JP2005113089A - セラミックパネル固定用両面粘着テープ及びこれを用いたセラミックパネルの接着固定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 優れた接着力と保持力を有し、セラミックパネルが浮き上がることがない、セラミックパネルの接着固定に好適に使用しうるセラミックパネル固定用両面粘着テープ、及びセラミックパネルの接着固定方法を提供する。
【解決手段】 炭素数が2〜14の非3級アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート80重量%以上と極性基含有ビニルモノマー20重量%以下とからなる、アクリル系モノマーを主体とするラジカル重合性成分、及び光重合開始剤を含有してなる重合性組成物を光重合して得られるアクリル系共重合体からなる粘着剤層の厚さが0.05〜2mmであって、セラミックパネル(東陶機器社製ハイドロセラ)裏面に対するJIS Z 1541に規定されている引張剪断接着力が50〜150N/cm2で、JIS Z 1528に規定されている90度剥離力が40N/25mm以上であり、JIS Z 1541に規定されている保持力が40℃、1kgの重り、1時間後のずれで5mm以下であるセラミック固定用両面接着テープ。
【選択図】 なし
【解決手段】 炭素数が2〜14の非3級アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート80重量%以上と極性基含有ビニルモノマー20重量%以下とからなる、アクリル系モノマーを主体とするラジカル重合性成分、及び光重合開始剤を含有してなる重合性組成物を光重合して得られるアクリル系共重合体からなる粘着剤層の厚さが0.05〜2mmであって、セラミックパネル(東陶機器社製ハイドロセラ)裏面に対するJIS Z 1541に規定されている引張剪断接着力が50〜150N/cm2で、JIS Z 1528に規定されている90度剥離力が40N/25mm以上であり、JIS Z 1541に規定されている保持力が40℃、1kgの重り、1時間後のずれで5mm以下であるセラミック固定用両面接着テープ。
【選択図】 なし
Description
本発明は、優れた接着性と保持力を有し、特に、セラミックパネルへの接着性に優れたセラミックパネル固定用両面粘着テープ、及び該両面粘着テープを用いたセラミックパネルの接着固定方法に関する。
従来から、屋内外の壁面に、意匠的に優れたパネルを取り付けて装飾することが行われている。屋内外の壁面に取り付けて装飾するための内外装用のパネルとして、磁器質タイルなどからなるセラミックパネルが使用されている。セラミックパネルは、緻密で優れた意匠を施すことができる反面、軽量コンクリートパネルに比べ硬く脆いため、ビスやアンカーなどを打ち込んで壁面に直接固定しようとすると、割れたり破損したりするという欠点があった。
そのため、セラミックパネルを壁面に取り付ける際には、セラミックパネルの裏面に接着剤を施し、この接着剤で壁面に接着固定すると共に、ポリエチレンフォームを基材とした両面粘着テープを併用して壁面に取り付けることが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
上記ポリエチレンフォームを基材とした両面粘着テープは、接着剤の硬化までの仮固定を目的として使用されるが、接着力が不十分で、かつ、セラミックパネルは、一般に弾性率が高いため、わずかでも反りのあるパネルを施工した場合、残留応力が大きくなり、接着剤硬化までの仮固定が十分に行われず、貼付後にセラミックパネルがずれたり、浮き上がりが発生する等の問題があった。
特開平4−312671号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、接着剤の併用をしなくても、優れた接着力と保持力により、セラミックパネルのずれ、浮き上がりがなく、セラミックパネルの接着固定に好適に使用しうるセラミックパネル固定用両面粘着テープ、及びセラミックパネルの接着固定方法を提供することを目的とする。
本発明のセラミックパネル固定用両面粘着テープは、炭素数が2〜14の非3級アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート80重量%以上と極性基含有ビニルモノマー20重量%以下とからなる、アクリル系モノマーを主体とするラジカル重合性成分、及び光重合開始剤を含有してなる重合性組成物を光重合して得られるアクリル系共重合体からなる粘着剤層の厚さが0.05〜2mmであって、セラミックパネル裏面に対するJIS Z 1541に規定されている引張剪断接着力が50〜150N/cm2で、JIS Z 1528に規定されている90度剥離力が40N/25mm以上であり、JIS Z 1541に規定されている保持力が40℃、1kgの重り、1時間後のずれで5mm以下であるものである。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用される炭素数が2〜14の非3級アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、エチル (メタ)アクリレート、n−プロピル (メタ)アクリレート、イソプロピル (メタ)アクリレート、n−ブチル (メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(アミル)(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(ドデシル(メタ))アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
尚、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。
本発明で使用される炭素数が2〜14の非3級アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、エチル (メタ)アクリレート、n−プロピル (メタ)アクリレート、イソプロピル (メタ)アクリレート、n−ブチル (メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(アミル)(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(ドデシル(メタ))アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
尚、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。
非3級アルキル基の炭素数が上記範囲外であると、粘着剤のガラス転移温度(Tg)が高くなったり、粘着剤としての適性が低下するため炭素数が2〜14の非3級アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートが用いられる。ガラス転移温度(Tg)の調整、相溶性の点からアルキル基の炭素数が4〜10のアルキル(メタ)アクリレートが好適に用いられる。上記アルキル(メタ)アクリレートは、単独で用いられてもよいし、2種類以上が併用されてもよい。
上記極性基含有ビニルモノマーは、共重合体のTgや粘着性等の調整、更には、粘着剤組成物の凝集力や粗面接着性を向上させるために用いられる。上記極性基含有ビニルモノマーの具体例としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン等のスチレン系モノマー;酢酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステル;(メタ)アクリル酸、イタコン酸等のビニル基を含有するカルボン酸;前記ビニル基を有するカルボン酸の無水物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート等の水酸基を有するビニルモノマー;(メタ)アクリロニトリル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルラウリロラクタム、(メタ)アクリロイルモルホリン、(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート等の窒素含有ビニルモノマー等が挙げられる。上記極性基含有ビニルモノマーは単独で用いられてもよいし、2種類以上併用されてもよい。
上記極性基含有ビニルモノマーの量は、多過ぎると得られる粘着剤組成物の柔軟性が低下し、剥離力が低下するので、ラジカル重合性成分の20重量%以下である。即ち、上記アクリル系モノマーを主体とするラジカル重合性成分中のアクリル系モノマーの量は80重量%以上である。
光重合してアクリル系共重合体を得る際は、光重合開始剤が用いられる。光重合開始剤としては、例えば、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン[商品名:ダロキュア2959、メルク社製]などのケトン系;2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン[商品名:ダロキュア1173、メルク社製]、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン[商品名:イルガキュア651、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製]、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン[商品名:イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製]などのアセトフェノン系;ベンジルジメチルケタールなどのケタール系;その他、ハロゲン化ケトン、アシルホスフィノキシド、アシルホスフォナート等が挙げられる。
アクリル系モノマーを主体とするラジカル重合性成分100重量部に対する上記光重合開始剤の添加量の好ましい下限は0.01重量部、好ましい上限は5重量部である。より好ましい下限は0.03重量部、より好ましい上限は1.0重量部である。
光重合開始剤の添加量が0.01重量部未満では重合転化率が低下し、得られる重合体の残存モノマーによる臭気が問題となる。また、5重量部を超える場合には、ラジカル発生量が多くなり、アクリル系共重合体の分子量が低下するため、必要な凝集力が得られない。
光重合開始剤の添加量が0.01重量部未満では重合転化率が低下し、得られる重合体の残存モノマーによる臭気が問題となる。また、5重量部を超える場合には、ラジカル発生量が多くなり、アクリル系共重合体の分子量が低下するため、必要な凝集力が得られない。
光重合における光照射に用いられるランプ類としては、特に限定されないが、光の波長が400nm以下に発光分布を有するものが効果的に用いられ、具体的には、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、マイクロウエーブ励起水銀灯、メタルハライドランプ等が挙げられる。この中でもケミカルランプは開始剤の活性波長領域の光を効率よく発光すると共に、重合性組成物中の開始剤以外の成分の光吸収が少ないため、内部まで光が透過するので効果的である。
さらに、重合性組成物中の開始剤以外の成分の光吸収が少ないため、本発明のセラミックパネル固定用両面粘着テープを得る際に、厚い粘着剤層が形成された高膜厚の製品を製造するのに好適に用いられる。
さらに、重合性組成物中の開始剤以外の成分の光吸収が少ないため、本発明のセラミックパネル固定用両面粘着テープを得る際に、厚い粘着剤層が形成された高膜厚の製品を製造するのに好適に用いられる。
上記ランプによる重合性組成物への光照射強度は得られるポリマーの重合度を左右する因子であり、目的製品の性能毎に適宜制御されるものであり、一般的に使用されるアセトフェノン基を有する開裂型の開始剤を配合した場合、開始剤の光分解に有効な波長領域(開始剤によって異なるが、通常365nm〜420nmの光が用いられる)の光強度は0.1〜100mW/cm2 が好ましい。
上記光重合してアクリル系共重合体を得る方法として、溶液重合法、塊状重合法等、従来公知の方法を適用できる。しかし、溶液重合法は、得られる粘着剤層の厚さが薄く、厚み制御が困難であり、また、反応溶媒を使用するため、乾燥に高エネルギーを必要とすると共に、残存溶媒による臭気が問題となるため好ましくない。塊状重合法は、得られる粘着剤層の厚み制御が容易で、生成した重合体は溶剤を含まず、溶剤の除去操作を必要としないため好適に用いられる。
上記セラミックパネル固定用両面粘着テープにおける粘着剤層の厚さは、0.05〜2mmである。厚さが0.05mm未満であると、粘着剤層が薄いために、接着力が不十分で、厚さが2mmを超えると、保持力が低下するため好ましくない。
上記セラミックパネル固定用両面粘着テープのセラミックパネル裏面に対する引張剪断接着力は、セラミックパネル[商品名:ハイドロセラ、東陶機器社製]を被着体とした場合の引張剪断接着力が50〜150N/cm2である。引張剪断接着力が50N/cm2未満であると、接着力が不十分で、パネルを貼り合わせた後にパネルの浮きが生じ、150N/cm2を越えると応力分散性が低下し、部材の温度による伸縮への追従性が低下するため好ましくない。
上記セラミックパネル固定用両面粘着テープのセラミックパネル裏面に対する90度剥離力は、セラミックパネル[商品名:ハイドロセラ、東陶機器社製]を被着体とした場合の90度剥離力が40N/25mm以上である。40N/25mm未満であると、接着力が不十分で、パネルを貼り合わせた後にパネルの浮きが生じるため好ましくない。
上記セラミックパネル固定用両面粘着テープのセラミックパネル裏面に対する保持力は、セラミックパネル[商品名:ハイドロセラ、東陶機器社製]を被着体とした場合の保持力が、40℃、1kgの重り、1時間後のずれで5mm以下である。ずれが5mmを超えると、パネルを固定したときにパネルの自重でのずれが大きくなりすぎるため好ましくない。
本発明のセラミックパネル固定用両面接着テープは、下記式(1)で示されるゲル分率が50〜90重量%であり、下記式(2)で示される膨潤比が5〜30である粘着剤層からなる。
ゲル分率(重量%)=B/A×100 (1)
膨潤比=C/B (2)
A:粘着剤の重量
B:40℃酢酸エチルに48時間浸漬後の粘着剤の不溶解分の乾燥重量
C:40℃酢酸エチルに48時間浸漬後の酢酸エチルで膨潤した粘着剤の重量。
ゲル分率(重量%)=B/A×100 (1)
膨潤比=C/B (2)
A:粘着剤の重量
B:40℃酢酸エチルに48時間浸漬後の粘着剤の不溶解分の乾燥重量
C:40℃酢酸エチルに48時間浸漬後の酢酸エチルで膨潤した粘着剤の重量。
上記ゲル分率が50重量%未満であると、凝集力が不十分であり、90重量%を超えると接着力が低下するため、好ましくない。好ましい下限は55重量%、好ましい上限は85重量%である。より好ましい下限は65重量%、より好ましい上限は80重量%である。
また、上記膨潤比が5未満であると、接着性が低下し、30を超えると凝集力が不十分となるため、好ましくない。好ましい膨潤比の下限は7、好ましい上限は25である。より好ましい下限は10、より好ましい上限は20である。
上記粘着剤のゲル分率及び膨潤比を調整するために、ラジカル重合性成分に架橋性成分を添加するのが好ましい。架橋性成分としては、多官能(メタ)アクリレート、極性基含有ビニルモノマーの極性基と反応する基を有する化合物等が挙げられる。
上記多官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトシキ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、エトシキ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシ化グリセリントリアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、液状水素化1,2−ポリブタジエンアクリレート等が挙げられる。
上記多官能(メタ)アクリレートの分子量が小さすぎた場合には、配合量が少ないと粗面接着性は良好であるが、凝集力が不十分であり、配合量が多いと接着力が不十分で接着不良となり、両者のバランスをとることが困難なため、数平均分子量が400以上の多官能(メタ)アクリレートが好適に用いられ、より好ましくは、数平均分子量が800以上の多官能(メタ)アクリレートが用いられる。
また、多官能(メタ)アクリレートの量は、ゲル分率を調整するために、上記アクリル系モノマーを主成分とするアクリル系モノマー成分100重量部に対して好ましい下限は0.02重量部、好ましい上限は5重量部である。より好ましい下限は0.1重量部、より好ましい上限は2重量部である。
上記極性基含有ビニルモノマーの極性基と反応する基を有する化合物としては、イソシアネート基、エポキシ基、アジリジン基等の官能基を1分子中に2個以上有する化合物が挙げられる。また、有機過酸化物が添加されてもよい。
上記イソシアネート基含有化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、トリメチロールプロパン変成トリレンジイソシアネート等が挙げられる。
また、上記エポキシ基含有化合物としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオール−ジグリシジルエーテル等が挙げられ、上記アジリジン基含有化合物としては、N,N−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)等が挙げられ、有機過酸化物としては、例えばジ−t−ブチルペルオキシイソフタレート、2,2−ビス(t−ブチルペルオキシ)ブタン、t−ヘキシルペルオキシベンゾエート、t−ヘキシルペルオキシイソプロピルモノカルボナート、1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、t−ブチルペルオキシノデカノエート、ジ−n−プロピルペルオキシジカルボナート等が挙げられる。
また、上記極性基含有ビニルモノマーの極性基と反応する基を有する化合物の量は、ゲル分率を調整するために、上記アクリル系モノマー成分100重量部に対して、好ましい下限は0.1重量部、好ましい上限は5重量部である。より好ましい下限は0.5重量部、より好ましい上限は3重量部である。
本発明において、アクリル系共重合体からなる粘着剤に微粒子を含有させてもよい。ラジカル重合性成分に、微粒子を均一に分散した状態で含有させることが好ましい。
微粒子としては、ガラスバルーン、シラスバルーン、フライアッシュバルーン等の無機質中空粒子、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリル−塩化ビニリデン共重合体、ポリスチレン、フェノール樹脂等からなる有機質中空粒子、ガラスビーズ、シリカビーズ、合成雲母等の無機質微粒子、ポリアクリル酸エチル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の有機質微粒子が挙げられる。
これらの微粒子を、アクリル系共重合体からなる粘着剤に容積比率で0.5%以上15%未満の割合で含有されるように配合することにより、剥離時に粘着層に発生する剥離応力が緩和され、剥離強度が大きく向上する。
容積比率が0.5%未満では剥離強度が不十分であり、15%を超えると接着力が低下するため好ましくない。
また、上記微粒子をアクリル系モノマーを主体とするラジカル重合性成分に含有させる方法としては、重合性組成物を光重合した後に、他の添加剤と共に添加してもよいが、添加効果を高めるためには、予め重合性組成物に均一に分散させた状態で含有させ、光を照射して重合するのが好ましい。
微粒子としては、ガラスバルーン、シラスバルーン、フライアッシュバルーン等の無機質中空粒子、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリル−塩化ビニリデン共重合体、ポリスチレン、フェノール樹脂等からなる有機質中空粒子、ガラスビーズ、シリカビーズ、合成雲母等の無機質微粒子、ポリアクリル酸エチル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の有機質微粒子が挙げられる。
これらの微粒子を、アクリル系共重合体からなる粘着剤に容積比率で0.5%以上15%未満の割合で含有されるように配合することにより、剥離時に粘着層に発生する剥離応力が緩和され、剥離強度が大きく向上する。
容積比率が0.5%未満では剥離強度が不十分であり、15%を超えると接着力が低下するため好ましくない。
また、上記微粒子をアクリル系モノマーを主体とするラジカル重合性成分に含有させる方法としては、重合性組成物を光重合した後に、他の添加剤と共に添加してもよいが、添加効果を高めるためには、予め重合性組成物に均一に分散させた状態で含有させ、光を照射して重合するのが好ましい。
本発明のセラミックパネル固定用両面接着テープにおいて、接着力を向上させるためにアクリル系モノマーを主体とするラジカル重合性成分に粘着付与樹脂を配合させてもよい。上記粘着付与樹脂をラジカル重合性成分に配合する方法としては、重合性組成物を重合した後に、他の添加剤と共に添加してもよいが、予め重合性組成物に添加した後に、光を照射して重合するのが好ましい。
粘着付与樹脂を重合性組成物に添加して重合する場合、重合速度の低下や、分子量の低下が生じる場合があるので、水添テルペン樹脂、水添ロジン、不均化ロジン樹脂、石油樹脂等の重合阻害性の低い粘着付与樹脂が好適に用いられる。
粘着付与樹脂を重合性組成物に添加して重合する場合、重合速度の低下や、分子量の低下が生じる場合があるので、水添テルペン樹脂、水添ロジン、不均化ロジン樹脂、石油樹脂等の重合阻害性の低い粘着付与樹脂が好適に用いられる。
上記粘着付与樹脂の中で、重合阻害性が低い石油樹脂が好適に用いられる。特に、水素化した水添石油樹脂(更に、より好ましくは完全に水素化された石油樹脂)が、より好適に用いられる。水素化されていない場合は、石油樹脂が有する二重結合構造が紫外線重合等の反応において重合阻害を生じさせる場合がある。
上記粘着付与樹脂の軟化点は特に限定されないが、120℃以上が好ましい。軟化点が120℃未満では、凝集力が低下し易いため好ましくない。
上記粘着付与樹脂の軟化点は特に限定されないが、120℃以上が好ましい。軟化点が120℃未満では、凝集力が低下し易いため好ましくない。
粘着付与樹脂の添加量はアクリル系共重合体100重量部に対して、好ましい下限は3重量部、好ましい上限は50重量部である。より好ましい下限は5重量部、より好ましい上限は40重量部である。3重量部以下では接着力向上が不十分で、50重量部を超えると粘着剤組成物の凝集力、柔軟性、低温接着性が低下する傾向がある。
上記のアクリル系モノマーを主体とするラジカル重合性成分と石油樹脂は、非相溶であるため、重合性不飽和二重結合を有するオレフィン系重合体を配合することにより相溶化することが好ましい。なお、光重合することにより、ラジカル重合性成分とオレフィン系重合体は、共重合される。オレフィン系重合体としては、末端に他の重合性モノマーと共重合可能な二重結合と、ポリオレフィン主骨格からなるポリマー構造とを有するものであれば、特に限定されるものではない。
上記ポリオレフィン骨格の具体例としては、エチレン−ブチレン共重合体、エチレンープロピレン共重合体、エチレン共重合体、ブチレン共重合体等が挙げられる。エチレン−ブチレン共重合体の市販品としては、例えば、クレイトン・ポリマージャパン社製「クレイトン・リキッド・ポリマーL−1251」や「クレイトン・リキッド・ポリマーL−1253」等が挙げられる。
また、オレフィン系重合体の量は、上記ラジカル重合性成分100重量部に対して、好ましい下限は0.1重量部、好ましい上限は30重量部である。より好ましい下限は0.5重量部、より好ましい上限は20重量部である。添加量が0.1重量部未満の場合は、添加効果が認められず、30重量部を超えても添加効果の増大は小さく、経済的でない。
また、オレフィン系重合体の量は、上記ラジカル重合性成分100重量部に対して、好ましい下限は0.1重量部、好ましい上限は30重量部である。より好ましい下限は0.5重量部、より好ましい上限は20重量部である。添加量が0.1重量部未満の場合は、添加効果が認められず、30重量部を超えても添加効果の増大は小さく、経済的でない。
本発明において、上記塊状重合における重合組成物の粘度を上げ、微粒子の分散を保持するために、親水性シリカのようなチキソトロピー付与材を配合することが望ましい。
また、本発明におけるアクリル系共重合体には必要に応じて、各種の添加剤が添加されてもよい。上記添加剤としては、例えば、可塑剤、軟化剤、顔料、染料などが挙げられる。
また、本発明におけるアクリル系共重合体には必要に応じて、各種の添加剤が添加されてもよい。上記添加剤としては、例えば、可塑剤、軟化剤、顔料、染料などが挙げられる。
本発明のセラミックパネル固定用両面粘着テープは、前記のアクリル系共重合体からなる粘着剤層が形成されてなるものであり、粘着剤層は、基材の両面に形成されてもよいし、基材を持たないノンサポートタイプとしてもよい。上記基材としては、特に限定されず、例えば、和紙、不織布等の紙類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックフィルム、金属箔等の、粘着テープの芯材として従来公知の物が使用される。
本発明のセラミックパネル固定用両面粘着テープの製造方法としては、例えば、以下の製法が挙げられる。
先ず、上記アクリル系モノマーを主体とするラジカル重合性成分に必要に応じて、親水性シリカ等の添加剤を配合した後、高速攪拌機を用いて分散混合する。次に、この液状物の溶存酸素を除去するために、一般に窒素ガス等の不活性ガスを供給して酸素をパージする。
この液状物を剥離紙などの上に塗布するか、又は、プラスチックフィルム、金属箔、紙、布、不織布等の基材に塗布又は含浸させた後に、光を照射して塊状重合しアクリル系共重合体からなる粘着剤層を有する両面粘着テープを得る。
上記液状物の塗布もしくは含浸から光を照射する工程までは、不活性ガス雰囲気下、又はフィルム等により酸素が遮断された状態で行われる。
先ず、上記アクリル系モノマーを主体とするラジカル重合性成分に必要に応じて、親水性シリカ等の添加剤を配合した後、高速攪拌機を用いて分散混合する。次に、この液状物の溶存酸素を除去するために、一般に窒素ガス等の不活性ガスを供給して酸素をパージする。
この液状物を剥離紙などの上に塗布するか、又は、プラスチックフィルム、金属箔、紙、布、不織布等の基材に塗布又は含浸させた後に、光を照射して塊状重合しアクリル系共重合体からなる粘着剤層を有する両面粘着テープを得る。
上記液状物の塗布もしくは含浸から光を照射する工程までは、不活性ガス雰囲気下、又はフィルム等により酸素が遮断された状態で行われる。
本発明のセラミックパネルの接着固定方法は、セラミックパネルを下地材に接着固定するのに、上記固定用両面粘着テープを使用する方法である。
また、上記接着固定する際、セラミックパネルと下地材の間に隙間が生じると、耐衝撃性が低下するため、セラミックパネルと下地材の間に接着剤を塗布する、及び/または、粘着剤層の厚みを有するカバー材、厚紙、ボール紙等を配置することが好ましい。この方法により隙間発生を効果的に防止することができ、表面側から打撃等の衝撃を受けた場合にも、パネルが不測に割れたりすることがない。
また、上記接着固定する際、セラミックパネルと下地材の間に隙間が生じると、耐衝撃性が低下するため、セラミックパネルと下地材の間に接着剤を塗布する、及び/または、粘着剤層の厚みを有するカバー材、厚紙、ボール紙等を配置することが好ましい。この方法により隙間発生を効果的に防止することができ、表面側から打撃等の衝撃を受けた場合にも、パネルが不測に割れたりすることがない。
上記セラミックパネルの接着固定方法は、セラミックパネルの全面積に対する両面粘着テープの接着面積が5〜20%となるように貼付し、接着固定する方法が好ましい。接着面積が5%未満の場合は、セラミックパネルの固定が不十分で、貼付後にセラミックパネルがずれたり、浮き上がりが発生する場合があり、20%を超えた場合は、固定効果の増大は小さく、経済的でない。
本発明のセラミックパネル固定用両面粘着テープは、炭素数が2〜14の非3級アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートと極性基含有ビニルモノマーとからなる重合性組成物を光重合して得られるアクリル系共重合体からなる粘着剤層を有しており、接着剤を併用しなくても、優れた接着力と保持力を発揮するため、セラミックパネルの接着固定に使用する際、ずれ、浮き上がりがなく、セラミックパネルの接着固定に好適に使用することができる。さらに、粘着付与樹脂を配合することにより、接着力を一層向上させることができ、石油樹脂を用いた場合は、オレフィン系重合体を配合することにより相溶性を改善でき、より一層接着力を向上させることができる。また、上記両面粘着テープをセラミックパネルの裏面に貼付し、接着固定する方法を提供することができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳しく説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(両面接着テープの作製)
表1に記載の原材料配合(重量部)に従い、重合性組成物をディゾルバにて均一に混合して調製した。この重合性組成物に窒素をパージして溶存酸素を除去した。ついで、離型処理した50μm厚のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に厚さ1mmのスペーサを設置し、上記重合性組成物を離型処理PETフィルム上に展開した後、このPETフィルムを折り曲げて、離型処理面が重合性組成物に接するように被覆した。
この状態で被覆側のPETフィルムにおける紫外線照射強度が5mW/cm2となるようにケミカルランプの照射強度を調整し、15分間紫外線を照射し、粘着剤層の厚さが1mmの両面粘着テープを得た。
表1に記載の原材料配合(重量部)に従い、重合性組成物をディゾルバにて均一に混合して調製した。この重合性組成物に窒素をパージして溶存酸素を除去した。ついで、離型処理した50μm厚のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に厚さ1mmのスペーサを設置し、上記重合性組成物を離型処理PETフィルム上に展開した後、このPETフィルムを折り曲げて、離型処理面が重合性組成物に接するように被覆した。
この状態で被覆側のPETフィルムにおける紫外線照射強度が5mW/cm2となるようにケミカルランプの照射強度を調整し、15分間紫外線を照射し、粘着剤層の厚さが1mmの両面粘着テープを得た。
上記で得られた両面粘着テープを用いて、表2に従った貼付パターンで下記の評価を行い、結果を表1に示した。
(1)ゲル分率、膨潤比
先ず、両面粘着テープの粘着剤重量Aを測定した。この両面粘着テープを40℃の酢酸エチル溶液に48時間浸漬した後、200メッシュの金網で濾過し、酢酸エチルで膨潤した不溶解分の重量Cを測定した。次に、不溶解分を室温で2日間風乾し、不溶解分の乾燥重量Bを測定し、下記の式よりゲル分率及び膨潤比を算出した。
ゲル分率(重量%)=B/A×100
膨潤比=C/B
A:粘着剤の重量
B:40℃酢酸エチルに48時間浸漬後の両面粘着テープの不溶解分の乾燥重量
C:40℃酢酸エチルに48時間浸漬後の酢酸エチルで膨潤した両面粘着テープの不
溶解分の重量
(1)ゲル分率、膨潤比
先ず、両面粘着テープの粘着剤重量Aを測定した。この両面粘着テープを40℃の酢酸エチル溶液に48時間浸漬した後、200メッシュの金網で濾過し、酢酸エチルで膨潤した不溶解分の重量Cを測定した。次に、不溶解分を室温で2日間風乾し、不溶解分の乾燥重量Bを測定し、下記の式よりゲル分率及び膨潤比を算出した。
ゲル分率(重量%)=B/A×100
膨潤比=C/B
A:粘着剤の重量
B:40℃酢酸エチルに48時間浸漬後の両面粘着テープの不溶解分の乾燥重量
C:40℃酢酸エチルに48時間浸漬後の酢酸エチルで膨潤した両面粘着テープの不
溶解分の重量
(2)引張剪断接着力
JIS Z 1541に準拠する。両面粘着テープを幅20mm、長さ20mmに裁断した。厚さ4mm、幅50mm、長さ100mmのセラミックパネル[商品名:ハイドロセラ、東陶機器社製]を2枚用意した。23℃、65%RHの雰囲気下でセラミックパネルの裏面の端部に裁断した両面粘着テープの一方の粘着面を軽く貼り付け、反対面の剥離処理PETフィルムを剥離し、他方のセラミックパネルの裏面を貼り付けた。尚、両面粘着テープは、両面粘着テープの中心線とセラミックパネルの中心線とがなるべく一致するような位置に貼り付け、重さ5kgローラーにより圧着した。圧着20分後に50mm/分の引張速度で剪断方向に引っ張り、剪断接着力を測定した。測定値は1cm2あたりに換算した。
JIS Z 1541に準拠する。両面粘着テープを幅20mm、長さ20mmに裁断した。厚さ4mm、幅50mm、長さ100mmのセラミックパネル[商品名:ハイドロセラ、東陶機器社製]を2枚用意した。23℃、65%RHの雰囲気下でセラミックパネルの裏面の端部に裁断した両面粘着テープの一方の粘着面を軽く貼り付け、反対面の剥離処理PETフィルムを剥離し、他方のセラミックパネルの裏面を貼り付けた。尚、両面粘着テープは、両面粘着テープの中心線とセラミックパネルの中心線とがなるべく一致するような位置に貼り付け、重さ5kgローラーにより圧着した。圧着20分後に50mm/分の引張速度で剪断方向に引っ張り、剪断接着力を測定した。測定値は1cm2あたりに換算した。
(3)90度剥離力
JIS Z 1528に準拠する。両面粘着テープを幅25mm、長さ200mmに裁断した。一方の離型処理PETフィルムを剥離した両面粘着テープの片面に厚さ25μmのポリエステルフィルムをバッキング材として貼り付けた。次いで、厚さ4mm、幅50mm、長さ100mmのセラミックパネル[商品名:ハイドロセラ、東陶機器社製]を用意した。23℃65%RH雰囲気下において、セラミックパネルの端と両面粘着テープの長さ方向の一端をそろえ、両面粘着テープがセラミックパネルの幅方向の中央にくるようにセラミックパネルの裏面に両面粘着テープを貼り、接着長さ70mmとなるようにし、残った130mmを遊ばせておいた。
次に上記バッキング材の背面側から重さ5kgのローラーで1往復させて圧着した後、23℃、65%RHで24時間放置し、23℃の雰囲気下で引張試験機を用いて、300mm/分の引張速度で90度剥離力を測定した。
JIS Z 1528に準拠する。両面粘着テープを幅25mm、長さ200mmに裁断した。一方の離型処理PETフィルムを剥離した両面粘着テープの片面に厚さ25μmのポリエステルフィルムをバッキング材として貼り付けた。次いで、厚さ4mm、幅50mm、長さ100mmのセラミックパネル[商品名:ハイドロセラ、東陶機器社製]を用意した。23℃65%RH雰囲気下において、セラミックパネルの端と両面粘着テープの長さ方向の一端をそろえ、両面粘着テープがセラミックパネルの幅方向の中央にくるようにセラミックパネルの裏面に両面粘着テープを貼り、接着長さ70mmとなるようにし、残った130mmを遊ばせておいた。
次に上記バッキング材の背面側から重さ5kgのローラーで1往復させて圧着した後、23℃、65%RHで24時間放置し、23℃の雰囲気下で引張試験機を用いて、300mm/分の引張速度で90度剥離力を測定した。
(4)保持力試験
両面粘着テープの裁断、セラミックパネルの貼り合わせ条件、試験条件については、JIS Z 1541に準拠し、測定については、1時間後のずれ長さについて評価した。
両面粘着テープを幅25mm、長さ25mmに裁断した。次いで、厚さ4mm、幅50mm、長さ100mmのセラミックパネル[商品名:ハイドロセラ、東陶機器社製]を2枚用意した。両面粘着テープの一方の離型処理PETフィルムを剥離し、セラミックパネルの端部に貼り付け、他方の離型紙を剥離し、他方のセラミックパネルを貼り合わせ、重さ5kgローラーにより圧着した。23℃、65%RHの雰囲気内に24時間放置した後、40℃ギアオーブンに1時間放置した。その後、40℃ギアオーブン内で、1kgの重りを付け、1時間後のずれ長さを測定した。
両面粘着テープの裁断、セラミックパネルの貼り合わせ条件、試験条件については、JIS Z 1541に準拠し、測定については、1時間後のずれ長さについて評価した。
両面粘着テープを幅25mm、長さ25mmに裁断した。次いで、厚さ4mm、幅50mm、長さ100mmのセラミックパネル[商品名:ハイドロセラ、東陶機器社製]を2枚用意した。両面粘着テープの一方の離型処理PETフィルムを剥離し、セラミックパネルの端部に貼り付け、他方の離型紙を剥離し、他方のセラミックパネルを貼り合わせ、重さ5kgローラーにより圧着した。23℃、65%RHの雰囲気内に24時間放置した後、40℃ギアオーブンに1時間放置した。その後、40℃ギアオーブン内で、1kgの重りを付け、1時間後のずれ長さを測定した。
(5)セラミックパネル固定試験
厚さ4mm、幅900mm、長さ1800mmのセラミックパネル[商品名:ハイドロセラ、東陶機器社製]の裏面に幅20mmの両面粘着テープを、一方の離型処理PETフィルムを剥離し表2に従った貼付パターンで貼り付けた。厚さ12mm、幅900mm、長さ1800mmの下地合板を垂直に固定し、両面テープの他方の離型処理PETフィルムを剥がした後、セラミックパネルを下地合板に押さえるように貼り合わせた。その後、40℃と0℃の1日間隔のサイクル試験を3回行い、セラミックパネルの浮き、剥がれの状態を目視で評価した。
なお、比較例3では、ポリエチレンフォームを基材とする厚さ1mmのアクリル系両面接着テープ[商品名:ダブルタックテープ#532S、積水化学工業社製]、ウレタン樹脂系接着剤[商品名:ボンドKU910、コニシ社製]を併用した以外は、上記と同様の方法で試験を行った。また、接着剤の塗工は、両面粘着テープから中心に向かって3cmの間隔をおいて両面粘着テープの貼付パターンと同様に行った。
厚さ4mm、幅900mm、長さ1800mmのセラミックパネル[商品名:ハイドロセラ、東陶機器社製]の裏面に幅20mmの両面粘着テープを、一方の離型処理PETフィルムを剥離し表2に従った貼付パターンで貼り付けた。厚さ12mm、幅900mm、長さ1800mmの下地合板を垂直に固定し、両面テープの他方の離型処理PETフィルムを剥がした後、セラミックパネルを下地合板に押さえるように貼り合わせた。その後、40℃と0℃の1日間隔のサイクル試験を3回行い、セラミックパネルの浮き、剥がれの状態を目視で評価した。
なお、比較例3では、ポリエチレンフォームを基材とする厚さ1mmのアクリル系両面接着テープ[商品名:ダブルタックテープ#532S、積水化学工業社製]、ウレタン樹脂系接着剤[商品名:ボンドKU910、コニシ社製]を併用した以外は、上記と同様の方法で試験を行った。また、接着剤の塗工は、両面粘着テープから中心に向かって3cmの間隔をおいて両面粘着テープの貼付パターンと同様に行った。
Claims (4)
- 炭素数が2〜14の非3級アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート80重量%以上と極性基含有ビニルモノマー20重量%以下とからなる、アクリル系モノマーを主体とするラジカル重合性成分、及び光重合開始剤を含有してなる重合性組成物を光重合して得られるアクリル系共重合体からなる粘着剤層の厚さが0.05〜2mmであって、セラミックパネル裏面に対するJIS Z 1541に規定されている引張剪断接着力が50〜150N/cm2で、JIS Z 1528に規定されている90度剥離力が40N/25mm以上であり、JIS Z 1541に規定されている保持力が40℃、1kgの重り、1時間後のずれで5mm以下であることを特徴とするセラミックパネル固定用両面粘着テープ。
- ゲル分率が50〜90重量%であり、膨潤比が5〜30であることを特徴とする粘着剤からなることを特徴とする請求項1記載のセラミックパネル固定用両面粘着テープ。
- 請求項1または2に記載の両面粘着テープを用いて、セラミックパネルを下地材に接着固定することを特徴とするセラミックパネルの接着固定方法。
- セラミックパネルの全面積に対する両面粘着テープの接着面積が5〜20%であることを特徴とする請求項3記載のセラミックパネルの接着固定方法。
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JP2003352559A JP2005113089A (ja) | 2003-10-10 | 2003-10-10 | セラミックパネル固定用両面粘着テープ及びこれを用いたセラミックパネルの接着固定方法 |
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CN110079228A (zh) * | 2019-04-15 | 2019-08-02 | 芜湖研高粘胶新材料有限公司 | 防滑胶带 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04370102A (ja) * | 1991-06-18 | 1992-12-22 | Sekisui Chem Co Ltd | 後架橋型光重合性組成物を用いた粘着テープもしくはシートの製造方法 |
JPH10130591A (ja) * | 1996-10-31 | 1998-05-19 | Sekisui Chem Co Ltd | 粘着テープの製造方法 |
JP2001115123A (ja) * | 1999-10-06 | 2001-04-24 | Three M Innovative Properties Co | 接着剤組成物及びそれを用いた再帰性反射部材 |
-
2003
- 2003-10-10 JP JP2003352559A patent/JP2005113089A/ja active Pending
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