JP2005111507A - 多数個取り射出成形金型 - Google Patents
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Abstract
【課題】 金属射出成形の多数個取り成形において、低型締力で高速充填することにより成形品質の優れた成形を可能とする。
【解決手段】 成形機より射出された材料はスプル2を通り、スプル回転部2aにより各ランナ4に振り分けられ、このスプル回転部2aが一回転することにより、すべてのキャビティに材料が充填され成形が完了する。これにより、各キャビティへの溶融材料の充填時間は短縮され、充填時の投影面積も小さく出来ることから、低型締力で高速充填が可能となり高品質の成形品を成形することが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】 成形機より射出された材料はスプル2を通り、スプル回転部2aにより各ランナ4に振り分けられ、このスプル回転部2aが一回転することにより、すべてのキャビティに材料が充填され成形が完了する。これにより、各キャビティへの溶融材料の充填時間は短縮され、充填時の投影面積も小さく出来ることから、低型締力で高速充填が可能となり高品質の成形品を成形することが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、マグネシウム合金等の溶融材料の金属射出成形における多数個取り成形金型に関するものである。
従来の樹脂成形における多数個取り成形金型として、射出ノズル列にバルブゲートを設け、バルブピンによりゲートをオープンするタイミングを制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、金属射出成形においては、溶融材料が高温で、しかも凝固温度が高く、かつ金型内での凝固時間は0.1sec以下と短く、バルブゲートによる制御方法では、ランナ内で溶融材料が凝固してしまうために、上記方法は実際には適用されていない。
次に、図4を参照して従来の金属射出成形における多数個取りの一例について説明する。図4は4個取りの成形金型におけるスプル、ランナ、製品部等の配置を示す模式図である。図において、成形機より射出された溶融材料は、スプル2より金型内に充填され、ランナ4、ゲート3を経由し製品部1に流れ込む。製品部1の先にはエア抜きとウェルド等の成形欠陥を防止するためにオーバーフロー5が設けられることもある。
図4(a)は、スプル2からランナ4が二方向に分岐され、更に、その先で二方向に分岐した場合であり、図4(b)は、スプルから4方向に分岐した場合である。金属射出成形においては、溶融金属の凝固時間が短い為に、高速で溶融材料を充填する必要がある上に、多数個取り成形においては、各キャビティの充填バランスも考慮する必要があるため、ランナの配置や形状には十分工夫を必要とする。
特開2002−144379号公報(第4頁〔0009〕〜〔0010〕、図1)
しかしながら、前記した従来の成形金型の構成では、溶融金属を短時間に充填のために高圧で金型内に射出する必要があり、成形時に溶融金属の内圧により、金型を開く方向に力が発生し、内圧が大きく、投影面積が大きくなると、成形機の型締力が不足し、金型が開きバリが発生するという品質的な課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、低型締力で短時間の充填が可能になり、成形品質の優れたバリの発生しない成形金型を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の発明は、複数の製品部に個別に連通するランナにスプルを介して溶融材料を充填する多数個取り射出成形金型において、前記スプルは、溶融材料をランナに順次充填する回転振り分け手段を有することを特徴とするもので、スプルからランナに順次溶融材料を充填する回転振り分け手段を設け、その回転により成形機より射出された溶融材料を各製品部に連通するランナへ順次振り分け、各キャビティへの材料供給を行うため、キャビティ1つ当たりの充填時間を短縮することが可能となり、射出時の投影面積も縮小することができるので、低型締力で高速射出することができる。
請求項2に記載の発明は、前記回転振り分け手段は、スプルに回転可能に嵌装され、ランナ側に開口する開口部を備えたスプル回転部であり、前記開口部からランナに順次溶融材料を振り分け充填することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、前記開口部は、回転時に少なくとも1個のランナと連通していることを特徴とするもので、スプルは常にランナと連通しているため、スプル内での溶融材料の滞留による凝固は生じない。
請求項4に記載の発明は、前記製品部は、溶融材料の充填を感知し、回転振り分け手段の回転速度を制御するセンサーを有することを特徴とするもので、マグネシウム合金等の凝固時間の短かい溶融材料の射出成形における回転振り分け手段の回転制御を適切に行うことができる。
以上のように、本発明の多数個取り用金属射出成形金型によれば、射出成形時における投影面積は縮少され、各キャビティの充填時間も短縮されるため、低型締力で高速充填が可能となり、バリの発生を抑制し、高成形品質の成形品を得ることができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における多数個取り金属射出成形金型の一例として4個取り成形における金型のスプル、ランナ、製品部の配置を示す模式図である。図1において、成形機より射出された溶融材料は、スプル2から金型内に充填され、ランナ4、ゲート3を通過して製品部1に充填される。また、製品部1にはエア抜きとウェルド等の成形欠陥を防止する為にオーバーフロー5を設けることもある。
図1は、本発明の実施の形態1における多数個取り金属射出成形金型の一例として4個取り成形における金型のスプル、ランナ、製品部の配置を示す模式図である。図1において、成形機より射出された溶融材料は、スプル2から金型内に充填され、ランナ4、ゲート3を通過して製品部1に充填される。また、製品部1にはエア抜きとウェルド等の成形欠陥を防止する為にオーバーフロー5を設けることもある。
図1において、2aはスプル2に回転可能に嵌装され、ランナ4と連通する開口2bを有するスプル回転部で、スプル回転部2aを回転することにより、スプル2から充填された溶融材料を各ランナ4に順次振り分け供給することが出来る構造になっている。マグネシウム合金の射出成形においては、凝固時間は通常数十ミリ秒であるので、スプル回転部2aの回転速度も1000rpmから5000rpmで回転することが求められる。
図2に成形時におけるスプル回転部2aの挙動を拡大図で示す。図2(a)は成形開始時で、成形機より射出された溶融材料は、スプル2から開口2bを介して上方のキャビティに充填される。スプル回転部2aが回転することにより、図2(b)に示すように、溶融材料は上方のキャビティと右側のキャビティに充填される。更に、スプル回転部2aが回転すると、図2(c)に示すように、溶融材料は右側のキャビティのみに充填される。さらに、スプル回転部2aが回転すると、順次残りのキャビティへの充填が行われ、スプル回転部2aが一回転することにより、すべてのキャビティへの充填が完了する。このとき、スプル部2での溶融材料の滞留による凝固が発生しないように、スプル回転部2aの開口部2bは、回転時に少なくとも1個のランナ4と連通している必要がある。そのため、図2に示すように、スプル回転部2aが一回転している間に、スプル回転部2aの開口部2bはいずれかのランナ4と連通するように構成されている。
本実施の形態によれば、スプル回転部2aが一回転することにより、すべてのキャビティへの充填が終了するが、図4に示す従来の多数個取り成形において4個取りの場合と比較すると、本実施の形態では射出成形時における投影面積は約1/4に縮小され、各キャビティの充填時間も約1/4に短縮される。これにより低型締力で高速充填が可能となる。
なお、本実施の形態において、スプル2にスプル回転部2aを設けて、該スプル回転部2aにより各ランナ4への溶融材料の振り分けを行ったが、スプル2以外の金型全体もしくはランナ4部がスプル2のセンターに対して回転するように構成することにより、溶融材料を振り分ける構成としてもよい。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2の多数個取り金属射出成形金型のセンサー設置時の模式図である。図3において、図1と同一構成要素については同一符号を用い、説明を省略する。ここで6は圧力センサーもしくは温度センサーなどのセンサーで、キャビティ内に溶融材料が充填してきたことを感知できる機能を有するものである。
図3は、本発明の実施の形態2の多数個取り金属射出成形金型のセンサー設置時の模式図である。図3において、図1と同一構成要素については同一符号を用い、説明を省略する。ここで6は圧力センサーもしくは温度センサーなどのセンサーで、キャビティ内に溶融材料が充填してきたことを感知できる機能を有するものである。
図3において、センサー6の測定結果により各キャビティの充填タイミングを把握することが可能となる。この測定結果により、図1におけるスプル回転部2aの回転速度を調節することが可能となる。
また、スプル回転部2aの回転運動は、定速での回転だけではなく、センサーによる充填の有無を確認してからのステップ送りによる回転でもよい。
ただし、上記の実施の形態1において記載したように、スプル2での滞留による凝固を避ける為にも、スプル2内で滞留しないように、スプル回転部2aの回転数が設定され、またスプル回転部2aの開口部2bの形状が設定される。
1 製品部
2 スプル
2a スプル回転部
2b 開口
3 ゲート
4 ランナ
5 オーバーフロー
6 センサー
2 スプル
2a スプル回転部
2b 開口
3 ゲート
4 ランナ
5 オーバーフロー
6 センサー
Claims (4)
- 複数の製品部に個別に連通するランナにスプルを介して溶融材料を充填する多数個取り射出成形金型において、前記スプルは、溶融材料をランナに順次充填する回転振り分け手段を有することを特徴とする多数個取り射出成形金型。
- 前記回転振り分け手段は、スプルに回転可能に嵌装され、ランナ側に開口する開口部を備えたスプル回転部であり、前記開口部からランナに順次溶融材料を振り分け充填することを特徴とする請求項1記載の多数個取り射出成形金型。
- 前記開口部は、回転時に少なくとも1個のランナと連通していることを特徴とする請求項2記載の多数個取り射出成形金型。
- 前記製品部は、溶融材料の充填を感知し、前記回転振り分け手段の回転速度を制御するセンサーを有することを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の多数個取り射出成形金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003347512A JP2005111507A (ja) | 2003-10-06 | 2003-10-06 | 多数個取り射出成形金型 |
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Family
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Family Applications (1)
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2003
- 2003-10-06 JP JP2003347512A patent/JP2005111507A/ja active Pending
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