JP2005111249A - 画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 画像処理条件に応じたパラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、前記パラメータ記憶手段で記憶されている画像処理条件に応じたパラメータで前記放射線画像に画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段によって画像処理が施された処理済み画像に対し、さらに画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整手段と、前記画像処理条件調整手段で調整された画像処理条件毎のパラメータ調整量を記憶するパラメータ調整量記憶手段と、前記パラメータ調整量に基づいて前記パラメータ記憶手段で記憶されている前記画像処理条件に応じたパラメータを変更するパラメータ変更手段と、前記パラメータの変更を所定の条件で停止させるための判断を行うパラメータ修正許可判定手段と、を有する。
【選択図】 図1
Description
また、複数の画像処理装置がネットワークを介して接続されたシステムにおいて、任意の画像処理装置で画像処理を行っても、他の画像処理装置で同じ画像に対し、同じ画像処理を行った場合と同一の結果が得られるよう画像処理条件を共通管理する手段を設け、その共通管理された画像処理条件を修正することで、各画像処理装置毎に修正する必要が無く、操作性を向上させたシステムが、以下の特許文献11に開示されている。
ところが、実際にこれら装置で取得された画像を用いて診断を行う医師の好みなどにより、最適な画像処理条件は施設毎に異なる。そのため、これらの装置を各施設に導入する際に、医師等の希望に沿って画像処理条件を調節する必要がある。
また、そのようなカスタマイズ作業を自動的に行わせるとしても、常にカスタマイズ作業を続けているとすると、自動的なパラメータ値の変更が続くため、安定した動作が望めなくなる可能性も生じる。
また、複数の画像処理装置がネットワークを介して接続されたシステムにおいて、画像処理条件を自動的に調整する際、もし、各装置で個別に調整を行われると、同じ撮影部位、同じ撮影体位の画像に対し、画像処理装置毎に処理結果が変わってしまう。これは、安定した診断画像を提供できなくなるため、望ましくない。そこで、全ての画像処理装置で同じ画像処理条件となるよう、画像処理条件の調整が行われることが望ましい。
(1)請求項1記載の発明は、被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し、診断に適した画像を得るための画像処理方法であって、1以上のパラメータを含む予め設定された画像処理条件で、前記放射線画像の画像処理を行う画像処理ステップと、前記画像処理ステップによって処理が施された処理済み画像に対し、さらに画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整ステップと、前記画像処理条件調整ステップで調整された前記画像処理条件に含まれるパラメータの調整量を記憶するパラメータ調整量記憶ステップと、前記記憶されたパラメータの調整量に基づいて、前記パラメータ記憶ステップに記憶されている前記画像処理条件に応じたパラメータを変更するパラメータ変更ステップと、を有することを特徴とする画像処理方法である。
(1)請求項1,25記載の発明では、被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し診断に適した画像を得るための画像処理を行う際に、設定された画像処理条件毎に該画像処理条件に応じたパラメータを前もって記憶しておき、記憶されている画像処理条件に応じたパラメータで放射線画像に画像処理を行うようにしており、画像処理が施された処理済み画像に対しさらに画像処理条件の調整が行われると、調整されたパラメータ調整量を記憶し、記憶されているパラメータ調整量によってパラメータを変更する。
本発明の実施をするための最良の形態の画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムの好適な実施の形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
全体構成:
放射線画像入力手段10、画像処理条件設定手段20、パラメータ記憶手段30、画像処理条件調整手段40、パラメータ調整量記憶手段50、パラメータ変更手段60、パラメータ修正許可判定手段70、制御手段80、および、パラメータ調整量記憶許可判定手段90が、図1に示すように構成される。
・放射線画像入力手段10では、放射線撮影によって得られた画像データを取得する。取得された画像データは、制御手段80へ送信される。
・制御手段80では、取得された画像データから画像処理用の縮小画像、表示用の縮小画像を作成する。そして画像処理用の縮小画像を画像処理条件設定手段20へ、表示用の縮小画像を画像処理条件調整手段40へ送る。また、制御手段80は、撮影部位または撮影方向等の情報をユーザインターフェースなどから取得し、これらの情報も画像処理条件設定手段20へ送る。また、制御手段80は画像処理手段を構成しており、後述する画像処理条件調整手段40で決定された画像処理条件を用いて、画像データに対する画像処理を施す。画像処理が施された処理済み画像は、ネットワーク等を介して出力され、フィルム出力されたり、診断用モニタ表示される。一方、制御手段80は、画像処理条件調整手段40で決定された画像処理条件、および画像処理条件設定手段20で設定された画像処理条件を、パラメータ調整量記憶許可判定手段90へ送信する。
・画像処理条件設定手段20では、制御手段80より得た撮影部位または撮影方向等の情報より、必要な画像処理条件を特定して、パラメータ記憶手段30から呼び出す。そして当該画像処理条件及び上記画像処理用縮小画像に基づいて、画像データ毎に最適な階調変換曲線等の固有の画像処理条件を決定する。決定した画像処理条件は、画像処理条件調整手段40へ送信される。
・画像処理条件調整手段40では、前記表示用の縮小画像に対し、前記固有の画像処理条件を用いて画像処理を施し、当該処理済み画像を表示する。その処理済み画像を確認しながら、ユーザは画像の濃度やコントラスト、エッジ強調度など、画像処理に関するパラメータを調整できる。ユーザがパラメータ調整を行うと、デフォルトの画像処理条件と、変更後の画像に対応する画像処理条件との比較を行い、パラメータの調整量及び変更後のパラメータ値を決定する。決定したパラメータは、制御手段80へ送信される。
・パラメータ調整量記憶手段50では、前記で求めたパラメータの調整量及び変更後のパラメータ値を、各画像処理条件毎に保存する。
・パラメータ変更手段60では、各画像処理条件毎に、所定回数の画像処理が行われる度に画像処理条件を定めるパラメータを再計算する。計算したパラメータは、画像処理パラメータ記憶手段30に送られ、次回以降当該パラメータを用いて画像処理が行われる。
・パラメータ修正許可判定手段70では、各画像処理条件毎に、所定回数の画像処理が行われる度に画像処理条件を定めるパラメータの変更を継続する(許可)か、停止する(不許可)か、または既に停止している場合に再開するか、について修正許可判定を行い決定する。
・パラメータ調整量記憶許可判定手段90では、制御手段80からの画像処理条件(パラメータ)について、パラメータの再計算に用いるパラメータか否かを内部情報によって判別し、パラメータの再計算に用いるパラメータと判断した場合は、当該パラメータをパラメータ調整量記憶手段50に送信する。
(1)放射線画像入力:
放射線画像入力ステップに用いられる放射線画像入力手段10では、被写体を透過した放射線を検知して、画像信号として取得する。具体的な構成例としては、輝尽性蛍光体プレートを用いたものとして、特開平11-142998号公報や特開2002-156716号公報に記載されたものがある。また、フラットパネルディテクタ(FPD)を入力装置として用いるものには、特開平6-342098号公報に記載された、検出したX線を直接電荷に変換し、画像信号として取得するものや、特開平9-90048号公報に記載された、検出したX線を一旦光に変換した後、その光を受光して電荷に変換する、間接方式のものがある。
各種制御を行う制御手段80では、まず取得された画像データから画像処理用の縮小画像、表示用の縮小画像を作成する。これは、後の処理を高速に行い、かつ演算に必要なハードウェアのリソースを減らすためである。
画像処理条件の設定を行う画像処理条件設定手段20では、制御手段80から得た被写体番号bnに基づき、特定の画像処理用パラメータセットを画像処理パラメータ記憶手段30から読み出す。
3-a)画像中から照射野領域を検出するためのアルゴリズムで使用するパラメータ、
3-b)照射野内に撮影されている被写体から、特定の構造を見つけるための複数種類のアルゴリズムを選択するためのパラメータ、
3-c)当該特定構造を見つけるアルゴリズムで使用するパラメータ、
3-d)当該特定構造部について、画像処理後に所定の濃度となるよう設定する基準信号値パラメータ、
である。
3-d-1)関心領域内の信号値の累積ヒストグラムにおける累積度数の比率h1,h2、
3-d-2)h1に対応する信号値が出力画像でとる信号値D1、
3-d-3)h2に対応する信号値が出力画像でとる信号値D2、
3-d-4)コントラスト調整係数k、
3-e)基準となる階調変換曲線stdLUT、
具体的には、入力信号値をs[s=0,1,..,4095]としたときの出力信号値を要素値とする1次元配列stdLUT[s]である。
3-f)当該画像に対するエッジの強調度を決めるパラメータ、
具体的には、
・強調タイプtyp、
・各周波数帯毎の強調係数β0,β1,..,βn、
が考えられる。
3-f-i)縮小画像に対して、分割パターン認識処理を実行し、特定の照射野領域を含む領域が抽出される。次に当該領域に対して照射野認識処理等が実行され、照射野領域だけを示す情報が得られる。なお、分割パターン認識処理としては、特開2000-83938号公報等に記載された方法があり、照射野認識処理としては、特開2000-23952号公報に記載された方法等がある。
例えば、具体的には以下の手順で階調変換曲線LUT[]を計算する。
そして、信号値の低い方から累積度数を求め、関心領域内の全画素数Nroiに対する所定割合h1となる信号値std1を求める。
一方、基準となる階調変換曲線stdLUT[]から、std1がとるべき出力信号値D1、及びstd2がとるべき出力信号値D2、に対応する入力信号値s'1、s'2を求める。
a=(std2−std1)/(s'2−s'1) …(1),
b=(std1−s'1) …(2),
そして、画像毎に階調変換曲線を最適化するために、これらa,b及びコントラスト調整係数kを用いて、s=0〜4095に対して階調変換曲線の入力信号値を規格化する。その規格化後の入力信号値s'を以下の(3)式により計算する。
そして上記stdLUT[]の要素番号値sをs'に置き換えた階調変換曲線LUT[s']を作成する。ここで、s'<0 及びs'>4095(=212−1)となる場合は無視する(入力信号値s'は0〜4095の値しか取り得ないため)とともに、s'が1ずつインクリメントされるよう、補間処理を行う。
b=(std1−s'1) …(4),
を計算する。そして、
s'=k・s+b …(5),
として、stdLUT[s]の要素番号値sをs'に置き換えた階調変換曲線LUT[s']を作ることができる。
b=(std2−s'2) …(6),
を計算する。そして、
s'=k・s+b …(7),
として、stdLUT[s]の要素番号値sをs'に置き換えた階調変換曲線LUT[s']を作ることができる。
D1'=D1+Δs …(8),
D2'=D2+Δs …(9),
k'=k+Δr・k …(10),
として、再度(1)〜(7)式が計算され、階調変換曲線LUTが再作成される。階調変換曲線が再作成されると、当該変更後の階調変換曲線LUT及び、その作成に使用したパラメータD1'、D2'、及びk'が制御手段80へ送信される。
さらに、周波数強調タイプ番号typが画像処理条件調整手段40にて変更されると、画像処理条件設定手段20は、当該画像処理条件調整手段40から受信した前記強調タイプ番号typに基づき、パラメータ記憶手段30から対応するβjの組を呼び出して、当該強調タイプ番号typとともに、制御手段80へ送信する。
パラメータ記憶を行うパラメータ記憶手段30には、前記各被写体番号bn毎に、一組の画像処理条件を記憶する。ここで、各組の画像処理条件には、少なくとも以下のパラメータが含まれる。
4-b)照射野内に撮影されている被写体から、特定の構造を見つけるための複数種類のアルゴリズムを選択するためのパラメータ、
4-c)当該特定構造を見つけるアルゴリズムで使用するパラメータ、
4-d)当該特定構造部について、画像処理後に所定の濃度となるよう設定する基準信号値パラメータ、
である。
具体的には、入力信号値をs[s=0,1,..,4095]としたときの出力信号値を要素値とする1次元配列stdLUT[s]、
4-f)当該画像に対するエッジの強調度を決めるパラメータ
具体的には、以下の通りである。
・各周波数帯毎の強調係数β0,β1,..,βn、
である。
画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整手段40は、画像処理が施された縮小画像を表示する、画像表示手段41と、画像の濃度、コントラスト等を修正入力する修正手段42とによって構成される(図3参照)。
ここで、ユーザは濃度変更ボタン421やコントラスト変更ボタン422を、押すことにより、画像の濃度やコントラストを変更することができる。
パラメータ調整量の記憶を行うパラメータ調整量記憶手段50では、上記画像処理条件調整手段40でユーザが加えたパラメータ調整量の総量を、放射線画像入力手段10で得た画像データ毎に保存する(図5S5)。
doLearningの初期値は‘0’であり、この場合、パラメータの調整が可能となる。一方、doLearningの値が‘1'のときには、パラメータの調整は行われず、一定のパラメータが保持される。
ΔD1=D1'−D1 …(12),
ΔD2=D2'−D2 …(13),
Δk=k'/k …(14),
Δβ=β0'/β0 …(15),
T=typ'[typ'=|1(type1),2(type2),3(type3)] …(16),
ここで調整量は、被写体番号bnで特定されるパラメータセット毎に分類される。例えば記憶される調整量はC[bn]=[Cbn1,Cbn2,...,Cbn2t]として表される。なお、各Cbni(i=1,2,..,2t)は、(i−1)回前のパラメータ調整量の組を表し、以下のように表される。
また、これらパラメータの調整量を求めるとともに、前回パラメータ変更手段60が呼び出されてから、当該被写体番号bnに対応する画像処理が行われた回数num1について、
num1=num1+1、
のように1増加させる(図5S7)。
num2=num2+1、
のように1増加させる。
また、あるパラメータセットについて、所定回数の閾値をThdn2とした場合(本実施形態においては、当該所定回数の閾値Thdn2を20とする)、num2>Thdn2のとき、パラメータ修正許可判定手段70へC[bn]およびパラメータD1,D2,k,βj,typ,dolearningが送信され、パラメータ変更を継続するか停止するか、既に停止している場合には再開するか停止を継続するか、の判定(パラメータ修正許可判定)が開始される(図5S13、S15〜)。
Thdn2>Thdn1、
の条件を満たせば、修正許可判定の周期内に学習機能が働くため望ましい。また、停止の閾値と再開の閾値を設定することで、停止と再開とを不用意に繰り返すことがなくなり、自動的にかつ安定した状態を維持しつつ最適化することが可能になる。
パラメータ変更手段60は、パラメータ調整量C[bn]を受け取ると、当該パラメータセットについて、パラメータの最適化を行うため、調整を行う。
ここで各要素の値で、最も絶対値の大きいものは、上記平均値の計算から除外する。これは、階調変換曲線の作成の際に、例えば照射野認識処理や関心領域設定処理で誤認識が発生することなどにより、本来予定されているのと異なる階調変換曲線を作成してしまうおそれがあり、このような誤った階調変換曲線を元に調整されたパラメータの悪影響を排除するためである。一方、Cbniの要素Tより、最頻値Tmodを求める。
D1”=ηΔD1av+D1 …(17),
もしくは
D2”=ηΔD2av+D2 …(18),
が計算され、求められたD1”、D2”が新たなパラメータとなる。ここで、ηは、学習係数であり、学習の早さを決めるものである。ηの値は、0〜1のいずれかであり、数値が大きいほど早くパラメータが変更される。また、η=0のときは、学習が行われない。
k”=ηΔkav ・ k …(19),
基準信号値std1,std2が両方指定される場合は、上記(17)(18)式を両方計算し、D1,D2双方とも変更する。
一方Tmod≠typの場合、まずTmodの値に対応する強調係数βjのセットがパラメータ記憶手段30から呼び出される。その後、呼び出された各βjに対して上記(20)式が計算される。
ΔD1i'=ΔD1i−ηΔD1av …(22),
ΔD2i'=ΔD2i−ηΔD2av …(23),
Δki'=Δki/ηΔkav …(24),
Δβji'=Δβji−ηΔβav 、(但し、Tmod=typのとき),
Δβji'=0、(但し、Tmod ≠ typのとき) …(25),
Ti'=Ti …(26),
ここで、変更後のパラメータセットは、パラメータ変更手段60からパラメータ記憶手段30へ送られ、以後変更後のパラメータセットにより、画像処理条件が決定されることとなる(図5S10,S11)。
num1=0、
と修正する(図5S12)。
パラメータ修正許可判定手段70では、パラメータ変更手段60と同様にして、(17)〜(20)式に従って、画像処理条件変更後のパラメータ値D1'、D2'、k'等を算出する。
そして、これら画像処理条件変更後のパラメータ値と、画像処理条件調整前のパラメータ値とを比較し、全ての調整対象パラメータについて、各閾値ThdCrrctD、ThdCrrctK、ThdCrrctB、を定めて、下記条件を満たす場合、前記パラメータ修正許可判定フラグdolearningを1に変更する(図5S15,16)。すなわち、変更不許可とする。
|D1'−D1|<ThdCrrectD、
|D2'−D2|<ThdCrrectD、
|k'−k|<ThdCrrectK、
|βj'−βj|<ThdCrrectB、
このようにすることで、ユーザによるパラメータ調整の結果から算出したパラメータが、元のパラメータと一定の差異しかないような場合に、自動的にパラメータ変更動作を収束させることができる。一旦収束すれば、その後の撮影においては、ユーザによって最適なパラメータを用いて画像処理を施すことが可能である。
一方、これら画像処理条件変更後のパラメータ値と、画像処理条件調整前のパラメータ値とを比較し、各閾値ThdUnCrrctD、ThdUnCrrctK、ThdUnCrrctBを定めて、いずれか一つでも下記条件を満たす場合、前記パラメータ修正許可判定フラグdolearningを0に変更する(図5S15,S17)。すなわち、変更許可=変更再開とする。
|D1'−D1|>ThdUnCrrectD、
|D2'−D2|>ThdUnCrrectD、
|k'−k|>ThdUnCrrectK、
|βj'−βj|>ThdUnCrrectB、
このようにすることで、パラメータ変更動作が一旦収束しているとしても、ユーザによるパラメータ調整量が大きくなった場合に、再度パラメータ変更を行うように自動的に判別することによって、ユーザにとって最適なパラメータに変更していくことが可能である。
パラメータ修正許可判定では、以上の各閾値ThdCrrctD、ThdCrrctK、ThdCrrctB、ThdUnCrrctD、ThdUnCrrctK、ThdUnCrrctB、について、以下の条件を満たすことが望ましい。
ThdCrrctD<ThdUnCrrctD、
ThdCrrctK<ThdUnCrrctK、
ThdCrrctB<ThdUnCrrctB、
以上の不許可のための閾値と許可(変更再開)のための閾値とを上記条件とすることで、パラメータ変更の停止・再開を頻繁に繰り返すことによる不安定さを解消することができ、安定性を高めることが可能になる。
ThdCrrctD=0.03〜0.1、
ThdCrrctK=0.1〜0.3、
ThdCrrctB=0.05〜0.1、
ThdUnCrrctD=0.1〜0.2、
ThdUnCrrctK=0.3〜0.6、
ThdUnCrrctB=0.1〜0.2、
なお、この値は発明者が実験を行った条件で望ましい結果が得られた具体例であり、この値に限定されるものではない。
パラメータ調整量記憶許可判定手段90では、制御手段80より受信したパラメータ一式をパラメータ調整量記憶手段50へ送信するか否かを、記憶許可判定フラグpermitfの値により判定する(図5S4)。この記憶許可判定を行う実施形態の具体例としては、以下のものがある。
特定のユーザによる画像調整の結果だけをパラメータ修正に反映させたい場合、パラメータ調整量記憶許可判定手段90では、ユーザのID番号に対応した記憶許可判定フラグpermitfを保持しておく。なお、ユーザID番号に対応した記憶許可判定フラグpermitfの値は、以下のような周知の手段により、取得できる。
パラメータ調整量記憶許可判定手段90において、ユーザの使用開始操作後、記憶許可判定フラグの値をフラグ保持メモリ91に保存するまでは、以上の具体例と同一の構成となる。
また、パラメータ調整量記憶手段50では、前回パラメータ変更手段60が実行されてから、当該被写体番号bnに対応する画像処理が行われた回数num1及び前回パラメータ修正許可判定手段70が実行されてから、当該被写体番号bnに対応する画像処理が行われた回数num2については、それぞれパラメータ調整量記憶許可判定手段90にて追加された記憶許可判定フラグpermitfの値が‘1'の場合だけ、それぞれ更新し、そうでない場合は直前の値を維持する。
上述のような画像処理装置が複数ネットワークに接続されているシステムにおいて、画像処理のパラメータを共有して使用する場合、特定の画像処理装置でのみパラメータ修正を行う。パラメータの修正が行われると、共有されている画像処理パラメータ保持手段(以上の実施形態のパラメータ記憶手段30に相当)へ修正済みのパラメータを送信し、パラメータの更新がなされる。
(9-3i)パラメータの学習を行う画像処理装置では、上述したように、パラメータ調整量を記憶しておくとともに、所定の手順に従って修正パラメータを計算する。
(9-3iii)パラメータ修正要求を受けた画像処理パラメータ保持手段では、一時記憶手段に修正前の画像処理パラメータを複写する。
(9-vi)画像処理パラメータ保持手段では、保持している画像処理パラメータを上記修正後のパラメータで置換する。
(9-ix)各画像処理装置は、画像処理パラメータ保持手段から、更新された画像処理パラメータを取得する。
ユーザが調整した調整量あるいは調整値によってパラメータが徐々に変更されていくため、記憶されているパラメータがユーザが望んでいる画像処理の状態に近づいていくことになり、ユーザが手動で画像処理条件の事前調整を行うことなく、最適な画像処理条件を決定でき、自動的に最適化することが可能になる。
以上の実施形態の説明では、パラメータ調整量を用いて各種の処理を行うようにしていたが、パラメータ調整量の代わりに、調整後のパラメータ(修正パラメータ)を記憶し、上記処理と同等の処理を行うようにしても、同様の効果を得ることができる。
本発明においては、画像処理のパラメータを自動的に最適化する装置について説明してきたが、場合によっては、画像処理のパラメータを初期値に戻したい場合も考えられる。そのため、画像処理パラメータを初期値へ戻す手段を設けておくことが望ましい。
以上の実施形態において、パラメータ調整量記憶許可判定手段90とパラメータ修正許可判定手段70とを設けない構成であっても、ユーザが調整した調整量によってパラメータが徐々に変更されていく。このため、記憶されているパラメータがユーザが望んでいる画像処理の状態に近づいていくことになり、ユーザが手動で画像処理条件の事前調整を行うことなく、最適な画像処理条件を決定できる効果が得られ、上述した第1の課題を解決することができる。
20 画像処理条件設定手段
30 パラメータ記憶手段
40 画像処理条件調整手段
50 パラメータ調整量記憶手段
60 パラメータ変更手段
70 パラメータ修正許可判定手段
80 制御手段(画像処理手段を含む)
90 パラメータ調整量記憶許可判定手段
Claims (49)
- 被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し、診断に適した画像を得るための画像処理方法であって、
1以上のパラメータを含む予め設定された画像処理条件で、前記放射線画像の画像処理を行う画像処理ステップと、
前記画像処理ステップによって処理が施された処理済み画像に対し、さらに画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整ステップと、
前記画像処理条件調整ステップで調整された前記画像処理条件に含まれるパラメータの調整量を記憶するパラメータ調整量記憶ステップと、
前記記憶されたパラメータの調整量に基づいて、前記パラメータ記憶ステップに記憶されている前記画像処理条件に応じたパラメータを変更するパラメータ変更ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 複数の画像処理条件を有するとともに適切な画像処理条件を前記画像処理ステップに供給する画像処理条件設定ステップを更に有し、
前記パラメータ調整量記憶ステップは、複数の各画像処理条件毎にパラメータの調整量を記憶するとともに、
前記パラメータ変更ステップは、前記パラメータ調整量に基づいて、各画像処理条件毎にパラメータの変更を行う、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。 - 前記パラメータ調整量記憶ステップは、前記画像処理条件調整ステップで調整された前記画像処理条件毎のパラメータ調整量に関して、該画像処理条件毎に複数回の画像処理についてのパラメータ調整量を記憶し、
前記パラメータ変更ステップは、前記記憶されたパラメータ調整量のうち、調整量の絶対値が大きい所定回分の調整量を除外してパラメータの変更を行う、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像処理方法。 - 前記パラメータ変更ステップは、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶ステップで記憶された複数回のパラメータ調整量の平均値が減少するようにパラメータを変更する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像処理方法。 - 所定の条件を満たす場合に、前記パラメータ変更ステップにおけるパラメータの変更を停止するパラメータ修正許可判定ステップをさらに有する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。 - 前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記パラメータ調整量記憶ステップに記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd1未満の場合はパラメータの変更を停止する、
ことを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。 - 前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記パラメータ調整量記憶ステップに記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd2以上の場合はパラメータの変更を再開する、
ことを特徴とする請求項5または請求項6のいずれかに記載の画像処理方法。 - 前記パラメータ修正許可判定ステップにおいて、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd1と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd2との間に、
Thd2>Thd1、
となる関係が成立する、
ことを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。 - 前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記パラメータ調整量記憶ステップに記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd3について
1−Thd3<Rp<1+Thd3、
の条件を満たす場合はパラメータの変更を停止する、
ことを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。 - 前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記パラメータ調整量記憶ステップに記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd4について
1−Thd4>Rp、または1+Thd4<Rp、
の条件を満たす場合はパラメータの変更を再開する、
ことを特徴とする請求項5または請求項9のいずれかに記載の画像処理方法。 - 前記パラメータ修正許可判定ステップにおいて、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd3と、
パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd4との間に、
Thd4>Thd3、
となる関係が成立する、
ことを特徴とする請求項10記載の画像処理方法。 - 前記パラメータの調整量について、前記パラメータ調整量記憶ステップに記憶するか否かを判定するパラメータ調整量記憶許可判定ステップをさらに有する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の画像処理方法。 - 被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し、診断に適した画像を得るための画像処理方法であって、
1以上のパラメータを含む予め設定された画像処理条件で、前記放射線画像の画像処理を行う画像処理ステップと、
前記画像処理ステップによって処理が施された処理済み画像に対し、さらに画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整ステップと、
前記画像処理条件調整ステップで調整された前記画像処理条件に含まれるパラメータの調整後のパラメータの値を記憶する修正パラメータ記憶ステップと、
前記調整後のパラメータに基づいて、前記パラメータ記憶ステップに記憶されている前記画像処理条件に応じたパラメータを変更するパラメータ変更ステップとを有する、
ことを特徴とする画像処理方法。 - 前記パラメータ変更ステップは、離散的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶ステップで記憶された複数回の調整後のパラメータ値の最頻値で前記変更するパラメータを決定する、
ことを特徴とする請求項13記載の画像処理方法。 - 前記パラメータ変更ステップは、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶ステップで記憶された複数回のパラメータ調整後のパラメータの平均値と当該パラメータの値との差が減少するようにパラメータを変更する、
ことを特徴とする請求項13記載の画像処理方法。 - 前記パラメータ変更ステップは、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶ステップで記憶された複数回のパラメータ調整量の平均値が減少するようにパラメータを変更する、
ことを特徴とする請求項13または請求項14のいずれかに記載の画像処理方法。 - 所定の条件を満たす場合に、パラメータの変更を停止するパラメータ修正許可判定ステップをさらに有する、
ことを特徴とする請求項13記載の画像処理方法。 - 前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記修正パラメータ記憶ステップに記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd1未満の場合はパラメータの変更を停止する、
ことを特徴とする請求項17記載の画像処理方法。 - 前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記修正パラメータ記憶ステップに記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd2以上の場合はパラメータの変更を再開する、
ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像処理方法。 - 前記パラメータ修正許可判定ステップにおいて、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd1と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd2との間に、
Thd2>Thd1、
となる関係が成立する、
ことを特徴とする請求項19記載の画像処理方法。 - 前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記修正パラメータ記憶ステップに記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd3について、
1−Thd3<Rp<1+Thd3、
の条件を満たす場合はパラメータの変更を停止する、
ことを特徴とする請求項17記載の画像処理方法。 - 前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記修正パラメータ記憶ステップに記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd4について
1−Thd4>Rp、または1+Thd4<Rp、
の条件を満たす場合はパラメータの変更を再開する、
ことを特徴とする請求項17または請求項21のいずれかに記載の画像処理方法。 - 前記パラメータ修正許可判定ステップにおいて、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd3と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd4との間に、
Thd4>Thd3、
となる関係が成立する、
ことを特徴とする請求項22に記載の画像処理方法。 - 前記調整後のパラメータについて、前記修正パラメータ記憶ステップに記憶するか否かを判定する修正パラメータ記憶許可判定ステップをさらに有する、
ことを特徴とする請求項13乃至請求項22のいずれかに記載の画像処理方法。 - 被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し、診断に適した画像を得るための画像処理装置であって、
1以上のパラメータを含む予め設定された画像処理条件で、前記放射線画像の画像処理を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段によって処理が施された処理済み画像に対し、さらに画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整手段と、
前記画像処理条件調整手段で調整された前記画像処理条件に含まれるパラメータの調整量を記憶するパラメータ調整量記憶手段と、
前記記憶されたパラメータの調整量に基づいて、前記パラメータ記憶手段に記憶されている前記画像処理条件に応じたパラメータを変更するパラメータ変更手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 複数の画像処理条件を有するとともに適切な画像処理条件を前記画像処理手段に供給する画像処理条件設定手段を更に有し、
前記パラメータ調整量記憶手段は、複数の各画像処理条件毎にパラメータの調整量を記憶するとともに、
前記パラメータ変更手段は、前記パラメータ調整量に基づいて、各画像処理条件毎にパラメータの変更を行う、
ことを特徴とする請求項25記載の画像処理装置。 - 前記パラメータ調整量記憶手段は、前記画像処理条件調整手段で調整された前記画像処理条件毎のパラメータ調整量に関して、該画像処理条件毎に複数回の画像処理についてのパラメータ調整量を記憶し、
前記パラメータ変更手段は、前記記憶されたパラメータ調整量のうち、調整量の絶対値が大きい所定回分の調整量を除外してパラメータの変更を行う、
ことを特徴とする請求項25または請求項26のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記パラメータ変更手段は、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶手段で記憶された複数回のパラメータ調整量の平均値が減少するようにパラメータを変更する、
ことを特徴とする請求項25または請求項26のいずれかに記載の画像処理装置。 - 所定の条件を満たす場合に、前記パラメータ変更手段におけるパラメータの変更を停止するパラメータ修正許可判定手段をさらに有する、
ことを特徴とする請求項25記載の画像処理装置。 - 前記パラメータ修正許可判定手段は、前記パラメータ調整量記憶手段に記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd1未満の場合はパラメータの変更を停止する、
ことを特徴とする請求項29記載の画像処理装置。 - 前記パラメータ修正許可判定手段は、前記パラメータ調整量記憶手段に記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd2以上の場合はパラメータの変更を再開する、
ことを特徴とする請求項29または請求項30のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記パラメータ修正許可判定手段において、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd1と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd2との間に、
Thd2>Thd1、
となる関係が成立する、
ことを特徴とする請求項31記載の画像処理装置。 - 前記パラメータ修正許可判定手段は、前記パラメータ調整量記憶手段に記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd3について、
1−Thd3<Rp<1+Thd3、
の条件を満たす場合はパラメータの変更を停止する、
ことを特徴とする請求項29記載の画像処理装置。 - 前記パラメータ修正許可判定手段は、前記パラメータ調整量記憶手段に記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd4について、
1−Thd4>Rp、または1+Thd4<Rp、
の条件を満たす場合はパラメータの変更を再開する、
ことを特徴とする請求項29または請求項33のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記パラメータ修正許可判定手段において、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd3と、
パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd4との間に、
Thd4>Thd3、
となる関係が成立する、
ことを特徴とする請求項34記載の画像処理装置。 - 前記パラメータの調整量について、前記パラメータ調整量記憶手段に記憶するか否かを判定するパラメータ調整量記憶許可判定手段をさらに有する、
ことを特徴とする請求項25乃至請求項35のいずれかに記載の画像処理装置。 - 被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し、診断に適した画像を得るための画像処理装置であって、
1以上のパラメータを含む予め設定された画像処理条件で、前記放射線画像の画像処理を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段によって処理が施された処理済み画像に対し、さらに画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整手段と、
前記画像処理条件調整手段で調整された前記画像処理条件に含まれるパラメータの調整後のパラメータの値を記憶する修正パラメータ記憶手段と、
前記調整後のパラメータに基づいて、前記パラメータ記憶手段に記憶されている前記画像処理条件に応じたパラメータを変更するパラメータ変更手段とを有する、
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記パラメータ変更手段は、離散的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶手段で記憶された複数回の調整後のパラメータ値の最頻値で前記変更するパラメータを決定する、
ことを特徴とする請求項37記載の画像処理装置。 - 前記パラメータ変更手段は、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶手段で記憶された複数回のパラメータ調整後のパラメータの平均値と当該パラメータの値との差が減少するようにパラメータを変更する、
ことを特徴とする請求項37記載の画像処理装置。 - 前記パラメータ変更手段は、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶手段で記憶された複数回のパラメータ調整量の平均値が減少するようにパラメータを変更する、
ことを特徴とする請求項37または請求項38のいずれかに記載の画像処理装置。 - 所定の条件を満たす場合に、パラメータの変更を停止するパラメータ修正許可判定手段をさらに有する、
ことを特徴とする請求項37記載の画像処理装置。 - 前記パラメータ修正許可判定手段は、前記修正パラメータ記憶手段に記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd1未満の場合はパラメータの変更を停止する、
とを特徴とする請求項41記載の画像処理装置。 - 前記パラメータ修正許可判定手段は、前記修正パラメータ記憶手段に記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd2以上の場合はパラメータの変更を再開する、
ことを特徴とする請求項41または請求項42のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記パラメータ修正許可判定手段において、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd1と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd2との間に、
Thd2>Thd1、となる関係が成立する、
ことを特徴とする請求項43記載の画像処理装置。 - 前記パラメータ修正許可判定手段は、前記修正パラメータ記憶手段に記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd3について
1−Thd3<Rp<1+Thd3、
の条件を満たす場合はパラメータの変更を停止する、
ことを特徴とする請求項41記載の画像処理装置。 - 前記パラメータ修正許可判定手段は、前記修正パラメータ記憶手段に記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd4について
1−Thd4>Rp、または1+Thd4<Rp、
の条件を満たす場合はパラメータの変更を再開する、
ことを特徴とする請求項41または請求項45のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記パラメータ修正許可判定手段において、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd3と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd4との間に、
Thd4>Thd3、
となる関係が成立する、
ことを特徴とする請求項46に記載の画像処理装置。 - 前記調整後のパラメータについて、前記修正パラメータ記憶手段に記憶するか否かを判定する修正パラメータ記憶許可判定手段をさらに有する、
ことを特徴とする請求項37乃至請求項46のいずれかに記載の画像処理装置。 - 被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対して画像処理を実行する画像処理プログラムであって、
請求項1乃至請求項24の画像処理を実行するために、各ステップを実行するルーチンを有することを特徴とする画像処理プログラム。
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