JP2005116607A - 半導体基板、半導体装置、半導体基板の製造方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体基板、半導体装置、半導体基板の製造方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 絶縁層上に形成された単結晶半導体層の界面における界面準位または結晶欠陥を低減させる。
【解決手段】 フッ素元素4のイオン注入IP1を行うことにより、絶縁層2と単結晶半導体層3との界面ならびに単結晶半導体層3の表面および側面にフッ素元素4を導入する。
【選択図】 図1

Description

本発明は半導体基板、半導体装置、半導体基板の製造方法および半導体装置の製造方法に関し、特に、SOI(Slicon on Insulator)基板に適用して好適なものである。
従来の半導体装置では、例えば、特許文献1に開示されているように、素子分離の容易性、ラッチアップフリー、ソース/ドレイン接合容量が小さいなどの点から、SOI基板上に電界効果型トランジスタを形成することが行われている。
特に、完全空乏型SOIトランジスタは、低消費電力かつ高速動作が可能で、低電圧駆動が容易なため、SOIトランジスタを完全空乏モードで動作させるための研究が盛んに行われている。
また、例えば、特許文献1には、ドレイン拡散層内部の深さ方向に高抵抗層を設け、ドレイン電流がドレイン近傍で深い位置を流れるようにすることにより、MISFETのホットキャリア耐性を向上させる方法が開示されている。
特開平7−283399号公報
しかしながら、SOIトランジスタを完全空乏モードで動作させるために、SOI基板の単結晶シリコン層の薄膜化が進むと、ドレイン端で発生したホットキャリアやインパクトイオナイゼーションキャリアが、単結晶シリコン層上のゲート絶縁膜のみならず、単結晶シリコン層下の埋め込み絶縁層にも到達する。
このため、ゲート絶縁膜との界面のみならず、SOI基板の埋め込み絶縁層との界面においても、単結晶シリコン層の界面準位や結晶欠陥が増大し、リーク電流が増大するという問題があった。
一方、SOI基板の単結晶シリコン層の薄膜化が進むと、ドレイン拡散層内部の深さ方向に高抵抗層を設けることが困難になるため、特許文献1に開示された方法では、SOI基板の単結晶シリコン層の薄膜化に対応できないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、絶縁層上に形成された単結晶半導体層の界面における界面準位または結晶欠陥を低減させることが可能な半導体基板、半導体装置、半導体基板の製造方法および半導体装置の製造方法を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体基板によれば、絶縁層上に形成された単結晶半導体層と、前記絶縁層と単結晶半導体層との界面に導入されたフッ素元素または塩素元素のいずれか少なくとも一方の元素とを備えることを特徴とする。
これにより、絶縁層と単結晶半導体層との界面で発生するSi−O−Siネットワークの大きな歪みを緩和し、さらに、半導体元素のダングリングボンド(未結合手)を水素元素で終端させることを可能としつつ、絶縁層と単結晶半導体層との界面で発生する半導体元素のダングリングボンドをフッ素元素または塩素元素で終端させることが可能となる。このため、絶縁層と単結晶半導体層との界面で発生する半導体元素のダングリングボンドを減少させることが可能となるとともに、単結晶半導体層の界面がホットキャリアまたはインパクトイオナイゼーションキャリアによるアタックを受けた場合においても、フッ素元素または塩素元素の離脱を抑制しつつ、水素元素の離脱を低減させることが可能となる。この結果、絶縁層上に形成された単結晶半導体層を薄膜化した場合においても、単結晶半導体層の界面準位や結晶欠陥の増大を抑制することが可能となり、信頼性の劣化を抑制しつつ、電界効果型トランジスタを完全空乏モードで動作させることを可能として、電界効果型トランジスタ動作の高速化および低電圧化を図ることができる。
また、本発明の一態様に係る半導体基板によれば、絶縁層上に形成された単結晶半導体層と、前記絶縁層と単結晶半導体層との界面および前記単結晶半導体層の側面または表面に導入されたフッ素元素または塩素元素のいずれか少なくとも一方の元素とを備えることを特徴とする。
これにより、絶縁層と単結晶半導体層との界面および単結晶半導体層の側面または表面で発生する半導体元素のダングリングボンドを水素元素で終端させることを可能としつつ、絶縁層と単結晶半導体層との界面および単結晶半導体層の側面または表面で発生する半導体元素のダングリングボンドをフッ素元素または塩素元素で終端させることが可能となる。このため、絶縁層と単結晶半導体層との界面および単結晶半導体層の側面または表面で発生する半導体元素のダングリングボンドを減少させることが可能となるとともに、単結晶半導体層の界面および単結晶半導体層の側面または表面がホットキャリアまたはインパクトイオナイゼーションキャリアによるアタックを受けた場合においても、フッ素元素または塩素元素の離脱を抑制しつつ、水素元素の離脱を低減させることが可能となる。この結果、絶縁層上に形成された単結晶半導体層を薄膜化した場合においても、単結晶半導体層の界面準位や結晶欠陥の増大を抑制することが可能となり、信頼性の劣化を抑制しつつ、電界効果型トランジスタを完全空乏モードで動作させることを可能として、電界効果型トランジスタ動作の高速化および低電圧化を図ることができる。
また、本発明の一態様に係る半導体基板によれば、前記絶縁層はSiO2、SIONまたはSi34であり、前記単結晶半導体層はSi、SiGeまたはSiCであることを特徴とする。
これにより、界面準位および結晶欠陥の発生を抑制しつつ、絶縁層上に結晶半導体層を安定して作成することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、絶縁層上に形成された単結晶半導体層と、前記絶縁層と単結晶半導体層との界面に導入されたフッ素元素または塩素元素のいずれか少なくとも一方の元素と、前記単結晶半導体層上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極の両側にそれぞれ配置され、前記単結晶半導体層に形成されたソース/ドレイン層とを備えることを特徴とする。
これにより、単結晶半導体層の界面がホットキャリアまたはインパクトイオナイゼーションキャリアによるアタックを受けた場合においても、単結晶半導体層の界面準位や結晶欠陥の増大を抑制することが可能となる。このため、絶縁層上に形成された単結晶半導体層を薄膜化した場合においても、電界効果型トランジスタの特性の劣化を抑制することが可能となり、信頼性の確保を可能としつつ、電界効果型トランジスタを完全空乏モードで動作させることを可能として、電界効果型トランジスタ動作の高速化および低電圧化を図ることができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、絶縁層上に形成された単結晶半導体層と、前記絶縁層上の単結晶半導体層が除去または酸化された素子分離領域と、前記絶縁層と単結晶半導体層との界面および前記単結晶半導体層の側面または表面に導入されたフッ素元素または塩素元素のいずれか少なくとも一方の元素と、前記単結晶半導体層上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極の両側にそれぞれ配置され、前記単結晶半導体層に形成されたソース/ドレイン層とを備えることを特徴とする。
これにより、単結晶半導体層の界面および単結晶半導体層の側面または表面がホットキャリアまたはインパクトイオナイゼーションキャリアによるアタックを受けた場合においても、単結晶半導体層の界面準位や結晶欠陥の増大を抑制することが可能となり、絶縁層上に形成された単結晶半導体層を薄膜化した場合においても、電界効果型トランジスタの特性の劣化を抑制することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体基板の製造方法によれば、絶縁層上に単結晶半導体層を形成する工程と、前記絶縁層と単結晶半導体層との界面にフッ素元素または塩素元素のいずれか少なくとも一方の元素を導入する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、絶縁層と単結晶半導体層との界面にフッ素元素または塩素元素のいずれか少なくとも一方の元素を導入することで、絶縁層と単結晶半導体層との界面で発生する半導体元素のダングリングボンドをフッ素元素または塩素元素で終端させることが可能となり、製造工程の煩雑化を抑制しつつ、SOI基板のホットキャリア耐性を向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、絶縁層上に形成された単結晶半導体層を局所的に除去することにより、前記単結晶半導体層を分離する工程と、前記絶縁層と単結晶半導体層との界面にフッ素元素または塩素元素のいずれか少なくとも一方の元素をイオン注入する工程と、前記単結晶半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極の両側にそれぞれ配置され、前記単結晶半導体層に形成されたソース/ドレイン層を形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、フッ素元素または塩素元素のイオン注入工程を追加することで、絶縁層と単結晶半導体層との界面で発生する半導体元素のダングリングボンドをフッ素元素または塩素元素で終端させることが可能となる。このため、製造工程の煩雑化を抑制しつつ、単結晶半導体層の界面準位や結晶欠陥の増大を抑制することが可能となり、電界効果型トランジスタ動作の高速化および低電圧化を図ることを可能としつつ、電界効果型トランジスタの信頼性を向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、絶縁層上に形成された単結晶半導体層を局所的に除去することにより、前記単結晶半導体層を分離する工程と、前記単結晶半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとして前記単結晶半導体層に不純物のイオン注入を行うことにより、前記ゲート電極の両側に配置されたLDD層を前記単結晶半導体層に形成する工程と、前記絶縁層と単結晶半導体層との界面にフッ素元素または塩素元素のいずれか少なくとも一方の元素をイオン注入する工程と、前記ゲート電極の側壁にサイドウォールを形成する工程と、前記ゲート電極およびサイドウォールをマスクとして前記単結晶半導体層に不純物のイオン注入を行うことにより、前記サイドウォール側方にそれぞれ配置され、前記単結晶半導体層に形成されたソース/ドレイン層を形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、フッ素元素または塩素元素のイオン注入工程を追加することで、ゲート絶縁膜と単結晶半導体層との界面で発生する半導体元素のダングリングボンドをフッ素元素または塩素元素で終端させることを可能としつつ、絶縁層上の単結晶半導体層の界面で発生する半導体元素のダングリングボンドをフッ素元素または塩素元素で終端させることが可能となる。このため、製造工程の煩雑化を抑制しつつ、単結晶半導体層の上面、下面および側面における界面準位や結晶欠陥の増大を抑制することが可能となり、電界効果型トランジスタ動作の高速化および低電圧化を図ることを可能としつつ、電界効果型トランジスタの信頼性を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る半導体装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
図1(a)において、半導体基板1上には絶縁層2が形成され、絶縁層2上には単結晶半導体層3が形成されている。なお、半導体基板1および単結晶半導体層3の材質としては、例えば、Si、Ge、SiGe、SiCなどを用いることができ、絶縁層2としては、例えば、SiO2、SIONまたはSi34を用いることができる。また、絶縁層2上に半導体層3が形成された半導体基板1としては、例えば、SOI基板を用いることができ、SOI基板としては、SIMOX(Separation by Implanted Oxgen)基板、貼り合わせ基板またはレーザアニール基板などを用いることができる。また、半導体基板1以外にも、サファイア、ガラスまたはセラミックなどの絶縁性基板を用いるようにしてもよい。
次に、図1(b)に示すように、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて単結晶半導体層3を局所的に除去することにより、絶縁層2上の単結晶半導体層3を分離する。なお、絶縁層2上の単結晶半導体層3を分離する場合、STI(Shallow Trench Isolation)構造の他、LOCOS法を用いるようにしてもよい。
次に、図1(c)に示すように、フッ素元素4のイオン注入IP1を行うことにより、絶縁層2と単結晶半導体層3との界面ならびに単結晶半導体層3の表面および側面にフッ素元素4を導入する。なお、フッ素元素4の注入量は、1×1014/cm-2〜1×1016/cm-2程度の範囲内とすることができる。また、フッ素元素4の注入エネルギーは、イオンの飛程距離が単結晶中にくるように選択し、10keV程度以下とすることができる。例えば、注入エネルギーをイオンの飛程距離が絶縁層2と単結晶半導体層3との界面にくるように選択すれば、該界面に効率的にフッ素を導入することができる。また、絶縁層2と単結晶半導体層3との界面ならびに単結晶半導体層3の表面および側面にフッ素元素4を導入する代わりに、塩素元素を導入するようにしてもよい。
そして、フッ素元素4が導入された単結晶半導体層3のアニール処理を酸素雰囲気中で行うことにより、単結晶半導体層3の結晶性を回復させる。ここで、フッ素元素4が導入された単結晶半導体層3のアニール処理を行うことにより、フッ素元素4を単結晶半導体層3の界面に集中させることが可能となる。また、酸素雰囲気中で単結晶半導体層3のアニール処理を行うことにより、単結晶半導体層3の導入されたフッ素元素4の離脱を抑制することができる。
ここで、図1(f)に示すように、単結晶半導体層3が、例えば、Si元素で構成されるものとすると、単結晶半導体層3の界面には、Si元素のダングリングボンドBが存在し、ダングリングボンドBはH元素で終端される。そして、絶縁層2と単結晶半導体層3との界面ならびに単結晶半導体層3の表面および側面にフッ素元素4を導入することにより、絶縁層2と単結晶半導体層3との界面ならびに単結晶半導体層3の側面および表面で発生するSi元素のダングリングボンドBの一部をF元素で終端させることが可能となる。
次に、図1(d)に示すように、単結晶半導体層3の熱酸化を行うことにより、単結晶半導体層3上にゲート絶縁膜5を形成する。そして、CVDなどの方法により、ゲート絶縁膜5が形成された単結晶半導体層3上に多結晶シリコン層を形成し、フォトリソグラフィー技術およびドライエッチング技術を用いて、多結晶シリコン層のパターニングを行うことにより、ゲート絶縁膜5上にゲート電極6を形成する。そして、ゲート電極6をマスクとして、As、P、Bなどの不純物のイオン注入IP2を単結晶半導体層3内に行うことにより、ゲート電極6の両側にそれぞれ配置された低濃度不純物導入層からなるLDD(Lightly Doped Drain)層7a、7bを単結晶半導体層3に形成する。
なお、LDD層7a、7bを形成するためのイオン注入IP2工程において、フッ素元素4のイオン注入を行うようにしてもよい。ここで、LDD層7a、7bを形成するためのイオン注入IP2工程において、フッ素元素4または塩素元素のイオン注入を行うことにより、ゲート絶縁膜5と単結晶半導体層3との界面におけるフッ素元素4または塩素元素の離脱を抑制することが可能となり、ゲート絶縁膜5と単結晶半導体層3との界面における界面準位および結晶欠陥を低減することができる。
次に、図1(e)に示すように、CVDなどの方法により、LDD層7a、7bが形成された単結晶半導体層3上に絶縁層を形成し、RIEなどの異方性エッチングを用いて絶縁層をエッチバックすることにより、ゲート電極6の側壁にサイドウォール8a、8bをそれぞれ形成する。そして、ゲート電極6およびサイドウォール8a、8bをマスクとして、As、P、Bなどの不純物のイオン注入IP3を単結晶半導体層3内に行うことにより、サイドウォール8a、8bの側方にそれぞれ配置された高濃度不純物導入層からなるソース層9aおよびドレイン層9bを単結晶半導体層3に形成する。
ここで、ドレイン層9b端で発生したホットキャリアRの平均自由工程は100Å程度である。このため、単結晶半導体層3の膜厚が1000Å以下に薄膜化されると、ドレイン層9b端で発生したホットキャリアRがゲート絶縁膜5と単結晶半導体層3との界面のみならず、絶縁層2と単結晶半導体層3との界面にも到達するようになり、ゲート絶縁膜5と単結晶半導体層3との界面のみならず、絶縁層2と単結晶半導体層3との界面も、ホットキャリアRによるアタックを受けるようになる。
ここで、絶縁層2と単結晶半導体層3との界面ならびに単結晶半導体層3の表面および側面にフッ素元素4を導入することにより、絶縁層2と単結晶半導体層3との界面ならびに単結晶半導体層3の側面および表面で発生する半導体元素のダングリングボンドを水素元素で終端させることを可能としつつ、絶縁層2と単結晶半導体層3との界面ならびに単結晶半導体層3の側面および表面で発生する半導体元素のダングリングボンドをフッ素元素または塩素元素で終端させることが可能となる。
このため、絶縁層2と単結晶半導体層3との界面ならびに単結晶半導体層3の側面および表面で発生する半導体元素のダングリングボンドを減少させることが可能となるとともに、単結晶半導体層3の界面ならびに単結晶半導体層3の側面および表面がホットキャリアRまたはインパクトイオナイゼーションキャリアによるアタックを受けた場合においても、フッ素元素または塩素元素の離脱を抑制しつつ、水素元素の離脱を低減させることが可能となる。また、界面のSi−O−Siのボンドが切れた場合でも近傍のフッ素または塩素がダングリングボンドを終端させるため、新しいダングリングボンドの発生を抑制することができる。
この結果、絶縁層2上に形成された単結晶半導体層3を薄膜化した場合においても、単結晶半導体層3の界面準位や結晶欠陥の増大を抑制することが可能となり、信頼性の劣化を抑制しつつ、電界効果型トランジスタを完全空乏モードで動作させることを可能として、電界効果型トランジスタ動作の高速化および低電圧化を図ることができる。
なお、上述した第1実施形態では、絶縁層2と単結晶半導体層3との界面ならびに単結晶半導体層3の表面および側面にフッ素元素4を導入する方法について説明したが、絶縁層2と単結晶半導体層3との界面のみにフッ素元素4または塩素元素を導入してもよく、絶縁層2と単結晶半導体層3との界面および単結晶半導体層3の表面にフッ素元素4または塩素元素を導入してもよい。
また、上述した第1実施形態では、絶縁層2と単結晶半導体層3との界面全体にフッ素元素4を導入する方法について説明したが、絶縁層2と単結晶半導体層3との界面の一部にフッ素元素4または塩素元素を導入してもよい。
図2は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す平面図である。
図2において、絶縁層11上には単結晶半導体層12が形成され、単結晶半導体層12上にはゲート電極13が配置されている。そして、単結晶半導体層12には、ゲート電極13の両側にそれぞれ配置されたソース層14aおよびドレイン層14bが形成されるとともに、ソース層14aとドレイン層14bとの間に配置されたボディ領域15が形成されている。そして、ボディ領域15の配置位置に対応してフッ素元素導入領域16が絶縁層11と単結晶半導体層12との界面に形成されている。
これにより、絶縁層11と単結晶半導体層12との界面がホットキャリアまたはインパクトイオナイゼーションキャリアによるアタックを受けた場合においても、ボディ領域15における界面準位や結晶欠陥の増大を抑制することが可能となり、ソース層14aとドレイン層14bとの間のリーク電流の増大を抑制することができる。
なお、ボディ領域15の配置位置に対応してフッ素元素導入領域16を絶縁層11と単結晶半導体層12との界面に形成する場合、フォトリソグラフィー技術を用いることで絶縁層11と単結晶半導体層12との界面にフッ素元素を選択的にイオン注入することができる。
また、フッ素元素導入領域16の代わりに、塩素元素導入領域を絶縁層11と単結晶半導体層12との界面に形成するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す平面図。
符号の説明
1 半導体基板、2、11 絶縁層、3、12 単結晶半導体層、4 フッ素元素、5 ゲート絶縁膜、6、13 ゲート電極、7a、7b LDD層、8a、8b サイドウォールスペーサ、9a、14a ソース層、9b、14b ドレイン層、B ダングリングボンド、R ホットキャリア、15 ボディ領域、16 フッ素元素導入領域

Claims (8)

  1. 絶縁層上に形成された単結晶半導体層と、
    前記絶縁層と単結晶半導体層との界面に導入されたフッ素元素または塩素元素のいずれか少なくとも一方の元素とを備えることを特徴とする半導体基板。
  2. 絶縁層上に形成された単結晶半導体層と、
    前記絶縁層と単結晶半導体層との界面および前記単結晶半導体層の側面または表面に導入されたフッ素元素または塩素元素のいずれか少なくとも一方の元素とを備えることを特徴とする半導体基板。
  3. 前記絶縁層はSiO2、SIONまたはSi34であり、前記単結晶半導体層はSi、SiGeまたはSiCであることを特徴とする請求項1または2記載の半導体基板。
  4. 絶縁層上に形成された単結晶半導体層と、
    前記絶縁層と単結晶半導体層との界面に導入されたフッ素元素または塩素元素のいずれか少なくとも一方の元素と、
    前記単結晶半導体層上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極の両側にそれぞれ配置され、前記単結晶半導体層に形成されたソース/ドレイン層とを備えることを特徴とする半導体装置。
  5. 絶縁層上に形成された単結晶半導体層と、
    前記絶縁層上の単結晶半導体層が除去された素子分離領域と、
    前記絶縁層と単結晶半導体層との界面および前記単結晶半導体層の側面または表面に導入されたフッ素元素または塩素元素のいずれか少なくとも一方の元素と、
    前記単結晶半導体層上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極の両側にそれぞれ配置され、前記単結晶半導体層に形成されたソース/ドレイン層とを備えることを特徴とする半導体装置。
  6. 絶縁層上に単結晶半導体層を形成する工程と、
    前記絶縁層と単結晶半導体層との界面にフッ素元素または塩素元素のいずれか少なくとも一方の元素を導入する工程とを備えることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  7. 絶縁層上に形成された単結晶半導体層を局所的に除去または酸化することにより、前記単結晶半導体層を分離する工程と、
    前記絶縁層と単結晶半導体層との界面にフッ素元素または塩素元素のいずれか少なくとも一方の元素をイオン注入する工程と、
    前記単結晶半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の両側にそれぞれ配置され、前記単結晶半導体層に形成されたソース/ドレイン層を形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 絶縁層上に形成された単結晶半導体層を局所的に除去することにより、前記単結晶半導体層を分離する工程と、
    前記単結晶半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極をマスクとして前記単結晶半導体層に不純物のイオン注入を行うことにより、前記ゲート電極の両側に配置されたLDD層を前記単結晶半導体層に形成する工程と、
    前記絶縁層と単結晶半導体層との界面にフッ素元素または塩素元素のいずれか少なくとも一方の元素をイオン注入する工程と、
    前記ゲート電極の側壁にサイドウォールを形成する工程と、
    前記ゲート電極およびサイドウォールをマスクとして前記単結晶半導体層に不純物のイオン注入を行うことにより、前記サイドウォール側方にそれぞれ配置され、前記単結晶半導体層に形成されたソース/ドレイン層を形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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