JP2005120309A - 自動車ドアシール材用epdmソリッドゴム組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 自動車車内の異臭源としてドアシール材も僅かではあるが一端を担っており臭気の少ないドアシール材が求められている。
【解決手段】 EPDMソリッドゴム製自動車ドアシール材3の臭気原因物質は加硫促進剤が分解して生成するアミンが一因であることが分かった。そこで、これらアミンと化合し揮発し難い物質を生成する化合物を添加することやアミンを吸着する物質を添加することによりこれを解決した。アミンと化合する物質としてはイソシアネート類,及び分解してイソシアン酸を生成するアゾ化合物等が挙げられ、アゾ化合物の例としてはアゾジカルボンアミドが挙げられ、その添加量としては0.001%〜2%重量部、好ましくは0.1〜0.5%重量部である。アミン吸着材としては、セピオライト系鉱物やグランドコールが挙げられ、添加量としては両者合わせて0.1〜40%重量部、好ましくは5%〜20%重量部である。
【選択図】 図2
【解決手段】 EPDMソリッドゴム製自動車ドアシール材3の臭気原因物質は加硫促進剤が分解して生成するアミンが一因であることが分かった。そこで、これらアミンと化合し揮発し難い物質を生成する化合物を添加することやアミンを吸着する物質を添加することによりこれを解決した。アミンと化合する物質としてはイソシアネート類,及び分解してイソシアン酸を生成するアゾ化合物等が挙げられ、アゾ化合物の例としてはアゾジカルボンアミドが挙げられ、その添加量としては0.001%〜2%重量部、好ましくは0.1〜0.5%重量部である。アミン吸着材としては、セピオライト系鉱物やグランドコールが挙げられ、添加量としては両者合わせて0.1〜40%重量部、好ましくは5%〜20%重量部である。
【選択図】 図2
Description
本発明は、自動車のボディとドアとの間を気密にシールするために用いられるドアシール材用のEPDMソリッドゴム組成物に関するものである。
従来、自動車の新車の車内の臭いは“新車の臭い”として寧ろ歓迎されていたが、昨今これが異臭として排撃される傾向が強くなった。自動車車内の異臭源としては内装材等が主なものであるが、ドアシール材も僅かではあるが一端を担っていた。
解決しようとする問題点は、自動車の車内で、異臭発生源の一つとなっているドアシール材であって、これを改良し、異臭発生の少ないドアシール材を提供しようとするものである。
本発明者は、鋭意研究の結果、臭気原因物質は加硫促進剤が分解して生成するアミンが一因であることが分かった。そこで、(甲)これらアミンと化合し揮発し難い物質を生成する化合物を添加すること及び/又は(乙)アミンを吸着する物質を添加することによりこれを解決した。
請求項1の発明に係る自動車ドアシール材用EPDMソリッドゴム組成物は、アミン構造を有する加硫促進剤を用いたEPDMソリッドゴム組成物において、イソシアネート類や分解してイソシアン酸を生成するアゾ化合物,及び/又は,セピオライト系鉱物やグランドコールを添加剤として有することを特徴とするものである。
請求項2の発明に係る自動車ドアシール材用EPDMソリッドゴム組成物は、アゾ化合物がアゾジカルボアミド(ADCA)であることを特徴とするものである。
請求項3の発明に係る自動車ドアシール材用EPDMソリッドゴム組成物は、請求項1の発明において、イソシアネート類がメチレンジフェニレンジイソシアネート(MDI:例えば三井武田ケミカル株式会社製,商品名コスモネートM−200)であることを特徴とするものである。
請求項4の発明に係る自動車ドアシール材用EPDMソリッドゴム組成物は、請求項1〜3記載の発明において、アゾ化合物の添加量が0.001〜2%重量部、好ましくは0.1〜0.5%重量部であることを特徴とするものである。
請求項5の発明に係る自動車ドアシール材用EPDMソリッドゴム組成物は、請求項1〜4記載の発明において、セピオライト系鉱物やグランドコールの添加量が両者合わせて0.1〜40%重量部、好ましくは5〜20%重量部であることを特徴とするものである。
アゾ化合物の添加量が0.001重量部未満であると、アミンと化合する量が少なく、臭気が抑えられない。アゾ化合物の添加量が2重量部を越えると、発泡しすぎてスポンジゴムに近くなるため好ましくない。
セピオライト系鉱物やグランドコールの添加量が両者合わせて0.1重量部未満であると、アミン吸着量が少なく臭気が抑えられない。セピオライト系鉱物やグランドコールの添加量が両者合わせて40重量部を越えると、引張り強さ(TB)等ゴム物性が低下するため好ましくない。
本発明によれば、従来のドアシール材に比べて、自動車車内の異臭発生の少ないドアシール材を提供することが出来る。
図1及び図2において、1は自動車のボディ、2はドア、3はドアシール材である。ドアシール材は一例を示しており、その他自動車の各箇所に用いられている。
表1の配合コンパウンドをマルイチ口金にて押出しUHF(ultra high freguency)出力5KWの熱風空気加硫炉にて230゜C×2分 加硫し、これから切り出した試料2gを5リットルの蓋付ガラス瓶に入れ80゜Cで1時間加温し臭気判定に供した。
表1について
単位は重量部である。
*1 セピオライト系鉱物;瀝青炭,昭和鉱業製 商品名 ミルコンPS
*2 グランドコール;キーストン社製 商品名 ミネラルブラック325BA
促進剤は、いずれも大内新興化学製
臭気判定;(微かに感じる)1,2,3,4,5(不快)
単位は重量部である。
*1 セピオライト系鉱物;瀝青炭,昭和鉱業製 商品名 ミルコンPS
*2 グランドコール;キーストン社製 商品名 ミネラルブラック325BA
促進剤は、いずれも大内新興化学製
臭気判定;(微かに感じる)1,2,3,4,5(不快)
本発明に係るEPDMゴム組成物は、建築物等のシール材にも適用可能である。
1 ボディ
2 ドア
3 ドアシール材
2 ドア
3 ドアシール材
Claims (5)
- アミン構造を有する加硫促進剤を用いたEPDMソリッドゴム組成物において、
イソシアネート類や分解してイソシアン酸を生成するアゾ化合物,及び/又は,セピオライト系鉱物やグランドコールを、添加剤として有することを特徴とする自動車ドアシール材用EPDMソリッドゴム組成物。 - アゾ化合物がアゾジカルボンアミドであることを特徴とする請求項1記載の自動車ドアシール材用EPDMソリッドゴム組成物。
- イソシアネート類がメチレンジフェニレンジイソシアネートであることを特徴とする請求項1記載の自動車ドアシール材用EPDMソリッドゴム組成物。
- アゾ化合物の添加量が0.001〜2%重量部、好ましくは0.1〜0.5%重量部であることを特徴とする請求項1〜3記載の自動車ドアシール材用EPDMソリッドゴム組成物。
- セピオライト系鉱物やグランドコールの添加量が両者合わせて0.1〜40%重量部、好ましくは5〜20%重量部であることを特徴とする請求項1〜4記載の自動車ドアシール材用EPDMソリッドゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003359323A JP2005120309A (ja) | 2003-10-20 | 2003-10-20 | 自動車ドアシール材用epdmソリッドゴム組成物 |
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Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008024820A (ja) * | 2006-07-21 | 2008-02-07 | Nishikawa Rubber Co Ltd | 自動車ドアシール材用ゴム組成物 |
CN114249949A (zh) * | 2022-01-14 | 2022-03-29 | 四川佳世特橡胶有限公司 | 一种管廊用低voc柔性密封材料配方 |
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2003
- 2003-10-20 JP JP2003359323A patent/JP2005120309A/ja active Pending
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CN114249949A (zh) * | 2022-01-14 | 2022-03-29 | 四川佳世特橡胶有限公司 | 一种管廊用低voc柔性密封材料配方 |
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