JP2005123969A - 直流オフセットキャンセル回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】DCオフセットキャンセル後の温度変化によるギルバートセル型ミキサ出力のDCオフセット量の変動を打ち消し、温度変化に対して安定したキャンセル状態を実現する。
【解決手段】D/Aコンバータ3の基準電位6,7の電位差を、ギルバートセル型ミキサ14の動作電流と同様に温度に比例させ、D/Aコンバータ3の出力電圧11とV/Iコンバータ4の補正電流12とが温度に比例するようにし、オフセットキャンセル後に温度が変化しても、ギルバートセル型ミキサ14の出力におけるDCオフセット電圧10の温度変動に追従して、最終出力であるゲインコントロールアンプ8,9の出力のDCオフセット電圧13をゼロに保つ。
【選択図】図1
【解決手段】D/Aコンバータ3の基準電位6,7の電位差を、ギルバートセル型ミキサ14の動作電流と同様に温度に比例させ、D/Aコンバータ3の出力電圧11とV/Iコンバータ4の補正電流12とが温度に比例するようにし、オフセットキャンセル後に温度が変化しても、ギルバートセル型ミキサ14の出力におけるDCオフセット電圧10の温度変動に追従して、最終出力であるゲインコントロールアンプ8,9の出力のDCオフセット電圧13をゼロに保つ。
【選択図】図1
Description
本発明は、DC(直流)オフセットキャンセル回路に係り、特にキャンセル後の温度変化によるDCオフセット量の変動を打ち消す技術に関するものである。
従来のこの種の回路としては、特許文献1に記載されるものがある。
図4は従来のDCオフセットキャンセル回路の構成を示すブロック図である。
図4において、正負のゲインコントロールアンプ(以下、GCAという)8,9の出力をコンパレータ1に入力し、コンパレータ1の比較結果を逐次比較レジスタ2に蓄積する。この逐次比較型レジスタ2の出力をD/A(デジタル/アナログ)コンバータ3において、DCオフセット13の大きさに比例したDC電圧にし、V/I(電圧/電流)コンバータ4において、D/Aコンバータ3の出力電圧11を補正電流12に変換して、GCA8,9の入力に帰還することにより、GCA出力のDCオフセット13をキャンセルしている。
ここでD/Aコンバータの基準電位6,7として、VDDあるいはVSSのような温度によらず一定となる電圧を用いていたため、D/Aコンバータ3の出力電位および補正電流12は温度によって変化しなかった。
特開平2001−211098号公報
図4において、GCA8,9の入力には、ギルバートセル型ミキサ14の出力がDC直結で接続されているが、ギルバートセル型ミキサ14にはゲインが一定になるように温度に比例する電流を流しているため、ギルバートセル型ミキサ14における構成素子の相対バラツキが原因となって発生するDCオフセット電圧10も温度に比例する。
このため、DCオフセットキャンセル後に温度変化があると、ギルバートセル型ミキサ14の出力におけるDCオフセット量が変化して、一度、キャンセルしたDCオフセットが再び発生するという問題があった。
本発明は、前記従来の問題を解決し、キャンセル後の温度変化によるDCオフセット量の変動を打ち消すことができるようにした直流オフセットキャンセル回路を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る直流オフセットキャンセル回路は、ギルバートセル型ミキサと、前記ギルバートセル型ミキサの出力に接続されたGCAと、前記GCAの出力に接続されたコンパレータと、前記コンパレータの出力をデジタル信号として蓄積する逐次比較レジスタと、前記逐次比較レジスタの出力をアナログ電圧に変換するD/Aコンバータと、前記D/Aコンバータの基準電位として温度に比例する電位差を発生する基準電位発生回路と、前記D/Aコンバータの出力を補正電流に変換し、かつ前記GCAの入力に帰還することにより、前記GCAの出力のDCオフセットをキャンセルするV/Iコンバータとを備えたことを特徴とし、前記D/Aコンバータの基準電位に前記ギルバートセル型ミキサと同様の温度特性を持たせることを可能にしたものである。
本発明は、D/Aコンバータの基準電位を温度に比例させるというシンプルな構成によって、ギルバートセル型ミキサの出力におけるDCオフセットの温度変動を吸収し、温度によらず安定したキャンセル状態を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態であるDCオフセットキャンセル回路のブロック図である。なお、図4にて説明した部材に対応する部材には同一符号を付した。
図1において、1はコンパレータ、2は逐次比較型レジスタ、3はD/Aコンバータ、4はV/Iコンバータ、5は基準電位発生回路、6はD/Aコンバータの基準電位VH、7はD/Aコンバータの基準電位VL、8と9はGCA、10と13はDCオフセット電圧、11はD/Aコンバータの出力電位、12は補正電流、14はギルバートセル型ミキサである。
本実施形態の基本動作は、既述した図4に示す従来例の動作と同様であるが、D/Aコンバータ3の基準電位6,7が温度によって変動する点が大きく異なっている。
以下、ギルバートセル型ミキサ14および基準電位発生回路5の詳細の動作について具体的回路図を参照して説明する。
図2は前記ギルバートセル型ミキサの具体的構成を示す回路図であり、15は帰還抵抗、16と17は負荷抵抗、18と19はトランジスタ、20はギルバートセル型ミキサ14の動作電流である。
ギルバートセル型ミキサ14のゲインは、帰還抵抗15にトランジスタ18,19の相互コンダクタンスの逆数を加えたものであって、負荷抵抗16,17を割った値に比例する。ここで相互コンダクタンスは一般に下式(数1)のように表され、電流に比例して温度に反比例する値となる。
温度によるゲイン変化を防止するためには、相互コンダクタンスを一定にする必要があるため、温度に比例するような電流を流さなければならない。このようにするための構成について図3を参照して説明する。
図3はバンドギャップレギュレータとD/Aコンバータの基準電位発生回路の具体的構成を示す回路図であり、21はバンドギャップレギュレータ、22は基準電位発生回路、23と24と28は電流、25と26はトランジスタ、27と29は抵抗、30と31はバッファである。
バンドギャップレギュレータ21は、図において左右の電流23と24が釣り合うようになっており、トランジスタ25とトランジスタ26のサイズ比は1対nとなっている。よって、トランジスタ25のエミッタ間電位は、トランジスタ26のエミッタ間の電圧に対して下式(数2)で表される値だけ低くなり、これを抵抗27で割ったものが電流23となるので下式(数3)で示す値になる。すなわち、温度に比例した電流となる。これを動作電流20として流すことにより、ギルバートセル型ミキサ14のゲインを一定に保っているが、DCオフセット電圧10はギルバートセル型ミキサ14を構成する素子の相対バラツキと電流20の積で決まるために一定とならず、温度に比例して変化する。
このようなメカニズムにより発生したDCオフセットをキャンセルするために、本実施形態では、D/Aコンバータ3の基準電位6,7を、図3に示す基準電位発生回路22において発生させている。
すなわち、前述したように電流23は温度に比例するため、それをカレントミラーで折り返した電流28も温度に比例する。電流28の値をI1、抵抗29の値をR1とすると、図1に示す基準電位VH6は基準電位VL7にI1×R1を加えた値となり、基準電位VH6と基準電位VL7の電位差は温度に比例する。D/Aコンバータ3は逐次比較型レジスタ2の出力に応じて、基準電位VH6と基準電位VL7の電位差に一定値を掛け合わせた電圧を出力するため、逐次比較型レジスタ2の出力はキャンセル後の変化がないにも関わらず、D/Aコンバータ3の出力は温度に比例した値になり、その電圧を電流に変換した補正電流12も温度に比例する。
以上の動作により、ギルバートセル型ミキサ14のDCオフセット10に温度変動があっても、同じ割合だけ補正電流12が変化することになるため、キャンセル後に温度が変わってもDCオフセット13をゼロに保つことができる。
本発明は、キャンセル後の温度変化によるDCオフセット量の変動をキャンセルするためのDCオフセットキャンセル回路に適用され、特にギルバートセル型ミキサの出力におけるDCオフセットの温度変動を吸収し、温度によらず安定したキャンセル状態にするシンプルな構成のDCオフセットキャンセル回路として有効である。
1 コンパレータ
2 逐次比較型レジスタ
3 D/Aコンパレータ
4 V/Iコンパレータ
5,22 基準電位発生回路
6,7 基準電位
8,9 ゲインコントロールアンプ
10,13 DCオフセット電圧
11 D/Aコンパレータの出力電圧
12 補正電流
14 ギルバートセル型ミキサ
21 バンドギャップレギュレータ
2 逐次比較型レジスタ
3 D/Aコンパレータ
4 V/Iコンパレータ
5,22 基準電位発生回路
6,7 基準電位
8,9 ゲインコントロールアンプ
10,13 DCオフセット電圧
11 D/Aコンパレータの出力電圧
12 補正電流
14 ギルバートセル型ミキサ
21 バンドギャップレギュレータ
Claims (1)
- ギルバートセル型ミキサと、前記ギルバートセル型ミキサの出力に接続されたゲインコントロールアンプと、前記ゲインコントロールアンプの出力に接続されたコンパレータと、前記コンパレータの出力をデジタル信号として蓄積する逐次比較レジスタと、前記逐次比較レジスタの出力をアナログ電圧に変換するデジタル/アナログ・コンバータと、前記デジタル/アナログ・コンバータの基準電位として温度に比例する電位差を発生する基準電位発生回路と、前記デジタル/アナログ・コンバータの出力を補正電流に変換し、かつ前記ゲインコントロールアンプの入力に帰還することにより、前記ゲインコントロールアンプの出力の直流オフセットをキャンセルする電圧/電流コンバータとを備えたことを特徴とする直流オフセットキャンセル回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003357879A JP2005123969A (ja) | 2003-10-17 | 2003-10-17 | 直流オフセットキャンセル回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003357879A JP2005123969A (ja) | 2003-10-17 | 2003-10-17 | 直流オフセットキャンセル回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005123969A true JP2005123969A (ja) | 2005-05-12 |
Family
ID=34614647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003357879A Withdrawn JP2005123969A (ja) | 2003-10-17 | 2003-10-17 | 直流オフセットキャンセル回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005123969A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009518984A (ja) * | 2005-12-12 | 2009-05-07 | シリフィック ワイヤレス コーポレーション | 差動回路からの2次相互変調積を低減するシステム |
-
2003
- 2003-10-17 JP JP2003357879A patent/JP2005123969A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009518984A (ja) * | 2005-12-12 | 2009-05-07 | シリフィック ワイヤレス コーポレーション | 差動回路からの2次相互変調積を低減するシステム |
JP4864980B2 (ja) * | 2005-12-12 | 2012-02-01 | アイセラ カナダ ユーエルシー | 差動回路からの2次相互変調積を低減するシステム |
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