JP2008254233A - 射出成形機及びその駆動方法 - Google Patents

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真博 早川
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Abstract

【課題】摩擦摺動部に十分な量の潤滑剤を供給することできるようにする。
【解決手段】回転体と、回転体を包囲し、潤滑剤を収容する潤滑剤収容室を形成する筐体とを有する。回転体は、回転に伴って、潤滑剤収容室内の潤滑剤を摩擦摺動部に供給する潤滑剤圧送部材を備える。回転体は、潤滑剤圧送部材を備えるので、回転に伴って、潤滑剤収容室内の十分な量の潤滑剤を摩擦摺動部に供給することができる。摩擦摺動部は回転体と他の部材との間に形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、射出成形機及びその駆動方法に関するものである。
従来、成形機、例えば、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を、高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充填し、該キャビティ空間内において冷却して固化させた後、成形品として取り出すようになっている。
前記射出成形機は前記金型装置、型締装置、射出装置等を有し、前記型締装置は、固定プラテン及び可動プラテンを備え、型締用モータを駆動することによって可動プラテンを進退させることにより型閉じ、型締め及び型開きを行う。
一方、前記射出装置は、ホッパから供給された樹脂を加熱して溶融させる前記加熱シリンダ、及び溶融させられた樹脂を射出する射出ノズルを備え、前記加熱シリンダ内にスクリューが進退自在に、かつ、回転自在に配設される。そして、計量用モータを駆動することによってスクリューを回転させると、加熱シリンダ内におけるスクリューより前方に計量された樹脂が溜められ、射出用モータを駆動することによってスクリューを前進させると、前方に溜められた樹脂が射出され、型締めが行われた状態の金型装置のキャビティ空間に充填される。
そして、該キャビティ空間内の樹脂が冷却されて成形品になり、型開きが行われると、エジェクタ装置の突出し用モータを駆動することによって、エジェクタピンが前進させられ、前記成形品が突き出され、離型される。
前記構成の射出成形機において、例えば、射出用モータを駆動することによって、スクリューが進退させられるようになっている。そのために、スプライン、ボールねじ、ベアリング等が配設され、前記スプラインによって回転が伝達され、また、前記ボールねじによって回転運動が直進運動に変換されるようになっている。
ところで、前記スプライン、ボールねじ、ベアリング等における摩擦摺動部を潤滑するために潤滑装置が配設され、該潤滑装置は、潤滑剤としてのグリスの供給源、供給ポンプ、分配弁等を備え、前記供給ポンプを作動させることによって、前記摩擦摺動部にグリスが供給されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
実開平7−8630号公報
しかしながら、前記従来の射出成形機においては、回転部材、軸方向に移動する移動部材、グリスの供給源から離れた箇所に配設された部材等における摩擦摺動部にグリスを供給する場合、グリスを供給するために必要となる圧力(以下「供給圧力」という。)を確保することができない。
すなわち、回転部材における摩擦摺動部においては、回転部材の回転に伴い、遠心力がグリスに加わり、グリスが径方向外方に移動してしまうことがある。また、軸方向に移動する移動部材における摩擦摺動部においては、摩擦摺動部も移動するので、摩擦摺動部の移動に伴ってグリスが押し返されてしまうことがある。さらに、グリスの供給源から離れた箇所に配設された部材における摩擦摺動部においては、配管によって抵抗が発生してしまう。その結果、摩擦摺動部におけるグリスの供給圧力が低くなってしまい、摩擦摺動部に十分な量のグリスを供給することができない。
本発明は、前記従来の潤滑装置の問題点を解決して、摩擦摺動部に十分な量の潤滑剤を供給することができる射出成形機及びその駆動方法を提供することを目的とする。
そのために、本発明の射出成形機においては、回転体と、該回転体を包囲し、潤滑剤を収容する潤滑剤収容室を形成する筐体とを有する。
そして、前記回転体は、回転に伴って、潤滑剤収容室内の潤滑剤を摩擦摺動部に供給する潤滑剤圧送部材を備える。
本発明によれば、射出成形機においては、回転体と、該回転体を包囲し、潤滑剤を収容する潤滑剤収容室を形成する筐体とを有する。
そして、前記回転体は、回転に伴って、潤滑剤収容室内の潤滑剤を摩擦摺動部に供給する潤滑剤圧送部材を備える。
この場合、前記回転体は、潤滑剤圧送部材を備えるので、回転に伴って、潤滑剤収容室内の十分な量の潤滑剤を摩擦摺動部に供給することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、成形機としての射出成形機における潤滑装置について説明する。なお、射出装置において、後述されるスクリューが前進する方向を前方とし、後退する方向を後方とする。
図1は本発明の実施の形態における射出装置の駆動部を示す図、図2は本発明の実施の形態における射出装置の概念図、図3は本発明の実施の形態における潤滑装置の概念図である。
図において、10は射出成形機に配設された射出装置であり、該射出装置10は図示されない射出装置フレームに取り付けられる。前記射出装置10の前方には、図示されない金型装置及び図示されない型締装置が配設され、前記金型装置は固定金型及び可動金型から成る。
また、11は、ヒータ等の図示されない加熱装置を備えたシリンダ部材としての加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11の先端に取り付けられた射出ノズルである。そして、前記加熱シリンダ11の後端の近傍には、加熱シリンダ11の後端を冷却するための冷却ジャケット13が取り付けられ、該冷却ジャケット13に形成された原料投入口13aを介して、樹脂ペレットから成る成形材料としての図示されない樹脂が前記加熱シリンダ11内に供給される。また、14は、該加熱シリンダ11内において回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材としてのスクリューであり、該スクリュー14の後端部が前記加熱シリンダ11の後方に突出させて配設される。
そして、前記冷却ジャケット13には、第1のサポートとしての前方フランジ部材16が、固定部材としてのボルトbt1によって固定され、前記前方フランジ部材16の後方には、所定の距離を置いて、第2のサポートとしての後方フランジ部材17が配設され、前方フランジ部材16によって加熱シリンダ11が支持され、後方フランジ部材17によって図示されない射出用の駆動部としての射出用モータが支持される。そして、前記前方フランジ部材16及び後方フランジ部材17は、前記加熱シリンダ11に対して固定された固定部材として機能し、射出装置フレームに取り付けられる。また、前記前方フランジ部材16と後方フランジ部材17との間に、複数本、本実施の形態においては、4本のガイドロッド18(図においては、2本のガイドロッド18だけが示される。)が架設される。なお、19はガイドロッド18を前方フランジ部材16に取り付けるための固定部材としてのナットである。
前記前方フランジ部材16と後方フランジ部材17との間には、スクリュー支持部材としての、かつ、可動プレートとしてのプレッシャプレート21が、ガイドロッド18に沿って摺動自在に、かつ、スクリュー14の軸方向に移動自在に配設される。
また、スクリュー14の後方には、前記プレッシャプレート21を貫通させて連結軸22が配設され、前記スクリュー14と連結軸22とは継ぎ手部材23を介して連結される。そのために、該継ぎ手部材23内にスクリュー14の後端部が挿入されて、継ぎ手部材23と一体的に(軸方向において相対的に移動不能に、かつ、回転方向において相対的に回転不能に)連結され、また、前記連結軸22の前端部に連結部としてのフランジ部22aが配設され、該フランジ部22aと継ぎ手部材23とが固定部材としてのボルトbt2によって連結される。
そして、前記連結軸22は、第1、第2の回転支持部材としてのベアリング、すなわち、スラストベアリング26及びラジアルベアリング27によって、前記プレッシャプレート21に対して、軸方向において移動不能に、かつ、回転方向において回転自在に取り付けられる。なお、前記スラストベアリング26はプレッシャプレート21の前端側に、ラジアルベアリング27はプレッシャプレート21の後端側に配設される。
前記連結軸22の後端部は、スクリュー14を回転させるための計量用の駆動部としての図示されない計量用モータに連結され、該計量用モータを駆動することによって発生させられた回転は、図示されないタイミングベルト及びプーリ24を介して連結軸22に伝達され、前記継ぎ手部材23を介してスクリュー14に伝達される。前記タイミングベルト、プーリ24等によって回転伝達系が構成される。なお、前記計量用モータは、本実施の形態においては、回転方向の位置、回転速度等を制御することができるように、サーボモータが使用される。
また、前記後方フランジ部材17には、前記射出用モータが取り付けられ、該射出用モータを駆動することによって、プレッシャプレート21及びスクリュー14を進退させることができる。そのために、プレッシャプレート21と後方フランジ部材17との間の所定の箇所、本実施の形態においては、連結軸22を挟む2箇所に、一対の運動方向変換部としてのボールねじ29、30が配設される。該各ボールねじ29、30は、それぞれ第1の変換要素としてのボールナット31、及び第2の変換要素してのボールねじ軸32を備え、互いに螺合させられる。
そして、前記プレッシャプレート21におけるボールねじ29、30に対応する箇所に、穴h1が形成され、各穴h1に望ませて前記ボールナット31がボルトbt3によって固定される。また、前記後方フランジ部材17におけるボールねじ29、30に対応する箇所に、穴h2が形成され、各穴h2を貫通させて前記ボールねじ軸32が配設される。
該ボールねじ軸32は、後方フランジ部材17に対して回転自在に配設され、伝動軸として機能し、射出用モータを駆動することによって回転させられる。そして、前記ボールねじ29、30において、ボールねじ軸32の回転運動は、ボールナット31の直進運動に変換され、ボールナット31を進退させる。なお、前記ボールねじ軸32の回転直進運動に伴って、ボールねじ軸32がボールナット31に対して相対的に前進させられると、ボールねじ軸32の前端部は、穴h1を抜けて、プレッシャプレート21より前方に突出させられる。
前記各ボールねじ軸32の後端部は、穴h2の後端の近傍において回転体としての伝動軸33とスプライン係合によって連結され、前記各伝動軸33は、前記射出用モータに連結され、該射出用モータを駆動することによって発生させられた回転は、図示されないタイミングベルト及びプーリ35、36を介して伝動軸33に伝達され、伝動軸33を介してボールねじ軸32に伝達され、ボールねじ軸32を回転させる。前記タイミングベルト、プーリ35、36等によって回転伝達系が構成される。
前記射出用モータの出力軸は、前記タイミングベルトを介してプーリ35、36と連結され、射出用モータを駆動するのに伴って、プーリ35、36は同期させて回転させられる。なお、前記射出用モータも、本実施の形態においては、回転方向の位置、回転速度等を制御することができるように、サーボモータが使用される。
ところで、前記各ボールねじ軸32は、前端から後端部にかけて表面に螺旋状の溝が形成された溝部32a、該溝部32aより後方において、ボールねじ軸32を後方フランジ部材17に対して支持するための被支持部32b、及び該被支持部32bより後方において、ボールねじ軸32と伝動軸33とを連結するための連結部32cを備え、前記溝部32aと被支持部32bとの間に、径方向外方に向けて、ベアリング押えとして、かつ、シール部材として機能するフランジ43が形成される。
また、前記各穴h2は、後方フランジ部材17内の前側に形成された第1の穴部としての小径部ha、及び該小径部haより後方において、小径部haより径を大きくして形成された第2の穴部としての大径部hbを備え、前記小径部ha内に支持筐体としての筒状のベアリングボックス37が配設され、該ベアリングボックス37内に第1、第2の回転支持部材としてのベアリング、すなわち、スラストベアリング38及びラジアルベアリング39が配設され、前記ベアリングボックス37は、スラストベアリング38及びラジアルベアリング39によってボールねじ軸32を支持する。そして、前記連結軸22は、前記スラストベアリング38及びラジアルベアリング39によって、前記後方フランジ部材17に対して、軸方向において移動不能に、かつ、回転方向において回転自在に取り付けられる。
前記ベアリングボックス37は、内周面において、軸方向における中央部に小径部41を備え、前記スラストベアリング38は、後方フランジ部材17の前端側において、フランジ43によって小径部41の段差部に押し付けられ、ラジアルベアリング39は、プレッシャプレート21の後端側において、ベアリング押えナット44によって前記小径部41の段差部に押し付けられる。その結果、前記ベアリングボックス37内におけるスラストベアリング38とラジアルベアリング39との間に潤滑剤収容部46が形成される。
そして、前記ベアリングボックス37を小径部ha内において位置決めするために、大径部hb内において、環状体47が、ボルトbt4によって前記ベアリングボックス37の後端に取り付けられ、かつ、ボルトbt5によって後方フランジ部材17に取り付けられる。なお、前記ベアリングボックス37及び環状体47によって、支持体ユニットu1が構成される。
また、前記ボールねじ軸32と伝動軸33とを連結するために、該伝動軸33の前端部に連結部32cを収容する凹部51が形成され、連結部32cの外周面と凹部51の内周面とがスプライン係合させられる。なお、前記連結部32cの外周面に形成された雄スプラインと凹部51の内周面に形成された雌スプラインとによってスプライン係合部p1が構成される。
そして、支持筐体としての、また、潤滑剤としてのグリスを収容するための筐体(潤滑剤収容筐体)としての筒状のベアリングボックス52が、前記伝動軸33を回転自在に支持するために、前記後方フランジ部材17の後端面に、伝動軸33を包囲して配設される。前記ベアリングボックス52は、筒状部53、及び該筒状部53の前端に形成されたフランジ部54を備え、該フランジ部54をボルトbt6によって後方フランジ部材17に取り付けることにより、前記ベアリングボックス52が後方フランジ部材17に取り付けられる。
そして、前記伝動軸33は、第1、第2の回転支持部材としてのベアリング、すなわち、ラジアルベアリング56、57によって、前記ベアリングボックス52及び後方フランジ部材17に対して、軸方向において移動不能に、かつ、回転方向において回転自在に取り付けられ、前記ベアリングボックス52は、ラジアルベアリング56、57によって伝動軸33を支持する。なお、前記ラジアルベアリング56は筒状部53の前端側に、ラジアルベアリング57は筒状部53の後端側に配設される。
前記後方フランジ部材17、伝動軸33、ベアリングボックス52及びラジアルベアリング56、57によって第1の潤滑剤収容室R1が、支持体ユニットu1、ボールねじ軸32、ラジアルベアリング39、56及びフランジ部54によって第2の潤滑剤収容室R2が形成される。
次に、前記構成の射出装置10の動作について説明する。
まず、計量工程において前記計量用モータを駆動すると、発生させられた回転が、プーリ24及び連結軸22を介してスクリュー14に伝達され、該スクリュー14が加熱シリンダ11内において回転させられる。それに伴って、原料投入口13aを介して加熱シリンダ11内に供給された樹脂が前方に送られ、前記スクリュー14の前方に蓄えられる。
前記計量工程が完了して所定量の溶融させられた樹脂がスクリュー14の前方に蓄えられ、前記型締装置によって金型装置の型締めが行われ、続いて、射出装置10全体が前進させられ、射出ノズル12の前端が図示されない固定プラテンに押し付けられ、ノズルタッチが行われる。
そして、射出工程において前記射出用モータを駆動すると、発生させられた回転が、プーリ35、36及び伝動軸33を介してボールねじ軸32に伝達され、該ボールねじ軸32の回転運動がボールナット31の直進運動に変換され、プレッシャプレート21及びスクリュー14が前進させられる。これにより、加熱シリンダ11内でスクリュー14の前方に蓄えられ、溶融された樹脂が、高圧で前記射出ノズル12から射出され、金型装置のキャビティ空間に充填される。
ところで、前記スプライン係合部p1、ボールねじ29、30、スラストベアリング26、38、ラジアルベアリング27、39、56、57等は、二つの部材が相対的に移動して摩擦摺動を行う摩擦摺動部を構成する。そこで、該摩擦摺動部を潤滑するために潤滑装置が配設され、該潤滑装置によって摩擦摺動部にグリスが供給されるようになっている。前記潤滑装置は、グリスの供給源61、供給ポンプ62、分配弁63等を備え、供給ポンプ62を作動させることによって、前記摩擦摺動部にグリスを供給する。
ところが、スプライン係合部p1のような、ボールねじ軸32、伝動軸33等の回転する部材間における摩擦摺動部においては、ボールねじ軸32、伝動軸33等が回転するので、スプライン係合部p1に供給されるグリスに遠心力が加わる。したがって、遠心力によってグリスが径方向外方に移動しようとする分だけグリスの供給圧力が低くなってしまう。
そこで、本実施の形態においては、前記分配弁63を介して供給されたグリスを、最初に第1の潤滑剤収容室R1に供給し、該第1の潤滑剤収容室R1に溜め、ラジアルベアリング56、57を潤滑するとともに、強制的にスプライン係合部p1に供給するようにしている。
そのために、前記第1の潤滑剤収容室R1において、前記伝動軸33の外周面の、円周方向における複数箇所、本実施の形態においては、2箇所(円周方向において180〔°〕隔てた箇所)に、伝動軸33の径方向外方に向けて突出する突出体としての、かつ、潤滑剤圧送部材としてのグリス圧送翼64が取り付けられる。該グリス圧送翼64は、板状体で形成され、「L」字状の形状を有する案内部65、及び該案内部65に一体に形成された取付片66、67を備え、固定部材としてのボルトbt7、bt8によって伝動軸33に取り付けられる。そして、前記案内部65は、ほぼ90〔°〕の角度を成すように、軸方向に対して傾斜させて配設された突起としての第1、第2の翼体m1、m2を備える。
また、前記伝動軸33には、伝動軸33の回転方向におけるグリス圧送翼64より下流側において、グリス圧送翼64と隣接する箇所(第1、第2の翼体m1、m2によって包囲される箇所)に、伝動軸33内にグリスを導入するための導入口91、該各導入口91と連結して形成された第1の潤滑剤案内路92、及び該第1の潤滑剤案内路92に接続され、軸方向に延びる第2の潤滑剤案内路93が形成される。そして、前記凹部51内には、ボールねじ軸32より後方に、潤滑剤収容部94が形成される。
したがって、伝動軸33が図3における矢印A方向に回転させられると、第1の潤滑剤収容室R1内のグリスは、グリス圧送翼64によって案内され、伝動軸33の外周面側から導入口91に導入され、第1の潤滑剤案内路92及び第2の潤滑剤案内路93を通って、潤滑剤収容部94に送られる。このようにして、グリスをスプライン係合部p1に供給することができる。このとき、第1、第2の翼体m1、m2が軸方向に対して傾斜させて配設されるので、伝動軸33の回転に伴ってグリスが第1、第2の翼体m1、m2に当たったときに、グリスの流れが偏向され、グリス圧送翼64の中央側に向けられる。したがって、導入口91にグリスを確実に導入することができ、グリスをスプライン係合部p1に安定して供給することができる。
この場合、ボールねじ軸32及び伝動軸33の回転に伴う遠心力がグリスに加わり、グリスが径方向外方に移動しようとするが、潤滑剤収容部94にグリスが圧送されるので、スプライン係合部p1におけるグリスの供給圧力が低くなるのを防止することができる。したがって、スプライン係合部p1に十分な量のグリスを供給することができる。
なお、前記第1、第2の翼体m1、m2を、取付片66、67側より先端側が回転方向における下流側に位置するように、すなわち、グリス圧送翼64を前方に向けて傾斜させて形成すると、伝動軸33の回転に伴ってグリスが第1、第2の翼体m1、m2に当たったときに、グリスの流れが偏向され、下方に向けられる。したがって、導入口91に導入されるグリスの量を多くすることができ、グリスをスプライン係合部p1に効果的に供給することができる。
また、グリスを強制的にスプライン係合部p1に供給することができるので、第1の潤滑剤収容室R1をスプライン係合部p1から離れた箇所に配設することができる。したがって、潤滑装置の設定の自由度を高くすることができる。
なお、スプライン係合部p1に供給された後のグリスは、供給圧力が高いので、スプライン係合部p1を抜けて第2の潤滑剤収容室R2に送られ、ラジアルベアリング39を潤滑し、その後、潤滑剤収容部46に送られ、スラストベアリング38を潤滑する。したがって、グリスの循環する経路が長くなるので、例えば、スプライン係合部p1を潤滑するのに伴って、グリスに鉄等の摩耗粉が混入しても、摩耗粉が局所に溜まるのを防止することができる。その結果、摩耗粉によって摩擦摺動部が傷付けられるのを防止することができる。
また、伝動軸33の回転に伴って、グリス圧送翼64が回転させられ、グリスを強制的に供給するようになっているので、グリスの搬送力を射出用モータのトルクによって発生させることができる。したがって、分配弁63のポンプ容量をその分小さくすることができるので、潤滑装置のコストを低くすることができる。
なお、本実施の形態において、グリス圧送翼64は伝動軸33と別体で形成されるようになっているが、グリス圧送翼64を伝動軸33と一体に形成することができる。
さらに、本実施の形態において、伝動軸33の回転が直接グリス圧送翼64に伝達されるようになっているが、伝動軸33の回転を、ギヤ等の回転伝達要素を介してグリス圧送翼64に伝達することができる。
ところで、本実施の形態においては、射出用モータを駆動することによってボールねじ軸32を回転させ、ボールナット31を前進させるようになっているが、運動方向変換部において、ボールナットを軸方向に移動不能にし、ボールねじ軸を回転させることによって、ボールねじ軸を進退させ、スクリューを進退させることができる。その場合、ボールねじ軸が軸方向に移動する移動部材となり、ボールねじ軸の後端にスプライン係合部が形成されるが、スプライン係合部を潤滑しようとすると、ボールねじ軸が後退する際にグリスが押し返されてしまうことがある。ところが、前述されたように、グリス圧送翼を配設することによって、グリスを強制的にスプライン係合部に供給することができる。
また、グリスの供給源から離れた箇所にある部材においても、配管によって抵抗が発生してしまうが、前述されたように、グリス圧送翼を配設することによって、第1の潤滑剤収容室R1から離れた箇所に配設されたスプライン係合部に、グリスを供給することができる。
そして、本実施の形態においては、グリス圧送翼64によって、グリスをスプライン係合部p1に供給するようになっているが、グリス圧送翼64によって、グリスをボールねじ、ベアリング等に供給することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の実施の形態における射出装置の駆動部を示す図である。 本発明の実施の形態における射出装置の概念図である。 本発明の実施の形態における潤滑装置の概念図である。
符号の説明
26、38 スラストベアリング
27、39、56、57 ラジアルベアリング
29、30 ボールねじ
33 伝動軸
52 ベアリングボックス
61 グリスの供給源
62 供給ポンプ
63 分配弁
64 グリス圧送翼
92、93 第1、第2の潤滑剤案内路
p1 スプライン係合部
m1、m2 第1、第2の翼体
R1、R2 第1、第2の潤滑剤収容室

Claims (10)

  1. (a)回転体と、
    (b)該回転体を包囲し、潤滑剤を収容する潤滑剤収容室を形成する筐体とを有するとともに、
    (c)前記回転体は、回転に伴って、潤滑剤収容室内の潤滑剤を摩擦摺動部に供給する潤滑剤圧送部材を備えることを特徴とする射出成形機。
  2. 前記摩擦摺動部は前記回転体と他の部材との間に形成される請求項1に記載の射出成形機。
  3. 前記潤滑剤圧送部材は前記回転体の外周面側から摩擦摺動部に潤滑剤を供給する請求1項に記載の射出成形機。
  4. 前記潤滑剤圧送部材は前記回転体の径方向外方に向けて突出する突出体である請求項1に記載の射出成形機。
  5. 前記回転体に、摩擦摺動部に潤滑剤を案内するための潤滑剤案内路が形成される請求項1に記載の射出成形機。
  6. 前記潤滑剤圧送部材は軸方向に対して傾斜させて配設された突起を備える請求項1に記載の射出成形機。
  7. 前記潤滑剤圧送部材は回転方向における下流側に向けて傾斜させて配設された翼体を備える請求項1に記載の射出成形機。
  8. 前記摩擦摺動部は、前記回転体に形成された雌スプライン、及び他の部材に形成された雄スプラインから成るスプライン係合部である請求項1に記載の射出成形機。
  9. (a)前記回転体は、二つの回転支持部材によって筐体に対して回転自在に支持され、
    (b)前記潤滑剤収容室は、二つの回転支持部材間に形成される請求項1に記載の射出成形機。
  10. 回転体、及び該回転体を包囲し、潤滑剤を収容する潤滑剤収容室を形成する筐体とを有する射出成形機の駆動方法において、
    (a)前記回転体を回転させ、
    (b)該回転体の回転に伴って、潤滑剤圧送部材によって、潤滑剤収容室内の潤滑剤を摩擦摺動部に供給することを特徴とする射出成形機の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013010260A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出装置
CN107775914A (zh) * 2016-08-26 2018-03-09 住友重机械工业株式会社 注射成型机

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