JP2005124500A - グルタミン酸含有食品素材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 茶抽出物を用いてグルタミン酸含量が高いグルタミン酸含有食品素材を提供する。
【解決手段】 除タンニン処理により茶抽出物のカテキンを除去した後、グルタミナーゼを作用させて茶抽出物に含まれるテア二ンをグルタミン酸に変換することによりグルタミン酸が効率的に生成し、グルタミン酸含量が高くγ−アミノ酪酸の製造原料や食品の旨味を増強する食品添加剤などとして有用なグルタミン酸含有食品素材が得られる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、天然食品素材から得られ、グルタミン酸の含有量が高いグルタミン酸含有食品素材及びその製造方法に関する。
グルタミン酸は、コンブやお茶等の種々の食品素材に含まれる旨味成分として知られているアミノ酸の一種であり、最近では、γ−アミノ酪酸(GABA)の前駆物質としても注目されている。γ−アミノ酪酸は、血圧降下物質として知られているアミノ酸であり、γ−アミノ酪酸を含有した食品素材として、GABA富化コメ胚芽(オリザ油化(株)製)やギャバロン茶(下記特許文献1参照)が知られている。これらの食品素材は、天然原料中のγ−アミノ酪酸濃度を高めたものであるが、その含有量は低い。
一方、微生物が有するグルタミン酸脱炭酸酵素を利用してグルタミン酸からγ−アミノ酪酸が生産されることが報告されて以来、食品又は食品素材に含まれるグルタミン酸をγ−アミノ酪酸に変換してγ−アミノ酪酸濃度を高めることが研究されている。例えば、トマト果汁を乳酸菌で醗酵させてγ−アミノ酪酸を生産する方法(下記特許文献2参照)や、グルタミン酸を構成アミノ酸とするタンパク質にプロテアーゼおよびグルタミン酸脱炭酸酵素生産能をあわせもつ乳酸菌を生育させてγ−アミノ酪酸を製造する方法(下記特許文献3参照)などが知られている。しかし、これらの製造方法でも、原料に本来含有されるグルタミン酸が少ないため、グルタミン脱炭酸酵素を用いてγ−アミノ酪酸の含有率を高めるには限界があった。
また、グルタミン酸を別途添加する方法(下記特許文献4参照)も提案されているが、味のバランスが悪くなったり、消費者の天然物指向という風潮に合わないという面もあった。
つまり、γ−アミノ酪酸を多く含む機能性食品やγ−アミノ酪酸製剤を提供する上で、グルタミン酸の含有量が高い天然食品素材を得ることが極めて重要である。
実開昭63−103285号公報 特開2000−308457号公報 特開2000−14356号公報 特開平7−227245号公報
上記のように、グルタミン酸の含有量が高い天然食品素材は、旨味増強を目的とする従来の食品添加物や食品素材としての用途だけではなく、γ−アミノ酪酸を含有する機能性食品の原料として重要な素材であり、その開発が急務とされている。
本発明の課題は、別途製造されたグルタミン酸を添加することなく、天然食品素材から効率的にグルタミン酸を生成し、グルタミン酸の濃度が高いグルタミン酸含有食品素材及びその製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、天然の茶抽出液からグルタミン酸を多く含有する食品素材を効率的に生産することができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
本発明の一態様によれば、グルタミン酸含有食品素材の製造方法は、茶抽出物に含まれるテアニンにグルタミナーゼを作用させてグルタミン酸を生成することを要旨とする。
又、本発明の一態様によれば、グルタミン酸含有食品素材の製造方法は、茶葉及び水を用いて茶抽出液を調製する工程と、前記茶抽出液に除タンニン処理を施す工程と、除タンニン処理後の茶抽出液にグルタミナーゼを作用させて該茶抽出液中のグルタミン酸量を増加させる工程を有することを要旨とする。
本発明のグルタミン酸含有食品素材は、上記製造方法によって得られ、飲料茶素材、食品の旨味を増強するための食品添加剤、又は、γ−アミノ酪酸含有食品素材の製造原料として使用することができる。
本発明によれば、別途製造されたグルタミン酸を添加することなく、天然食品素材から効率的にグルタミン酸を生成し、グルタミン酸の濃度が高いグルタミン酸含有食品素材を提供することができ、食品の旨味を増強する食品添加物やγ−アミノ酪酸含有食品素材の製造原料として有用である。
茶飲料の成分である茶抽出物には、カフェイン、カテキン類(タンニンに属するポリフェノール化合物)や、グルタミン酸を含むアミノ酸類などの様々な物質が含まれている。これらの物質の中にはテアニン(グルタミン酸エチルアミド)も含まれ、テアニンにグルタミナーゼを作用させることによりグルタミン酸が生成する。従って、茶抽出物をグルタミナーゼで処理すればグルタミン酸含有量の高い食品素材が得られると予想されるが、実際には、グルタミナーゼ処理を施しても期待されるような結果は得られない。この理由は、茶に含まれるカテキン類がグルタミナーゼの酵素活性を阻害することにある。
本発明では、除タンニン処理により茶抽出物からカテキン類を除いた後にグルタミナーゼを作用させることによって茶抽出物に含まれるテア二ンから効率的にグルタミン酸を生成し、グルタミン酸の含有量を茶抽出物に元々含まれていた量より飛躍的に増加させる。これにより、天然の茶抽出液を用いて、外部からグルタミン酸を添加することなく、グルタミン酸含有量が高い食品素材を製造することができる。得られたグルタミン酸含有食品素材を用いて、既知の方法に従って微生物や酵素によりグルタミン酸をγ−アミノ酪酸に変換することにより、γ−アミノ酪酸含有機能性食品素材を製造することができる。また、グルタミナーゼによる酵素処理後の茶抽出液は、旨味を増強した茶飲料として提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明において用いられる茶抽出物は、抽出溶媒(水又は有機溶媒)を用いて茶葉から抽出される茶由来成分であり、抽出に用いる茶葉は、緑茶、紅茶、ウーロン茶やプアール茶等の中国茶など、茶樹の葉、茎等から製造される茶葉であれば何れでもよく、製造工程での発酵の有無を問わない。これらの茶葉には、何れもグルタミン酸及びテアニンが含まれており、茶抽出物からグルタミン酸の含有量が高い食品素材を調製することができる。異なる種類の茶葉を混合して用いてもよい。茶葉のテアニン含有量(乾燥茶葉中の質量%)は、概して、玉露(上級)では2.47%、玉露(並級)では2.01%、煎茶(上級)では1.50%、煎茶(並級)では0.65%、番茶では0.42%、ほうじ茶では0.02%と報告されている(日本茶業技術協会、「茶業研究報告」、No.40.65(1973))。抽出に用いる溶媒は、グルタミン酸及びテアニンが効率よく抽出されるものであればよく、水又は有機溶媒を用いることができ、水(熱水)又はエタノール、イソプロパノール等の親水性溶媒に茶葉を接触させることにより抽出するのが最も一般的である。水性の茶抽出液には、テアニンやカテキンと共に、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン酸、アスパラギン、セリン等のアミノ酸、リンゴ酸等の有機酸、Na、K、Mg2+、Ca2+、Cl、SO 2−、アルコール不溶性の高分子成分などが溶解している。抽出に使用する茶葉の質量、茶葉単位当りの溶媒量及び抽出温度も特に限定されるものではなく、一般には、茶葉1gに対して3〜100g程度の溶媒を用い、30〜100℃程度の温度で0.5〜30分程度の接触により抽出する。
上記のような茶抽出物の組成は抽出条件によって異なるが、緑茶5g、湯量150ml、浸出時間60秒の場合、茶葉1g当りの浸出成分は、カテキン類(エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、エピカテキン、エピカテキンガレート、ガロカテキン、ガロカテキンガレート、カテキン及びカテキンガレート)を38.7〜42.7mg程度、テアニンを6.6mg程度、グルタミン酸を1.7〜1.8mg程度含んている(農林水産消費技術センター広報誌「大きな目小さな目」、1999年7月第46号)。このような茶抽出物の酵素処理においてグルタミナーゼの酵素活性を阻害しないために、除タンニン処理を施して茶抽出物からカテキン類を除去する。除タンニン処理は、任意の既知の手法を利用することができる。例えば、吸着剤を用いた選択吸着や液−液分配によって行うことができる。
具体的には、選択吸着の場合、ポリフェノールに吸着性を有する吸着剤を茶抽出物水溶液に接触させてカテキン類を吸着剤に吸着させた後、吸着剤を分離除去して茶抽出物水溶液を回収する。従って、茶抽出物の調製において水を溶媒として用いた場合は、抽出液をそのまま除タンニン処理することができる。水以外の抽出溶媒を用いた場合は、一旦抽出溶媒を除去して得られた茶抽出物を水に溶解することにより除タンニン処理を施す。処理手順の詳細については、例えば特開平1−218550号公報を参照してもよい。吸着剤の例としては、ポリビニルポリピロリドン、ポリビニルピロリドン、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体系合成吸着剤(例えば、三菱化学(株)製ダイヤイオン、セパビーズ等)、メタクリル酸エステル系吸着剤(例えば、三菱化学(株)製ダイヤイオン、セパビーズ等)、架橋デキストランゲル(例えば、ファルマシア製セファデックスLH−20等)、親水性ビニルポリマー系吸着剤(例えば、東ソー製トヨパール等)、逆相系吸着剤(例えば、和光純薬工業製ワコーパックC18等)、順相系吸着剤(例えば、シリカゲル等)などが挙げられ、異なる種類の吸着剤を組み合わせて用いてもよい。特にポリビニルポリピロリドンは、ポリフェノール類に対して高い親和性を示し、ポリフェノール類とそれ以外との分離性が高いだけでなく、安定性が高く飲料原料の清澄剤として使用可能であるので使用し易い。
除タンニン処理を液−液分配によって行う場合、メタノール、エタノール、アセトン、酢酸メチル、酢酸エチル、n−ブタノール等の有機溶媒を使用し、詳細な手順等については特開昭61−130285号公報、特開平1−175978を参照することができる。
グルタミナーゼの酵素活性を茶抽出物に十分に発揮させる上で、除タンニン処理後のカテキン類の残存量はできる限り少ないことが望ましいが、完全に除去することは必須ではなく、除タンニン処理後のカテキン類の残存率が50%以下、好ましくは15%以下となるように処理条件を設定すると効率的である。例えば吸着剤を用いた除タンニン処理の場合では、カテキン残存率は、使用する吸着剤の吸着能及び使用量、茶抽出物中のカテキン含有割合などの要素に依存するので、これらの要素を考慮して処理条件を設定する。
上述の除タンニン処理によってカテキン類を除去した茶抽出物水溶液は、グルタミナーゼによる酵素処理を施して、テアニンをグルタミン酸に変換する。具体的には、グルタミナーゼを添加し、常法に従って温置してグルタミナーゼをテアニンに作用させる。酵素処理温度が高いほど、テアニンからグルタミン酸への反応速度が速くなり、グルタミナーゼの至適温度が約65℃であるので、酵素処理温度は70℃以下が望ましく、好ましい処理温度の範囲は約40〜70℃である。酵素反応は、基質濃度及び酵素濃度が高いほど反応速度が大きく、グルタミナーゼの濃度が約0.05mg/ml以上であることが好ましく、この場合、除タンニン処理した茶抽出物水溶液の濃度が0.8g/mlの場合に含まれるテアニンの殆どをグルタミン酸に変換するのに要する処理時間は約5時間以内である。グルタミナーゼ濃度が約0.10mg/ml以上であれば、同上の茶抽出物水溶液の処理に要する時間は約3時間以下となるので、処理時間をも考慮すると、テアニンの変化に基づくグルタミナーゼ濃度の好ましい範囲は約0.10mg/ml以上となる。
酵素処理後の茶抽出物含有液は、酵素を失活させ、必要に応じて濁りを除去する。酵素の失活は加熱によって行うことができ、例えば100℃の状態で5〜10分間程度放置すればよい。この後、用途によって濃度の調節を行って、高グルタミン酸食品素材として利用すればよい。例えば、処理後の茶抽出物含有液を茶飲料素材として用い、水による希釈で適切な濃度に調節することにより、グルタミン酸濃度の高い茶飲料を提供することができる。この場合、カテキン類が過度に除去されていると風味のバランスが悪くなるので、除タンニン処理においてカテキン類の残存率が10%程度となるように処理することが好ましい。あるいは、減圧乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥等により溶媒を除去して、グルタミン酸の増量により旨味を増強するための食品添加剤あるいはγ−アミノ酪酸含有食品素材の製造原料として使用できる。酵素処理後の茶抽出物含有液のグルタミン酸の含有割合は、元々茶抽出物に含まれていた割合より飛躍的に高いので、γ−アミノ酪酸を効率的に生成できる。
グルタミン酸からγ−アミノ酪酸の生成は、例えば乳酸菌を用いた発酵によって行うことができる。この場合の乳酸菌は、糖を乳酸発酵可能な細菌であれば特に限定されず、ラクトバチルス属等の1種あるいは2種以上の乳酸菌を組み合せて用いることができる。特に、ラクトバチルス・ブレビスが好ましく、詳細については特開2000−210075号公報の記載を参照することができる。乳酸発酵は、高グルタミン酸食品素材の溶液に乳酸菌を植菌して、約20〜40℃で16〜72時間程度乳酸菌を静置培養することにより進行し、培養開始後約40時間以降にγ−アミノ酪酸の濃度が高くなる。培養液は、遠心分離濾過を施して菌体及び濁りを除去し、必要に応じて濃縮・乾燥することにより、濃縮エキス、粉体などの任意の形態のγ−アミノ酪酸含有食品素材が得られる。
前述の吸着剤による除タンニン処理は、茶抽出物からカテキン製剤を製造する際のカテキン分取手段として有効な手段であり、吸着したカテキン類はアルコール水溶液等の溶離液を用いて容易に回収することができる。従って、本発明は、食品添加物や化粧品、健康食品等の分野で利用価値の高いカテキン製剤を製造する際の残余成分を有効利用できる有用な方法でもある。
以下、実施例を参照して本発明について更に詳細に説明する。
(実施例1):グルタミナーゼ活性に及ぼすカテキンの影響
[除タンニン処理]
緑茶抽出物(カテキン類含有割合約30質量%、テアニン含有割合約2.0質量%、商品名:テアフラン30E、(株)伊藤園製)5gを60℃の温水500mLに溶解して試料1Aの茶抽出物水溶液(濃度1質量%、Brix=1.0°)を調製した。
更に、試料1Aと同様の茶抽出物水溶液を調製し、これに対して0.5質量%のポリビニルポリピロリドン(PVPP)を添加し、5分間攪拌してカテキン類をPVPPに吸着させた後にPVPPを除去して試料1Bの茶抽出物水溶液を得た。
また、添加したPVPP量を1質量%(試料1C)、2質量%(試料1D)又は3質量%(試料1E)に変更したこと以外は試料1Bと同じ操作を行って試料1C〜1Eの茶抽出物水溶液を得た。
上記試料1A〜1Eの茶抽出物水溶液のカテキン含有量を高速液体クロマトグラフにより分析した。この結果を図1のグラフに示す(図1中、EGCはエピガロカテキン、EGCgはエピガロカテキンガレート、ECはエピカテキン、ECgはエピカテキンガレート、GCはガロカテキン、GCgはガロカテキンガレート、Cはカテキン、Cgはカテキンガレートである)。
図1によれば、PVPPによる除タンニン処理を施さない試料1Aの茶抽出物水溶液のカテキン含有量を100%とすると、試料1B〜1Eのカテキン残存率は、67.7%(試料1B)、44.2%(試料1C)、12.4%(試料1D)及び3.7%(試料1E)であり、PVPPの添加量の増加によってカテキンの除去量が増加することが明らかである。
[グルタミナーゼによる酵素処理]
グルタミナーゼ(ダイワY600S、大和化成株式会社製 、デキストリン含量:70%、力価:600GTU/mg)を温度45℃の水に溶解して、濃度が0.1mg/mL、0.25mg/mL、0.50mg/mL、1.0mg/mL及び2.5mg/mLのグルタミナーゼ溶液を各々調製した。尚、グルタミナーゼの力価を示す1GTUは、pH6.0、温度37℃でL−グルタミン(濃度1%)に作用する場合に、反応初期の1分間に1μmolのL−グルタミン酸を生成するのに必要な酵素量である。
上記試料1A〜1Eの各々において、茶抽出物水溶液27mLに濃度が0.1mg/mLのグルタミナーゼ溶液3mLを加えて(グルタミナーゼ最終濃度0.01mg/mL)、6mLづつ5つの容器に分け入れて、各々、50℃のエアーバス中で1時間、2時間、3時間、4時間又は5時間振篩して酵素処理を行った。処理後の容器を沸騰水中に入れ、10分間放置して酵素を失活させた後、冷却して被処理液を得た。又、予め失活処理をしたグルタミナーゼ溶液を茶抽出物水溶液に添加したものを同様に沸騰水で10分間失活処理し、酵素処理0時間の被処理液とした。各被処理液のグルタミン酸含有量及びテアニン含有量を高速液体クロマトグラフにより分析した。この結果に基づき、酵素処理0時間の被処理液のグルタミン酸及びテアニンの含有量を100%として処理時間とグルタミン酸含有量及びテアニン含有量との関係を図2(a)及び図3(a)のグラフに示す。
更に、0.25mg/mL、0.50mg/mL、1.0mg/mL及び2.5mg/mLの各濃度のグルタミナーゼ溶液を用いて、上記と同様にして、酵素処理時間が0〜5時間の被処理液(最終グルタミナーゼ濃度0.025mg/mL、0.05mg/mL、0.1mg/mL及び0.25mg/mL)を作成し、各グルタミナーゼ濃度におけるグルタミン酸含有量及びテアニン含有量を分析した。この結果に基づき、処理時間とグルタミン酸含有量及びテアニン含有量との関係を図2(b)〜(e)及び図3(b)〜(e)のグラフに示す。
図2の結果から、何れのグルタミナーゼ濃度においても、PVPPの添加量が少ない時、即ち、カテキンの残存率が高い時、グルタミン酸の生成は抑制されている。従って、グルタミン酸の生成量を考慮すると、PVPP添加比率は茶抽出物に対して1質量%以上(従って、カテキンの残存率50%以下)とするのが良く、より好ましい添加比率は2%以上(カテキンの残存率15%以下)と見なせる。また、グルタミナーゼの濃度は、0.05mg/mL以上が好ましいと言える。
又、図3のテアニンの含有量の結果においても、グルタミン酸含有量の結果と同様、何れのグルタミナーゼ濃度においてもPVPP添加量が少ない時、即ち、カテキンの残存率が高い時、テア二ンの減少が抑制される。即ち、テア二ンからグルタミン酸への変換が抑制されていると考えられる。従って、テア二ンの変換を考慮した場合も、PVPPの添加比率は1質量%以上(カテキンの残存率50%以下)、好ましくは2質量%以上(カテキンの残存率15%以下)にするのが良い。また、テア二ンの変化に基づいた場合の好ましいグルタミナーゼ濃度は、0.05mg/mL以上となる。
(実施例2):グルタミナーゼ処理条件
カテキン類を完全に除去した緑茶抽出物のグルタミナーゼ処理における好適な条件を以下のように調べた。
[グルタミナーゼ濃度]
緑茶抽出物(商品名:テアフラン30E、(株)伊藤園製)を60℃の温水に溶解して茶抽出物溶液を調製し、水に浸したスチレン−ジビニルベンゼン系合成吸着剤(商品名:ダイヤイオンHP20、三菱化学(株)製))を充填したカラムに茶抽出物溶液を通水して、カラムから溶出される非吸着部の溶液を回収し、水を除去して非吸着部エキス(粉体)を得た。この非吸着部エキスは、高速液体クロマトグラフによる分析でカテキン類が検出されないことを確認した。
上記非吸着部エキス0.78gを蒸留水100mLに溶解して試料溶液とした(濃度0.78質量%、Brix=0.792°)。
更に、実施例1と同じグルタミナーゼを温度45℃の水に溶解して、濃度が0.25mg/mL、0.50mg/mL、1.0mg/mL、2.0mg/mL及び4.0mg/mLのグルタミナーゼ溶液を各々調製した。
上記0.25mg/mL、0.50mg/mL、1.0mg/mL、2.0mg/mL及び4.0mg/mLの各濃度のグルタミナーゼ溶液について、上記試料溶液27mLにグルタミナーゼ溶液3mLを加えて(グルタミナーゼ最終濃度0.025mg/mL、0.05mg/mL、0.10mg/mL、0.20mg/mL及び0.40mg/mL)、6mLづつ5つの容器に分け入れて、各々、45℃のエアーバス中で1時間、2時間、3時間、4時間又は5時間振篩して酵素処理を行った。処理後の容器を沸騰水中に入れ、10分間放置して酵素を失活させた後冷却して被処理液を得た。又、予め失活処理をしたグルタミナーゼ溶液を試料溶液に添加したものを同様に沸騰水で10分間失活処理し、酵素処理0時間の被処理液とした。各被処理液のグルタミン酸含有量及びテアニン含有量を高速液体クロマトグラフにより分析した。この結果に基づき、酵素処理0時間の被処理液の含有量を100%として処理時間とグルタミン酸含有量及びテアニン含有量との関係を図4(a)及(b)のグラフに示す。
図4(a)及び(b)によれば、被処理液のグルタミン酸含有量は、被処理液のグルタミナーゼ濃度に依存して増加し、グルタミナーゼ濃度が0.05mg/mL以上の場合、初期含有量の約5倍量に至った。また、テアニン含有量も被処理液のグルタミナーゼ濃度に依存して減少し、グルタミナーゼ濃度が0.05mg/mL以上の場合、ほぼ100%のテアニンがグルタミン酸へ変換された。これらの結果から、培養温度が45℃の条件下では、被処理液のグルタミナーゼ濃度は0.05mg/mL以上が好ましく、更に反応速度も考慮すると、0.10mg/mL以上の濃度であれば2時間以内の処理で効率よくテアニンをグルタミン酸へ変換できる。
[処理温度]
更に、上記グルタミナーゼ溶液のうちの0.25mg/mL、0.50mg/mL及び1.0mg/mLの各濃度のグルタミナーゼ溶液を用いて、酵素処理温度を35℃、40℃、45℃、50℃又は55℃に変更したこと以外は上記と同じ操作を繰り返して、酵素処理時間が0〜5時間の被処理液(最終グルタミナーゼ濃度0.025mg/mL、0.05mg/mL及び0.10mg/mL)を作成し、各グルタミナーゼ濃度におけるグルタミン酸含有量及びテアニン含有量を分析した。この結果に基づき、処理時間とグルタミン酸含有量との関係を図5(a)〜(c)のグラフに、処理時間とテアニン含有量との関係を図5(d)〜(f)のグラフに示す。
図5(a)〜(f)の結果から、何れのグルタミナーゼ濃度においても、酵素処理温度が高いほど、グルタミン酸含有量が増加し、テア二ン含有量の減少も顕著である。これらの結果から、培養温度が高いほどテア二ンからグルタミン酸への変換は促進されるものと思われる。但し、グルタミナーゼの至適温度は65℃であるので、培養温度は70℃以下が望ましい。また、グルタミナーゼの添加量が0.05mg/mL又は0.10mg/mLの時、グルタミン酸含有量は、約5倍まで増加しているが、処理時間の短縮を考慮すると、グルタミナーゼ濃度が0.10mg/mL以上であるとより効率的である。
従って、テア二ンからグルタミン酸の生成量及び処理時間を考慮すると、培養温度は高い方が望ましく、グルタミナーゼ濃度が0.05mg/mLでは、培養温度は45℃以上、0.1mg/mLでは、培養温度は40℃以上が好ましい。
(実施例3): 添加物としての利用
実施例2と同様の調製方法によって、緑茶抽出物から非吸着部エキス(テアニン含有量:1.95質量%、グルタミン酸含有量:0.46質量%)を調製した。この非吸着部エキス(粉体)9.5gを60℃の温水100mLに溶解してグルタミナーゼ(ダイワY600S)80mgを添加し、50℃のエアーバス中で5時間攪拌して酵素処理を施した後、沸騰水中で10分間放置して酵素を失活させ、冷却後、凍結乾燥することにより高グルタミン酸含有食品素材を得た。この高グルタミン酸含有食品素材のテアニン含有量は0.07質量%であり、グルタミン酸含有量は5.02質量%であった。
緑茶茶葉6gを73℃の温水700mLに加えて4分30秒間の抽出を行い、茶葉を除去して40℃以下に冷却した。その後、この抽出液にアスコルビン酸300mg、重曹及び蒸留水を加えてpH値を6.1に調整した後、液量を1Lに調整した。これに0.1質量%又は0.25質量%の上記高グルタミン酸含有食品素材を添加して95℃に加熱し、窒素フロー中で缶に充填して123℃で7分間レトルト殺菌し、茶飲料を得た。
専門のパネラー8名により上記茶飲料の官能試験を行って、旨味、渋み及び総合評価を調べた。官能試験においては、高グルタミン酸含有食品素材を添加しない茶飲料を基準(0点)として上下3段階(±3点)評価で採点し、8名の採点の平均値を取った。その結果、高グルタミン酸含有食品素材の添加量が0.1質量%では、旨味+0.79点、渋み+0.5点、総合評価+1.06点であり、添加量が0.25質量%では、旨味+2.50点、渋み+0.88点、総合評価+2.13点であり、高グルタミン酸含有食品素材の添加により茶飲料の旨味を増強し、商品価値を高めることができた。同様に、種々の食品について旨味を増強する添加剤として上記高グルタミン酸含有食品素材を利用できることが明らかである。
(実施例4): 高グルタミン酸茶飲料
緑茶抽出物(商品名:テアフラン30E、(株)伊藤園製)5gを60℃の温水500mLに溶解して試料4Aの茶抽出物溶液を調製した。
更に、試料4Aと同様の茶抽出物溶液を調製し、これに対して0.5質量%のポリビニルポリピロリドン(PVPP)を添加し、5分間攪拌してカテキン類をPVPPに吸着させた後にPVPPを除去して試料4Bの茶抽出物溶液を得た。
また、添加したPVPP量を1質量%(試料4C)、2質量%(試料4D)又は3質量%(試料4E)に変更したこと以外は試料4Bと同じ操作を行って試料4C〜4Eの茶抽出物溶液を得た。
上記試料4A〜4Eの茶抽出物溶液のカテキン含有量を高速液体クロマトグラフにより分析した。この結果を表1に示す。
実施例1と同じグルタミナーゼを温度50℃の水に溶解して、濃度が1.0mg/mLのグルタミナーゼ溶液を調製し、上記試料4A〜4Eの茶抽出物溶液の各々について、茶抽出物液180mLに上記グルタミナーゼ溶液20mLを加えて(グルタミナーゼ最終濃度0.1mg/mL)、これを封入した容器を50℃のエアーバス中で3時間振篩して酵素処理を行った。処理後の容器を沸騰水中に入れて10分間放置して酵素を失活させた後冷却した。尚、酵素処理前後のテアニン含有量及びグルタミン酸含有量を高速液体クロマトグラフにより分析した。この結果を表1に示す。
(表1)
酵素処理前後の含有量
試料 カテキン テアニン(ppm) グルタミン酸(ppm)
(ppm) 処理前 処理後 処理前 処理後
4A 2723.2 175.1 71.6 40.5 149.4
4B 1858.9 176.3 39.1 40.7 188.1
4C 1027.7 176.5 15.8 41.6 212.9
4D 225.3 176.2 - 41.0 219.3
4E 149.0 172.0 - 41.2 225.6

酵素処理後の茶抽出物溶液を蒸留水で2倍に希釈して試料4A〜4Eの茶飲料を得た。
専門のパネラー8名により試料4A〜4Eの茶飲料の官能評価を行った。官能評価では、旨味、渋みの強度及び総合評価を5点満点(0〜5の整数評価)で採点し、8名の採点の平均値を取った。評価結果を表2に示す。
(表2)
茶飲料の官能評価
試料 旨味 渋味 総合評価
4A 0.88 4.88 0.88
4B 1.63 4.00 1.63
4C 2.75 2.88 3.13
4D 4.00 1.50 4.38
4E 3.88 0.75 3.75

表1から解るように、除タンニン処理におけるPVPP添加量が多くなると、カテキンの残存量は低下し、これに伴ってグルタミン酸含有量は増加する。これに対応して、表2に示すように官能評価の採点結果も高くなる。但し、最もグルタミン酸含有量が高い試料4Eよりも試料4Dの方が高い評価を得ている。これは、旨味と渋味とのバランスが総合的な風味の印象において重要であり、茶飲料の風味においては試料4D程度の残存カテキンが必要であると考えられる。
茶抽出物からカテキンを除去する除タンニン処理の効果を示すグラフである。 グルタミナーゼの酵素活性に対するカテキンの影響を説明するための、酵素処理におけるグルタミン酸含有量の変化を示すグラフである。 グルタミナーゼの酵素活性に対するカテキンの影響を説明するための、酵素処理におけるテアニン含有量の変化を示すグラフである。 酵素処理におけるグルタミナーゼ濃度の影響を説明するための、酵素処理におけるグルタミン酸含有量及びテアニン含有量の変化を示すグラフである。 酵素処理における温度の影響を説明するための、酵素処理におけるグルタミン酸含有量及びテアニン含有量の変化を示すグラフである。

Claims (8)

  1. 茶抽出物に含まれるテアニンにグルタミナーゼを作用させてグルタミン酸を生成することを特徴とするグルタミン酸含有食品素材の製造方法。
  2. 前記茶抽出物は、グルタミナーゼを作用させる前に、除タンニン処理を経ることを特徴とする請求項1記載のグルタミン酸含有食品素材の製造方法。
  3. 前記除タンニン処理は、ポリフェノールに吸着性を有する吸着剤を前記茶抽出物を含有する溶液に接触させて、前記茶抽出物に含まれるカテキンを吸着する工程と、前記溶液から前記吸着剤を除去する工程とを有する請求項2記載のグルタミン酸含有食品素材の製造方法。
  4. 前記吸着剤は、ポリビニルポリピロリドン、ポリビニルピロリドン、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、メタクリル酸エステル、架橋デキストランゲル、親水性ビニルポリマー及びシリカゲルからなる群より選択される素材からなる請求項3記載のグルタミン酸含有食品素材の製造方法。
  5. 前記茶抽出物を含有する溶液は、水を用いて茶葉を抽出した茶抽出液である請求項3又は4記載のグルタミン酸含有食品素材の製造方法。
  6. 茶葉及び水を用いて茶抽出液を調製する工程と、前記茶抽出液に除タンニン処理を施す工程と、除タンニン処理後の茶抽出液にグルタミナーゼを作用させて該茶抽出液中のグルタミン酸量を増加させる工程を有することを特徴とするグルタミン酸含有食品素材の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法により得られるグルタミン酸含有食品素材。
  8. 飲料茶素材、食品の旨味を増強するための食品添加剤、又は、γ−アミノ酪酸含有食品素材の製造原料として使用される請求項7記載のグルタミン酸含有食品素材。
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