JP2005114130A - 無段変速機制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト式の無段変速機を制御するための無段変速機制御装置において、ドライブプーリ及びドリブンプーリにおけるプーリ幅設定用のシリンダを適正な力で駆動し、所要動力を軽減する。
【解決手段】ベルトを介して伝達される理論トルクTiを演算し、該理論トルクにTiに余裕トルクK1を加算して第1保証トルクT1を演算する。ステップS101において、理論トルクTiに安全率K2を乗算して第2保証トルクT2を求める。該第2保証トルクT2が下限値Taより大きくなるように設定する(ステップS102、S103)。第1保証トルクT1及び第2保証トルクT2のうちいずれか小さい方をバッファ変数Txに代入し、該バッファ変数Txを介して押圧力計算基準トルクT0を設定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両におけるエンジンの出力軸回転数を無段階に変速して車輪軸に伝達する無段変速機を制御するための無段変速機制御装置に関する。
車両においてエンジンの出力軸回転数を無段階に変速して車輪軸に伝達する無段変速機が開発・実用化されている。無段変速機を用いることにより、滑らかな変速を実現するとともに運転状況に応じた適切なエンジン回転数を選択することが可能となり、低燃費化を図ることができる。
無段変速機としては、ドライブプーリとドリブンプーリとの間にベルトを巻き掛けて駆動するベルト式無段変速機が挙げられる。該ベルト式無段変速機では、ドライブプーリ及びドリブンプーリにそれぞれプーリ幅設定用のシリンダが設けられており、該シリンダの作用によってドライブプーリ及びドリブンプーリにおけるベルトが巻き付けられる径をそれぞれ変更し、変速比を設定している。
これらのシリンダはプーリ幅を設定するとともに、ベルトのスリップを防止するために適度な力でベルトを押圧して挟み込む必要があるため、無段変速機において伝達されるトルクを演算し、該トルクの値に基づいて適度な力でベルトを押圧することができるようにシリンダを駆動する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、例えば、無段変速機において伝達されるトルクが負の場合であってもシリンダを適正な圧力で駆動することができて好適である。
特開平6−288488号公報
ところで、前記シリンダに供給される油圧の値が高すぎる場合、油圧を発生させるためのポンプの駆動動力が大きくなり、動力のロスが発生して燃費が低下することとなる。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、ベルト式の無段変速機を制御するための無段変速機制御装置において、ドライブプーリ及びドリブンプーリにおけるプーリ幅設定用のシリンダをより適正な力で駆動し、所要動力を軽減することを可能にする無段変速機制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る無段変速機制御装置は、車両におけるエンジンの出力軸につながり、プーリ幅設定用のドライブ側シリンダを備えるドライブプーリと、前記ドライブプーリに対してベルトを介して駆動され、プーリ幅設定用のドリブン側シリンダを備え、車輪軸を駆動するドリブンプーリを有し、前記出力軸の回転数を無段階に変速して前記車輪軸に伝達する無段変速機を制御するための無段変速機制御装置において、前記ベルトを介して伝達される理論トルクを演算するトルク演算手段と、前記演算された理論トルクから通常運転状態と低負荷状態時とで異なる保証トルクを演算する保証トルク演算手段と、前記保証トルクにより前記ドライブ側シリンダ及び前記ドリブン側シリンダに加えられる作動液圧を設定する作動液圧設定手段と、を有することを特徴とする(請求項1記載の発明)。
このように、通常運転状態と低負荷状態時とで異なる保証トルクを演算することにより、ドライブプーリ及びドリブンプーリにおけるプーリ幅設定用のシリンダをより適正な力で駆動し、所要動力を軽減することができる。これによって、車両の燃費を向上させるとともにドライブプーリ及びドリブンプーリに巻かれたベルトの高寿命化を図ることができる。
この場合、保証トルク演算手段は、前記演算された理論トルクに第1の定数を加算して第1保証トルクを演算する第1演算手段と、前記演算された理論トルクに第2の定数を乗算して第2保証トルクを演算する第2演算手段と、前記低負荷状態時に、前記第1保証トルクと前記第2保証トルクのうちいずれか一方の小さい方を、選択する保証トルク選択手段と、を有し、前記作動液圧設定手段は、選択する保証トルク選択手段によって選択された押圧力計算基準トルクにより前記作動液圧を設定するとよい(請求項2記載の発明)。
このように、低負荷時には、第1保証トルクと前記第2保証トルクのうちいずれか一方の小さい方を選択することにより、ドライブプーリ及びドリブンプーリにおけるプーリ幅設定用のシリンダをより適正な力で駆動し、所要動力を軽減することができる。
前記所定の低負荷状態は、所定条件によって判定される安定走行状態としてもよい(請求項3記載の発明)。
また、前記エンジンと前記無段変速機との間にトルクコンバータが設けられ、前記所定の低負荷状態は、走行用のクラッチが接続されている状態で、かつブレーキペダルがかけられ、前記トルクコンバータに滑りを発生させながら前記車両が停止している状態としてもよい(請求項4記載の発明)。
さらに、前記保証トルク選択手段によって前記押圧力計算基準トルクが変化する際、前記ドライブ側シリンダ及び前記ドリブン側シリンダに加えられる作動液圧を緩やかに変化させると、ショックの発生を防止できる(請求項5記載の発明)。
本発明に係る無段変速機制御装置によれば、ドライブプーリとドリブンプーリとの間にベルトが巻かれた、いわゆるベルト式の無段変速機を制御するための無段変速機制御装置において、通常運転状態と低負荷状態時とで異なる保証トルクを演算する。このようにすることにより、ドライブプーリ及びドリブンプーリにおけるプーリ幅設定用のシリンダをより適正な力で駆動し、所要動力を軽減することができる。これにより、車両の燃費を向上させるとともにドライブプーリ及びドリブンプーリに巻かれたベルトの高寿命化を図ることができる。
また、低負荷時には、理論トルクに第1の定数を加算した第1保証トルクと、理論トルクに第2の定数を乗算した第2保証トルクのうちいずれか一方の小さい方を選択するとよい。これにより、ドライブプーリ及びドリブンプーリにおけるプーリ幅設定用のシリンダをさらに適正な力で駆動することができる。
以下、本発明に係る無段変速機制御装置について実施の形態を挙げ、添付の図1〜図7を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る無段変速機制御装置10は、車両におけるエンジン12の出力軸12aの回転数を無段階に変速して車輪軸14に伝達する無段変速機(以下、CVT(Continuously Variable Transmission)という)16を制御するためのものである。無段変速機制御装置10は、エンジン12を制御するとともに車両の運転者の指示に従ってオートクルーズを行うためのメインコントローラ20と、CVT16の変速比を制御するCVT制御部(作動液圧設定手段)22と、該CVT制御部22の作用下にCVT16の作動油室50及び52に作動油を供給する制御弁56及び58と、メインコントローラ20及びCVT制御部22に接続される各種のセンサ(後述する)とを有する。
先ず、図1を参照しながらCVT16及び該CVT16が搭載される車両の駆動機構について説明する。
エンジン12に接続された吸気管26にはスロットルバルブ28が配置され、該スロットルバルブ28は、運転席のアクセルペダル(図示せず)の操作に連動し、メインコントローラ20及びバキュームバルブ30の制御下に開閉する。
エンジン12の出力軸12aはトルクコンバータ32に接続されている。該トルクコンバータ32において、出力軸12aに接続されたトルコンカバー32aはポンプインペラ32bを回転させるとともに、内部に充填されたオイルを介してタービンインペラ32cをトルコン軸34に対して回転させる。また、このときステータ32dの作用によって伝達トルクを増大させることができる。さらに、トルクコンバータ32においては、ロックアップクラッチ32eによってトルコンカバー32aとトルコン軸34とを係合して出力軸12aの回転を直接的にトルコン軸34に伝達することができる。
トルコン軸34は、CVT16の遊星歯車式前後進切換機構36に接続されている。遊星歯車式前後進切換機構36はトルコン軸34と一体的に接続されている入力回転部36aと、該入力回転部36aとCVT16のインプットシャフト38とを接続する前進クラッチ36bと、入力回転部36aと一体的に構成されたリングギア36cとを有する。また、遊星歯車式前後進切換機構36は、インプットシャフト38に設けられたサンギア36d及びリングギア36cに噛合する複数のプラネタリギア36eと、該プラネタリギア36eを回転支持するキャリア36fと、該キャリア36fの外周部をハウジングに対して係合する後進クラッチ36gとを有する。
遊星歯車式前後進切換機構36においては、前進クラッチ36bによって入力回転部36aとインプットシャフト38とを係合することによって入力回転部36aとインプットシャフト38とを同方向へ一体的に回転させることができる。また、前進クラッチ36bを解放するとともに後進クラッチ36gによってキャリア36fとハウジングとを係合するとキャリア36fが固定され、インプットシャフト38をプラネタリギア36eを介して駆動させることができる。この場合、インプットシャフト38は入力回転部36aの回転に対して逆方向に回転し、車両を後進させることができる。
CVT16は、遊星歯車式前後進切換機構36と、インプットシャフト38に支持されたドライブプーリ40と、該ドライブプーリ40の回転に対して金属ベルト42を介して従動的に回転するドリブンプーリ44と、該ドリブンプーリ44の回転を中間軸46に伝達するアウトプットシャフト48とを有する。金属ベルト42は、例えば、2条のストラップに多数の押し駒を装着して構成されている。
ドライブプーリ40は、インプットシャフト38に固定された固定側プーリ半体40aと、作動油室50に作用する油圧によりインプットシャフト38の軸方向に摺動可能な可動側プーリ半体40bとからなり、可動側プーリ半体40bの摺動位置によってドライブプーリ40の溝40cの溝幅(つまり、プーリ幅)を変更可能である。可動側プーリ半体40bは、作動油室50を構成するシリンダ(ドライブ側シリンダ)51によって摺動される。
同様に、ドリブンプーリ44は、アウトプットシャフト48に固定された固定側プーリ半体44aと、作動油室52に作用する油圧によりアウトプットシャフト48の軸方向に摺動可能な可動側プーリ半体44bとからなり、可動側プーリ半体44bの摺動位置によってドリブンプーリ44の溝44cの溝幅(つまり、プーリ幅)を変更可能である。可動側プーリ半体44bは、作動油室52を構成するシリンダ(ドリブン側シリンダ)53によって摺動される。
作動油室50に供給される作動油は、ポンプ54から制御弁56及びインプットシャフト38の軸心部を通る油路38aを介して供給され、同様に、作動油室52に供給される作動油は、ポンプ54から制御弁58及びアウトプットシャフト48の軸心部を通る油路48aを介して供給される。ポンプ54は、図示しない動力伝達手段(例えば、チェーン・スプロケット機構)を介してエンジン12により駆動される。従って、ポンプ54の仕事量が大きいときには、その分、エンジン12の所要動力も大きくなり、燃料をより多く消費することとなる。
制御弁56及び58は、CVT制御部22の制御下に作用し、作動油室50及び52の圧力を変化させることができる。これにより、可動側プーリ半体40b及び44bを連動して軸方向に摺動させ、溝40c及び44cの各幅を連続的に変化させることができる。従って、金属ベルト42が巻き掛けられる径の比、すなわち変速比を無段階に変化させることができる。
また、作動油室50の圧力を変化させることによって、固定側プーリ半体40aと可動側プーリ半体40bとによる金属ベルト42の押圧力を調整することができる。同様に、作動油室52の圧力を変化させることによって、固定側プーリ半体44aと可動側プーリ半体44bとによる金属ベルト42の押圧力を調整することができる。作動油室50及び52の圧力を大きく設定することにより、金属ベルト42のスリップは防止されるが、その分、ポンプ54の仕事量は増すことになる。
制御弁56及び58は、CVT制御部22によって直接的に制御されるものに限らず、所定の操作機器を介してパイロット操作されるものであってもよい。
なお、図1において、ドライブプーリ40及びドリブンプーリ44は、インプットシャフト38及びアウトプットシャフト48の軸を中心とした上半分が変速比がOD(Over Drive)の状態、各軸を中心とした下半分がローの状態をそれぞれ模式的に示している。
インプットシャフト38の回転数はCVT16によって無段階に変速され、アウトプットシャフト48に伝達される。該アウトプットシャフト48の回転数は、中間軸46によって減速されてディファレンシャルギア60に伝達される。
ディファレンシャルギア60は、カーブ走行時において内輪と外輪との回転数差を吸収するための歯車機構60aを介して車輪軸14及び駆動輪64を駆動し、走行することができる。
メインコントローラ20には、スロットルバルブ28の開度であるスロットル開度THを検出するスロットル開度センサ70と、スロットルバルブ28の下流における絶対圧PBを検出する圧力センサ72とが接続されている。また、メインコントローラ20には、エンジン12のクランク角度を検出するクランク角センサ74と、エンジン水温を検出する水温センサ76と、エンジン回転数Neを検出する回転数センサ78と、トルコン軸34の回転数を検出する回転数センサ80と、車速Vを検出する車速センサ82とが接続されている。なお、図示を省略するが、車速センサ82は、左右の駆動輪64及び左右の従動輪に対する計4つの車速センサ82が設けられている。
CVT制御部22には、固定側プーリ半体40aの外周部に設けられた歯によってインプットシャフト38の回転数を検出する回転数センサ83と、固定側プーリ半体44aの外周部に設けられた歯によってアウトプットシャフト48の回転数を検出する回転数センサ84と、運転者によって選択されたシフトレンジ(D、N、P等)を示す信号を出力するポジションスイッチ86とが接続されている。また、CVT制御部22には、スロットル開度センサ70と、圧力センサ72、クランク角センサ74、回転数センサ78及び80、車速センサ82が接続されている。
さらに、図示しないアクセルペダル及びブレーキペダルには、それぞれペダルが踏み込まれているか否かを検出するアクセルペダルスイッチ(又はセンサ)及びブレーキペダルスイッチが設けられており、該アクセルペダルスイッチ及びブレーキペダルスイッチはCVT制御部22に接続されている。
メインコントローラ20とCVT制御部22とは通信線88によって接続されておりデータ等の相互通信が可能である。
図2に示すように、CVT制御部22は主制御部としてのCPU(Central Processing Unit)100と、記録部としてのRAM(Random Access Memory)102及びROM(Read Only Memory)104と、上記の各センサの信号を入力する入力インターフェース(IF)106と、制御弁56及び58を駆動するドライバ108と、これらの素子の間を接続するバス110とを有する。
CPU100はROM104に記録されたプログラム112を読み出し、RAM102、ROM104、入力インターフェース106及びドライバ108と協働しながら、プログラム112の記述内容に基づいて処理を行う。
次に、このように構成される無段変速機制御装置10の作用について、図3〜図7を参照しながら説明する。
CVT制御部22は、CPU100の制御下においてROM104に記録された目標エンジン回転数マップ120(図3参照)を参照しながら基本的な変速処理を行う。目標エンジン回転数マップ120には複数のスロットル開度線120aが記録されており、検出されたスロットル開度THに応じてスロットル開度線120aの1つが選択され、又はスロットル開度THに基づいてスロットル開度線120aが補間されて選択される。図3におけるスロットル開度線120aは、上方の線がスロットル開度THが大きいときに対応し、下方の線が小さいときに対応する。
次に、CVT16の変速比を制御する際に、シリンダ51及び53によって金属ベルト42を押圧する力を決定する手順について図4〜図7を参照しながら詳細に説明する。このうち図4の処理は主としてCPU100が行うものであって、所定の微小時間毎に連続的に繰り返し実行し、いわゆるリアルタイム処理を行う。
先ず、図4のステップS1において、スロットル開度センサ70、回転数センサ78及び車速センサ82等からその時点におけるスロットル開度TH、エンジン回転数Ne及び車速V等の信号を読み込む。
次に、ステップS2において、CVT16において伝達される理論トルクTiを算出する。この理論トルクTiの算出方法は、例えば、特許文献1に記載されているように、エンジン出力トルク、慣性系イナーシャトルク、エアコン駆動フリクション及びポンプ駆動フリクション等に基づいて算出すればよい。
次に、ステップS3(第1演算手段)において、理論トルクTiに所定の余裕トルク(第1の定数)K1を加算して、第1保証トルクT1を算出する。
つまり、金属ベルト42をシリンダ51及び53によって押圧する際に、金属ベルト42と可動側プーリ半体40b及び44bとを滑らずに回転させるためには、CVT16によって伝達されるトルクに応じてシリンダ51及び53を押圧する必要がある。ところが、シリンダ51及び53を押圧する力(つまり、作動油室50及び52の圧力)を算出するために、CVT16の伝達トルクとして、理論トルクTiの値をそのまま用いることはできない。なぜならば、理論トルクTiはあくまでも理論値であって、実際には多少のトルク変動や出力のばらつきが発生するからである。
従って、このステップS3の処理において、余裕トルクK1の加算という処理によって、理論トルクTiを保証した第1保証トルクT1を算出しておく。
さらに、ステップS4において、ブレーキペダルスイッチがオンになっているか否かを確認する。ブレーキペダルスイッチがオンであるとき、すなわちブレーキペダルが踏み込まれているときにはステップS16へ移り、オフであるときにはステップS5へ移る。
ステップS5においては、路面抵抗値の判断を行う。つまり、4つの車速センサ82から駆動輪64及び図示しない従動輪の各回転数を求める。これらの回転数の差が大きいときにはいずれかの車輪がスリップしていることを示し、路面抵抗値が低いと判断できる。また、回転数の差が小さいときには路面抵抗値が高いと判断できる。路面抵抗値が小さいときにはステップS11へ移り、路面抵抗値が大きいときにはステップS6へ移る。
ステップS6においては、CVT16がマニュアルモードによる制御中であるか否かを確認する。マニュアルモードとは、無段変速が可能なCVT16を有段変速機のように作用させるモードであり、エンジン回転数Neを運転者の望む回転数に上昇又は下降させるようなスポーツ走行に適する。マニュアルモードは、運転者が所定のスイッチを操作することにより選択される。
マニュアルモードであるときにはステップS11へ移り、通常のモードであるときにはステップS7へ移る。
ステップS7においては、車両が走行している路面が勾配路であるか否かを確認する。すなわち、路面の勾配値を算出し、該勾配値の絶対値が所定閾値以内であるときにはステップS8へ移り、所定閾値を超えるときにはステップS11へ移る。
なお、路面の勾配値は、走行抵抗と車輪駆動力とから求めることができ、具体的には、特開2001−182760号公報において提案されている方法を用いるとよい。また、適当な近似式等により求めてもよいし、所定の傾斜計等を用いて直接的に検出してもよい。
ステップS8においては、トルクコンバータ32における滑り率、つまりトルコン軸34の回転数をエンジン回転数Neで割った値が1.0又はその近傍の値であるか否かを確認する。滑り率が1.0又はその近傍の値であるとき、つまりトルクコンバータ32における滑りがほとんどない場合にはステップS9へ移り、滑り率が大きい値であるときには、ステップS11へ移る。
ステップS9においては、スロットル開度THの値を確認し、スロットル開度THが略0である場合、すなわちアクセルペダルが解放されている場合にはステップS11へ移り、スロットル開度THが0でない場合、すなわちアクセルペダルが踏み込まれている場合にはステップS10へ移る。
ステップS10においては、スロットル開度THが車速Vに対応した値となっているか否かを確認する。スロットル開度THが車速Vに対応した値となっている場合には加減速のない略定速走行の状態であると判断可能である。スロットル開度THが車速Vに対応した値となっている場合にはステップS13へ移り、それ以外の場合にはステップS11へ移る。
このようにステップS4〜S10の処理によって車両が安定走行状態(又はクルーズ走行状態)であるか否かを判断することができる。つまり、ステップS4〜S10の判断を行うことによって、最終的にステップS13へ移るときには車両は安定走行状態であると判断でき、それ以外の場合でステップS11へ移るときには登坂、加減速時等の非安定走行状態であると判断できる。
なお、安定走行状態の条件として、ステップS4〜S10以外の条件を加味するようにしてもよい。
ステップS11においては、時間経過を確認するためのタイマカウンタTM1に所定の初期値C1を代入する。該タイマカウンタTM1は、図示しない所定の割り込みルーチンで定期的に「1」ずつ減算されるものであり、タイマカウンタTM1の値を参照することにより、初期値C1を代入した時点からの時間経過を認識することができる。このステップS11の処理が実行される度にタイマカウンタTM1に初期値C1が再代入されることから、その間は割り込みルーチンによる減算があまり進行せず、カウントダウンが行われないこととなる。
ステップS11の処理後ステップS12へ移り、ステップS3において求めた第1保証トルクT1をバッファ変数Txに代入する。このステップS12の処理後ステップS15へ移る。バッファ変数Txは、後述するステップS25において第1保証トルクT1及び第2保証トルクT2に基づいて押圧力計算基準トルクT0を決定するための媒介的な変数である。
一方、ステップS13においては、タイマカウンタTM1の値を確認し、該タイマカウンタTM1が「0」であるか否かを確認する。このように、タイマカウンタTM1の値を確認することにより、ステップS11において最後に初期値C1を代入した時点からの時間経過を認識可能であり、換言すれば、車両の安定走行状態が所定時間継続していることを確認することができる。タイマカウンタTM1が「0」であって、安定走行状態が所定時間継続していると判断される場合にはステップS14へ移り、それ以外の場合にはステップS12へ移る。
次に、ステップS14(保証トルク選択手段)においてトルク判定処理を行う。このトルク判定処理は所定のサブルーチンとして実行され、その時点におけるCVT16の必要な伝達トルクを判定するものである。
さらに、ステップS15において、トルク変化平滑化処理を行う。このトルク変化平滑化処理は所定のサブルーチンとして実行され、CVT16において伝達可能なトルクの値を平滑化し、ショックの発生を防止するものである。
ステップS14におけるトルク判定処理及びステップS15におけるトルク変化平滑化処理については後述する。
一方、ステップS16(ブレーキペダルが踏み込まれているとき)においては、スロットル開度THの値を確認し、スロットル開度THが所定の閾値よりも小さい場合、つまりアクセルペダルがほとんど踏み込まれていない場合には、ステップS17へ移り、大きい場合にはステップS19へ移る。
ステップS17においては、トルクコンバータ32の滑り率が所定の閾値よりも小さい場合、つまり滑りが大きい場合には、ステップS18へ移り、滑り率が閾値より大きい場合にはステップS19へ移る。
ステップS18においては、車両が完全に停止しているか否かを確認する。つまり、車速Vが0である場合にはステップS19へ移り、車速Vが0でない場合にはステップS20へ移る。
このようにステップS16〜S18の処理によって前進クラッチ36b(図1参照)が係合したままトルクコンバータ32に滑りが発生し、車両が完全停止している状態、いわゆるインギヤアイドル状態であることを確認可能である。つまり、ステップS16〜S18の判断によって最終的にステップS22へ移るときには車両はインギヤアイドル状態であると判断でき、それ以外の場合でステップS19へ移るときには走行時又はニュートラル時等であると判断できる。
なお、インギヤアイドル状態の条件として、ステップS16〜S18以外の条件を加味するようにしてもよい。
ステップS19においては、時間経過を確認するためのタイマカウンタTM2に所定の初期値C2を代入する。該タイマカウンタTM2は、前記タイマカウンタTM1と同様に、図示しない所定の割り込みルーチンで定期的に「1」ずつ減算されるものであり、該タイマカウンタTM2を参照することによって最後に初期値C2を代入した時点からの経過時間を認識することができる。
ステップS19の処理後ステップS20へ移り、前記ステップS11と同様にタイマカウンタTM1に所定の初期値C1を代入する。
その後、ステップS21において、ステップS12と同様に第1保証トルクT1をバッファ変数Tx、及び押圧力計算基準トルクT0にそれぞれ代入する。
一方、ステップS22においては、タイマカウンタTM2の値を確認し、該タイマカウンタTM1が「0」であるか否かを確認する。このように、タイマカウンタTM2の値を確認することにより、ステップS19において最後に初期値C2を代入した時点からの時間経過を認識可能であり、換言すれば、車両のインギヤアイドル状態が所定時間継続していることを確認することができる。タイマカウンタTM2が「0」であって、インギヤアイドル状態が所定時間継続していると判断される場合にはステップS23へ移り、それ以外の場合にはステップS20へ移る。
タイマカウンタTM2が「0」であって、インギヤアイドル状態が所定時間継続していると判断される場合にはステップS23へ移り、それ以外の場合にはステップS20へ移る。
ステップS23(保証トルク選択手段)においては、ステップS14と同様のトルク判定処理を行う。さらに、該ステップS23の処理後、ステップS24においてステップS15と同様のトルク変化平滑化処理を行う。
ステップS15、S21又はS24の処理後、ステップS25(作動液圧設定手段)においては、押圧力計算基準トルクT0に基づいて、金属ベルト42を押圧するための作動油室50及び52における圧力値を求めるとともに、該圧力値を発生させるために制御弁56及び58を制御する。
これにより、シリンダ51及び53が駆動されて、可動側プーリ半体40b及び44bが金属ベルト42を適正な力で押圧することができる。
次に、ステップS14及びS23において実行されるトルク判定処理について図5を参照しながら説明する。
先ず、ステップS101(第2演算手段)において、ステップS2において演算された理論トルクTiに所定の安全率(第2の定数)K2を乗算して第2保証トルクT2を演算する。
この第2保証トルクT2は、ステップS3において算出される第1保証トルクT1と同様に、シリンダ51及び53を押圧する力(つまり、作動油室50及び52の圧力)を算出するために、トルク変動や出力のばらつきを考慮して理論トルクTiに代えて用いられるものであり、以下の判断において第1保証トルクT1、又は第2保証トルクT2が選択される。
次に、ステップS102において、第2保証トルクT2が所定の下限値Taよりも小さいか否かを確認する。第2保証トルクT2が下限値Taよりも小さいときにはステップS103へ移り、大きいときにはステップS104へ移る。
ステップS103においては、第2保証トルクT2に下限値Taを代入する。
次に、ステップS104において、第1保証トルクT1と第2保証トルクT2とを比較する。第1保証トルクT1が第2保証トルクT2よりも大きいときには、ステップS105へ移り、第1保証トルクT1が第2保証トルクT2以下であるときにはステップS106へ移る。
ステップS105においてはバッファ変数Txに第1保証トルクT1を代入し、ステップS106においてはバッファ変数Txに第2保証トルクT2を代入する。
例えば、余裕トルクK1及び安全率K2がそれぞれ、K1=5、K2=1.5と仮定すると、理論トルクTiがTi=10であるときに、第1保証トルクT1及び第2保証トルクT2は、T1=T2=15となって一致する。
また、理論トルクTiが10を超えるときには、T1>T2となってステップS106が実行され、理論トルクTiが10未満であるときには、T1<T2となってステップS105が実行される。これにより、バッファ変数Txには、第1保証トルクT1又は第2保証トルクT2のいずれか小さい方が選択されて代入される。
ステップS105又はステップS106の後、図5に示す処理を終了する。
なお、このトルク判定処理はステップS13及びS22において実行されるが、ステップS13から呼び出される場合(安定走行状態)と、ステップS22から呼び出される場合(インギヤアイドル状態)とで、下限値Taを異なる値に設定し、安定走行状態及びインギヤアイドル状態により適するように区別してもよい。
次に、ステップS15及びS24において実行されるトルク変化平滑化処理について図6及び図7を参照しながら説明する。ここで、少なくとも押圧力計算基準トルクT0は前回処理時における値が保持されているものとする。
先ず、ステップS201において、バッファ変数Txから押圧力計算基準トルクT0を減算して偏差εを求める。
次に、ステップS202において、偏差εが0より小さいか否かを確認し、偏差εが0より小さいとき、つまりマイナス値であるときにはステップS203へ移り、偏差εが0以上であるときにはステップS204へ移る。
ステップS203においては、押圧力計算基準トルクT0から微小減算値Δ1を減算することにより該押圧力計算基準トルクT0を更新する。これにより、図7に示すように、押圧力計算基準トルクT0を段階的に緩やかに下降させることができ、シリンダ51及び53にショックを発生させることがない。
ステップS204においては、偏差εが上昇判断閾値DTQよりも大きいか否かを確認する。偏差εが上昇判断閾値DTQよりも小さいときにはステップS205へ移り、大きいときにはステップS207へ移る。
上昇判断閾値DTQは、微小増分値Δ2よりは大きいが比較的小さい値に設定されており、ステップS207へ移るときには、偏差εが比較的小さく、押圧力計算基準トルクT0に対してバッファ変数Txを直接的に代入してもシリンダ51及び53にショックを発生させることのない状態となっている。
ステップS205においては、スロットル開度THの変化量ΔTHの絶対値がスロットル開度閾値DTHよりも小さいか否かを確認する。スロットル開度THの変化量ΔTHの絶対値がスロットル開度閾値DTHよりも小さいときにはステップS206へ移り、大きいときにはステップS207へ移る。
ステップS206においては、押圧力計算基準トルクT0から所定の微小増分値Δ2を加算することにより該押圧力計算基準トルクT0を更新する。
これにより、図7に示すように、押圧力計算基準トルクT0を段階的に緩やかに上昇させることができ、シリンダ51及び53にショックを発生させることがない。
ステップS207においては、押圧力計算基準トルクT0にバッファ変数Txを代入して更新する。これにより、図7の段差Aに示すように、押圧力計算基準トルクT0を即時にバッファ変数Txの値まで上昇させて、応答性を向上させることができる。また、ステップS204の判断によってステップS207が実行されるときには、偏差εが比較的小さくなっていることから、シリンダ51及び53にショックが発生することがない。
さらに、ステップS206の判断によってステップS207が実行されるときには、スロットル開度THの変化量ΔTHの絶対値が比較的大きいときであり、運転者が明らかに加減速の意思を示していると判断できる。この場合、運転者は多少のショックよりも車両の加減速性能を優先することから、このステップS207の処理によってシリンダ51及び53に多少のショックは発生し得るが、CVT16の応答性を向上させて運転者の意思に沿った処理を実現できる。
上記したように、本実施の形態に係る無段変速機制御装置10によれば、車両が安定走行状態又はインギヤアイドル状態であるとき、換言すれば低負荷状態であるときには、CVT16の伝達トルクの値として、第1保証トルクT1又は第2保証トルクT2のいずれか小さい方を選択している。
つまり、上記の例のように、余裕トルクK1及び安全率K2がそれぞれ、K1=5、K2=1.5と仮定する場合で理論トルクTiが10を超える場合には、第1保証トルクT1が選択され、逆に理論トルクTiが10未満である場合には、第2保証トルクT2が選択される。その後ステップS15又はS24におけるトルク平滑化処理によって押圧力計算基準トルクT0が第1保証トルクT1又は第2保証トルクT2のうち選択された小さい方に一致するように緩やかに変化する。
ところで、車両走行時の高負荷領域においては、余裕トルクK1(具体的には、0以上の値)の余裕があればトルク変動若しくは油圧変動等の不安定要因をカバーすることができ、本実施の形態ではこのように余裕トルクK1が設定されている。
また、低負荷(安定負荷)領域においては、トルク変動が小さく、上記の所定の余裕トルクK1に相当するトルクより余裕幅が減少しても金属ベルト42のスリップに対する補償が可能である。この場合、入力トルク変化に対して安全率の変化がリニアに追従する形態が望ましく、安全率K2(具体的には、1.0以上の値)を乗算することが好適であり、本実施の形態ではこのように安全率K2が設定されている。
これにより、押圧力計算基準トルクT0は不必要に大きい値となることがなく、結果としてシリンダ51及び53に適度な力を発生させ、金属ベルト42を適正な力で押圧することができる。具体的には、車両が安定走行状態又はインギヤアイドル状態の低負荷状態で、しかも理論トルクTiが10未満であるときには、押圧力計算基準トルクT0は第2保証トルクT2に一致して、金属ベルト42に対して不必要に大きな力が加わることを防止できる。よって、ポンプ54の所要動力が低減されてエンジン12の消費動力も低減し、燃費の向上を図ることができる。また、金属ベルト42とドライブプーリ40及びドリブンプーリ44とのフリクションが低減し、金属ベルト42の高寿命化を図ることができる。
さらに、第2保証トルクT2は、前記ステップS102及びS103(図5参照)の処理によって下限値Taより下回ることがないように設定されていることから、第2保証トルクT2が極端に小さい値となることはなく、少なくとも金属ベルト42を押圧するために最小限の力を発生させることができる。
なお、第2保証トルクT2が第1保証トルクT1よりも小さい場合であっても、ステップS4〜S10によって判定される安定走行状態、又はステップS16〜S18によって判定されるインギヤアイドル状態でないときには、ステップS14又はS23のトルク判定処理は実行されずに代わりにステップS12又はS21の処理が実行される。このステップS12又はS21においては、バッファ変数Txを介し、又は押圧力計算基準トルクT0に対して直接的に第1保証トルクT1が代入されることから、金属ベルト42を確実に押圧して、滑りの発生を防ぐことができる。
本発明に係る無段変速機制御装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本実施の形態に係る無段変速機制御装置を備える車両の駆動機構の概略構成図である。 CVT制御部のブロック図である。 目標エンジン回転数マップの内容を示すグラフである。 CVT制御部の処理内容を示すフローチャートである。 トルク判定処理の内容を示すフローチャートである。 トルク平滑化処理の内容を示すフローチャートである。 トルク平滑化処理によって押圧力計算基準トルクが変化する様子を示すタイムチャートである。
符号の説明
10…無段変速機制御装置 14…車輪軸
12…エンジン 16…CVT
20…メインコントローラ 22…CVT制御部
32…トルクコンバータ 34…トルコン軸
36…遊星歯車式前後進切換機構 40…ドライブプーリ
42…金属ベルト 44…ドリブンプーリ
46…中間軸 51、53…シリンダ
56、58…制御弁 64…駆動輪
70…スロットル開度センサ 78、80、84…回転数センサ
82…車速センサ T0…押圧力計算基準トルク
T1…第1保証トルク T2…第2保証トルク
TH…スロットル開度 TM1、TM2…タイマカウンタ
Ta…下限値 Ti…理論トルク
Tx…バッファ変数

Claims (5)

  1. 車両におけるエンジンの出力軸につながり、プーリ幅設定用のドライブ側シリンダを備えるドライブプーリと、
    前記ドライブプーリに対してベルトを介して駆動され、プーリ幅設定用のドリブン側シリンダを備え、車輪軸を駆動するドリブンプーリを有し、
    前記出力軸の回転数を無段階に変速して前記車輪軸に伝達する無段変速機を制御するための無段変速機制御装置において、
    前記ベルトを介して伝達される理論トルクを演算するトルク演算手段と、
    前記演算された理論トルクから通常運転状態と低負荷状態時とで異なる保証トルクを演算する保証トルク演算手段と、
    前記保証トルクにより前記ドライブ側シリンダ及び前記ドリブン側シリンダに加えられる作動液圧を設定する作動液圧設定手段と、
    を有することを特徴とする無段変速機制御装置。
  2. 請求項1記載の無段変速機制御装置において、
    保証トルク演算手段は、
    前記演算された理論トルクに第1の定数を加算して第1保証トルクを演算する第1演算手段と、
    前記演算された理論トルクに第2の定数を乗算して第2保証トルクを演算する第2演算手段と、
    前記低負荷状態時に、前記第1保証トルクと前記第2保証トルクのうちいずれか一方の小さい方を、選択する保証トルク選択手段と、
    を有し、
    前記作動液圧設定手段は、選択する保証トルク選択手段によって選択された押圧力計算基準トルクにより前記作動液圧を設定することを特徴とする無段変速機制御装置。
  3. 請求項1記載の無段変速機制御装置において、
    前記所定の低負荷状態は、所定条件によって判定される安定走行状態であることを特徴とする無段変速機制御装置。
  4. 請求項1記載の無段変速機制御装置において、
    前記エンジンと前記無段変速機との間にトルクコンバータが設けられ、
    前記所定の低負荷状態は、走行用のクラッチが接続されている状態で、かつブレーキがかけられ、前記トルクコンバータに滑りを発生させながら前記車両が停止している状態であることを特徴とする無段変速機制御装置。
  5. 請求項1記載の無段変速機制御装置において、
    前記保証トルク選択手段によって前記押圧力計算基準トルクが変化する際、前記ドライブ側シリンダ及び前記ドリブン側シリンダに加えられる作動液圧を緩やかに変化させることを特徴とする無段変速機制御装置。

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