JP2005121746A - 鍵盤楽器の鍵 - Google Patents

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Abstract

【課題】 重りの材料として鉛に代わるかしめが困難な代替材料を用いながら、重りを、格別の処理をすることなく、既存のかしめ機の設備を利用して鍵本体に容易に取り付けることができ、それにより、製造コストを削減することができる鍵盤楽器の鍵を提供する。
【解決手段】 埋設孔11を形成した揺動自在の鍵本体2と、埋設孔11に挿入された重り4と、鉛以外の延性を有する材料で構成され、埋設孔11に挿入され、重り4に係合するとともに、かしめにより圧潰され、埋設孔11の内面に圧着されることによって、重り4を鍵本体2に固定する重り固定部材7と、を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ピアノなどの鍵に関し、特に所望のタッチ重さを得るために重りを取り付けたアコースティックピアノの鍵に関する。
鍵盤楽器、特にグランドピアノなどのアコースティックピアノには一般に、所要のタッチ重さ(静荷重)を得るために、鍵に重りが取り付けられている。鍵は、前後方向に延び、中央部において支点に揺動自在に支持される鍵本体と、これに取り付けられた重りなどで構成されている。鍵本体の支点よりも手前側(演奏者側)には、側方に貫通する埋設孔が形成されている。重りは、従来一般に鉛で構成され、円柱状に成形されており、埋設孔に挿入された状態で、かしめ機による両側からのかしめによって、鍵本体に取り付けられている。このように、重りの材料として鉛が採用されるのは、金属の中で比重が高い(約11.3)こと、柔軟性および延性に富むため、成形や加工を行いやすいことや安価であることなどによる。しかし、鉛は有害物質であり、他の代替材料を使用することが望ましい。
このような鉛以外の材料で構成された重りを使用した従来のピアノの鍵として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。このピアノの鍵では、重りは、タングステン粉末と合成樹脂をブレンドした複合材料で構成されている。このタングステン粉末は主として、タングステン粉末の製造工程において発生する凝集(2次粒子)を砕くことにより得られる最小単位の粒子(1次粒子)の集合体で構成されている。合成樹脂は、熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーで構成されている。このように、タングステン粉末として1次粒子から成るものを用いることによって、合成樹脂に対する充填性が向上し、高い割合で充填することが可能になる。そして、射出成形または押出成形することにより、高比重の重りが作製される。合成樹脂によって可塑性や弾性が付与された重りは、鍵本体の埋設孔に挿入され、かしめなどによって、鍵本体に固定される。
しかし、このピアノの鍵では、タングステン粉末と合成樹脂との複合材料で構成された重りを作製するために、比較的硬度の高いタングステンを砕くことによって、2次粒子を作製する工程や、2次粒子をさらに砕いて1次粒子を作製する工程などが必要になる。このため、製造工程が複雑になるとともに、そのための専用設備が必要になり、その分、製造コストが増大する。
また、鉛以外の材料を使用した他の従来の重りとして、特許文献2に開示されたものが知られている。図5に示すように、この重り51は、重り取付部材52と、これに嵌め込まれた重り本体53で構成され、全体として円柱状に形成されている。重り取付部材52は、断面円形の挿入孔52aを有する円筒状のものであり、ゴムなどの弾性材料で構成されている。重り本体53は、重り取付部材52の挿入孔52aに嵌め込み可能な円柱状のものであり、粉状のタングステンと合成樹脂をブレンドした複合材料の成形品で構成されている。以上の構成による重り51は、重り取付部材52の挿入孔52aに重り本体53を挿入した状態で、鍵本体の埋設孔(ともに図示せず)に挿入することによって、鍵本体に取り付けられている。このように、比較的硬度の高い重り本体53を、重り取付部材52を介することによって、鍵本体に取り付けることが可能になる。
しかし、この重り51においても、比較的硬度の高いタングステンを粉状にする工程や、粉状のタングステンを合成樹脂とブレンドする工程があるため、重り本体53を作製するのに手間を要する。また、鍵本体の埋設孔には、ゴムなどの弾性材料から成る重り取付部材52が挿入されているため、かしめをすることができない。このように、製造工程が複雑であるとともに、既存のかしめ機の設備を利用できないため、製造コストが増大してしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、重りの材料として鉛に代わるかしめが困難な代替材料を用いながら、重りを、格別の処理をすることなく、既存のかしめ機の設備を利用して鍵本体に容易に取り付けることができ、それにより、製造コストを削減することができる鍵盤楽器の鍵を提供することを目的とする。
特開2002−265793号公報(第2〜3頁、第1図) 特開2001−147685号公報(第3頁、第2図)
この目的を達成するために、請求項1に係る鍵盤楽器の鍵は、埋設孔を形成した揺動自在の鍵本体と、埋設孔に挿入された重りと、鉛以外の延性を有する材料で構成され、埋設孔に挿入され、重りに係合するとともに、かしめにより圧潰され、埋設孔の内面に圧着されることによって、重りを鍵本体に固定する重り固定部材と、を備えていることを特徴とする。
この鍵盤楽器の鍵によれば、重りを鍵本体に固定するための重り固定部材を備えており、この重り固定部材は、延性を有する鉛以外の材料、例えばスズやアルミニウムなどで構成されている。そして、この重り固定部材は、鍵本体の埋設孔に、重りとともに挿入され、重りと係合した状態でかしめられる。これにより、圧潰された重り固定部材が、埋設孔の内面に圧着されることによって、重りは、重り固定部材に係止された状態で、鍵本体に固定される。これにより、かしめが困難な高比重の材料、例えば単体のタングステン(比重:約19.1)やビスマス(比重:約11.3)から成る重りを、延性を有する重り固定部材を介して、鍵本体に固定することができ、それにより、鍵に所要のタッチ重さを付与することができる。したがって、従来と異なり、重りを作製するために高比重の材料を粉末化するなどの工程が不要になる。また、かしめによって、鍵本体に重りを固定するので、既存のかしめ機をそのまま利用することができる。以上のように、重りに格別の処理をすることなく、単体の高比重の材料から成る重りを使用し、既存のかしめ機の設備を利用しながら、重りを容易に取り付けることができ、その結果、製造コストを削減することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵において、重りは貫通する挿入孔を有し、重り固定部材は、頭部と、頭部から延び、重りよりも長い軸部とからリベット状に形成され、重りの挿入孔に軸部を挿入した状態で重り固定部材をかしめることにより、圧潰された頭部が、埋設孔の内面に圧着されるとともに、圧潰された軸部の先端部との間に重りを挟持することによって、重りが鍵本体に固定されていることを特徴とする。
この構成によれば、重り固定部材の軸部を重りの挿入孔に挿入し、頭部を重りに当接させることにより、重りよりも長い軸部の先端部が重りの挿入孔から突出した状態になる。このように、重り固定部材を挿入した状態で、重りを鍵本体の埋設孔に挿入し、かしめることにより、圧潰された重り固定部材の頭部が、埋設孔の内面に圧着されるとともに、圧潰された軸部の先端部との間に重りを挟持することによって、重りが鍵本体に固定される。このように、重りを鍵本体に固定するのに重り固定部材が1つでよく、その分、部品点数および取付工数が低減されることによって、製造コストを削減することができる。また、重り固定部材の軸部が重りの挿入孔にその全体にわたって挿入されているので、かしめの際に、重り固定部材の頭部が重りに対して径方向にずれたり、傾いたりすることがない。したがって、かしめによる埋設孔への重り固定部材の圧着を、バランス良く安定して行うことができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵において、重り固定部材は2つの重り固定部材で構成され、2つの重り固定部材を重りの両側に配置した状態でかしめることにより、圧潰された2つの重り固定部材が、埋設孔の内面に圧着されるとともに、重りを挟持することによって、重りが鍵本体に固定されていることを特徴とする。
この構成によれば、重りの両側に2つの重り固定部材を配置した状態でかしめることにより、圧潰された各重り固定部材が、埋設孔の内面に圧着されるとともに重りを挟持することによって、重りが鍵本体に固定される。このように、本発明では、重りをその両側の2つの重り固定部材によって挟持するので、請求項2の場合よりも、重りをしっかりと固定することができる。また、重りおよび重り固定部材を、単純に構成でき、例えば円柱状の重りと2つの円板状の重り固定部材のみで構成できるので、それにより、製造コストを削減することができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の鍵盤楽器の鍵において、重りの両端面および重り固定部材の一方の中心には凹部が形成され、他方の中心には凹部に係合する凸部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、重りの両端面および重り固定部材の一方の中心に形成された凹部に、他方の中心に設けられた凸部が係合した状態で、重り固定部材がかしめられる。したがって、重りに対する重り固定部材の心合わせを、精度良く、容易に行うことができ、それにより、かしめによる埋設孔への重り固定部材の圧着を、バランス良く、安定して行うことができる。また、凹部と凸部との係合により、重りが重り固定部材によって係止されるので、鍵本体に対する重りのがたつきを防止でき、その結果、押鍵時における雑音の発生やタッチ感の悪化を防止することができる。
本発明の第1実施形態によるグランドピアノの鍵を示す斜視図である。 図1の鍵の(a)かしめ前、および(b)かしめ後における概略横断面図である。 第2実施形態による鍵の(a)かしめ前、および(b)かしめ後における概略横断面図である。 第2実施形態の変形例による鍵の(a)かしめ前、および(b)かしめ後における概略横断面図である。 従来のグランドピアノの鍵の重りを示す斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら、詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態によるグランドピアノの鍵(白鍵)を示している。同図に示すように、この鍵1は、鍵本体2、鍵本体2の前部に取り付けられた白鍵カバー3、重り4および重り固定部材7などを備えている。
鍵本体2は、スプルスなどの比較的軽量で、粘り強く、弾力性のある木質材で構成され、矩形の断面を有し、前後方向に延びている。白鍵カバー3は、アクリルなどの合成樹脂、または象牙などによりL字形に形成され、鍵本体2の上面前半部および前面に、これらを覆うように接着されている。鍵本体2の上面の中央部には中座板5aが接着されており、これらを上下方向に貫通するようにバランスピン孔5が形成されている。このバランスピン孔5が、立設するバランスピン(図示せず)に係合することによって、このバランスピンに鍵本体2が揺動自在に支持されている。鍵本体2の下面の前端部には、フロントピン孔6が形成されていて、立設するフロントピン(図示せず)が係合することによって、鍵1の左右の振れが防止される。
さらに、鍵本体2の上面のバランスピン孔5よりも後ろ側には、キャプスタン座板8aを介してキャプスタンスクリュー8が設けられており、このキャプスタンスクリュー8の上にアクション(図示せず)が載置されている。以上の構成により、鍵1の前部を押鍵したときに、鍵1はバランスピンを中心として揺動するのに伴い、アクションがキャプスタンスクリュー8で突き上げられることで作動する。また、鍵1のタッチ重さは、アクションと鍵1の重さによるバランスピン回りのモーメントのバランスによって定められることになる。
鍵本体2には、重り4を固定するための埋設孔11が形成されている。この埋設孔11は、バランスピン孔5よりも手前側の所定位置に側方に貫通しており、断面円形で、所定の径を有している。
重り4は、断面円形の挿入孔12を有する円柱状のものであり、鉛以外の高比重の材料、例えば単体のタングステン(比重:約19.1)で構成されている。重り4の径は、埋設孔11の径とほぼ同じである。また、重り4として、長さが互いに異なる複数種類の重り4が用意されている。このうち、図2は、最も長い重り4を示しており、その長さは、埋設孔11の長さ、すなわち鍵本体2の幅よりも若干短い。
重り固定部材7は、鉛以外の延性を有する材料、例えばスズで構成されていて、図1に示すように、円板状の頭部13と、その中心から延びる断面円形の軸部14とから、リベット状に形成されている。頭部13は、所定の厚さと、重り4の径とほぼ同じ径を有している。また、軸部14の長さは重り4よりも長く、径は重り4の挿入孔12の径とほぼ同じである。
以上の構成の重り4は、重り固定部材7を用いて、鍵本体2に次のようにして固定される。図2(a)に示すように、まず、重り4の挿入孔12に、重り固定部材7の軸部14を挿入し、頭部13が重り4に当接するとともに軸部14の先端部15が挿入孔12から突出した状態にする。次に、その状態で、重り4を重り固定部材7とともに鍵本体2の埋設孔11に挿入し、埋設孔11の両側から、重り固定部材7を、かしめ機のかしめ用ロッドP,Pでプレスすることによってかしめる。これにより、図2(b)に示すように、重り固定部材7の頭部13、および軸部14の先端部15がともに圧潰され、圧潰された頭部13は、その外周面が埋設孔11の内面に食い込む(圧着される)とともに、圧潰された軸部14の先端部15との間に重り4を挟持する。このように、重り4は、かしめにより埋設孔11に圧着された重り固定部材7を介して、鍵本体2に固定される。
以上のように、本実施形態のグランドピアノの鍵1によれば、鍵本体2の埋設孔11に、重り4とともに、延性を有するスズで構成された重り固定部材7を挿入し、かしめることによって、重り4を、埋設孔11の内面に圧着された重り固定部材7を介して、鍵本体2に固定する。したがって、かしめが困難な硬度の高い単体のタングステン製の重り4を、鍵本体2に固定することができる。また、重り4の材料として、比重が非常に高いタングステンを採用しているので、重り4の重さを十分に確保することができる。さらに、重り4として、長さが互いに異なる複数種類の重り4が用意されているので、それらの重り4の中から所望の重さを有するものを選択することによって、鍵1に所望のタッチ重さを付与することができる。
また、従来と異なり、比較的硬度の高いタングステンを粉末状にしたり、合成樹脂とブレンドしたりする工程が不要になる。さらに、かしめによって重り4を鍵本体2に固定するので、既存のかしめ機の設備を使用することができる。また、1つの重り固定部材7で重り4を鍵本体2に固定できるので、部品点数および取付工数が少なくて済む。以上の結果、製造コストを削減することができる。
さらに、重り固定部材7の軸部14が、その全体にわたって重り4の挿入孔12に挿入されているので、かしめの際に、重り固定部材7の頭部13が、重り4に対して径方向にずれたり、傾いたりすることがない。したがって、かしめによる埋設孔11への重り固定部材7の圧着を、バランスよく安定して行うことができる。
図3は、本発明の第2実施形態による鍵盤楽器の鍵21を示している。同図において、第1実施形態と同じ構成の部分については、同じ符号を用いて示している。本実施形態の鍵盤楽器の鍵21は、第1実施形態と比較して、重り22の形状および重り固定部材23の数などが異なるものである。
同図に示すように、重り22は、所定の径および長さを有する円柱状のものであり、第1実施形態と同様に、単体のタングステンで構成されている。一方、重り固定部材は2つの重り固定部材23,23で構成されている。各重り固定部材23は、所定の厚さを有する円板状のものであり、その径は、埋設孔11の径とほぼ等しい。
以上の構成により、重り22は、2つの重り固定部材23,23を用いて、次のようにして鍵本体2に固定される。まず、重り22を鍵本体2の埋設孔11に挿入し、さらに重り22の両側に各重り固定部材23を配置する(同図(a)の状態)。次いで、この状態で、重り固定部材23,23を、埋設孔11の両側からかしめる。これにより、同図(b)に示すように、重り固定部材23,23が圧潰され、それらの外周面が埋設孔11の内面に圧着されるとともに、重り固定部材23,23間に重り22を挟持することによって、重り22が鍵本体2に固定される。
以上のように、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、タングステン製の重り22を、重り固定部材23,23をかしめることによって、鍵本体2に固定することができる。このように、第2実施形態では、重り22をその両側の2つの重り固定部材23,23によって挟持するので、第1実施形態の場合よりも、重り22を鍵本体2にしっかりと固定できる。また、第1実施形態と異なり、重り22を挿入孔12を有しない単純な円柱状に形成し、重り固定部材23を単純な円板状に形成すればよいので、それにより、製造コストを削減することができる。
図4は、第2実施形態の変形例による鍵盤楽器の鍵31を示している。同図に示すように、この鍵31の重り32は、第2実施形態と同様の円柱状の重りの両端面の中心に、凹部33,33をそれぞれ形成したものであり、各重り固定部材34は、第2実施形態と同様の重り固定部材の中心に、重り32の凹部33に係合する凸部35を設けたものである。
以上の構成により、重り32を鍵本体2の埋設孔11に挿入し、さらに重り32の各凹部33に、重り固定部材34の凸部35を係合させた状態で、第2実施形態と同様に、両重り固定部材34,34をかしめることによって、重り32が鍵本体2に固定される。
以上のように、重り32の両端面の各凹部33に重り固定部材34の凸部35が係合した状態で、重り固定部材34,34がかしめられる。したがって、重り32に対する各重り固定部材34の心合わせを精度良く、容易に行うことができ、それにより、かしめによる埋設孔11への重り固定部材34の圧着をバランスよく、安定して行うことができる。また、凹部33と凸部35との係合により、重り32が重り固定部材34,34に係止されるので、鍵本体2に対する重り32のがたつきを防止でき、その結果、押鍵時における雑音の発生やタッチ感の悪化を防止することができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば図4の変形例では、重り32の両端面に凹部33,33が形成されているが、これに代えて、第1実施形態の挿入孔12のような貫通する孔を形成してもよい。また、重り32側に凹部33を、重り固定部材34側に凸部35を設けているが、これらを逆に配置してもよい。また、実施形態では、重り固定部材の材料として、スズを採用したが、鉛以外の延性を有する他の適当な材料、例えばアルミニウムを用いてもよい。また、本実施形態では、鍵本体2に形成された埋設孔11の数が1つであるが、これを2つ以上としてもよいのは勿論である。また、重りの材料としてタングステンを採用したが、鉛以外の高比重の材料、例えばビスマスでもよい。
さらに、実施形態は、グランドピアノの鍵の例であるが、本発明は、アップライトピアノ、電子ピアノや鍵盤楽器玩具の鍵など、重りが取り付けられるすべての鍵に広く適用することが可能である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
符号の説明
1 鍵
2 鍵本体
4 重り
7 重り固定部材
11 埋設孔
12 挿入孔
13 頭部
14 軸部
15 先端部
21 鍵
22 重り
23 重り固定部材
31 鍵
32 重り
33 凹部
34 重り固定部材
35 凸部

Claims (4)

  1. 埋設孔を形成した揺動自在の鍵本体と、
    前記埋設孔に挿入された重りと、
    鉛以外の延性を有する材料で構成され、前記埋設孔に挿入され、前記重りに係合するとともに、かしめにより圧潰され、前記埋設孔の内面に圧着されることによって、前記重りを前記鍵本体に固定する重り固定部材と、
    を備えていることを特徴とする鍵盤楽器の鍵。
  2. 前記重りは貫通する挿入孔を有し、
    前記重り固定部材は、頭部と、当該頭部から延び、前記重りよりも長い軸部とからリベット状に形成され、
    前記重りの前記挿入孔に前記軸部を挿入した状態で前記重り固定部材をかしめることにより、圧潰された前記頭部が、前記埋設孔の内面に圧着されるとともに、圧潰された前記軸部の先端部との間に前記重りを挟持することによって、前記重りが前記鍵本体に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵。
  3. 前記重り固定部材は2つの重り固定部材で構成され、
    当該2つの重り固定部材を前記重りの両側に配置した状態でかしめることにより、圧潰された前記2つの重り固定部材が、前記埋設孔の内面に圧着されるとともに、前記重りを挟持することによって、前記重りが前記鍵本体に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵。
  4. 前記重りの両端面および前記重り固定部材の一方の中心には凹部が形成され、他方の中心には前記凹部に係合する凸部が設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の鍵盤楽器の鍵。
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