JP2005119132A - 熱転写プリンタ及び熱転写プリンタの印画方法 - Google Patents

熱転写プリンタ及び熱転写プリンタの印画方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電流の分散ができると共に低階調部分の印画のドットが分散できるようにし高画質化を図る。
【解決手段】第1の階調発生手段12と、第2の階調発生手段13と、時間遅延してカウンタアップする第3の階調発生手段14と、画像データとこの第1、第2及び第3の階調発生手段12,13及び14の各々と各々比較する第1、第2及び第3の比較手段15,16及び17と、この画像データが全階調の所定階調以上であるときにこの第2の比較手段13の出力信号を選択すると共にこの画像データが全階調の所定階調未満のときにこの第3の比較手段17の出力信号を選択する第1の選択手段18と、ヘッド素子がこのヘッド9の奇数番目のヘッド素子か偶数番目のヘッド素子かでこの第1の比較手段15の出力信号かこの第1の選択手段18の出力信号かを選択し、このヘッド9に送る第2の選択手段19とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は熱転写プリンタ及び熱転写プリンタの印画方法に関する。
一般に熱転写プリンタが普及している。熱転写プリンタは、階調(白から黒までの画像の濃淡)に応じた電流をヘッドのヘッド素子に流すことによりリボンに塗布した熱溶融性又は熱昇華性の材料をヘッド素子の熱で媒体に転写させるか、あるいは媒体に塗布した感熱材料をヘッド素子の熱で発色させるようにして印画するようにしたものである。
図7は従来の熱転写プリンタの要部を示し、ヘッドコントローラ51では、媒体の各ラインのドット位置での階調をそれぞれ例えば8ビットで(即ち256段階の濃度レベルで)表す画像データのうちの、1ライン分のN個の画像データがラインメモリ52に書き込まれる。例えば1ラインあたりのドット数が2056である場合には、ラインメモリ52には2056個の画像データが書き込まれることになる。
階調カウンタ53は、リセット信号RSで初期値0にリセットされた後、クロック信号CKを動作クロックとして、8ビットで表される256段階の階調の最小値0から最大値255に向けて階調データを1ずつカウントアップするカウンタである。
最初に、この階調カウンタ53の値が最小値0のときに、ラインメモリ52から画像データが1個ずつ読み出されて、コンパレータ54でこの階調データと比較される。コンパレータ54からは、画像データの値のほうが大きいときにはH(ハイ)の信号CPが出力され、そうではないときにはL(ロウ)の信号CPが出力される。
この比較結果を示す信号CPは、シフトパルス(図示略)と共に、ヘッドコントローラ51からヘッド61内のシフトレジスタ62に順次送られる。これにより、ラインメモリ52から読み出した1ライン分すべての画像データについてコンパレータ54での比較が終了するときには、ヘッド61内のシフトレジスタ62には、この1ライン上の各ドット位置での画像の濃度レベルがそれぞれ0よりカウントアップする値よりも高いか否かを示す信号であるPWM信号が格納される。
ラインメモリ52から読み出した1ライン分すべての画像データについてコンパレータ54での比較が終了すると、ヘッドコントローラ51は、ヘッド61内のシフトレジスタ62に格納されているPWM信号を、シフトレジスタ62から一斉に出力させて、ヘッド61内のラッチ回路63にラッチさせる。ラッチ回路63でラッチされた各信号は、ヘッド61内のヘッド素子に供給される。
図8は、ヘッド素子の構造の一例を示す。図示しない基板上に、1ライン上の各ドット位置に対応させて(したがって1ラインあたりのドット数と等しいN個の)トランジスタ65が配置されており、各トランジスタ65がそれぞれ1個のヘッド素子として機能する。各トランジスタ65のコレクタはそれぞれ発熱用の抵抗器64を介して半導体66に並列に接続されており、半導体66の両端はそれぞれ銅線67を用いて電源端子68に接続されている。各トランジスタ65のエミッタは、銅線69を用いてアース端子70に接続されている。
図7のラッチ回路63でラッチされた各信号は、対応するドット位置のトランジスタ65のベースに供給される。これにより、Hの信号がベースに供給されるトランジスタ65(ここでは、濃度レベルが0よりも高いドット位置に対応するトランジスタ65)にだけ電流が流れるので、そのトランジスタ65に接続された抵抗器64だけが加熱される。
ヘッドコントローラ51では、階調カウンタ53で階調データが最大値255にまで1ずつカウントアップされながら、同様な処理が繰り返される。これにより、各トランジスタ65では、対応するドット位置での階調に応じた時間だけHの信号がベースに供給される(換言すれば、濃度レベルをパルス幅変調したPWM信号がベースに供給される)ので、この階調に応じた時間だけ電流が流れることになる。リボンに塗布した熱溶融性又は熱昇華性材料がこの電流による各トランジスタ65に接続された抵抗器64の熱で媒体に転写される(あるいは媒体に塗布した感熱材料がこの電流による各トランジスタ65に接続された抵抗器64の熱で発色する)ことにより、媒体に1ライン分の印画が行われる。
このようにして1ライン分の印画が行われた後、次の1ライン分の画像データが新たにラインメモリ52に書き込まれて、それらの画像データについて上述の処理が繰り返される。
ところで、こうした従来のヘッドコントローラ51では、階調カウンタ53での階調データの値が最小値0に近い期間には、ラインメモリ52から読み出した画像データのほとんど全てについて、コンパレータ54からHの信号CPが出力される。したがって、この期間には、ヘッド61のほとんど全てのトランジスタ65に一斉に電流が流れることになる。
図9は、通常の画像(パーソナルコンピュータで作成した文書やデジタルカメラで撮影した写真)を1ライン分印画する際に、ヘッド61の各トランジスタ65に流れる電流を合計した大きさの総電流ΣIを、経時的に例示した図である。階調データの値が最小値0である時間T0に近い期間では、ほとんど全てのトランジスタ65に一斉に電流が流れることにより、この総電流ΣIが、1個のトランジスタ65に流れる電流の大きさIのN倍近くになっている。
しかし、こうした文書や写真は、一般に階調の低い(黒よりも白に近い)部分の割合が多い。したがって、階調データの値が中間値(127)になる時間T1に近づくにつれて、電流が流れるトランジスタ65の数が少なくなるのでこの総電流ΣIが徐々に小さくなり、この時間T1になると、電流が流れるトランジスタ65の数がN/2個前後になるのでこの総電流ΣIがIのN/2倍前後になっている。
そして、階調データの値が最大値255になる時間T2に近い期間では、ほとんどのトランジスタ65に電流が流れなくなるので、この総電流ΣIがゼロに近くなっている。
この総電流ΣIが1個のトランジスタ65に流れる電流の大きさIのN倍近くになっているときには、図8の半導体66や銅線67(各トランジスタ65にとっての共通の抵抗器)にも、それに応じて大きな電流が流れることになる。トランジスタ65の数が2056個である場合には、この共通の抵抗器(コモン抵抗と呼ぶことにする)に流れる電流は、例えば8〜10アンペアという大きさになる。こうした大きな電流がコモン抵抗に流れることには、次のような不都合があった。
(1)一般に熱転写プリンタでは、ヘッドコントローラ51のコンパレータ54からHの信号CPが出力される画像データの数に応じて、ヘッド61のラッチ回路63に信号をラッチさせる時間の長さ(すなわちトランジスタ65に電流を流す時間の長さ)を、階調カウンタ53で階調データがカウントアップされる周期の範囲内で補正することにより、コモン抵抗での電圧降下(特に半導体66での電圧降下)を原因とする印画むらの発生を抑制している(「本数補正」と呼んでいる)。しかし、8〜10アンペアという大きな電流がコモン抵抗に流れると、コモン抵抗での電圧降下が大きくなることにより、この本数補正を行っても印画むらの発生を抑制しきれなくなってしまう。
(2)図9に示すように、ほとんど全てのトランジスタ65に電流が流れる期間は、1ライン分の印画を行う期間T0〜T2のうちのごく一部であるにもかかわらず、この期間のために、8〜10アンペアという大きな電流をヘッド61に供給することのできる大型で高コストの電源を設けなければならない。
(3)コモン抵抗での電圧降下が大きくなることにより、電源の電気エネルギーからトランジスタ65に接続された抵抗器64の熱エネルギーへの変換効率が悪くなる。
上述の点に鑑み、熱転写プリンタにおいて、ヘッドのコモン抵抗に大きな電流が流れることに起因する印画むらの発生や電源の大型化やエネルギー変換効率の悪化といった不都合を解消するようにしたものとして、特許文献1に提案されている。
この特許文献1には熱転写プリンタのヘッドコントローラに、所定範囲の最小値から最大値に向けてカウントアップされる第1の階調データを発生する第1の階調発生手段と、この最大値から最小値に向けてカウントダウンされる第2の階調データを発生する第2の階調発生手段と、ヘッドのヘッド素子数に対応する数の画像データの各々について、第1の階調データと第2の階調データとのいずれか一方を選択例えばヘッドの奇数番目のヘッド素子に対応して第1の階調データ、偶数番目のヘッド素子に対応して第2の階調データを選択する選択手段と、これらの画像データの各々と選択手段で選択された階調データとの比較結果を示す信号をヘッドに送る比較手段とを設けることが提案されている。
この特許文献1では、ヘッドのヘッド素子数に対応する数の画像データの各々について、所定範囲の最小値から最大値に向けてカウントアップされる第1の階調データとこの最大値から最小値に向けてカウントダウンされる第2の階調データとのいずれか一方が選択され、この選択された階調データとの比較が行われる。
したがって、文書や写真を1ライン分印画する際に、第1の階調データを選択された画像データに対応する例えば奇数番目のヘッド素子に流れる電流を合計した電流の大きさが図9に示したような時間特性を示す場合には、第2の階調データを選択された画像データに対応する例えば偶数番目のヘッド素子に流れる電流を合計した電流の大きさは、図9に示したのとは逆の時間特性を示すようになる(図10A及びB参照)。
1ライン分の全ての画像データに対応するヘッド素子に流れる電流を合計した電流の大きさは、この2つの時間特性の電流の大きさを加算したものになるので、従来のようにほとんど全てのヘッド素子に一斉に電流が流れる期間は存在しなくなる(図10C参照)。これにより、ヘッドのコモン抵抗に従来のように大きな電流が流れることがなくなるので、前述の(1)〜(3)のような印画むらの発生や電源の大型化やエネルギー変換効率の悪化といった不都合が解消される。
特開2001−63126号公報
特許文献1によれば電流の分散ができ印画むらの発生や電源の大型化やエネルギー変換効率の悪化といった不都合が解消される。
然しながら印画する画面が低階調のときは、図11Aに示す如く例えば奇数番目のヘッド素子(‥‥,K,K+2,‥‥)に供給されるPWM信号は全階調の256段階に対応する時間T例えば4msecの初めの部分にH(ハイ)信号が存在するだけであり、また例えば偶数番目のヘッド素子(・・・,K+1,K+3,・・・)に供給されるPWM信号は全階調の256段階に対応する時間Tの終わりの部分にH信号が存在するだけであり、この図11Aに示す如きPWM信号をヘッド素子に供給したときには印画のドットは図11Bに示す如く、全階調の256段階に対応する時間T例えば4msecの初めの部分と終わりの部分に存在しこの初めと終わり部分が近接しているので、この印画のドットが集中し、画質が劣化する不都合があった。
本発明は斯る点に鑑み、電流の分散ができ印画むらの発生や電源の大型化やエネルギー変換効率の悪化といった不都合が解消されると共に低階調部分の印画のドットが分散できるようにし高画質化を図ることを目的とする。
本発明熱転写プリンタは所定範囲の最小値から最大値に向けてカウントアップする第1の階調データを発生する第1の階調発生手段と、この最大値からこの最小値に向けてカウントダウンする第2の階調データを発生する第2の階調発生手段と、この第1の階調発生手段の全階調の所定階調例えば1/2階調に相当する時間を遅延してこの最小値から最大値に向けてカウントアップする第3の階調データを発生する第3の階調発生手段と、ヘッドのヘッド素子数に対応する数の画像データの各々とこの第1、第2及び第3の階調発生手段の各々と各々比較する第1、第2及び第3の比較手段と、この画像データがこの全階調の所定階調例えば1/2階調以上であるときにこの第2の比較手段の出力信号を選択すると共にこの画像データがこの全階調の所定階調例えば1/2階調未満のときにこの第3の比較手段の出力信号を選択する第1の選択手段と、印画信号が供給されるヘッド素子がこのヘッドの奇数番目のヘッド素子か偶数番目のヘッド素子かでこの第1の比較手段の出力信号かこの第1の選択手段の出力信号かを選択し、このヘッドに送る第2の選択手段とを有するものである。
斯る本発明によれば文書や写真を1ライン分印画する際に、第1の階調データに対応する例えば奇数番目のヘッド素子に流れる電流を合計した電流の大きさが図9に示したような時間特性を示す場合において、画像データが全階調の所定階調たとえば1/2階調以上のときは第2の階調データが選択され、この画像データに対応する例えば偶数番目のヘッド素子に電流が流れ、この流れる電流を合計した電流の大きさは図9に示したのとは逆の時間特性を示し、また画像データが全階調の所定階調例えば1/2階調未満のときは例えばこの偶数番目のヘッド素子に全階調の所定階調例えば1/2階調に相当する時間遅延してカウントアップする第3の階調データが選択され、このときは、図9に示す如き時間特性の全階調の所定階調例えば1/2階調の時間が経過後に例えばこの偶数番目のヘッド素子に電流が流れることになる。
従って本発明によれば電流が分散され、印画むらの発生や電源の大型化やエネルギー変換効率の悪化といった不都合が解消できると共に全階調の所定階調例えば1/2階調未満のときは印画のドットが全階調の所定階調例えば1/2階調時間経過後に印画されることになり、画像の低階調部分の印画ドットが分散され高画質化を図ることができる。
以下図面を参照して本発明熱転写プリンタ及び熱転写プリンタの印画方法を実施するための最良の形態の例につき説明する。
本例においては、図2例に示す如く1ラインあたり2056のドット位置での階調をそれぞれ8ビットで(すなわち256段階の濃度レベルで)表すRGB3原色の画像データが、外部からこのラインプリンタに供給されて、メモリコントローラ1の制御のもとでメモリ2に書き込まれる。印画時には、このメモリ2に書き込まれたRGBの画像データが、メモリコントローラ1により読み出されて、パレット部3、マスキング部4、ガンマ補正部5、PQC部6を経てヘッドコントローラ7に送られる。
パレット部3では、RGBの画像データをY(イエロー)M(マゼンタ)C(シアン)の画像データに変換する処理が行われる。マスキング部4では、リボンに塗布したYMC3色の材料の分光特性に起因する再現色の濁りを補正する処理が行われる。
ガンマ補正部5では、リボンに塗布した熱溶融性又は熱昇華性材料(あるいは媒体に塗布した感熱材料)の熱に対する発色特性に合わせて、画像データを補正する処理が行われる。PQC部6では、ヘッド素子の電流印加開始時の温度上昇特性や、温度上昇後のヘッド素子の蓄熱効果に応じて、画像データを補正する処理が行われる。
図1は本例によるヘッドコントローラ7の構成を示す。このヘッドコントローラ7にはラインメモリ11、3つの階調データを得るための階調カウンタ12,13及び14、3つのパルス幅変調信号(PWM信号)を得るためのコンパレータ15,16及び17、2つの2入力1出力のセレクタ18及び19、アドレス信号、動作クロック等をクロック信号CKより得るクロック信号CKが入力されるアドレスカウンタ20、アドレスカウンタ20よりのアドレス用のクロック信号を全階調の例えば1/2階調時間例えば2msec遅延する遅延回路21、画像データの濃度レベルが全階調の例えば1/2以上であるか1/2未満であるかを判断するコンパレータ22とを有している。
PQC部6から送られた画像データのうち、1ライン分の2056個の画像データがラインメモリ11に書き込まれる。
階調カウンタ12は、アドレスカウンタ20よりのリセット信号で初期値0にリセットされた後、このアドレスカウンタ20よりのクロック信号CKを動作クロックとして8ビットで表される256段階の階調の最小値0から最大値255に向けて階調データを1ずつカウントアップするアップカウンタである。
階調カウンタ13はアドレスカウンタ20よりのリセット信号で階調カウンタ12がリセットされるのと同じタイミングで初期値255にセットされた後、アドレスカウンタ20よりのクロック信号CKを動作クロックとして階調カウンタ12と同期して8ビットで表される256階調の階調の最大値255から最小値0に向けて階調データを1ずつカウントダウンするダウンカウンタである。
階調カウンタ14はアドレスカウンタ20よりのリセット信号が遅延回路21で全階調の例えば1/2階調に相当する時間例えば2msec遅延したリセット信号により初期値0にリセットされた後、このアドレスカウンタ20よりのクロック信号CKを動作クロックとして、8ビットで表される256段階の階調の最小値0から最大値255に向けて階調データを1ずつカウントアップするアップカウンタである。
階調カウンタ12,13及び14の夫々の出力の階調データをコンパレータ15,16及び17に夫々供給する。またラインメモリ11から画像データが1個ずつ読み出されて、この読み出された1個の画像データにつきこのコンパレータ15,16及び17で、この階調カウンタ12,13及び14の階調データとが比較され、このコンパレータ15,16及び17からは画像データの値の方が大きいときはH(ハイ)の信号CPが出力され、そうでないときはL(ロウ)の信号CPが出力され結果的に印画信号であるPWM信号が得られる。
またコンパレータ22においてはラインメモリ11からの2056個の画像データの1個ずつにつき全階調例えば256段階の1/2例えば128段階以上であるか未満であるかどうかを判断し、この全階調例えば256段階の1/2例えば128段階未満の画像データであるときにはセレクタ18によりコンパレータ17の出力信号を選択する如くする。
また、このセレクタ18は画像データが全階調の1/2階調以上であるときにはコンパレータ16よりの出力信号を選択する如くする。
セレクタ19は、アドレスカウンタ20の出力信号によりヘッド9の1個おきのヘッド素子即ち奇数番目のヘッド素子又は偶数番目のヘッド素子を選択するセレクタで、奇数番目のヘッド素子を選択したときにはコンパレータ15の出力信号を選択し、偶数番目のヘッド素子を選択したときにはセレクタ18の出力信号即ちコンパレータ17の出力信号又はコンパレータ16の出力信号を選択する。
このコンパレータ15,16及び17の比較結果を示すPWM信号CPでセレクタ18,19で選択されたPWM信号CPは、中央制御装置(CPU図示略)からのシフトパルスと共に図1、図2のヘッド9内のシフトレジスタ31に順次送られる。
これにより、ラインメモリ11から読み出した1ライン分全ての画像データについてコンパレータ15,16及び17での比較が終了するときには、ヘッド9内のシフトレジスタ31には、この1ライン上の奇数番目(1,3,‥‥,2055番目)の各ドット位置での画像の濃度レベルが0よりカウントアップする値より高いか否かにより決まるパルス幅のPWM信号が格納される。
またこのシフトレジスタ31のこの1ライン上の偶数番目(2,4,‥‥,2056番目)の各ドット位置では、画像データの濃度レベルが全階調の1/2階調未満のとき例えば128段階未満のときは全階調の1/2階調に相当する時間例えば2msec遅れて画像の濃度レベルが0よりもカウントアップする値よりも高いか否かにより決まるパルス幅のPWM信号が格納され、画像データが全階調の1/2階調以上のときは濃度レベルが255からカウントダウンする値よりも高いか否かにより決まるパルス幅のPWM信号が格納される。
ラインメモリ11から読み出した1ライン分全ての画像データについてコンパレータ15,16及び17での比較が終了するとCPUはヘッド9内のシフトレジスタ31に格納されている信号を、シフトレジスタ31から一斉に出力させて、図1、図2のヘッド9内のラッチ回路32にラッチさせる。このラッチ回路32でラッチされた各信号はヘッド9内のヘッド素子に供給される。
ヘッド素子の構成は例えば図8に示した通り(この場合N=2056)であり、ラッチ回路32でラッチされた各信号は、対応するドット位置のトランジスタ65のベースに供給される。これによりHの信号がベースに供給されたトランジスタ65にだけ電流が流れるのでそのトランジスタ65に接続されている抵抗器64だけが加熱される。
これにより、各トランジスタ65では対応するドット位置での階調に応じた時間だけHの信号がベースに供給される(換言すれば、濃度レベルをパルス幅変調したPWM信号がベースに供給される)ので、この階調に応じた時間だけ電流が流れることになる。図示しないリボンに塗布した熱溶融性又は熱昇華性材料がこの電流による各トランジスタ65に接続された抵抗器64の熱で媒体に転写されることにより、媒体に1ライン分の印画が行われる。
上述処理を、媒体とヘッド素子とを相対的に移動し画面の行方向のドット数分だけ繰り返すことにより1枚の画像の印画を行うことができる。
尚、ヘッドコントローラ7のCPUからは、ラインメモリ11から読み出した1ライン分全ての画像データについてコンパレータ15,16及び17での比較が終了する毎に、1ライン分の2056個の画像データのうち何個の画像データについて、セレクタ19からHの信号CPが出力されたかを示す信号が図2の本数補正部8に送られる。
本数補正部8では、この信号の示す画像データの個数に応じて、ヘッド9のラッチ回路32に信号をラッチさせる時間の長さを補正する処理を行い、ヘッド9のコモン抵抗での電圧降下を原因とする印画むらの発生を抑制する。
次に上述構成熱転写プリンタの動作につき説明する。本例は上述の如く構成されているので、全階調の1/2階調未満のときは、この画像データの偶数番目の画像データの階調が全階調例えば256階調の1/2階調例えば128階調未満のときは、このセレクタ18,19の出力側に得られる偶数番目の画像データの印画用のPWM信号は、全階調の1/2階調に対応する時間例えば2msec遅れた時よりカウントするアップカウンタ14からの階調データと比較するコンパレータ17よりの出力信号であり、この出力信号は図3Aの偶数行(‥‥,K+1,K+3,‥‥)で示す如き、全階調期間Tの1/2階調時T1より立上るPWM信号である。
またこのときセレクタ19の出力側に得られる奇数番目の画像データの印画用のPWM信号はアップカウンタ12よりの階調データと比較するコンパレータ15の出力信号であり、この出力信号は図3Aの奇数行(‥‥,K,K+2,‥‥)で示す如き全階調の例えば256段階に対応する時間T例えば4msecの初めの部分より立上がるPWM信号である。
この図3Aに示す如きPWM信号を奇数番目及び偶数番目のヘッド素子に対応するトランジスタ65のベースに供給したときには、印画ドットは図3Bに示す如く奇数行(‥‥,K,K+2,‥‥)で全階調期間Tの初めの部分T0とその中間部分T1とに現れ、この印画ドットが分散し高画質の印画を得ることができる。
また、この画像データが全階調の1/2階調未満のときの、本例の熱転写プリンタにおいて、ヘッド9の各トランジスタ65に流れる電流を合計した大きさΣ1について説明する。図4Aは1ライン分印画する際に、1ライン上の奇数番目(1,3,‥‥,2055番目)のドット位置の画像データに対応する2056/2=1028個のトランジスタ65(以下奇数トランジスタ65という)に流れる電流を合計した大きさΣIoddを経時的に例示した図である。
階調カウンタ12での階調データの値が最小値0である時間T0に近い時では、1028個の奇数トランジスタ65のほとんど全てに一斉に電流が流れることにより、ΣIoddが、1個のトランジスタ65に流れる電流の大きさIの1028倍近くなっている。
しかし階調カウンタ12での階調データの値が中間値(128)になる時間T1に近い時ではほとんど電流が流れなくなりΣIoddがゼロになる。
他方図4Bは1ライン印画する際に、1ライン上の偶数番目(2,4,‥‥,256番目)のドット位置の画像データに対応する1028個のトランジスタ65(以下偶数トランジスタ65という)に流れる電流を合計した大きさΣIevenを、経時的に例示した図である。
階調カウンタ12での階調データの値が中間値(128)になる時点T1即ち階調カウンタ14での階調データの最小値0である時点T1では、1028個の偶数トランジスタ65のほとんど全てに一斉に電流が流れることとなり、このΣIevenが1個のトランジスタ65に流れる電流の大きさIの1028倍近くになっている。
階調カウンタ12での階調データの値が最大値(255)になる時T2に近い時ではほとんど電流が流れなくなりΣIevenがほぼゼロになる。
この図4AのΣIoddと図4BのΣIevenとを加算すると図4Cに示すようにΣIの時間特性が求められる。この図4Cから明らかな如くこの低階調画像を印画するときには1個のトランジスタ65を流れる電流の大きさの1028倍よりも大きくなることはない。
またラインメモリ11に書き込まれた偶数番目の画像データの階調が全階調例えば256段階の1/2階調例えば128階調以上のときには、セレクタ18,19の出力側に得られる偶数番目の画像データの印画用のPWM信号はダウンカウンタ13よりの階調データと比較するコンパレータ16よりの出力信号であり、セレクタ19の出力側に得られる奇数番目の画像データの印画用のPWM信号はアップカウンタ12よりの階調データと比較するコンパレータ15の出力信号であるので、このときは特許文献1と同様に動作する。
即ち、各奇数トランジスタ65に流れる電流を合計した大きさΣIoddの時間特性は図5Aに示すようになり、各偶数トランジスタ65に流れる電流を合計した大きさΣIevenの時間特性は図5Bに示すようになるので、各トランジスタ65に流れる電流を合計した大きさΣIの時間特性は、図5Cに示すようになる。したがって、このラインについては、階調カウンタ12及び13での階調データの値が中間値になる時間T1に近い期間に、このΣIが、1個のトランジスタ65に流れる電流の大きさIの2056倍になる。
また、図5の特殊なケースとして、各画像データの値が最大値255であるラインについては、各奇数トランジスタ65に流れる電流を合計した大きさΣIoddの時間特性は図6Aに示すようになり、各偶数トランジスタ65に流れる電流を合計した大きさΣIevenの時間特性は図6Bに示すようになるので、各トランジスタ65に流れる電流を合計した大きさΣIの時間特性は、図6Cに示すようになる。したがって、このラインについては、1ライン分の印画が行われる期間T0〜T2の全体で、このΣIが、1個のトランジスタ65に流れる電流の大きさIの2056倍になる。
この図5及び図6に示したように、文書や写真を印画する際にも、各トランジスタ65に流れる電流を合計した大きさΣIが、1個のトランジスタ65に流れる電流の大きさIの2056倍近くになるラインが存在することがあり得る。
しかし、文書や写真は一般に階調の低い部分の割合が多いので、図5及び図6に示したようなラインは、存在するとしても、全ラインのうちにごく僅かでしかない。したがって、こうしたラインの存在によるコモン抵抗での電圧降下はほとんど無視することができ、また電源の設計にあたってもこうしたラインの存在を考慮する必要はないといえる。
以上述べた如く本例によれば文書や写真を1ライン分印画する際に、アップカウンタ12の階調データに対応する奇数番目のヘッド素子に流れる電流を合計した電流の大きさが図9に示したような時間特性を示す場合において、画像データが全階調の所定階調例えば1/2階調以上のときはダウンカウンタ13の階調データが選択され、この画像データに対応する偶数番目のヘッド素子に電流が流れ、この流れる電流を合計した電流の大きさは図9に示したのとは逆の時間特性を示し、また画像データが全階調の所定階調例えば1/2階調未満のときはこの偶数番目のヘッド素子に全階調の所定階調例えば1/2階調に相当する時間遅延してカウントアップするアップカウンタ14の階調データが選択され、このときは、図9に示す如き時間特性の全階調の所定階調例えば1/2階調の時間が経過後にこの偶数番目のヘッド素子に電流が流れることになる。
従って本例によれば電流が分散され、印画むらの発生や電源の大型化やエネルギー変換効率の悪化といった不都合が解消できると共に全階調の1/2階調未満のときは印画のドットが全階調の1/2階調時間経過後に印画されることになり、画像の低階調部分の印画ドットが分散され、高画質化を図ることができる。
尚、上述例ではアップカウンタ14のカウント開始をアップカウンタ12の全階調の1/2階調とし、セレクタ18を全階調の1/2階調以上及び1/2階調未満で切換えるようにしたがこの1/2階調を必要に応じ、この1/2階調前後の所定階調としても良いことは勿論である。
また本発明は上述列に限ることなく、本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成が採り得ることは勿論である。
本発明熱転写プリンタの実施の形態の例の要部の構成図である。 熱転写プリンタの例を示す構成図である。 本発明の説明に供する線図である。 本発明の説明に供する線図である。 本発明の説明に供する線図である。 本発明の説明に供する線図である。 従来の熱転写プリンタの例の要部を示す構成図である。 ヘッド素子の構成例を示す図である。 ヘッド素子に流れる電流の時間特性の例を示す図である。 ヘッド素子に流れる電流の時間特性の例を示す図である。 従来の説明に供する線図である。
符号の説明
7‥‥ヘッドコントローラ、9‥‥ヘッド、11‥‥ラインメモリ、12,14‥‥アップカウンタ、13‥‥ダウンカウンタ、15,16,17,22‥‥コンパレータ、18,19‥‥セレクタ、20‥‥アドレスカウンタ、21‥‥遅延回路、31‥‥シフトレジスタ、32‥‥ラッチ回路、64‥‥抵抗器、65‥‥トランジスタ

Claims (4)

  1. 所定範囲の最小値から最大値に向けてカウントアップする第1の階調データを発生する第1の階調発生手段と、
    前記最大値から前記最小値に向けてカウントダウンする第2の階調データを発生する第2の階調発生手段と、
    前記第1の階調発生手段の全階調の所定階調に相当する時間を遅延して前記最小値から最大値に向けてカウントアップする第3の階調データを発生する第3の階調発生手段と、
    ヘッドのヘッド素子数に対応する数の画像データの各々と前記第1、第2及び第3の階調発生手段の各々と各々比較する第1、第2及び第3の比較手段と、
    前記画像データが前記全階調の所定階調以上であるときに前記第2の比較手段の出力信号を選択すると共に前記画像データが前記全階調の所定階調未満のときに前記第3の比較手段の出力信号を選択する第1の選択手段と、
    印画信号が供給されるヘッド素子が前記ヘッドの奇数番目のヘッド素子か偶数番目のヘッド素子かで前記第1の比較手段の出力信号か前記第1の選択手段の出力信号かを選択し、前記ヘッドに送る第2の選択手段とを有することを特徴とする熱転写プリンタ。
  2. 請求項1記載の熱転写プリンタにおいて、
    前記所定階調は全階調の1/2であることを特徴とする熱転写プリンタ。
  3. 請求項1記載の熱転写プリンタにおいて、
    前記ヘッドの偶数番目のヘッド素子に前記第2又は第3の比較手段の出力信号に応じた電流を流すようにしたことを特徴とする熱転写プリンタ。
  4. 所定範囲の最小値から最大値に向けてカウントアップする第1の階調データを発生する第1の階調発生手段と、
    前記最大値から前記最小値に向けてカウントダウンする第2の階調データを発生する第2の階調発生手段と、
    前記第1の階調発生手段の全階調の所定階調に相当する時間を遅延して前記最小値から最大値に向けてカウントアップする第3の階調データを発生する第3の階調発生手段と、
    ヘッドのヘッド素子数に対応する数の画像データの各々と前記第1、第2及び第3の階調発生手段の各々と各々比較する第1、第2及び第3の比較手段と、
    前記画像データが前記全階調の所定階調以上であるときに前記第2の比較手段の出力信号を選択すると共に前記画像データが前記全階調の所定階調未満のときに前記第3の比較手段の出力信号を選択する選択手段とを有し、
    印画信号が供給されるヘッド素子が前記ヘッドの奇数番目のヘッド素子か偶数番目のヘッド素子かで前記第1の比較手段の出力信号か前記選択手段の出力信号かを選択し、前記ヘッドに送るようにしたことを特徴とする熱転写プリンタの印画方法。
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