JPH08132549A - 筒型防振ゴムの製造方法及び製造装置 - Google Patents

筒型防振ゴムの製造方法及び製造装置

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JPH08132549A
JPH08132549A JP30137794A JP30137794A JPH08132549A JP H08132549 A JPH08132549 A JP H08132549A JP 30137794 A JP30137794 A JP 30137794A JP 30137794 A JP30137794 A JP 30137794A JP H08132549 A JPH08132549 A JP H08132549A
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JP
Japan
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rubber
inner cylinder
metal fitting
cylindrical
tubular
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Application number
JP30137794A
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English (en)
Inventor
Akira Ide
明良 井出
Yasutake Yoshida
泰丈 吉田
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筒型防振ゴムの外筒金具内に高圧入率のゴム
を設けた内筒を適正かつ簡易に挿着する。 【構成】 筒型防振ゴム10は、鉄製の外筒金具11
と、そのガイド部12aを通して内筒ゴム装着部12b
に圧入される内筒13を有している。内筒13は、樽形
状に膨出した内筒金具13aとその外周に加硫接着され
たゴム部13bを設けている。成形金型20は、外筒金
具を装着固定させる下型21と、下型に型合わせされ上
型22を設けている。上型は、ガイド部12aと同一径
の下側ガイド部22bとその上の逆円錐台形状の上側ガ
イド部22cを設けている。下型に外筒金具を挿着さ
せ、上型に内筒を載せ、内筒金具を内筒押し治具31に
より押して、内筒を下側ガイド部内に圧入させる。つぎ
に、ゴム押し治具32によりゴム部及び内筒金具を同時
に押す。両者が均一に押されて内筒は、外筒金具内に適
正に圧入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等のエンジンドラ
イブのジョイント等に用いられる筒型防振ゴムの製造方
法及び製造装置に係り、特に外筒金具に高圧入率で内筒
を圧入する場合に適した筒型防振ゴムの製造方法及び製
造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両、船舶等のエンジンドライブのジョ
イント等に用いられる筒形防振ゴム10は、例えば図1
に示すよう、内部に内径の異なるガイド部12aと内筒
装着部12bの空間K1を設け、内筒装着部12b側の
端部に位置決め板部12cを有する外筒金具11と、内
筒装着部12bに圧入される略円筒形の内筒金具13a
の外周に、ガイド部12aへの圧入率が25%以上の高
圧入率の外径のゴム部13bが加硫接着された内筒13
を備えている。従来、この種の筒形防振ゴム10は、例
えば図2、図3に示すように製造されていた。まず、外
筒金具11を底面に受け用凹部21bを有する下型21
に装着する。つぎに、ガイド部12aと同一内径の円柱
空間である下側ガイド部22bと、それに続き上部に向
けて逆円錐台形状に傾斜して広がる空間である上側ガイ
ド部22cを有する上型22を外筒金具11に合わせて
下型21に型合わせする。そして、上側ガイド部22c
に内筒13を載置し、内筒金具13aをその外径より小
さい外径を有する筒状の内筒押し治具31により押し
て、内筒13を外筒金具11内の内筒装着部12b内に
圧入させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記内筒押し
治具31により圧入させると、ゴム部13bが高圧入率
であるため、内筒金具13aの圧入の際に図3に示すよ
うに、ゴム部13bが下側ガイド部22bに沿って引っ
張られた状態になる。このため、内筒金具13aが内筒
装着部12bに達したときにゴム部13bが適正に内筒
装着部12bにはまらず、内筒金具13aの端面からは
み出したりし、また内筒金具13aが偏心するという不
良が発生するという問題があった。これに対し、ゴム部
13bがガイド部22bに引っ張られたときに反対方向
から内筒金具13aを押して、内筒13の位置を是正す
る方法があるが、外筒金具11の下端近傍部12cの径
を内筒のストッパとするために小さくする場合には、押
し治具の挿入が難しくて行うことができず、またこのよ
うな是正は手間が掛かり作業性が悪化するという問題も
ある。
【0004】さらに、内筒13を外筒金具11内の下端
位置にまで押したときに、通常内筒金具13aはゴム部
13bの弾性によりわずかに上方に引き付けられるの
で、上記下型21は底面に受け用凹部21bを設け、内
筒金具13aを外筒金具11の下端位置より下方に押す
ことによりゴム部13bの引き付けを相殺し、内筒金具
13aの下端を外筒金具11の下端に合わせるようにし
ていた。しかし、この内筒金具13aを下方に押す程度
を画一的に決定することは困難であり、そのため押す程
度が大きすぎると、製品を上下逆にして内筒金具13a
を押し戻すことにより位置の是正を行っていた。しか
し、ゴム部13bの圧入率が高いため、この押し戻しに
より内筒金具13aと外筒金具11間に心ずれが生じ易
いという問題があった。また、内筒金具13aの押し過
ぎにより、ゴム部13bが外筒金具11の下端で切れ易
いという問題もあった。本発明は、上記した問題を解決
しようとするもので、高圧入率のゴム部を設けた内筒を
外筒金具内に適正かつ簡易に装着することができる筒型
防振ゴムの製造方法及び製造装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、軸線方
向に沿って少なくとも一段の円柱形状の貫通部を有する
外筒金具を底面の中心部に受け用凹部を設けた下型に装
着し、外筒金具の装着された下型に、円柱空間で直径が
外筒金具の内径と略同一の下側ガイド部と、下側ガイド
部の上部に逆円錐台形状に傾斜して広がった空間である
上側ガイド部とを備えた上型を外筒金具に合わせて型合
わせ固定し、上型に略円筒形の内筒金具の外周に外筒金
具の内径より大きな外径のゴム部が加硫接着された内筒
を挿入し、内筒金具の外径より小さい外径の内筒押し治
具により内筒を押して内筒を下側ガイド部内に挿入した
後に、先端外径が下側ガイド部の内径と略同一でかつ内
径が内筒金具の外径より小さい筒状のゴム押し治具によ
りゴム部を所定量押した後にゴム部と内筒金具を共に押
すようにしたことにある。
【0006】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1に記載の筒形防振ゴムの製造方法
において、下型の底面の中心位置に外径が内筒金具の内
径と略同一の金属ガイド棒を立設し、金属ガイド棒に内
筒を挿入して押すようにしたことにある。
【0007】また、上記請求項3に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1または請求項2に記載の筒形防振
ゴムの製造方法において、ゴム押し治具の底面中央に内
筒金具の端部と略同一の断面形状でかつ一定の深さの内
筒金具挿着凹部を設け、内筒金具挿着凹部を内筒金具端
部に挿着させて内筒を押すようにしたことにある。
【0008】また、上記請求項4に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1から請求項3に記載の筒型防振ゴ
ムの内筒の製造方法において、受け用凹部内に一定高さ
の皿バネを設け、皿バネが収縮しきるまでゴム押し治具
により内筒を押すようにしたことにある。
【0009】また、上記請求項5に係る発明の構成上の
特徴は、軸線方向に沿って少なくとも一段の円柱形状の
貫通部を有する外筒金具を装着固定する底面の中心部に
受け用凹部を設けた下型と、円柱空間で直径が外筒金具
の内径と略同一の下側ガイド部と、下側ガイド部の上部
に逆円錐台形状に傾斜して広がった空間である上側ガイ
ド部とを備え、外筒金具の装着された下型に型合わせさ
れる上型と、上型の上側ガイド部に載置された略円筒形
の内筒金具の外周に外筒金具の内径より大きな外径のゴ
ム部が加硫接着された内筒を下方に向けて押す内筒金具
の外径より小さい外径を有する筒状の内筒押し治具と、
内筒が下側ガイド部内に圧入された後に内筒を押す、先
端外径が下側ガイド部の内径と略同一でかつ内径が内筒
金具属の外径より小さい筒状のゴム押し治具とを設けた
ことにある。
【0010】また、上記請求項6に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項5に記載の筒形防振ゴムの製造装置
において、下型の底面の中心位置に立設され、外径が内
筒金具の内径と略同一で、内筒金具が挿入される金属ガ
イド棒を設けたことにある。
【0011】また、上記請求項7に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項5または請求項6に記載の筒形防振
ゴムの製造装置において、ゴム押し治具の底面中央に内
筒金具の端部と略同一の断面形状でかつ一定の深さの内
筒金具挿着凹部を設けたことにある。
【0012】また、上記請求項8に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項5から請求項7に記載の筒型防振ゴ
ムの製造装置において、受け用凹部内に一定高さの皿バ
ネを設けたことにある。
【0013】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、上型に載置した外筒金具の内径よ
り大きな外径のゴム部が加硫接着された内筒を内筒押し
治具により押して上型の下側ガイド部内に圧入させる。
この時点で、内筒のゴム部は外筒金具の貫通部の内径よ
り大きな高圧入率にされているため、下側ガイド部に引
っ張られて内筒金具より上方に位置する。ここで、内筒
押し治具に代えてゴム押し治具により引っ張られて内筒
金具の上方に位置するゴム部を押して内筒金具の上端位
置近傍に移動させ、その後ゴム部と共に内筒金具も押す
ことにより、ゴム部と内筒金具が同等に押されて外筒金
具の貫通部の所定位置に配設される。その結果、内筒の
ゴム部が切れたり内筒金具の端面に被ったりすることが
なく、ゴム部と内筒金具が外筒金具内に均等に圧入さ
れ、高品質の筒型防振ゴムが得られる。特に、請求項1
に係る発明は、高圧入率のゴム部を有する内筒を外筒金
具に圧入して得られる筒型防振ゴムの製造に好適に用い
られる。
【0014】また、上記のように構成した請求項2に係
る発明においては、内筒金具を金属ガイド棒に挿入して
外筒金具内に圧入するようにしたことにより、特に高圧
入率の径の大きなゴム部を有しかつ内筒金具の長さが短
い内筒を外筒金具内に圧入する際に、内筒金具の偏心を
防止することができる。
【0015】また、上記のように構成した請求項3に係
る発明においては、ゴム押し治具の底面中央に内筒金具
の端部と略同一の断面形状でかつ一定の深さの凹部を設
けたことにより、内筒金具端部がゴム部端面から突出し
た形態を崩すことなく内筒を押圧することができる。そ
の結果、ゴム部の内筒金具端面からのはみ出しや、ゴム
部の切れを防止することができる。
【0016】また、上記のように構成した請求項4に係
る発明においては、内筒を外筒金具内に圧入するとき
に、まず内筒金具が外筒底面の高さに設定された板バネ
に当たる。そして、さらに内筒を押すことにより、板バ
ネが収縮する。この板バネの収縮量を内筒金具のゴム部
による引っ張り量とすることにより、ゴム押し治具によ
る押えを解除したときに、内筒金具が外筒金具の底面高
さ位置に戻り、外筒金具に対する内筒の位置が正確に定
められる。
【0017】また、上記のように構成した請求項5に係
る発明においては、下型、上型、内筒押し治具及びゴム
押し治具を備えた製造装置を用いて、上記請求項1に係
る発明の作用を行わせることにより、高圧入率の外筒金
具の内径より大きな外径のゴム部が加硫接着された内筒
を均等に外筒金具の貫通部の所定位置に圧入させること
ができる。その結果、内筒のゴム部が切れたり内筒金具
の端面に被ったりすることがなく、ゴム部と内筒金具が
外筒金具内に均等に圧入され、高品質の筒型防振ゴムが
得られる。
【0018】また、上記のように構成した請求項6に係
る発明においては、金属ガイド棒を設けた製造装置を用
いることにより、高圧入率の径の大きなゴム部を有しか
つ内筒金具の長さが短い内筒を外筒金具内に圧入する際
に、内筒金具の偏心を防止することができる。
【0019】また、上記のように構成した請求項7に係
る発明においては、ゴム押し治具の底面中央に内筒金具
の端部と略同一の断面形状でかつ一定の深さの凹部を設
けたことにより、上記請求項3に係る発明と同様の効果
を得ることができる。
【0020】また、上記のように構成した請求項8に係
る発明においては、外筒金具の底部の受け用凹部に板バ
ネを設けたことにより、上記請求項4に係る発明と同様
の効果を得ることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は、一実施例に係る船舶のエンジンに続く
ミッションケースのフランジ側とスクリュードライブ間
のジョイント用の筒型防振ゴム10を断面図により概略
的に示したものである。筒型防振ゴム10は、鉄製の外
筒金具11とその内部に圧入された内筒13を設けてい
る。外筒金具11は、高さ150mmlの円筒形で上端
から略1/3の部分の直径148mmφの大円筒形部1
1aとその下側の直径118mmφの円筒形部11bを
設けており、大円筒形部11aの外周の上端からわずか
に下側に直径240mmφのフランジ形の突出部11a
1を設けている。そして、外筒金具11の中心は、図1
に示すように、上面から上下中間位置まで同軸的に設け
た内径104mmφのガイド部12aと、底面からわず
かに上部にかけてフランジ形状に設けた内径71mmφ
の位置決め部12cとその間に設けた内径120mmφ
の内筒ゴム装着部12bとからなる空間部K1を有して
いる。内筒13は、62mmφ×80mmlの円筒形で
両端近傍から外側に最大外径70mmφの樽形状に膨出
した内筒金具13aとその外周の両端近傍を除いた部分
に設けられ、外筒金具11のゴム装着部12bに挿着さ
れた最大外径140mmφのゴム部13bを設けてい
る。
【0022】つぎに、筒型防振ゴム10を製造する装置
について図面を用いて説明すると、製造装置は、成形金
型20および内筒押し治具31およびゴム押し治具32
を備えている。図2は、筒型防振ゴム10製造する成形
金型20を断面図により概略的に示したものである。成
形金型20は、外筒金具11を挿着固定させる下型21
と、下型21に型合わせされ内筒13を外筒金具11に
圧入させる上型22とを設けている。下型21は、円筒
形状で上端近傍位置にフランジ部21aを設けている。
フランジ部21aには、60゜間隔で6箇所にネジ止め
孔21a1 が設けられている。そして、下型21は、中
心部分にて上面から内部にかけて外筒金具11と略同一
形状のキャビティ部K2を設け、底面に位置決め部12
cの円形開口の径より大きな径の内筒金具受け用の凹部
21bを設けている。そして、凹部21bの中心位置に
は、ガイド棒21cが垂直に立設されている。このガイ
ド棒21cは、内筒金具13aの中心空洞を挿入するこ
とにより、圧入方向が正確に規定されるので、特に高圧
入率の径の大きなゴム部を有しかつ内筒金具の長さが短
い内筒を外筒金具内に圧入する際に、内筒金具の偏心を
防止することができる。
【0023】上型22は、略円筒形状で下端近傍位置に
フランジ部22aを設けている。フランジ部22aに
は、フランジ部21aのネジ止め孔21a1 に対応して
6箇所にネジ挿入孔22a1 が設けられている。上型2
2は、中心部分にて、上下中間位置から下端面にかけて
外筒金具11のガイド部12aと同一径の円柱空間であ
る下側ガイド部22bを設け、下側ガイド部22bから
上端面にかけて逆円錐台形状の空間である上側ガイド部
22cを設けている。そして、下型21と上型22は、
各上下端面を合わせて一体にされ、上型22のフランジ
部22aに設けたネジ挿入孔22a1 からボルト23を
差込み、下型21のフランジ部21aに設けたネジ止め
孔21a1 に螺合することにより固定される。
【0024】内筒押し治具31は、図3に示すように、
内径25mmφ、外径50mmφの円筒形の金属棒であ
る。ゴム押し治具32は、図4に示すように、内径25
mmφ、外径50mmφの円筒形の金属棒32aの下端
に、内径25mmφ、外径104mmφの円筒板32b
を設けており、円筒板32bの底面には、外径58mm
φ、深さ6mmの凹部である内筒金具押し部32cを設
けている。
【0025】つぎに、上記筒型防振ゴムの製造方法につ
いて説明する。まず、図2に示すように、下型21に外
筒金具11を挿着し、つぎに、下型21に上型22を型
合わせし、ボルト23によりネジ止めして両者を固定す
る。そして、上型22の上側ガイド部22cに、予め内
筒金具13aの外周にゴム部13bを加硫接着した内筒
13を載置する。つぎに、図3に示すように、円筒形の
内筒押し治具31により内筒金具13aを押して、内筒
13を下側ガイド部22b内に圧入させる。このとき、
内筒13のゴム部13bは、外筒金具11のガイド部1
2aの内径より約35%大きく、ガイド部12aに対し
て非常に高い圧入率になっており、下側ガイド部22b
に引っ張られて内筒金具13aより上方に位置する。そ
して、このままの状態で内筒金具13aを押し続ける
と、ゴム部13bが切れたり、不均一な状態で内筒13
が外筒金具11内に圧入されて、不良品となる。
【0026】ここで、本実施例においては、図4に示す
ように、内筒押し治具31をゴム押し治具32に代え、
下側ガイド部22bにより引っ張られて内筒金具13a
の上方に位置するゴム部13bを押すことにより、図5
に示すように、引っ張られていたゴム部13bがゴム押
し治具32の円筒板32bに押されて内筒金具13aの
上面より下の適正位置に移動する。その後、ゴム押し治
具32によりゴム部13bが押されると共に、内筒金具
13aが内筒金具押し部32cによって同時に押され
て、ゴム部13bより端面が突出した所望の形状にされ
る。そして、内筒13は、さらにゴム押し治具32によ
り押されて、図6に示すように、外筒金具11の内筒ゴ
ム装着部12bに適正に挿着される。以上に説明したよ
うに、本実施例によれば、内筒のゴム部が切れたり内筒
金具の端面に被ったりすることがなく、ゴム部と内筒金
具が外筒金具内に均等に圧入されるので、高品質の筒型
防振ゴムが得られる。
【0027】次に、第2実施例について図面により説明
する。第2実施例においては、図7に示すように、下型
21の底面の受け用の凹部21dを深くし、凹部21d
内に板バネ34を上下方向に変位可能に設けたものであ
る。板バネ34は、力を加えない状態で下型21の底面
と略面一にされている。そして、板バネ34は、内筒1
3の圧入により内筒金具13aの下端に押されて最大に
変位し、その後力が除かれたときに、元の位置に戻ると
共に内筒金具13aの底面を外筒金具11の底面に面一
にするように予め規定されている。その他の構成につい
ては、上記第1実施例と同様である。
【0028】以上のように構成した第2実施例において
は、ゴム押し治具32により内筒13を押す程度が大き
すぎたり小さすぎたりすることがなく、常に適正量が押
される。そのため、外筒金具と内筒のゴム部及び内筒金
具のバランスが良くゴム部の切れ等のない筒型防振ゴム
を得ることができる。
【0029】なお、上記各実施例においては、筒型防振
ゴムの外筒金具の内部が3段の円筒空間になっている
が、段を設けないストレートの形状であっても良く、ま
た段が2段あるいは4段以上であっても良い。また、本
実施例は、ゴム部の圧入率が25%以上の高圧入率の内
筒の外筒金具への圧入に適しているが、ゴム部の圧入率
が25%以下の通常の圧入率の内筒の外筒金具への圧入
に対しても同様に適用される。また、上記各実施例に示
した筒型防振ゴムの各部分の寸法形状等については、上
記構成のものに限らず、用途等に応じて適宜変更するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る筒型防振ゴムを概略的
に示す断面図である。
【図2】同筒型防振ゴムの製造装置である金型に外筒金
具を挿着した状態を概略的に示す断面図である。
【図3】同金型に装着した内筒を内筒押し治具により押
している状態を概略的に示す断面図である。
【図4】同金型に挿着した内筒をゴム押し治具により押
している状態を概略的に示す断面図である。
【図5】内筒をゴム押し治具により押したことにより内
筒の形状が是正されたことを概略的に示す断面図であ
る。
【図6】内筒が外筒金具内の適正位置に挿着された状態
を概略的に示す断面図である。
【図7】第2実施例に係る筒型防振ゴムの成形金型を概
略的に示す断面図である。
【符号の説明】
10…筒型防振ゴム、11…外筒金具、11a…大円筒
形部、11b…円筒形部、12a…ガイド部、12b…
円筒ゴム装着部、12c…位置決め部、13…内筒、1
3a…内筒金具、13b…ゴム部、20…成形金型、2
1…下型、21a…フランジ部、21a1 …ネジ止め
孔、21b…凹部、21c…ガイド棒、21d…凹部、
22…上型、22a…フランジ部、22a1 …ネジ挿入
孔、22b…下側ガイド部、22c…上側ガイド部、2
3…ボルト、31…内筒押し治具、32…ゴム押し治
具、32a…金属棒、32b…円筒板、32c…内筒金
具押し部、34…板バネ、K1…空間部、K2…キャビ
ティ部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向に沿って少なくとも一段の円柱
    形状の貫通部を有する外筒金具を底面の中心部に受け用
    凹部を設けた下型に装着し、同外筒金具の装着された同
    下型に、円柱空間で直径が同外筒金具の内径と略同一の
    下側ガイド部と、同下側ガイド部の上部に逆円錐台形状
    に傾斜して広がった空間である上側ガイド部とを備えた
    上型を前記外筒金具に合わせて型合わせ固定し、同上型
    に略円筒形の内筒金具の外周に前記外筒金具の内径より
    大きな外径のゴム部が加硫接着された内筒を挿入し、同
    内筒金具の外径より小さい外径の内筒押し治具により前
    記内筒を押して内筒を前記下側ガイド部内に挿入した後
    に、先端外径が前記下側ガイド部の内径と略同一でかつ
    内径が前記内筒金具の外径より小さい筒状のゴム押し治
    具により前記ゴム部を所定量押した後に同ゴム部と前記
    内筒金具を共に押すようにしたことを特徴とする筒型防
    振ゴムの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の筒形防振ゴムの製
    造方法において、 前記下型の底面の中心位置に外径が前記内筒金具の内径
    と略同一の金属ガイド棒を立設し、同金属ガイド棒に前
    記内筒を挿入して押すようにしたことを特徴とする筒型
    防振ゴムの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または請求項2に記載の筒
    形防振ゴムの製造方法において、 前記ゴム押し治具の底面中央に前記内筒金具の端部と略
    同一の断面形状でかつ一定の深さの内筒金具挿着凹部を
    設け、同内筒金具挿着凹部を内筒金具端部に挿着させて
    前記内筒を押すようにしたことを特徴とする筒型防振ゴ
    ムの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記請求項1から請求項3に記載の筒型
    防振ゴムの内筒の製造方法において、 前記受け用凹部内に一定高さの皿バネを設け、同皿バネ
    が収縮しきるまで前記ゴム押し治具により前記内筒を押
    すようにしたことを特徴とする筒型防振ゴムの内筒の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 軸線方向に沿って少なくとも一段の円柱
    形状の貫通部を有する外筒金具を装着固定する底面の中
    心部に受け用凹部を設けた下型と、 円柱空間で直径が前記外筒金具の内径と略同一の下側ガ
    イド部と、同下側ガイド部の上部に逆円錐台形状に傾斜
    して広がった空間である上側ガイド部とを備え、同外筒
    金具の装着された前記下型に型合わせされる上型と、 同上型の上側ガイド部に載置された略円筒形の内筒金具
    の外周に前記外筒金具の内径より大きな外径のゴム部が
    加硫接着された内筒を下方に向けて押す、同内筒金具の
    外径より小さい外径を有する筒状の内筒押し治具と、 同内筒が前記下側ガイド部内に圧入された後に同内筒を
    押す、先端外径が前記下側ガイド部の内径と略同一でか
    つ内径が前記内筒金具属の外径より小さい筒状のゴム押
    し治具とを設けたことを特徴とする筒型防振ゴムの製造
    装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項5に記載の筒形防振ゴムの製
    造装置において、 前記下型の底面の中心位置に立設され、外径が前記内筒
    金具の内径と略同一で、同内筒金具が挿入される金属ガ
    イド棒を設けたことを特徴とする筒型防振ゴムの製造装
    置。
  7. 【請求項7】 前記請求項5または請求項6に記載の筒
    形防振ゴムの製造装置において、 前記ゴム押し治具の底面中央に前記内筒金具の端部と略
    同一の断面形状でかつ一定の深さの内筒金具挿着凹部を
    設けたことを特徴とする筒型防振ゴムの製造装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項5から請求項7に記載の筒型
    防振ゴムの製造装置において、 前記受け用凹部内に一定高さの皿バネを設けたことを特
    徴とする筒型防振ゴムの製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004055408A1 (de) 2002-12-16 2004-07-01 Basf Aktiengesellschaft Verfahren zur herstellung von rundlagern, insbesondere in automobilen
JP2019178730A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 倉敷化工株式会社 防振装置の製造方法

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WO2004055408A1 (de) 2002-12-16 2004-07-01 Basf Aktiengesellschaft Verfahren zur herstellung von rundlagern, insbesondere in automobilen
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