JP2005121973A - 投射型表示装置 - Google Patents

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Tetsuo Hattori
徹夫 服部
Yoichi Mori
洋一 森
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Abstract

【課題】ライトバルブの冷却効率を向上した小型の投射型表示装置を提供する。
【解決手段】反射型ライトバルブ108を中央部に接着した第1取り付け部材121に導風部材141を取り付け、第1取り付け部材121の中央部の面と導風部材141との空隙部Dに冷却ファンによる冷却気流を導く。導風部材141に羽根部材141A〜141Dを設け、これらの羽根部材の長さを、冷却ファンに近い羽根部材141Dから遠い羽根部材141Aにかけて段階的に大きくする(142A>142B>142C>142D)。空隙部Dを流れる冷却気流が流れる先に、当該冷却気流の向きを変えずに当該気流を排出するように導風部材141に開口部145A(図3)を形成する。導風部材141に側面折り曲げ部143Aおよび143B(図3)を形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ライトバルブを使用し、当該ライトバルブによって形成された像をスクリーンなどに向けて投射する投射型表示装置に関する。
光源からの光を反射型ライトバルブに入射して変調し、反射型ライトバルブから反射射出された変調光を検光光学系で検光し、検光光学系で検光された光を投射光学系によってスクリーンなどに投射する構成の投射型表示装置が知られている。このような投射型表示装置において、各光学系およびライトバルブ間の位置ずれが生じると、投射される画像の品質が低下する。とくに、ライトバルブは発熱量が大きいので、熱変形による位置ずれが生じやすい。そこで、特許文献1には反射型ライトバルブの背面に放熱フィンを形成したヒートシンクを接合した装置が開示されている。
特開2001−125200号公報
一般に、ヒートシンクを設けた反射型ライトバルブにおいては、反射型ライトバルブの冷却効率が悪く、熱変形による画素ずれや焦点のずれなどが起こり、投射像の品質が劣化してしまう問題があった。
請求項1に記載の発明は、光源光を反射型ライトバルブに入射させ、反射型ライトバルブで反射射出された光を投射光学系によって投射する投射型表示装置に適用される。そして、反射型ライトバルブの光が入射および射出する面の背面側に配設され、冷却気流を背面へ進ませる導風手段を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の投射型表示装置において、導風手段は、反射型ライトバルブの背面との間に空隙を設けて配設され、導入した冷却気流を空隙において背面に沿って進行させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の投射型表示装置において、導風手段は、冷却気流の上流に近いほど気流に対して短く形成された互いの長さが異なる複数の羽根部材を備え、羽根部材で気流の向きを変えて背面に進ませることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の投射型表示装置において、導風手段は、複数の羽根部材の両端部に当該羽根部材との間に空隙を有するように形成されるガイド部材をさらに備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の投射型表示装置において、複数の羽根部材は、それぞれが反射型ライトバルブの背面に対して斜めに形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の投射型表示装置において、導風手段は、反射型ライトバルブの背面と面接合されているライトバルブ取り付け部材と対向して取り付けられることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の投射型表示装置において、導風手段は、反射型ライトバルブによる熱を放熱する放熱部材に対して取り付けられることを特徴とする。
本発明によれば、適切にライトバルブを冷却するようにした小型の投射型表示装置を提供できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態による投射型表示装置の光学部の基本構成図である。図1において、ランプ101Aおよび放物面形状の凹面鏡101Bで構成される光源101から射出された光源光は、偏光変換装置102へ入射される。偏光変換装置102は、光源101からの入射光を略単一偏光(紙面に垂直な方向に振動方向を有するS偏光)に変換する。
偏光変換装置102から射出されたS偏光は、クロスダイクロイックミラー103に入射される。クロスダイクロイックミラー103は、ダイクロイックミラー103Bと、ダイクロイックミラー103RGとで構成される。ダイクロイックミラー103Bは、B(青)光反射特性を有する。一方、ダイクロイックミラー103RGは、R(赤)光ならびにG(緑)光反射特性を有する。クロスダイクロイックミラー103は、入射されたS偏光を入射光軸に垂直で互いに反対方向に進行するB光と、R光およびG光の混合光とに色分解する。ここで、光軸とは、光束の中心軸をいう。
色分解されたB光は、偏向ミラー104によって進行方向を変えて進み、B光用に配設されている偏光ビームスプリッタ107Bに入射される。偏光ビームスプリッタ107Bは、入射された光(S偏光)を偏光分離部107BPで反射して反射型ライトバルブ108Bに向けて射出する。
一方、色分解されたR光およびG光の混合光は、偏向ミラー105によって進行方向を変えて進み、G光反射ダイクロイックミラー106に入射される。G光反射ダイクロイックミラー106は、入射された混合光を、当該ミラー106を反射して進行するG光と、当該ミラー106を透過して進行するR光とに色分解する。
色分解されたG光は、G光用に配設されている偏光ビームスプリッタ107Gに入射される。偏光ビームスプリッタ107Gは、入射された光(S偏光)を偏光分離部107GPで反射して反射型ライトバルブ108Gに向けて射出する。
色分解されたR光は、R光用に配設されている偏光ビームスプリッタ107Rに入射される。偏光ビームスプリッタ107Rは、入射された光(S偏光)を偏光分離部107RPで反射して反射型ライトバルブ108Rに向けて射出する。
反射型ライトバルブ108B、108Gおよび108Rは、それぞれ入射された各色光を各色に対応する画像信号に基づいて変調する。これにより、各反射型ライトバルブは、入射されたS偏光と振動方向が異なるP偏光の変調光、および入射されたS偏光と振動方向が同じS偏光の非変調光による混合光を、各色用の偏光ビームスプリッタへ向けて反射射出する。
B光用の反射型ライトバルブ108Bから偏光ビームスプリッタ107Bに再び入射されたB色光は、偏光分離部107BPを透過するP偏光の変調光と、偏光分離部107BPを反射するS偏光の非変調光とに偏光分離される。偏光ビームスプリッタ107Bで反射される非変調光は、光源101の方向に進行して廃棄される。同様に、G光用の反射型ライトバルブ108Gから偏光ビームスプリッタ107Gに再び入射されたG色光は、偏光分離部107GPを透過するP偏光の変調光と、偏光分離部107GPを反射するS偏光の非変調光とに偏光分離される。偏光ビームスプリッタ107Gで反射される非変調光は、光源101の方向に進行して廃棄される。
また、R光用の反射型ライトバルブ108Rから偏光ビームスプリッタ107Rに再び入射されたR色光は、偏光分離部107RPを透過するP偏光の変調光と、偏光分離部107RPを反射するS偏光の非変調光とに偏光分離される。偏光ビームスプリッタ107Rで反射される非変調光は、光源101の方向に進行して廃棄される。
B光用の偏光ビームスプリッタ107Bを透過した変調光、すなわち、検光光は、クロスダイクロイックプリズム109に入射される。同様に、G光用の偏光ビームスプリッタ107Gを透過した変調光である検光光、ならびにR光用の偏光ビームスプリッタ107Rを透過した変調光である検光光は、それぞれクロスダイクロイックプリズム109に入射される。
クロスダイクロイックプリズム109は、その内部に、R光反射ダイクロイック膜109RとB光反射ダイクロイック膜109Bとが互いに直交するように配置された複合プリズムである。クロスダイクロイックプリズム109に入射したR色の検光光は、R光反射ダイクロイック膜109Rによって投射レンズ110側に反射される。また、クロスダイクロイックプリズム109に入射したB色の検光光は、B光反射ダイクロイック膜109Bによって投射レンズ110側に反射される。さらに、クロスダイクロイックプリズム109に入射したG色の検光光は、両ダイクロイック膜109R、109Bをそれぞれ透過して投射レンズ110側へ進む。これにより、R色、G色およびB色の検光光は、クロスダイクロイックプリズム109の同一面から色合成された光として射出される。色合成光は、投射レンズ110に入射され、スクリーン(不図示)上にフルカラー像が拡大投射される。
本発明は、上述した反射型ライトバルブ108R、108G、108Bの冷却方法に特徴を有する。
図2は、図1の光学部の分解構成図である。図2において、図1と同一の構成要素には図1と同一の符号が記されている。クロスダイクロイックプリズム109と偏光ビームスプリッタ107Gとが、両者の間にガラス基板光路長補正部材123Gを挟んで接着剤により接着される。同様に、クロスダイクロイックプリズム109と偏光ビームスプリッタ107R、およびクロスダイクロイックプリズム109と偏光ビームスプリッタ107Bが、それぞれガラス基板光路長補正部材123R(不図示)および123Bを挟んで接着剤により接着される。この結果、クロスダイクロイックプリズム109に対して偏光ビームスプリッタ107R、107G、および107Bが一体化される。
偏光ビームスプリッタ107Rにおいて、反射型ライトバルブ108Rとの間で光を入射/射出する面と直交する上下の面に、第2取り付け部材122Rが接着剤により接着して取り付けられる。第2取り付け部材122Rは、鉄系の金属板を加工して構成され、上記入射/射出する光を通過させる開口部と、当該開口部の上部および下部それぞれから偏光ビームスプリッタ107Rの上下の面に平行に折り曲げられた2つの折り曲げ部とを有する。第2取り付け部材122Rは、これら上下2つの折り曲げ部で偏光ビームスプリッタ107Rを上下から挟むように接着される。
第2取り付け部材122Rはさらに、図2の上方向および下方向にそれぞれ延設された脚部122RA、122RB、122RC(不図示)、および122RD(不図示)が設けられている。第2取り付け部材122Rが偏光ビームスプリッタ107Rに取り付けられた時、第2取り付け部材122Rの上記折り曲げ部を除く面と、偏光ビームスプリッタ107Rの入射/射出面とが平行で、かつ所定の間隔を有するように構成される。上記脚部122RA、122RB、122RC(不図示)、および122RD(不図示)にはそれぞれ半田メッキが施されている。
偏光ビームスプリッタ107Rの場合と同様に、偏光ビームスプリッタ107Gに対して第2取り付け部材122Gが、偏光ビームスプリッタ107Bに対して第2取り付け部材122Bが、それぞれ接着される。
反射型ライトバルブ108Rは、第1取り付け部材121Rの略中央部に熱伝導率の良好な接着剤を用いて接着固定される。反射型ライトバルブ108Rは、図示しないガラス基板とシリコン基板との間に液晶層を形成して構成されており、当該シリコン基板と第1取り付け部材121Rの略中央部とが面接合するように接着される。反射型ライトバルブ108Rの面のうち上述した偏光ビームスプリッタ107Rとの間で光を入射/射出する面はガラス基板側の面であり、シリコン基板側の面は背面に相当する。
第1取り付け部材121Rは、鉄系の金属板を加工して構成され、図2の上方向および下方向にそれぞれ延設された脚部121RA、121RB、121RC、および121RDが設けられている。各脚部は反射型ライトバルブ108R側に斜めに折り曲げられ、上述した第2取り付け部材122Rの各脚部とそれぞれ接合するように構成されている。第1取り付け部材121Rの各脚部にも、第2取り付け部材122Rの各脚部と同様に半田メッキが施されている。
反射型ライトバルブ108Rが接着固定された第1取り付け部材121Rの脚部121RA、121RB、121RC、および121RDは、第2取り付け部材122Rの脚部122RA、122RB、122RC(不図示)、および122RD(不図示)に対してそれぞれ位置合わせを行った上で固着される。両部材の脚部に形成されている半田メッキを局部的に加熱して溶かすことにより、両部材の脚部間で半田付けが行われ、反射型ライトバルブ108Rが偏光ビームスプリッタ107Rと一体化固着される。
反射型ライトバルブ108Rの場合と同様に、反射型ライトバルブ108G(不図示)が第1取り付け部材121Gを用いて偏光ビームスプリッタ107Gと一体化固着される。また、反射型ライトバルブ108B(不図示)が第1取り付け部材121Bを用いて偏光ビームスプリッタ107Bと一体化固着される。
第1取り付け部材121Rにおいて、反射型ライトバルブ108Rを接着した面の反対側の面に、導風部材141Rが取り付けられる。導風部材141Rの構成および取り付けの詳細については後述する。同様に、第1取り付け部材121Gの反射型ライトバルブ108G(不図示)を接着した面の反対側の面に、導風部材141Gが取り付けられる。また、第1取り付け部材121Bの反射型ライトバルブ108B(不図示)を接着した面の反対側の面に、導風部材141Bが取り付けられる。
クロスダイクロイックプリズム109の下面に、取り付け部材132が接着材により接着される。取り付け部材132をマウント部材131にネジにて取り付けることにより、クロスダイクロイックプリズム109および上記各部材が一体化された構成体が、マウント部材131と一体化される。
投射レンズ110とマウント部材131との一体化について説明する。マウント部材131の上記構成体が取り付けられた面と反対側の面に、投射レンズ110の鏡筒部がネジにて取り付けられる。鏡筒部のフランジに形成された複数の穴110A、110B、110C、…を通して鏡筒部をマウント部材131にネジにて取り付けることにより、投射レンズ110がマウント部材131と一体化される。
マウント部材131は、下部の両側に床部材(不図示)へ取り付けるための張り出し部131E、131F(不図示)を有する。マウント部材131は、張り出し部131E、131Fに形成された穴部を通して、不図示の床部材にネジにて取り付けることによって床部材に取り付けられる。
導風部材141R、141G、および141Bの構成および取り付けの詳細について説明する。図3は、導風部材141R、141G、および141Bの構成を説明する斜視図である。導風部材141R、141G、および141Bの構成は共通であるので、図3における符号を141とする。導風部材141の形状を説明するために、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸を定義する。
導風部材141は、金属板部材または有機板部材を板金加工して構成され、図3の上方から順に複数の羽根部材142A、142B、142C、および142Dがそれぞれ形成されている。羽根部材142A、142B、142C、および142Dは、それぞれY軸に平行な方向における幅が同一である。また、羽根部材142A、142B、142C、および142Dの角度は、それぞれXY平面に対して鋭角な角度を有しており、それぞれの羽根部材の前端部142AT、142BT、142CT、および142DTは、それぞれがXY平面に対してさらに鋭角な角度を有するように図3の下方に折り曲げられている。各羽根部材の長さは、142A>142B>142C>142Dとなるように構成されている。
羽根部材142A、142B、142C、および142Dの下側に、それぞれ長方形状の開口部145C、145D、145Eおよび145Fが形成されている。また、最も長い羽根部材142Aの上部にはY軸に平行な開口部145Aが、最も短い羽根部材142Dの下部にはY軸に平行な開口部145Bが、それぞれ形成されている。
上記羽根部材142A、142B、142C、および142Dの両側部には、それぞれXZ平面に平行な側面部143Aおよび143Bが折り曲げ加工によって形成されている。本実施の形態では、側面部143Aおよび143Bと、各羽根部材142A〜142Dの測端部との間に空隙が形成されている。開口部145Aの上部には、YZ平面に平行であって、羽根部材142A〜142Dの前端部と反対方向に折り曲げられた折り曲げ部144Aが形成されている。また、開口部145Bの下部には、YZ平面に平行であって、羽根部材145A〜145Dの前端部と反対方向に折り曲げられた折り曲げ部144Bが形成されている。
図4は、図3の導風部材141を反射型ライトバルブ108が接着されている第1取り付け部材121に取り付けた状態を説明する断面構成図である。第1取り付け部材121R、121G、および121Bの構成は共通であるので、図4における符号を121とする。第1取り付け部材121は、反射型ライトバルブ108が接着される部位(中央部)の厚みが、中央部を除く部位(上下部)の厚みに比べて厚くなるように構成されている。
導風部材141は、折り曲げ部144Aおよび144Bを第1取り付け部材121の上記中央部と上下部の厚さの差(厚みの差)の部分に接着材で接着して取り付けられる。折り曲げ部144Aおよび144Bの折り曲げ量は、第1取り付け部材121の厚みの差よりも大きく形成されている。したがって、折り曲げ部144Aおよび144Bで第1取り付け部材121の中央部の厚い箇所を上下から挟むようにして取り付けることにより、第1取り付け部材121の中央部の面と、導風部材141の羽根部材141A〜141Dとの間に空隙部Dが形成される。
図5は、以上の説明により一体化された構成体をG光の光軸に関して鉛直方向に切断した断面構成図である。図5において、投射レンズ110、マウント部材131、クロスダイクロイックプリズム109、ガラス基板光路長補正部材123G、偏光ビームスプリッタ107G、第2取り付け部材122G、第1取り付け部材121G、反射型ライトバルブ108G、および導風部材141Gが一体化されている。
マウント部材131は床部材151に取り付けられ、床部材151には、床部材151の下部に配設されている冷却ファン161による冷却用気流を導風部材141へ流すための開口部152が設けられている。冷却用気流は、開口部152を通して矢印で示すように反射型ライトバルブ108Gを冷却する。
冷却用気流中の導風部材141によって導入される気流の流れについて、図4を参照して説明する。図4において、冷却用気流は点線で示したように流れる。冷却ファン161からの冷却気流fA、fB、fC、およびfDは、それぞれ導風部材141の下部から上方へ進む。冷却気流fDは、冷却ファン161に最も近い羽根部材142Dによって第1取り付け部材121側に導かれ、導風部材141の開口部145F(図3)を通過して空隙部Dを上方へ進む。冷却気流fDはさらに上方へ直進し、導風部材141の上部に形成されている開口部145Aから上方に排出される
冷却気流fCは、羽根部材142Cによって第1取り付け部材121側に導かれ、導風部材141の開口部145E(図3)を通過して空隙部Dを上方へ進む。冷却気流fCは冷却気流fDと合流してさらに上方へ直進し、導風部材141の上部に形成されている開口部145Aから上方に排出される。
冷却気流fBは、羽根部材142Bによって第1取り付け部材121側に導かれ、導風部材141の開口部145D(図3)を通過して空隙部Dを上方へ進む。冷却気流fBは冷却気流fCおよびfDと合流してさらに上方へ直進し、導風部材141の上部に形成されている開口部145Aから上方に排出される。
冷却気流fAは、羽根部材142Aによって第1取り付け部材121側に導かれ、導風部材141の開口部145C(図3)を通過して空隙部Dを上方へ進む。冷却気流fAは冷却気流fB、fCおよびfDと合流してさらに上方へ直進し、導風部材141の上部に形成されている開口部145Aから上方に排出される。
なお、導風部材141の下部に形成されている開口部145Bを通過して空隙部Dを上方へ進み、導風部材141の上部に形成されている開口部145Aから上方に排出される気流も存在する。
以上説明した第一の実施形態についてまとめる。
(1)反射型ライトバルブ108を中央部に接着した第1取り付け部材121に導風部材141を取り付け、第1取り付け部材121の中央部の面と導風部材141との空隙部Dに冷却ファン161による冷却気流を導くようにした。冷却気流が第1取り付け部材121を冷却するので、ライトバルブの発熱による機器の温度上昇を抑えることができる。この結果、発熱による熱膨張などによる各部材の相対的な位置ずれが生じにくく、投射像における画素ずれや像ぼけの発生を抑えて高品位の投射画像を得ることができる。
(2)導風部材141に羽根部材141A〜141Dを設け、これらの羽根部材の長さを、冷却ファン161に近い上流の羽根部材141Dから遠い羽根部材141Aにかけて段階的に大きくする(142A>142B>142C>142D)ようにした。これにより、異なる冷却気流fA、fB、fC、fDを各羽根部材によって効率よく上記空隙部Dに導くことができるので、ライトバルブによる熱を効率よく放熱させることができる。
(3)空隙部Dを流れる冷却気流が流れる先に、当該冷却気流の向きを変えずに当該気流を排出するように導風部材141に開口部145Aを形成したので、冷却気流が籠もることがなく、ライトバルブの冷却の効率を高めることができる。
(4)導風部材141に側面折り曲げ部143Aおよび143Bを形成したので、導風部材141に導かれた冷却気流が図3のY軸方向に漏出しないようにガイドされる。これにより、冷却気流を効率よく流すことができるので、冷却の効果を上げることができる。
上記(1)〜(4)により、ヒートシンクを具備しなくてもライトバルブによる熱を効率よく放熱させることが可能になり、小型の投射型表示装置を提供できる。
(第二の実施形態)
図6は、本発明の第二の実施形態による投射型表示装置の光学部の基本構成図である。図6において、偏光照明装置302および偏光ビームスプリッタ307間に、時系列色分解光学系311が配設されている。偏光ビームスプリッタ307は、図1の偏光ビームスプリッタ107(RGB)に用いたものと同様である。また、光源301、偏光照明装置302、反射型ライトバルブ308および投射レンズ310は、それぞれ第一の実施形態における図1の構成と同一であるので説明を省略し、第一の実施形態との相違点を中心に説明する。
第二の実施形態では、複数の色に対応して複数の光学系を備えることなく、同一の光学系を用いて複数の色の光を時分割で投射することにより、スクリーン(不図示)上にフルカラー像を投射する。
時系列色分解光学系311は、ガラス円盤の外周部に当該円周を3等分するようにR光透過フィルタ、G光透過フィルタ、およびB光透過フィルタをそれぞれ形成したものである。時系列色分解光学系311は、光源301からの光が時分割で各フィルタを透過するように、回転軸O’を中心に所定の角速度で回転されている。これにより、偏光照明装置302を射出した光が時系列的に色分解され、偏光ビームスプリッタ307へ入射される。
反射型ライトバルブ308は、時系列的に入射される色分解光(R光、G光、B光)を各色に対応する画像信号で時系列的に変調し、各色の変調光を時系列的に射出する。偏光ビームスプリッタ307に入射された各色の変調光は、偏光分離部307Pを透過するP偏光と、偏光分離部307Pを反射するS偏光とに偏光分離される。偏光ビームスプリッタ307で反射されるS偏光は、光源301の方向に進行して廃棄される。
偏光ビームスプリッタ307から投射レンズ310へ射出された検光光は、投射レンズ310によって図示しないスクリーン上に投射される。観察者は、時系列的に投射される各色の像を観察することにより、フルカラーの投射像を観察することができる。
図7は、図6による装置の冷却構造を示す平面構成図である。図7において、第一の実施形態と同様の第2取り付け部材122が偏光ビームスプリッタ307に接着されている。第2取り付け部材122には、反射型ライトバルブ308が接着された第1取り付け部材121が第一の実施形態と同様に半田付けされている。
第1取り付け部材121において、反射型ライトバルブ308を接着した面の反対側の面に、冷却フィン321が取り付けられている。冷却フィン321は、紙面に垂直な方向の冷却気流に対して放熱するように構成されている。図7の例では、紙面の裏側に配設されている冷却ファン(不図示)からの冷却気流が、冷却フィン321のフィン間を紙面に垂直な向きに流れる。
冷却フィン321の先端部(図7において下側)には、第一の実施形態と同様の導風部材141が取り付けられている。導風部材141により、冷却ファン(不図示)による冷却気流が冷却フィン321のフィン間に導かれる。
以上説明したように第二の実施形態によれば、冷却フィン321に導風部材141を取り付け、冷却フィン321のフィン間に冷却ファンによる冷却気流を導くようにしたので、冷却気流がフィン321を冷却し、ライトバルブ308の発熱による機器の温度上昇を抑えることができる。この結果、発熱による熱膨張などによる各部材の相対的な位置ずれが生じにくく、投射像における画素ずれや像ぼけの発生を抑えて高品位の投射画像を得ることができる。
また、第一の実施形態と同様に、導風部材141は長さの異なる羽根部材141A〜141Dによって異なる冷却気流を効率よく導ける上に、開口部145Aによって冷却気流が籠もらず、側面折り曲げ部143Aおよび143Bによって効率よく冷却気流を流せるので、冷却効率を高めることができる。
以上の説明では、シリコン基板上に液晶層を設け、その上にガラス基板を配置して構成される反射型ライトバルブを用いる場合を想定して説明したが、異なる構造を有する反射型ライトバルブの場合にも本発明を適用できる。
また、ライトバルブとしてDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)を使用する場合にも本発明を適用してよい。
特許請求の範囲における各構成要素と、発明を実施するための最良の形態における各構成要素との対応について説明する。投射光学系は、たとえば、投射レンズ110(310)によって構成される。導風手段は、たとえば、導風部材141によって構成される。ガイド部材は、たとえば、側面折り曲げ部143Aおよび143Bによって構成される。放熱部材は、たとえば、冷却フィン321によって構成される。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
本発明の第一の実施形態による投射型表示装置の光学部の基本構成図である。 図1の光学部の分解構成図である。 導風部材を説明する斜視図である。 図3の導風部材を取り付けた状態を説明する断面構成図である。 一体化された構成体の断面構成図である。 本発明の第二の実施形態による投射型表示装置の光学部の基本構成図である。 図6による装置の冷却構造を示す平面構成図である。
符号の説明
11、301…光源
107(R、G、B)、307…偏光ビームスプリッタ
108(R、G、B)、308…反射型ライトバルブ
110、310…投射レンズ
121(R、G、B)…第1取り付け部材
122(R、G、B)…第2取り付け部材
141(R、G、B)…導風部材
142A〜142D…羽根部材
143A、143B…側面折り曲げ部
145A〜145F…開口部
161…冷却ファン
D…空隙

Claims (7)

  1. 光源光を反射型ライトバルブに入射させ、前記反射型ライトバルブで反射射出された光を投射光学系によって投射する投射型表示装置において、
    前記反射型ライトバルブの光が入射および射出する面の背面側に配設され、冷却気流を前記背面へ進ませる導風手段を備えることを特徴とする投射型表示装置。
  2. 請求項1に記載の投射型表示装置において、
    前記導風手段は、前記反射型ライトバルブの背面との間に空隙を設けて配設され、導入した冷却気流を前記空隙において前記背面に沿って進行させることを特徴とする投射型表示装置。
  3. 請求項2に記載の投射型表示装置において、
    前記導風手段は、前記冷却気流の上流に近いほど気流に対して短く形成された互いの長さが異なる複数の羽根部材を備え、前記羽根部材で気流の向き変えて前記背面に進ませることを特徴とする投射型表示装置。
  4. 請求項3に記載の投射型表示装置において、
    前記導風手段は、前記複数の羽根部材の両端部に当該羽根部材との間に空隙を有するように形成されるガイド部材をさらに備えることを特徴とする投射型表示装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の投射型表示装置において、
    前記複数の羽根部材は、それぞれが前記反射型ライトバルブの背面に対して斜めに形成されていることを特徴とする投射型表示装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の投射型表示装置において、
    前記導風手段は、前記反射型ライトバルブの背面と面接合されているライトバルブ取り付け部材と対向して取り付けられることを特徴とする投射型表示装置。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の投射型表示装置において、
    前記導風手段は、前記反射型ライトバルブによる熱を放熱する放熱部材に対して取り付けられることを特徴とする投射型表示装置。
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