JP2005121150A - 防振マウントのゴムストッパの組付構造及び組付方法 - Google Patents

防振マウントのゴムストッパの組付構造及び組付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マウント本体とは別体をなす板状のゴムストッパを組付部材に組み付けるに際し、作業性良く良好に組付けを行うことのできる組付構造を提供する。
【解決手段】マウント本体18と別体をなすゴムストッパ20を、ストッパ本体36と、これより下向きに突き出すゴム製の挿通部38と、ゴム製の鍔部40とを有する形態となし、挿通部38をブラケット28の組付孔46に挿通して鍔部40とストッパ本体36とでブラケット28を表裏両側から弾性挟持させる組付構造において、ゴムストッパ20に、組付面37とは反対側の面からストッパ本体36を板厚方向に貫通して挿通部38の内部に向かう有底の内孔48を設け、その内孔48に押しピンを挿入してこれを下向きに押し込み、ブラケット28への組付けを行うようにする。
【選択図】 図2

Description

この発明は防振マウントにおけるマウント本体と別体に構成された板状のゴムストッパの組付構造及び組付方法に関する。
従来、車両のエンジンを防振支持するエンジンマウント,サスペンションメンバを防振支持するメンバマウント等の防振マウントにおいて、エンジンやサスペンションメンバ等の防振対象を荷重支持するマウント本体とは別体で板状のゴムストッパを構成して、これをブラケット等相手側の剛性の組付部材に組み付けるといったことが行われている。
またその組付構造として、ゴムストッパを以下のゴム製の挿通部及び鍔部とを有する形態、即ち(イ)板状をなすストッパ本体と、(ロ)ストッパ本体における組付部材への組付面から突き出して組付部材の貫通の組付孔に挿通される、ストッパ本体と一体に形成されたゴム製の挿通部と、(ハ)ストッパ本体の上記組付面から離隔した位置において上記挿通部から軸直角方向に突出する形態で挿通部に一体に形成された、挿通部よりも大径のゴム製の鍔部と、を有する形態となし、その挿通部を組付孔に挿通して鍔部を組付部材の裏側に位置させ、表側のストッパ本体と裏側の鍔部とで、組付部材を表裏両側から弾性挟持させる状態にゴムストッパを組付部材に組み付ける構造が採用されている。
図9はその具体例を示している。
図9において、200はマウント本体とは別体に構成された板状のゴムストッパで、202は相手側のブラケット等剛性の組付部材である。
組付部材202には、所定位置にこれを板厚方向に貫通する組付孔204が形成されている。この例において組付孔204は、互いに異なった位置の3箇所に設けられている。
ゴムストッパ200は、板状をなすストッパ本体206と、そのストッパ本体206の組付部材202への組付面208から図中下向きに突き出す棒状の挿通部210と、組付面208から離隔した位置において軸直角方向に突出する形態で挿通部210と一体に形成された、挿通部210よりも大径の鍔部212とを有する形態で構成されている。
そして図9(B)に示しているように、挿通部210を組付部材202の組付孔204に挿通させ、鍔部212を組付部材202の裏側の面に位置させて、かかる鍔部212とストッパ本体206とで、組付部材202を表裏両側から弾性的に挟み付ける状態で、かかるゴムストッパ200が組付部材202に組み付けられる。
この組付構造にあっては、挿通部210の鍔部212とストッパ本体206との間の部分が首部211とされており、更に鍔部212より先端側に突き出した部分が小径の引張り部214とされている。
この組付構造では、実際の組付けに際して引張り部214を下向きに引っ張ることで、挿通部210を組付部材202の組付孔204に挿通し、そして鍔部212を組付孔204を通過させて組付部材202の裏側の面に弾性的に当接させ、以って鍔部212とストッパ本体206とで組付部材202を表裏両側から弾性的に挟み込ませる状態とする。
図10にその際の具体的な組付方法が示してある。
図示のようにこの組付方法では、先ず引張り部214を組付部材202の組付孔204に図中下向きに挿通し(図10(I)参照)、そして組付部材202の裏側からこの引張り部214を掴んで下向きに引張り力を加え、首部211を組付孔204に嵌め入れるとともに組付孔204に対し鍔部212を下向きに通過させる(図10(II)参照)。
このとき、図10(III)に示しているように鍔部212が組付部材202の裏側の面から離れる位置まで引張り部214を下向きに引っ張り、その後に引張り力を解除する。
この引張り力の解除によって、軸方向に伸び変形していた挿通部210、詳しくは首部211が弾性復元力で軸方向に縮むとともに併せてその弾性復元力で鍔部212が組付部材202の裏側の面に弾性当接した状態となる。
以上のような別体をなす板状のゴムストッパの組付構造及び組付方法については例えば下記特許文献1にも開示されている。
具体的にはこの特許文献1には、エンジンマウントにおけるエンジンを荷重支持するマウント本体に対して板状のゴムストッパを別体に構成し、そしてそのゴムストッパに棒状の挿通部と鍔部及び挿通部の一部から成る引張り部を設けて、その引張り部を引っ張ることにより、挿通部を組付部材の組付孔に挿通するとともに、鍔部を組付部材の裏側の面に弾性的に当接させ、その鍔部とストッパ本体とで組付部材を表裏両側から挟み込む状態にストッパ本体を組付部材に組み付けるようになした点が開示されている。
しかしながらこの組付構造の場合、ゴムストッパを組付部材に組み付けるに際し、先ず表側からゴムストッパを組付部材の上に載せた上で、組付部材の裏側から各引張り部を掴み、更にこれを引張り込むことが必要で作業の工数が多く、しかも防振マウントの場合通常このような挿通部,鍔部及び引張り部がゴムストッパの複数箇所に設けられているため、複数の箇所のそれぞれにおいて上記の作業を行わなければならず、組付けに際して多大の手間を要する問題が生じていた。
尚、下記特許文献2にはゴム製の棒状の挿通部を設けてその挿通部の途中箇所に膨出部を一体に形成し、そして挿通部を組付部材の貫通孔に挿通して、膨出部を組付部材の裏側の面に当接させる点が開示されているが、この特許文献2に開示のものでは棒状の挿通部がマウント本体に一体に形成してあり、また棒状の挿通部及び膨出部は、マウント本体と組付部材とを位置決め状態に仮固定するためのものであって、マウント本体とは別体のゴムストッパを組付部材に組み付けるものではなく、本発明とは異なったものである。
特開平11−173370号公報 特開2003−166591号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、マウント本体とは別体をなす板状のゴムストッパを組付部材に組み付けるに際し、作業性良く良好に組付けを行うことのできる組付構造及び組付方法を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1は組付構造に関するものであって、防振対象を荷重支持するマウント本体と別体をなすゴムストッパを、(イ)板状をなすストッパ本体と、(ロ)該ストッパ本体におけるブラケット等相手側の剛性の組付部材への組付面から突き出して該組付部材の貫通の組付孔に挿通される、該ストッパ本体と一体に形成されたゴム製の挿通部と、(ハ)該ストッパ本体の前記組付面から離隔した位置において該挿通部から軸直角方向に突出する形態で該挿通部に一体に形成された、該挿通部よりも大径のゴム製の鍔部と、を有する形態となし、前記挿通部を前記組付孔に挿通して前記鍔部を前記組付部材の裏側に位置させ、表側の前記ストッパ本体と該裏側の鍔部とで該組付部材を表裏両側から弾性挟持させる状態に前記ゴムストッパを該組付部材に組み付けるようになしたゴムストッパの組付構造において、前記組付面とは反対側の面から前記ストッパ本体を板厚方向に貫通して前記挿通部の内部に向かう、該挿通部を非貫通の有底の内孔であって、該挿通部に下向きの力を加える押しピンを内部に挿入させる該内孔が設けてあり、且つ該内孔は、該挿通部における前記ストッパ本体と鍔部との間の首部の軸直角方向の肉厚が、該鍔部の軸直角方向の肉厚よりも薄くなる形状で設けてあることを特徴とする。
請求項2は組付構造に関するものであって、請求項1において、前記ゴムストッパには複数の前記挿通部及び鍔部がそれぞれ異なった位置に設けてあり、それら挿通部及び鍔部に対応して複数の前記内孔が設けてあることを特徴とする。
請求項3は組付構造に関するものであって、請求項1,2の何れかにおいて、前記挿通部は前記鍔部よりも更に先端側まで軸方向に突き出しており、該鍔部より先端側に突き出した部分が、前記組付部材の組付孔に嵌合して前記ゴムストッパの該組付部材への組付位置を位置出しする位置決め部となしてあることを特徴とする。
請求項4は組付構造に関するものであって、請求項1〜3の何れかにおいて、組付前における前記首部の軸方向寸法が前記組付部材の厚み寸法よりも小寸法となしてあることを特徴とする。
請求項5は組付構造に関するものであって、請求項1〜4の何れかにおいて、前記内孔は先端側に向かって先細り形状となるテーパ孔となしてあることを特徴とする。
請求項6は組付方法に関するものであって、請求項1〜5の何れかのゴムストッパの前記組付部材への組付方法であって、前記内孔よりも軸方向寸法の長い押しピンを有する押し治具を用い、該押しピンを該内孔内に挿入した状態で該押し治具を押し込んで、前記鍔部が前記組付部材の裏側の面を通過して離れる位置まで、前記首部を軸方向に伸び変形させながら前記挿通部を前記組付孔に挿通させ、その後に押込力を除いて該首部の弾性復元力で該鍔部を該組付部材の裏側の面に弾性的に当接させることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、マウント本体とは別体をなすゴムストッパの相手側の組付部材への組付構造において、挿通部の内部に向かう有底の内孔を設け且つその内孔の形状を、挿通部におけるストッパ本体と鍔部との間の首部の軸直角方向の肉厚が、鍔部の軸直角方向の肉厚よりも薄くなる形状となしたもので、この組付構造にあっては、内孔に押し治具の押しピンを挿入して下向きの押込力を加えることで、挿通部を組付部材の組付孔に挿通し且つ鍔部を組付孔を通過して組付部材の裏側に位置させることができる。即ち本発明によれば、押し治具の押しピンを内孔に挿入した上で単に下向きの力を加えるだけで、簡単にゴムストッパを組付部材に組み付けることができる。
押しピンを内孔に挿入して下向きの押込力を加えると、挿通部の肉厚の薄い首部が軸方向に伸び変形しながら鍔部が容易に組付孔を表側から裏側へと通過することができ、そしてその状態で押込力を除くと、ゴムの有する弾性復元力で鍔部が組付部材の裏側の面に弾性当接した状態となり、ここにおいて鍔部とストッパ本体とが組付部材を表裏両側から弾性的に挟み付ける状態にゴムストッパが組付部材に組み付けられた状態となる。
かかる本発明の組付構造にあっては、組付部材及びゴムストッパの表側からだけの作業で組付けを行うことができ、また作業の種類も単に押しピンを下向きに押すだけの作業で済むため、作業の手間が少なくなって短時間で容易に且つ作業性良くゴムストッパの組付けを行うことができる。
ここで鍔部は、ストッパ本体側において大径、反対側で小径となる逆傘状の形状となしておくことができる。
本発明は、ゴムストッパに複数の挿通部及び鍔部がそれぞれ異なった位置に設けてあり、それぞれにおいて組付部材の組付孔に固定する場合に適用して特に効果が大である(請求項2)。
本発明によれば、各挿通部及び鍔部に対応して設けた内孔のそれぞれに複数の押しピンを同時に挿入し、そのまま下向きの押込力を加えることで、各挿通部を組付部材の各組付孔に同時に挿通してゴムストッパの組付部材への組付けを一挙に行うことが可能となる。
次に請求項3は、挿通部を上記鍔部よりも先端側まで軸方向に突き出させて、その突き出した部分を組付部材への組付孔に嵌合して位置出しを行う位置決め部として構成したもので、このようにすれば、ゴムストッパの組付部材への組付位置を簡単に定めることができ、組付作業を更に容易化することができる。
本発明においてはまた、上記首部の軸方向寸法(組付前の寸法)を組付部材の厚み寸法よりも小寸法となしておくことができる(請求項4)。
このようにすることで、ストッパ本体と鍔部とにより組付部材を表裏両側から弾性力で確実に挟み付ける状態となすことができ、組付部材へのゴムストッパの固定力を安定化することができる。
次に請求項5は、上記内孔を先端側に向かって先細り形状となるテーパ孔となしたもので、このようにしておけば、内孔への押しピンの挿入を容易に行うことができるとともに、組付後において内孔から押しピンを容易に抜き出すことができる。
次に請求項6は組付方法に関するものであって、内孔よりも軸方向寸法の長い押しピンを有する押し治具を用い、そしてその押しピンにより、鍔部が組付部材の裏側の面を通過して離れる位置まで、挿通部における首部を軸方向に伸び変形させながらこれを組付孔に挿通させ、その後に押込力を除いて首部の弾性復元力で鍔部を組付部材の裏側の面に弾性的に当接させるもので、この組付方法によれば、鍔部を確実に組付孔に対して押しピンの押込方向に通過させることができる。
即ち挿通部の先端側の引張り部を組付部材の裏側から引っ張ることによって鍔部を組付部材の裏側まで組付孔を通過させる場合と同様の動きを行わせることができる。
これにより鍔部が組付孔を完全に通過せずその内部に留まった状態のままとなって組付けが不完全となり、後において鍔部が組付孔から表側に外れてしまうといったことを確実に防止することができる。
次に本発明を、車両のサスペンションメンバを防振支持するメンバマウントのマウント本体と別体に構成されたゴムストッパの組付構造に適用した場合の実施形態を図面に基づいて以下に詳しく説明する。
図1において10はサスペンションメンバで、その4箇所にメンバマウント組付用の円筒部12が設けられている。
図2はこのサスペンションメンバ10を、メンバマウント14を介して車両のボデー16に弾性的に連結し、かかるメンバマウント14にてサスペンションメンバ10を防振支持した状態が示されている。
同図に示しているようにメンバマウント14は、マウント本体18と、これとは別体をなす板状のゴムストッパ20とを有している。
マウント本体18は、全体として円筒形状をなしている。詳しくはマウント本体18は、内筒金具22と、外筒金具24と、それらを連結するゴム弾性体26とを有しており、外筒金具24においてサスペンションメンバ10の円筒部12内に圧入され、かかる円筒部12により嵌合状態に保持されている。
28はメンバマウント14をボデー16に取付固定するための平板状をなす金属製の剛性のブラケットで、このブラケット28に対して上記別体をなすゴムストッパ20が組み付けられている。即ちここではブラケット28が、ゴムストッパ20の組付部材となる。
このブラケット28には、中心部にボルト挿通孔30が設けられており、そこにボデー16から下向きに突き出したボルト32が挿通されている。
このボルト32はマウント本体18における上記内筒金具22を軸方向に挿通しており、その先端がブラケット28の下側に突き出していて、そこにナット33がねじ込まれている。
マウント本体18は、このボルト32及びナット33によりボデー16とブラケット28とが内筒金具22を軸方向に挟み付ける状態にかかるボデー16に取付固定されている。
図3にゴムストッパ20のブラケット28への組付構造が具体的に示してある。
また図4にゴムストッパ20単体の構成が具体的に示してある。
先ず図4において、ゴムストッパ20は中心部に空所34を有するドーナツ環状をなしており、その全体がゴムにて構成されている。
このゴムストッパ20は、その主体をなす板状のストッパ本体36と、円形の空所34周りの4箇所においてブラケット28への組付面37(図中下面)から下向きに突き出す短い略棒状の挿通部38とを有する形態で構成されている。
この挿通部38には、ストッパ本体36の組付面37から離隔した位置において軸直角方向に突出する、挿通部38よりも大径の鍔部40が一体に形成されており、挿通部38におけるこの鍔部40とストッパ本体36との間の部分が首部42とされている。
ここで首部42の軸方向寸法、即ち鍔部40とストッパ本体36の組付面37との間の寸法は、ブラケット28の板厚寸法よりも小寸法とされている。
ここで鍔部40はストッパ本体36側が大径、反対側が小径の逆傘状をなしている。詳しくはここでは鍔部40はその全体が逆テーパ形状をなしている。
挿通部38は、この鍔部40よりも更に図中下向きに突き出しており、そして鍔部40より突き出した部分が、後述するブラケット28の組付孔46に嵌合してブラケット28へのゴムストッパ20の組付けの位置出しを行う位置決め部44とされている。
一方、図3に示しているようにブラケット28には、ゴムストッパ20における4つの挿通部38のそれぞれに対応する位置において、4つの組付孔46がブラケット28を板厚方向に貫通する形態で設けられている。
図3(B)に示しているようにゴムストッパ20は、各挿通部38をブラケット28のこれら組付孔46に挿通させる状態で且つ挿通部38に一体に形成された各鍔部40をブラケット28の裏側の面に弾性当接させる状態で、かかるブラケット28に組み付けられている。
即ちゴムストッパ20は、ストッパ本体36と各鍔部40とでブラケット28を表裏両側から弾性的に挟み付ける状態でブラケット28に組み付けられている。
図4(B)の部分拡大図に示しているように、ゴムストッパ20には、各挿通部38の中心部においてストッパ本体36を板厚方向に貫通し挿通部38内部に向かう内孔48が形成されている。
ここで内孔48は先細り形状の逆テーパ形状とされている。
更にこの内孔48は、ここでは鍔部40の直前位置に到る深さで形成されている。
即ちここでは内孔48は鍔部40に到る位置までは形成されておらず、従って当然に挿通部38における首部42の軸直角方向の肉厚は鍔部40のそれよりも薄いものとなっている。
図5は、ブラケット28に対してゴムストッパ20を組付治具を用いて組み付ける際のブラケット28,ゴムストッパ20,組付治具等の位置関係を示している。
また図6及び図7にその組付方法を工程順に示してある。
図5に示しているように、ここでは組付治具として押し治具50と受け治具52とを用い、それらによってゴムストッパ20をブラケット28に組み付ける。
押し治具50は、4つの挿通部38に対応した位置において4本の押しピン54を有しており、それらが基板56の下面から下向きに突き出している。
ここで各押しピン54は先細りの逆テーパ形状をなしており、且つその軸方向寸法が内孔48の深さよりも長いものとされている。
一方受け治具52は、円形をなすブラケット28を嵌め込んでこれを保持する保持凹部58を有している。
この保持凹部58の底面は受け面60とされており、更にその受け面60に、上記挿通部38のそれぞれを遊挿させる穴部62が図中下向きに設けられている。
次に本実施形態の組付構造における組付方法を図6〜図8に基づいて説明する。
先ず図6(I),図8(I)に示しているように、ブラケット28を受け治具52の保持凹部58に嵌め込んで、そこに位置決め状態に保持させる。
併せて図6(II),図8(II)に示すようにこのブラケット28の上側にゴムストッパ20をセットする。
このとき、各挿通部38の先端部の位置決め部44をブラケット28の組付孔46内に嵌入させる状態に、ゴムストッパ20をブラケット28上にセットする。
ここにおいてゴムストッパ20は、それら位置決め部44と組付孔46との嵌合に基づいて、ブラケット28に対する正規の組付位置に位置決めされる。
この状態で、図6(II),図8(II)に示しているように押し治具50を図中下向きに押し下げて、各押しピン54をゴムストッパ20における内孔48のそれぞれに挿入させる。
更にこの状態で、引き続き押し治具50を下向きに押し下げて行くと、各押しピン54が挿通部38を下向きに押し込み、ブラケット28の各組付孔46に対し、各鍔部40を弾性的に縮径させながら、更にまた首部42を軸方向に伸び変形させながら、各挿通部38を組付孔46に挿通させる。
その際、図7(III),図8(III)に示しているように各鍔部40が組付孔46を通過し、ブラケット28の裏側の面から下向きに離れる位置まで、各押しピン54によって挿通部38を下向きに押し込むようにする。
この操作によって、各鍔部40は組付孔46内に留まることなく確実に組付孔46を下向きに通過させられる。
さてこのようにして各鍔部40が組付孔46を通過し且つブラケット28の裏側の面、即ち図中下面から離れる位置まで到ったところで、押し治具50を上昇させて各押しピン54を内孔48から上向きに抜き出す。
ここにおいて各鍔部40は図7(IV),図8(IV)に示しているように、それまで伸び変形していた首部42の弾性復元力でブラケット28の図中下面、即ち裏側の面に弾性的に当接した状態となり、ここにおいて鍔部40とストッパ本体36とがブラケット28を表裏両側から弾性的に挟み付ける状態となって、ゴムストッパ20がブラケット28に組付状態となる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば上記実施形態は本発明をメンバマウントに適用した場合の例であるが、本発明はエンジンマウントその他各種の防振マウントのマウント本体と別体に構成されたゴムストッパの組付構造或いは組付方法として適用可能であるなど、その趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態・態様で構成・実施可能である。
サスペンションメンバの構成を示す図である。 メンバマウントによりサスペンションメンバを防振支持した状態を本実施形態のゴムストッパの組付構造とともに示す図である。 図2に示す組付構造を単独で示す図である。 図3におけるゴムストッパを単体状態で示す図である。 本実施形態の組付方法に用いる組付治具をゴムストッパ,ブラケットとともに示す図である。 同実施形態の組付方法を工程順に示す説明図である。 図6に続く工程説明図である。 図6,図7の各要部を示す説明図である。 従来のゴムストッパの組付構造の一例を示す図である。 図9に示す組付構造における組付方法の説明図である。
符号の説明
14 メンバマウント(防振マウント)
18 マウント本体
20 ゴムストッパ
28 ブラケット(組付部材)
36 ストッパ本体
37 組付面
38 挿通部
40 鍔部
42 首部
44 位置決め部
46 組付孔
48 内孔
50 押し治具
54 押しピン

Claims (6)

  1. 防振対象を荷重支持するマウント本体と別体をなすゴムストッパを、(イ)板状をなすストッパ本体と、(ロ)該ストッパ本体におけるブラケット等相手側の剛性の組付部材への組付面から突き出して該組付部材の貫通の組付孔に挿通される、該ストッパ本体と一体に形成されたゴム製の挿通部と、(ハ)該ストッパ本体の前記組付面から離隔した位置において該挿通部から軸直角方向に突出する形態で該挿通部に一体に形成された、該挿通部よりも大径のゴム製の鍔部と、を有する形態となし、前記挿通部を前記組付孔に挿通して前記鍔部を前記組付部材の裏側に位置させ、表側の前記ストッパ本体と該裏側の鍔部とで該組付部材を表裏両側から弾性挟持させる状態に前記ゴムストッパを該組付部材に組み付けるようになしたゴムストッパの組付構造において、
    前記組付面とは反対側の面から前記ストッパ本体を板厚方向に貫通して前記挿通部の内部に向かう、該挿通部を非貫通の有底の内孔であって、該挿通部に下向きの力を加える押しピンを内部に挿入させる該内孔が設けてあり、且つ該内孔は、該挿通部における前記ストッパ本体と鍔部との間の首部の軸直角方向の肉厚が、該鍔部の軸直角方向の肉厚よりも薄くなる形状で設けてあることを特徴とする防振マウントのゴムストッパの組付構造。
  2. 請求項1において、前記ゴムストッパには複数の前記挿通部及び鍔部がそれぞれ異なった位置に設けてあり、それら挿通部及び鍔部に対応して複数の前記内孔が設けてあることを特徴とする防振マウントのゴムストッパの組付構造。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記挿通部は前記鍔部よりも更に先端側まで軸方向に突き出しており、該鍔部より先端側に突き出した部分が、前記組付部材の組付孔に嵌合して前記ゴムストッパの該組付部材への組付位置を位置出しする位置決め部となしてあることを特徴とする防振マウントのゴムストッパの組付構造。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、組付前における前記首部の軸方向寸法が前記組付部材の厚み寸法よりも小寸法となしてあることを特徴とする防振マウントのゴムストッパの組付構造。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記内孔は先端側に向かって先細り形状となるテーパ孔となしてあることを特徴とする防振マウントのゴムストッパの組付構造。
  6. 請求項1〜5の何れかのゴムストッパの前記組付部材への組付方法であって、
    前記内孔よりも軸方向寸法の長い押しピンを有する押し治具を用い、該押しピンを該内孔内に挿入した状態で該押し治具を押し込んで、前記鍔部が前記組付部材の裏側の面を通過して離れる位置まで、前記首部を軸方向に伸び変形させながら前記挿通部を前記組付孔に挿通させ、その後に押込力を除いて該首部の弾性復元力で該鍔部を該組付部材の裏側の面に弾性的に当接させることを特徴とする防振マウントのゴムストッパの組付方法。
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