JP4343646B2 - ガイドタワーを構成する支柱及びその支柱を用いた風力発電機の構築方法。 - Google Patents

ガイドタワーを構成する支柱及びその支柱を用いた風力発電機の構築方法。 Download PDF

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Description

本発明は、風力発電機の構築に用いるガイドタワーを構成する支柱及びその支柱を用いた風力発電機の構築方法に関するものである。
一般に、高い塔は複数個のブロック構造物を接続して構築するもので、その構築に際しては、基礎の上に一番下のブロック化された構造物を立設し、次いでブロック化された構造物をトラッククレーン、クライミングクレーン等で吊り上げて順次、上に重ねて高い鉄塔を構築するものである。
また、風力発電機のような塔もブロック化された鉄塔構造物、発電機や羽根等の構造物を順次、大型のトラッククレーンやクライミングクレーンで吊り上げて構築するものである。風力発電機は道路が整備されていないような山や海岸に建設することが多く、まずは塔構築用の大型トラッククレーンを搬入する道路を整備して、また大型のトラッククレーンを設置する作業場所を確保をしなければならなかった。このように鉄塔を構築する準備段階での道路整備は、風力発電機を構築する工事期間やその工事費用に大きく影響するという問題があり、この対策が求められていた。本発明者は、そのような要求に応じて効率的に風力発電機などの塔状構造物の構築方法について提案した(特許文献1、2)。
特開2002−242483号公報 特開2003−184730号公報
本発明は、先に提案とした風力発電機などの塔状構造物の構築方法において、塔体構造物を囲むように組み立てるガイドタワーを構成する支柱を改善し、風力発電機の構築作業をより効率的に行なうことができるようにするガイドタワーを構成する支柱用及びそのガイドタワーを構成する支柱を用いた風力発電機の構築方法を提供するものである。
本発明は、クライミング装置による風力発電機の構築に用いるガイドタワーを構成する支柱において、前記クライミング装置の伸縮機構のピンを係合させる支柱は、縦部材と横部材で形成された長尺の骨組及び前記骨組の1つの面に設けられた前記クライミング装置の伸縮機構のピンを係合させる長孔を複数個形成した板部材からなり、前記長孔は上部及び下部に補強部材を設けていることを特徴とする風力発電機構築用のガイドタワーを構成する支柱である。
また、本発明は、クライミング装置による風力発電機の構築に用いるガイドタワーを構成する支柱において、前記クライミング装置の伸縮機構のピンを係合させる支柱は縦部材と横部材で形成された長尺の骨組及び前記骨組の1つの面に設けられた前記クライミング装置の伸縮機構のピンを係合させる長孔を複数個形成した板部材からなり、前記長孔は上部及び下部に補強部材を設けているものであり、支柱の長手方向端部には接合部を設けていることを特徴とする風力発電機構築用のガイドタワーを構成する支柱である。
また、本発明の風力発電機構築用のガイドタワーを構成する支柱は、伸縮機構のピンを係合させる長孔が、長尺の骨組を形成する横部材で区画されおり、各長孔の上部及び下部の補強部材は前記横部材に接触していることを特徴とするものである。
また、本発明の風力発電機構築用のガイドタワーを構成する支柱は、伸縮機構のピンを係合させる長孔は、楕円状の長孔で、長孔の中間部は伸縮機構のピンの太さより幅が広く、長孔の上部及び下部はピンの太さに対応した大きさであることを特徴とするものである。
また、本発明の風力発電機構築用のガイドタワーを構成する支柱は、支柱の長手方向の端部の接合部は、1方の端部には接合ピン挿入穴とボルト穴と作業用穴、もう1方の端部には接合ピンとボルト穴と作業用穴が設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明は、基礎部に最下部となるブロック塔体構造物を立設し、前記最下部ブロック塔体構造物を囲むように支柱で構成されているガイドタワーを組み立て、塔体構造物との間に支持機構を設けたもので、前記ガイドタワーは、請求項1〜5のいずれかに記載のガイドタワーを構成する支柱で構成されているものであり、前記ガイドタワーに伸縮機構を備え台車を載置したクライミング装置を取り付け、前記クライミング装置を停止させてその伸縮機構の間欠動作で前記ガイドタワーの持ち上げ及び下げる操作によりガイドタワーの継ぎ枠の接続及び取外しを行うものであり、また前記クライミング装置はその伸縮機構の間欠動作で前記ガイドタワーに沿って昇降してブロック化された塔体構造物を持ち上げて接続して塔状構造物を構築し、次いで発電機及び羽根を組み付けることを特徴とする風力発電機の構築方法である。
また、本発明の風力発電機の構築方法は、ガイドタワーと塔体構造物との間に設けられている支持機構が、フレームとその外側に設けられたガイドローラ並びにその内側に設けられた塔体を締め付ける帯体及び前記帯体を揺動可能に連結する手段と長さ調整手段介して前記フレームに連結しているものであることを特徴とするものである。
本発明のガイドタワーを構成する支柱によれば、支柱が縦部材と横部材で形成された長尺の骨組と骨組の1つの面に設けられた伸縮機構のピンを係合させる長孔を複数個形成した板部材からなるもので、板部材は1つの面だけであるから受ける風圧が小さい、これは支柱が縦部材と横部材で形成された骨組であり、3つの面は風が通り抜けられるので受ける風圧が小さく、多少の風でも構築作業を行うことができる。すなわち風力発電機は風の日が多くまた風の強い場所に設置するものであるが、ガイドタワーを構成する支柱の受ける風圧が小さいので、風でガイドタワーの揺れが少ない、風でも構築作業を中止することなく、安全に風力発電機の高い塔状構造物を構築することができるものである。
また、クライミング装置の伸縮機構のピンを係合させる孔は、クライミング装置で塔体構造物、発電機及び羽根を持ち上げるときにその荷重に耐えるものでなければならない。そこで、従来はブロック状の部材にピンを係合させる孔を穿設したものを用いていたが、これではコストが高く、また支柱は重いものであった。本発明では、板部材にピンを係合させる長孔を穿設したものであるから、軽量化が図られ、またピンを係合させる長孔の上部及び下部に補強部材を設けることにより、クライミング装置で持ち上げる塔体構造物、発電機及び羽根の荷重に耐えるようにしたものであり、ピンを係合させる長孔を有するものを容易に、かつ安価に製作することができたものである。
また、クライミング装置の伸縮機構のピンを係合させる孔を長孔とすることにより、風でガイドタワーが捩じれたり、またクライミング装置が揺れたりしても、クライミング装置のピンを支柱の孔に係合させることが容易になり、多少の風でも作業を中止することなく、安全に風力発電機を構築することができるものである。
また、支柱の長手方向端部には接合部を設けていることにより、風でも支柱の接続作業を容易におこなうことができる。また接合部を設けていることにより、支柱同志を真っ直ぐに接続することができるものである。また支柱を真っ直ぐに接続することにより、クライミング装置の昇降を円滑に、かつ安全に行うことができるものである。
本発明の実施の形態について、図1〜図12を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態の塔状構造物の構築に用いるガイドタワーを構成する支柱の斜視図である。図2は本発明の実施形態の塔状構造物の構築について概略を示す斜視図である。図3は図1に示した支柱の正面図、図4は図3の断面図、図5は図1に示した支柱を内側から見た斜視図、図6は図1に示した支柱の接続を示す図、図7は図1に示した支柱の楕円状長孔とピンの挿入を示す斜視図である。図8は図2に示したクライミング装置5の一例を詳細に示した斜視図、図9は図8の側面図、図10は図8の平面図、図11は図9のX−X断面図、図12はクライミング装置の伸縮機構の示した図である。図13は本発明の実施形態の塔体構造物とガイドタワーの間の支持機構の取付けを示す斜視図、図14は本発明の実施形態の支持機構を示す平面図、図15は図14の支持機構の破線X−Xの断面図である。
まず、図2で本発明の実施形態の塔状構造物の構築について説明する。
図2に示すように、ブロックの塔体構造物1aを囲むようにガイドタワー2を組立てる。ガイドタワー2は支柱21〜24で構成されている。支柱21〜24はクライミング装置により持ち上げられ、支柱21〜24は接続部9で接続されて高くなっている。また支柱21〜24には、梁27(その一部を破線で示した)や図示していないトラスが設けられて強固な構造のガイドタワー2になっている。また、ブロック塔体構造物の最下部となる塔体構造物は構築しようとする塔の正規の位置に、その基礎部にしっかりと正規に設てられているものである。
ガイドタワー2を構成している支柱21〜24のうち、支柱23、24は、クライミング装置の伸縮機構のピンを係合させる支柱である。また、支柱23、24は、持ち上げられたブロック塔体構造物等を搬入する側の支柱で、ブロック塔体構造物等を搬入する位置(図2ではガイドタワー2の上方の位置のように)では支柱23と24の間に梁を設けないで、持ち上げられたブロック塔体構造物等を容易に搬入できるようにしている。また、塔体構造物1aとガイドタワー2を構成している支柱21〜24との間には支持機構3を設けている。
ガイドタワー2に伸縮機構を備えたクライミング装置5を取り付ける。
クライミング装置5には、構造物を保持し横方向に移動させる台車6が載置されている。
クライミング装置5は、その柱状脚部に設けられている伸縮機構のピンを支柱23、24の長孔と係合させて、ガイドタワー2に沿って上昇・下降するものであり、ブロック化されて塔体構造物、発電機及び羽根を持ち上げるものである。 また、クライミング装置5は、下に停止して伸縮機構のピンを支柱23、24の長孔と係合させて、ガイドタワー2を持ち上げるものであり、持ち上げられたガイドタワー2の支柱21〜24の下に、さらに支柱を接続してガイドタワーを高くするものである。
図1及び図3〜図7でガイドタワーを構成する支柱のうちクライミング装置の伸縮機構のピンを係合させる支柱について説明する。
図1及び図3に示すように、支柱は、縦部材71a〜71dとそれらを上部横部材72、中間部の複数の横部材76、下部横部材74で連結して長尺で断面四角形の骨組を形成している。縦部材71a〜71d、横部材72、76、74としてはアングルを用いる。また縦部材71bと71cの間の補強部材84、上部横部材72の間の補強部材85、上部横部材72と中間部の横部材76の間の補強部材86のように適宜の位置に補強部材を設けて強固な構造の骨組にする。
縦部材71a〜71dと上部横部材72、中間部横部材76、下部横部材74で長尺に形成された骨組は、その縦部材71aと71bの面に長孔26を有する板部材70が設けられている。骨組の縦部材71bと71cの面、縦部材71cと71dの面及び縦部材71dと71aの面には板部材を設けないで、支柱の受ける風圧を小さくしている。
また、縦部材71a〜71dと上部横部材72、中間部横部材76、下部横部材74で長尺に形成された支柱は、その長手方向の一方の端部(上部横部材72)には接合部73を設け、もう一方の端部(下部横部材74)には接合部75を設けている。
支柱の一方の端部の接合部73には、接合ピン挿入穴80aとボルト穴80bと作業用穴80cが設けられている。
支柱のもう一方の端部の接合部75には、接合ピン81とボルト穴80bと作業用穴80cが設けられている。
支柱に設けられる板部材70の複数個の長孔26について、図1及び図3〜図5で説明する。
図1及び図3〜図5に示すように、支柱の縦部材71aと71bの面に複数個の長孔26を有する板部材70が設けられており、長孔26は支柱を形成する横部材で72、76、74でそれぞれが区画されている。複数個の長孔26は、板部材70にほぼ等間隔に設けることが好ましい。
長孔26は、その上部に補強部材77を設け、その下部に補強部材78を設けている。補強部材77、78は横部材と接するように設ける(図4の断面図、図5の側から見た斜視図参照)。
このように、長孔26を横部材で区画し、長孔26の上部と下部に補強部材を設け長孔26にかかる荷重を支えるようにし、また補強部材77、78を横部材と接するように設けることにより、長孔26にかかる荷重を補強部材77、78及び横部材で支えることにより、板部材70を厚くしなくてもクライミング装置で持ち上げる塔体構造物、発電機及び羽根の大きな荷重に耐えることができるものである。
図7(a)〜(c)で長孔と伸縮機構のピンの挿入について説明すると、図7(a)に示すように板部材70の長孔26にクライミング装置の伸縮機構58のピン57を挿入するものであり、図7(b)に示すようにピン57は長孔26の下部に接する場合、あるいは図7(c)に示すようにピン57は長孔26の上部に接する場合がある。
長孔26は楕円状の長孔とすることが好ましい。楕円状の長孔は図7(a)から明らかなように、長孔26の中間部は伸縮機構のピン57の太さより幅が広くなっており、長孔26とピン57の位置が上下、左右に少々のズレがあっても、ピン57を長孔26に容易に挿入することができるものである。
また、図7(b)(c)から明らかなように、長孔26の上部及び下部はピン57の太さに対応させた曲面とすることにより、長孔26の上部及び下部にピン57を安定させることができる。さらに長孔26の幅の広い中間部から上部及び下部にかけてテイパーが付いているので、長孔26に挿入された伸縮機構のピン57は、長孔26の上部及び下部に滑らかな移動で安定させることができる。
なお、ピン57は長孔26との関係を説明するために細く図示しているが、ピン57はクライミング装置の昇降に耐える強度を有しているものである。
支柱の接続について、図1、図3及び図6で説明する。
図3の上方に示した支柱の長手方向端部(下部横部材74)の接合部75と、下方に示した支柱の長手方向端部(上部横部材72)の接合部73を接続するものである。
接合部75と接合部73の詳細を図6(a)〜(c)に示すと、図6(a)に示すように、接合部73の接合ピン挿入穴80aと接合部75の接合ピン81の位置及び接合部73のボルト穴80bと接合部75のボルト穴80bに合わせる。この位置合わせの調整は、接合部73と75の作業用穴80cに操作棒を挿入してそれらの位置合わせを行う。
次いで、図6(b)(c)に示すように、接合ピン挿入穴80aに接合ピン81を嵌め、またボルト穴80bにボルト82を挿入し、ナット83で固定して支柱の接続を行う。
支柱の長手方向の端部に設ける接合部73と75は、図1に示すように縦部材71a〜71dのそれぞれの端部に設けられており、それぞれの接合部73と75を係合させることにより、支柱同志を真っ直ぐに接続することができるものである。
図2に示した、ガイドタワー2に取り付けられる伸縮機を備え台車を載置したクライミング装置について、図8〜図11を参照して説明する。
図8〜図11に示すように、クライミング装置5は、張出部53aを有する2個のビーム53及びその一方の端を連結部材54でコの字型フレームを形成し、もう一方には持ち上げた塔体構造物等を横方向に搬入できる開放部55になっているものであり、このクライミング装置5のコの字型フレームは、ガイドタワーを構成する支柱21、22、23、24の外周に位置するように取り付けられる。
また、クライミング装置5のコの字型フレームは、図11に示すように、張出部53aの端部に部材54a(破線で示した)を連結してフレームを補強することが好ましい。
コの字型フレームは、吊り用門型フレーム63、64の吊下げ部材65に、塔体構造物、発電機、羽根を吊下げる場合に、作業しやすいものである。吊下げ部材65に塔体構造物、発電機、羽根を吊下げてクライミング装置5を上昇させる場合には、張出部53aの端部に部材54aを連結して強固な構造にすることにより、安全に塔体構造物、発電機、羽根を持ち上げることができるものである。
また、クライミング装置5のコの字型フレームには、ガイドタワーの支柱23、24に対応するように、2個のビーム53の各々から下方に柱状脚部56が設けられている。支柱23、24は、クライミング装置の伸縮機構のピンを係合させる支柱であり、また持ち上げられたブロック塔体構造物等を搬入する側の支柱(「搬入側支柱」という)。柱状脚部56の各々にはシリンダとピストンを備えた伸縮機構58が設けてられている(図8及び図9参照)。また伸縮機構58のピストンには、搬入側支柱23、24の長孔26に係合するピン57が設けてられている(図11参照)。長孔26と挿入されるピンについては、図7(a)〜(c)に示したように行われる。
柱状脚部56には、その内側に部材53b、53cが設けられている。部材53b、53cにはローラ60が設けられている。また連結部材54にはローラ59が設けられている(図7及び図8参照)。
クライミング装置5は、ガイドタワーの搬入側支柱23、24をローラ60で挟持している。また支柱21、22には連結部材54のローラ59が接して円滑に昇降できるようになっている。(図8〜図10参照)。
なお、図8〜図10には、ガイドタワーの搬入側支柱23、24に案内レール25を設け、ローラ60の凹部で案内レール25を挟持するようにして、クライミング装置5を安定的に上昇、下降させる場合を図示した。
クライミング装置5は、張出部53aを有する2個のビーム53に台車61が載置されている。2個のビーム53にはレール51が設けられ、台車61はその車輪62で横方向に走行できるように載置されている。
台車61には、吊り用門型フレーム63、64が設けられ、その上部に吊下げ部材65を設けている。また、吊り用門型フレーム63、64のそれぞれに、吊り上げる羽根を保持する緩衝部材としてのバネ69が設けられている。
また、台車61には、破線で示したように横部材67を設けた柱66を取り付けることが好ましい。横部材67にチェーンブロックとフック68を取り付けて、門型フレーム63、64及び上部の吊下部材65を持ち上げるようにしている。また横部材67を柱66に回転可能に取り付け、持ち上げた門型フレーム63、64及び上部の吊下部材65を矢印のように回転させることができるようにしている(図8参照)。
ガイドタワーの支柱23、24には、複数個の長孔26が設けられているものであり、図1及び図3〜図7で述たような支柱である。
クライミング装置5は、搬入側支柱23、24の長孔26に伸縮機構58のピン57を係合させ、伸縮機構58のシリンダとピストンの尺取り虫的な間欠動作によりガイドタワーに沿って上昇・下降するものであり、クライミング装置5で塔体構造物等を吊り上げるものである。
図12にクライミング装置の伸縮機構の一例を示す。
伸縮機構58はクライミング装置の柱状脚部56に設けられている。伸縮機構58は、上部シリンダ58aと下部シリンダ58bの2個のシリンダで構成されている。上部シリンダ58aはピストン58c及び上部ピン57aで構成され、下部シリンダ58bはピストン58d及び下部ピン57bで構成されている。
板部材70の長孔26は、上部補強部材77と下部補強部材78が設けられ、上部補強部材77と下部補強部材78は横部材76と接触して補強されている。この長孔26に上部ピン57aを挿入して係合させ、また下部ピン57bを挿入して係合させるものてある。なお上部ピン57a、下部ピン57bを長孔26に挿入させる手段、あるいは長孔26から上部ピン57a、下部ピン57bを退却させる手段は図示していないか、例えばピストンによるものである。
クライミング装置5は、その柱状脚部56を台に載置して停止させ、クライミング装置5の伸縮機構58のピン57を搬入側支柱23、24の長孔26に係合させて、伸縮機構58のシリンダとピストンによる尺取り虫的な間欠動作で、ガイドタワーを持ち上げる操作及びガイドタワーを下降させる操作を行うものである。なお、ガイドタワーは支柱21〜24を梁やトラスで結合して強固な骨組にしているので、ガイドタワーを構成する支柱のうちの搬入側支柱23、24に、クライミング装置5の尺取り虫的な間欠動作を作用させることにより、ガイドタワーを持ち上げ、または下降させることができるものである。
次に、図2に示した塔体構造物1aとガイドタワー2を構成している支柱21〜24との間に設けられた支持機構3について説明する。
支持機構3は、塔体構造物1aにガイドタワーを安定的に支持するものである。ブロック塔体構造物の最下部となる塔体構造物は、塔の正規の位置に、基礎部にしっかりと設てられているものであり、この塔体構造物1aに支持機構3でガイドタワーを支持することによりガイドタワーは安定する。
このように支持機構3で支持されているガイドタワーに沿ってクライミング装置5は上昇・下降するので、塔体構造物等の持ち上げ等の作業を安全に行うことができるものである。また支持機構3にはガイドタワーを構成する支柱21〜24とローラで接しているので、ガイドタワーの持ち上げ及び降下させる操作を円滑かつ安全に行うことができるものである。
支持機構について図13〜図15に示す。
図13の斜視図に支持機構の一部を拡大して示すように、塔体1aの上側を帯体28aで締め付け、下側を帯体28bで締め付ける。上側の締め付け帯体28aは当板29aに連結され、当板29aのフランジ部30aにピン32cでヒンジ32aが揺動できるように連結されている。ヒンジ32aに接続されているネジ軸34aは接続具35aに間隔を調整してナット31aと31cで固定される。また下側の締め付け帯体28bは当板29bに連結され、当板29bのフランジ30bにピン32cでヒンジ32bが揺動できるように連結されている。ヒンジ32bのネジ軸34bは接続具35bに間隔を調整してナットで固定される。上側の接続具35aと下側の接続具35bは連結部材36に接続され、連結部材36はフレーム38に連結されている。また連結部材36には補強部材39が設けられている。フレーム38の外側角の取付け治具42ではガイドローラ37が設けられており、ガイドローラ37の溝37aが支柱21〜24の角21a〜24aに適合しているものである。
上記支持機構の詳細は、図14及び図15に示すように、支持機構のフレームは、フレーム部材を接合部40で接合して四角形のフレーム38に構成され、フレーム38は4本の支柱21〜24の内に位置するサイズに形成される。
2個の締め付け帯体28aと28bは上と下で(図15参照)、塔体1aを締め付ける締め付けるもので、これにより塔体構造物に安定的に支持することができるものである。上側の帯体28aは当板29aの間に渡され、締め付け具41、例えばターンバックルで締め付ける。帯体28aは4個の当板29aの間に掛け渡されて締め付け具41で塔体構造物1aを締め付け、また下側の帯体28bも4個の当板29bの間に掛け渡されて締め付け具41で塔体構造物1aを締め付けるものである。
塔体1aの上側を締め付ける帯体28aは上側の当板29aに連結される。当板29aにはヒンジ32aが連結され、ヒンジ32aにはネジ軸34aが接続されており、ネジ軸34aはネジ軸を調整する接続具35aに連結されている。ヒンジ32aは、そのピン32cを当板29aのフランジ部30aの穴に挿入してピン32cで揺動可能に連結されている。またヒンジ32aに接続されているネジ軸34aは、間隔を調整し、接続具35aにナット31aと31cで固定される。
塔体1aの下側を締め付ける帯体28bは下側の当板29bに連結される。当板29bにはヒンジ32bが連結され、ヒンジ32bにはネジ軸34bが接続されており、ネジ軸34bはネジ軸を調整する接続具35bに連結されている。ヒンジ32bは、そのピン32cを当板29aのフランジ部30bの穴に挿入してピン32cで揺動可能に連結されている。またヒンジ32bに接続されているネジ軸34bは、間隔を調整し、接続具35bにナット31bと31dで固定される。
上側の接続具35aと下側の接続具35bは連結部材36に接続され、連結部材36はフレーム38に連結されている。また連結部材36は補強部材39でフレーム38に連結されている。
ヒンジ32aはピン軸32cを当板29aのフランジ部30aに回転可能に設けられ、またヒンジ32bもピン軸32cを当板29bのフランジ部30aに回転可能に設けられている。これにより、塔体構造物1aが風で揺れたり、あるいはガイドタワー2が風で揺れたり、ガイドタワー2に捩じれや曲りがあっても、締め付け帯体28a、28bとフレーム38とガイドローラ37で、塔体構造物1aにガイドタワーを安定的に支持することができるものである。
ヒンジ32aに接続されているネジ軸34aは間隔を調整し、接続具35aにナット31aと31cで固定され、またヒンジ32bに接続されているネジ軸34bは間隔を調整し、接続具35bにナット31bと31dで固定される。これにより、締め付け帯体28a、28bとガイドローラ37の間隔を調整することができるものである。
ガイドローラ37は、フレーム38の外側の取付け治具42に設けられ、支柱21〜24に対向している。ガイドローラ37には支柱21〜24の角21a〜24aに対応した溝37aが設けられており、これにより、支柱21〜24を円滑に上昇・下降させることができるものである。
また、図14の破線X−X及び図15の示したように、塔体構造物1aのほぼ中心Oから一直線に、当板29aと29b、ヒンジ32aと32b、ネジ軸34aと34b、接続具35aと35b、連結部材36、ガイドローラ37が配設されていることにより、塔体構造物とガイドタワーの間を安定的に支持することができ、かつクライミング装置により持ち上げるガイドタワーを安定的で円滑に上昇・下降させることができるものである。またガイドタワーを構成する支柱21〜24に捩じれがある場合、風でガイドタワーや塔体構造物が揺れたり捩じれりした場合でも、当板29a、29bのそれぞれにヒンジ32a、32bが設けられていので、このような変化に支持機構が対応できるものである。
本発明の実施例について、図16〜図25を参照して説明する。
図16〜図25は、実施例の風力発電機の構築工程を示す図である。
まず、図16(a)に示すように、基礎部10に鉄塔の最下部となるブロックの塔体構造物1aを立設する。最下部となるブロックの塔体構造物1aは、仮設ではなく正規位置しっかりと立設する。
次いで、図16(b)に示すように、ベース11を設置し、最下部ブロックの塔体構造物1aを囲むように4本の支柱からなるガイドタワー2aとガイドタワー2bを接続し組立てる。
次いで、図16(c)に示すように、塔体構造物1aとガイドタワー2a、2bの間に支持機構3を取り付ける。支持機構3は、上述した図13〜図15に示したものである。
ガイドタワー2bは、図16(c)X1−X1の断面図に示すように、支柱21〜24のそれぞれは梁27やトラスで結合されて強固な構造になっている。
またガイドタワーを構成する支柱21〜24と塔体構造物1aとの間に支持機構3が取り付けられている。
ガイドタワー2aは、図16(c)X2−X2の断面図に示すように、支柱21と22、支柱22と23、支柱24と21の間の3箇所を梁27やトラスで結合して強固な構造とする。支柱23と24の間には梁やトラスを設けず、持ち上げた塔体構造物等を台車で搬入できるようにしている。支柱23と24はクライミング装置の伸縮機構のピンを係合させる支柱であり、また搬入側の支柱である。
支柱21〜24は、図1及び図3〜図6で説明したような長手方向の端部に接合部を設けたものを用いて順次接続して高くするものであり、また支柱23と24には、図1及び図3〜図5で説明したような縦部材71aと71bの面に長孔26を有する板部材70が設けらた支柱を用いてクライミング装置の伸縮機構のピンと係合させるようにするものである。クライミング装置は図7〜図11に示したものである。
また、支柱21〜24は梁やトラスで結合して強固な構造のガイドタワーを構成しているもので、搬入側支柱23、24の長孔26にクライミング装置の伸縮機構のピンを係合させて、クライミング装置によりガイドタワーを持ち上げることができるものである。すなわち、支柱21と支柱22には、伸縮機構のピンが係合していないが、ガイドタワーを構成している支柱21〜24が梁やトラスで強固な構造となっているので、搬入側支柱23、24にクライミング装置の伸縮機構のピンを作用させるだけで、ガイドタワー全体を持ち上げることができるものである。
次いで、図17(d)とそのX3−X3断面図に示すように、搬入側支柱23と24の近傍に支持台7を設け、図17(e)に示すように、ガイドタワー2a、2bにクライミング装置5を取り付ける。クライミング装置5の柱状脚部56を支柱23と24に位置させ、支持台7に載置する。
次いで、図17(f)に示すように、台車の吊り用門型フレームの吊下げ部材65でブロックの塔体構造物1bを吊り、図18(g)に示すように、クライミング装置5の伸縮機構を作動させその尺取り虫的な間欠動作により矢印のように上昇させ、図18(h)とそのX4−X4断面図にに示すように、台車を横方向に移動させて、ブロック塔体構造物1bを矢印のようにブロック塔体構造物1aの上の位置に搬入し、ブロック塔体構造物1aと1bを接続する。
次いで、図18(i)に示すように、クライミング装置5の台車をガイドタワーの外に移動させて、クライミング装置5の伸縮機構を作動して下降させ、柱状脚部56を支持台7に載置する。また塔体構造物1aに接続したブロック塔体構造物1bとガイドタワー2bの間に支持機構3を取り付ける。
次いで、図19(j)に示すように、柱状脚部56を支持台7に載置して、クライミング装置5の伸縮機構を作動させ、ガイドタワー2aと2bを持ち上げる。ガイドタワー2a、2bは支柱21〜24を梁やトラスで強固な構造となっているので、支柱23、24をクライミング装置の伸縮機構のピンと作用させるだけでガイドタワー全体(2a、2b)が持ち上げられる。
また、塔体構造物1a、1bとガイドタワー2a、2bの間に図13〜図15に示したような支持機構3が取り付けられているので、ガイドタワー2aと2bは円滑に持ち上げられる。
次いで、図19(k)に示すように、持ち上げたガイドタワー2aと2bの下に台車8で、継ぎ枠2cを搬入して、ガイドタワー2bの下に継ぎ枠2cを継ぎ足す。
継ぎ枠2cは、ガイドタワー2a、2bと同様に、4本の支柱で構成されているものである。
ガイドタワー2bの下に継ぎ足す方法としては、ガイドタワー2bを構成する支柱21〜24のそれぞれの下に継ぎ足す支柱を接続する(支柱の接続は図3及び図6参照)。その後に継ぎ足した支柱に梁やトラスを設けて、強固な構造の継ぎ枠2cにする場合、あるいは予め支柱に梁やトラスを設けて継ぎ枠2cを形成し、それをガイドタワー2bの下に搬入して接続する。
図19(j)(k)の工程を繰り返して、図20(l)に示すように、継ぎ枠2d及び継ぎ枠2eを接合してガイドタワーを高くする。
次いで、図20(m)に示すように、高くなったガイドタワー2a〜2eに沿って、台車の吊下げ部材65にブロックの塔体構造物1cを吊り、クライミング装置5を上昇させ、図21(n)に示すように、台車を横方向に移動させてブロック塔体構造物1cをブロック塔体構造物1bの上の位置に搬入し、ブロック塔体構造物1bにブロック塔体構造物1cを接続する。
次いで、図21(o)に示すように、ガイドタワー2a〜2eに沿って、台車の吊下げ部材65に発電機1dを吊り、クライミング装置5を上昇させ、台車を横方向に移動させてブロック塔体構造物1cの上の位置(破線で位置)に搬入し、ブロック塔体構造物1cに発電機1dを接続する。
次いで、図22(p)に示すように、ガイドタワー2a〜2eに沿って、台車の吊下げ部材65に羽根1eを吊りクライミング装置5を上昇させ、図23(q)に示すように、台車を横方向に移動させて発電機1dに羽根1eを組み付ける。台車に羽根1eを吊るときは、図8に示した門型フレーム63の64の間に吊下げ部材65で羽根を吊り、緩衝部材としてのバネ69で羽根の翼を保持して揺れないようにする。また発電機1dに羽根1eを組み付けて台車を戻すときには、図8に示した破線で示したように柱66とその横部材67を用いて門型フレーム63、64と上部の吊下部材65を上げ、矢印のように回転させて、門型フレーム63、64が羽根1eに干渉しないようにして台車を戻す。
以上、図16(a)〜図23(q)で示したような工程で風力発電機を構築する。風力発電機を構築した後にガイドタワーを取り外する。
ガイドタワーの取り外しは、図24(r)に示すように、クライミング装置5を下降させて柱状脚部56を支持台7に載置する。そしてクライミング装置5の伸縮機構のピンを支柱23、24の長孔に係合させてガイドタワー2a〜2eを支える。ガイドタワー2a〜2eは支柱21〜24を梁やトラスで強固な構造となっているので、支柱23、24をクライミング装置の伸縮機構のピンで支えるだけで、ガイドタワー全体が支えることができる。
ここで、ガイドタワーの継ぎ枠2eを構成している支柱の接続を解除して継ぎ枠2eを搬入台車8で横に搬出して取り外す。次いでガイドタワーを下降させて、ガイドタワーの継ぎ枠2dを構成している支柱の接続を解除して継ぎ枠2dを搬入台車8で横に搬出して取り外す。また同様にして継ぎ枠2cも取り外す。
継ぎ枠2c〜2eを取り外して低くなったガイドタワー2a、2bは、通常の解体作業で取り外する。このようにして図25(s)に示すようなブロック塔体構造物1a、1b、1c、発電機1d、羽根1eよりなる風力発電機が構築される。
クライミング装置の伸縮機構について説明する。
図26〜図28は、クライミング装置がガイドタワーに沿って上昇する場合を説明する図である。
図29〜図31は、クライミング装置によりガイドタワーを持ち上げる場合を説明する図である。
図26〜図31には、図8〜図12に示したクライミング装置5について、その柱状脚部56及びシリンダとピストンの伸縮機構58の部分の概略図を示した。ガイドタワーの支柱23、24は伸縮機構58と対応する部分の概略図であり、説明のために長孔に26a〜26gの符号を付けている。なお長孔26a〜26gは支柱との関係で凹に図示したが、図1に示したように貫通したものである。
クライミング装置がガイドタワーに沿って上昇する場合について、図26(a)〜(d)、図27(e)〜(h)及び図28(i)〜(l)で説明する。
これは、風力発電機の構築工程を説明した図18(g)、図19(m)、図21(o)、図22(p)の工程のクライミング装置5の伸縮機構の尺取り虫的な間欠動作に相当するものである。
まず、図26(a)に示すように、ガイドタワーの搬入側支柱23、24の長孔26cに下部ピン57bを矢印K1方向に挿入し係合させる。上部ピン57aは矢印L1方向に退却させて解除状態にする。これは、柱状脚部56は支持台7に載置されてクライミング装置が停止している状態である。
次いで、図26(b)に示すように、支柱23、24の長孔26cに下部ピン57bを係合させた状態で、ピストン58を矢印M1方向に押出し、柱状脚部56を矢印Aのように支持台7から上昇させる(即ち、柱状脚部56の上昇とは、クライミング装置が上昇することである)。
なお、図26(a)ではピン57bか長孔26cの下に接触していないが、図7で示したように、ピン57を挿入した後に長孔26の下にピンは接触する。
次いで、図26(c)に示すように、長孔26fに上部ピン57aを矢印L2方向に挿入する。
次いで、図26(d)に示すように、ピストン58を矢印M2方向に引いて、上部ピン57aを長孔26fの下に接触させ係合させる。
次いで、図27(e)に示すようにピストン58を矢印N1方向に引いて、下部ピン57bを長孔26cのほぼ中央部に移動させてから、図27(f)に示すように下部ピン57bを孔26cから矢印K2方向に退却させて解除状態とする。
次いで、図27(g)に示すように、下部ピン57bが長孔26dのほぼ中央部に挿入できるようにピストン58を矢印N1方向に引き、次いで図27(h)に示すように、長孔26dのほぼ中央部に下部ピン57bを矢印K1方向に挿入する。
次いで、図28(i)に示すように、ピストン58を矢印M1方向に押出して下部ピン57bを長孔26dの下に接触させる。
次いで、図28(j)に示すようにピストン58を矢印M2方向に押出して、上部ピン57aを長孔26fのほぼ中央部に移動させてから、図28(k)に示すように上部ピン57aを長孔26fから矢印L1方向に退却させて解除状態とする。
次いで、図28(l)に示すように、長孔26dに下部ピン57bを係合させた状態で、ピストン58を矢印M1方向に押出し、柱状脚部56を矢印Aのように、さらに上昇させる。
このような作動を繰り返して、尺取り虫的な間欠動作でクライミング装置をガイドタワーに沿って上昇させるものである。
クライミング装置によりガイドタワーを持ち上げる場合について、図29(a)〜(d)、図30(e)〜(h)及び図31(i)〜(i)で説明する。
これは、風力発電機の構築工程を説明した図19(j)、図20(l)の工程のクライミング装置5の伸縮機構の尺取り虫的な間欠動作でガイドタワーを持ち上げる場合に相当するものである。
まず、図29(a)に示すように、クライミング装置はその柱状脚部56を支持台7に載置している。ガイドタワーの搬入側支柱23、24の長孔26bのほぼ中央部に、下部ピン57bを矢印K1方向に挿入する。上部ピン57aは矢印L1方向に退却させて解除状態にする。
次いで、図29(b)に示すように、ピストン58で下部ピン57bを矢印N1方向に引き、下部ピン57bを長孔26bの上に接触させ、さらにピストン58を矢印N1方向に引いて、支柱23、24(ガイドタワー)を矢印Dのように持ち上げる。
次いで、図29(c)に示すように、下部ピン57bを長孔26bの上に接触させて支柱23、24(ガイドタワー)を支えている状態で、長孔26dのほぼ中央部に上部ピン57aを矢印L2方向に挿入し、次いで図29(d)に示すように、ピストン58で上部ピン57aを矢印N2方向に押出して上部ピン57aを長孔26dの上に接触させる。
次いで、図30(e)に示すように、上部ピン57aを長孔26dの上に接触させて支柱23、24(ガイドタワー)を支えている状態で、長孔26bの上に接触している下部ピン57bを、そのほぼ中央部にくるように、ピストン58で矢印M1方向に押し、次いで、図30(f)に示すように、上部ピン57aで支柱23、24(ガイドタワー)を支えている状態で、下部ピン57bを矢印K2方向に退却させて解除状態にする。
次いで、図30(g)に示すように、上部ピン57aで支柱23、24(ガイドタワー)を支えている状態で、ピストン58を矢印M1方向に押出して、下部ピン57bを長孔26aのほぼ中央部に挿入できる位置に移動し、図30(h)に示すように、長孔26bのほぼ中央部に、下部ピン57bを矢印K1方向に挿入する。
次いで、図31(i)に示すように、ピストン58で下部ピン57bを矢印N1方向に引き、下部ピン57bを長孔26aの上に接触させて、下部ピン57bで支柱23、24(ガイドタワー)を支える状態とし、次いで、図31(j)に示すように、ピストン58で上部ピン57aを矢印M2方向に引いて、上部ピン57aが長孔26dのほぼ中央部に移動させてから、図30(k)に示すように上部ピン57aを長孔26dから矢印L1方向に退却させて解除状態とする。
次いで、図31(l)に示すように、ピストン58で下部ピン57bを矢印N1方向に引き、支柱23、24(ガイドタワー)を矢印Dのように、さらに上に持ち上げる。
このような作動を繰り返して、クライミング装置の尺取り虫的な間欠動作で、ガイドタワーを持ち上げるものである。
なお、図31(i)に示す、下部ピン57bが長孔26aの上に接触係合し、また上部ピン57aが長孔26dの上に接触係合している状態で、ピストン58で上部ピン57a及び下部ピン57bを上方向に動かして、支柱23、24(ガイドタワー)を持ち上げるようにしてもよい。
本発明の実施形態のガイドタワーを構成する支柱の斜視図 本発明の実施形態の塔状構造物の構築を示す斜視図 本発明の実施形態のガイドタワーを構成する支柱の正面図 本発明の実施形態のガイドタワーを構成する支柱の断面図 本発明の実施形態の支柱を内側から見た斜視図 本発明の実施形態の支柱の接続を示す図 本発明の実施形態の支柱のピンの挿入を示す斜視図 本発明の実施形態のクライミング装置の斜視図 本発明の実施形態のクライミング装置の側面図 本発明の実施形態のクライミング装置の平面図 本発明の実施形態のクライミング装置の断面図 本発明の実施形態のクライミング装置の断面図 本発明の実施形態の支持機構を示す斜視図 本発明の実施形態の支持機構の平面図 本発明の実施形態の支持機構の断面図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例の構築工程を示す図 本発明の実施例のクライミング装置の伸縮機構を説明する図 本発明の実施例のクライミング装置の伸縮機構を説明する図 本発明の実施例のクライミング装置の伸縮機構を説明する図 本発明の実施例のクライミング装置の伸縮機構を説明する図 本発明の実施例のクライミング装置の伸縮機構を説明する図 本発明の実施例のクライミング装置の伸縮機構を説明する図
符号の説明
1a〜1c ブロック塔体構造物
1d 発電記
1e 羽根
2 ガイドタワー
2a、2b ガイドタワー
2c、2d、2e 継ぎ枠
3 支持機構
5 クライミング装置
6、61 台車
7 支持台
26 長孔
27 梁
28a、28b 帯体
29a、29b 当板
35a、35b 接続具
36 連結部材
37 ガイドローラ
38 フレーム
53 ビーム
53a ビームの張出部
54 連結部材
55 開放部
56 柱状脚部
57 伸縮機構のピン
58 伸縮機構
63、64 吊り用門型フレーム
65 吊下げ部材
69 緩衝部材
70 板部材
71a〜71d 縦部材
72、74、76 横部材
73、75 接合部
77、78 補強部材
84、85、86 補強部材

Claims (7)

  1. クライミング装置による風力発電機の構築に用いるガイドタワーを構成する支柱において、前記クライミング装置の伸縮機構のピンを係合させる支柱は、縦部材と横部材で形成された長尺の骨組及び前記骨組の1つの面に設けられた前記クライミング装置の伸縮機構のピンを係合させる長孔を複数個形成した板部材からなり、前記長孔は上部及び下部に補強部材を設けていることを特徴とする風力発電機構築用のガイドタワーを構成する支柱。
  2. クライミング装置による風力発電機の構築に用いるガイドタワーを構成する支柱において、前記クライミング装置の伸縮機構のピンを係合させる支柱は、縦部材と横部材で形成された長尺の骨組及び前記骨組の1つの面に設けられた前記クライミング装置の伸縮機構のピンを係合させる長孔を複数個形成した板部材からなり、前記長孔は上部及び下部に補強部材を設けているものであり、支柱の長手方向端部には接合部を設けていることを特徴とする風力発電機構築用のガイドタワーを構成する支柱。
  3. 伸縮機構のピンを係合させる長孔は、長尺の骨組を形成する横部材で区画されおり、各長孔の上部及び下部の補強部材は前記横部材に接触していることを特徴とする請求項1または2に記載の風力発電機構築用のガイドタワーを構成する支柱。
  4. 伸縮機構のピンを係合させる長孔は、楕円状の長孔で、長孔の中間部は伸縮機構のピンの太さより幅が広く、長孔の上部及び下部はピンの太さに対応した大きさであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の風力発電機構築用のガイドタワーを構成する支柱。
  5. 支柱の長手方向の端部の接合部は、1方の端部には接合ピン挿入穴とボルト穴と作業用穴、もう1方の端部には接合ピンとボルト穴と作業用穴が設けられていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の風力発電機構築用のガイドタワーを構成する支柱。
  6. 基礎部に最下部となるブロック塔体構造物を立設し、前記最下部ブロック塔体構造物を囲むように支柱で構成されているガイドタワーを組み立て、塔体構造物との間に支持機構を設けたもので、前記ガイドタワーは、請求項1〜5のいずれかに記載のガイドタワーを構成する支柱で構成されているものであり、前記ガイドタワーに伸縮機を備え台車を載置したクライミング装置を取り付け、前記クライミング装置を停止させてその伸縮機構の間欠動作で前記ガイドタワーの持ち上げ及び下げる操作によりガイドタワーの継ぎ枠の接続及び取外しを行うものであり、また前記クライミング装置はその伸縮機構の間欠動作で前記ガイドタワーに沿って昇降してブロック化された塔体構造物を持ち上げて接続して塔状構造物を構築し、次いで発電機及び羽根を組み付けることを特徴とする風力発電機の構築方法。
  7. ガイドタワーと塔体構造物との間に設けられている支持機構は、フレームとその外側に設けられたガイドローラ並びにその内側に設けられた塔体を締め付ける帯体及び前記帯体を揺動可能に連結する手段と長さ調整手段介して前記フレームに連結しているものであることを特徴とする請求項6に記載の風力発電機の構築方法。
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