06-09 | 2004-01-19 | 株式会社日立産機システム | スクロール圧縮機 |
JP4161230B2 (ja) * | 1997-10-23 | 2008-10-08 | 東洋機械金属株式会社 | 射出成形機 |
JP4033993B2 (ja) * | 1998-12-25 | 2008-01-16 | 住友重機械工業株式会社 | 電動射出成形機 |
JP3402458B2 (ja) * | 1999-05-28 | 2003-05-06 | 日精樹脂工業株式会社 | 射出成形機 |
-
2012
- 2012-01-30 JP JP2012016576A patent/JP5896279B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013154533A (ja) | 2013-08-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4027381B2 (ja) | 射出成形機の射出装置 | |
US6309203B1 (en) | Injection apparatus for injection molding machine | |
US6364650B1 (en) | Injection apparatus with load detection between support members | |
US20070009630A1 (en) | Electric injection molding device and molding method using the same | |
JP5896279B2 (ja) | 射出成形機の射出装置 | |
JP3321452B2 (ja) | 電動射出成形機 | |
JP2013154526A (ja) | 電動式射出成形機の駆動装置 | |
JP5628102B2 (ja) | 射出装置 | |
JP2010031965A (ja) | 回転直進変換機構およびこれを用いた射出装置ならびに射出成形機 | |
JP5232210B2 (ja) | 電動射出成形機のスクリュ駆動装置 | |
JP6840511B2 (ja) | 射出装置 | |
JP2013000984A (ja) | 射出装置及びその芯調整方法 | |
JP2004358902A (ja) | 射出成形機の射出機構 | |
CN108927966B (zh) | 高性能注塑成型机 | |
JP3256785B2 (ja) | 射出成形機のエジェクタ装置 | |
JPH1034714A (ja) | 射出成形機の射出ユニット | |
JP2008254233A (ja) | 射出成形機及びその駆動方法 | |
WO2018218767A1 (zh) | 高性能电动注塑装置 | |
JP6225022B2 (ja) | 成形機 | |
JP2004358981A (ja) | 射出成形機 | |
JP7472692B2 (ja) | 射出装置 | |
KR20120086933A (ko) | 분리형 가소화 스크류를 구비하는 사출성형기 | |
JP2000084987A (ja) | 射出装置 | |
JP2007301795A (ja) | 電動式射出装置 | |
JP2001254800A (ja) | ボールねじ装置におけるリターンチューブすくい上げ部の構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141009 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150617 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150623 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150821 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160119 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160218 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5896279 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |