JP2005113055A - 筆記具用油性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 インキ中における気泡の発生を化学的に防止するために、特定の化合物を添加することで、インキ及び/又はインキ逆流防止体がインキ収容管内から洩れることを防ぎ、良好な筆跡が得られる筆記具用油性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具を提供する。
【解決手段】 少なくとも着色剤と、有機溶剤と、ホスファイト系酸化防止剤とを含んでなる筆記具用油性インキ組成物、前記筆記具用油性インキ組成物をインキ収容容器に直接充填し、インキ消費に伴って追従するインキ逆流防止体をインキ後端に密接配置してなる筆記具。
【選択図】 なし
【解決手段】 少なくとも着色剤と、有機溶剤と、ホスファイト系酸化防止剤とを含んでなる筆記具用油性インキ組成物、前記筆記具用油性インキ組成物をインキ収容容器に直接充填し、インキ消費に伴って追従するインキ逆流防止体をインキ後端に密接配置してなる筆記具。
【選択図】 なし
Description
本発明は筆記具用油性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具に関する。
従来より、油性インキを内蔵する筆記具としては、インキ収容容器内にインキを充填し、前記インキ収容容器先端部にボールペンチップを嵌合させた簡易な構造のボールペンを挙げることができる。
また、前記油性インキ中に種々の剪断減粘性付与剤を添加することにより、静置状態におけるみかけ粘度を高くし、インキ収容管後端からのインキ漏出を防止したり、紙面上の筆跡の滲みの発生を抑える試みもなされている。
前記油性インキを直接充填した筆記具は簡易な構造であり、水性インキを直接充填した筆記具のように流量調節部材(ペン芯)を用いて密閉構造にする必要もない。よって、内部圧力の変化が少ないためインキのボタ落ちを生じない利点を有する反面、インキの調製及び充填に際し、特別な配慮が必要である。それは、インキ中に気体が混入していると、経時により気体が集まって気泡が発生し、筆記時のインキ出に悪影響を与えると共に、筆記先端部に気泡が存在すると筆記不能になる虞れがあるからである。
特に、インキ後端面には前記インキ中の溶剤が蒸発することを防止したり、或いは筆記先端部が上向き状態(正立状態)においてインキの逆流を防止するインキの消費に伴って追従するインキ逆流防止体(液栓)を充填した筆記具は、インキは外部の空気と遮断された気密空間に存在するため、気泡の発生による悪影響を受け易い。
前記した問題を解決するために、インキ中の気泡発生を抑制するヒドロキシルアミン又はその塩、ヒドロキシルアミン誘導体又はその塩を添加する試みがなされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−265844号公報
また、前記油性インキ中に種々の剪断減粘性付与剤を添加することにより、静置状態におけるみかけ粘度を高くし、インキ収容管後端からのインキ漏出を防止したり、紙面上の筆跡の滲みの発生を抑える試みもなされている。
前記油性インキを直接充填した筆記具は簡易な構造であり、水性インキを直接充填した筆記具のように流量調節部材(ペン芯)を用いて密閉構造にする必要もない。よって、内部圧力の変化が少ないためインキのボタ落ちを生じない利点を有する反面、インキの調製及び充填に際し、特別な配慮が必要である。それは、インキ中に気体が混入していると、経時により気体が集まって気泡が発生し、筆記時のインキ出に悪影響を与えると共に、筆記先端部に気泡が存在すると筆記不能になる虞れがあるからである。
特に、インキ後端面には前記インキ中の溶剤が蒸発することを防止したり、或いは筆記先端部が上向き状態(正立状態)においてインキの逆流を防止するインキの消費に伴って追従するインキ逆流防止体(液栓)を充填した筆記具は、インキは外部の空気と遮断された気密空間に存在するため、気泡の発生による悪影響を受け易い。
前記した問題を解決するために、インキ中の気泡発生を抑制するヒドロキシルアミン又はその塩、ヒドロキシルアミン誘導体又はその塩を添加する試みがなされている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、インキ中の気体を化学的に除去する特定の化合物について更に検討し、前述したインキを直接的に充填するタイプの筆記具に適した、良好な筆記性能を得ることができる筆記具用油性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具を提供することにある。
本発明は、少なくとも着色剤、有機溶剤を含んでなる油性インキ組成物であって、ホスファイト系酸化防止剤を含んでなる筆記具用油性インキ組成物を要件とする。
更には、前記ホスファイト系酸化防止剤をインキ組成物中0.01重量%以上含んでなること、剪断減粘性付与剤を含んでなること等を要件とする。
更には、前記筆記具用油性インキ組成物をインキ収容容器に直接充填し、インキ消費に伴って追従するインキ逆流防止体をインキ後端に密接配置してなる筆記具を要件とする。
更には、前記ホスファイト系酸化防止剤をインキ組成物中0.01重量%以上含んでなること、剪断減粘性付与剤を含んでなること等を要件とする。
更には、前記筆記具用油性インキ組成物をインキ収容容器に直接充填し、インキ消費に伴って追従するインキ逆流防止体をインキ後端に密接配置してなる筆記具を要件とする。
本発明の筆記具用油性インキ組成物は、ホスファイト系酸化防止剤を配合することによりインキ中の気泡を除去できる。従って、前記インキを用いた筆記具は、経時により気泡が発生せず、筆記先端部へのインキ導出が円滑に行われ、安定した筆記性能を持続させることができるので継続して良好な筆跡が得られる。
本発明者は、前記したインキ中の気体を化学的に除去する化合物のうち、各種添加剤に対する影響が少なく、しかも、少量の添加で十分な気体の除去機能を示すと共に前記機能を永続的に発現させる化合物について鋭意検討した結果、ホスファイト系酸化防止剤が良好な筆記性能を維持しつつ、長期的に顕著な気体除去機能を示すことを見い出した。
前記ホスファイト系酸化防止剤は、インキ中で還元性を示すため、良好な酸素吸収能を有する。
前記ホスファイト系酸化防止剤は、インキ中で還元性を示すため、良好な酸素吸収能を有する。
前記ホスファイト系酸化防止剤としては、
トリフェニルホスファイト、
ジフェニルホスファイト、
フェニルジイソデシルホスファイト、
トリストリデシルホスファイト、
4,4′−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニルジトリデシル)ホスファイト、
サイクリックネオペンタンテトライルビス(オクタデシルホスファイト)、
トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、
トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、
サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、
サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト、
2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト等を例示できる。
なお、前記ホスファイト系酸化防止剤は2種以上を併用することもできる。
トリフェニルホスファイト、
ジフェニルホスファイト、
フェニルジイソデシルホスファイト、
トリストリデシルホスファイト、
4,4′−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニルジトリデシル)ホスファイト、
サイクリックネオペンタンテトライルビス(オクタデシルホスファイト)、
トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、
トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、
サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、
サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト、
2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト等を例示できる。
なお、前記ホスファイト系酸化防止剤は2種以上を併用することもできる。
前記ホスファイト系酸化防止剤は、インキ組成中0.01重量%以上、好ましくは0.01〜5重量%、更に好ましくは0.05〜3重量%添加することができる。
0.01重量%未満では所期の気泡発生抑止効果を得ることは困難である。
又、多量に添加することもできるが、5重量%以下で所望の効果は十分に得られる。
0.01重量%未満では所期の気泡発生抑止効果を得ることは困難である。
又、多量に添加することもできるが、5重量%以下で所望の効果は十分に得られる。
前記有機溶剤としては、例えば、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコー9、tert−アミルアルコール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ベンジルグリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノフェニルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノフェニルエーテル、n−ヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルイソブチルケトン、メチルn−プロピルケトン、メチルn−ブチルケトン、ジ−n−プロピルケトン、蟻酸n−ブチル、蟻酸イソブチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸n−ブチル、酪酸メチル、酪酸エチル等を例示できる。
前記有機溶剤は1種又は2種以上を混合して用いてもよく、インキ組成中40〜80重量%の範囲で用いられる。
前記有機溶剤は1種又は2種以上を混合して用いてもよく、インキ組成中40〜80重量%の範囲で用いられる。
前記着色剤としては従来より汎用の染料や顔料を使用できる。前記染料としては、例えば、カラーインデックスにおいてソルベント染料として分類される有機溶剤可溶性染料が挙げられる。
前記ソルベント染料の具体例としては、バリファーストブラック3806(C.I.ソルベントブラック29)、同3807(C.I.ソルベントブラック29の染料のトリメチルベンジルアンモニウム塩)、スピリットブラックSB(C.I.ソルベントブラック5)、スピロンブラックGMH(C.I.ソルベントブラック43)、バリファーストレッド1308(C.I.ベーシックレッド1の染料とC.I.アシッドイエロー23の染料の造塩体)、バリファーストイエローAUM(C.I.ベーシックイエロー2の染料とC.I.アシッドイエロー42の染料の造塩体)、スピロンイエローC2GH(C.I.ベーシックイエロー2の染料の有機酸塩)、スピロンバイオレットCRH(C.I.ソルベントバイオレット8−1)、バリファーストバイオレット1701(C.I.ベーシックバイオレット1とC.I.アシッドイエロー42の染料の造塩体)、スピロンレッドCGH(C.I.ベーシックレッド1の染料の有機酸塩)、スピロンピンクBH(C.I.ソルベントレッド82)、ニグロシンベースEX(C.I.ソルベントブラック7)、オイルブルー613(C.I.ソルベントブルー5)、ネオザポンブルー808(C.I.ソルベントブルー70)等が挙げられる。
前記ソルベント染料の具体例としては、バリファーストブラック3806(C.I.ソルベントブラック29)、同3807(C.I.ソルベントブラック29の染料のトリメチルベンジルアンモニウム塩)、スピリットブラックSB(C.I.ソルベントブラック5)、スピロンブラックGMH(C.I.ソルベントブラック43)、バリファーストレッド1308(C.I.ベーシックレッド1の染料とC.I.アシッドイエロー23の染料の造塩体)、バリファーストイエローAUM(C.I.ベーシックイエロー2の染料とC.I.アシッドイエロー42の染料の造塩体)、スピロンイエローC2GH(C.I.ベーシックイエロー2の染料の有機酸塩)、スピロンバイオレットCRH(C.I.ソルベントバイオレット8−1)、バリファーストバイオレット1701(C.I.ベーシックバイオレット1とC.I.アシッドイエロー42の染料の造塩体)、スピロンレッドCGH(C.I.ベーシックレッド1の染料の有機酸塩)、スピロンピンクBH(C.I.ソルベントレッド82)、ニグロシンベースEX(C.I.ソルベントブラック7)、オイルブルー613(C.I.ソルベントブルー5)、ネオザポンブルー808(C.I.ソルベントブルー70)等が挙げられる。
顔料としては、カーボンブラック、群青、二酸化チタン顔料等の無機顔料、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、スレン顔料、キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔料、スレン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ジオキサジン系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、イソインドリノン系顔料等の有機顔料、アルミニウム粉やアルミニウム粉表面を着色樹脂で処理した金属顔料、透明又は着色透明フィルムにアルミニウム等の金属蒸着膜を形成した金属光沢顔料、フィルム等の基材に形成したアルミニウム等の金属蒸着膜を剥離して得られる厚みが0.01〜0.1μmの金属顔料、金、銀、白金、銅から選ばれる平均粒子径が5〜30nmのコロイド粒子、蛍光顔料、蓄光性顔料、芯物質として天然雲母、合成雲母、ガラス片、アルミナ、透明性フィルム片の表面を酸化チタン等の金属酸化物で被覆したパール顔料等が挙げられる。
前記着色剤は1種又は2種以上を混合して用いてもよく、インキ組成中3〜40重量%の範囲で用いられる。
前記着色剤は1種又は2種以上を混合して用いてもよく、インキ組成中3〜40重量%の範囲で用いられる。
更に、筆跡の滲み抑制、定着性向上、堅牢性付与等の目的で以下の樹脂を用いることもできる。
具体的には、ケトン樹脂、ケトン−ホルムアルデヒド樹脂、アミド樹脂、アルキッド樹脂、ロジン変性樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルピロリドン、α−及びβ−ピネン・フェノール重縮合樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂等を例示できる。
具体的には、ケトン樹脂、ケトン−ホルムアルデヒド樹脂、アミド樹脂、アルキッド樹脂、ロジン変性樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルピロリドン、α−及びβ−ピネン・フェノール重縮合樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂等を例示できる。
また、所望によりカルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、みつろう、オゾケライト、セレシン、モンタンワックス、モンタン酸ワックス、モンタンエステルワックス等のワックス類を添加することもできる。
本発明の油性インキ組成物をボールペンに適用する際には、オレイン酸等の高級脂肪酸、長鎖アルキル基を有するノニオン性界面活性剤、ポリエーテル変性シリコーンオイル、チオ亜燐酸トリ(アルコキシカルボニルメチルエステル)やチオ亜燐酸トリ(アルコキシカルボニルエチルエステル)等のチオ亜燐酸トリエステル等の潤滑剤を必要により添加することもできるが、特に、ポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルのリン酸モノエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルのリン酸ジエステル、或いは、それらの金属塩、アンモニウム塩、アミン塩、アルカノールアミン塩等を用いるとボール受け座の摩耗防止効果に優れる。
更に、剪断減粘性付与剤を添加することもできる。
前記剪断減粘性付与剤を添加することによって、不使用時のボールとチップの間隙からのインキ漏れだしを防止したり、筆記先端部を上向き(正立状態)で放置した場合のインキの逆流を防止することができる。
尚、剪断減粘性付与剤を添加する場合は、20℃でのE型粘度計による3.84S-1の剪断速度におけるインキ粘度が10mPa・s(20℃)以上、好適には10〜10000mPa・sであり、且つ、剪断減粘指数を0.3〜0.99の範囲に調整することが好ましく、前記した粘度範囲及び剪断減粘指数を示すことによって、更にインキ漏れだし、インキの逆流を防止することができる。
また、着色剤として顔料を用いた場合には、前記顔料の凝集・沈降を抑制することができる。
インキ粘度が10mPa・s未満では剪断減粘性による効果が適正ではなく、インキ吐出性及び筆跡性能に支障を来すこともある。
尚、剪断減粘指数(n)は、剪断応力値(T)及び剪断速度値(j)の如き粘度計による流動学測定から得られる実験式T=Kjn (Kは非ニュートン粘性係数)にあてはめることによって計算される値である。
前記剪断減粘性付与剤を添加することによって、不使用時のボールとチップの間隙からのインキ漏れだしを防止したり、筆記先端部を上向き(正立状態)で放置した場合のインキの逆流を防止することができる。
尚、剪断減粘性付与剤を添加する場合は、20℃でのE型粘度計による3.84S-1の剪断速度におけるインキ粘度が10mPa・s(20℃)以上、好適には10〜10000mPa・sであり、且つ、剪断減粘指数を0.3〜0.99の範囲に調整することが好ましく、前記した粘度範囲及び剪断減粘指数を示すことによって、更にインキ漏れだし、インキの逆流を防止することができる。
また、着色剤として顔料を用いた場合には、前記顔料の凝集・沈降を抑制することができる。
インキ粘度が10mPa・s未満では剪断減粘性による効果が適正ではなく、インキ吐出性及び筆跡性能に支障を来すこともある。
尚、剪断減粘指数(n)は、剪断応力値(T)及び剪断速度値(j)の如き粘度計による流動学測定から得られる実験式T=Kjn (Kは非ニュートン粘性係数)にあてはめることによって計算される値である。
前記剪断減粘性付与剤を以下に例示する。
架橋型アクリル樹脂、架橋型アクリル樹脂のエマルションタイプ、架橋型N−ビニルカルボン酸アミド重合体又は共重合体、非架橋型N−ビニルカルボン酸アミド重合体又は共重合体非架橋型N−ビニルカルボン酸アミド重合体又は共重合体の水溶液、水添ヒマシ油、脂肪酸アマイドワックス、酸化ポリエチレンワックス等のワックス類、ステアリン酸アルミニウム、パルミチン酸アルミニウム、オクチル酸アルミニウム、ラウリン酸アルミニウム等の脂肪酸金属塩、ジベンジリデンソルビトール、デキストリン脂肪酸エステル、N−アシルアミノ酸系化合物、スメクタイト系無機化合物、モンモリロナイト系無機化合物、ベントナイト系無機化合物、ヘクトライト系無機化合物、シリカ、下記一般式(1)と下記一般式(2)とのアクリル共重合体、
〔式中、R1 は炭素数1乃至12のアルキル基を示し、R2 は炭素数1乃至24のアルキル基を示し、m、nは数千乃至数十万の重合度を示す。〕
アクリル酸又はメタクリル酸と、下記一般式(3)又は(4)で示されるアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルの共重合体
(式中、R1 は炭素数1乃至12のアルキル基を示す。)
(式中、R2 は炭素数1乃至12のアルキル基を示す。)
前記剪断減粘性付与剤を添加することによって筆跡の滲みを抑制することができるため、紙面は勿論、浸透性の高い布帛等の繊維材料に筆記しても筆跡は滲むことなく、良好な筆跡を形成できる。
架橋型アクリル樹脂、架橋型アクリル樹脂のエマルションタイプ、架橋型N−ビニルカルボン酸アミド重合体又は共重合体、非架橋型N−ビニルカルボン酸アミド重合体又は共重合体非架橋型N−ビニルカルボン酸アミド重合体又は共重合体の水溶液、水添ヒマシ油、脂肪酸アマイドワックス、酸化ポリエチレンワックス等のワックス類、ステアリン酸アルミニウム、パルミチン酸アルミニウム、オクチル酸アルミニウム、ラウリン酸アルミニウム等の脂肪酸金属塩、ジベンジリデンソルビトール、デキストリン脂肪酸エステル、N−アシルアミノ酸系化合物、スメクタイト系無機化合物、モンモリロナイト系無機化合物、ベントナイト系無機化合物、ヘクトライト系無機化合物、シリカ、下記一般式(1)と下記一般式(2)とのアクリル共重合体、
アクリル酸又はメタクリル酸と、下記一般式(3)又は(4)で示されるアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルの共重合体
前記剪断減粘性付与剤を添加することによって筆跡の滲みを抑制することができるため、紙面は勿論、浸透性の高い布帛等の繊維材料に筆記しても筆跡は滲むことなく、良好な筆跡を形成できる。
前記インキ組成物は、チップを筆記先端部に装着したマーキングペンやボールペンに充填して実用に供される。
マーキングペンに充填する場合、マーキングペン自体の構造、形状は特に限定されるものではなく、例えば、繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップを筆記先端部に装着し、軸筒内部に収容した繊維束からなるインキ吸蔵体にインキを含浸させ、筆記先端部にインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材や繊維束からなるインキ流量調節部材を介在させる構造、軸筒内部に直接インキを収容して、弁機構により前記筆記先端部に所定量のインキを供給する構造のマーキングペンが挙げられる。
ボールペンに充填する場合、ボールペン自体の構造、形状は特に限定されるものではなく、例えば、軸筒内部に収容した繊維束からなるインキ吸蔵体にインキを含浸させ、筆記先端部にインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材や繊維束からなるインキ流量調節部材を介在させる構造、軸筒内にインキ組成物を充填したインキ収容管を有し、該インキ収容管はボールを先端部に装着したチップに連通しており、さらにインキの端面には逆流防止用の液栓が密接している構造のボールペンを例示できる。
マーキングペンに充填する場合、マーキングペン自体の構造、形状は特に限定されるものではなく、例えば、繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップを筆記先端部に装着し、軸筒内部に収容した繊維束からなるインキ吸蔵体にインキを含浸させ、筆記先端部にインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材や繊維束からなるインキ流量調節部材を介在させる構造、軸筒内部に直接インキを収容して、弁機構により前記筆記先端部に所定量のインキを供給する構造のマーキングペンが挙げられる。
ボールペンに充填する場合、ボールペン自体の構造、形状は特に限定されるものではなく、例えば、軸筒内部に収容した繊維束からなるインキ吸蔵体にインキを含浸させ、筆記先端部にインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材や繊維束からなるインキ流量調節部材を介在させる構造、軸筒内にインキ組成物を充填したインキ収容管を有し、該インキ収容管はボールを先端部に装着したチップに連通しており、さらにインキの端面には逆流防止用の液栓が密接している構造のボールペンを例示できる。
前記ボールペンチップについて更に詳しく説明すると、金属製のパイプの先端近傍を外面より内方に押圧変形させたボール抱持部にボールを抱持してなるチップ、或いは、金属材料をドリル等による切削加工により形成したボール抱持部にボールを抱持してなるチップ、金属又はプラスチック製チップ内部に樹脂製のボール受け座を設けたチップ、或いは、前記チップに抱持するボールをバネ体により前方に付勢させたもの等を適用できる。
又、前記ボールは、超硬合金、ステンレス鋼、ルビー、セラミック、樹脂、ゴム等の0.3〜3mm径程度のものが適用できる。
なお、本発明のインキを充填する筆記具は、ボールと同様の転動作用により筆跡を形成させる、ローラー等の転動機構を筆記先端部に備えたものを含む。
又、前記ボールは、超硬合金、ステンレス鋼、ルビー、セラミック、樹脂、ゴム等の0.3〜3mm径程度のものが適用できる。
なお、本発明のインキを充填する筆記具は、ボールと同様の転動作用により筆跡を形成させる、ローラー等の転動機構を筆記先端部に備えたものを含む。
インキ組成物を収容するインキ収容管は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等の熱可塑性樹脂からなる成形体が用いられる。
更に、インキ収容管として透明、着色透明、或いは半透明の成形体を用いることにより、インキ色やインキ残量等を確認できる。
前記インキ収容管にはチップを直接連結する他、接続部材を介して前記インキ収容管とチップを連結してもよい。
尚、インキ収容管はレフィルの形態として、前記レフィルを軸筒内に収容するものでもよいし、先端部にチップを装着した軸筒自体をインキ収容体として、前記軸筒内に直接インキを充填してもよい。
更に、インキ収容管として透明、着色透明、或いは半透明の成形体を用いることにより、インキ色やインキ残量等を確認できる。
前記インキ収容管にはチップを直接連結する他、接続部材を介して前記インキ収容管とチップを連結してもよい。
尚、インキ収容管はレフィルの形態として、前記レフィルを軸筒内に収容するものでもよいし、先端部にチップを装着した軸筒自体をインキ収容体として、前記軸筒内に直接インキを充填してもよい。
前記インキ収容管に収容したインキ組成物の後端にはインキ逆流防止体を充填することもできる。
前記インキ逆流防止体組成物は不揮発性液体又は難揮発性液体からなる。
具体的には、ワセリン、スピンドル油、ヒマシ油、オリーブ油、精製鉱油、流動パラフィン、ポリブテン、α−オレフィン、α−オレフィンのオリゴマーまたはコオリゴマー、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、脂肪酸変性シリコーンオイル等があげられ、一種又は二種以上を併用することもできる。
前記インキ逆流防止体組成物は不揮発性液体又は難揮発性液体からなる。
具体的には、ワセリン、スピンドル油、ヒマシ油、オリーブ油、精製鉱油、流動パラフィン、ポリブテン、α−オレフィン、α−オレフィンのオリゴマーまたはコオリゴマー、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、脂肪酸変性シリコーンオイル等があげられ、一種又は二種以上を併用することもできる。
前記不揮発性液体及び/又は難揮発性液体には、ゲル化剤を添加して好適な粘度まで増粘させることが好ましく、表面を疎水処理したシリカ、表面をメチル化処理した微粒子シリカ、珪酸アルミニウム、膨潤性雲母、疎水処理を施したベントナイトやモンモリロナイトなどの粘土系増粘剤、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属石鹸、トリベンジリデンソルビトール、脂肪酸アマイド、アマイド変性ポリエチレンワックス、水添ひまし油、脂肪酸デキストリン等のデキストリン系化合物、セルロース系化合物を例示できる。
更に、前記液状のインキ逆流防止体組成物と、固体のインキ逆流防止体を併用することもできる。
更に、前記液状のインキ逆流防止体組成物と、固体のインキ逆流防止体を併用することもできる。
本発明の筆記具用油性インキ組成物は、有機溶剤中に、染料又は顔料(顔料分散体)、ホスファイト系酸化防止剤、必要により剪断減粘性付与剤や各種添加剤を投入し、必要により加温して攪拌し、溶解及び分散することにより調製され、ボールペン、サインペン、フェルトペン、筆ペン等の形態の筆記具に充填して使用される。
以下に実施例及び比較例のインキの組成を表に示す。尚、組成中の部は重量部を示す。
実施例1
黒色染料 20.0部
〔商品名:バリファーストブラック3806、オリエント化学工業(株)社製〕
ケトン−ホルムアルデヒド樹脂 10.0部
〔商品名:シンセチックレジンSK、ドイツ国ヒュルス社製〕
ポリビニルピロリドン 1.0部
〔商品名:ルビスコールK−90、ドイツ国BASF社製〕
ポリN−ビニルアセトアミド 0.6部
〔商品名:レオジックGX205、日本純薬(株)社製、剪断減粘性付与剤〕
オレイン酸 3.0部
サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト 0.5部
〔商品名:アデカスタブPEP−24G、旭電化工業(株)社製〕
フェニルセロソルブ 54.9部
ベンジルアルコール 10.0部
前記各成分を混合し、ディスパーにて1時間撹拌して筆記具用油性インキを得た。
実施例1
黒色染料 20.0部
〔商品名:バリファーストブラック3806、オリエント化学工業(株)社製〕
ケトン−ホルムアルデヒド樹脂 10.0部
〔商品名:シンセチックレジンSK、ドイツ国ヒュルス社製〕
ポリビニルピロリドン 1.0部
〔商品名:ルビスコールK−90、ドイツ国BASF社製〕
ポリN−ビニルアセトアミド 0.6部
〔商品名:レオジックGX205、日本純薬(株)社製、剪断減粘性付与剤〕
オレイン酸 3.0部
サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト 0.5部
〔商品名:アデカスタブPEP−24G、旭電化工業(株)社製〕
フェニルセロソルブ 54.9部
ベンジルアルコール 10.0部
前記各成分を混合し、ディスパーにて1時間撹拌して筆記具用油性インキを得た。
実施例2
青色顔料 8.0部
〔商品名:クロモフタルブルーA3R、スイス国CIBA社製〕
ポリビニルブチラール 8.0部
〔商品名:エスレックBL−1、積水化学工業(株)社製〕
ケトン−ホルムアルデヒド樹脂 10.0部
〔商品名:シンセチックレジンSK、ドイツ国ヒュルス社製〕
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸 2.0部
〔商品名:プライサーフA207H、第一工業製薬(株)社製、ポリオキシエチレンアルキルエーテルのリン酸モノエステルとポリオキシエチレンアルキルエーテルのリン酸ジエステルの混合物〕
トリフェニルホスファイト 1.0部
〔商品名:TPI、(株)大八化学工業所社製〕
エタノール 71.0部
前記各成分を混合し、ディスパーにて1時間撹拌して筆記具用油性インキを得た。
青色顔料 8.0部
〔商品名:クロモフタルブルーA3R、スイス国CIBA社製〕
ポリビニルブチラール 8.0部
〔商品名:エスレックBL−1、積水化学工業(株)社製〕
ケトン−ホルムアルデヒド樹脂 10.0部
〔商品名:シンセチックレジンSK、ドイツ国ヒュルス社製〕
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸 2.0部
〔商品名:プライサーフA207H、第一工業製薬(株)社製、ポリオキシエチレンアルキルエーテルのリン酸モノエステルとポリオキシエチレンアルキルエーテルのリン酸ジエステルの混合物〕
トリフェニルホスファイト 1.0部
〔商品名:TPI、(株)大八化学工業所社製〕
エタノール 71.0部
前記各成分を混合し、ディスパーにて1時間撹拌して筆記具用油性インキを得た。
実施例3
カーボンブラック 10.0部
ポリビニルブチラール 10.0部
〔商品名:エスレックBL−1、積水化学工業(株)社製〕
フェノール樹脂 10.0部
〔商品名:タマノール903、荒川化学工業(株)社製〕
架橋型アクリル樹脂 10.0部
〔商品名:ビスカレックスHV−30、クラリアントポリマー社製、剪断減粘性付与剤〕
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸 1.0部
〔商品名:プライサーフA207H、第一工業製薬(株)社製、ポリオキシエチレンアルキルエーテルのリン酸モノエステルとポリオキシエチレンアルキルエーテルのリン酸ジエステルの混合物〕
ポリオキシエチレンアルキルアミン 3.0部
〔商品名:エソミンC25、ライオンアクゾ(株)社製
ジフェニルイソデシルホスファイト 0.5部
〔商品名:アデカスタブ135A、旭電化工業(株)社製〕
n−プロピルアルコール 55.5部
前記各成分を混合し、ディスパーにて1時間撹拌して筆記具用油性インキを得た。
カーボンブラック 10.0部
ポリビニルブチラール 10.0部
〔商品名:エスレックBL−1、積水化学工業(株)社製〕
フェノール樹脂 10.0部
〔商品名:タマノール903、荒川化学工業(株)社製〕
架橋型アクリル樹脂 10.0部
〔商品名:ビスカレックスHV−30、クラリアントポリマー社製、剪断減粘性付与剤〕
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸 1.0部
〔商品名:プライサーフA207H、第一工業製薬(株)社製、ポリオキシエチレンアルキルエーテルのリン酸モノエステルとポリオキシエチレンアルキルエーテルのリン酸ジエステルの混合物〕
ポリオキシエチレンアルキルアミン 3.0部
〔商品名:エソミンC25、ライオンアクゾ(株)社製
ジフェニルイソデシルホスファイト 0.5部
〔商品名:アデカスタブ135A、旭電化工業(株)社製〕
n−プロピルアルコール 55.5部
前記各成分を混合し、ディスパーにて1時間撹拌して筆記具用油性インキを得た。
比較例1
実施例1のサイクリックネオペンタンテトライルビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトをフェニルセロソルブに代えた以外は実施例1と同様にして筆記具用油性インキを得た。
実施例1のサイクリックネオペンタンテトライルビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトをフェニルセロソルブに代えた以外は実施例1と同様にして筆記具用油性インキを得た。
比較例2
実施例2のトリフェニルホスファイトをエタノールに代えた以外は実施例2と同様にして筆記具用油性インキを得た。
実施例2のトリフェニルホスファイトをエタノールに代えた以外は実施例2と同様にして筆記具用油性インキを得た。
比較例3
実施例3のジフェニルイソデシルホスファイトをn−プロピルアルコールに代えた以外は実施例3と同様にして筆記具用油性インキを得た。
実施例3のジフェニルイソデシルホスファイトをn−プロピルアルコールに代えた以外は実施例3と同様にして筆記具用油性インキを得た。
ボールペンの作製
前記実施例及び比較例のインキを、直径0.5mmのボールを抱持するステンレススチール製チップがポリプロピレン製パイプの一端に嵌着されたボールペンレフィルに充填し、更に、前記インキ後端面に密着させてインキ逆流防止体を充填した後、前記ボールペンレフィルを軸筒に組み込み、ボールペンを得た。
前記実施例及び比較例のインキを、直径0.5mmのボールを抱持するステンレススチール製チップがポリプロピレン製パイプの一端に嵌着されたボールペンレフィルに充填し、更に、前記インキ後端面に密着させてインキ逆流防止体を充填した後、前記ボールペンレフィルを軸筒に組み込み、ボールペンを得た。
前記ボールペンを25℃で30日間放置した後、インキ収容管内の気泡の有無、及び、筆記試験により筆跡の状態を目視により観察した。
これとは別に、前記ボールペンを50℃で30日間放置した後、インキ収容管内の気泡の有無、及び、筆記試験により筆跡の状態を目視により観察した。
その結果を以下に示す。
これとは別に、前記ボールペンを50℃で30日間放置した後、インキ収容管内の気泡の有無、及び、筆記試験により筆跡の状態を目視により観察した。
その結果を以下に示す。
尚、前記表中の筆記試験の判定基準は以下の通りである。
評価:○ 良好な筆跡が得られる。
× 筆跡がかすれる、又は、筆跡を形成できない。
評価:○ 良好な筆跡が得られる。
× 筆跡がかすれる、又は、筆跡を形成できない。
Claims (5)
- 少なくとも着色剤、有機溶剤を含んでなる油性インキ組成物であって、ホスファイト系酸化防止剤を含んでなる筆記具用油性インキ組成物。
- 前記ホスファイト系酸化防止剤をインキ組成物中0.01重量%以上含んでなる請求項1記載の筆記具用油性インキ組成物。
- 剪断減粘性付与剤を含んでなる請求項1又は2記載の筆記具用油性インキ組成物。
- 請求項1乃至3記載のいずれかの筆記具用油性インキ組成物をインキ収容容器に直接充填し、インキ消費に伴って追従するインキ逆流防止体をインキ後端に密接配置してなる筆記具。
- ボールペン形態である請求項4記載の筆記具。
Priority Applications (1)
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JP2003350783A JP2005113055A (ja) | 2003-10-09 | 2003-10-09 | 筆記具用油性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具 |
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