JP2005121440A - アナログ式電波修正時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】この種のアナログ式電波修正時計における針合わせをできる限り簡単な操作でかつ短時間で実行可能とすること。
【解決手段】手動時刻設定モードの動作は、所定の寸送り操作が行われる毎に寸送り用パルスをステッピングモータに与えて針を寸送りさせると共に、同寸送り用パルスをカウントすることにより針位置時刻データを更新する寸送り動作と、所定の連続回転開始操作が行われたのち、所定の連続回転終了操作が行われるまでの間、連続回転用パルス列をステッピングモータに与えて針を連続回転させると共に、同連続回転用パルスをカウントすることによりメモリに記憶された針位置時刻データを更新する連続回転動作とを含んでおり、さらに連続回転動作に使用される連続回転用パルス列の周波数は2以上の周波数に切替可能とされている。
【選択図】図3

Description

本発明は、手動時刻修正モードを有するアナログ式電波修正時計に関するものである。
アナログ式の電波修正時計(例えば、腕時計)は、時・分・秒の各針、又は時・分の各針を有する時計針セットと、時計針セットを構成する各針を回転させるための駆動源として機能するステッピングモータとを有する。時計に内蔵されたマイクロコンピュータ(CPU)には、通常運針モードとしての動作プログラムが組み込まれている。この通常運針モードの動作は、通常運針用パルス列をステッピングモータに与えて各針を時刻に合わせて運針させると共に、同通常運針用パルス列をカウントすることにより針の回転位置に相当する針位置時刻データを生成して所定のメモリに記憶させ、さらに標準電波を介して受信された標準時刻データとメモリに記憶された針位置時刻データとに基づいて自動時刻修正を行う動作を含んでいる。このように、電波修正時計においては、自動時刻修正のために、常に針位置時刻データをメモリ内に記憶していなければならない。
ところで、出荷時や電池交換時においては、手動による時刻修正が必要となる。このとき、電波修正機能を有しない通常のクウォーツ時計であれば、竜頭を手動で回転させる操作により、針を所望の時刻に修正することができる。しかし、電波修正時計において、竜頭を手動で回転させる操作により、針を所望の時刻に修正すると、実際の針位置時刻とメモリ内に記憶された針位置時刻データで示される針位置時刻とが一致しなくなり、標準電波を介して受信された標準時刻データとメモリに記憶された針位置時刻データとに基づいて自動時刻修正を行うのにに支障を来す。
そのため、この種のアナログ式電波修正時計に内蔵されたマイクロコンピュータ(CPU)には、手動時刻設定モードとしての動作プログラムが組み込まれている。この手動時刻設定モードの動作は、所定の寸送り操作が行われる毎に寸送り用パルスをステッピングモータに与えて針を寸送りさせると共に、同寸送り用パルスをカウントすることにより針位置時刻データを更新する寸送り動作と、所定の連続回転開始操作が行われたのち、所定の連続回転終了操作が行われるまでの間、連続回転用パルス列をステッピングモータに与えて針を連続回転させると共に、同連続回転用パルスをカウントすることによりメモリに記憶された針位置時刻データを更新する連続回転動作とを含んでいる。このような手動時刻設定モードの動作によれば、針位置を手動で修正しつつ、修正後の針位置時刻に合わせてメモリ内の針位置時刻データを更新することができる。
従来、デジタル式の電子時計に早送り専用スイッチを設け、その早送り専用スイッチの操作時間に従って3段階の速度にてデジタル表示を早送り修正することが知られている(特許文献1参照)。また、2針式電子時計に修正モードスイッチ及び時間修正スイッチを設け、文字盤上で修正時刻をセットするのみで自動的に針を回転させて時刻修正することが知られている(特許文献2参照)。
特開昭58−50491号公報 特開昭59−34186号公報
従来、アナログ式電波修正時計の連続回転用パルス列の周波数は一種類しかなかったため、手動時刻設定に要する時間を短縮しようとするあまり、連続回転用パルス列の周波数は約90pps(12時間回転するのに約8分)と言った高い周波数に設定されがちであった。そのため、目標とする時刻の近辺で針を停止させることが著しく困難であり、より近くで停止させようとして目標の時刻を通過してしまい、再度針を連続回転で一周させねばならない嵌めに陥りがちであった。他方、それを避けるためには、希望する時刻のかなり手前で連続回転を停止させたのち、残りを寸送り操作で進ませることとなり、寸送り回数が多いことから操作が面倒で時間もかかると言う問題点があった。
この発明は上述の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、この種のアナログ式電波修正時計における針合わせをできる限り簡単な操作でかつ短時間で実行可能とすることにある。
本発明のアナログ式電波修正時計は、時・分・秒の各針、又は時・分の各針を有する時計針セットと、時計針セットを構成する各針を回転させるための駆動源として機能するステッピングモータと、所定操作で選択的に作動させることが可能な通常運針モードの動作と手動時刻設定モードの動作と、を有している。
通常運針モードの動作は、通常運針用パルス列をステッピングモータに与えて各針を時刻に合わせて運針させると共に、同通常運針用パルス列をカウントすることにより針の回転位置に相当する針位置時刻データを生成して所定のメモリに記憶させ、さらに標準電波を介して受信された標準時刻データとメモリに記憶された針位置時刻データとに基づいて自動時刻修正を行う動作を含んでいる。
手動時刻設定モードの動作は、所定の寸送り操作が行われる毎に寸送り用パルスをステッピングモータに与えて針を寸送りさせると共に、同寸送り用パルスをカウントすることにより針位置時刻データを更新する寸送り動作と、所定の連続回転開始操作が行われたのち、所定の連続回転終了操作が行われるまでの間、連続回転用パルス列をステッピングモータに与えて針を連続回転させると共に、同連続回転用パルスをカウントすることによりメモリに記憶された針位置時刻データを更新する連続回転動作とを含んでおり、さらに連続回転動作に使用される連続回転用パルス列の周波数は2以上の周波数に切替可能とされている。
このような構成によれば、連続回転動作に使用される連続回転用パルス列の周波数を2以上の周波数に切り替えて、連続回転速度を適当に調整(例えば、目標時刻に針が接近するに連れて高速連続回転、低速連続回転、寸送り回転の如くに切り替える)することにより、この種のアナログ式電波修正時計における針合わせを簡単かつ短時間で実行させることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、手動時刻設定モードの動作に含まれる連続回転動作において、所定の連続回転開始操作が行われたのち、ステッピングモータに与えられるパルス数が規定パルス数に達するまでは、連続回転用パルス列の周波数は第1の周波数に設定されており、ステッピングモータに与えられるパルス数が規定パルス数に達すると、連続回転用パルス列の周波数は第1の周波数から第2の周波数に切り替られ、かつ連続回転用パルス列の第1の周波数は通常運針用パルス列の周波数よりも高くかつ連続回転用パルス列の第2の周波数よりも低く設定されている、ようにしてもよい。
このような構成によれば、規定パルス数相当の目標時刻手前まで高速で連続回転しつつ接近した時点で針の回転を一旦停止させたのち、再度、針の連続回転を開始させれば、当初に針は低速に連続回転して目標時刻に比較的ゆっくりと接近するため、目標時刻の間近で針位置を正確に停止させ、しかるのち寸送り動作をさせつつ、目標とする時刻にぴったりと合わせることができる。しかも、この例にあっては、一定回転量だけ回転すれば、低速連続回転から高速連続回転への切替が自動的に行われるから、低速連続回転しか存在しないと誤認して、長時間をかけて低速連続回転で目標時刻に接近すると言った操作ミスを回避することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、針が連続回転しているときに所定の操作が行われると、ステッピングモータに与えられる連続回転用パルス列の周波数が切り替わる、ようにしてもよい。このような構成によれば、必要に応じて連続回転速度の切替をより簡単かつ滑らかに行うことができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、切替可能な2以上の連続回転用パルス列の周波数の中で、最も高い周波数が40ppm以上であり、かつ最も低い周波数が20ppm以下である、ようにしてもよい。このような構成によれば、人間工学的な検知から最適な速度で目標時刻への接近を行わせることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、時計針セットが時・分・秒の各針で構成されるときには、秒針が少なくとも1回転する期間、時計針セットが時・分の各針で構成されるときには、分針が少なくとも1回転する期間、連続回転用パルス列の中で最も低い周波数のパルス列がステッピングモータに与えられる、ようにしてもよい。このような構成によれば、低速連続回転の継続時間を適切に設定することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、針の連続回転の継続時間は針の表示で12時間以内とされている、ようにしてもよい。このような構成によれば、不必要に連続回転が継続することを回避することができる。
本発明によれば、連続回転の際の速度を2以上に切り替え可能としたことにより、この種のアナログ式電波修正時計における針合わせをできる限り簡単な操作でかつ短時間で実行可能とすることができる。
以下に、この発明の好適な実施の一形態を添付図面に従って詳細に説明する。先に説明したように、本発明のアナログ式電波修正時計は、時・分・秒の各針、又は時・分の各針を有する時計針セットと、時計針セットを構成する各針を回転させるための駆動源として機能するステッピングモータと、所定操作で選択的に作動させることが可能な通常運針モードの動作と手動時刻設定モードの動作とを有する。
通常運針モードの動作は、通常運針用パルス列をステッピングモータに与えて各針を時刻に合わせて運針させると共に、同通常運針用パルス列をカウントすることにより針の回転位置に相当する針位置時刻データを生成して所定のメモリに記憶させ、さらに標準電波を介して受信された標準時刻データとメモリに記憶された針位置時刻データとに基づいて自動時刻修正を行う動作を含んでいる。
手動時刻設定モードの動作は、所定の寸送り操作が行われる毎に寸送り用パルスをステッピングモータに与えて針を寸送りさせると共に、同寸送り用パルスをカウントすることにより針位置時刻データを更新する寸送り動作と、所定の連続回転開始操作が行われた後、所定の連続回転終了操作が行われるまでの間、連続回転用パルス列をステッピングモータに与えて針を連続回転させると共に、同連続回転用パルスをカウントすることによりメモリに記憶された針位置時刻データを更新する連続回転動作とを含んでおり、さらに連続回転動作に使用される連続回転用パルス列の周波数は2以上の周波数に切替可能とされている。
より具体的な実施の一形態として、文字盤上の指針と操作ボタンとの関係を示す説明図が図1に示されている。同図に示される電波修正時計1は、電波修正腕時計として構成されている。すなわち、図において2はベゼル、3は文字盤、4は時針、5は分針、6は秒針、7はモメンタリタイプの押しボタンスイッチの押しボタンであるAボタン、8は同様にモメンタリタイプの押しボタンスイッチの押しボタンであるBボタンである。この例では、時針4、分針5、および秒針6によって時計針セットが構成されている。尚、Aボタン7及びBボタン8の機能については後にフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
本発明に係る電波修正時計1の電気的なハードウェア構成の全体を概略的に示すブロック図が図2に示されている。同図に示されるように、この電気的なハードウェア構成は、時計針セットを構成する各針4,5,6を回転させるための駆動源として機能するステッピングモータ10と、時計全体を統括制御するためのマイクロコンピュータ(CPU)11と、標準電波を受信するための受信回路IC17とを中心として構成されている。CPU11内には、2個のCMOSドライバ12,13が組み込まれている。CMOSドライバ12の出力端子P00にはモータ10の一方の端子が、またCMOSドライバ13の出力端子P01にはモータ10の出力端子の他方が接続される。14は先ほど説明したAボタンに相当するモメンタリタイプの押しボタンスイッチ、15はBボタンに相当するモメンタリタイプの押しボタンスイッチ、16はCPUクロック用水晶である。
受信回路IC17は、アンテナ18において受信同調した受信信号を、フィルタ用水晶19を含むバンドパスフィルタを通してフィルタリングし、さらにこれを周波数復調並びに検波することによって、標準時刻信号(TCO信号)S1を出力する。こうして得られた標準時刻信号S1はCPU11に取り込まれる。尚、受信回路ON/OFF信号S2はCPU11から受信回路IC17の電源オンオフを制御するためのものである。この受信回路ON/OFF信号S2の作用によって、受信回路IC17における節電制御が行われる。尚、以上の基本回路の構成は種々の文献により既に公知であるから、詳細な説明は省略する。CPU11及び受信回路IC17は、バッテリで構成された電源20によって給電される。
ここで、ステッピングモータ10と時計針セットを構成する時針4、分針5、秒針6の回転との関係を説明する。時計用ステッピングモータは、特殊なものを除き、ロータは1パルスで180°回転する。また、回転方向は1方向に制限されている。この例では、時計針セットを構成する時針4、分針5、秒針6は1個のステッピングモータ10により回転駆動される。ステッピングモータ10に対して1個の駆動パルスが与えられると、秒針6が1秒の回転角度に相当する6°回転する。ステッピングモータ10の動力は数枚のギヤを組み合わせることにより回転速度が変更される。すなわち、それらギヤのうち『時』の動きに相当するギヤには時針4が、『分』の動きに相当するギヤには分針5が、『秒』の動きに相当するギヤには秒針6が装着されている。このように、1個のステッピングモータ10の動きを数枚のギヤを介して時針4、分針5、秒針6に伝え1パルスで秒針を1秒動かす方式を時計業界では『ステップ運針』と称している。
次に、ステッピングモータ10に供給されるモータ駆動パルスの説明図が図3に示されている。この実施形態に係る電波腕時計にあっては、3種類のモータ駆動パルス列が用意されている。そのうち同図(a)に示されているものは通常運針用のパルス列である。同図に示されるように、この通常運針用のパルス列は、互いに180°の位相差を有する2相パルス列で構成されている。各相のパルス列に含まれるパルスとパルスとの間隔は2000msとされ、個々のパルスの幅は3.9msとされている。そのため、第1相のパルスと第2相のパルスとの間隔は1000ms(1秒)とされている。
同図(b)に示されるものは、低速連続回転動作に使用される連続回転用パルス列である。このパルス列もまた互いに180°の位相差を有する2相パルス列で構成されている。各相のパルス列に含まれるパルスとパルスとの間隔は200msとされ、個々のパルスの幅は先ほどと同様に3.9msとされている。そのため、第1相のパルスと第2相のパルスとの間隔は100ms(10pps)とされている。
同図(c)に示されるものは、高速連続回転動作に使用される連続回転用パルス列である。このパルス列もまた、互いに180°の位相差を有する2相パルス列で構成されている。各相のパルス列に含まれるパルスとパルスとの間隔は22.2msとされ、個々のパルスの幅は3.9msとされている。そのため、第1相のパルスと第2相のパルスとの間隔は11.1ms(90pps)とされている。
同図(a)に示される通常運針用パルス列を構成する2相パルス列の中で、第1相パルス列はCMOSドライバ12の出力端子P00から出力され、2相パルス列はCMOSドライバ13の端子P01から出力される。同様にして、同図(b)に示される低速連続回転用のパルス列を構成する第1相パルス列は、CMOSドライバ12の端子P00から出力され、第2相パルス列はCMOSドライバ13の端子P01から出力される。同様にして、同図(c)に示される高速連続回転用のパルス列を構成する第1相パルス列はCMOSドライバ12の端子P00から出力され、第2相パルス列はCMOSドライバ13の端子P01から出力される。
これにより、同図(b)に示される低速連続回転用のパルス列は10pps仕様となり、同図(c)に示される高速連続回転用のパルス列は90pps仕様となる。
図2に戻って、マイクロコンピュータ(CPU)11には、所定操作で選択的に作動させることが可能な通常運針モードの動作プログラムと手動時刻設定モードの動作プログラムとが組み込まれている。通常運針モードの動作プログラムは、図3(a)に示される通常運針用パルス列をステッピングモータ10に与えて各針4,5,6を時刻に合わせて運針させると共に、同通常運針用パルス列をカウントすることにより針の回転位置に相当する針位置時刻データを生成して所定のメモリ(図示せず)に記憶させ、さらに標準電波を介して受信された標準時刻データとメモリに記憶された針位置時刻データとに基づいて自動時刻修正を行うように仕組まれている。
次に、手動時刻設定モードの動作プログラムは、所定の寸送り操作が行われる毎に寸送り用パルスをステッピングモータ10に与えて針を寸送りさせると共に、同寸送り用パルスをカウントすることにより針位置時刻データを更新する寸送り動作と、所定の連続回転開始操作が行われた後、所定の連続回転終了操作が行われるまでの間、連続回転用パルス列をステッピングモータ10に与えて針を連続回転させると共に、同連続回転用パルスをカウントすることによりメモリに記憶された針位置時刻データを更新する連続回転動作とが含まれており、さらに連続回転動作に使用される連続回転用パルス列の周波数は図3(a),(b)に示されるように2つの周波数(10pps,90pps)に切替可能とされている。
次に、第1実施形態のソフトウェア構成を示すフローチャート(その1)が図4に示されており、また第1実施形態のソフトウェア構成を示すフローチャート(その2)が図5に示されている。
図4において、Aボタン7とBボタン8とを使用した所定のモード切替操作によって通常運針モードから手動時刻設定モードへのモード切替が行われると、まずステップ401では、針の連続回転速度を示すフラグは高速を示す『H』に設定される。続いてステップ402では、CPU11からステッピングモータ10に対するパルス列の供給を停止することによって、針停止状態とされる。以後、Aボタン7及びBボタン8の押圧操作を待機する状態となる(ステップ403,404)。
この状態において、Bボタン8が押されると(ステップ404YES)、ステップ405へと進んで、CPU11からステッピングモータ10に対して1個の駆動パルスが送られて、秒針6が1秒だけ寸送りされる。以後、Bボタン8が2秒未満の長さで押されるたびに(ステップ406NO、403NO、404YES)、その都度秒針6は1秒ずつ寸送りされる。同時に、ステップ405においては、針を1パルス分動かすたびに、同寸送り用パルスをカウントすることにより針位置時刻データを更新する。こうして更新された針位置時刻データは、通常運針動作時における標準時刻データに基づく自動時刻修正に供される。
これに対して、Bボタン8が2秒以上押されたことが確認されると(ステップ406YES)、図5のフローチャートへ進んで、ステップ501において、高速の連続回転処理が実行される。この連続回転処理においては、図3(c)に示されるように、11.1ms毎に1個の駆動パルスをステッピングモータ10に供給することによって(90pps)、秒針6を高速『H』で連続回転させる。また、連続回転用パルス列(90pps)をカウントすることにより針位置時刻データを更新する。こうして更新された針位置時刻データは、通常運針動作時における標準時刻データに基づく自動時刻修正に供される。連続回転処理(ステップ501)は、Bボタン8の操作並びにAボタン7の操作を監視しつつ継続的に実行される。その間に、Bボタン8が押されたことが確認されると(ステップ502YES)、図4のフローチャートに戻って、秒針6の回転は停止される(ステップ402)。これに対して、Aボタンが押されたことが確認されると(ステップ503YES)、そのときのフラグの状態を確認したのち(ステップ504)、ステップ505へと進んで、連続回転速度を示すフラグは低速を示す『L』へ切り替えられ、低速の連続回転処理(ステップ501)が継続される。この連続回転処理においては、図3(b)に示されるように、100ms毎に1個の駆動パルスをステッピングモータ10に供給することによって(10pps)、秒針6を低速『L』で連続回転させる。また、連続回転用パルス列(10pps)をカウントすることにより針位置時刻データを更新する。こうして更新された針位置時刻データは、通常運針動作時における標準時刻データに基づく自動時刻修正に供される。その後、再びAボタンが押されたことが確認されると(ステップ503YES)、そのときの連続回転速度は『L』であるからステップ506へ進んで、連続回転速度は高速を示す『H』に変更される。すなわち、連続回転動作中にあっては(ステップ501)、Aボタン7が押されるたびに、連続回転速度は高速『H』と低速『L』とに交互に切り替わる。
以上をまとめると、この第1実施形態においては、手動時刻設定モードが開始されると、針4,5,6は先ず停止状態とされ(ステップ402)、その後Bボタン8が短時間押されるたびに(ステップ404YES)、秒針6は1秒づつ寸送りされる(ステップ405)。一方、Bボタン8が2秒以上押されると(ステップ406YES)、連続回転動作が開始され(ステップ501)、以後Aボタン7が押されるたびに(ステップ503YES)、連続回転速度は低速『L』(ステップ505)と高速『H』(ステップ506)とに交互に切り替わる。さらに、連続回転状態において(ステップ501)、Bボタンが押されると(ステップ502YES)、針は停止される(ステップ402)。以後、Aボタンが押されると(ステップ403YES)、手動時刻設定モードから脱出する。
次に、第2実施形態のソフトウェア構成を示すフローチャート(その1)が図6に、第2実施形態のソフトウェア構成を示すフローチャート(その2)が図7にそれぞれ示されている。図6において、所定のモード切替操作によって手動時刻設定モードが開始されると、針の連続回転速度を示すフラグは低速を示す『L』に設定され(ステップ601)、以後、Aボタン7又はBボタン8が押されるまで、針は停止状態に維持される(ステップ602)。
この状態において、Bボタンが短時間押されると(ステップ604YES)、第1実施形態と同様にして、秒針6は1秒ずつ寸送りされる(ステップ605)。この寸送り動作は、Bボタン8が短時間押されるたびに(ステップ604YES)、繰り返される(ステップ605)。同時に、ステップ605においては、針を1パルス分動かすたびに、同寸送り用パルスをカウントすることにより針位置時刻データを更新する。こうして更新された針位置時刻データは、通常運針動作時における標準時刻データに基づく自動時刻修正に供される。
一方、Bボタン8が2秒以上押されると(ステップ606YES)、図7に進んで、連続回転動作が開始され(ステップ701)、以後ステッピングモータ10へ与えられるパルス数が設定されたパルス数に達するまでの間(ステップ702NO)、低速『L』(10pps)による連続回転が継続される(ステップ701)。また、連続回転用パルス列(10pps)をカウントすることにより針位置時刻データを更新する。こうして更新された針位置時刻データは、通常運針動作時における標準時刻データに基づく自動時刻修正に供される。一方、ステッピングモータ10に与えられるパルス数が設定されたパルス数に達すると(ステップ702YES)、連続回転速度は低速『L』(10pps)から高速『H』(90pps)へと切り替えられ(ステップ703)、その状態で連続回転が継続される(ステップ701)。また、連続回転用パルス列(90pps)をカウントすることにより針位置時刻データを更新する。こうして更新された針位置時刻データは、通常運針動作時における標準時刻データに基づく自動時刻修正に供される。一方、連続回転動作が設定されたパルス数に達する以前に、Bボタン8の操作が確認されると(ステップ704YES)、図6のフローチャートへ戻って、連続回転速度を示すフラグを『L』にして針は停止される(ステップ602)。また、Aボタン7が操作されるのを待って(ステップ603YES)、手動時刻設定モードからの脱出が行われる。
このように、第2実施形態においては、第1実施形態と同様にして、手動時刻設定モードの開始と共に、針はまず停止状態となり(ステップ602)、その状態でBボタンが短時間押されるたびに(ステップ604YES)、秒針6は1秒ずつ寸送りされる(ステップ605)。一方、Bボタン8が2秒以上押されると(ステップ606)、低速『L』(10pps)による連続回転への移行が行われ(ステップ701)、その状態はステッピングモータ10に対して設定されたパルス数のパルス列(10pps)が供給されるまで継続する(ステップ702NO)。一方、設定されたパルス数に達すると(ステップ702YES)、連続回転速度は低速『L』(10pps)から高速『H』(90pps)へと自動的に切り替わる。
次に、第3実施形態のソフトウェア構成を示すフローチャート(その1)が図8に、第3実施形態のソフトウェア構成を示すフローチャート(その2)が図9にそれぞれ示されている。図8において、手動時刻設定モードが開始されると、第1及び第2実施形態と同様にして、針の連続回転速度を示すフラグが設定された後(ステップ801)、まず、針は停止状態とされる(ステップ802)。その後、Bボタン8が短時間操作されるたびに(ステップ804YES)、秒針6は1秒ずつ寸送りされる(ステップ805)。同時に、ステップ805においては、針を1パルス分動かすたびに、同寸送り用パルスをカウントすることにより針位置時刻データを更新する。こうして更新された針位置時刻データは、通常運針動作時における標準時刻データに基づく自動時刻修正に供される。これに対してBボタン8が2秒以上押されると(ステップ806YES)、図9へと進んで、寸送り状態から連続回転状態への移行が行われ(ステップ901)、以後ステッピングモータ10へ供給されるパルス数が設定されたパルス数に達するまでの間(ステップ902NO)、連続回転速度は低速回転『L』(10pps)に維持される(ステップ905NO)。また、連続回転用パルス列(10pps)をカウントすることにより針位置時刻データを更新する。こうして更新された針位置時刻データは、通常運針動作時における標準時刻データに基づく自動時刻修正に供される。
これに対して、ステッピングモータ10に与えられるパルス数が設定されたパルス数に達すると(ステップ902YES)、連続回転速度は高速『H』(90pps)に切り替えられる(ステップ903)。一方、低速回転状態『L』(10pps)又は高速回転状態『H』(90pps)のいずれにおいても、Aボタン7が押されると(ステップ905YES)、連続回転速度はAボタン7が押されるたびに、10ppsである低速回転状態『L』(ステップ907)と90ppsである高速回転状態『H』(ステップ908)とに交互に切り替えられる。すなわち、この第3実施形態においては、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせた作用が実現されるわけである。
第1実施形態において、手動で時刻設定を行う場合には、まずBボタン8を2秒以上押すことによって(ステップ406YES)、高速連続回転(90pps)に移行させた後(ステップ501)、秒針6を高速で回転させながら、目標とする時刻へと接近させていき、目標時刻の適当な手前まで到達したならば、Aボタン7を押すことによって(ステップ503YES)、高速『H』(90pps)から低速『L』(10pps)へと連続回転速度を切り替えて、目標時刻へとゆっくりと接近させていき、目標時刻の寸前でBボタンを押すことによって(ステップ502YES)、針を停止させ(ステップ402)、しかる後、Bボタンを操作して(ステップ404YES)、針を寸送りさせつつ(ステップ405)、正確に目標時刻へと到達することができる。
第2実施形態においては、手動時刻設定モードへと移行させた後、Bボタンを2秒以上押すことによって(ステップ606YES)、低速連続回転『L』(10pps)へと移行させ(ステップ701)、さらに設定されたパルス数の出力を待って(ステップ702YES)、低速連続回転『L』(10pps)から高速連続回転『H』(90pps)へと移行させ(ステップ703)、以後目標とする時刻の手前まで達したならば、Bボタン8を押し(ステップ704YES)、連続回転速度を示すフラグを『L』とし針を停止させる。しかる後、Bボタンを再び2秒以上押すことによって、連続回転動作へと移行させ、低速連続回転『L』(10pps)によって(ステップ701)、目標時刻の寸前まで近づかせ、その状態でBボタンを押すことによって(ステップ704YES)、針の動きを停止させる(ステップ602)。しかる後、Bボタンを短時間繰り返し押すことによって(ステップ604YES)、針を1秒づつ寸送りさせつつ(ステップ605)、目標時刻にぴったりと合わせるのである。
さらに、第3実施形態においては、以上説明した第1実施形態の動作と第2実施形態の動作とを適宜組み合わせることによって、連続回転速度を高低適宜に切り替えつつ、目標時刻の寸前で停止させ、以後寸送り動作を繰り返すことによって、目標とする時刻に精密に時刻合わせを行うことができるのである。
以上説明したように、本発明のアナログ式電波修正時計においては、連続回転の際の速度を2以上に切替可能としたことにより、この種のアナログ電波修正時計における針合わせを出来る限り簡単な操作でかつ短時間で実行可能とすることができる。
なお、以上の各実施形態においては、切替可能な2以上の連続回転用パルス列の周波数の中で、最も高い周波数が40ppm以上であり、かつ最も低い周波数が20ppm以下であることが好ましい。このような構成によれば、人間工学的な検知から最適な速度で目標時刻への接近を行わせることができる。
また、以上の各実施形態においては、時計針セットが時・分・秒の各針で構成されるときには、秒針が少なくとも1回転する期間、時計針セットが時・分の各針で構成されるときには、分針が少なくとも1回転する期間、連続回転用パルス列の中で最も低い周波数のパルス列がステッピングモータに与えられることが好ましい。このような構成によれば、低速連続回転の継続時間を適切に設定することができる。
さらに、以上の各実施形態においては、針の連続回転の継続時間は針の表示で12時間以内とすることが好ましい。このような構成によれば、不必要に連続回転が継続することを回避することができる。
文字盤上の指針と操作ボタンとの関係を示す説明図である。 電気的なハードウェア構成の全体を概略的に示すブロック図である。 モータ駆動パルスの説明図である。 第1実施形態のソフトウェア構成を示すフローチャート(その1)である。 第1実施形態のソフトウェア構成を示すフローチャート(その2)である。 第2実施形態のソフトウェア構成を示すフローチャート(その1)である。 第2実施形態のソフトウェア構成を示すフローチャート(その2)である。 第3実施形態のソフトウェア構成を示すフローチャート(その1)である。 第3実施形態のソフトウェア構成を示すフローチャート(その2)である。
符号の説明
1 電波修正時計
2 ベゼル
3 文字盤
4 時針
5 分針
6 秒針
7 Aボタン
8 Bボタン
10 ステッピングモータ
11 マイクロコンピュータ(CPU)
12,13 CMOSドライバ
14 Aボタンに相当する押しボタンスイッチ
15 Bボタンに相当する押しボタンスイッチ
16 CPUクロック用水晶
17 受信回路IC
18 アンテナ
19 フィルタ用水晶
20 電源

Claims (6)

  1. 時・分・秒の各針、又は時・分の各針を有する時計針セットと、
    時計針セットを構成する各針を回転させるための駆動源として機能するステッピングモータと、
    所定操作で選択的に作動させることが可能な通常運針モードの動作と手動時刻設定モードの動作と、を有し、
    通常運針モードの動作は、通常運針用パルス列をステッピングモータに与えて各針を時刻に合わせて運針させると共に、同通常運針用パルス列をカウントすることにより針の回転位置に相当する針位置時刻データを生成して所定のメモリに記憶させ、さらに標準電波を介して受信された標準時刻データとメモリに記憶された針位置時刻データとに基づいて自動時刻修正を行う動作を含んでおり、
    手動時刻設定モードの動作は、所定の寸送り操作が行われる毎に寸送り用パルスをステッピングモータに与えて針を寸送りさせると共に、同寸送り用パルスをカウントすることにより針位置時刻データを更新する寸送り動作と、所定の連続回転開始操作が行われたのち、所定の連続回転終了操作が行われるまでの間、連続回転用パルス列をステッピングモータに与えて針を連続回転させると共に、同連続回転用パルスをカウントすることによりメモリに記憶された針位置時刻データを更新する連続回転動作とを含んでおり、さらに連続回転動作に使用される連続回転用パルス列の周波数は2以上の周波数に切替可能とされている、ことを特徴とするアナログ式電波修正時計。
  2. 手動時刻設定モードの動作に含まれる連続回転動作において、所定の連続回転開始操作が行われたのち、ステッピングモータに与えられるパルス数が規定パルス数に達するまでは、連続回転用パルス列の周波数は第1の周波数に設定されており、ステッピングモータに与えられるパルス数が規定パルス数に達すると、連続回転用パルス列の周波数は第1の周波数から第2の周波数に切り替られ、かつ連続回転用パルス列の第1の周波数は通常運針用パルス列の周波数よりも高くかつ連続回転用パルス列の第2の周波数よりも低く設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載のアナログ式電波修正時計。
  3. 針が連続回転しているときに所定の操作が行われると、ステッピングモータに与えられる
    連続回転用パルス列の周波数が切り替わる、ことを特徴とする請求項2に記載のアナログ式電波修正時計。
  4. 切替可能な2以上の連続回転用パルス列の周波数の中で、最も高い周波数が40ppm以上であり、かつ最も低い周波数が20ppm以下である、ことを特徴とする請求項2又は3に記載のアナログ式電波修正時計。
  5. 時計針セットが時・分・秒の各針で構成されるときには、秒針が少なくとも1回転する期間、時計針セットが時・分の各針で構成されるときには、分針が少なくとも1回転する期間、連続回転用パルス列の中で最も低い周波数のパルス列がステッピングモータに与えられる、請求項2〜4のいずれかに記載のアナログ式電波修正時計。
  6. 針の連続回転の継続時間は針の表示で12時間以内とされている、ことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のアナログ式電波修正時計。
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