JP2005114431A - 液体吐出ヘッド及び該ヘッドを備えた液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安定、かつ継続して液体の吐出を行えるようにする。
【解決手段】 液体吐出ヘッドは、液体が供給される液体供給口108と、液体が吐出される液体吐出口106と、液体供給口と液体吐出口とを接続して液体が通過する流路107と、流路内に設けられて流路内の液体に吐出エネルギを与えて吐出口から液体を吐出させるヒータ102と、を備え、液体供給口は、多角形に形成されて、多角形の1つの角108aが液体吐出口の近傍に位置している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体を吐出する液体吐出ヘッド、例えば、複数の液体吐出口とそれぞれの液体吐出口に対応する液体供給口とを備えて、各液体吐出口に供給された液体を吐出する液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置とに関する。
液体を吐出する方式には、ヒータの熱により液体を吐出するサーマル液体吐出方式と、ピエゾ素子に電圧を印加して生じるピエゾ素子の変形を利用して液体を吐出するピエゾ液体吐出方式等がある。サーマル液体吐出方式はピエゾ液体吐出方式と比較して構造が簡単であるため、液体吐出ヘッドの小型化に適して、多ノズル化に向いている。
例えば、プローブアレイを作る液体吐出ヘッドは、液体を吐出するノズルの数が多いことが望まれている。なお、プローブとは、特定の標的物質に対して特異的に結合可能なものである。例えば、DNAやRNAなどの核酸の場合は、標的核酸の有する塩基配列と相補的な配列をプローブが有することで、これらのハイブリッド体を形成し得るものである。プローブとしては、オリゴヌクレオチド、その他の核酸(cDNAなど)、ペプチド核酸(PNA)などの核酸アナログ、オリゴペプチド、タンパク質などが用いられる。ガラス基板等の固相担体表面に、該プローブをアレイ状に固定化したものをプローブアレイといい、該プローブアレイは、例えば、プローブを含む溶液(プローブ溶液)を担体上に付与し、プローブを担体に固定化させることにより製造される。
また、液体吐出ヘッドによって、異なったプローブを配置したプローブアレイを作る場合、各ノズルから異なったプローブ溶液を吐出するが、1枚のプローブアレイを作るに、各ノズルからは1回しかプローブ溶液の吐出が行われない。さらに、各プローブ溶液が吐出される位置も決まっている。
つまり、プローブアレイを作る液体吐出ヘッドは、ガラス基板上にプローブ溶液を所定の位置に単に吐出するだけであるので、インクを紙面に吐出して紙面に画像を形成する印刷とは異なって、必ずしも複雑な吐出制御を行う必要がなく、簡単な構造でよいことになっている。
したがって、プローブアレイを作る液体吐出ヘッドとしては、より構造が簡単で、かつ低コストで歩留まりの高い液体吐出ヘッドであることが望まれている。
そのような液体吐出ヘッドとして、図13に示すサーマル液体吐出方式の液体吐出ヘッドが最適である。
図13は、従来の液体吐出ヘッドを構成する半導体チップの表面(下面)の模式図である。半導体チップには、後述する液体吐出口、流路部である流路等を形成してある。なお、図13は、実際には異なる平面状に形成してある各構成要素を同一平面上にあるかのように描いてある模式図である。図14は、図13中、符号Aで指示した丸で囲んだ液体吐出口近傍部分の拡大図である。
図15は、図14中、B―B矢視断面図である。なお、図15は、図13、図14との関係上、液体吐出口6を上向きに図示して、液体供給口8を下向きに図示してあるが、実際には、天地逆になって、液体吐出口6が下向きになり、液体供給口8が上向きになって、液体供給口8にプローブ溶液が矢印C方向から供給されるようになっている。
図16は、図13に示した半導体チップの裏面(上面)の模式図である。また、図16は、半導体チップをプローブ溶液が供給される側から見た図でもある。
液体吐出ヘッドは、半導体チップ22を、例えば、図11、図12に示すように、複数枚配列して形成されている。以下、「プローブ溶液」を「液体」と称する。
図13、図14に示すように、半導体チップ22は、ノズル板12とシリコン基板1とを重ねて形成してある。シリコン基板1には、TaN、TaSiN、TaAl等から成るヒータ2を設けてある。また、シリコン基板1には、裏面から表面に液体を供給するための液体供給口8等を形成してある。ノズル板12とシリコン基板1との間には、ヒータ2に接続してあるアルミニウムや銅等からなる第1の配線3及び第2の配線4を設けてある。第1、第2の配線3,4の一端は、パッド5に接続してある。パッド5は、半導体チップ22と外部とを電気的に接触するようになっている。ノズル板12には、液体が吐出される液体吐出口6と、この液体吐出口6に液体を案内して、一時的に溜めておく流路部である流路7とを形成してある。
図15において、液体供給口8、流路7、及び液体吐出口6は、ノズル13を形成している。
半導体チップ22は、図16において横方向に液体供給口8を間隔約1.27mm(20dpi相当)で8個配列し、横方向で8個1組のノズル群を図16において縦方向に5組、約100dpiオフセットして配列してある。また、隣接するノズル群の間隔も約20dpiに設定してある。半導体チップ22の長辺方向の長さは約12mm、短辺方向の長さは約7mmである。1つの半導体チップ22の液体吐出口6及び液体供給口8の数は40個である。
液体供給口8は、図15に示したように、シリコン基板1の表面1aに対して、約54.7度の角度に傾いた4つの側壁8cによって四角錐台に開口して、液体を受け入れやすい形状に形成してある。
図15に示す例では、シリコン基板1の表面1aでの液体供給口8の四角の1辺の長さは約100μmに設定してあり、シリコン基板1の厚みを約625μmに設定してある。したがって、シリコン基板1の裏面1b(図16参照)における液体供給口8の四角の1辺の長さは約1mmになる。
この寸法関係の液体供給口8では、容積が約0.23μl(マイクロリットル)であり、ノズル13からの吐出量を約24pl(ピコリットル)とすると、この容積は、約9600枚のプローブアレイを作製できる量に相当する。
従来の液体吐出ヘッドの他の例として、インクジェットヘッドがある。このインクジェットヘッドも、シリコン基板1の裏面側に設けた不図示のインクタンクからヒータ2へ液体であるインクを導くための液体供給口8を形成してある。しかし、プローブアレイ調整用ヘッドは、インクジェットヘッドと異なって、液体の吐出量の総量が少ないため、液体供給口8を液体のリザーバとしても使用することができるようになっている。なお、リザーバとは、一般に、液体供給口8の容積を多くするため、液体供給口8の開口部の周囲を取り囲んだ枠のような物であるが、液体の吐出量の総量が少ない場合、液体が液体供給口8の側壁8cに溜まることなく、或いは側壁8cの途中にまで溜まるので、液体供給口8の側壁8c全体が、あるいは側壁8cの残りの部分がリザーバの役目をすることになる。
以上説明したように、従来の液体吐出ヘッドは、例えば、プローブアレイを作るのに使用した場合、多数の液体供給口にそれぞれ異なった多種の液体を不図示のマイクロディスペンサー等によって注入されて、その後、その液体を加圧もしくは吸引して液体吐出ヘッドで通常行われるような液体の充填、回復動作を行って、流路及び液体吐出口に液体を充填し、液体吐出口から液体を吐出するようになっている。
しかし、液体供給口及びリザーバに注入された液体の容積は極わずかである。このため、液体吐出ヘッドは、液体を液体吐出ヘッドの一例である通常のインクジェットヘッドにおけるインクの充填、回復と同様な動作で使用した場合、液体供給口及びリザーバの液体が直ぐになくなってしまい、液体の吐出ができなくなるという問題点があった。
そこで、流路及び液体吐出口への液体の充填には、極微量の液体しか使用することのできない従来の形状の液体吐口、流路等を使用することになるが、液体供給口に対する液体吐出口の位置関係が最適とは言えず、極微量の液体を加圧したり、吸引したりする動作時に、完全に流路内から不用な泡を排出して液体を充填することは不可能であった。
このため、従来の液体吐出ヘッドは、リザーバの容積を大きくしたり、頻繁に液体を供給しなければならなかったりして、流路内の泡により、液体の吐出が不安定であるという問題を抱えていた。
本発明は、極少量の液体の加圧、吸引においても、ノズル内の泡を確実に除去することができて、安定、かつ継続して液体の吐出を行う、安価、小型、簡単な構造の液体吐出ヘッドを提供することを目的としている。
より具体的には、本発明は、それぞれ異なる多種の液体を、間隔を狭めて高密度に吐出する必要のある、例えば、プローブアレイの作成時に、その液体の吐出を、より高い再現性をもって、しかも、多数枚の基板である例えばガラス基板に対して簡便に行うことのできる液体吐出ヘッドを提供することを目的としている。
本発明は、上記の液体吐出ヘッドを装備して、液体を高密度に、かつ確実に吐出する液体吐出装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の液体吐出ヘッドは、液体が供給される液体供給口と、前記液体が吐出される液体吐出口と、前記液体供給口と前記液体吐出口とを接続して前記液体が通過する流路部と、前記流路部内に設けられて前記流路部内の液体に吐出エネルギを与えて前記液体吐出口から前記液体を吐出させる吐出手段と、を備え、前記液体供給口は、多角形に形成されて、前記多角形の1つの角が前記液体吐出口の近傍に位置している。
本発明の液体吐出ヘッドにおける前記液体吐出口は、前記液体供給口の中心を通る前記液体供給口の対角線の延長線上に位置している。
本発明の液体吐出ヘッドにおける前記液体吐出口は、複数備えられ、前記液体吐出口毎に、前記流路部、発熱素子、及び前記液体供給口を備えている。
本発明の液体吐出ヘッドにおける前記液体吐出口は、四角形である。
本発明の液体吐出ヘッドにおける前記流路部の内周壁は、前記液体供給口の角を形成する辺に沿った前記液体吐出口側の2つの側壁と、前記2つの側壁を接続する反対側の側壁とで形成されている。
本発明の液体吐出ヘッドにおける前記反対側の側壁は、前記2つの側壁から延びて円弧状に形成されている。
本発明の液体吐出ヘッドにおける前記流路部の内周壁は、前記液体供給口の辺に沿った複数の側壁で形成されている。
本発明の液体吐出ヘッドにおける前記側壁の交差部は、円弧状に形成されている。
本発明の液体吐出ヘッドにおける前記流路部の内周壁は、前記液体供給口の周囲に形成された円形状の側壁である。
上記目的を達成するため、本発明の液体吐出装置は、被吐出体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに液体を供給する液体供給手段と、を備え、前記液体吐出ヘッドは、上記いずれか1つの液体吐出ヘッドである。
本発明の液体吐出ヘッドは、液体供給口が多角形に形成されて、多角形の1つの角が液体吐出口の近傍に位置しているので、簡単な構成で、極微量の液体の流れにともなって流路部内の泡を除去することができて、液体吐出口からの液体吐出が不吐出になったり、吐出方向が乱れたり、吐出量が変化したりするという、不安定な液体の吐出の発生を防止できて、安定した状態で連続して液体の吐出を行うことができる。
本発明の液体吐出ヘッドは、液体供給口が多角形に形成されて、多角形の1つの角が液体吐出口の近傍に位置していることによって、それぞれ異なる多種の液体を、間隔を狭めて高密度に吐出する必要のある、例えば、プローブアレイの作成時に、その液体の吐出を、より高い再現性をもって、しかも、多数枚数の被吐出体である例えばガラス基板に対して簡便に行うことができる。
本発明の液体吐出ヘッドにおいて、液体供給口を液体供給口の対角線の延長線上に位置するようにすると、液体が対角線を中心にして両側から略均等に液体吐出口に流れるので、液体を安定した状態で吐出することができる。
本発明の液体吐出ヘッドにおいて、側壁を円弧状に形成すると、泡の発生、泡だまりを抑制することができて、液体吐出口からの液体吐出が不吐出になったり、吐出方向が乱れたり、吐出量が変化したりするという、不安定な液体の吐出の発生を防止して、安定した状態で連続して液体の吐出を行うことができる。
本発明の液体吐出ヘッドにおいて、側壁の角を円弧状に形成すると、泡の発生、泡だまりを抑制することができて、液体吐出口からの液体吐出が不吐出になったり、吐出方向が乱れたり、吐出量が変化したりするという、不安定な液体の吐出の発生を防止して、安定した状態で連続して液体の吐出を行うことができる。
本発明の液体吐出ヘッドにおいて、内周を円形状の側壁にすると、泡の発生、泡だまりを抑制することができて、液体吐出口からの液体吐出が不吐出になったり、吐出方向が乱れたり、吐出量が変化したりするという、不安定な液体の吐出の発生を防止して、安定した状態で連続して液体の吐出を行うことができる。
上記目的を達成するため、本発明の液体供給装置は、上記の液体吐出ヘッドを装備しているので、液体を高密度に、かつ確実に吐出することができる。
以下、本発明の実施形態の液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドを装備した液体吐出装置の一例であるプローブアレイ製造装置とを図に基づいて説明する。なお、本実施形態では、液体吐出装置の一例としてプローブアレイ製造装置を取り上げているため、液体の一例としてプローブを取り上げているが、液体はプローブに限定されるものではない。また、本実施形態における数値は、あくまでも参考数値であって、本発明を限定する数値ではない。
(プローブアレイ製造装置)
図9は、本発明の実施形態の液体吐出ヘッドを装備したプローブアレイ製造装置の全体斜視図である。図10は、プローブアレイ製造装置の動作説明用の平面図である。図11は、液体吐出ヘッドの下面図である。図12は、複数の半導体チップを基板の取り付け孔に挿入して液体吐出ヘッドを製作するときの斜視図である。
プローブアレイ製造装置131は、装置ベ−ス132、被吐出体である例えば担体142を支持する担体支持台133、液体吐出ユニット140を支持する液体吐出ユニット支持台134、及び、液体供給手段の一例であるプローブ溶液供給ユニット135等を備えている。担体142は、具体的には、プローブ溶液を吐出される方形状のガラス基板である。
担体支持台133は、装置ベース132上の案内ガイド151に案内されて矢印X方向に往復移動するようになっている。液体吐出ユニット支持台134は、装置ベース132上の案内ガイド152に案内されて矢印Y方向に移動する移動体153に支持されて移動体153とともに矢印Y方向に往復移動するようになっている。液体吐出ユニット支持台134は、本発明の実施形態の液体吐出ヘッド121,221,321の内、いずれか1つの液体吐出ヘッドを備えた液体吐出ユニット140を支持している。したがって、液体吐出ヘッドは矢印Y方向に往復移動するようになっている。なお、矢印Xと矢印Yは、互いに交差する方向、好ましくは直交する方向に向いている。
プローブ溶液供給ユニット135は、装置ベース132に立設した一対の支持板154に渡した一対のガイドシャフト155に案内されて矢印X方向に往復移動できるようになっている。プローブ溶液供給ユニット135は、プローブ貯留部139に貯留してあるプローブ溶液をエアチューブ137による加圧によって、あるいは、液体吐出ヘッド121に設けた不図示の吸引手段による減圧によって、滴下ニードル138から液体吐出ヘッド121に供給するようになっている。また、プローブ溶液供給ユニット135には、プローブ貯留部139に塵埃が侵入しないようにユニット蓋136を設けてある。
したがって、プローブアレイ製造装置131は、プローブ溶液供給ユニット135の矢印X方向への移動と、液体吐出ユニット140の矢印Y方向への移動とによって、プローブ溶液供給ユニット135から液体吐出ヘッド121の後述する液体供給口108(図1参照)にプローブ溶液を供給し、液体吐出ユニット支持台134の矢印Y方向への移動と担体支持台133の矢印X方向への移動とによって、液体吐出口106から担体142上にプローブ溶液を吐出することで、担体142にプローブ溶液を付与するようになっている。
プローブアレイ製造装置131の液体吐出ユニット140に組み込まれている液体吐出ヘッド121(221,321)は、図11、図12に示すように、窓枠状に取り付け孔125を形成したアルミナ、樹脂等からなる基板124の取り付け孔125に後述する半導体チップ122(222,322)を組み込んで形成されている。各半導体チップは、各半導体チップの後述するパッド105(図3、図4参照)を不図示のフレキシブル配線基板に接続して電気的に外部に接続してある。
本実施形態の液体吐出ノズル121(221,321)は、基板124に半導体チップ122(222,322)を5行5列に配置され、1つの半導体チップ122(221,321)に40個の液体吐出口106を形成してあるので、都合1000個の液体吐出口106を有している。
なお、液体を吐出する方式には、ヒータの熱により液体を吐出するサーマル液体吐出方式と、ピエゾ素子に電圧を印加して生じるピエゾ素子の変形を利用して液体を吐出するピエゾ液体吐出方式等がある。サーマル液体吐出方式はピエゾ液体吐出方式と比較して構造が簡単であるため、液体吐出ヘッドの小型化に適して、多ノズル化に向いている。
本実施形態のプローブアレイ製造装置131に使用されるプローブアレイを作る液体吐出ヘッドには、ノズルの数が多いことが望まれているため、サーマル液体吐出方式を採用している。この液体吐出ヘッドは、異なった液体が配置されているプローブアレイを作製する場合、各ノズルから異なった液体を吐出するが、1枚のプローブアレイを作るのにあたって、各ノズルからは1回しか吐出が行われず、また液体が配置される位置も決まっている。
つまり、プローブアレイ調整用の液体吐出ヘッドは、紙面への印刷と異なって、必ずしも複雑な吐出の制御を必要としない。
したがって、本実施形態のサーマル液体吐出方式の液体吐出ヘッドは、構造が簡単で、かつ低コストで歩留まりの高い液体吐出ヘッドである。なお、本実施形態の液体吐出ヘッドは、サーマル液体吐出方式に限定されるものではなく、ピエゾ液体吐出方式を採用してもよい。
なお、以下に説明する液体吐出口106、流路107,207,307、液体供給口108は、各実施形態の液体吐出ヘッド121,221,321の構成を理解しやすくするため、各半導体チップ122,222,322の大きさに対して大きめに図示してある。
なお、図9、図10に示すプローブアレイ製造装置131は、液体吐出ヘッドと、プローブアレイとなるガラス基板である担体142との双方を移動させて、液体吐出ヘッドからガラス基板に液体を吐出するようになっているが、液体吐出ヘッドとガラス基板とのいずれか一方のみ、X方向とY方向との両方に移動できるようにして、プローブアレイを作るようにしてもよい。
また、複数個分の大きさのプローブアレイとなる大きなガラス基板に液体を吐出して、その大きな基板をプローブアレイ1個分の大きさに切断して、プローブアレイを得てもよい。
(第1実施形態の液体吐出ノズル)
図1は、本発明の第1実施形態の液体吐出ヘッドのノズル部分の概略図である。図1(a)は平面図である。図1(b)は図1(a)中、D―D矢視断面図である。なお、図1(b)は、後述する図2乃至図5との関係上、液体吐出口106を上向きに図示して、液体供給口108を下向きに図示してあるが、実際には、天地逆になって、液体吐出口106が下向きになり、液体供給口108が上向きになって、液体供給口108にプローブ溶液が供給されるようになっている。
図2は、半導体チップの裏面(上面)の模式図である。また、図2は、半導体チップをプローブ溶液が供給される側から見た図でもある。
図3は、サーマル液体吐出方式の液体吐出ヘッドを構成する半導体チップの表面(下面)の模式図である。半導体チップには、後述する液体吐出口、流路等を形成してある。なお、図3は、実際には異なる平面状に形成してある各構成要素を同一平面上にあるかのように描いてある模式図である。
図4は、サーマル液体吐出方式の液体吐出ヘッドを構成する半導体チップの表面図(下面図)である。
図5は、図3中、符号Eで指示した丸で囲んだ液体吐出口近傍部分の拡大図である。
(構成の説明)
本実施形態の液体吐出ヘッド121は、図11、図12に示すように複数の半導体チップ122を有してい、図9に示すプローブアレイ製造装置131の液体吐出ユニット140に組み込まれて使用されるようになっている。
液体吐出ヘッド121を構成する半導体チップ122は、ノズル板112とシリコン基板101とを重ねて形成してある。シリコン基板101には、TaN、TaSiN、TaAl等から成る吐出手段である例えばヒータ102を設けてある。また、シリコン基板101には、裏面101bから表面101aに液体である例えば、プローブ溶液を供給するための液体供給口108等を形成してある。ノズル板112とシリコン基板101との間には、ヒータ102に接続してあるアルミニウムや銅等からなる第1の配線103及び第2の配線104を設けてある。第1、第2の配線103,104の一端には、半導体チップ122を外部に電気的に接触するパッド105を設けてある。ノズル板112には、液体が吐出される液体吐出口106と、この液体吐出口106に液体を案内して一時的に溜めておく流路部である例えば流路107とを形成してある。液体供給口108は、後述する、シリコンの異方性エッチングにより製造される。
図1において、液体供給口108、流路107、及び液体吐出口106は、ノズル113を形成している。
半導体チップ122には、図2において横方向に液体供給口108を間隔約1.27mm(20dpi相当)で8個配列し、そして、横方向で8個1組のノズル群が、図2において縦方向に5組、100dpiオフセットして配列してある。また、隣接するノズル群の間隔も20dpiに設定してある。図3に示すように、液体吐出口106も液体供給口108と同様に縦横に配列してある。
1組の液体吐出口108に含まれる8個のヒータ102は、一対の、第1の配線103および第2の配線104によって接続されている。ヒータ102は、図5に示すように、その両端を第1および第2の配線103,104に接続されている。図2に示すように、半導体チップ122の長辺方向の長さは約12mm、短辺方向の長さは約7mmである。1つの半導体チップ122のノズル数は40個である。そして、半導体チップ122は、図11、図12に基づいて前述したように、基板124の取り付け孔125に25個設けられて、液体吐出ヘッド121を形成している。
半導体チップ122は、あらかじめ吐出口106、流路107を形成してあるノズル板112を半導体基板であるシリコン基板101に貼り付けて形成してもよいし、フォトリソグラフィー技術を用いて半導体プロセスの延長で形成してもよい。フォトリソグラフィー技術は、露光装置を利用してシリコン基板101に選択的に光を照射して、液体供給口108を形成する技術である。
特に、半導体チップ122をより大きな面積に製作する必要があるとき、液体吐出口106および流路107を形成してあるノズル板112をシリコン基板101に貼り付ける方法では、半導体チップ122の製作が困難であるため、フォトリソグラフィー技術を用いた製法で製作するのが好ましい。
液体供給口108は、TMAH溶液(シリコンのエッチング溶液)を用いたシリコンの異方性エッチングにより作製され、図1(b)、図2に示したように、シリコン基板101の表面101aに対して、約54.7度の角度に傾いた4つ側壁108cによって四角錐台に開口して、液体を受け入れやすい形状に形成してある。
図1(b)、図2に示すようにシリコン基板101の表面101aでの液体供給口108の四角の1辺の長さは約100μmに設定してある。したがって、シリコン基板101の厚みが約625μmであるので、シリコン基板101の裏面101b(図2参照)における液体供給口108の四角の1辺の長さは約1mmとなる。
本実施形態の液体吐出ヘッド122は、プローブアレイを作るためのヘッドであるので、液体の吐出量の総量が少ないため、液体供給口108を液体のリザーバとして使用することができるようになっている。なお、リザーバとは、一般に、液体供給口108の容積を多くするため、液体供給口108の開口部の周囲を取り囲んだ枠のような物であるが、液体の吐出量の総量が少ない場合、液体が液体供給口108の側壁108cに溜まることなく、或いは側壁108cの途中にまで溜まるので、液体供給口108の側壁108c全体が、あるいは側壁108cの残りの部分がリザーバの役目をすることになる。
この寸法関係の液体供給口108では、容積が約0.23μl(マイクロリットル)であり、ノズル113からの吐出量を約24pl(ピコリットル)とすると、この容積は、約9600枚のプローブアレイを作製できる量に相当する。
液体は、シリコン基板101の裏面101bの開口部すなわち液体供給口108からシリコン基板101の表面101aに導かれて、流路107を通って液体吐出口106に導かれる。
ヒータ102の両端に電圧が印加されると、ヒータ102近傍の液体が加熱される。液体は膜沸騰を起こして、液体吐出口106から吐出される。本実施形態の液体吐出ヘッド122の、液体吐出口106から吐出される液体の量は、約24pl(ピコリットル)程度にしてある。ただし、液体の量はこれに限定されるものではなくプローブアレイの仕様に基づき自由に設定できる。
ところで、図1(a)に示すように、液体供給口108の1つの角部108aは、他の角部よりも、液体吐出口106の近くに配設してある。また、液体吐出口106は、液体供給口108の中心108Zを通る液体供給口108の対角線の延長線L上に位置している。
流路7は、平面視、野球のホームベースのような五角形に形成してある。液体を液体吐出口106に案内する液体吐出口側の2つの側壁である第1の側壁107aは、液体供給口108の角部108aから伸びる2つの辺108bに沿って形成してある。第1の側壁107aは、2つの側壁107aを接続する反対側の側壁である平面視コの字状の第2の側壁107dによって接続されている。
以上説明したように、半導体チップ122を備えた本実施形態の液体吐出ヘッド121は、液体供給口108を、多角形である四角形に形成して、その四角形の1つの角108aを液体吐出口106の近傍に配設したので、簡単な構成で、極微量の液体の流れにともなってノズル113内の泡を除去できることになり、液体吐出口106からの液体吐出が不吐になったり、吐出方向が乱れたり、吐出量が変化したりするという、不安定な液体の吐出の発生を防止できて、安定した状態で連続して液体の吐出を行うことができる。
また、本実施形態の液体吐出ヘッド121は、液体吐出口106を、液体供給口108の対角線の延長線L上に配設してあるので、液体を、対角線を中心にして両側から略均等に液体吐出口106に流すことができて、液体を安定した状態で吐出することができる。
また、半導体チップ122を備えた本実施形態の液体吐出ヘッド121は、吐出する液体が流路107と吐出口106に充填された場合、この充填された液体が液体供給口108から液体吐出口106に向かって効率よく、かつよどみを生じることなく円滑に流れるので、液体の量が極少であっても、液体供給口108から液体吐出口106まで液体が確実に充填されるようになっている。
また、半導体チップ122を備えた本実施形態の液体吐出ヘッド121は、液体吐出口106から遠く離れた流路107の2つの角107bに泡だまりが発生するようなことがあっても、角107bと液体吐出口106から離れた位置に設けてあるので、液体吐出口106から吐出される液体の流れが泡だまりによって影響を受けないようになっている。
また、半導体チップ122を備えた本実施形態の液体吐出ヘッド121は、液体吐出時、角107bには液体の流れがほとんど生じないようになっているので、泡がほとんど移動するようなことがない。このため、液体吐出ヘッド121は、液体の流れが泡によって支障を受けることがなく、液体の吐出を安定して行うことができる。
なお、図6(a),(b)に示すように液体吐出口106から離れたコの字状の第2側壁107dの交差部である2つの角107cを円弧状にして丸みをつけると、泡の発生、泡だまりを抑制することができる。
また、このような液体吐出ヘッド121を備えたプローブアレイ製造装置131は、多数のプローブ担体を安定的に製作することができる。
(第2実施形態の液体吐出ヘッド)
図7(a)は、本発明の第2実施形態の液体吐出ヘッド221(図11、図12参照)を構成している半導体チップ222における液体吐出口106周辺の平面図である。図7(b)は、図7(a)中、G−G矢視断面である。
なお、本実施形態の液体吐出ヘッド221において、第1実施形態の液体吐出ヘッド121を構成している半導体チップ122と同一部分については同一符号を付して、その部分の説明を省略し、異なる部分を主に説明する。
本実施形態の液体吐出ヘッド221(図11、図12参照)を構成している半導体チップ222(図7参照)における、シリコンの異方性エッチングにより作成された液体供給口108の1つの角部108aは、他の角部よりも、液体吐出口106の近くに配設してある。また、液体吐出口106は、液体供給口108の中心108Zを通る液体供給口108の対角線の延長線L上に位置している。
ノズル板212に形成してある流路部である例えば流路207は、平面視、四角形状の液体供給口108より、やや大き目の四角形に形成してある。すなわち、流路207を形成している内周壁は、液体供給口108の各辺に沿って形成した4辺の側壁207aによって形成されている。側壁207aの交差部である角207bは、円弧状に形成してある。なお、角207bは、必ずしも円弧状に形成する必要がない。角207bは、約90度であってもよい。また、平面視四角状の側壁207aの中心は、液体供給口108の中心108Zと一致しているのが好ましい。このようにすると、液体吐出ヘッド221は、液体の流れを均一にして、液体吐出口106から液体を円滑に吐出することができる。
図7において、液体供給口108、流路207、及び液体吐出口106は、ノズル213を形成している。
以上説明したように、半導体チップ222を備えた本実施形態の液体吐出ヘッド221は、液体供給口108を、多角形である四角形に形成して、その四角形の1つの角108aを液体吐出口106の近傍に配設したので、簡単な構成で、極微量の液体の流れにともなってノズル213内の泡を除去できることになり、液体吐出口106からの液体吐出が不吐になったり、吐出方向が乱れたり、吐出量が変化したりするという、不安定な液体の吐出の発生を防止できて、安定した状態で連続して液体の吐出を行うことができる。
また、本実施形態の液体吐出ヘッド221は、液体吐出口106を、液体供給口108の対角線の延長線L上に配設してあるので、液体を、対角線を中心にして両側から略均等に液体吐出口106に流すことができて、液体を安定した状態で吐出することができる。
また、半導体チップ222を備えた本実施形態の液体吐出ヘッド221は、吐出する液体が流路207と吐出口106に充填された場合、この充填された液体が液体供給口108から液体吐出口106に向かって効率よく、かつよどみを生じることなく円滑に流れるので、液体の量が極少であっても、液体供給口108から液体吐出口106まで液体が確実に充填されるようになっている。
また、半導体チップ222を備えた本実施形態の液体吐出ヘッド221は、液体吐出口106から遠く離れた流路207の3つの角207bに泡だまりが発生するようなことがあっても、角207bと液体吐出口106から離れた位置に設けてあるので、液体吐出口106から吐出される液体の流れが泡だまりによって影響を受けないようになっている。
また、半導体チップ222を備えた本実施形態の液体吐出ヘッド221は、液体吐出時、角207bには液体の流れがほとんど生じないようになっているので、泡がほとんど移動するようなことがない。このため、液体吐出ヘッド221は、液体の流れが泡によって支障を受けることがなく、液体の吐出を安定して行うことができる。
なお、側壁207aの交差部である3つの角207bを円弧状にして丸みをつけると、泡の発生、泡だまりを抑制することができる。
また、このような液体吐出ヘッド221を備えたプローブアレイ製造装置131は、多数のプローブ担体を安定的に製作することができる。
(第3実施形態の液体吐出ヘッド)
図8(a)は、本発明の第3実施形態の液体吐出ヘッド321(図11、図12参照)を構成している半導体チップ322における液体吐出口106周辺の平面図である。図8(b)は、図8(a)中、H−H矢視断面である。
なお、本実施形態の液体吐出ヘッド321において、第1実施形態の液体吐出ヘッド121を構成している半導体チップ122と同一部分については同一符号を付して、その部分の説明を省略し、異なる部分を主に説明する。
本実施形態の液体吐出ヘッド321(図11、図12参照)を構成している半導体チップ322(図8参照)における、シリコンの異方性エッチングにより作成された液体供給口108の1つの角部108aは、他の角部よりも、液体吐出口106の近くに配設してある。また、液体吐出口106は、液体供給口108の中心108Zを通る液体供給口108の対角線の延長線L上に位置している。
ノズル板212に形成してある流路部である例えば流路307は、平面視、四角形状の液体供給口108を取り囲むように略真円に形成してある。すなわち、流路307を形成している内周壁は、円形状の側壁307aによって形成されている。
なお、流路307は、対角線を中心にした対称の楕円形に形成してもよい。
また、円形状の側壁307aの中心は、液体供給口108の中心108Zと一致しているのが好ましい。このようにすると、液体吐出ヘッド321は、液体の流れを均一にして、液体吐出口106から液体を円滑に吐出することができる。
図8において、液体供給口108、流路307、及び液体吐出口106は、ノズル313を形成している。
以上説明したように、半導体チップ322を備えた本実施形態の液体吐出ヘッド321は、吐出する液体が流路307と吐出口106に充填された場合、この充填された液体が液体供給口108から液体吐出口106に向かって効率よく、かつよどみを生じることなく円滑に流れるので、液体の量が極少であっても、液体供給口108から液体吐出口106まで液体を確実に充填することができる。
また、半導体チップ322を備えた本実施形態の液体吐出ヘッド321は、側壁307aを円形に形成してあるので、泡だまりがほとんど発生するようなことがなく、液体吐出口106から液体を安定した状態で吐出することができる。
また、このような液体吐出ヘッド321を備えたプローブアレイ製造装置131は、多数のプローブ担体を安定的に製造することができる。
以上説明したように、第1乃至第3実施形態の液体吐出ヘッド121,221,321は、非常に簡単な構成で極微量の液体の移動でノズル内の泡を除去できることにより吐出口からの液体吐出が不吐になったり、吐出方向が乱れたり、吐出量が変化したりといった不安定な吐出の発生を防止でき、安定的に連続して液体吐出を行なうことができるため多数のプローブ担体を安定的に製造することができる。
なお、第1乃至第3実施形態の液体吐出ヘッド121,221,321は、プローブ溶液を吐出する液体吐出口を縦横の2次元的に配列した構成になっているが、1つだけ備えていてもよい。すなわち、本実施形態の液体吐出ヘッドは、プローブアレイ製造装置の1つの液体供給口から1つの液体吐出口に液体を供給して吐出を行うあらゆるタイプの液体吐出ヘッドにも対応できるようになっている。
また、液体供給口は、多角形であればよく、四角形のみならず、三角形、五角形等であってもよい。この場合、正多角形であってもよい。
本発明の第1実施形態の液体吐出ヘッドのノズル部分の図である。(a)は平面図である。(b)は(a)中、D―D矢視断面図である。 半導体チップの裏面(上面)の模式図である。 サーマル液体吐出方式の従来の液体吐出ヘッドを構成する、半導体チップの表面(下面)の模式図である。 サーマル液体吐出方式の従来の液体吐出ヘッドを構成する、半導体チップの表面図(下面図)である。 図3中、符号Eで指示した丸で囲んだ液体吐出口近傍部分の拡大図である。 本発明の第1実施形態の液体吐出ヘッドにおける他の形態のノズル部分の図である。(a)は平面図である。(b)は(a)中、F―F矢視断面図である。 本発明の第2実施形態の液体吐出ヘッドを構成している半導体チップにおける液体吐出口周辺の図である。(a)は平面図である。(b)は(a)中、G−G矢視断面図である。 本発明の第3実施形態の液体吐出ヘッドを構成している半導体チップにおける液体吐出口周辺の図である。(a)は平面図である。(b)は(a)中、H−H矢視断面図である。 本発明の実施形態の液体吐出ヘッドを装備したプローブアレイ製造装置の全体斜視図である。 図9のプローブアレイ製造装置の動作説明用の平面図である。 図9のプローブアレイ製造装置の液体吐出ヘッドの下面図である。 複数の半導体チップを基板の取り付け孔に挿入して液体吐出ヘッドを製作するときの斜視図である。 サーマル液体吐出方式の従来の液体吐出ヘッドを構成する、半導体チップの表面(下面)の模式図である。 図13中、符号Aで指示した丸で囲んだ液体吐出口近傍部分の拡大図である。 図14中、B―B矢視断面図である。 図13に示した半導体チップの裏面(上面)の模式図である。
符号の説明
L 対角線の延長線
101 シリコン基板
102 ヒータ(吐出手段)
103 第1の配線
104 第2の配線
106 液体吐出口
107 流路(流路部)
107a 第1の側壁(液体吐出口側の2つの側壁)
107d 第2の側壁(反対側の側壁)
108 液体供給口
108a 角部
108Z 中心
112,212,312 ノズル板
113、213,313 ノズル
121,221,321 液体吐出ヘッド
122,222,322 半導体チップ
131 プローブアレイ製造装置(液体吐出装置)
135 プローブ溶液供給ユニット(液体供給手段)
139 プローブ溶液貯留部
140 液体吐出ユニット
142 担体(被吐出体)
207 流路(流路部)
207b 角(交差部)
307 流路(流路部)
307a 側壁

Claims (10)

  1. 液体が供給される液体供給口と、
    前記液体が吐出される液体吐出口と、
    前記液体供給口と前記液体吐出口とを接続して前記液体が通過する流路部と、
    前記流路部内に設けられて前記流路部内の液体に吐出エネルギを与えて前記液体吐出口から前記液体を吐出させる吐出手段と、を備え、
    前記液体供給口は、多角形に形成されて、前記多角形の1つの角が前記液体吐出口の近傍に位置していることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記液体吐出口は、前記液体供給口の中心を通る前記液体供給口の対角線の延長線上に位置していることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記液体吐出口は、複数備えられ、前記液体吐出口毎に、前記流路部、発熱素子、及び前記液体供給口を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記液体吐出口は、四角形であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記流路部の内周壁は、前記液体供給口の角を形成する辺に沿った前記液体吐出口側の2つの側壁と、前記2つの側壁を接続する反対側の側壁とで形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記反対側の側壁は、前記2つの側壁から延びて円弧状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記流路部の内周壁は、前記液体供給口の辺に沿った複数の側壁で形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記側壁の交差部は、円弧状に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記流路部の内周壁は、前記液体供給口の周囲に形成された円形状の側壁であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 被吐出体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドに液体を供給する液体供給手段と、を備え、
    前記液体吐出ヘッドは、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドであることを特徴とする液体吐出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007125725A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Canon Inc インクジェット記録ヘッドの製造方法、及びインクジェット記録ヘッド
JP2015096317A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 セーレン株式会社 インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP2015182237A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 セーレン株式会社 インクジェット記録方法

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