JP7074418B1 - 発酵茶抽出液の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]発酵茶葉を水性媒体で抽出した発酵茶抽出液に対し、少なくともプロシアニジン若しくはプロデルフィニジンのいずれかを部分構造として含む縮合型タンニンおよび/またはタンニン酸を添加後に一定時間保持し、生じた凝集物を除去することを特徴とする発酵茶抽出液の製造方法。
[2]縮合型タンニンが構造中にガレート基を有することを特徴とする[1]に記載の発酵茶抽出液の製造方法。
[3]縮合型タンニンが、柿タンニン、ブドウ種子タンニンおよびリンゴタンニンから選ばれる1種以上であることを特徴とする[1]に記載の発酵茶抽出液の製造方法。
[4]縮合型タンニンおよび/またはタンニン酸の添加量が発酵茶由来固形分に対して0.5%以上であることを特徴とする[1]から[3]のいずれかに記載の発酵茶抽出液の製造方法。
[5]保持中の抽出液温度が0~37℃であることを特徴とする[1]から[4]のいずれかに記載の発酵茶抽出液の製造方法。
[6]発酵茶が紅茶または烏龍茶である[1]から[5]のいずれかに記載の発酵茶抽出液の製造方法。
[7][1]から[6]のいずれかに記載の製造方法で得られる発酵茶抽出液を用いることを特徴とする発酵茶飲料の製造方法。
[8][1]から[6]のいずれかに記載の製造方法で得られる発酵茶抽出液を乾燥することを特徴とする粉末発酵茶の製造方法。
[9]発酵茶葉を水性媒体で抽出した発酵茶抽出液に対し、少なくともプロシアニジン若しくはプロデルフィニジンのいずれかを部分構造として含む縮合型タンニンおよび/またはタンニン酸を添加後に一定時間保持し、生じた凝集物を除去することを特徴とする発酵茶抽出液の清澄化方法。
試験液を25℃に調温し、濁度計(商品名:Turbidmator TN100IR、メーカー:EUTECH INSTRUMENTS)を使用し、ホルマジン標準液を用いた比濁法(ISO7027準拠ネフェロメトリック法(90°))によって、単位「NTU」(Nephelometric Turbidity Unit)で表される比濁法濁度を測定した。この濁度の結果より、50NTU以下を◎(澄明性に優れている)、50NTU以上で500NTU未満を○(澄明性が高い)、500NTU以上で1000NTU未満を△(弱い濁り)、1000NTU以上を×(強い濁り)として評価した。
「七訂 日本食品標準成分表2015年版(七訂)分析マニュアル・解説」(文部科学省監修、建帛社、2016年2月発行)に記載の酒石酸鉄吸光光度法に従って測定した。
香味や異臭についての識別やそれらの濃度識別についてトレーニングされた専門パネラー5名で官能評価した。評価は、紅茶らしい香りと味に着目し、比較例1(コントロール)を0点とした場合に、-3点(低評価)~0点(同等)~+3点(高評価)の基準で相対比較によって評点させた。5名の評価点は平均化し、平均点が-0.5以上を◎(コントロールと差異が無い、または優れている)、-1.0以上で-0.5未満を○(コントロールとほぼ同等)、-1.5以上で-1.0未満を△(コントロールと比較してやや劣る)、-1.5未満を×(コントロールと比較して明らかに劣る)と評価した。
濁度と香味の官能評価の結果に基づいて総合評価する場合には以下の基準を用いて評価した。
◎:濁度評価が◎かつ香りと味の評価がいずれも〇以上で少なくとも一方が◎である
○:濁度評価が◎かつ香りと味の評価のいずれも〇、または濁度評価が◎かつ香りと味の評価のいずれかが〇以上かつ一方が△、または濁度評価が○かつ香りと味の評価のいずれも〇以上である
△:濁度評価が○かつ香りと味の評価のいずれかが〇以上で一方が△、または濁度評価が○以上かつ香りと味の評価がいずれも△、または濁度評価が△かつ香りと味の評価がいずれも△以上である
×:濁度評価が×、又は香りと味の評価の少なくとも一方が×である
<比較例1-1>
スリランカ産の紅茶葉(BOPグレード)80gを80℃の温水1200gで15分間抽出した。これを20メッシュフィルターで固液分離し、30℃まで冷却した後に、ろ紙(No.26、アドバンテック東洋)でろ過して、901g(ブリックス固形濃度:2.61%、タンニン:594.32mg/100mL)の比較例1-1の紅茶抽出液を得た。
比較例1-1の紅茶抽出液40gを取り分け、6.0℃で20時間冷蔵保管した後、遠心分離機(スウィングローター式)にて1500Gで10分間遠心分離後に上清を回収し、低温遠心分離法で処理した比較例1-2の紅茶抽出液を得た。
比較例1-1の紅茶抽出液40gを取り分け、タンナーゼ(商品名:タンナーゼ、メーカー:三菱ケミカルフーズ株式会社、力価:500U/g)を紅茶抽出液の茶固形分に対して、20U/g(紅茶抽出液40gに対して40mg)となるように添加し、常温で2時間反応させた後に沸騰湯浴中で反応液が90℃に達するまで加熱して酵素を失活させ、タンナーゼ処理法による比較例1-3の紅茶抽出液を得た。
比較例1-1でも用いたスリランカ産の紅茶葉(BOPグレード)50gを18℃の温水500gで抽出した。抽出中に定期的にブリックス固形濃度を測定し、2.0%に達した時点(55分経過)で20メッシュフィルターで固液分離し、ろ紙(No.26、アドバンテック東洋)でろ過して、387g(ブリックス固形濃度:2.05%、タンニン:251.79mg/100mL)の低温抽出法による比較例1-4となる紅茶抽出液を得た。
比較例1の紅茶抽出液40gを取り分け、精製柿タンニン(商品名:膜分離精製柿タンニンH-1、メーカー:(株)岩本亀太郎本店、固形分:3.0%、コロイド滴定法でのタンニン力価:140)を紅茶抽出液の茶固形分に対して、精製柿タンニンの固形分量が3.0%となるように添加し、常温(20℃)で保持することで、生じた白濁物質を凝集物に成長させた。添加から3時間経過後に遠心分離機(スウィングローター式)にて1500Gで10分間処理して凝集物を沈降させ、その上清を回収し、本発明の実施例1-1の紅茶抽出液を得た。
試験例1で柿タンニンを添加する手段によって清澄な紅茶抽出液が得られることが確認されたため、柿タンニン以外の素材についても同様の作用が得られるか確認した。試験例1の比較例1-2と同様にして得た紅茶抽出液を比較例2-1とした。また、試験例1の実施例1-1で添加した柿タンニンを次の通りに変更し、保持中の温度を6℃とした以外は試験例1の実施例1-1と同条件で操作して、比較例2-1の紅茶抽出液から実施例2-1から2-4の紅茶抽出液を得た。実施例2-2では、タンニン酸(製品名:タンニン酸AL、メーカー:富士化学工業株式会社)とした。実施例2-3では、リンゴタンニン(製品名:APPLEPHENON(登録商標)、型番:APE-018P、メーカー:BGG JAPAN)とした。実施例2-4ではブドウ種子タンニン(製品名:グラヴィノール-SE、メーカー:キッコーマンバイオケミファ)とした。実施例2-1は試験例1の実施例1-1と同様に、精製柿タンニン(商品名:膜分離精製柿タンニンH-1、メーカー:(株)岩本亀太郎本店)を用いた。これらの紅茶抽出液について濁度等を評価した結果を表2に示した。
縮合型タンニン添加後の保持時間の影響について検討した。試験例1の比較例1-1と同様にして得た紅茶抽出液に対して、縮合型タンニン添加後の保持時間を0、1、2、3、4、5時間とし、保持中の温度を6℃とした以外は試験例1の実施例1-1と同条件で操作して、それぞれ比較例3-1、および実施例3-1から3-5の紅茶抽出液を得た。これらについて濁度等を評価した結果を表3に示した。
縮合型タンニンの添加量の影響について検討した。試験例1の比較例1-1と同様にして得た紅茶抽出液を比較例4-1とした。また、比較例4-1の紅茶抽出液に対し、縮合型タンニン添加量を1.0、2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、8.0%とし、保持中の温度を6℃とした以外は試験例1の実施例1-1と同条件で操作して、比較例4-1の紅茶抽出液からそれぞれ実施例4-1から4-7の紅茶抽出液を得た。これらについて濁度や香味等について総合的に評価した結果を表4に示した。
縮合型タンニン添加後の保持中の温度の影響について検討した。試験例1の比較例1-1と同様にして得た紅茶抽出液(ブリックス固形濃度:2.51%、タンニン:587.87mg/100mL)に対して、縮合型タンニン添加後の保持中の温度を6℃、15℃、25℃、37℃とする以外は試験例1の実施例1-1と同条件で操作して、それぞれ実施例5-1から5-4となる紅茶抽出液を得た。これらについて濁度等を評価した結果を表5に示した。
スリランカ産の紅茶葉(BOPグレード)100gを80℃の温水1500gで15分間抽出した。これをろ紙(No.26、アドバンテック東洋)でろ過して、1143g(ブリックス固形濃度:2.82%、タンニン:620mg/100mL)の紅茶抽出液Aを得た。この紅茶抽出液Aの400gを6℃まで冷却し、精製柿タンニン(商品名:膜分離精製柿タンニンH-1、メーカー:(株)岩本亀太郎本店、固形分:3.0%)を紅茶抽出液の茶固形分に対して、精製柿タンニンの固形分量が5.0%となるように添加し、6℃で保持した。添加から3時間経過後に遠心分離機(スウィングローター式)にて1500Gで10分間遠心処理して白濁物質の凝集物を沈降させて上清を回収し、本発明実施の紅茶抽出液B(ブリックス固形濃度:1.88%、タンニン:362mg/100mL)を得た。この紅茶抽出液Bの182gにイオン交換水24gと重曹を0.1g添加してpH6.00、タンニン濃度を320mg/100mLに調合した。この調合液を80℃まで昇温後、スチール缶(東洋製罐(株)製TULC)に充填した。次いで、ヘッドスペースを窒素ガスで満たし、缶シーマーにて密封後、レトルト殺菌処理(110℃達温後に急冷)を行って実施例6-1の4倍希釈用無糖紅茶飲料(ブリックス固形濃度:1.70%、タンニン:324mg/100mL)を得た。この紅茶飲料を製造から5日間冷蔵保管した後に、イオン交換水で4倍に希釈し(タンニン濃度81mg/100mL)、専門パネラー5名で官能評価した。その結果、希釈液は濁りがなく、紅茶らしい鮮やかな赤橙色を呈しており、紅茶本来のすっきりとした渋みと華やかな香りが感じられると評価された。また、実施例6-1の4倍希釈用無糖紅茶飲料を希釈せずにクラッシュアイスを入れたカップへ直接注いだ場合においても白濁は生じなかった。
スリランカ産の紅茶葉(BOPグレード)80gを80℃の温水1200gで15分間抽出した。これをろ紙(No.26、アドバンテック東洋)でろ過して、920g(ブリックス固形濃度:2.68%、タンニン:606.8mg/100mL)の紅茶抽出液Cを得た。この紅茶抽出液Cの400gを6℃まで冷却し、精製柿タンニン(商品名:膜分離精製柿タンニンH-1、メーカー:(株)岩本亀太郎本店、固形分:3.0%)を紅茶抽出液の茶固形分に対して、精製柿タンニンの固形分量が3.0%となるように添加し、6℃で保持した。添加から3時間経過後に遠心分離機(スウィングローター式)にて1500Gで10分間遠心処理して白濁物質の凝集物を沈降させて上清を回収し、本発明実施の紅茶抽出液D(タンニン:407.6mg/100mL)を得た。この紅茶抽出液Dの86gにグレープフルーツ濃縮透明果汁(5.1倍濃縮品)9.8g、果糖ブドウ糖液糖50g、クエン酸0.4g、クエン酸三ナトリウム0.2g、香料0.75gを加え、イオン交換水で全量を500gに加水して調合した。この調合液を80℃まで昇温後、スチール缶(東洋製罐(株)製TULC)に充填した。次いで、ヘッドスペースを窒素ガスで満たし、缶シーマーにて密封後、レトルト殺菌処理(110℃達温後に急冷)を行って、実施例7-1のフルーツティー(10%果汁入りグレープフルーツティー、ブリックス固形濃度:9.07%、タンニン含量68.9mg/100mL)を得た。比較対象として、紅茶抽出液Cから試験例1の比較例1-3と同条件でタンナーゼ処理して得た紅茶抽出液Eを得た。抽出液Dをこの抽出液Eに変更する以外は実施例7-1と同様に操作して比較例7-1のフルーツティーを得た。これらの製造から4日間冷蔵保管した後に、専門パネラー5名で官能評価した。実施例7-1のフルーツティーは濁りがなく(NTU33)、紅茶らしい鮮やかな橙色を呈しており、グレープフルーツ果汁の香味とともに紅茶本来の渋みと華やかな香りが調和した良好な風味であると評価された。一方で比較例7-1のフルーツティーは澄明性に劣り(NTU109)、紅茶由来の香味についても実施例7-1のフルーツティーよりも弱いとの評価であった。
試験例6で調製した紅茶抽出液Bを200g取り分け、ロータリーエバポレーターで約40gまで濃縮し、凍結乾燥器で一晩凍結乾燥させた。乾燥後の凍結乾燥品を乳鉢ですりつぶして粉末状とし、実施例8-1のインスタント粉末紅茶を得た。この実施例8-1のインスタント粉末紅茶0.75gに常温のイオン交換水200gを加えて溶解して紅茶飲料とし、専門パネラー5名で官能評価した。その結果、この紅茶飲料は濁りがなく(1.7NTU)、紅茶らしい鮮やかな赤橙色を呈しており、紅茶本来のすっきりとした渋みと華やかな香りが感じられると評価された。また、この実施例8-1のインスタント粉末紅茶は冷水にも速やかに溶解することが確認され、溶解時水色と冷水溶解性において、従来のインスタント粉末紅茶と比較して優れた特徴を有していた。
セイロン産紅茶葉240kgを下流式抽出機(2000kg容量)に投入し、70℃の抽出水を流速3600L/hで抽出機上部から注入した。抽出水を1300L投入した後に30秒攪拌し、さらに抽出水400Lを追加注入した時点で抽出機底のバルブを全開にして抽出液を回収した。この抽出操作を4回繰り返し、合一した抽出液を遠心分離して不溶物を除去し、4320kgの抽出液を得た(ブリックス固形濃度:5.84%、タンニン1278.2mg/100ml、pH:4.94)。前記抽出液3020kgを真空濃縮機で濃縮して濃縮液771kgを得た(ブリックス固形濃度:22.86%)。次いで、得られた濃縮液に対して精製柿タンニン(商品名:膜分離精製柿タンニンH-1、メーカー:(株)岩本亀太郎本店、固形分:3.0%)176.37kgを添加し(茶固形に対する柿タンニンの固形量は3.0%)、これを8℃で保持した。柿タンニン添加から3時間経過後に遠心分離を2回繰り返し、本発明の実施例9-1として紅茶抽出液637kgを得た(ブリックス固形濃度:13.53% pH:4.95)。この紅茶抽出液に加水し、重曹1.5kgを加え、実施例9-2の濃縮紅茶飲料783kgを得た(ブリックス固形濃度:11.27%、タンニン:1671.5mg/100ml、pH:5.51)。
前記実施例9-2の濃縮紅茶飲料10gに常温のイオン交換水290gを加え(30倍希釈)紅茶飲料とし、専門パネラー5名で官能評価した。その結果、この紅茶飲料は濁りがなく(28.7NTU)、紅茶らしい鮮やかな赤橙色を呈しており、紅茶本来のすっきりとした渋みと華やかな香りが感じられると評価された。この結果から、濃縮抽出液の状態で縮合型タンニンを添加して清澄化した場合でも、本発明の効果が得られることが確認された。
中国産の烏龍茶葉155gを容量1Lのステンレス製カラムに投入し、熱湯を流速50ml/分で注入し、抽出水投入開始から30分経過するまで保持した。その後流速50ml/分で抽出水を注入しながら、下端から抽出液を回収した。この回収液をろ紙(アドバンテック社製、No.26)でろ過して714gの烏龍茶抽出液A(茶固形分:3.72%)を得た。
前記烏龍茶抽出液Aを6℃まで冷却し、精製柿タンニン(商品名:膜分離精製柿タンニンH-1、メーカー:(株)岩本亀太郎本店、固形分:3.0%)を烏龍茶抽出液の茶固形分に対して、精製柿タンニンの固形分量が0.5%、1.0%、2.0%、3.0%となるように添加し、6℃で保持した。添加から18時間経過後に遠心分離機(スウィングローター式)にて1200Gで10分間遠心分離して上清を回収し、本発明の烏龍茶抽出液(実施例10-1~10-4)を得た。柿タンニンを添加せずに同様に処理したものを比較例10-1の烏龍茶抽出液とした。また、烏龍茶抽出液Aにタンナーゼ(商品名:タンナーゼ、メーカー:三菱ケミカルフーズ株式会社、力価:500U/g)を茶固形1gあたり15Uを添加し、6℃にて18時間静置して酵素反応させた後、前記と同条件にて遠心分離し、その上清を比較例10-2のウーロン茶抽出液とした。これらそれぞれの比較例と実施例の烏龍茶抽出液について、イオン交換水でイオン交換水と重曹を適宜添加し、pH5.80、ブリックス固形濃度0.6%に調合した。
これら調合液について理化学分析するとともに、専門パネラー5名で官能評価した。その結果を表6に示した。なお、濁度の評価は以下の基準を採用し、その他の評価基準は試験例1と同様にして、紅茶を烏龍茶に替えて評価した。
試験液を25℃に調温し、濁度計(商品名:Turbidmator TN100IR、メーカー:EUTECH INSTRUMENTS)を使用し、ホルマジン標準液を用いた比濁法(ISO7027準拠ネフェロメトリック法(90°))によって、単位「NTU」(Nephelometric Turbidity Unit)で表される比濁法濁度を測定した。この濁度の結果より、100NTU以下を◎(澄明性に優れている)、100NTU以上で150NTU未満を○(澄明性が高い)、150NTU以上で200NTU未満を△(弱い濁り)、200NTU以上を×(強い濁り)として評価した。
Claims (9)
- 発酵茶葉を水性媒体で抽出した水性の発酵茶抽出液に対し、少なくともプロシアニジン若しくはプロデルフィニジンのいずれかを部分構造として含む縮合型タンニンを添加後に一定時間保持し、生じた凝集物を除去することを特徴とする発酵茶抽出液の製造方法。
- 縮合型タンニンが構造中にガレート基を有することを特徴とする請求項1に記載の発酵茶抽出液の製造方法。
- 縮合型タンニンが、柿タンニン、ブドウ種子タンニンおよびリンゴタンニンから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の発酵茶抽出液の製造方法。
- 縮合型タンニンの添加量が発酵茶由来固形分に対して0.5%以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の発酵茶抽出液の製造方法。
- 保持中の抽出液温度が0~37℃であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の発酵茶抽出液の製造方法。
- 発酵茶が紅茶または烏龍茶である請求項1から5のいずれかに記載の発酵茶抽出液の製造方法。
- 請求項1から6のいずれかに記載の製造方法で得られる発酵茶抽出液を用いることを特徴とする発酵茶飲料の製造方法。
- 請求項1から6のいずれかに記載の製造方法で得られる発酵茶抽出液を乾燥することを特徴とする粉末発酵茶の製造方法。
- 発酵茶葉を水性媒体で抽出した水性の発酵茶抽出液に対し、少なくともプロシアニジン若しくはプロデルフィニジンのいずれかを部分構造として含む縮合型タンニンを添加後に一定時間保持し、生じた凝集物を除去することを特徴とする発酵茶抽出液の清澄化方法。
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