JP2005118250A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 冷凍保存しても食味の良好な米飯を炊飯できる炊飯器を提供すること。
【解決手段】 通常炊飯モードと冷凍飯用炊飯モードを選択するモード選択手段を具備し、前記モード選択手段で冷凍飯用炊飯モードを選択して炊飯動作を開始させたときには、前記通常炊飯モードで炊飯される標準的な米飯に比べて米粒の含水率が低い冷凍用米飯が炊き上げられること。
【選択図】 図3

Description

本発明は、炊飯器、特に、冷凍保存に適した米飯を炊飯できる炊飯器に関するものである。
炊飯完了後の保温米飯は、水分の蒸発によって乾燥し、経時的に黄変して食味低下を招来する。又、米飯を長時間保温すると、バシラス・サーモフィルス(Bacillus stearothermophilus)と称される細菌が米飯内に繁殖して異臭が発生する。
かかる背景の下、食事で余った米飯を保温することなく冷凍保存し、この保存した冷凍米飯を、後の食事時に電子レンジで解凍・加熱して食する場合がある。
このようにすると、上記冷凍保存によって米飯の品質劣化が防止され、保温米飯に比べて良好な食味が担保される。
特開平10−165301号公報 特許第2799546号公報
しかしながら、従来の炊飯器で炊飯された米飯を、一旦冷凍保存した後に、電子レンジで解凍・加熱すると、弾力に乏しく歯応えの弱い解凍米飯になって十分な食味が確保されないという問題があった。
これは、冷凍保存によって米粒中の水分が凍結膨張し、これにより、細胞膜が破れて米粒の細胞が潰れることから、解凍米飯に弾力が無くなって歯応えが弱くなるからと考えられる。
本発明は係る点に鑑みて成されたもので、冷凍保存しても食味の良好な米飯を炊飯できる炊飯器を提供することをその課題とする。
1.請求項1に係る発明
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の技術的手段は、
『通常炊飯モードと冷凍飯用炊飯モードを選択するモード選択手段を具備し、
前記モード選択手段で冷凍飯用炊飯モードを選択して炊飯動作を開始させたときには、
前記通常炊飯モードで炊飯される標準的な米飯に比べて米粒の含水率が低い冷凍用米飯が炊き上げられる』ことである。
上記技術的手段によれば、モード選択手段で通常炊飯モードを選択して炊飯動作を開始させると、米粒の含水率(米粒に対し、これに含まれる水の重量割合)が標準的な値(約63.5重量%程度)になった米飯が炊き上げられ、そのまま食するのに適した標準的な米飯が得られる。
一方、モード選択手段で冷凍飯用炊飯モードを選択して炊飯動作を開始させると、前記通常炊飯モードで炊飯される標準的な米飯に比べて含水率が低い冷凍用米飯が炊き上げられる。そして、炊き上げられた冷凍用米飯の米粒は前記通常炊飯モードの場合に比べて含水率が低いから、これの冷凍保存によって米粒中の水分が凍結膨張しても該米粒の細胞膜が破れる程膨張することがない。よって、この冷凍米飯を解凍・加熱したときには、弾力性が甦ると共に、該加熱によって米粒のα化が更に進行し、これにより、食味の良好な米飯が得られる。
2.請求項2に係る発明
請求項1に係る発明に於いて、
『冷凍飯用炊飯モードで得られる前記米粒の含水率は、60重量%〜63重量%の範囲に設定される』ものでは、請求項1に係る発明と同様に、解凍・加熱によって弾力性が甦って品質良好な米飯が得られると共に、含水率が低いので若干硬めではあるが、冷凍保存する前でもそのまま食事に供し得る米飯が炊き上げられる。
3.請求項3に係る発明
請求項1又は2に係る発明に於いて、
『前記通常炊飯モード及び冷凍飯用炊飯モードの炊飯動作時には、釜内を沸騰未満の状態に予備炊き時間だけ加熱して米粒の含水率を増加させる予備炊き工程(A)と、釜内を沸騰温度以上の水分蒸発終了温度まで加熱して水分をほぼ蒸発させる工程を備えた本炊き工程(B)が、この順序で実行される炊飯器であって、
前記モード選択手段で前記冷凍飯用炊飯モードを選択して炊飯動作を開始させたときは、
前記通常炊飯モードに比べて前記予備炊き時間が短時間に設定されることにより前記含水率の低い冷凍用米飯が炊き上げられるようにした』ことである。
尚、前記予備炊き時間は、一般的には、通常炊飯モードで18分程度に設定されているのに対し、冷凍飯用炊飯モードでは5〜10分に設定される。
このものでは、米粒に水分を吸収させる予備炊き工程の所要時間が通常炊飯モードに比べて短いから、その分、炊飯後の米粒の含水率が低くなる。
4.請求項4に係る発明
請求項1又は2に係る発明に於いて、
『前記通常炊飯モード及び冷凍飯用炊飯モードの炊飯動作時には、釜内を沸騰未満の状態に予備炊き時間だけ加熱して米粒の含水率を増加させる予備炊き工程(A)と、釜内を沸騰温度以上の水分蒸発終了温度まで加熱して水分をほぼ蒸発させる工程を備えた本炊き工程(B)が、この順序で実行される炊飯器であって、
前記モード選択手段で前記冷凍飯用炊飯モードを選択して炊飯動作を開始させたときは、
前記通常炊飯モードに比べて、前記予備炊き工程(A)の終了後釜内が沸騰開始する本炊き工程(B)初期時までの移行時間が短時間に設定されることにより前記含水率の低い冷凍用米飯が炊き上げられるようにした』ことである。
尚、前記移行時間は、一般的には、通常炊飯モードで10分程度に設定されているのに対し、冷凍飯用炊飯モードでは5分程度に設定される。
このものでは、予備炊き工程(A)が終了した後は釜内温度を迅速に立ち上げて炊飯終了までの加熱時間を短くするから、その分、低い含水率の米粒が得られる。
5.請求項5に係る発明
請求項1又は2に係る発明に於いて、
『前記通常炊飯モード及び冷凍飯用炊飯モードの炊飯動作時には、釜内を沸騰未満の状態に予備炊き時間だけ加熱して米粒の含水率を増加させる予備炊き工程(A)と、釜内を沸騰温度以上の水分蒸発終了温度まで加熱して水分をほぼ蒸発させる工程を備えた本炊き工程(B)が、この順序で実行される炊飯器であって、
前記モード選択手段で前記冷凍飯用炊飯モードを選択して炊飯動作を開始させたときは、
前記通常炊飯モードに比べて前記水分蒸発終了温度が低温に設定されることにより前記含水率の低い冷凍用米飯が炊き上げられるようにした』ことである。
尚、前記水分蒸発終了温度は、一般的には、通常炊飯モードでは125℃程度に設定されているのに対し、冷凍飯用炊飯モードでは115℃程度に設定される。
このものでは、通常炊飯モードに比べて冷凍飯用炊飯モードでの水分蒸発終了温度が低いから、本炊き工程での米粒の加熱時間が短くなり、その分、低い含水率の米粒が得られる。
本発明は次の特有の効果を有する。
通常炊飯モードの場合に比べて米粒の含水率が低い冷凍用米飯が炊き上げられるから、これの冷凍保存によって米粒中の水分が凍結膨張しても米粒の細胞膜が破壊される程膨張することがない。よって、この冷凍米飯を解凍・加熱したときには、弾力性が甦ると共に、該加熱によって米粒のα化が更に進行し、これにより、食味の良好な米飯が得られる。
請求項2に係る発明では、含水率が低く若干硬めではあるが、冷凍保存する前でもそのまま食事に供し得る米飯が炊き上げられる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る炊飯器は図1に示す如き外観構成を有し、器具本体(1)の頂部を被蓋する蓋(11)の近傍には炊飯動作の進行状況等を表示する表示器(14)が設けられている。又、表示器(14)の近傍には予約炊飯モードを実行させる際の炊き上がり時刻を設定する予約時刻設定器(22)と、炊飯開始スイッチ(20)と、通常炊飯モードや冷凍飯用炊飯モード等の各炊飯モードを選択するモード選択手段たるモード切替スイッチ(21)とが設けられている。ここで、通常炊飯モードとは、含水率(米粒に対し、これに含まれる水分の重量割合)が約63.5重量%の標準的な米飯を炊き上げるモードであり、冷凍用炊飯モードとは、含水率が前記通常炊飯モードの場合よりも低い約61重量%の若干硬めの米飯を炊き上げるモードである。
器具本体(1)には、釜(15)と、これを加熱するガスバーナ(31)と、釜底の温度を検知する釜温度センサ(16)と、更に、冷凍飯用炊飯モードの炊飯の終了後に釜(15)を冷却する冷却ファン(30)が設けられている。
図2に示すように、上記予約時刻設定器(22),モード切替スイッチ(21),炊飯開始スイッチ(20)及び釜温度センサ(16)の出力は制御装置(5)に印加されており、モード切替スイッチ(21)の押し込み操作を繰り返す毎に「通常炊飯モード」→「冷凍飯用炊飯モード」→「予約炊飯モード」→・・・と各炊飯モードが順次切替わり、特定の炊飯モードに切替えた状態で炊飯開始スイッチ(20)を操作すると、該特定の炊飯モードの炊飯動作が開始する。又、ガスバーナ(31)へのガス供給量を調整するガス弁(32)や、既述冷却ファン(30)や、ガスバーナ(31)への点火装置(33)、更には、釜(15)を保温する保温ヒータ(18)は制御装置(5)の出力によって制御されるようになっている。
前記制御装置(5)に組み込まれたマイクロコンピュータ内には、図3のフローチャートで示す内容の制御プログラムが格納されており、通常炊飯モードで炊飯させた場合は、図4のグラフに示すように釜温度が経時的に変化し、これにより、予備炊き工程(A),本炊き工程(B)及び蒸らし工程(C)が順次実行されるようになっている。
以下、本実施の形態に係る炊飯器の動作の実際を図3に基づいて各炊飯モード毎に説明する。
[通常炊飯モード]
モード切替スイッチ(21)が繰り返して投入されることにより通常炊飯モードが選択された状態で炊飯開始スイッチ(20)が操作された場合は、図4の実線のグラフで示す態様で釜(15)が経時的に加熱される。即ち、米粒に適正量の水分を含浸させる補助予備炊き工程(A1)及びメイン予備炊き工程(A2)から成る予備炊き工程(A)と、その後に実行され且つ第1〜第3本炊き工程(B1)〜(B3)から成る本炊き工程(B)と、更に、その後に実行される蒸らし工程(C)等がこの順序で実行される。
さて、モード切替スイッチ(21)で通常炊飯モードが選択された状態で炊飯開始スイッチ(20)が投入されると、該投入操作が図3のステップ(ST1)で確認される。
上記通常炊飯モードが選択されたことがステップ(ST2)で確認されると、モードフラグF1に通常炊飯モードが選択されたことを示す“N”が格納される(ステップ(ST3)参照)。次に、ステップ(ST4)が実行され、メイン予備炊き時間TY2が15分に、本炊き立ち上げ時間HTが10分に、更に、既述発明特定事項として記載の水分蒸発終了温度たる第2本炊き終了温度JHが125℃に、夫々セットされる。
次に、ステップ(ST8)が実行され、補助予備炊き温度(本実施の形態では30℃)で補助予備炊き時間(本実施の形態では3分)だけ釜(15)内を加熱制御する。即ち、釜温度センサ(16)が検知する釜(15)内温度を判断しながらガスバーナ(31)の燃焼量を制御し、これにより、釜(15)内を上記補助予備炊き温度(30℃)に維持する補助予備炊き工程(A1)を実行し、これにより、米粒の含水率を高める。
次に、ステップ(ST9)が実行され、メイン予備炊き温度(本実施の形態では48℃)でメイン予備炊き時間TY2(ステップ(ST4)で15分にセットされている。)だけ釜(15)内を加熱制御し、これにより、米粒の含水率を更に高める。尚、本実施の形態では、ステップ(ST9)で加熱されるメイン予備炊き時間TY2の15分と、ステップ(ST8)の補助予備炊き時間の3分の合計が既述発明特定事項たる予備炊き時間に対応する。
次に、ステップ(ST10)が実行され、本炊き立ち上げ時間HT(ステップ(ST4)で10分にセットされている。)で100℃まで釜(15)内温度を立ち上げる第1本炊き工程(B1)が実行され、その後、ガスバーナ(31)を大火力に切替えると共に蒸らしタイマT1をリセットする(ステップ(ST11)参照)。
次に、ステップ(ST12)で、釜(15)内温度が第2本炊き終了温度JH(ステップ(ST4)で125℃にセットされている。)に昇温するのを監視する(第2本炊き工程(B2))。そして、釜(15)内の水分蒸発がほぼ完了して第2本炊き終了温度JHまで昇温すると、ステップ(ST13)でモードフラグF1の内容を確認し、該モードフラグF1の内容が“N”であって現在実行している炊飯動作が「通常炊飯モード」であることが確認された場合は、ステップ(ST14)でガスバーナ(31)の燃焼量を小火力に設定する。その後、ステップ(ST15)を実行し、釜(15)内温度を145℃まで加熱昇温させ、これにより、米飯から揮発性アルデヒドと称される香ばしい臭い成分が発生するようにし、これにより、第3本炊き工程(B3)を終了させる。次に、既述ステップ(ST11)でリセットした蒸らしタイマT1の計測時間が20分になるまで、釜(15)内温度を98℃に維持し(ステップ(ST16),(ST17))、これにより、米粒のα化を完結させる。
そして、上記の通常炊飯モードで米飯を炊き上げると、米粒の含水率が約63.5重量%になることが確認された。
以後、ステップ(ST18)(ST19)が実行され、停止スイッチ(炊飯開始スイッチ(20)で兼用されている)が操作されるまで釜(15)内を保温する。
[冷凍飯用炊飯モード]
次に、冷凍飯用炊飯モードについて説明する。
モード切替スイッチ(21)によって冷凍飯用炊飯モードが選択された状態で炊飯開始スイッチ(20)が操作された場合は、図4の想像線のグラフで示す態様で釜(15)が経時的に加熱される。
さて、モード切替スイッチ(21)で冷凍飯用炊飯モードが選択された状態で炊飯開始スイッチ(20)が投入されると、ステップ(ST5)で冷凍飯用炊飯モードが選択されていることが確認され、その後、モードフラグF1に冷凍飯用炊飯モードが選択されていることを示す“C”が格納される(ステップ(ST6)参照)。次に、ステップ(ST7)が実行され、メイン予備炊き時間TY2が7分に、本炊き立ち上げ時間HTが5分に、更に、既述発明特定事項たる水分蒸発終了温度たる第2本炊き終了温度JHが115℃に、夫々セットされる。
その後、既述通常炊飯モードの実行時と同様に、ステップ(ST8)〜ステップ(ST12)を実行するが、メイン予備炊き工程(A2)を実行するステップ(ST9)では釜(15)内温度を48℃にメイン予備炊き時間TY2だけ維持する。このメイン予備炊き時間TY2は、ステップ(ST7)で7分にセットされており、既述した通常炊飯モードでの15分(ステップ(ST4)参照)より短い。これにより、補助予備炊き時間の3分(ステップ(ST8)参照)とメイン予備炊き時間7分の合計時間たる既述発明特定事項の予備炊き時間が10分になり、通常炊飯モードの予備炊き時間18分(補助予備炊き時間3分とメイン予備炊き時間15分の合計時間)より短くなる。よって、通常炊飯モードよりも米粒の含水率が低く抑えられる。
又、釜内温度をメイン予備炊き温度(48℃)から100℃まで昇温させる第1本炊き工程(B1)(ステップ(ST10))では、該本炊き立ち上げ時間HT(本炊き工程(B)初期までの移行時間)たる5分(ステップ(ST7)でセットされている。)で釜内温度を昇温させるが、この本炊き立ち上げ時間HTたる5分は、通常炊飯モードの場合の10分(ステップ(ST4)参照)よりも短いので、米粒の含水率が通常炊飯モードの場合よりも低く抑えられる。
更に、第2本炊き工程(B2)の終了時に対応するステップ(ST12)では、釜(15)内温度が水分蒸発終了温度たる115℃(ステップ(ST7)で第2本炊き終了温度JHとしてセットされた温度)に昇温するのを監視する。この第2本炊き終了温度JHとしての115℃の値は、既述通常炊飯モードの場合の125℃(ステップ(ST4)参照)よりも低い値にセットされていることから、この点からも、通常炊飯モードに比べて米粒の含水率を低く抑えることが出来る。
そして、ステップ(ST13)でモードフラグF1の内容が判断され、現在実行中のモードが冷凍飯用炊飯モードであることが確認されると、ステップ(ST20)でガスバーナ(31)を消火させると共に図示しないブザーで炊飯完了を報知する。更に、ステップ(ST20)では、冷却ファン(30)を作動させて釜(15)を空冷し、これにより、早期に冷凍庫に入れ易い温度まで米飯を冷却する。
このように、本実施の形態の炊飯器では、補助予備炊き時間(3分)とメイン予備炊き時間TY2の合計時間たる予備炊き時間と本炊き立ち上げ時間HTを、通常炊飯モードの場合よりも短く設定し、又、第2本炊き終了温度JHを通常炊飯モードの場合よりも低温に設置することにより、米粒の含水率を低く抑えるようにしている。具体的には、上記制御態様の冷凍飯用炊飯モードで炊き上げた冷凍用米飯に於ける米粒の含水率は約61重量%になることが確認された。そして、通常炊飯モードで炊飯された米粒より含水率の低い(前記約61重量%)冷凍用米飯が冷凍保存されて米粒中の水分が凍結膨張しても、米粒の細胞膜が破壊される程膨張することがない。よって、この冷凍米飯を解凍・加熱したときには、弾力性が甦ると共に、該加熱によって米粒のα化が更に進行し、これにより、食味の良好な米飯が得られる。又、含水率が低いので若干硬めではあるが、冷凍保存する前でもそのまま食事に供し得る米飯が炊き上げられ、食事で残った米飯のみを冷凍保存することができる。
尚、ステップ(ST5)を実行したときに、冷凍飯用炊飯モードが選択されていないことが確認できると、ステップ(ST21)で予約炊飯が行なわれる。即ち、予約時刻設定器(22)でセットした予約時刻に炊飯が完了するように、所定時刻の到来時に炊飯が開始して炊飯制御が行なわれる。
尚、上記実施の形態では、予備炊き時間と本炊き立ち上げ時間HTを通常炊飯モードの場合よりも短く設定し、又、第2本炊き終了温度JHを通常炊飯モードの場合よりも低温に設置することにより、米粒の含水率を低く抑えるようにしたが、これら、予備炊き時間、本炊き立ち上げ時間HT、第2本炊き終了温度JHの少なくとも一つを通常炊飯モードの場合よりも低い値に設定すれば、本発明の課題を解決することができる。
又、上記実施の形態では、冷凍用米飯の米粒の含水率が約61重量%に調整されるようにしたが、含水率が60重量%〜63重量%の範囲であれば、冷凍保存に適した米飯となる。
本発明の実施の形態に係る炊飯器の外観斜視図 本発明の実施の形態に係る炊飯器の制御回路の概略図 本発明の実施の形態に係る炊飯器の制御用フローチャート 本発明の実施の形態に係る炊飯器に於ける炊飯動作時の釜内温度の経時変化を示すグラフ
符号の説明
(1)・・・器具本体
(15)・・・釜
(20)・・・炊飯開始スイッチ
(21)・・・モード選択スイッチ
(A)・・・予備炊き工程
(B)・・・本炊き工程
(C)・・・蒸らし工程

Claims (5)

  1. 通常炊飯モードと冷凍飯用炊飯モードを選択するモード選択手段を具備し、
    前記モード選択手段で冷凍飯用炊飯モードを選択して炊飯動作を開始させたときには、
    前記通常炊飯モードで炊飯される標準的な米飯に比べて米粒の含水率が低い冷凍用米飯が炊き上げられる、炊飯器。
  2. 請求項1に記載の炊飯器に於いて、
    冷凍飯用炊飯モードで得られる前記米粒の含水率は、60重量%〜63重量%の範囲に設定される、炊飯器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の炊飯器に於いて、
    前記通常炊飯モード及び冷凍飯用炊飯モードの炊飯動作時には、釜内を沸騰未満の状態に予備炊き時間だけ加熱して米粒の含水率を増加させる予備炊き工程(A)と、釜内を沸騰温度以上の水分蒸発終了温度まで加熱して水分をほぼ蒸発させる工程を備えた本炊き工程(B)が、この順序で実行される炊飯器であって、
    前記モード選択手段で前記冷凍飯用炊飯モードを選択して炊飯動作を開始させたときは、
    前記通常炊飯モードに比べて前記予備炊き時間が短時間に設定されることにより前記含水率の低い冷凍用米飯が炊き上げられるようにした、炊飯器。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の炊飯器に於いて、
    前記通常炊飯モード及び冷凍飯用炊飯モードの炊飯動作時には、釜内を沸騰未満の状態に予備炊き時間だけ加熱して米粒の含水率を増加させる予備炊き工程(A)と、釜内を沸騰温度以上の水分蒸発終了温度まで加熱して水分をほぼ蒸発させる工程を備えた本炊き工程(B)が、この順序で実行される炊飯器であって、
    前記モード選択手段で前記冷凍飯用炊飯モードを選択して炊飯動作を開始させたときは、
    前記通常炊飯モードに比べて、前記予備炊き工程(A)の終了後釜内が沸騰開始する本炊き工程(B)初期時までの移行時間が短時間に設定されることにより前記含水率の低い冷凍用米飯が炊き上げられるようにした、炊飯器。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の炊飯器に於いて、
    前記通常炊飯モード及び冷凍飯用炊飯モードの炊飯動作時には、釜内を沸騰未満の状態に予備炊き時間だけ加熱して米粒の含水率を増加させる予備炊き工程(A)と、釜内を沸騰温度以上の水分蒸発終了温度まで加熱して水分をほぼ蒸発させる工程を備えた本炊き工程(B)が、この順序で実行される炊飯器であって、
    前記モード選択手段で前記冷凍飯用炊飯モードを選択して炊飯動作を開始させたときは、
    前記通常炊飯モードに比べて前記水分蒸発終了温度が低温に設定されることにより前記含水率の低い冷凍用米飯が炊き上げられるようにした、炊飯器。
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