JP2005119824A - タイミング変動検出装置及びタイミング変動検出方法 - Google Patents

タイミング変動検出装置及びタイミング変動検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンベアチェーンの回転周期のずれを検出する。
【解決手段】各コンベア装置間に位相ずれが発生していない初期状態において、各エンコーダから出力される検出パルスにより、基準コンベアのパルスの立ち上がりから箱詰めコンベア2のパルスの立ち上がりまで期間T2における基準パルス数P2と、基準コンベアのパルスの立ち上がりから搬出コンベア3のパルスの立ち上がりまでの期間T3における基準パルス数P3をカウントして記憶しておく。そして、上記各期間T2、T3における基準パルス数P2’,P3’が、初期状態での基準パルス数P2,P3に対してどれだけ変動したかを見ることによって基準コンベアに対して他のコンベアに位相のずれが発生しているか否かを判断する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば、被搬送物を搬送するコンベア間の位相ずれやコンベアののび等に起因する搬送タイミングの変動を検出する技術に関するものである。
従来より、被搬送物を製造にかかる各工程に投入するためにベルト又はチェーンによる回転コンベアなどの搬送手段が用いられている(例えば、特許文献1参照)。特に、上記特許文献1に記載されたコンベアは、ビール缶などの被搬送物を直立搬送して箱詰めする際に、これら被搬送物の転倒を防止する機能を付加したものである。
また、他の従来技術として、ビール缶のボトル外周面に印刷を施す回転体の回転位置をエンコーダにより検出するものであって、エンコーダによる検出パルスと基準パルスとの比較によりエンコーダの異常を検知する手法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−79903公報 特開2000−302109公報
一般に、コンベアなどの搬送手段は、ベルトやチェーンなどの搬送部材に一定の張力を付与しながらスプロケットなどにより回転駆動されるが、このスプロケットには他のコンベアとの間で位相を調整するための位相調整機構が設けられている。そして、例えば、複数のコンベアを直列に並べて配置した場合、コンベアの瞬時停止時の衝撃負荷などにより位置調整機構により調整したコンベア間の位相にずれが生じてくることがある。また、長期間の連続稼動によってベルトやチェーンなどの搬送部材にのびが発生することに起因して搬送タイミングに変動が生じる場合もある。
このようなタイミング変動は、例えば、複数のビール缶を箱詰めする工程の場合、ビール缶と包装箱との相対的な搬送位置のずれなどにより包装箱にダメージを与えたり、適切に箱詰めできないなどの不都合が生じ、製造効率の低下を招くことがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、コンベア間の位相ずれやコンベアののび等に起因する搬送タイミングの変動を精度良く検出できる技術を提供することである。
上述の課題を解決し、目的を達成するため、本発明に係るタイミング変動検出装置は、被搬送物を載置して搬送する搬送手段と、前記搬送手段を所定のタイミングで回転駆動する駆動手段と、前記搬送手段及び前記駆動手段の各回転を異なる周期のパルス信号として検出する検出手段と、前記各パルス信号を用いて前記搬送手段のタイミングに変動が発生したか否かを判断する判断手段とを具備する。
また、好ましくは、前記搬送手段が複数設けられ、前記判断手段は、前記駆動手段の検出パルスを基準パルスとして、前記複数の搬送手段のうち基準となる搬送手段の検出パルスの立ち上がりから他の搬送手段の検出パルスの立ち上がりまでの前記基準パルス数が所定値以上変動した場合、前記搬送手段間のタイミングに変動が発生したと判断する。
また、好ましくは、前記検出手段は、前記搬送手段の回転を当該搬送手段と共に回転する単一の検出箇所でパルス信号として検出し、前記判断手段は、前記駆動手段の検出パルスの立ち上がりタイミングに対する前記搬送手段の検出パルスの立ち上がりタイミングのずれが所定値変動した場合に、前記搬送手段のタイミングに変動が発生したと判断する。
また、好ましくは、前記検出手段は、前記搬送手段の回転を当該搬送手段と共に回転する第1及び第2の検出箇所でパルス信号として検出し、前記判断手段は、前記駆動手段の検出パルスを基準パルスとして、前記第1の検出箇所での検出パルスの立ち上がりから前記第2の検出箇所での検出パルスの立ち上がりまでの前記基準パルス数が所定値以上変動した場合、前記搬送手段のタイミングに変動が発生したと判断する。
また、好ましくは、前記検出手段は、前記搬送手段より短い周期で前記駆動手段の回転を検出する。
また、本発明に係るタイミング変動検出方法は、被搬送物を載置して搬送する搬送手段を駆動手段により所定のタイミングで回転駆動する装置における当該搬送手段のタイミングの変動を検出する方法であって、前記搬送手段及び前記駆動手段の各回転を異なる周期のパルス信号として検出する検出工程と、前記各パルス信号を用いて前記搬送手段のタイミングに変動が発生したか否かを判断する判断工程とを備える。
以上説明したように、本発明によれば、コンベア間の位相ずれやコンベアののび等に起因する搬送タイミングの変動を精度良く検出でき、被搬送物を適切な位置に搬送して生産効率の向上に寄与できる。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
図1は、本発明に係る実施形態のコンベア装置を概略的に示す図である。
図1に示すように、搬送手段として例示するコンベア装置は、例えば、複数のビール缶(例えば、6本)を箱詰めする工程に設置されており、搬入コンベア1と、箱詰めコンベア2と、搬出コンベア3とが搬送方向Sに沿って上流側から下流側に直列に配置されている。また、これら搬入コンベア1と箱詰めコンベア2の上方に対向するように包装箱4を供給する箱供給コンベア5が設けられている。また、箱供給コンベア5の上流側には包装箱4を供給する箱供給機構6が配置されている。
搬入コンベア1は、複数のビール缶の集合体7(以下、缶集合体という)を直立させた状態で箱詰めコンベア2に搬送する。箱詰めコンベア2は、搬入コンベア1から搬送される缶集合体7を箱供給コンベア5により搬送される包装箱4に箱詰めする。この箱詰めは、缶集合体7を下流側に搬送しながら缶集合体7の上方から包装箱4を被せることにより行われる。搬出コンベア3は、箱詰めされた缶集合体7を次工程に搬送する。
上記各コンベアは、一対のスプロケット8a,8bにベルトやチェーンなどの搬送部材9がエンドレスに巻かれて構成され、一方のスプロケット8aを主となる駆動モータ10から伝達された回転力で駆動することにより一定の速度で搬送方向Sに各々の位相を保ちつつ回転駆動される。また、上記スプロケット8aには、他のコンベアとの間で搬送部材9の位相を調整するための位相調整機構が設けられている。この位相調整機構は、駆動モータ10の回転力をスプロケット8aに伝達する回転軸に対してスプロケット8aを相対的に回転させて他のコンベアとの間で位相を合わせた状態で締め付け、この締め付けを緩めることにより位相の調整が可能な構成となっている。搬送部材9はテンショナー11によって張力が一定になるように調整され、各コンベア上の缶集合体7を一定の速度で搬送する。
次に、本実施形態のタイミング変動検出方法について説明する。
[コンベア装置間の位相ずれの検出]
図2は、本発明に係る実施形態のタイミング変動検出装置を概略的に示す図である。図3は、コンベア装置間の位相ずれの検出方法を説明するタイミングチャートである。
図2に示すように、本実施形態のタイミング変動検出装置は、例えば、複数のコンベア装置1,2,3を直列に並べて配置した場合、コンベアの瞬時停止時の衝撃負荷などにより発生するコンベア装置間の位相ずれ等のタイミング変動を検出するもので、各コンベア装置を駆動する駆動モータの駆動軸の回転をパルス信号として検出すると共に、各コンベア装置の搬送部材に設けられた検出部をパルス信号として検出する検出手段と、駆動モータ及び各コンベア装置ごとに検出されるパルス信号を用いてコンベア間のタイミング変動の発生の有無を判断する判断手段とを具備する。
具体的には、各コンベア装置のいずれか(例えば、搬入コンベア1)を基準コンベアとして、他のコンベア装置(箱詰めコンベア2と搬出コンベア3)の位相ずれを検出する場合の例では、上記検出手段は各コンベア装置の搬送部材9に固定的に設けた検出部21〜23を検出することによって互いに異なる周期的(例えば、1パルス/1回転)なパルス信号を出力するエンコーダ31〜33と、駆動モータ10の駆動軸の回転を検出することによって周期的(エンコーダ31〜33による検出パルスとは異なる周期、例えば、200〜300パルス/1回転)なパルス信号を出力するエンコーダ41を含む。これらエンコーダ31〜33,41としては、反射型や透過型の光電センサーなどが適用される。
また、上記判断手段は、各エンコーダ31〜33,41から出力されるパルス信号を入力するインタフェース回路や基準パルス数の変動量の演算などを行うCPU、以下に説明するタイミング変動検出を実行するシーケンスプログラムや各種パラメータを格納するROM,ワークエリアとして使用するRAMなどのハードウエアからなる演算処理回路51や、上記タイミング変動検出を実行するシーケンスプログラムなどのソフトウエアからなる。
なお、その他の図1と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
次に、本実施形態のコンベア装置間の位相ずれの検出方法について説明する。
図2及び図3に示すように、例えば、搬入コンベア1を基準コンベアとすると、各コンベア装置間に位相ずれが発生していない初期状態において(図3(a),(b),(c),(e))、各エンコーダ31〜33,41から出力される検出パルスにより、基準コンベアのパルスの立ち上がりから箱詰めコンベア2のパルスの立ち上がりまで期間T2における基準パルス数P2と、基準コンベアのパルスの立ち上がりから搬出コンベア3のパルスの立ち上がりまでの期間T3における基準パルス数P3をカウントして記憶しておく。
そして、上記各期間T2、T3における基準パルス数P2’,P3’が、初期状態での基準パルス数(初期パルス数)P2,P3に対してどれだけ変動したかを見ることによって基準コンベアに対して他のコンベアに位相のずれが発生しているか否かを判断する(図3(d),(f))。
つまり、コンベア装置間に位相のずれが発生した場合、期間T2,T3における基準パルス数が初期パルス数P2,P3から変動するので、例えば、この変動後の基準パルス数P2’,P3’が予め設定した数値以上変動した場合に、コンベア装置間に位相のずれが発生したと判断する。
図4は、上記コンベア装置間の位相ずれの検出方法を説明するフローチャートである。
図4に示すように、演算処理回路51のCPUは、ROMに記憶された上記位相ずれの検出方法を実行するプログラムをRAMのワークエリアに書き込み、以下のフローチャートに示す処理を実行する。
即ち、ステップS1では、演算処理回路51は、各エンコーダ31〜33,41から出力されるパルス信号を入力する。
ステップS2では、演算処理回路51は、上記各期間T2、T3における基準パルス数P2’,P3’の初期パルス数P2,P3に対する変動量を演算する。
ステップS3では、演算処理回路51は、上記変動量が所定値以上大きくなっているか否かを判断し、所定値未満ならば(ステップS3でNO)、そのままコンベアの運転を継続し、変動量が所定値以上大きくなっているならば(ステップS3でYES)、ステップS4でディスプレイへの画像表示やスピーカによるアラームや音声メッセージによって警告を発してオペレータに報知したり、コンベアを停止すればよい。
そして、警告を受けたオペレータは、スプロケットの位相調整機構を用いて各コンベア装置間における位相を再度調整した後、コンベア装置間に位相ずれが発生していない初期状態と同様に、初期パルスをカウントして記憶し直せばよく、再稼動後は上記フローと同様にコンベア装置間に位相ずれが発生しているか否かの検出処理が実行されることになる。
上記実施形態によれば、駆動モータの駆動軸の回転に応じた基準パルスを用いてコンベア装置間の位相ずれを検出でき、被搬送物を適切な位置に搬送して生産効率の向上に寄与できる。また、タイマなどが不要となりコスト的にも有利となる。
[コンベアののび等による搬送タイミングの変動検出]
<第1の実施形態>
図5は、本発明に係る実施形態のタイミング変動検出装置を概略的に示す図である。図6は、コンベアののび等による搬送タイミングの変動検出方法を説明するタイミングチャートである。
図5に示すように、本実施形態のタイミング変動検出装置は、上記コンベア装置の搬送部材ののび等に起因する搬送タイミングの変動を少ないセンサー数(例えば、基準パルスを検知するセンサー以外に1個)で簡易的に検出するという特徴を持ち、上駆動モータ10の駆動軸の回転をパルス信号として検出すると共に、搬送部材9と共に回転する検出部の回転をパルス信号として検出する検出手段と、この検出されたパルス信号を用いてコンベアの搬送タイミングの変動の有無を判断する判断手段とを具備する。
具体的には、上記箱詰めコンベア2の搬送タイミングの変動を検出する場合の例では、上記検出手段は搬送部材9に固定的に設けた検出部22を検出することによって周期的(例えば、1パルス/1回転)なパルス信号を出力するエンコーダ32と、駆動モータ10の駆動軸の回転を検出することによって周期的(エンコーダ32による検出パルスとは異なる周期、例えば、200〜300パルス/1回転)なパルス信号を出力するエンコーダ41を含む。これらエンコーダ32,41としては、反射型や透過型の光電センサーなどが適用される。
また、上記判断手段は、各エンコーダ32,41から出力されるパルス信号を入力するインタフェース回路や両信号の遅れ時間の演算などを行うCPU、以下に説明するタイミング変動検出を実行するシーケンスプログラムや各種パラメータを格納するROM,ワークエリアとして使用するRAMなどのハードウエアからなる演算処理回路51や、上記タイミング変動検出を実行するシーケンスプログラムなどのソフトウエアからなる。
なお、その他の図1と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
次に、本実施形態のコンベアののび等による搬送タイミングの変動検出方法について説明する。
図5及び図6に示すように、コンベア装置の搬送部材9にのびが発生していない初期状態において、エンコーダ32から出力されるパルスの立ち上がりタイミングとエンコーダ41から出力されるパルスの立ち上がりタイミングとを同期或いは所定のタイミングに設定しておく(図6(a),(b)参照)。そして、エンコーダ41から出力されるパルス信号を基準パルス(図6(a)参照)とし、基準パルスの立ち上がりタイミングとエンコーダ32から出力されるパルスの立ち上がりタイミングとの間に初期状態からずれが発生しているか否かを見ることによってコンベア装置の搬送タイミングに変動(回転周期のずれ)が発生しているか否かを判断する。
つまり、搬送部材にのびが発生した場合、基準パルスの立ち上がりタイミングに対してエンコーダ32から出力されるパルスの立ち上がりタイミングに変動(遅れ)が生じるはずであるので(図6(c)参照)、例えば、この変動(遅れ)時間Tが所定時間以上大きくなったならば、コンベア装置の搬送タイミングに変動が発生したと判断する。
図7は、上記コンベア装置の搬送タイミングの変動検出方法を説明するフローチャートである。
図7に示すように、演算処理回路51のCPUは、ROMに記憶された上記回転周期のずれ検出方法を実行するプログラムをRAMのワークエリアに書き込み、以下のフローチャートに示す処理を実行する。
即ち、ステップS11では、演算処理回路51は、エンコーダ32から出力されるパルス信号とエンコーダ41から出力されるパルス信号(基準パルス)とを入力する。
ステップS12では、演算処理回路51は、エンコーダ32から出力されるパルスの立ち上がりタイミングの基準パルスの立ち上がりタイミングに対する変動時間を演算する。
ステップS13では、演算処理回路51は、上記変動時間Tが所定値以上大きくなっているか否かを判断し、所定値未満ならば(ステップS13でNO)、そのままコンベアの運転を継続し、変動時間が所定値以上大きくなっているならば(ステップS13でYES)、ステップS14でディスプレイへの画像表示やスピーカによるアラームや音声メッセージによって警告を発してオペレータに報知したり、コンベアを停止すればよい。
そして、警告を受けたオペレータは、スプロケットの位相調整機構を用いて各コンベア装置間における位相を再度調整した後、搬送部材9にのびが発生していない初期状態と同様に、エンコーダ32から出力されるパルスの立ち上がりタイミングとエンコーダ41から出力されるパルスの立ち上がりタイミングとを同期或いは所定のタイミングに設定し直せばよく、再稼動後は上記フローと同様にコンベア装置の搬送タイミングに変動が発生しているか否かの検出処理が実行されることになる。
上記実施形態によれば、コンベア装置の搬送タイミングの変動をセンサー1個で簡易的に検出できる。
また、駆動モータの駆動軸の回転に応じた基準パルスを用いてコンベア装置の搬送タイミングの変動(ずれ)を検出でき、被搬送物を適切な位置に搬送して生産効率の向上に寄与できる。また、タイマなどが不要となりコスト的にも有利となる。
<第2の実施形態>
図8は、本発明に係る実施形態のタイミング変動検出装置を概略的に示す図である。図9は、コンベアののび等による搬送タイミングの変動検出方法を説明するタイミングチャートである。
本実施形態のタイミング変動検出装置は、コンベア装置の搬送タイミングの変動を機械的な調整の影響を受けないで長期的に検出するという特徴を持ち、第1の実施形態と相違するのは、搬送部材9に距離Dだけ離間して第1及び第2の検出部22A,22Bを設けた点、単一のエンコーダ32が第1の検出部22Aの検出に対応する第1のパルス信号PAと第2の検出部22Bの検出に対応する第2のパルス信号PBをそれぞれ出力する点、判断手段としての演算処理回路51が第1のパルスPAの立ち上がりから第2のパルスPBの立ち上がりまでの基準パルス数の変動量を演算することよってコンベアの搬送タイミングの変動の発生の有無を判断する点である。
なお、第2の実施形態においても、検出手段としてのエンコーダ32には反射型や透過型の光電センサーなどが適用され、上記判断手段には、エンコーダ32から出力されるパルス信号を入力するインタフェース回路や基準パルス数の変動量の演算などを行うCPU、以下に説明するタイミング変動検出を実行するシーケンスプログラムや各種パラメータを格納するROM,ワークエリアとして使用するRAMなどのハードウエアからなる演算処理回路51や、上記タイミング変動検出を実行するシーケンスプログラムなどのソフトウエアからなる。
なお、その他の図1と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
次に、本実施形態のコンベア装置の搬送タイミングの変動検出方法について説明する。
図8及び図9に示すように、コンベア装置の搬送部材9にのびが発生していない初期状態において、エンコーダ32から出力される第1のパルスPAの立ち上がりから第2のパルスPBの立ち上がりまでの期間T1における基準パルス数を予め記憶しておく(図9(a),(b)参照)。そして、第1のパルスPAの立ち上がりから第2のパルスPBの立ち上がりまでの期間における基準パルス数が初期状態からどれだけ変動したかを見ることによってコンベア装置の搬送タイミングに変動が発生しているか否かを判断する(図9(c)参照)。
つまり、コンベア装置の搬送部材9にのびが発生した場合、第1のパルスPAの立ち上がりから第2のパルスPBの立ち上がりまでの期間T2が初期状態の期間T1より短くなるため(仮にスプロケットの回転を一定とすると、のびたチェーンの方がピッチ当たりの長さが長い分、速度が増加するから)、期間T1における基準パルス数に対して期間T2における基準パルス数に変動が生じるはずであるので、例えば、この基準パルス数の変動量が所定値以上大きくなったならば、コンベア装置の搬送タイミングに変動が発生したと判断する。なお、期間T1,T2はコンベアの搬送速度により変化してしまうので、基準パルス数を用いて搬送タイミングの変動の有無を判断している。
図10は、上記コンベア装置の搬送タイミングの変動検出方法を説明するフローチャートである。
図10に示すように、演算処理回路51のCPUは、ROMに記憶された上記搬送タイミングの変動検出方法を実行するプログラムをRAMのワークエリアに書き込み、以下のフローチャートに示す処理を実行する。
即ち、ステップS21では、演算処理回路51は、エンコーダ32から出力される第1の検出部22Aの検出に対応する第1のパルス信号PAを入力する。
ステップS22では、演算処理回路51は、上記第1のパルス信号PAに続くエンコーダ32から出力される第2の検出部22Bの検出に対応する第2のパルス信号PBを入力する。
ステップS23では、演算処理回路51は、第1のパルスPAの立ち上がりから第2のパルスPBの立ち上がりまでの期間T2における基準パルス数の初期状態の期間T1に対する変動量を演算する。
ステップS24では、演算処理回路51は、上記変動量が所定値以上大きくなっているか否かを判断し、所定値未満ならば(ステップS24でNO)、そのままコンベアの運転を継続し、変動量が所定値以上大きくなっているならば(ステップS24でYES)、ステップS25でディスプレイへの画像表示やスピーカによるアラームや音声メッセージによって警告を発してオペレータに報知したり、コンベアを停止すればよい。
そして、警告を受けたオペレータは、スプロケットの位相調整機構を用いてコンベア装置の搬送タイミングを再度調整した後、コンベア装置に搬送タイミングの変動が発生していない初期状態と同様に、第1のパルスPAの立ち上がりから第2のパルスPBの立ち上がりまでの期間T1における基準パルス数をカウントして記憶し直せばよく、再稼動後は上記フローと同様にコンベア装置に搬送タイミングの変動が発生しているか否かの検出処理が実行されることになる。
上記実施形態によれば、コンベア装置の搬送タイミングの変動を機械的な調整の影響を受けないで長期的に検出できる。
また、駆動モータの駆動軸の回転に応じた基準パルスと、第1のパルスの立ち上がりから第2のパルスの立ち上がりまでの期間における基準パルス数の変動量を用いてコンベア装置の搬送タイミングの変動を検出でき、被搬送物を適切な位置に搬送して生産効率の向上に寄与できる。また、タイマなどが不要となりコスト的にも有利となる。
なお、上記実施形態においては、上記検出部は2つに限られず、2つ以上の検出部を検出することにより搬送タイミングの変動を検出してもよい。また、上記エンコーダは1つに限られず、検出部の数と同じだけエンコーダを設け、それぞれのエンコーダから出力されるパルス信号により搬送タイミングの変動を検出してもよい。
以上説明したタイミング変動検出装置及び方法は、本実施形態のビール缶の包装工程に供されるコンベア装置に限らず、他の用途(例えば、ボトルへのビールの注入工程など)にも適用可能である。
また、図4,7,10のフローチャートに対応するコンピュータプログラムで使用する基準パルス数や変動時間の閾値のパラメータを書き換えることにより、あらゆる使用態様に適合するようにずれ検出処理を実行することができる。
本発明に係る実施形態のコンベア装置を概略的に示す図である。 本発明に係る実施形態のタイミング変動検出装置を概略的に示す図である。 コンベア装置間の位相ずれの検出方法を説明するタイミングチャートである。 コンベア装置間の位相ずれの検出方法を説明するフローチャートである。 本発明に係る実施形態のタイミング変動検出装置を概略的に示す図である。 コンベアののび等による搬送タイミングの変動検出方法を説明するタイミングチャートである。 コンベア装置の搬送タイミングの変動検出方法を説明するフローチャートである。 本発明に係る実施形態のタイミング変動検出装置を概略的に示す図である。 コンベアののび等による搬送タイミングの変動検出方法を説明するタイミングチャートである。 コンベア装置の搬送タイミングの変動検出方法を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 搬入コンベア
2 箱詰めコンベア
3 搬出コンベア
4 包装箱
5 箱供給コンベア
6 箱供給機構
7 缶集合体
8a (位相調整用)スプロケット
8b スプロケット
9 コンベアチェーン
10 駆動モータ
11 テンショナー
21〜23,22A,22B 検出部
31〜33,41 エンコーダ
51 演算処理回路

Claims (6)

  1. 被搬送物を載置して搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段を所定のタイミングで回転駆動する駆動手段と、
    前記搬送手段及び前記駆動手段の各回転を異なる周期のパルス信号として検出する検出手段と、
    前記各パルス信号を用いて前記搬送手段のタイミングに変動が発生したか否かを判断する判断手段とを具備することを特徴とするタイミング変動検出装置。
  2. 前記搬送手段が複数設けられ、
    前記判断手段は、前記駆動手段の検出パルスを基準パルスとして、前記複数の搬送手段のうち基準となる搬送手段の検出パルスの立ち上がりから他の搬送手段の検出パルスの立ち上がりまでの前記基準パルス数が所定値以上変動した場合、前記搬送手段間のタイミングに変動が発生したと判断することを特徴とする請求項1に記載のタイミング変動検出装置。
  3. 前記検出手段は、前記搬送手段の回転を当該搬送手段と共に回転する単一の検出箇所でパルス信号として検出し、
    前記判断手段は、前記駆動手段の検出パルスの立ち上がりタイミングに対する前記搬送手段の検出パルスの立ち上がりタイミングのずれが所定値変動した場合に、前記搬送手段のタイミングに変動が発生したと判断することを特徴とする請求項1に記載のタイミング変動検出装置。
  4. 前記検出手段は、前記搬送手段の回転を当該搬送手段と共に回転する第1及び第2の検出箇所でパルス信号として検出し、
    前記判断手段は、前記駆動手段の検出パルスを基準パルスとして、前記第1の検出箇所での検出パルスの立ち上がりから前記第2の検出箇所での検出パルスの立ち上がりまでの前記基準パルス数が所定値以上変動した場合、前記搬送手段のタイミングに変動が発生したと判断することを特徴とする請求項1に記載のタイミング変動検出装置。
  5. 前記検出手段は、前記搬送手段より短い周期で前記駆動手段の回転を検出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のタイミング変動検出装置。
  6. 被搬送物を載置して搬送する搬送手段を駆動手段により所定のタイミングで回転駆動する装置における当該搬送手段のタイミングの変動を検出する方法であって、
    前記搬送手段及び前記駆動手段の各回転を異なる周期のパルス信号として検出する検出工程と、
    前記各パルス信号を用いて前記搬送手段のタイミングに変動が発生したか否かを判断する判断工程とを備えることを特徴とするタイミング変動検出方法。
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