JP2005120775A - 塔状構造物の構築方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 風力発電機の構築作業をより安全に行なうことができる塔状構造物の構築方法を提供する。
【解決手段】 基礎部に最下部となるブロックの塔体構造物1aを立設し、最下部ブロックの塔体構造物1aを囲むように4本の支柱21〜24からなるガイドタワー2を組立て、塔体構造物1aとガイドタワー2の間に2個の帯体及び帯体をフレームに連結する部材並びにフレームの外側に設けられたガイドローラを有している支持機構3を取り付け、このガイドタワー2にクライミング装置5を取付け、クライミング装置5により塔体構造物等を持ち上げ、またクライミング装置5によりガイドタワー2を持ち上げて、その下に継ぎ枠を接続してガイドタワー2を高くし、高くなったガイドタワー2で塔状構造物を構築する方法である。【選択図】 図1

Description

本発明は、塔体構造物を囲むようにガイドタワーを組立て塔体構造物とガイドタワーの間に支持機構を設け、ガイドタワーにクライミング装置を取り付け、クライミング装置によりガイドタワーの持ち上げ及び下げる操作、また塔体構造物を持ち上げて塔状構造物を構築する方法に関し、特に風力発電機の塔状構造物を構築する方法に関するものである。
一般に、高い塔は複数個のブロック構造物を接続して構築するもので、その構築に際しては、基礎の上に一番下のブロック化された構造物を立設し、次いでブロック化された構造物をトラッククレーン、クライミングクレーンで吊り上げて順次、積上げて高い鉄塔を構築するものである。
また、風力発電機のような塔もブロック化された鉄塔構造物、発電機や羽根をを順次、大型のトラッククレーンやクライミングクレーンで吊り上げて構築するものである。風力発電機は道路が整備されていないような山や海岸に建設することが多く、まず、塔の構築に用いる大型トラッククレーンを搬入する道路を整備して大型のトラッククレーンを設置する作業場所を確保をしなければならなかった。このように鉄塔を構築する準備段階での道路整備が、風力発電機を構築する工期や工費に大きく影響するという問題があった。
このような問題を解決するために、効率的な風力発電機などの塔状構造物を構築することが要求されており、それに応ずるべく風力発電機などの塔状構造物の構築方法について提案を行なった(特許文献1、2)。
特開2002−242483号公報 特開2003−184730号公報
本発明は、先に提案とした風力発電機などの塔状構造物の構築方法をさらに改善し、風力発電機の塔状構造物の構築作業をより安全に行なうことができるようにするもので、塔体構造物を囲むようにガイドタワーを組立て塔体構造物とガイドタワーの間に支持機構を設け、ガイドタワーにクライミング装置を取り付け、クライミング装置によりガイドタワーの持ち上げ及び下げる操作を行い、またクライミング装置により塔体構造物を持ち上げる塔状構造物の構築方法で、特に風力発電機の構築作業をより安全に行なう方法を提供するものである。
風力発電機は、風の日が多くまた風の強い場所に設置するものであり、それを構築する作業中は当然のことながら風の日が多くまた風が強いので、風の対策を考慮して構築作業を行う必要がある。そこで、本発明は、基礎部に最下部となるブロック塔体構造物、最下部となるブロック塔体構造物の上に接続された塔体構造物と、ガイドタワーを構成する支柱との間に取り付ける支持機構を改善して、多少の風があっても風力発電機の構築作業を安全に行なえるようにする風力発電機などの塔状構造物の構築方法を提供するものである。
本発明は、基礎部に最下部となるブロック塔体構造物を立設し、前記最下部ブロック塔体構造物を囲むように支柱で構成されているガイドタワーを組み立て、前記ガイドタワーに伸縮機構及び台車を備えたクライミング装置を取り付け、前記クライミング装置を停止させてその伸縮機構の間欠動作で前記ガイドタワーの持ち上げ及び下げる操作によりガイドタワーの継ぎ枠の接続及び取外しを行うものであり、また前記クライミング装置はその伸縮機構の間欠動作で前記ガイドタワーに沿って昇降して塔体構造物を持ち上げ複数個のブロック塔体構造物を接続して塔状構造物を構築する方法であって、塔体構造物とガイドタワーの間には支持機構が設けられており、前記支持機構はフレームとその外側に設けられたガイドローラ並びにその内側に設けられた塔体を締め付ける帯体及び前記帯体を揺動可能に連結する手段と長さ調整手段介して前記フレームに連結しているものであることを特徴とする塔状構造物の構築方法である。
また、本発明の塔状構造物の構築方法は、支持機構が、フレームの内側に設けられた塔体を締め付ける上側帯体と下側帯体からなり、上側帯体は上側当板に連結され、前記上側当板にヒンジで揺動できるように連結されて、ヒンジは間隔調整部材を介して上側の接続具に連結され、下側帯体は下側当板に連結され、前記下側当板にヒンジで揺動できるように連結されて、ヒンジは間隔調整部材を介して下側の接続具に連結され、上側接続具と下側接続具は連結部材を介してフレームに連結していることを特徴とするものである。
また、本発明の塔状構造物の構築方法は、支持機構が、上側当板とヒンジと上側の接続具及び下側当板とヒンジと下側の接続具並びにガイドローラが、塔体のほぼ中心とガイドタワーを構成する支柱の間に、ほぼ一直線に配設されていることを特徴とするものである。
また、本発明の塔状構造物の構築方法は、支持機構のフレームが接合部で接合されていることを特徴とするものである。
さらに、本発明の塔状構造物の構築方法は、クライミング装置により複数個のブロック化された塔体構造物を持ち上げる複数個のブロック塔体構造物を接続して塔状構造物を構築し、さらに発電機を組み立て、次いで羽根を発電機に組み付け風力発電機を構築するものであることを特徴とするものである。
本発明によれば、基礎部に最下部となるブロック塔体構造物をしっかりと立設し、これを囲むようにガイドタワーを組立て、基礎部に最下部となるブロック塔体構造物、最下部となるブロック塔体構造物の上に接続された塔体構造物とガイドタワーを構成する支柱との間に取り付ける支持機構が、フレームと外側角部に設けられたガイドローラ及びその内側に設けられた締め付け帯体、その当板、ヒンジ、接続具等でフレームに連結されていることにより、風でガイドタワーが揺れても塔体構造物にガイドタワーを支持することができるものであり、風でも構築作業を中止することなく、安全に風力発電機のような高い塔状構造物を構築することができるものである。
風力発電機は風の日が多くまた風の強い場所に設置するものであり、それを構築する作業中は当然のことながら風の日が多くまた風が強いので、風の対策を考慮して構築作業を行う必要がある。本発明は塔体構造物を囲むように支柱で構成されているガイドタワーを組立て、塔体構造物とガイドタワーの間に支持機構を設けるものであるが、風でガイドタワーあるいは塔体構造物が揺れて、ガイドタワーを塔体構造物で充分に支えることができなくなり、構築作業を中止しなければならないこととなる。そこで本発明は支持機構として、フレームとその外側に設けられたガイドローラ並びにその内側に設けられた塔体を締め付ける帯体及び帯体を揺動可能に部材を介してフレームに連結しているものを用いることにより、風でも構築作業を中止することなく、安全に風力発電機の高い塔状構造物を構築することができるものである。
また、本発明は塔体構造物を囲むように支柱で構成されているガイドタワーを組立て、ガイドタワーを持ち上げて、その下に継ぎ枠を接続してガイドタワーを高くするものである。ガイドタワーは4本の支柱により構成されているもので、それぞれの支柱の微かな曲りや捩じれでも、高くなると曲りや捩じれが大きくなり、ガイドタワーの支持機構の役割を果たせなくなる場合もあるが、本発明は支持機構として、フレームとその外側に設けられたガイドローラ並びにその内側に設けられた塔体を締め付ける帯体及び帯体を揺動可能に部材を介してフレームに連結しているものを用いることにより、支柱の曲りや捩じれに対応することができるものである。また継ぎ枠の接続によって生ずる曲りや捩じれにも対応することができるものである。
本発明において構築する塔状構造物としては、ブロック化された塔体構造物を接続して塔を構築するものであり、特に、ブロック化された塔体構造物を接続して塔を構築し、その塔の最上部に発電機及び羽根を取り付けて風力発電機の鉄塔を構築に適しているものである。
本発明の実施の形態について、図1〜図10を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態の塔状構造物の構築について概略を示す斜視図である。図2は本発明の実施形態の塔体構造物とガイドタワーの間の支持機構の概略を示す斜視図である。図3は塔体構造物とガイドタワーの間の支持機構を示す平面図、図4は図3の支持機構の破線X−Xの断面図、図5は支持機構のガイドローラーを拡大して示した図である。図6は本発明のもう1つの実施形態の支持機構を示した図である。図7は図1のクライミング装置5の一例を詳細に示した斜視図、図8は図7の側面図、図9は図7の平面図、図10は図8のX−X断面図である。
図1に示すように、基礎部に最下部となるブロックの塔体構造物1aを立設し、最下部ブロックの塔体構造物1aを囲むように4本の支柱21〜24からなるガイドタワー2を組立てる。ガイドタワー2の4本の支柱21〜24は、梁27(その一部を破線で示した)や図示していないトラスで連結して強固な構造にされる。またガイドタワー2の支柱23、24は持ち上げられたブロック塔体構造物等を搬入する側の支柱であり、ブロック塔体構造物等を搬入する位置(図1ではガイドタワー2の上方の位置のように)では支柱23と24の間に梁やトラスを設けていない。
また、図1では塔体構造物1aの一部だけを図示したが、最下部となるブロックの塔体構造物1aは構築しようとする塔の正規の位置に、その基礎部に建設するものであり、最下部のブロックの塔体構造物1aの上に順次ブロックの塔体構造物を接続して風力発電機の鉄塔を構築するものである。
また、4本の支柱21〜24からなるガイドタワー2は、ブロックの塔体構造物を持ち上げるなどの作業を行うものである。ガイドタワー2は、その下部に継ぎ枠を接続してガイドタワー2を高くし、高くしたガイドタワー2で高い位置に塔体構造物、発電機、羽根を持ち上げることができるようにして風力発電機の鉄塔を構築するものである。
塔体構造物1aとガイドタワー2の間に支持機構3を取り付ける。支持機構3は、塔体構造物1aにガイドタワー2を支持するためのものであり、適宜の位置に、複数の支持機構3を取り付けるものである。
支持機構3は、フレームとその内側に設けられた塔体1aを上・下で締め付ける2個の帯体及び帯体をフレームに連結する部材並びにフレームの外側に設けられたガイドローラを有しているものである。ガイドタワー2には伸縮機構を備えたクライミング装置5を取り付ける。
クライミング装置5には、構造物を保持し横方向に移動させる台車6が載置されている。クライミング装置5は伸縮機構によりガイドタワー2に沿って上昇・下降するものであり、塔体構造物等を持ち上げて、最下部のブロック塔体構造物1aの上に次ぎのブロック化塔体構造物を接続して塔状構造物を構築するものである。
またクライミング装置5は、下に止まってガイドタワー2を持ち上げる作用をするものであり、クライミング装置5によりガイドタワー2を持ち上げ、その下に継ぎ枠を接続してガイドタワー2を高くする。
高くしたガイドタワー2に沿ってクライミング装置5を上昇させて塔体構造物、発電機、羽根を持ち上げるものである。
塔体構造物1aとガイドタワー2の間の支持機構3について説明する、
図2の斜視図は塔体構造物とガイドタワーの間の支持機構の概略を示すものである。塔体1aを上側の帯体28aと下側の帯体28bで締め付けている。上側の帯体28aは上側の当板29aに連結され、当板29aのフランジ部30aにピン32cでヒンジ32aが揺動できるように連結されている。ヒンジ32aに接続されているネジ軸34aは、上側の接続具35aに間隔調整ナット31aと31cで固定される。また下側の帯体28bは下側の当板29bに連結され、当板29bのフランジ30bにピン32cでヒンジ32bが揺動できるように連結されている。ヒンジ32bのネジ軸34bは下側の接続具35bに間隔調整ナットで固定される。
上側の接続具35aと下側の接続具35bは連結部材36に接続され、連結部材36はフレーム38に連結されている。また、連結部材36には補強部材39が設けられている。フレーム38の外側隅には取付け治具42ではガイドローラ37が設けられており、ガイドローラ37の溝37aが支柱21〜24の角21a〜24aに適合しているものである。
図3〜図5で支持機構の詳細を説明する。
図3の平面図に示すように、支持機構のフレームは、フレーム部材38−1と部材38−2を接合部40で接合して四角形のフレーム38に構成する。支持機構の四角形のフレーム38は、4本の支柱21〜24の内に位置するサイズに形成される。
塔体1aはその上側を当板29a−1、締め付け具41、帯体28a−1、当板29a−2、締め付け具41、帯体28a−2、当板29a−3、締め付け具41、帯体28a−3、当板29a−4、締め付け具41、帯体28a−4、当板29a−1を接続してその周囲に巻き付けられている。締め付け具41例えばターンバックル41を締め付けることにより、塔体1aは帯体28a−1〜28a−4で締め付けられる。
なお、図3の平面図では塔体1aの上側の帯体28aと上側の当板29aを示し、塔体1aの周囲に巻き付けて締め付ける状態を説明するために、帯体28aを28a−1〜4と、上側の当板29aを29a−1〜4と符号を付けた。
当板29a−1には、ヒンジがそのピン32cで揺動可能に連結され、ヒンジにはネジ軸が接続されており、ネジ軸はその長さを調整する接続具35に連結されている。接続具35は連結部材36に接続され、連結部材36はフレーム38の隅に連結されている。また、連結部材36は補強部材39でフレーム38に連結されている。当板29a−2〜29a−4も当板29a−1と同様に、ヒンジで揺動可能に連結され、ヒンジにはネジ軸が接続されており、ネジ軸はその長さを調整する接続具35に連結され、接続具35は連結部材36に接続され、フレーム38の隅に連結されている。
図4の断面図で、塔体1aを上側と下側を締め付ける支持機構の帯体、当板について説明する。
塔体1aの上側を締め付ける帯体28aは上側の当板29aに連結される。当板29aにはヒンジ32aが連結され、ヒンジ32aにはネジ軸34aが接続されており、ネジ軸34aはネジ軸を調整する接続具35aに連結されている。ヒンジ32aは、そのピン32cを当板29aのフランジ部30aの穴に挿入してピン32cで揺動可能に連結されている。またヒンジ32aに接続されているネジ軸34aは、間隔を調整し、接続具35aにナット31aと31cで固定される。
塔体1aの下側を締め付ける帯体28bは下側の当板29bに連結される。当板29bにはヒンジ32bが連結され、ヒンジ32bにはネジ軸34bが接続されており、ネジ軸34bはネジ軸を調整する接続具35bに連結されている。ヒンジ32bは、そのピン32cを当板29aのフランジ部30bの穴に挿入してピン32cで揺動可能に連結されている。またヒンジ32bに接続されているネジ軸34bは、間隔を調整し、接続具35bにナット31bと31dで固定される。
上側の接続具35aと下側の接続具35bは連結部材36に接続され、連結部材36はフレーム38に連結されている。また、連結部材36は補強部材39でフレーム38に連結し補強することが好ましい。
支持機構は、そのフレーム38の外側にガイドローラ37が設けられている。ガイドローラ37はフレーム38の隅の取付け治具42に設けらており、4本の支柱21〜24に対向している。図5に拡大して示すように、ガイドローラ37には支柱21〜24の角21a〜24aに対応した溝37aが設けられている。ガイドローラの溝37aは、支柱21〜24の角21a〜24aに接する面37b、37cが凸状の曲面になっている。これはガイドローラ37の溝37aで支柱21〜24を外れないように適合し、またガイドローラ37が支柱21〜24の角21a〜24aに接するときに、凸状の曲面37b、37cの2箇所で接触させることにより、円滑に、支柱21〜24を持ち上げることができるものである。
このように、帯体28aで塔体構造物1aの上側を締め付け、帯体28bで塔体構造物1aの下側を締め付けているものであり、複数個の帯体で塔体構造物の上と下を締め付けることにより、支持機構は塔体構造物に安定的に固定され、ガイドタワーとの間を安定的に支持することができるものである。
また、当板29aにはヒンジ32a、当板29bにはヒンジ32bが設けられているので、ガイドタワー2の支柱21〜24の曲りや捩じれ等の変化に対応することができるものであり、また塔体の揺れによる変動に対応することができるものである。
図3の破線X−X及び図4に示したように、塔体構造物1aのほぼ中心Oから一直線に、当板29aと29b、ヒンジ32aと32b、ネジ軸34aと34b、接続具35aと35b、連結部材36及びガイドローラ37が配設されているものである。ガイドタワーを構成する支柱21〜24に捩じれが生じたような場合、風でガイドタワーや塔体構造物が揺れたり捩じれりした場合、あるいは継ぎ枠を接続したガイドタワーに捩じれが生じたような場合にも、当板29a、29bのそれぞれにヒンジ32a、32bが設けられていので、このような変化に支持機構が対応できるものである。
また、2個の帯体28a、28bの当板29a、29bと連結部材36及び溝付きローラ37が、塔体構造物1aのほぼ中心Oからほぼ一直線に配設されていることにより、塔体構造物とガイドタワーの間を安定的に支持することができ、かつクライミング装置により持ち上げるガイドタワーを安定的で円滑に上昇・下降させることができるものである。
また、支持機構は、その上側の帯体28aは、当板29a、ヒンジ32a、ネジ軸34aが接続具35aに接続されており、ネジ軸34aをナット31aと31cでその間隔を調整することができるものであり、下側の帯体28bは、当板29b、ヒンジ32b、ネジ軸34bが接続具35bに接続されており、ネジ軸34bをナット31bと31dでその間隔を調整することができものである。このように上側の帯体28aと下側の帯体28bは、間隔を調整して同じ力で連結部材36に連結されるので、2個の帯体28aと28bで塔体構造物の上、下を締め付けて支持機構でガイドタワーと塔体構造物との間を確実に支持しているものである。
また、一般に、塔体構造物1aは上が細くなるようにテーパーが付いているもので、上側の帯体28aの当板29aと接続具35aの間の間隔と、下側の帯体28bの当板29bと接続具35bの間の間隔は異なっているが、ネジ軸34a及びネジ軸34bをそれぞれナットでその間隔を調整することにより、上側の帯体28aと下側の帯体28bは、間隔を調整して同じ力でなるようにして、塔体構造物とガイドタワーとの間を支持するものである。
また、支持機構のフレーム38は、フレーム部材38−1と部材38−2が接合部40で接合されてるものである。
それぞれのフレーム部材38−1とフレーム部材38−2には、上側当板29aと下側当板29b、ヒンジとネジ軸と上側接続具35aと下側接続具35b及び連結部材36が接続されているものである。この上側当板29aと下側当板29b、ヒンジとネジ軸と上側接続具35aと下側接続具35b及び連結部材36が接続されているフーム部材38−1とフレーム部材38−2を、4個組み合わせて接合部40で接合することにより、支持機構を組み立てることができる。また接合部40で離すことにより、それぞれのフレーム部材38−1とフレーム部材38−2に支持機構を容易に分解することができるものである。
支持機構の取り付けは、上側当板29aと下側当板29b、ヒンジとネジ軸と上側接続具35aと下側接続具35b及び連結部材36が接続されているフーム部材38−1とフレーム部材38−2を4個組み合わせ、上側当板29aの間に上側帯体28aを掛け渡し、また下側当板29bの間に下側帯体28bを掛け渡し、締め付け具41で塔体1aに締め付け、また4個のガイドローラ37を4本の支柱21〜24に接触させて、塔体構造物でガイドタワーを支えるようにするものである。
このように、支持機構のフレーム38は、フレーム部材38−1と部材38−2が接合部40で接合されているので、容易に組み立てることができ、またその分解も容易である。
図6(a)(b)は本発明のもう1つの実施形態の支持機構を示した図で、図2及び図3に示した支持機構に設けられている接続具35a及び接続具35bと連結部材36の接続についてのもう1つの実施形態のである。
図6(a)の平面図及び(b)の側面図に示すように、塔体構造物1aを帯体28aで締め付け、その当板29aにはヒンジ32aが連結され、ネジ軸34aが接続されており、ネジ軸34aはネジ軸を調整する接続具35aに連結されているものである。なお、塔体構造物1aは2個の帯体で締め付けられるものであるが、図6(a)(b)では上側の帯体と当板だけを図示し、下側の帯体と当板は省略した。
連結部材36には調整部材46を設け、その上に接続具35aを接続する。連結部材36の調整部材46には両側に複数のネジ穴49を設けている。接続具35aは両側に、調整部材46と接合されるフラクジ部45を設け、両側のフラクジ部45に複数のネジ穴48を設けている。
調整部材46のネジ穴49と接続具35aのネジ穴48をボルトとナット47で固定することにより、接続具35aを連結部材36に接続する。
調整部材46のネジ穴49と接続具35aのネジ穴48を適宜組み合わせることにより、塔体構造物とガイドタワーとの間の距離に対応させて調整することができる。
図3及び図4に示した支持機構では、接続具35aのネジ軸34aで間隔を調整する場合を示したが、図6(a)(b)のもう1つの実施形態の支持機構では、接続具35aのネジ軸34aによる調整に加えて、調整部材46のネジ穴49と接続具35aのネジ穴48により塔体構造物とガイドタワーとの間の距離に対応させて調整するものである。これにより塔体構造物とガイドタワーとの間が大きく変ってた場合でも対応することができるものであり、4個のガイドローラ37の溝37aは支柱21〜24に安定的に接触させることができる。またガイドタワーをクライミング装置により持ち上げる場合に、持ち上げるガイドタワーをガイドローラ37の溝37aに接触させて、安定的で、かっ円滑に上昇させることができるものである。
図1に示したように、ガイドタワー2には、クライミング装置5が取り付けるものである。クライミング装置について、図7〜図10を参照して説明する。
図7〜図10に示すように、クライミング装置5は、張出部53aを有する2個のビーム53及びその一方の端を連結部材54でコの字型フレームを形成し、もう一方には持ち上げた塔体構造物等を横方向に搬入できる開放部55を有するもので、ガイドタワーを構成する4本の支柱21〜24の外周に取り付けられる。
また、クライミング装置5のコの字型フレームは、図10に示すように、張出部53aの端部に部材54a(破線で示した)を連結してフレームを補強することが好ましい。
コの字型フレームは、吊り用門型フレーム63、64の吊下げ部材65に、塔体構造物、発電機、羽根を吊下げる場合に、作業しやすいものである。吊下げ部材65に塔体構造物、発電機、羽根を吊下げてクライミング装置5を上昇させる場合には、張出部53aの端部に部材54aを連結して強固な構造にすることにより、安全に塔体構造物、発電機、羽根を持ち上げることができるものである。 ガイドタワーを構成する支柱21〜24は、図9及び図10に示すように、塔体構造物1aを囲むように組立てられ、塔体構造物1aとの間に支持機構3が取付けられている。支持機構3は上述した図2〜図5に示したものである。
また、クライミング装置5のコの字型フレームには、ガイドタワーの搬入側の支柱23、24に対応するように、2個のビーム53の各々から下方に柱状脚部56が設けられている。柱状脚部56の各々にはシリンダとピストンを備えた伸縮機構58が設けてられている(図7及び図8参照)。また伸縮機構58のピストンには、搬入側支柱23、24の楕円の係合孔26に係合するピンが設けてられている(図10参照)。
柱状脚部56には部材53b、53cが設けられ、部材53b、53cにはローラー60が設けられている。また連結部材54にはローラ59が設けられている(図7及び図8参照)。
クライミング装置5は、ガイドタワーの搬入側支柱23、24をローラー60で挟持してガイドタワーに取り付けられる。また支柱21、22に連結部材54のローラー59で接するようにして円滑に昇降できるようにすることが好ましい(図7〜図9参照)。
なお、図7〜図9には、ガイドタワーの搬入側支柱23、24に案内レール25を設け、ローラー60の凹部で案内レール25を挟持するようにして、安定的に上昇、下降させる場合を示したが、これら限るものではない。
クライミング装置5は、張出部53aを有する2個のビーム53に台車61が載置されている。2個のビーム53にはレール51が設けられ、台車61はその車輪62で横方向に走行できるように載置されている。
台車61には、吊り用門型フレーム63、64が設けられ、その上部に吊下げ部材65を設けている。また、吊り用門型フレーム63、64のそれぞれに、吊り上げる羽根を保持する緩衝部材としてのバネ69が設けられている。
また、台車61には、破線で示したように横部材67を設けた柱部材66を取り付けることが好ましい。横部材67にチェーンブロックとフック68を取り付け、これにより門型フレーム63や上部の吊下部材65を持ち上げるようにし、また横部材67を柱部材66に回転可能に取り付け、持ち上げた門型フレーム63、64や上部の吊下部材65を矢印のように回転させることができるようにしている(図7参照)。
ガイドタワーの搬入側支柱23、24には、長円状の係合孔26が多数設けられている(図8参照)。
搬入側支柱23、24の係合孔26に、伸縮機構58のピンを係合させ、伸縮機構58のシリンダとピストンの尺取り虫的な間欠動作で、クライミング装置5はガイドタワーに沿って上昇・下降する。
クライミング装置5は下部に停止して、搬入側支柱23、24の係合孔26に伸縮機構58のピンを係合させてガイドタワーを支える。またクライミング装置5の伸縮機構58のピンを搬入側支柱23、24の長円状の係合孔26に係合させて、伸縮機構58のシリンダとピストンによる尺取り虫的な間欠動作で、ガイドタワーを持ち上げる操作及びガイドタワーを下降させる操作を行うものである。
本発明の実施例について、図11〜図20を参照して説明する。
図11〜図20は、実施例の風力発電機の構築工程を示す図である。
まず、図11(a)に示すように、基礎部10に鉄塔の最下部となるブロックの塔体構造物1aを立設する。最下部となるブロックの塔体構造物1aは、仮設ではなく正規位置しっかりと立設する。
次いで、図11(b)に示すように、ベース11を設置し、最下部ブロックの塔体構造物1aを囲むように4本の支柱からなるガイドタワー2aとガイドタワー2bを接続し組立てる。ベース11からガイドタワー2aと2bを持ち上げることができるように載置する。なお、ガイドタワーとして十分に荷重に耐えるように設ける。
次いで、図11(c)に示すように、塔体構造物1aとガイドタワー2a、2bの間に支持機構3を取り付ける。支持機構3は、図2〜図6に示したものであり、支持機構3により塔体構造物1aにガイドタワー2a、2bが支持されている。また支持機構3は、塔体構造物1aとガイドタワー2a、2bの間の適宜の位置に複数個取り付けるものである。
図11(c)のX1−X1は、その断面図に示すように、ガイドタワーを構成する4本の支柱21〜24と塔体構造物1aとの間に支持機構3が取り付けられる。4本の支柱21〜24は梁27やトラスで強固な構造にされる。また図11(c)のX2−X2は、その断面図に示すように、ガイドタワーを構成する4本の支柱21〜24と塔体構造物1aとの間に支持機構3が取り付けられる。4本の支柱21〜24の3箇所には梁27やトラスで強固にされるが、搬入側支柱23と24の間には横部材を設けない。これは持ち上げた塔体構造物を台車で搬入できるようにするためである。
次いで、図12(d)とそのX3−X3断面図に示すように、搬入側支柱23と24の近傍に支持台7を設け、図12(e)に示すように、ガイドタワー2a、2bにクライミング装置5を取り付ける。クライミング装置5は図7〜図10に示したものである。クライミング装置5の柱状脚部56は搬入側支柱23と24側に位置させ、支持台7に載置する。
次いで、図12(f)に示すように、台車の吊り用門型フレームの吊下げ部材65でブロックの塔体構造物1bを吊り、図13(g)に示すように、クライミング装置5の伸縮機構を作動させその尺取り虫的な間欠動作により矢印のように上昇させ、図13(h)とそのX4−X4断面図にに示すように、台車を横方向に移動させてブロック塔体構造物1bを矢印のようにブロック塔体構造物1aの上の位置に搬入し、ブロック塔体構造物1aと1bを接続する。
次いで、図13(i)に示すように、クライミング装置5の台車をガイドタワー2aと2bの外に移動させて、クライミング装置5の伸縮機構を作動して下降させ、柱状脚部56を支持台7に載置する。また塔体構造物1aに接続したブロック塔体構造物1bとガイドタワー2bの間にも支持機構3を取り付ける。
次いで、図14(j)に示すように、柱状脚部56を支持台7に載置されているクライミング装置5の伸縮機構を作動してガイドタワー2aと2bを持ち上げる。塔体構造物1a、1bとガイドタワー2a、2bの間に図2〜図6に示した支持機構3が取り付けられているので、支持機構3のガイドローラーによりガイドタワー2aと2bは円滑に持ち上げられる。
次いで、図14(k)に示すように、持ち上げたガイドタワー2aと2bの下に台車8で継ぎ枠2cを搬入して、ガイドタワー2bの下に継ぎ枠2cを継ぎ足す。この工程を繰り返して図15(l)に示すように、継ぎ枠2d及び継ぎ枠2eを継ぎ足す接合してガイドタワーを高くする。
次いで、図15(m)に示すように、高くなったガイドタワー2a〜2eに沿って、台車の吊下げ部材65にブロックの塔体構造物1cを吊り、クライミング装置5を上昇させ、図16(n)に示すように、台車を横方向に移動させてブロック塔体構造物1cをブロック塔体構造物1bの上の位置に搬入し、ブロック塔体構造物1bにブロック塔体構造物1cを接続する。
次いで、図16(o)に示すように、ガイドタワー2a〜2eに沿って、台車の吊下げ部材65に発電機1dを吊り、クライミング装置5を上昇させ、台車を横方向に移動させてブロック塔体構造物1cの上の位置(破線で位置)に搬入し、ブロック塔体構造物1cに発電機1dを接続する。
次いで、図17(p)に示すように、ガイドタワー2a〜2eに沿って、台車の吊下げ部材65に羽根1eを吊りクライミング装置5を上昇させ、図18(q)に示すように、台車を横方向に移動させて発電機1dに羽根1eを組み付ける。
台車に羽根1eを吊るときは、図7に示した門型フレーム63の64の間に吊下げ部材65で羽根を吊り、緩衝部材としてのバネ69で羽根の翼を保持して揺れないようにする。また発電機1dに羽根1eを組み付けて台車を戻すときには、図7に示した破線で示したように柱部材66とその横部材67を用いて門型フレーム63、64と上部の吊下部材65を上げ、矢印のように回転させて、門型フレーム63、64が羽根1eに干渉しないようにして台車を戻す。
以上、図11(a)〜図18(q)で示したような工程で風力発電機を構築した後、ガイドタワー2a〜2eの足した部分である継ぎ枠2c〜2eを取り外す。
図19(r)に示すように、クライミング装置5を下降して、その柱状脚部56を支持台7に載置する。そしてクライミング装置5でガイドタワー2a〜2eを支える。これは搬入側支柱23、24の係合孔26にクライミング装置5の伸縮機構58のピンを係合させてガイドタワーを支えるものである。
ここで、ガイドタワーの継ぎ枠2dと2eの接合を解除して、搬入台車8で横に搬出する。
次いで、クライミング装置5で継ぎ枠2eを取り外したガイドタワー2a〜2dを下降させる。これは搬入側支柱23、24の係合孔26にクライミング装置5の伸縮機構58のピンを係合させて伸縮機構58のシリンダとピストンによる尺取り虫的な間欠動作で、ガイドタワーを下降させる操作を行うものである。
下降したガイドタワーの継ぎ枠2cと2dの接合を解除して、搬入台車8で横に搬出する。このようにしてガイドタワーの継ぎ枠2cも取り外し、その後にクライミング装置5を取り外しガイドタワーを解体する。このようにして図20(s)に示すようなブロック塔体構造物1a、1b、1c、発電機1d、羽根1eよりなる風力発電機が構築される。
以上のように、基礎部に最下部となるブロック塔体構造物をしっかりと立設し、これを囲むようにガイドタワーを組立て、塔体構造物とガイドタワーの4本の支柱との間に取り付ける支持機構が、四角形のフレームと外側角部に設けられたガイドローラ及びその内側に設けられた複数本の締め付け帯体、その当板、ヒンジ、接続具等でフレームに連結されていることにより、多少の風でも作業を中止することなく、安全に風力発電のような塔状構造物を構築することができるものである。
図21及び図22でクライミング装置を昇降させる機構ついて、図23及び図24でクライミング装置によりガイドタワーを持ち上げる機構について説明する。これは、図11〜図20で示した風力発電機の構築工程においてクライミング装置の伸縮機構の尺取り虫的な間欠動作を示すものである。
図21〜図24は、図7〜図10に示したクライミング装置5の柱状脚部56に設けたシリンダとピストンの伸縮機構58の部分の説明図であり、また伸縮機構58と対応した位置のガイドタワーの搬入側支柱23、24を拡大した説明図である。伸縮機構58はシリンダで示し、シリンダ58には上ピン57a、下ピン57bを設けている。また、ガイドタワーの搬入側支柱23、24には楕円状の係合孔26が設けられており、昇降を説明するために係合孔を間隔Pで26a〜26gの符号を付けている。なお係合孔26a〜26gは支柱との関係を示すために凹部に図示したが、貫通した係合孔が用いられる。
また、ガイドタワーの搬入側支柱23、24に設けられている係合孔26を楕円状としたのは、伸縮機構58のピン57a、57bを係合孔26に係合させ易くするためである。即ち、係合孔26の位置と伸縮機構58のピン57a、57bの位置に多少のズレがあっても容易にピンを孔に係合させることができる。
クライミング装置がガイドタワーに沿って上昇する場合について、図21(a)〜(c)及び図22(d)〜(f)で説明する。
これは、風力発電機の構築工程を説明した図13(g)、図15(m)、図16(o)、図17(p)の工程のクライミング装置5の伸縮機構の尺取り虫的な間欠動作に相当するものである。
まず、図21(a)に示すように、ガイドタワーの搬入側支柱23、24の孔26bに下部ピン57bを矢印K1方向に挿入し係合させる。上部ピン57aは矢印L1方向に退却させて解除状態にする。この状態で柱状脚部56は支持台7に載置され止った状態になっている。この柱状脚部56が支持台7に載置され止った状態とは、クライミング装置5は止っている状態である。
次いで、図21(b)に示すように、支柱23、24の孔26bに下部ピン57bを係合させた状態で、ピストン58を矢印M方向に間隔Pだけ押出し、クライミング装置5を矢印Aのように上昇させる。
なお、図21(a)ではピン57bか楕円状の係合孔26bの底部に接していないが、図21(b)のようにピストン58で楕円状の係合孔26bの底部に下部ピン57bを押し付けて上昇させるものである。
次いで、図21(c)に示すように、孔26eに上部ピン57aを矢印L2方向に挿入して係合させ、その後で下部ピン57bは孔26bから矢印K2方向に退却させて解除状態とする。
次いで、図22(d)に示すように、ピストン58を矢印方向に間隔Pだけ引いて縮める。次いで図21(e)に示すように、孔26cに下部ピン57bを矢印K1方向に進めて係合する。その後に上部ピン57aは孔26eから矢印L1方向に退却させて解除状態にする。図21(c)〜図22(e)では支柱23、24の孔26のいずれかにピン57a,57bが係合しており、ガイドタワーにクライミング装置5が止った状態になっている。
次いで、図22(f)に示すように、孔26cと下部ピン57bを係合させた状態で、ピストン58を矢印M方向に押出し、クライミング装置5を矢印Aのように上昇させる。
このような作動を繰り返して、尺取り虫的な間欠動作でクライミング装置5をガイドタワーに沿って上昇させるものであり、また下降されるものである。
クライミング装置によりガイドタワーを持ち上げる場合について、図23(a)〜(c)及び図24(d)〜(f)で説明する。
これは、風力発電機の構築工程を説明した図14(j)、図15(l)の工程のクライミング装置5の伸縮機構の尺取り虫的な間欠動作に相当するものである。
図23(a)に示すように、クライミング装置はその柱状脚部56を支持台7に載置して止った状態になっている。ガイドタワーの搬入側支柱23、24の孔26bに下部ピン57bを矢印K1方向に進めて係合し、上部ピン57aは矢印L1方向に退却させて解除状態にする。
次いで、図23(b)に示すように、支柱23、24の孔26bに下部ピン57bを係合させた状態で、ピストン58を矢印N方向に引いて支柱23、24(ガイドタワー)をD方向に上昇させる。なお、図23(a)ではピン57bか楕円状の係合孔26bの上部に接していないが、図23(b)のようにピストン58を矢印N方向に引き上げて楕円状の係合孔26bの上部にピン57bを接触させ、さらにピストン58を矢印N方向に引いて支柱23、24(ガイドタワー)をD方向に上昇させるものである。
次いで、図23(c)に示すように、上部ピン57aを矢印L2方向に進めて孔26dに係合する。その後下部57bを孔26bから矢印K2方向に退却させて解除状態にする。
次いで、図24(d)に示すように、上部ピン57aを孔26dに係合した状態でピストン58を矢印M方向に伸ばす。.
次いで、図24(e)に示すように、孔26bに下部ピン57bを矢印K1方向に進めて係合し、上部ピン57aは矢印L1方向に退却させて解除状態にする。
次いで、図24(f)に示すように、支柱23、24の孔26bに下部ピン57bを係合させた状態で、ピストン58を矢印N方向に引いて支柱23、24(ガイドタワー)をD方向に上昇させる。
このような作動を繰り返して、クライミング装置の尺取り虫的な間欠動作で、ガイドタワーを持ち上げ、ガイドタワーを高くするものであり、またクライミング装置の尺取り虫的な間欠動作でガイドタワーを下げる作動を行わせるものである。
本発明の実施形態の塔状構造物の構築を示す斜視図 本発明の実施形態の支持機構を示す斜視図 本発明の実施形態の支持機構の平面図 本発明の実施形態の支持機構の断面図 本発明の実施形態の支持機構のガイドローラーを示した図 本発明のもう1つの実施形態の支持機構を示した図 本発明の実施形態のクライミング装置の斜視図 本発明の実施形態のクライミング装置の側面図 本発明の実施形態のクライミング装置の平面図 本発明の実施形態のクライミング装置の断面図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例のクライミング装置の伸縮機構を説明する図 本発明の実施例のクライミング装置の伸縮機構を説明する図 本発明の実施例のクライミング装置の伸縮機構を説明する図 本発明の実施例のクライミング装置の伸縮機構を説明する図
符号の説明
1a〜1c ブロック塔体構造物
1d 発電記
1e 羽根
2、2a、2b ガイドタワー
2c、2d、2e 継ぎ枠
3 支持機構
5 クライミング装置
6、61 台車
7 支持台
10 基礎部
21〜24 支柱
25 案内レール
26 長孔
27 梁
28a、28b 帯体
29a、29b 当板
32a ヒンジ
34a ネジ軸
35a、35b 接続具
36 連結部材
37 ガイドローラ
38 フレーム
39 補強部材
40 フレーム部材を接合部
41 締め付け具
42 取付け治具
53 ビーム
53a ビームの張出部
54 連結部材
55 開放部
56 柱状脚部
57 伸縮機構のピン
58 伸縮機構
63、64 吊り用門型フレーム
65 吊下げ部材
69 緩衝部材

Claims (6)

  1. 基礎部に最下部となるブロック塔体構造物を立設し、前記最下部ブロック塔体構造物を囲むように支柱で構成されているガイドタワーを組み立て、前記ガイドタワーに伸縮機構及び台車を備えたクライミング装置を取り付け、前記クライミング装置を停止させてその伸縮機構の間欠動作で前記ガイドタワーの持ち上げ及び下げる操作によりガイドタワーの継ぎ枠の接続及び取外しを行うものであり、また前記クライミング装置はその伸縮機構の間欠動作で前記ガイドタワーに沿って昇降して塔体構造物を持ち上げ複数個のブロック塔体構造物を接続して塔状構造物を構築する方法であって、塔体構造物とガイドタワーの間には支持機構が設けられており、前記支持機構はフレームとその外側に設けられたガイドローラ並びにその内側に設けられた塔体を締め付ける帯体及び前記帯体を揺動可能に連結する手段と長さ調整手段介して前記フレームに連結しているものであることを特徴とする塔状構造物の構築方法。
  2. 支持機構は、フレームの内側に設けられた塔体を締め付ける上側帯体と下側帯体からなり、上側帯体は上側当板に連結され、前記上側当板にヒンジで揺動できるように連結されて、ヒンジは間隔調整部材を介して上側の接続具に連結され、下側帯体は下側当板に連結され、前記下側当板にヒンジで揺動できるように連結されて、ヒンジは間隔調整部材を介して下側の接続具に連結され、上側接続具と下側接続具は連結部材を介してフレームに連結していることを特徴とする請求項1に記載の塔状構造物の構築方法。
  3. 支持機構は、上側帯体は上側当板に締め付け具を介して連結され、下側帯体は下側当板に締め付け具を介して連結されていることを特徴とする請求項2に記載の塔状構造物の構築方法。
  4. 支持機構は、上側当板とヒンジと上側の接続具及び下側当板とヒンジと下側の接続具並びにガイドローラが、塔体のほぼ中心とガイドタワーを構成する支柱の間に、ほぼ一直線に配設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の塔状構造物の構築方法。
  5. 支持機構は、そのフレームが接合部で接合されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の塔状構造物の構築方法。
  6. クライミング装置により複数個のブロック化された塔体構造物を持ち上げる複数個のブロック塔体構造物を接続して塔状構造物を構築し、さらに発電機を組み立て、次いで羽根を発電機に組み付け風力発電機を構築するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の塔体構造物の構築方法。
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