JP2005123426A - 電圧制御可変容量 - Google Patents

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潤一 松浦
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Abstract

【課題】回路構成を複雑にすることなく、広い制御電圧レンジで容量値を変化できると共に、容易に、精度良く容量値を制御できる電圧制御可変容量を提供する。また、線形性良く容量値を変化できる電圧制御可変容量を提供する。
【解決手段】固定容量Ck(但し、k=1,2,…,n)とNchのMOSトランジスタMkとが直列に接続されたバラクタVCkを、複数並列に接続して構成されるものであり、MOSトランジスタM1〜Mnは、しきい値電圧がそれぞれ異なるように、そのサイズが、ゲート幅Wが一定であり、ゲート長L1〜Lnが段々と長くなる(L1<L2<…<Ln)ように構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、制御電圧によって容量値が変化する電圧制御可変容量に関する。
通信端末等に用いられる信号処理回路においては、正確なクロック信号を生成するために、精度良く発振する発振器が望まれる。従来から、一般に使用される水晶発振器の発振精度を向上するため、制御電圧によって容量値が変化する電圧制御可変容量(電圧制御バラクタ)と、この電圧制御バラクタの容量値に応じた周波数で発振する水晶振動子とを備えるVCXO(Voltage Controlled Crystal Oscillator:電圧制御水晶発振回路)が知られている。また、水晶振動子が持つ、温度による周波数変動を補償するため、温度補償回路で温度特性を補償した制御電圧を電圧制御バラクタに印加することによって、所望の周波数で水晶振動子を発振させるTCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillator:温度補償回路付き水晶発振器)が知られている。
上記発振器に用いられる電圧制御バラクタには、従来、図12〜図14に示すものがある。
図12は、ダイオードを用いた電圧制御バラクタを示す。この電圧制御バラクタは、PN接合のダイオードのアノード側を接地し、カソード側の端子Zcに制御電圧を与えることにより、ダイオードのPN接合面に形成される空亡層の広がりを変化させ、端子Zcから見た容量値を変化させるものである。同図に示す、ダイオードに逆バイアスを印加する構成の電圧制御バラクタは、ある程度の範囲で制御電圧を変化させて容量値を変化できるが、一般に、制御電圧の変化に対する容量値変化の感度は、あまり高くできない。
図13は、固定容量とMOSトランジスタとを用いた電圧制御バラクタである。この電圧制御バラクタは、固定容量の一端とMOSトランジスタのドレインとを直列に接続し、MOSトランジスタのソースを接地して、MOSトランジスタのゲート電圧を変化させることによりMOSトランジスタのオン抵抗を変化させて、容量の他端Zcから見た容量値を変化させるものである(例えば、特許文献1参照)。
図15(A)は、端子Zcから見た図13に示す電圧制御バラクタの制御電圧Vcontに対する容量値変化の特性(C−V特性)を示す図である。ゲートに印加する制御電圧Vcontを接地電位から徐々に上げていき、しきい値Vtを超えると、MOSトランジスタはオンし始める。すなわち、制御電圧Vcontが増加するにつれて、MOSトランジスタのオン抵抗は下がっていく。したがって、電圧制御バラクタの容量値は、図15(A)に示すように、制御電圧レンジΔVC内で、0(F)〜C(F)まで急激に変化する。同図に示すように、このC−V特性は線形性がよくない。
図15(B)は、制御電圧Vcontに対する電圧制御バラクタの容量値の変化率(C―V感度)を示す図である。同図に示すように、C−V感度は、制御電圧レンジΔVC内で、ほとんど一定になる範囲がない。つまり、この電圧制御バラクタの容量値変化特性が線形になっていないことがわかる。
図15(C)は、この電圧制御バラクタを電圧制御水晶発振回路に用いた場合における制御電圧Vcontに対する発振周波数の特性(f−V特性)を示す図である。同図に示すように、この電圧制御バラクタを用いて制御電圧Vcontを電圧レンジΔVCで変化させた場合、電圧制御バラクタの容量値は急激に変化し、さらにその変化特性は線形ではないため、電圧制御発振回路の発振周波数も線形に変化させることができない。
すなわち、この電圧制御バラクタは、制御電圧の変化に対する容量値変化の感度は高いが、狭い電圧レンジでしか制御電圧を変化できず、また、制御電圧の変化に対する容量値変化の線形性がよくないため、制御しにくい。このため、水晶発振器の周波数補償用として使用しにくい。
図14は、上記従来の技術を改良した電圧制御バラクタである。この電圧制御バラクタは、図13に示したバラクタを複数組並列に接続し、各バラクタを構成するMOSトランジスタ(M1〜Mn)のゲートに、値の異なる制御電圧Vcont1〜Vcontn(Vcont1>Vcont2>…>Vcontn)をそれぞれ与えることで、端子Zcから見た容量値を変化させるものである。各制御電圧は、Vcont1=Vc、Vcont2=Vc−Voff1、Vcont3=Vc−Voff2、…というように、電圧Vcに対してそれぞれ所定のずれを有するように生成され、各MOSトランジスタに印加される。したがって、電圧VcをGND電位から上げていくと、Vcont1(=Vc)が、MOSトランジスタがオンし始めるしきい値電圧VTになると、MOSトランジスタM1を含むバラクタVC1の容量値が変化し始める。さらに電圧Vcを上げていきVc=VT+Voff1(すなわち、Vcont2=Vt)になると、MOSトランジスタM2を含むバラクタVC2の容量値が変化し始める。ここで、Voff1の値は、バラクタVC1の容量値が変化し始めた後変化量が小さくなると、バラクタVC2の容量値が変化し始めるように決定される。同様に、Voff2、Voff3、…の値も決定される。
この電圧制御バラクタでは、各バラクタに値の異なる制御電圧がそれぞれ印加され、電圧Vcを増加させると、まずバラクタVC1の容量値が変化し始め、所定の値(Voff1)ずれてバラクタVC2の容量値が変化し始める。これにより、端子Zcから見た容量値(電圧制御バラクタの全体的な容量値)を、広い制御電圧レンジで変化させることができる。また、この電圧制御バラクタでは、上述したように、各MOSトランジスタに対して、所定のパターンで制御電圧(Vcont1〜Vcontn)を印加するため、端子Zcから見た容量値を線形的に変化させることができる(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、固定容量とMOSトランジスタとを複数組並列に接続した上記従来の電圧制御バラクタにあっては、それぞれ値の異なる制御電圧を各MOSトランジスタに印加するため、制御電圧を生成するための回路が複数必要となる。このため、回路構成が複雑になると共に、容量値を精度良く制御することが困難である。また、回路構成が複雑になるため、回路規模を縮小してチップ面積を縮小することが困難である。
特許第3222366号明細書 特開平10−51238号公報
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、回路構成を複雑にすることなく、広い制御電圧レンジで容量値を変化できると共に、容易に、精度良く容量値を制御できる電圧制御可変容量を提供することを目的としている。また、本発明は、線形性良く容量値を変化できる電圧制御可変容量を提供することを目的としている。
本発明の電圧制御可変容量は、制御電圧によって容量値が変化する電圧制御可変容量であって、固定容量とMOSトランジスタとを有して構成される可変容量手段を複数備え、前記MOSトランジスタは、ゲート電圧を印加した場合にオンし始めるしきい値電圧が前記複数の可変容量手段間でそれぞれ異なり、前記複数の可変容量手段は、所定の制御電圧に対して、前記異なるしきい値電圧に基づく容量値をそれぞれ示し、前記複数の可変容量手段の容量値を合成した容量値になるものである。この構成により、複数の可変容量手段間でしきい値電圧がそれぞれ異なり各可変容量手段に対する制御電圧レンジがそれぞれ異なるため、広い制御電圧レンジで容量値を変化できる。また、複数の可変容量手段に対して同一の制御電圧を印加するため、回路構成を複雑にすることなく、容易に、精度良く容量値を制御できる。
また、本発明の電圧制御可変容量の前記可変容量手段は、前記固定容量と前記MOSトランジスタのソース−ドレインとを直列に接続して構成され、前記複数の可変容量手段を並列に接続したものである。この構成により、回路構成を複雑にすることなく、広い制御電圧レンジで容量値を変化できると共に、容易に、精度良く容量値を制御できる。
また、本発明の電圧制御可変容量の前記複数の可変容量手段それぞれのMOSトランジスタは、制御電圧の増加に対して、それぞれ異なる電圧値でオンし始めるものである。この構成により、制御電圧を増加させると、複数の可変容量手段が段々とオンし始めるため、制御電圧の変化に対して線形性良く容量値を変化させることができる。
また、本発明の電圧制御可変容量の前記複数の可変容量手段それぞれのMOSトランジスタは、制御電圧の増加に対して、1つずつオンし始め、かつ、前回オンしたMOSトランジスタを含む可変容量手段の容量値の変化率が減少したときに、次の可変容量手段におけるMOSトランジスタがオンし始めるものである。この構成により、制御電圧を増加させた場合、複数の可変容量手段の容量値を合成した容量値の変化の割合を一定にすることができるため、制御電圧の増加に対して線形性良く容量値を変化させることができる。
また、本発明の電圧制御可変容量の前記MOSトランジスタは、前記複数の可変容量手段間で、ゲート幅が同一で、ゲート長がそれぞれ異なるものである。この構成により、各MOSトランジスタは、ゲート長に応じて複数の可変容量手段間で異なるしきい値電圧を有することができる。
また、本発明の電圧制御可変容量の前記MOSトランジスタは、前記複数の可変容量手段間で、ゲート長が同一で、ゲート幅がそれぞれ異なるものである。この構成により、各MOSトランジスタは、ゲート幅に応じて複数の可変容量手段間で異なるしきい値電圧を有することができる。
また、本発明の電圧制御可変容量の前記MOSトランジスタは、前記複数の可変容量手段間で、ゲート幅とゲート長の比がそれぞれ異なるものである。この構成により、各MOSトランジスタは、ゲート幅とゲート長の比に応じて複数の可変容量手段間で異なるしきい値電圧を有することができる。
また、本発明の電圧制御可変容量の前記MOSトランジスタは、バックゲート電位が前記複数の可変容量手段間でそれぞれ異なるものである。この構成により、各MOSトランジスタは、バックゲート電位に応じて複数の可変容量手段間で異なるしきい値電圧を有することができる。
また、本発明の半導体集積回路は、本発明の電圧制御可変容量を含むものである。
また、本発明のVCXOモジュールは、本発明の電圧制御可変容量と、発振回路と、水晶振動子とを備えたものである。この構成により、所望の周波数信号を広い制御電圧レンジで、容易に、精度良く発振することができる。また、回路構成が複雑でないため、回路規模を縮小し、チップ面積を縮小できる。
また、本発明のTCXOモジュールは、本発明の電圧制御可変容量と、発振回路と、温度補償回路と、水晶振動子とを備えたものである。この構成により、温度補償された所望の周波数信号を広い制御電圧レンジで、容易に、精度良く発振することができる。また、回路構成が複雑でないため、回路規模を縮小し、チップ面積を縮小できる。
さらに、本発明の通信端末は、本発明の電圧制御可変容量を用いて構成した水晶発振モジュールを備えたものである。この構成により、高精度な周波数信号を発振するため安定性がよくなる。また、回路規模を縮小できるため小型化できる。
本発明によれば、回路構成を複雑にすることなく、広い制御電圧レンジで容量値を変化できると共に、容易に、精度良く容量値を制御できる電圧制御可変容量を提供できる。また、線形性良く容量値を変化できる電圧制御可変容量を提供できる。
(第1の実施形態)
第1及び第2の実施形態では、MOSトランジスタのゲート長が複数の可変容量手段の間でそれぞれ異なる値となるように構成することにより、しきい値電圧がそれぞれ異なるものとした場合について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を説明するための電圧制御バラクタの構成を示す図である。同図に示すように、本実施形態の電圧制御バラクタVCは、容量C/nの固定容量Ck(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)とNchのMOSトランジスタMk(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)とが直列に接続されたバラクタVCk(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)を複数並列に接続して構成される。本実施形態の電圧制御バラクタは、一端に印加される制御電圧Vcontに応じて他端(端子Zc)から見た容量値(複数のバラクタVC1〜VCnの合成容量値)を変化させる。端子Zcから見たバラクタVCkの容量値を決定付けるMOSトランジスタのサイズは、図2に示すように、ゲート幅W及びゲート長Lで決定されるが、図1に示す電圧制御バラクタVCを構成するMOSトランジスタM1〜Mnのサイズは、ゲート幅Wが一定であり、ゲート長L1〜Lnがそれぞれ異なって(L1<L2<…<Ln)いる。このため、MOSトランジスタM1〜Mnは、ゲート電圧を印加した場合にオンし始めるしきい値電圧VtkがバラクタVC1〜VCn間でそれぞれ異なる(Vt1<Vt2<…<Vtn)。バラクタVC1〜VCnは、所定の制御電圧に対して、異なるしきい値電圧に基づく容量値をそれぞれ示すものである。
バラクタVCkは、固定容量Ckの一端が端子Zcに接続され、他端がMOSトランジスタMkのドレインに接続される。MOSトランジスタMkのソースは接地され、ゲートには制御電圧Vcontが印加される。なお、バックゲートは接地されている。バラクタVC1〜VCnに含まれるMOSトランジスタM1〜Mnは、それぞれゲート長L1〜Lnが段々と長くなる(L1<L2<…<Ln)ように構成されているため、それぞれのしきい値電圧Vt1〜Vtnも段々と高く(Vt1<Vt2<…<Vtn)なっている。
図3は、第1の実施形態の電圧制御バラクタの動作特性を説明するための図である。
図3(A)は制御電圧Vcontに対する端子Zcからみた電圧制御バラクタの容量値変化の特性(C−V特性)を示す図である。各MOSトランジスタのゲートに同一の制御電圧Vcontを印加し、接地(GND)電位から徐々に電圧を上げていくと、バラクタVC1〜VCnのMOSトランジスタM1〜Mnは、制御電圧Vcontが各しきい値電圧Vt1〜Vtnになったときに順にオンし始める。すなわち、制御電圧Vcontが増加するにつれて、しきい値Vtのずれ分だけシフトしながら、各MOSトランジスタM1〜Mnはそのオン抵抗を下げていき、バラクタVC1〜VCnの容量値が、それぞれ、バラクタVCkの制御電圧レンジΔVCk内で、0(F)〜C/n(F)まで変化する。図3(A)では、バラクタVC1,VC2の制御電圧レンジΔVC1,ΔVC2を例として示す。同図に示すように、各バラクタ(VC1〜VCn)に対する制御電圧レンジはそれぞれ異なる。
電圧制御バラクタはバラクタVC1〜VCnを並列接続したものであるため、電圧制御バラクタ全体の容量値変化の特性は、バラクタVC1〜VCnの容量値変化特性を足し合わせた(合成した)ものとなる。したがって、各MOSトランジスタM1〜Mnのしきい値電圧Vt1〜Vtnが適切な値となる様に各MOSトランジスタのゲート長L1〜Lnを変えることにより、端子Zcから見た電圧制御バラクタ全体の容量値VCは、図3(A)に示すように、制御電圧Vcontとして広い制御電圧レンジ(ΔVC)内で0(F)〜C(F)まで線形性よく、なめらかに変化することになる。
図3(B)は、制御電圧Vcontに対する電圧制御バラクタの容量値VCの変化率(C―V感度)を示す図である。同図に示すように、各バラクタVC1〜VCnのC―V感度が制御レンジΔVC内でほぼ一定となるように、各MOSトランジスタM1〜Mnのゲート長L1〜Lnを設定してしきい値電圧Vt1〜Vtnを決定することにより、電圧制御バラクタの容量値VCの変化特性を線形性良くすることができる。
次に、本実施形態の電圧制御バラクタを電圧制御水晶発振回路(VCXO:Voltage Controlled Crystal Oscillator)に用いた場合について説明する。図4は、本実施形態の電圧制御バラクタを用いた電圧制御水晶発振回路の構成を示す図である。同図に示すように、この電圧制御水晶発振回路は、並列に接続された抵抗R、インバータINV及び水晶Xtalの両端がそれぞれ端子Zc1,Zc2に接続され、端子Zc1,Zc2にそれぞれ電圧制御バラクタVCa,VCbの一端(接続端子)が接続され、電圧制御バラクタVCa,VCbの他端(制御入力端子)に制御電圧Vcontが印加されるものである。電圧制御水晶発振回路は、電圧制御バラクタVCa及びVCbの容量値に応じて発振周波数が変化する。
図3(C)は、本実施形態の電圧制御バラクタを用いて、図4に示す電圧制御水晶発振回路を構成した場合における制御電圧Vcontに対する発振周波数の特性(f−V特性)を示す図である。同図に示すように、本実施形態の電圧制御バラクタを用いて制御電圧Vcontを電圧レンジΔVCで変化させた場合、電圧制御バラクタの容量値VCをほぼ線形に変化させることができるので、電圧制御発振回路の発振周波数も同じ電圧レンジ(ΔVC)でほぼ線形に変化させることができる。したがって、本実施形態の電圧制御バラクタを電圧制御発振回路に用いれば、広い制御電圧レンジで水晶発振器の発振周波数を制御でき、容易に、精度良く発振周波数を制御できる。このため、本実施形態の電圧制御バラクタを用いた電圧制御発振回路は、周波数補償用としても使用しやすい。
以上説明したように、本実施形態の電圧制御バラクタでは、各バラクタ(VC1〜VCn)に対する制御電圧レンジがそれぞれ異なり、これらの制御電圧レンジを合成した制御電圧レンジで制御電圧を変化できるため、容量値(バラクタVC1〜VCnの合成容量値)を、広い制御電圧レンジで変化できる。したがって、制御電圧の変化に対する容量値変化の感度を低くできる、すなわち、容量値を緩やかに変化させることができるため、所望の容量値を得るための制御電圧を生成しやすい。また、複数のバラクタVC1〜VCnに対して同一の制御電圧Vcontを印加するため、回路構成を複雑にすることなく、容易に、精度良く容量値を制御できる。さらに、本実施形態の電圧制御バラクタによれば、バラクタVC1の容量値が変化し始めた後その変化量(変化率)が減少すると、バラクタVC2の容量値が変化し始めるように、各ゲート長(L1〜Ln)を設定して各しきい値電圧を異なるものとするため、制御電圧の変化に対する容量値(バラクタVC1〜VCnの合成容量値)の変化の割合(変化率)を一定にすることができ、制御電圧の変化に対して線形性良く容量値を変化させることができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態を説明するための電圧制御バラクタの構成を示す図である。同図において、第1の実施形態で説明した図1と重複する部分には同一の符号を付す。
本実施形態の電圧制御バラクタは、バラクタVCk(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)において、固定容量Ck(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)とMOSトランジスタMk(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)との位置関係が第1の実施形態の場合と逆である。すなわち、本実施形態では、バラクタVCkは、固定容量Ckの一端が接地され、他端がMOSトランジスタMkのソースに接続される。MOSトランジスタMkのドレインは端子Zcに接続され、ゲートには制御電圧Vcontが印加される。
本実施形態の電圧制御バラクタの動作及び効果は、第1の実施形態の電圧制御バラクタと同様である。
(第3の実施形態)
第3及び第4の実施形態では、MOSトランジスタのゲート幅が複数の可変容量手段の間でそれぞれ異なる値となるように構成した場合について説明する。
図6は、本発明の第3の実施形態を説明するための電圧制御バラクタの構成を示す図である。同図において、第1の実施形態で説明した図1と重複する部分には同一の符号を付す。第1の実施形態では、MOSトランジスタM1〜Mnのゲート長をそれぞれ異なる値となるように構成することによってしきい値電圧をそれぞれ異なるものとしたが、本実施形態では、MOSトランジスタM1〜Mnのゲート幅をそれぞれ異なる値(W1>W2>W3>…>Wn)となるように構成することによってしきい値電圧Vtkをそれぞれ異なるもの(Vt1<Vt2<…<Vtn)とする。
本実施形態の電圧制御バラクタVCを構成するMOSトランジスタM1〜Mnのサイズは、ゲート長Lが一定であり、ゲート幅W1〜Wnがそれぞれ異なって(W1>W2>W3>…>Wn)いる。このため、MOSトランジスタM1〜Mnは、ゲート電圧を印加した場合にオンし始めるしきい値電圧VtkがバラクタVC1〜VCn間でそれぞれ異なる(Vt1<Vt2<…<Vtn)。
図6に示すように、本実施形態の電圧制御バラクタVCは、容量C/nの固定容量Ck(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)とNchのMOSトランジスタMk(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)とが直列に接続されたバラクタVCk(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)を複数並列に接続して構成される。本実施形態の電圧制御バラクタは、一端に印加される制御電圧Vcontに応じて他端(端子Zc)から見た容量値を変化させる。この電圧制御バラクタを構成するMOSトランジスタM1〜Mnのサイズは、ゲート長Lが一定であり、ゲート幅W1〜Wnがそれぞれ異なって(W1>W2>…>Wn)いる。このため、MOSトランジスタM1〜Mnは、ゲート電圧を印加した場合にオンし始めるしきい値電圧がバラクタVC1〜VCn間でそれぞれ異なる(Vt1<Vt2<…<Vtn)。
バラクタVCkは、固定容量Ckの一端が端子Zcに接続され、他端がMOSトランジスタMkのドレインに接続される。MOSトランジスタMkのソースは接地され、ゲートには制御電圧Vcontが印加される。なお、バックゲートは接地されている。バラクタVC1〜VCnに含まれるMOSトランジスタM1〜Mnは、それぞれゲート幅W1〜Wnが段々と短くなる(W1>W2>…>Wn)ように構成されているため、それぞれのしきい値電圧Vt1〜Vtnは段々と高く(Vt1<Vt2<…<Vtn)なっている。
本実施形態の電圧制御バラクタの動作及び効果は、第1及び第2の実施形態の電圧制御バラクタと同様である。すなわち、本実施形態の電圧制御バラクタでは、各バラクタ(VC1〜VCn)に対する制御電圧レンジがそれぞれ異なり、これらの制御電圧レンジを合成した制御電圧レンジで制御電圧を変化できるため、容量値(バラクタVC1〜VCnの合成容量値)を、広い制御電圧レンジで変化できる。したがって、制御電圧の変化に対する容量値変化の感度を低くできる、すなわち、容量値を緩やかに変化させることができるため、所望の容量値を得るための制御電圧を生成しやすい。また、複数のバラクタVC1〜VCnに対して同一の制御電圧Vcontを印加するため、回路構成を複雑にすることなく、容易に、精度良く容量値を制御できる。さらに、本実施形態の電圧制御バラクタによれば、バラクタVC1の容量値が変化し始めた後その変化量が減少すると、バラクタVC2の容量値が変化し始めるように、各ゲート幅(W1〜Wn)を設定して各しきい値電圧を異なるものとするため、制御電圧の変化に対する容量値(バラクタVC1〜VCnの合成容量値)の変化の割合を一定にすることができ、制御電圧の変化に対して線形性良く容量値を変化させることができる。
(第4の実施形態)
図7は、本発明の第4の実施形態を説明するための電圧制御バラクタの構成を示す図である。同図において、第3の実施形態で説明した図6と重複する部分には同一の符号を付す。
本実施形態の電圧制御バラクタは、バラクタVCk(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)において、固定容量Ck(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)とMOSトランジスタMk(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)との位置関係が第3の実施形態の場合と逆である。すなわち、本実施形態では、バラクタVCkは、固定容量Ckの一端が接地され、他端がMOSトランジスタMkのソースに接続される。MOSトランジスタMkのドレインは端子Zcに接続され、ゲートには制御電圧Vcontが印加される。
本実施形態の電圧制御バラクタの動作及び効果は、第3の実施形態の電圧制御バラクタと同様である。
(第5の実施形態)
第5及び第6の実施形態では、MOSトランジスタのゲート幅とゲート長の比が複数の可変容量手段の間でそれぞれ異なる値となるように構成した場合について説明する。
図8は、本発明の第5の実施形態を説明するための電圧制御バラクタの構成を示す図である。同図において、第1の実施形態で説明した図1と重複する部分には同一の符号を付す。第1の実施形態では、MOSトランジスタM1〜Mnのゲート長をそれぞれ異なる値となるように構成することによってしきい値電圧をそれぞれ異なるものとしたが、本実施形態では、MOSトランジスタM1〜Mnのゲート幅とゲート長の比をそれぞれ異なる値(W1/L1>W2/L2>W3/L3>…>Wn/Ln)となるように構成することによってしきい値電圧Vtkをそれぞれ異なるもの(Vt1<Vt2<…<Vtn)とする。
本実施形態の電圧制御バラクタVCを構成するMOSトランジスタM1〜Mnのサイズは、ゲート幅とゲート長の比W1/L1〜Wn/Lnがそれぞれ異なって(W1/L1>W2/L2>W3/L3>…>Wn/Ln)いる。このため、MOSトランジスタM1〜Mnは、ゲート電圧を印加した場合にオンし始めるしきい値電圧VtkがバラクタVC1〜VCn間でそれぞれ異なる(Vt1<Vt2<…<Vtn)。
図8に示すように、本実施形態の電圧制御バラクタVCは、容量C/nの固定容量Ck(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)とNchのMOSトランジスタMkとが直列に接続されたバラクタVCkを複数並列に接続して構成される。本実施形態の電圧制御バラクタは、一端に印加される制御電圧Vcontに応じて他端(端子Zc)から見た容量値を変化させる。この電圧制御バラクタを構成するMOSトランジスタM1〜Mnのサイズは、ゲート幅とゲート長の比W1/L1〜Wn/Lnがそれぞれ異なって(W1/L1>W2/L2>W3/L3>…>Wn/Ln)いる。このため、MOSトランジスタM1〜Mnは、ゲート電圧を印加した場合にオンし始めるしきい値電圧がバラクタVC1〜VCn間でそれぞれ異なる(Vt1<Vt2<…<Vtn)。
バラクタVCkは、固定容量Ckの一端が端子Zcに接続され、他端がMOSトランジスタMkのドレインに接続される。MOSトランジスタMkのソースは接地され、ゲートには制御電圧Vcontが印加される。なお、バックゲートは接地されている。バラクタVC1〜VCnに含まれるMOSトランジスタM1〜Mnは、それぞれゲート幅とゲート長の比W1/L1〜Wn/Lnが段々と小さくなる(W1/L1>W2/L2>W3/L3>…>Wn/Ln)ように構成されているため、それぞれのしきい値電圧Vt1〜Vtnは段々と高く(Vt1<Vt2<…<Vtn)なっている。
本実施形態の電圧制御バラクタの動作及び効果は、第1〜第4の実施形態の電圧制御バラクタと同様である。すなわち、本実施形態の電圧制御バラクタでは、各バラクタ(VC1〜VCn)に対する制御電圧レンジがそれぞれ異なり、これらの制御電圧レンジを合成した制御電圧レンジで制御電圧を変化できるため、容量値(バラクタVC1〜VCnの合成容量値)を、広い制御電圧レンジで変化できる。したがって、制御電圧の変化に対する容量値変化の感度を低くできる、すなわち、容量値を緩やかに変化させることができるため、所望の容量値を得るための制御電圧を生成しやすい。また、複数のバラクタVC1〜VCnに対して同一の制御電圧Vcontを印加するため、回路構成を複雑にすることなく、容易に、精度良く容量値を制御できる。さらに、本実施形態の電圧制御バラクタによれば、バラクタVC1の容量値が変化し始めた後その変化量が減少すると、バラクタVC2の容量値が変化し始めるように、各ゲート幅とゲート長の比(W1/L1〜Wn/Ln)を設定して各しきい値電圧を異なるものとするため、制御電圧の変化に対する容量値(バラクタVC1〜VCnの合成容量値)の変化の割合を一定にすることができ、制御電圧の変化に対して線形性良く容量値を変化させることができる。
(第6の実施形態)
図9は、本発明の第6の実施形態を説明するための電圧制御バラクタの構成を示す図である。同図において、第5の実施形態で説明した図8と重複する部分には同一の符号を付す。
本実施形態の電圧制御バラクタは、バラクタVCk(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)において、固定容量Ck(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)とMOSトランジスタMk(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)との位置関係が第5の実施形態の場合と逆である。すなわち、本実施形態では、バラクタVCkは、固定容量Ckの一端が接地され、他端がMOSトランジスタMkのソースに接続される。MOSトランジスタMkのドレインは端子Zcに接続され、ゲートには制御電圧Vcontが印加される。
本実施形態の電圧制御バラクタの動作及び効果は、第5の実施形態の電圧制御バラクタと同様である。
(第7の実施形態)
第7及び第8の実施形態では、MOSトランジスタのバックゲート電位が複数の可変容量手段の間でそれぞれ異なる値となるように構成した場合について説明する。
図10は、本発明の第7の実施形態を説明するための電圧制御バラクタの構成を示す図である。同図において、第1の実施形態で説明した図1と重複する部分には同一の符号を付す。第1の実施形態では、MOSトランジスタM1〜Mnのゲート長をそれぞれ異なる値となるように構成することによってしきい値電圧をそれぞれ異なるものとしたが、本実施形態では、MOSトランジスタM1〜Mnのバックゲート電圧VFBkをそれぞれ異なる値(VFB1>VFB2>…>VFBn)となるように構成することによってしきい値電圧Vtkをそれぞれ異なるもの(Vt1<Vt2<…<Vtn)とする。
同図に示すように、本実施形態の電圧制御バラクタVCは、容量C/nの固定容量Ck(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)とNchのMOSトランジスタMk(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)とが直列に接続されたバラクタVCk(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)を複数並列に接続して構成されるものであり、一端に印加される制御電圧Vcontに応じて他端(端子Zc)から見た容量値を変化させる。この電圧制御バラクタを構成するMOSトランジスタM1〜Mnのサイズは、ゲート幅W、ゲート長Lともに一定であるが、端子Zcから見たバラクタVCkの容量値を決定付ける各MOSトランジスタM1〜Mnのバックゲート電圧(VFBk)がそれぞれ異なって(VFB1>VFB2>…>VFBn)いる。このため、MOSトランジスタM1〜Mnは、ゲート電圧を印加した場合にオンし始めるしきい値電圧がバラクタVC1〜VCn間でそれぞれ異なる。
バラクタVCkは、固定容量Ckの一端が端子Zcに接続され、他端がMOSトランジスタMkのドレインに接続される。MOSトランジスタMkのソースは接地され、ゲートには制御電圧Vcontが印加される。また、バックゲートには所定値の電圧VFBkが印加されている。バラクタVC1〜VCnに含まれるMOSトランジスタM1〜Mnは、それぞれバックゲート電圧VFB1〜VFBnが段々と低くなる(VFB1>VFB2>…>VFBn)ように構成されているため、それぞれのしきい値電圧Vt1〜Vtnは段々と高く(Vt1<Vt2<…<Vtn)なっている。
本実施形態の電圧制御バラクタの動作及び効果は、第1〜第6の実施形態の電圧制御バラクタと同様である。すなわち、本実施形態の電圧制御バラクタでは、各バラクタ(VC1〜VCn)に対する制御電圧レンジがそれぞれ異なり、これらの制御電圧レンジを合成した制御電圧レンジで制御電圧を変化できるため、容量値(バラクタVC1〜VCnの合成容量値)を、広い制御電圧レンジで変化できる。したがって、制御電圧の変化に対する容量値変化の感度を低くできる、すなわち、容量値を緩やかに変化させることができるため、所望の容量値を得るための制御電圧を生成しやすい。また、複数のバラクタVC1〜VCnに対して同一の制御電圧Vcontを印加するため、回路構成を複雑にすることなく、容易に、精度良く容量値を制御できる。さらに、本実施形態の電圧制御バラクタによれば、バラクタVC1の容量値が変化し始めた後その変化量が減少すると、バラクタVC2の容量値が変化し始めるように、各バックゲート電圧(VFB1〜VFBn)を設定して各しきい値電圧を異なるものとするため、制御電圧の変化に対する容量値(バラクタVC1〜VCnの合成容量値)の変化の割合を一定にすることができ、制御電圧の変化に対して線形性良く容量値を変化させることができる。
(第8の実施形態)
図11は、本発明の第8の実施形態を説明するための電圧制御バラクタの構成を示す図である。同図において、第7の実施形態で説明した図10と重複する部分には同一の符号を付す。
本実施形態の電圧制御バラクタは、バラクタVCk(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)において、固定容量Ck(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)とMOSトランジスタMk(但し、k=1,2,…,n、nは2以上の整数)との位置関係が第7の実施形態の場合と逆である。すなわち、本実施形態では、バラクタVCkは、固定容量Ckの一端が接地され、他端がMOSトランジスタMkのソースに接続される。MOSトランジスタMkのドレインは端子Zcに接続され、ゲートには制御電圧Vcontが印加される。なお、バックゲートには所定値の電圧(VFBk)が印加されている。
本実施形態の電圧制御バラクタの動作及び効果は、第1〜第7の実施形態の電圧制御バラクタと同様である。
なお、以上説明した第1〜第8の実施形態の電圧制御バラクタは、各固定容量の容量を大きくすれば、制御電圧の変化に対する容量値変化の感度を高くできる。
また、以上説明した電圧制御バラクタは、固定容量及びMOSトランジスタといった通常の半導体プロセスで作れる素子のみで構成されるため、ローコストで実現できる。
また、以上の説明では、NchのMOSトランジスタを用いたが、PchのMOSトランジスタであってもよい。PchのMOSトランジスタを用いる場合、ドレイン側を接地し、ソース側を固定容量と接続する。またこの場合、制御電圧の変化に対するZc端子から見える容量値の変化は、Nchの場合と極性が逆になる。
本発明の電圧制御可変容量は、回路構成を複雑にすることなく、広い制御電圧レンジで容量値を変化できると共に、容易に、精度良く容量値を制御できる効果及び線形性良く容量値を変化できる効果を有し、半導体集積回路、VCXOモジュール、TCXOモジュール及び電圧制御可変容量を使用する発振モジュールを備えた通信端末等に有用である。
本発明の第1の実施形態を説明するための電圧制御バラクタの構成を示す図 MOSトランジスタの概略構成を示す図 第1の実施形態の電圧制御バラクタの動作特性を説明するための図 本実施形態の電圧制御バラクタを用いた電圧制御水晶発振回路の構成を示す図 本発明の第2の実施形態を説明するための電圧制御バラクタの構成を示す図 本発明の第3の実施形態を説明するための電圧制御バラクタの構成を示す図 本発明の第4の実施形態を説明するための電圧制御バラクタの構成を示す図 本発明の第5の実施形態を説明するための電圧制御バラクタの構成を示す図 本発明の第6の実施形態を説明するための電圧制御バラクタの構成を示す図 本発明の第7の実施形態を説明するための電圧制御バラクタの構成を示す図 本発明の第8の実施形態を説明するための電圧制御バラクタの構成を示す図 従来のダイオードを用いた電圧制御可変容量(電圧制御バラクタ)の構成を説明する図 従来の固定容量とMOSトランジスタとを用いた電圧制御可変容量(電圧制御バラクタ)の構成を説明する図 図13に示す電圧制御バラクタを複数組並列に接続した従来の電圧制御可変容量(電圧制御バラクタ)の構成を説明する図 図13に示す従来の電圧制御バラクタの動作特性を説明するための図
符号の説明
VC,VCa,VCb 電圧制御バラクタ
VC1〜VCn バラクタ
C1〜Cn 固定容量
C/n 固定容量の容量値
M1〜Mn MOSトランジスタ
W,W1〜Wn MOSトランジスタのゲート幅
L,L1〜Ln MOSトランジスタのゲート長
W1/L1〜Wn/Ln MOSトランジスタのゲート幅とゲート長の比
Vt1〜Vtn MOSトランジスタのしきい値電圧
VFB1〜VFBn MOSトランジスタのバックゲート電圧
Zc,Zc1,Zc2 端子
Vcont,Vcont1〜Vcontn 制御電圧
n 半導体のn型層
p 半導体のp型層
Epi(n) 半導体のn型エピタキシャル層
Sub(p) p型の半導体基板
INV インバーター
R 抵抗
Xtal 水晶振動子
ΔVC 電圧制御バラクタの容量可変な制御電圧レンジ
ΔVC1 バラクタVC1の容量可変な制御電圧レンジ

Claims (12)

  1. 制御電圧によって容量値が変化する電圧制御可変容量であって、
    固定容量とMOSトランジスタとを有して構成される可変容量手段を複数備え、
    前記MOSトランジスタは、ゲート電圧を印加した場合にオンし始めるしきい値電圧が前記複数の可変容量手段間でそれぞれ異なり、
    前記複数の可変容量手段は、所定の制御電圧に対して、前記異なるしきい値電圧に基づく容量値をそれぞれ示し、
    前記複数の可変容量手段の容量値を合成した容量値になる電圧制御可変容量。
  2. 請求項1記載の電圧制御可変容量であって、
    前記可変容量手段は、前記固定容量と前記MOSトランジスタのソース−ドレインとを直列に接続して構成され、
    前記複数の可変容量手段を並列に接続した電圧制御可変容量。
  3. 請求項1又は2記載の電圧制御可変容量であって、
    前記複数の可変容量手段それぞれのMOSトランジスタは、制御電圧の増加に対して、それぞれ異なる電圧値でオンし始める電圧制御化可変容量。
  4. 請求項1又は2記載の電圧制御可変容量であって、
    前記複数の可変容量手段それぞれのMOSトランジスタは、制御電圧の増加に対して、1つずつオンし始め、かつ、前回オンしたMOSトランジスタを含む可変容量手段の容量値の変化率が減少したときに、次の可変容量手段におけるMOSトランジスタがオンし始める電圧制御可変容量。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項記載の電圧制御可変容量であって、
    前記MOSトランジスタは、前記複数の可変容量手段間で、ゲート幅が同一で、ゲート長がそれぞれ異なる電圧制御可変容量。
  6. 請求項1ないし4のいずれか一項記載の電圧制御可変容量であって、
    前記MOSトランジスタは、前記複数の可変容量手段間で、ゲート長が同一で、ゲート幅がそれぞれ異なる電圧制御可変容量。
  7. 請求項1ないし4のいずれか一項記載の電圧制御可変容量であって、
    前記MOSトランジスタは、前記複数の可変容量手段間で、ゲート幅とゲート長の比がそれぞれ異なる電圧制御可変容量。
  8. 請求項1ないし4のいずれか一項記載の電圧制御可変容量であって、
    前記MOSトランジスタは、バックゲート電位が前記複数の可変容量手段間でそれぞれ異なる電圧制御可変容量。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項記載の電圧制御可変容量を含む半導体集積回路。
  10. 請求項1ないし8のいずれか一項記載の電圧制御可変容量と、発振回路と、水晶振動子とを備えたVCXOモジュール。
  11. 請求項1ないし8のいずれか一項記載の電圧制御可変容量と、発振回路と、温度補償回路と、水晶振動子とを備えたTCXOモジュール。
  12. 請求項1ないし8のいずれか一項記載の電圧制御可変容量を用いて構成した水晶発振モジュールを備えた通信端末。
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