JP2005111249A - 画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラム - Google Patents

画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 放射線画像に対する画像処理条件を、ユーザによる調整結果を利用することにより、自動的に最適化する。
【解決手段】 画像処理条件に応じたパラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、前記パラメータ記憶手段で記憶されている画像処理条件に応じたパラメータで前記放射線画像に画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段によって画像処理が施された処理済み画像に対し、さらに画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整手段と、前記画像処理条件調整手段で調整された画像処理条件毎のパラメータ調整量を記憶するパラメータ調整量記憶手段と、前記パラメータ調整量に基づいて前記パラメータ記憶手段で記憶されている前記画像処理条件に応じたパラメータを変更するパラメータ変更手段と、前記パラメータの変更を所定の条件で停止させるための判断を行うパラメータ修正許可判定手段と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は放射線画像を処理する際の画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムに関し、さらに詳しくは、ユーザが加えた画像濃度やコントラスト等の画像処理の調整量に基づいて自動的にユーザの好みに合わせた画像処理条件を安定した状態に学習設定できる画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムに関する。
近年、放射線画像を直接デジタル画像として撮影できる装置が開発されている。たとえば、被写体に照射された放射線量を検出し、その検出量に対応して形成される放射線画像を電気信号として得る装置としては、輝尽性蛍光体を用いたディテクタを用いる方法が特開昭55-12429号公報、特開昭63-189853号公報など、多数開示されている。
このような装置では、シート状の基板に輝尽性蛍光体を塗布、あるいは蒸着等によって固着したディテクタに、いったん被写体を透過した放射線を照射して輝尽性蛍光体に放射線を吸収させる。
その後、この輝尽性蛍光体を光または熱エネルギーで励起することにより、この輝尽性蛍光体が上記吸収によって蓄積している放射線エネルギーを蛍光として放射させ、この蛍光を光電変換して画像信号を得るようにしている。
一方、照射された放射線の強度に応じた電荷を光導電層に生成し、生成された電荷を二次元的に配列された複数のコンデンサに蓄積し、それら蓄積された電荷を取り出すことにより得られる放射線画像検出装置が提案されている。
このような放射線画像検出装置では、フラットパネルディテクタ(FPD)と呼ばれるものを使用している。この種のFPDは、特開平9-90048号公報に記載されているように、照射された放射線強度に応じた蛍光を発する蛍光体と、蛍光体から発する蛍光を直接または縮小光学系を介して受光して光電変換を行うフォトダイオードやCCDのような光電変換素子の組み合わせによって実現されるものが知られている。また特開平6-342098号公報に記載されているように、照射された放射を直接電荷に変換するものも知られている。
これらの放射線画像検出装置においては、取得した画像に対して、診断に適した画像となるよう、階調変換処理やエッジ強調処理などの画像処理を行うことが一般的に行われている。
一方、これらの画像処理について、画像取得後に一々手動で行うことは煩雑である。特に撮影数の多い病院などでは、このように画像取得後に手動で画像処理の設定を行うとすると、放射線技師の負担が大きくなりすぎる。
そこでこれらの装置では、頭部や、胸部、腹部など撮影部位や撮影方向に応じて、最適と思われる画像処理条件を予め設定しておき、画像取得時に条件を指定して、自動的に画像処理を行う構成となっている。
このような自動的に画像処理を行うことが、以下の特許文献1乃至特許文献10に記載されている。
また、複数の画像処理装置がネットワークを介して接続されたシステムにおいて、任意の画像処理装置で画像処理を行っても、他の画像処理装置で同じ画像に対し、同じ画像処理を行った場合と同一の結果が得られるよう画像処理条件を共通管理する手段を設け、その共通管理された画像処理条件を修正することで、各画像処理装置毎に修正する必要が無く、操作性を向上させたシステムが、以下の特許文献11に開示されている。
一方、実際にこれら装置で取得された画像を用いて診断を行う医師の好みなどにより、最適な画像処理条件は施設毎に異なる。そのため、これらの装置を各施設に導入する際に、医師等の希望に沿って画像処理条件を調節する必要がある。
このような画像処理条件の調整は、撮影部位及び撮影方向毎に手動で行わなければならず、煩雑で時間を要する作業を必要とする。そこで、以上のような画像処理条件の調整を行う手段としては、以下の特許文献12や特許文献13に記載された記述が存在している。
特開2000-83938号公報(第1頁、図1) 特開2000-23952号公報(第1頁、図1) 特開昭63-262141号公報(第1頁、図1) 特開平4-341246号公報(第1頁、図1) 特開平8-62751号公報(第1頁、図1) 特開2001−29335号公報(第1頁、図1) 特開平7-178076号公報(第1頁、図1) 特開平8-62751号公報(第1頁、図1) 特開2002-183726号公報(第1頁、図1) 特開2002-183727号公報(第1頁、図1) 特開2002-279395号公報(第1頁、図1) 特開平11−88678号公報(第1頁、図1) 特開2000-175035号公報(第1頁、図1)
〈第1の課題〉
ところが、実際にこれら装置で取得された画像を用いて診断を行う医師の好みなどにより、最適な画像処理条件は施設毎に異なる。そのため、これらの装置を各施設に導入する際に、医師等の希望に沿って画像処理条件を調節する必要がある。
従来、このような画像処理条件の調整は、撮影部位及び撮影方向毎に手動で行わなければならず、煩雑で時間を要する作業を必要とした。そのため、このようなカスタマイズ作業を自動的に行える装置が望まれている。
〈第2の課題〉
また、そのようなカスタマイズ作業を自動的に行わせるとしても、常にカスタマイズ作業を続けているとすると、自動的なパラメータ値の変更が続くため、安定した動作が望めなくなる可能性も生じる。
〈第3の課題〉
また、複数の画像処理装置がネットワークを介して接続されたシステムにおいて、画像処理条件を自動的に調整する際、もし、各装置で個別に調整を行われると、同じ撮影部位、同じ撮影体位の画像に対し、画像処理装置毎に処理結果が変わってしまう。これは、安定した診断画像を提供できなくなるため、望ましくない。そこで、全ての画像処理装置で同じ画像処理条件となるよう、画像処理条件の調整が行われることが望ましい。
また、これら画像処理装置を複数の放射線技師などが使用する場合、経験を積んだ放射線技師は、診断に適した画像を安定的に供給できるよう、画像調整を行うことが可能である。しかし、未だ経験の浅い放射線技師の場合、画像調整の結果が安定的ではないことも考えられる。このような場合には、特定の使用者の調整結果のみを用いて、画像処理条件を調整することが望ましい。
本発明は以上のような課題に鑑みてなされたものであって、放射線画像に対する画像処理条件を、ユーザによる調整結果を利用することにより、自動的に最適化することが可能な画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムを実現することを第1の目的とする。
また、本発明は以上のような課題に鑑みてなされたものであって、放射線画像に対する画像処理条件を、ユーザによる調整結果を利用することにより、自動的にかつ安定した状態で最適化することが可能な画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムを実現することを第2の目的とする。
さらに、本発明は以上のような課題に鑑みてなされたものであって、放射線画像に対する画像処理条件を、ユーザによる調整結果を利用することにより、自動的に最適化する際、画像調整結果を反映する対象を特定することにより、複数の画像処理装置や複数のユーザが使用する場合でも簡便かつ安定的に画像処理条件の調整が行われる画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムを実現することを第3の目的とする。
すなわち、前記した課題を解決は、以下に列記する発明により解決される。
(1)請求項1記載の発明は、被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し、診断に適した画像を得るための画像処理方法であって、1以上のパラメータを含む予め設定された画像処理条件で、前記放射線画像の画像処理を行う画像処理ステップと、前記画像処理ステップによって処理が施された処理済み画像に対し、さらに画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整ステップと、前記画像処理条件調整ステップで調整された前記画像処理条件に含まれるパラメータの調整量を記憶するパラメータ調整量記憶ステップと、前記記憶されたパラメータの調整量に基づいて、前記パラメータ記憶ステップに記憶されている前記画像処理条件に応じたパラメータを変更するパラメータ変更ステップと、を有することを特徴とする画像処理方法である。
また、請求項25記載の発明は、被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し、診断に適した画像を得るための画像処理装置であって、1以上のパラメータを含む予め設定された画像処理条件で、前記放射線画像の画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段によって処理が施された処理済み画像に対し、さらに画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整手段と、前記画像処理条件調整手段で調整された前記画像処理条件に含まれるパラメータの調整量を記憶するパラメータ調整量記憶手段と、前記記憶されたパラメータの調整量に基づいて、前記パラメータ記憶手段に記憶されている前記画像処理条件に応じたパラメータを変更するパラメータ変更手段と、を有することを特徴とする画像処理装置である。
(2)請求項2記載の発明は、複数の画像処理条件を有するとともに適切な画像処理条件を前記画像処理ステップに供給する画像処理条件設定ステップを更に有し、前記パラメータ調整量記憶ステップは、複数の各画像処理条件毎にパラメータの調整量を記憶するとともに、前記パラメータ変更ステップは、前記パラメータ調整量に基づいて、各画像処理条件毎にパラメータの変更を行う、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法である。
また、請求項26記載の発明は、複数の画像処理条件を有するとともに適切な画像処理条件を前記画像処理手段に供給する画像処理条件設定手段を更に有し、前記パラメータ調整量記憶手段は、複数の各画像処理条件毎にパラメータの調整量を記憶するとともに、前記パラメータ変更手段は、前記パラメータ調整量に基づいて、各画像処理条件毎にパラメータの変更を行う、ことを特徴とする請求項25記載の画像処理装置である。
(3)請求項3記載の発明は、前記パラメータ調整量記憶ステップは、前記画像処理条件調整ステップで調整された前記画像処理条件毎のパラメータ調整量に関して、該画像処理条件毎に複数回の画像処理についてのパラメータ調整量を記憶し、前記パラメータ変更ステップは、前記記憶されたパラメータ調整量のうち、調整量の絶対値が大きい所定回分の調整量を除外してパラメータの変更を行う、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像処理方法である。
また、請求項27記載の発明は、前記パラメータ調整量記憶手段は、前記画像処理条件調整手段で調整された前記画像処理条件毎のパラメータ調整量に関して、該画像処理条件毎に複数回の画像処理についてのパラメータ調整量を記憶し、前記パラメータ変更手段は、前記記憶されたパラメータ調整量のうち、調整量の絶対値が大きい所定回分の調整量を除外してパラメータの変更を行う、ことを特徴とする請求項25または請求項26のいずれかに記載の画像処理装置である。
(4)請求項4記載の発明は、前記パラメータ変更ステップは、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶ステップで記憶された複数回のパラメータ調整量の平均値が減少するようにパラメータを変更する、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像処理方法である。
また、請求項28記載の発明は、前記パラメータ変更手段は、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶手段で記憶された複数回のパラメータ調整量の平均値が減少するようにパラメータを変更する、ことを特徴とする請求項25または請求項26のいずれかに記載の画像処理装置である。
(5)請求項5記載の発明は、所定の条件を満たす場合に、前記パラメータ変更ステップにおけるパラメータの変更を停止するパラメータ修正許可判定ステップをさらに有する、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法である。
また、請求項29記載の発明は、所定の条件を満たす場合に、前記パラメータ変更手段におけるパラメータの変更を停止するパラメータ修正許可判定手段をさらに有する、ことを特徴とする請求項25記載の画像処理装置である。
(6)請求項6記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記パラメータ調整量記憶ステップに記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd1未満の場合はパラメータの変更を停止する、ことを特徴とする請求項5記載の画像処理方法である。
また、請求項30記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定手段は、前記パラメータ調整量記憶手段に記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd1未満の場合はパラメータの変更を停止する、ことを特徴とする請求項29記載の画像処理装置である。
(7)請求項7記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記パラメータ調整量記憶ステップに記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd2以上の場合はパラメータの変更を再開する、ことを特徴とする請求項5または請求項6のいずれかに記載の画像処理方法である。
また、請求項31記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定手段は、前記パラメータ調整量記憶手段に記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd2以上の場合はパラメータの変更を再開する、ことを特徴とする請求項29または請求項30のいずれかに記載の画像処理装置である。
(8)請求項8記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定ステップにおいて、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd1と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd2との間に、Thd2>thd1、となる関係が成立する、ことを特徴とする請求項7記載の画像処理方法である。
また、請求項32記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定手段において、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd1と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd2との間に、Thd2>Thd1、となる関係が成立する、ことを特徴とする請求項31記載の画像処理装置である。
(9)請求項9記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記パラメータ調整量記憶ステップに記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd3について1−Thd3<Rp<1+Thd3、の条件を満たす場合はパラメータの変更を停止する、ことを特徴とする請求項5記載の画像処理方法である。
また、請求項33記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定手段は、前記パラメータ調整量記憶手段に記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd3について1−Thd3<Rp<1+Thd3、の条件を満たす場合はパラメータの変更を停止する、ことを特徴とする請求項29記載の画像処理装置である。
(10)請求項10記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記パラメータ調整量記憶ステップに記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd4について1−Thd4>Rp、または1+Thd4<Rp、の条件を満たす場合はパラメータの変更を再開する、ことを特徴とする請求項5または請求項9のいずれかに記載の画像処理方法である。
また、請求項34記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定手段は、前記パラメータ調整量記憶手段に記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd4について1−Thd4>Rp、または1+Thd4<Rp、の条件を満たす場合はパラメータの変更を再開する、ことを特徴とする請求項29または請求項33のいずれかに記載の画像処理装置である。
(11)請求項11記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定ステップにおいて、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd3と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd4との間に、Thd4>Thd3、となる関係が成立する、ことを特徴とする請求項10記載の画像処理方法である。
また、請求項35記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定手段において、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd3と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd4との間に、Thd4>Thd3、となる関係が成立する、ことを特徴とする請求項34記載の画像処理装置である。
(12)請求項12記載の発明は、前記パラメータの調整量について、前記パラメータ調整量記憶ステップに記憶するか否かを判定するパラメータ調整量記憶許可判定ステップをさらに有する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の画像処理方法である。
また、請求項36記載の発明は、前記パラメータの調整量について、前記パラメータ調整量記憶手段に記憶するか否かを判定するパラメータ調整量記憶許可判定手段をさらに有する、ことを特徴とする請求項25乃至請求項35のいずれかに記載の画像処理装置である。
(13)請求項13記載の発明は、被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し、診断に適した画像を得るための画像処理方法であって、1以上のパラメータを含む予め設定された画像処理条件で、前記放射線画像の画像処理を行う画像処理ステップと、前記画像処理ステップによって処理が施された処理済み画像に対し、さらに画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整ステップと、前記画像処理条件調整ステップで調整された前記画像処理条件に含まれるパラメータの調整後のパラメータの値を記憶する修正パラメータ記憶ステップと、前記調整後のパラメータに基づいて、前記パラメータ記憶ステップに記憶されている前記画像処理条件に応じたパラメータを変更するパラメータ変更ステップとを有する、ことを特徴とする画像処理方法である。
また、請求項37記載の発明は、被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し、診断に適した画像を得るための画像処理装置であって、1以上のパラメータを含む予め設定された画像処理条件で、前記放射線画像の画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段によって処理が施された処理済み画像に対し、さらに画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整手段と、前記画像処理条件調整手段で調整された前記画像処理条件に含まれるパラメータの調整後のパラメータの値を記憶する修正パラメータ記憶手段と、前記調整後のパラメータに基づいて、前記パラメータ記憶手段に記憶されている前記画像処理条件に応じたパラメータを変更するパラメータ変更手段とを有する、ことを特徴とする画像処理装置である。
(14)請求項14記載の発明は、前記パラメータ変更ステップは、離散的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶ステップで記憶された複数回の調整後のパラメータ値の最頻値で前記変更するパラメータを決定する、ことを特徴とする請求項13記載の画像処理方法である。
また、請求項38記載の発明は、前記パラメータ変更手段は、離散的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶手段で記憶された複数回の調整後のパラメータ値の最頻値で前記変更するパラメータを決定する、ことを特徴とする請求項37記載の画像処理装置である。
(15)請求項15記載の発明は、前記パラメータ変更ステップは、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶ステップで記憶された複数回のパラメータ調整後のパラメータの平均値と当該パラメータの値との差が減少するようにパラメータを変更する、ことを特徴とする請求項13記載の画像処理方法である。
また、請求項39記載の発明は、前記パラメータ変更手段は、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶手段で記憶された複数回のパラメータ調整後のパラメータの平均値と当該パラメータの値との差が減少するようにパラメータを変更する、ことを特徴とする請求項37記載の画像処理装置である。
(16)請求項16記載の発明は、前記パラメータ変更ステップは、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶ステップで記憶された複数回のパラメータ調整量の平均値が減少するようにパラメータを変更する、ことを特徴とする請求項13または請求項14のいずれかに記載の画像処理方法である。
また、請求項40記載の発明は、前記パラメータ変更手段は、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶手段で記憶された複数回のパラメータ調整量の平均値が減少するようにパラメータを変更する、ことを特徴とする請求項37または請求項38のいずれかに記載の画像処理装置である。
(17)請求項17記載の発明は、所定の条件を満たす場合に、パラメータの変更を停止するパラメータ修正許可判定ステップをさらに有する、ことを特徴とする請求項13記載の画像処理方法である。
また、請求項41記載の発明は、所定の条件を満たす場合に、パラメータの変更を停止するパラメータ修正許可判定手段をさらに有する、ことを特徴とする請求項37記載の画像処理装置である。
(18)請求項18記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記修正パラメータ記憶ステップに記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd1未満の場合はパラメータの変更を停止する、とを特徴とする請求項17記載の画像処理方法である。
また、請求項42記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定手段は、前記修正パラメータ記憶手段に記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd1未満の場合はパラメータの変更を停止する、ことを特徴とする請求項41記載の画像処理装置である。
(19)請求項19記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記修正パラメータ記憶ステップに記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd2以上の場合はパラメータの変更を再開する、ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像処理方法である。
また、請求項43記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定手段は、前記修正パラメータ記憶手段に記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd2以上の場合はパラメータの変更を再開する、ことを特徴とする請求項41または請求項42のいずれかに記載の画像処理装置である。
(20)請求項20記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定ステップにおいて、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd1と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd2との間に、Thd2>thd1、となる関係が成立する、ことを特徴とする請求項19記載の画像処理方法である。
また、請求項44記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定手段において、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd1と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd2との間に、Thd2>Thd1、となる関係が成立する、ことを特徴とする請求項43記載の画像処理装置である。
(21)請求項21記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記修正パラメータ記憶ステップに記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd3について1−Thd3<Rp<1+Thd3、の条件を満たす場合はパラメータの変更を停止する、ことを特徴とする請求項17記載の画像処理方法である。
また、請求項45記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定手段は、前記修正パラメータ記憶手段に記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd3について1−Thd3<Rp<1+Thd3、の条件を満たす場合はパラメータの変更を停止する、ことを特徴とする請求項41記載の画像処理装置である。
(22)請求項22記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記修正パラメータ記憶ステップに記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd4について1−Thd4>Rp、または1+Thd4<Rp、の条件を満たす場合はパラメータの変更を再開する、ことを特徴とする請求項17または請求項21のいずれかに記載の画像処理方法である。
また、請求項46記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定手段は、前記修正パラメータ記憶手段に記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd4について1−Thd4>Rp、または1+Thd4<Rp、の条件を満たす場合はパラメータの変更を再開する、ことを特徴とする請求項41または請求項45のいずれかに記載の画像処理装置である。
(23)請求項23記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定ステップにおいて、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd3と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd4との間に、Thd4>Thd3、となる関係が成立する、ことを特徴とする請求項22に記載の画像処理方法である。
また、請求項47記載の発明は、前記パラメータ修正許可判定手段において、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd3と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd4との間に、Thd4>Thd3、となる関係が成立する、ことを特徴とする請求項46に記載の画像処理装置である。
(24)請求項24記載の発明は、前記調整後のパラメータについて、前記修正パラメータ記憶ステップに記憶するか否かを判定する修正パラメータ記憶許可判定ステップをさらに有する、ことを特徴とする請求項13乃至請求項22のいずれかに記載の画像処理方法である。
また、請求項48記載の発明は、前記調整後のパラメータについて、前記修正パラメータ記憶手段に記憶するか否かを判定する修正パラメータ記憶許可判定手段をさらに有する、ことを特徴とする請求項37乃至請求項46のいずれかに記載の画像処理装置である。
(25)なお、請求項49記載の発明は、被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対して画像処理を実行する画像処理プログラムであって、上記(1)〜(24)の画像処理の各ステップを実行するルーチンを有することを特徴とする画像処理プログラムである。
以上、説明したように、本発明によれば、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1,25記載の発明では、被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し診断に適した画像を得るための画像処理を行う際に、設定された画像処理条件毎に該画像処理条件に応じたパラメータを前もって記憶しておき、記憶されている画像処理条件に応じたパラメータで放射線画像に画像処理を行うようにしており、画像処理が施された処理済み画像に対しさらに画像処理条件の調整が行われると、調整されたパラメータ調整量を記憶し、記憶されているパラメータ調整量によってパラメータを変更する。
この結果、ユーザが調整した調整量によってパラメータが徐々に変更されていくため、記憶されているパラメータがユーザが望んでいる画像処理の状態に近づいていくことになり、ユーザが手動で画像処理条件の事前調整を行うことなく、最適な画像処理条件を決定できる。
(2)請求項2,26記載の発明では、複数の各画像処理条件毎にパラメータ調整量を記憶しており、画像処理条件毎に記憶された調整量に基づいて各画像処理条件毎にパラメータの変更を行うようにしている。この結果、撮影部位または撮影方向に基づいて設定される複数の画像処理条件を各々最適化することができる。
(3)請求項3,27記載の発明では、調整された画像処理条件毎のパラメータ調整量に関して該画像処理毎に複数回の画像処理についてのパラメータ調整量を記憶し、パラメータ調整量のうち絶対値が大きい所定回分のパラメータ調整量を除外してパラメータの変更を行うようにしている。この結果、誤った処理を行った場合の画像処理条件の調整量を用いて、最適でない画像処理条件の設定を行うといった危険性を減少させることができる。
(4)請求項4,28記載の発明では、連続的な値を有するパラメータについては、記憶された複数回のパラメータ調整量の平均値が減少するようにパラメータを変更している。この結果、画像処理条件を定めるパラメータが連続的な場合でも、最適な画像処理条件を決定できる。
(5)請求項5,29記載の発明では、被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し診断に適した画像を得るための画像処理を行う際に、設定された画像処理条件毎に該画像処理条件に応じたパラメータを前もって記憶しておき、記憶されている画像処理条件に応じたパラメータで放射線画像に画像処理を行うようにしており、画像処理が施された処理済み画像に対しさらに画像処理条件の調整が行われると、調整されたパラメータ調整量を記憶し、記憶されているパラメータ調整量によってパラメータを変更する。そして、このパラメータの変更について、所定の条件を満たした場合には停止させるための判断(パラメータ修正許可判定)を行うようにしている。
したがって、ユーザが調整した調整量に応じてパラメータが徐々に変更されていくため、記憶されているパラメータがユーザが望んでいる画像処理の状態に近づいていくことになり、ユーザが手動で画像処理条件の事前調整を行うことなく、最適な画像処理条件を決定できる(変更許可状態=学習機能ON)。この際に、ユーザが調整した調整量が小さくなり所定の条件を満たす場合には、最適な画像処理条件に近づいたと考えられるため、以上のパラメータの変更を停止させる(変更不許可状態=学習機能OFF)。
この結果、放射線画像に対する画像処理条件をユーザによる調整結果を利用することにより自動的に変更する際に、調整前後の差が所定量未満になるように収束した場合には変更を停止させることで、自動的にかつ安定した状態で最適化することが可能になる。
(6)請求項6、30記載の発明では、以上の(5)において、パラメータ調整量から計算された調整後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値との差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd1未満の場合を所定の条件を満たしたとして、パラメータの変更を停止させる。
この結果、放射線画像に対する画像処理条件をユーザによる調整結果を利用することにより自動的に変更していき、かつ、調整が所定の条件で収束した場合には変更を停止させることで、自動的にかつ安定した状態で最適化することが可能になる。
(7)請求項7,31記載の発明では、以上の(6)において所定の条件を満たしたとして、パラメータの変更を停止させた後、さらに、パラメータ調整量から計算された調整後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値との差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd2以上の場合を前記所定の条件の解除としてパラメータの変更を再開させる。
この結果、放射線画像に対する画像処理条件をユーザによる調整結果を利用することにより自動的に変更する際に、調整が収束した場合には変更を一時停止させているが、調整前後の差が所定量を超えるようになった場合には設定されている状態とユーザが望む状態とに乖離が生じているので変更を自動的に再開させることで、自動的にかつ安定した状態を維持しつつ最適化することが可能になる。
(8)請求項8,32記載の発明は、以上の(7)においてパラメータ変更について自動停止と自動再開とを行う場合に、再開のための閾値Thd2を停止のための閾値Thd1より大きく設定している。
この結果、停止の閾値と再開の閾値を設定することで、停止と再開とを不用意に繰り返すことがなくなり、自動的にかつ安定した状態を維持しつつ最適化することが可能になる。
(9)請求項9,33記載の発明は、以上の(5)において、パラメータ調整量から計算された調整後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値との比Rpを求め、該比Rpが、1−Thd3<Rp<1+Thd3の場合を所定の条件を満たしたとして、パラメータの変更を停止させる。
この結果、放射線画像に対する画像処理条件をユーザによる調整結果を利用することにより自動的に変更する際に、調整前後の比が所定の範囲になるように収束した場合には変更を停止させることで、自動的にかつ安定した状態で最適化することが可能になる。なお、この場合、差ではなく比によって判定しているため、パラメータの絶対値の変動が大きい場合であっても適切な判定が可能になる。
(10)請求項10,34記載の発明は、以上の(9)において所定の条件を満たしたとして、パラメータの変更を停止させた後、さらに、パラメータ調整量から計算された調整後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値との比Rpを求め、該比Rpが、1−Thd4>Rp,または、1+Thd4<Rp,のいずれかの場合に、前記所定の条件の解除としてパラメータの変更を再開させる。
この結果、放射線画像に対する画像処理条件をユーザによる調整結果を利用することにより自動的に変更する際に、調整が収束した場合には変更を一時停止させているが、調整前後の差が所定量を超えるようになった場合には設定されている状態とユーザが望む状態とに乖離が生じているので変更を自動的に再開させることで、自動的にかつ安定した状態を維持しつつ最適化することが可能になる。なお、この場合、差ではなく比によって判定しているため、パラメータの絶対値の変動が大きい場合であっても適切な判定が可能になる。
(11)請求項11,35記載の発明は、以上の(10)においてパラメータ変更について自動停止と自動再開とを行う場合に、再開のための閾値Thd4を停止のための閾値Thd3より大きく設定している。
この結果、停止の閾値と再開の閾値を設定することで、停止と再開とを不用意に繰り返すことがなくなり、自動的にかつ安定した状態を維持しつつ最適化することが可能になる。なお、この場合、差ではなく比によって判定しているため、パラメータの絶対値の変動が大きい場合であっても適切な判定が可能になる。
(12)請求項12,36記載の発明では、(1)〜(11)でのパラメータの調整量について、パラメータ調整量記憶をするか否かを判定するようにしている。すなわち、パラメータの学習に使用するデータを制限する手段を設けることにより、本来学習に用いるべきでないデータを学習から除外できるので、効率よくパラメータの学習を行うことができる。この結果、自動的に最適化する際、画像調整結果を反映する対象を特定することにより、複数の画像処理装置や複数のユーザが使用する場合でも簡便かつ安定的に画像処理条件の調整が行われるようになる。
(13)請求項13,37記載の発明では、被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し診断に適した画像を得るための画像処理を行う際に、設定された画像処理条件毎に該画像処理条件に応じたパラメータを前もって記憶しておき、記憶されている画像処理条件に応じたパラメータで放射線画像に画像処理を行うようにしており、画像処理が施された処理済み画像に対しさらに画像処理条件の調整が行われると、調整後のパラメータを記憶し、この調整後のパラメータによってパラメータを変更する。
この結果、ユーザが調整した調整後パラメータによってそれまでのパラメータが徐々に変更されていくため、記憶されているパラメータがユーザが望んでいる画像処理の状態に近づいていくことになり、ユーザが手動で画像処理条件の事前調整を行うことなく、最適な画像処理条件を決定できる。
(14)請求項14,38記載の発明では、離散的な値を有するパラメータについては、記憶された複数回の調整後のパラメータ値の最頻値で決定するようにしている。この結果、画像処理条件を定めるパラメータが離散的な場合でも、最適な画像処理条件を決定できる。
(15)請求項15,39記載の発明では、連続的な値を有するパラメータについては、記憶された複数回のパラメータ調整量の平均値が減少するようにパラメータを変更している。この結果、画像処理条件を定めるパラメータが連続的な場合でも、最適な画像処理条件を決定できる。
(16)請求項16,40記載の発明では、連続的な値を有するパラメータについては、記憶された複数回のパラメータ調整量の平均値が減少するようにパラメータを変更している。この結果、画像処理条件を定めるパラメータが連続的な場合でも、最適な画像処理条件を決定できる。
(17)請求項17,41記載の発明では、被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し診断に適した画像を得るための画像処理を行う際に、設定された画像処理条件毎に該画像処理条件に応じたパラメータを前もって記憶しておき、記憶されている画像処理条件に応じたパラメータで放射線画像に画像処理を行うようにしており、画像処理が施された処理済み画像に対しさらに画像処理条件の調整が行われると、調整後のパラメータを記憶し、この調整後のパラメータによってパラメータを変更する。そして、このパラメータの変更について、所定の条件を満たした場合には停止させるための判断(パラメータ修正許可判定)を行うようにしている。
したがって、ユーザが調整した調整量に応じてパラメータが徐々に変更されていくため、記憶されているパラメータがユーザが望んでいる画像処理の状態に近づいていくことになり、ユーザが手動で画像処理条件の事前調整を行うことなく、最適な画像処理条件を決定できる(変更許可状態=学習機能ON)。この際に、ユーザが調整した調整量が小さくなり所定の条件を満たす場合には、最適な画像処理条件に近づいたと考えられるため、以上のパラメータの変更を停止させる(変更不許可状態=学習機能OFF)。
この結果、放射線画像に対する画像処理条件をユーザによる調整結果を利用することにより自動的に変更する際に、調整前後の差が所定量未満になるように収束した場合には変更を停止させることで、自動的にかつ安定した状態で最適化することが可能になる。
(18)請求項18,42記載の発明では、以上の(17)において、修正パラメータ記憶ステップに記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd1未満の場合はパラメータの変更を停止させる。
この結果、放射線画像に対する画像処理条件をユーザによる調整結果を利用することにより自動的に変更していき、かつ、調整が所定の条件で収束した場合には変更を停止させることで、自動的にかつ安定した状態で最適化することが可能になる。
(19)請求項19,43記載の発明では、以上の(17)(18)において、修正パラメータ記憶で記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd2以上の場合はパラメータの変更を再開させる。
この結果、放射線画像に対する画像処理条件をユーザによる調整結果を利用することにより自動的に変更する際に、調整が収束した場合には変更を一時停止させているが、調整前後の差が所定量を超えるようになった場合には設定されている状態とユーザが望む状態とに乖離が生じているので変更を自動的に再開させることで、自動的にかつ安定した状態を維持しつつ最適化することが可能になる。
(20)請求項20,44記載の発明は、以上の(19)において、パラメータ変更について自動停止と自動再開とを行う場合に、再開のための閾値Thd2を停止のための閾値Thd1より大きく設定している。
この結果、停止の閾値と再開の閾値を設定することで、停止と再開とを不用意に繰り返すことがなくなり、自動的にかつ安定した状態を維持しつつ最適化することが可能になる。
(21)請求項21,45記載の発明は、以上の(17)において、修正パラメータ記憶で記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd3について1−Thd3<Rp<1+Thd3、の条件を満たす場合はパラメータの変更を停止させる。
この結果、放射線画像に対する画像処理条件をユーザによる調整結果を利用することにより自動的に変更する際に、調整前後の比が所定の範囲になるように収束した場合には変更を停止させることで、自動的にかつ安定した状態で最適化することが可能になる。なお、この場合、差ではなく比によって判定しているため、パラメータの絶対値の変動が大きい場合であっても適切な判定が可能になる。
(22)請求項22,46記載の発明は、以上の(17)、(21)において、修正パラメータ記憶で記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd4について1−Thd4>Rp、または1+Thd4<Rp、の条件を満たす場合はパラメータの変更を再開させる。
この結果、放射線画像に対する画像処理条件をユーザによる調整結果を利用することにより自動的に変更する際に、調整が収束した場合には変更を一時停止させているが、調整前後の差が所定量を超えるようになった場合には設定されている状態とユーザが望む状態とに乖離が生じているので変更を自動的に再開させることで、自動的にかつ安定した状態を維持しつつ最適化することが可能になる。なお、この場合、差ではなく比によって判定しているため、パラメータの絶対値の変動が大きい場合であっても適切な判定が可能になる。
(23)請求項23,47記載の発明は、以上の(22)において、パラメータ変更について自動停止と自動再開とを行う場合に、再開のための閾値Thd4を停止のための閾値Thd3より大きく設定している。
この結果、停止の閾値と再開の閾値を設定することで、停止と再開とを不用意に繰り返すことがなくなり、自動的にかつ安定した状態を維持しつつ最適化することが可能になる。なお、この場合、差ではなく比によって判定しているため、パラメータの絶対値の変動が大きい場合であっても適切な判定が可能になる。
(24)請求項24,48記載の発明では、(13)〜(23)でのパラメータの調整量について、パラメータ調整量記憶をするか否かを判定するようにしている。すなわち、パラメータの学習に使用するデータを制限する手段を設けることにより、本来学習に用いるべきでないデータを学習から除外できるので、効率よくパラメータの学習を行うことができる。この結果、自動的に最適化する際、画像調整結果を反映する対象を特定することにより、複数の画像処理装置や複数のユーザが使用する場合でも簡便かつ安定的に画像処理条件の調整が行われるようになる。
以下、図面を参照して本発明の実施をするための最良の形態を詳細に説明する。
本発明の実施をするための最良の形態の画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムの好適な実施の形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
なお、本実施例の形態例の各手段は、ハードウェアやファームウェア、またはソフトウェアで構成することが可能である。このため、各ステップ,各手段,各ルーチンの処理手順に沿った機能ブロック図としての図1を示す。
また、この機能ブロック図である図1は、画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムの各実施形態を理解するためのフローチャートとしても用いることができる。
以下、本実施形態の構成および動作(処理)について、(1)〜(9)に分類しつつ詳細に説明する。なお、ここでは、図5に示すフローチャートをも参照して詳細な説明を行う。
〈全体構成および処理の流れ〉
全体構成:
放射線画像入力手段10、画像処理条件設定手段20、パラメータ記憶手段30、画像処理条件調整手段40、パラメータ調整量記憶手段50、パラメータ変更手段60、パラメータ修正許可判定手段70、制御手段80、および、パラメータ調整量記憶許可判定手段90が、図1に示すように構成される。
なお、以上の図1における各部(各手段)は、画像処理装置を構成する構成要素であるが、画像処理方法の各ステップ、画像処理プログラムの各ルーチンを構成するものでもある。また、以上の画像処理装置は、CPUやメモリなどと処理プログラムを組み合わせて構成することも可能であるが、プログラマブルなゲートアレイなどを用いて構成することも可能である。
処理の流れ:
・放射線画像入力手段10では、放射線撮影によって得られた画像データを取得する。取得された画像データは、制御手段80へ送信される。
・制御手段80では、取得された画像データから画像処理用の縮小画像、表示用の縮小画像を作成する。そして画像処理用の縮小画像を画像処理条件設定手段20へ、表示用の縮小画像を画像処理条件調整手段40へ送る。また、制御手段80は、撮影部位または撮影方向等の情報をユーザインターフェースなどから取得し、これらの情報も画像処理条件設定手段20へ送る。また、制御手段80は画像処理手段を構成しており、後述する画像処理条件調整手段40で決定された画像処理条件を用いて、画像データに対する画像処理を施す。画像処理が施された処理済み画像は、ネットワーク等を介して出力され、フィルム出力されたり、診断用モニタ表示される。一方、制御手段80は、画像処理条件調整手段40で決定された画像処理条件、および画像処理条件設定手段20で設定された画像処理条件を、パラメータ調整量記憶許可判定手段90へ送信する。
・画像処理条件設定手段20では、制御手段80より得た撮影部位または撮影方向等の情報より、必要な画像処理条件を特定して、パラメータ記憶手段30から呼び出す。そして当該画像処理条件及び上記画像処理用縮小画像に基づいて、画像データ毎に最適な階調変換曲線等の固有の画像処理条件を決定する。決定した画像処理条件は、画像処理条件調整手段40へ送信される。
・画像処理条件調整手段40では、前記表示用の縮小画像に対し、前記固有の画像処理条件を用いて画像処理を施し、当該処理済み画像を表示する。その処理済み画像を確認しながら、ユーザは画像の濃度やコントラスト、エッジ強調度など、画像処理に関するパラメータを調整できる。ユーザがパラメータ調整を行うと、デフォルトの画像処理条件と、変更後の画像に対応する画像処理条件との比較を行い、パラメータの調整量及び変更後のパラメータ値を決定する。決定したパラメータは、制御手段80へ送信される。
・パラメータ調整量記憶手段50では、前記で求めたパラメータの調整量及び変更後のパラメータ値を、各画像処理条件毎に保存する。
・パラメータ変更手段60では、各画像処理条件毎に、所定回数の画像処理が行われる度に画像処理条件を定めるパラメータを再計算する。計算したパラメータは、画像処理パラメータ記憶手段30に送られ、次回以降当該パラメータを用いて画像処理が行われる。
・パラメータ修正許可判定手段70では、各画像処理条件毎に、所定回数の画像処理が行われる度に画像処理条件を定めるパラメータの変更を継続する(許可)か、停止する(不許可)か、または既に停止している場合に再開するか、について修正許可判定を行い決定する。
・パラメータ調整量記憶許可判定手段90では、制御手段80からの画像処理条件(パラメータ)について、パラメータの再計算に用いるパラメータか否かを内部情報によって判別し、パラメータの再計算に用いるパラメータと判断した場合は、当該パラメータをパラメータ調整量記憶手段50に送信する。
〈各手段、各ステップ、各ルーチンの詳細内容〉
(1)放射線画像入力:
放射線画像入力ステップに用いられる放射線画像入力手段10では、被写体を透過した放射線を検知して、画像信号として取得する。具体的な構成例としては、輝尽性蛍光体プレートを用いたものとして、特開平11-142998号公報や特開2002-156716号公報に記載されたものがある。また、フラットパネルディテクタ(FPD)を入力装置として用いるものには、特開平6-342098号公報に記載された、検出したX線を直接電荷に変換し、画像信号として取得するものや、特開平9-90048号公報に記載された、検出したX線を一旦光に変換した後、その光を受光して電荷に変換する、間接方式のものがある。
なお、取得される画像データは、1画素当たりの大きさが実寸で0.04mm〜0.2mm程度である。また本実施例では階調数を12bit、即ち0〜4095の値をとるものとして扱う。さらに、これらの装置から取得した画像データを、ネットワークを介して取得するものもある。取得された画像データは、制御手段80へ送信される。
(2)制御:
各種制御を行う制御手段80では、まず取得された画像データから画像処理用の縮小画像、表示用の縮小画像を作成する。これは、後の処理を高速に行い、かつ演算に必要なハードウェアのリソースを減らすためである。
なお縮小画像では、1画素当たり被写体の実寸で0.5mm〜5mm程度に相当することが望ましい。0.5mmより小さいと、縮小画像に含まれる画素数が多くなりすぎ、高速化等の目的を達成することができない。また表示画素数の多いモニタを使用しなければ、画面上に画像全体を一度に表示することが困難となる。また5mmより大きくなると、被写体の構造がよく分からなくなり、最適な画像処理条件を求めることが困難になる。本実施例では、画像処理用、表示用とも1画素当たり実寸で1mmの大きさとする。
次に、撮影部位または撮影方向等の情報をユーザインターフェースなどから取得する。これらの情報は、ユーザが撮影部位等を特定することで行う。例えば、図2に示すように、表示部とタッチパネルとを兼ね備えた当該画像処理装置のユーザインタフェース401で、図2(a)の『腹部』と表示されたボタン(ハッチング部分)を押すことや、図2(b)で一度『胸部』というボタンを押した後、撮影方向を選択するポップアップ画面402から、『正面』というボタンを押すこと等により、各ボタンに対応付けられた画像処理条件と1対1に対応する被写体番号bnが取得される。
次に、画像処理条件設定手段20により、画像処理条件が決定されると、制御手段80は、当該画像処理条件設定手段20から、当該画像処理条件に相当するパラメータを取得し、制御手段80内に準備されたキャッシュメモリのような一時保持手段に保持する。
また、制御手段80は、表示用縮小画像に対して、当該画像処理条件を用いて画像処理を施す。そして、画像処理が施された表示用縮小画像は、制御手段80から、画像処理条件調整手段40へ送信される。
その後、画像処理条件調整手段40においてパラメータに修正が加えられる度、制御手段80は、画像処理条件設定手段20より修正後の画像処理条件に相当するパラメータを受け取って、再度表示用縮小画像に対して当該修正後の画像処理条件に相当するパラメータを適用して画像処理を実行する(図5S1)。なお、ここで、制御手段80で保持する前記画像処理条件については、後述する。
画像処理条件の調整が終了し、画像処理条件調整手段40より終了通知を受け取ると、制御手段80は、その時点で保持している画像処理条件を用いて、原画像データに対する画像処理を施して出力する。また、制御手段80は、保持しているパラメータ一式を、パラメータ調整量記憶許可判定手段90を介して、パラメータ調整量記憶手段50へ送信する。
(3)画像処理条件設定:
画像処理条件の設定を行う画像処理条件設定手段20では、制御手段80から得た被写体番号bnに基づき、特定の画像処理用パラメータセットを画像処理パラメータ記憶手段30から読み出す。
当該パラメータセットの呼び出しは、次のように行われる。画像処理条件設定手段20では、被写体番号bnと、対応する画像処理条件に関連する一連のパラメータが記憶されている画像処理パラメータ記憶手段30上のメモリアドレスとを対応付けるテーブルを有する。そして、被写体番号bnが取得されると前記テーブルを参照して画像処理パラメータ記憶手段30から一連のパラメータセットが読み出される。
このパラメータには、以下に示すようなものが含まれる。
3-a)画像中から照射野領域を検出するためのアルゴリズムで使用するパラメータ、
3-b)照射野内に撮影されている被写体から、特定の構造を見つけるための複数種類のアルゴリズムを選択するためのパラメータ、
3-c)当該特定構造を見つけるアルゴリズムで使用するパラメータ、
3-d)当該特定構造部について、画像処理後に所定の濃度となるよう設定する基準信号値パラメータ、
である。
具体的には、以下の通りである。
3-d-1)関心領域内の信号値の累積ヒストグラムにおける累積度数の比率h1,h2、
3-d-2)h1に対応する信号値が出力画像でとる信号値D1、
3-d-3)h2に対応する信号値が出力画像でとる信号値D2、
3-d-4)コントラスト調整係数k、
3-e)基準となる階調変換曲線stdLUT、
具体的には、入力信号値をs[s=0,1,..,4095]としたときの出力信号値を要素値とする1次元配列stdLUT[s]である。
3-f)当該画像に対するエッジの強調度を決めるパラメータ、
具体的には、
・強調タイプtyp、
・各周波数帯毎の強調係数β0,β1,..,βn、
が考えられる。
以上のような各種パラメータが画像処理パラメータ記憶手段30から読み出されると、これらに基づいて画像処理条件設定手段20において、画像処理条件の設定が以下のように行われる。
なお、具体的手順は以下の通りである。
3-f-i)縮小画像に対して、分割パターン認識処理を実行し、特定の照射野領域を含む領域が抽出される。次に当該領域に対して照射野認識処理等が実行され、照射野領域だけを示す情報が得られる。なお、分割パターン認識処理としては、特開2000-83938号公報等に記載された方法があり、照射野認識処理としては、特開2000-23952号公報に記載された方法等がある。
3-f-ii)前記照射野認識処理で得られた、照射野領域情報に基づき、画像診断上注目すべき領域に関心領域(ROI)を設定する。ROIの設定は、被写体の解剖学的構造に基づき、縮小画像を解析することで設定する。ROIの設定方法としては、特開昭63-262141号公報、特開平4-341246号公報、特開平8-62751号公報に記載された方法や、特開2001-29335号公報に記載された方法などがある。
3-f-iii)ROIが設定されると、ROI内部の信号値に関する統計的情報に基づいて、基準信号値が決定される。統計的情報とは、ROIに含まれる画素の平均値や最頻値、信号値の累積ヒストグラムの所定割合に相当する信号値などがある。基準信号値が決定すると、予め準備された階調変換曲線を当該信号値に基づいてカスタマイズし、当該入力画像に適した階調変換曲線を得る。
このような階調変換方法としては、特開平7−178076号公報、特開平8−62751号公報に記載された方法等を利用することができる。
例えば、具体的には以下の手順で階調変換曲線LUT[]を計算する。
まず、関心領域内の信号値を元に、累積ヒストグラムを算出する。
そして、信号値の低い方から累積度数を求め、関心領域内の全画素数Nroiに対する所定割合h1となる信号値std1を求める。
次に、信号値の低い方から累積度数を求め、関心領域内の全画素数Nroiに対する所定割合h2となる信号値std2を求める。
一方、基準となる階調変換曲線stdLUT[]から、std1がとるべき出力信号値D1、及びstd2がとるべき出力信号値D2、に対応する入力信号値s'1、s'2を求める。
そして以下の(1)式と(2)とにより、変換係数aおよび変換係数bを求める。
a=(std2−std1)/(s'2−s'1) …(1),
b=(std1−s'1) …(2),
そして、画像毎に階調変換曲線を最適化するために、これらa,b及びコントラスト調整係数kを用いて、s=0〜4095に対して階調変換曲線の入力信号値を規格化する。その規格化後の入力信号値s'を以下の(3)式により計算する。
s'=k・a・s+b …(3),
そして上記stdLUT[]の要素番号値sをs'に置き換えた階調変換曲線LUT[s']を作成する。ここで、s'<0 及びs'>4095(=212−1)となる場合は無視する(入力信号値s'は0〜4095の値しか取り得ないため)とともに、s'が1ずつインクリメントされるよう、補間処理を行う。
さらに、h2を指定しない場合(例えばh2<0 のときは参照しないというルールとする)は、上記と同様にstd1を求めた後、
b=(std1−s'1) …(4),
を計算する。そして、
s'=k・s+b …(5),
として、stdLUT[s]の要素番号値sをs'に置き換えた階調変換曲線LUT[s']を作ることができる。
同様に、h1を指定しない場合、std2を求めた後、
b=(std2−s'2) …(6),
を計算する。そして、
s'=k・s+b …(7),
として、stdLUT[s]の要素番号値sをs'に置き換えた階調変換曲線LUT[s']を作ることができる。
3-f-iv)また、上記階調変換処理とは別に、エッジを強調して細部構造を見易くするような強調処理が行われる。強調処理としては、特開2002−183726号公報、特開2002−183727号公報に記載されたピラミッドアルゴリズムによる方法がある。
ピラミッドアルゴリズムでは、例えばラプラシアンフィルタを掛けて作成した非鮮鋭画像及び、原画像との差分画像の作成を繰り返すことで、周波数帯域の異なる複数の画像を得ることができ、各周波数帯域の画像毎に変換処理を行った後に加算処理を行うことで、きめ細かな強調処理を行うことができる。
この変換処理としては、各周波数帯域を表すi番目の差分画像毎に、si'=βj・si のように、各差分画像の画素信号値siを変換して画素信号値si'を計算する方法がある。そして、このβjの組合せを変えることにより、周波数帯域毎に強調度を変えることができる。
得られた階調変換曲線、前記信号値D1およびD2、コントラスト調整係数k、エッジ強調タイプTyp、ならびに、エッジ強調度βjなどの画像処理条件は、制御手段80へ送信される。
一方、画像処理条件調整手段40にて画像処理条件の調整がされると、画像処理条件設定手段20は、その調整に対応する基準信号値の調整値Δs、コントラストの調整値Δr等を画像処理条件調整手段40より受信する。
そして、画像処理条件設定手段20では、上記パラメータD1,D2等に対し、以下の式の処理がなされる。
D1'=D1+Δs …(8),
D2'=D2+Δs …(9),
k'=k+Δr・k …(10),
として、再度(1)〜(7)式が計算され、階調変換曲線LUTが再作成される。階調変換曲線が再作成されると、当該変更後の階調変換曲線LUT及び、その作成に使用したパラメータD1'、D2'、及びk'が制御手段80へ送信される。
同様に、画像処理条件調整手段40にてエッジ強調度の調整量Δbを受信すると、このΔbが画像処理条件設定手段20へ送信される。そして、画像処理条件設定手段20は、下記式によって強調係数の修正を行い、制御手段80へ修正後の強調係数βj'を送る。
βj'=βj+Δb …(11),
さらに、周波数強調タイプ番号typが画像処理条件調整手段40にて変更されると、画像処理条件設定手段20は、当該画像処理条件調整手段40から受信した前記強調タイプ番号typに基づき、パラメータ記憶手段30から対応するβjの組を呼び出して、当該強調タイプ番号typとともに、制御手段80へ送信する。
なお、制御手段80では、被写体番号bn、初期設定されているパラメータD1,D2,k,βj,typ及び最後の画像処理条件調整後の当該パラメータD1',D2',k',βj',typ'を一時保持手段により保持する。
(4)パラメータ記憶:
パラメータ記憶を行うパラメータ記憶手段30には、前記各被写体番号bn毎に、一組の画像処理条件を記憶する。ここで、各組の画像処理条件には、少なくとも以下のパラメータが含まれる。
4-a)画像中から照射野領域を検出するためのアルゴリズムで使用するパラメータ、
4-b)照射野内に撮影されている被写体から、特定の構造を見つけるための複数種類のアルゴリズムを選択するためのパラメータ、
4-c)当該特定構造を見つけるアルゴリズムで使用するパラメータ、
4-d)当該特定構造部について、画像処理後に所定の濃度となるよう設定する基準信号値パラメータ、
である。
具体的には、関心領域内の信号値の累積ヒストグラムにおける累積度数の比率h1,h2,及びh1に対応する信号値が出力画像でとる信号値D1,h2に対応する信号値が出力画像でとる信号値D2、である。
4-e)基準となる階調変換曲線stdLUT、
具体的には、入力信号値をs[s=0,1,..,4095]としたときの出力信号値を要素値とする1次元配列stdLUT[s]、
4-f)当該画像に対するエッジの強調度を決めるパラメータ
具体的には、以下の通りである。
・強調タイプtyp、
・各周波数帯毎の強調係数β0,β1,..,βn、
である。
なお、各パラメータは、パラメータ変更手段60からの修正情報に基づいて、適宜修正される。また、これらと別に、強調タイプ毎の初期設定強調係数の組β0,β1,..,βnが記憶されている。
(5)画像処理条件調整:
画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整手段40は、画像処理が施された縮小画像を表示する、画像表示手段41と、画像の濃度、コントラスト等を修正入力する修正手段42とによって構成される(図3参照)。
まず、制御手段80より取得した縮小画像を画像表示手段41に表示する。そして同時に、基準信号値、または基準信号値から一意に求まる表示用の値を修正手段42上に表示する。この様子を図3に示す。
ユーザは、画像表示手段41上に表示された画像または修正手段42上に表示された値を見ながら、自分の好みの画像が得られるよう、濃度やコントラスト、エッジ強調度などを変更する(図5S2)。
ここで修正手段42は図3に示すような表示部とタッチパネル等とから構成されたユーザインタフェースとして構成されている。
ここで、ユーザは濃度変更ボタン421やコントラスト変更ボタン422を、押すことにより、画像の濃度やコントラストを変更することができる。
なお、濃度変更ボタン421等を『押す』という動作は、マウスやタッチペンのようなポインティングデバイスを利用して、画面上の当該部分でクリック動作をすることで実行できる。また画像処理条件調整手段40がタッチパネルを有する場合には、画面上の当該部分を指で触れることなどにより、当該動作を実現できる。
パラメータの変更は、例えば上記濃度変更ボタン421を一度押すことにより、基準となる入力信号値に対する出力画像の信号値が一定値|Δs|だけ増減させることで行う。上記濃度変更ボタン421のうち、『Up』が押されると、Δsは正の値となり、逆に『Dw』が押されるとΔsは負の値となる。
また同様に、上記コントラスト変更ボタン422を一度押すと、階調変換曲線の傾きを一定割合|Δr|だけ傾けることで行う。この際、上記コントラスト変更ボタン422のうち、『Up』が押されると、Δrは負の値となり、逆に『Dw』が押されるとΔrは正の値となる。
同様に、修正手段42上の強調度変更ボタン423を押すと、各周波数帯域毎の画像に対する強調係数βj(i=0,1,..,n)それぞれに一定値|Δb|が増減される。上記強調度変更ボタン423のうち、『Up』が押されると、Δbは正の値となり、逆に『Down』が押されるとΔbは負の値となる。
このようにして、パラメータの調整が行われる度に、パラメータの増減値Δs、Δr、Δbは、画像処理条件調整手段40から、パラメータ修正量として、画像処理条件設定手段20へ送信される。
さらに、修正手段42上の強調タイプ変更ボタン424を押すと、各βjのバランスを変更することができる。このβjのバランスは、たとえば、図4のように、type1、type2、type3のように、強調する周波数帯域が異なる複数のタイプが予め準備され、その中からタイプを選択することで行う。
ここでは、強調タイプ変更ボタン424が一度押される度に、type1→type2→type3→type1のように、強調タイプが順次切り替わる構成になっていることが、操作性の点で望ましい。
具体的には、強調タイプ変更ボタン424が押される度に、各タイプと1対1に対応する強調タイプ番号typ(本実施例では、type1=1, type2=2, type3=3とする)が画像処理条件設定手段20へ送信される。
そして、前述したように、画像処理条件設定手段20では、階調変換曲線LUTを再作成したり、強調係数の再計算を行い、当該再計算後の階調変換曲線等を制御手段80へ送信する(図5S3)。
その後、再作成された階調変換曲線に基づいて画像処理が行われた表示用縮小画像を再び画像処理条件調整手段40で受信すると、当該再処理された表示用縮小画像が画像表示手段41上に表示され、ユーザはパラメータの変更結果を確認することができるようになる。なお、最後に、ユーザによるパラメータの調整が終了した時点では、ユーザが終了ボタン43を押すことにより、終了通知が制御手段80へ通知される。
(6)パラメータ調整量記憶:
パラメータ調整量の記憶を行うパラメータ調整量記憶手段50では、上記画像処理条件調整手段40でユーザが加えたパラメータ調整量の総量を、放射線画像入力手段10で得た画像データ毎に保存する(図5S5)。
また、以上のパラメータ調整量の総量の保存と合わせて、前回パラメータ変更手段60にてパラメータ変更が実行されてから、当該被写体番号bnに対応する画像処理が行われた回数num1も保存する。さらに、以上のパラメータ調整量の総量とnum1との保存に合わせて、前回パラメータ修正許可判定手段70にて修正許可判定が実行されてから、当該被写体番号bnに対応する画像処理が行われた回数num2も保存する。
また、前回パラメータ変更手段60が実行されてから、当該被写体番号bnに対応する画像処理が行われた回数num1及び前回パラメータ修正許可判定手段70が実行されてから、当該被写体番号bnに対応する画像処理が行われた回数num2も一緒に記憶する。
さらに、パラメータの調整を許可するか、不許可とするかを判別するパラメータ修正許可判定フラグとして、doLearningが記憶される。
doLearningの初期値は‘0’であり、この場合、パラメータの調整が可能となる。一方、doLearningの値が‘1'のときには、パラメータの調整は行われず、一定のパラメータが保持される。
画像処理条件調整手段40での調整が終了すると、制御手段80より、被写体番号bn、初期設定されているパラメータD1,D2,k,βj,typ及び画像処理条件調整後の当該パラメータD1',D2',k',βj',typ'が、パラメータ調整量記憶許可判定手段90を介してパラメータ調整量記憶手段50へ送られる。
そしてパラメータ調整量記憶手段50では、各パラメータの調整総量ΔD1,ΔD2,Δk,Δβ,Tが以下のように求められる。
ΔD1=D1'−D1 …(12),
ΔD2=D2'−D2 …(13),
Δk=k'/k …(14),
Δβ=β0'/β0 …(15),
T=typ'[typ'=|1(type1),2(type2),3(type3)] …(16),
ここで調整量は、被写体番号bnで特定されるパラメータセット毎に分類される。例えば記憶される調整量はC[bn]=[Cbn1,Cbn2,...,Cbn2t]として表される。なお、各Cbni(i=1,2,..,2t)は、(i−1)回前のパラメータ調整量の組を表し、以下のように表される。
Cbni=(ΔD1i, ΔD2i, Δki, Δβ, T)、
また、これらパラメータの調整量を求めるとともに、前回パラメータ変更手段60が呼び出されてから、当該被写体番号bnに対応する画像処理が行われた回数num1について、
num1=num1+1、
のように1増加させる(図5S7)。
同様に、前回パラメータ修正許可判定手段70が呼び出されてから、当該被写体番号bnに対応する画像処理が行われた回数num2についても、
num2=num2+1、
のように1増加させる。
ここで、あるパラメータセットについて、所定回数の閾値をThdn1とした場合(本実施形態においては、当該所定回数の閾値Thdn1を10とする)、num1>Thdn1、かつ、dolearning=0のとき、パラメータ変更手段60へC[bn]およびパラメータD1,D2,k,βj,typが送信され、パラメータの調整が開始される(図5S6、S8〜)。
なお、各回のパラメータ調整量Cbniが所定数MaxNum以上記憶された場合、パラメータ調整量記憶手段50では所定数MaxNumだけ各回のパラメータ調整量Cbniを保存し、これを超えた場合は、古い方から削除される。
なお、dolearning=1の場合、パラメータ変更手段60は呼び出されず、ただ、num1=0と入力される(図5S9)。
また、あるパラメータセットについて、所定回数の閾値をThdn2とした場合(本実施形態においては、当該所定回数の閾値Thdn2を20とする)、num2>Thdn2のとき、パラメータ修正許可判定手段70へC[bn]およびパラメータD1,D2,k,βj,typ,dolearningが送信され、パラメータ変更を継続するか停止するか、既に停止している場合には再開するか停止を継続するか、の判定(パラメータ修正許可判定)が開始される(図5S13、S15〜)。
また、以上の具体例では、パラメータ調整を開始させる(学習機能を働かせる)画像処理回数のThdn1の閾値を10、修正許可判定を行わせる画像処理回数の閾値Thdn2を20とするものを示したが、
Thdn2>Thdn1、
の条件を満たせば、修正許可判定の周期内に学習機能が働くため望ましい。また、停止の閾値と再開の閾値を設定することで、停止と再開とを不用意に繰り返すことがなくなり、自動的にかつ安定した状態を維持しつつ最適化することが可能になる。
また、以上の場合において、パラメータ調整量から計算された調整後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値との比Rpを求め、該比Rpが、1−Thd3<Rp<1+Thd3の場合を所定の条件を満たしたとして、パラメータの変更を停止させるようにしてもよい。この結果、放射線画像に対する画像処理条件をユーザによる調整結果を利用することにより自動的に変更する際に、調整前後の比が所定の範囲になるように収束した場合には変更を停止させることで、自動的にかつ安定した状態で最適化することが可能になる。なお、この場合、差ではなく比によって判定しているため、パラメータの絶対値の変動が大きい場合であっても適切な判定が可能になる。
また、以上の場合において所定の条件を満たしたとして、パラメータの変更を停止させた後、さらに、パラメータ調整量から計算された調整後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値との比Rpを求め、該比Rpが、1−Thd4>Rp,または、1+Thd4<Rp,のいずれかの場合に、前記所定の条件の解除としてパラメータの変更を再開させるようにしてもよい。この結果、放射線画像に対する画像処理条件をユーザによる調整結果を利用することにより自動的に変更する際に、調整が収束した場合には変更を一時停止させているが、調整前後の差が所定量を超えるようになった場合には設定されている状態とユーザが望む状態とに乖離が生じているので変更を自動的に再開させることで、自動的にかつ安定した状態を維持しつつ最適化することが可能になる。なお、この場合、差ではなく比によって判定しているため、パラメータの絶対値の変動が大きい場合であっても適切な判定が可能になる。
なお、パラメータ変更について自動停止と自動再開とを行う場合に、再開のための閾値Thd4を停止のための閾値Thd3より大きく設定することが望ましい。この結果、停止の閾値と再開の閾値を設定することで、停止と再開とを不用意に繰り返すことがなくなり、自動的にかつ安定した状態を維持しつつ最適化することが可能になる。なお、この場合、差ではなく比によって判定しているため、パラメータの絶対値の変動が大きい場合であっても適切な判定が可能になる。
また、パラメータ変更手段60の呼び出しは、前回のパラメータ変更後、Cbniが1回更新されるごとに行ってもよいし、n回(ただしn≦t)更新される毎に行ってもよい。ここで、更新の回数が多ければ、迅速にパラメータの最適化が進むようになる。
なお、上述したパラメータの調整開始に関する閾値Thdn1を、変更する手段を別途設けることが望ましい。例えば、本実施形態にかかる画像処理装置をメンテナンスするための特別のモードで上述した画像の調整を行う場合は、Thdn1=1と設定すれば、1画像に対して画像処理条件の調整が行われる度に、画像処理パラメータの修正が行われるので、経験を積んだ放射線技師などが操作する場合には、早期に最適な画像処理パラメータへ修正することが可能となる。
ここで画像処理装置をメンテナンスするための特別のモードを設定するためには、通常のモードか、特別のモードかを判別するモード判別フラグを制御手段中に準備しておき、当該画像処理装置の起動時に、ログイン操作を行わせ、その操作時に所定のパスワードを入力することにより、上述したモード判別フラグを特別のモードであることを示す値とすることにより実現できる。
(7)パラメータ変更:
パラメータ変更手段60は、パラメータ調整量C[bn]を受け取ると、当該パラメータセットについて、パラメータの最適化を行うため、調整を行う。
具体的には、Cbni(i=1,2,..,t)の各要素毎に平均値ΔD1av,ΔD2av,Δkav,Δβavを計算する。
ここで各要素の値で、最も絶対値の大きいものは、上記平均値の計算から除外する。これは、階調変換曲線の作成の際に、例えば照射野認識処理や関心領域設定処理で誤認識が発生することなどにより、本来予定されているのと異なる階調変換曲線を作成してしまうおそれがあり、このような誤った階調変換曲線を元に調整されたパラメータの悪影響を排除するためである。一方、Cbniの要素Tより、最頻値Tmodを求める。
次に、各平均値ΔD1av, ΔD2av ,Δkavから、パラメータの修正量を算出する。基準信号値std1,std2の一方しか指定されない場合(h1,h2の一方のみ指定されている場合)、指定されている方の出力信号値D1またはD2について、
D1”=ηΔD1av+D1 …(17),
もしくは
D2”=ηΔD2av+D2 …(18),
が計算され、求められたD1”、D2”が新たなパラメータとなる。ここで、ηは、学習係数であり、学習の早さを決めるものである。ηの値は、0〜1のいずれかであり、数値が大きいほど早くパラメータが変更される。また、η=0のときは、学習が行われない。
同様に、コントラストの修正量Δkavから、コントラスト調整パラメータkが以下のように変更される。
k”=ηΔkav ・ k …(19),
基準信号値std1,std2が両方指定される場合は、上記(17)(18)式を両方計算し、D1,D2双方とも変更する。
次に、強調タイプのうち、最も使用されたものを特定するため、強調タイプの最頻値Tmodの値を調べる。Tmodが従前に設定された強調タイプtypと等しい場合、新たな各強調係数βj”は、以下のように求められる。
βj”=ηΔβav+βj …(20),
一方Tmod≠typの場合、まずTmodの値に対応する強調係数βjのセットがパラメータ記憶手段30から呼び出される。その後、呼び出された各βjに対して上記(20)式が計算される。
さらに、パラメータ調整量C[bn]に記憶されている各調整量について、変更後のパラメータを基準とした調整量に修正する。具体的には以下の通りである。
ΔD1i'=ΔD1i−ηΔD1av …(22),
ΔD2i'=ΔD2i−ηΔD2av …(23),
Δki'=Δki/ηΔkav …(24),
Δβji'=Δβji−ηΔβav 、(但し、Tmod=typのとき),
Δβji'=0、(但し、Tmod ≠ typのとき) …(25),
Ti'=Ti …(26),
ここで、変更後のパラメータセットは、パラメータ変更手段60からパラメータ記憶手段30へ送られ、以後変更後のパラメータセットにより、画像処理条件が決定されることとなる(図5S10,S11)。
そして、最後に、パラメータ変更手段60は、パラメータ調整量記憶手段50にて記憶されている、前回のパラメータ調整からの当該画像処理条件の呼び出し回数num1について、
num1=0、
と修正する(図5S12)。
(8)パラメータ修正許可判定:
パラメータ修正許可判定手段70では、パラメータ変更手段60と同様にして、(17)〜(20)式に従って、画像処理条件変更後のパラメータ値D1'、D2'、k'等を算出する。
(8-1)パラメータ変更不許可:
そして、これら画像処理条件変更後のパラメータ値と、画像処理条件調整前のパラメータ値とを比較し、全ての調整対象パラメータについて、各閾値ThdCrrctD、ThdCrrctK、ThdCrrctB、を定めて、下記条件を満たす場合、前記パラメータ修正許可判定フラグdolearningを1に変更する(図5S15,16)。すなわち、変更不許可とする。
|D1'−D1|<ThdCrrectD、
|D2'−D2|<ThdCrrectD、
|k'−k|<ThdCrrectK、
|βj'−βj|<ThdCrrectB、
このようにすることで、ユーザによるパラメータ調整の結果から算出したパラメータが、元のパラメータと一定の差異しかないような場合に、自動的にパラメータ変更動作を収束させることができる。一旦収束すれば、その後の撮影においては、ユーザによって最適なパラメータを用いて画像処理を施すことが可能である。
(8-2)パラメータ変更許可:
一方、これら画像処理条件変更後のパラメータ値と、画像処理条件調整前のパラメータ値とを比較し、各閾値ThdUnCrrctD、ThdUnCrrctK、ThdUnCrrctBを定めて、いずれか一つでも下記条件を満たす場合、前記パラメータ修正許可判定フラグdolearningを0に変更する(図5S15,S17)。すなわち、変更許可=変更再開とする。
|D1'−D1|>ThdUnCrrectD、
|D2'−D2|>ThdUnCrrectD、
|k'−k|>ThdUnCrrectK、
|βj'−βj|>ThdUnCrrectB、
このようにすることで、パラメータ変更動作が一旦収束しているとしても、ユーザによるパラメータ調整量が大きくなった場合に、再度パラメータ変更を行うように自動的に判別することによって、ユーザにとって最適なパラメータに変更していくことが可能である。
(8-3)パラメータ修正許可判定時の各種条件:
パラメータ修正許可判定では、以上の各閾値ThdCrrctD、ThdCrrctK、ThdCrrctB、ThdUnCrrctD、ThdUnCrrctK、ThdUnCrrctB、について、以下の条件を満たすことが望ましい。
ThdCrrctD<ThdUnCrrctD、
ThdCrrctK<ThdUnCrrctK、
ThdCrrctB<ThdUnCrrctB、
以上の不許可のための閾値と許可(変更再開)のための閾値とを上記条件とすることで、パラメータ変更の停止・再開を頻繁に繰り返すことによる不安定さを解消することができ、安定性を高めることが可能になる。
なお、本件出願の発明者が本実施形態について具体的な実験を行ったところ以下の値の範囲で望ましい結果が得られた。
ThdCrrctD=0.03〜0.1、
ThdCrrctK=0.1〜0.3、
ThdCrrctB=0.05〜0.1、
ThdUnCrrctD=0.1〜0.2、
ThdUnCrrctK=0.3〜0.6、
ThdUnCrrctB=0.1〜0.2、
なお、この値は発明者が実験を行った条件で望ましい結果が得られた具体例であり、この値に限定されるものではない。
(9)パラメータ調整量記憶許可判定:
パラメータ調整量記憶許可判定手段90では、制御手段80より受信したパラメータ一式をパラメータ調整量記憶手段50へ送信するか否かを、記憶許可判定フラグpermitfの値により判定する(図5S4)。この記憶許可判定を行う実施形態の具体例としては、以下のものがある。
(9-1)パラメータ調整量記憶許可判定の具体例:
特定のユーザによる画像調整の結果だけをパラメータ修正に反映させたい場合、パラメータ調整量記憶許可判定手段90では、ユーザのID番号に対応した記憶許可判定フラグpermitfを保持しておく。なお、ユーザID番号に対応した記憶許可判定フラグpermitfの値は、以下のような周知の手段により、取得できる。
まず、本実施形態にかかる画像処理装置の使用をできるユーザを予め登録したユーザに限定するとともに、各ユーザ毎にユニークなID番号を設定する。そのユーザ登録時において、パラメータの修正を行うか否かの情報を、ユーザインタフェースを通じて、ユーザに選択させる。
例えば、『パラメータの修正を認める』というチェックボックスをユーザインタフェース上に準備し、チェックがなされた場合は、パラメータ修正を許可するという意味で‘1'の値を、そうでない場合はパラメータ修正を許可しないという意味で‘0’の値をユーザID番号に関連付けて記憶しておく。
そして、当該画像処理装置の使用を開始する際、『ログイン』操作のように、ユーザID番号をユーザインタフェースから当該画像処理装置に入力することにより、使用開始の許可を与える操作をユーザに行わせる。その操作によって入力されたID番号と、ユーザ情報記録手段に記憶されている全てのユーザID番号とを照合し、一致するユーザID番号が存在する場合は、上記ユーザ情報記録手段から、当該ユーザID番号に対応する記憶許可判定フラグの値を読み込む。
そして、当該操作に伴い、制御手段80を介して、パラメータ調整量記憶許可判定手段90に、記憶許可判定フラグの値が送信される。そして、パラメータ調整量記憶許可判定手段90では、当該記憶許可判定フラグの値をフラグ保持メモリ91(図示せず)に保管する。
制御手段80より、パラメータ一式を受信すると、パラメータ調整量記憶許可判定手段90では、一時記憶メモリ92(図示せず)などに当該パラメータ一式を保持する。その後、フラグ保持メモリ91から記憶許可判定フラグpermitfを読み出し、値を参照する。
ここで、permitfの値が‘1'の場合は、パラメータ調整量記憶許可判定手段90は、制御手段80から受け取った上記パラメータ一式を、パラメータ調整量記憶手段50へ送信する。
一方、permitfの値が‘0’の場合は、パラメータ調整量記憶許可判定手段90は、制御手段80から受け取った上記一時記憶メモリ92に保持されたパラメータ一式を消去する。
このような構成とすることで、熟練した放射線技師のように、より有益な情報を与えるユーザのみを対象としてパラメータの修正を行わせることが可能となり、診断に適した画像を得るためのパラメータへ、少ない学習回数で到達することが可能となる。
(9-2)パラメータ調整量記憶許可判定の具体例:
パラメータ調整量記憶許可判定手段90において、ユーザの使用開始操作後、記憶許可判定フラグの値をフラグ保持メモリ91に保存するまでは、以上の具体例と同一の構成となる。
一方、制御手段80より、パラメータ一式を受信すると、パラメータ調整量記憶許可判定手段90では、フラグ保持メモリ91から読み出した記憶許可判定フラグpermitfについて、当該パラメータ一式に追加してパラメータ調整量記憶手段50へ送信する。
この場合、パラメータ調整量記憶手段50では、当該パラメータ一式に加えて、その都度記憶許可判定フラグの値も記憶する。
また、パラメータ調整量記憶手段50では、前回パラメータ変更手段60が実行されてから、当該被写体番号bnに対応する画像処理が行われた回数num1及び前回パラメータ修正許可判定手段70が実行されてから、当該被写体番号bnに対応する画像処理が行われた回数num2については、それぞれパラメータ調整量記憶許可判定手段90にて追加された記憶許可判定フラグpermitfの値が‘1'の場合だけ、それぞれ更新し、そうでない場合は直前の値を維持する。
パラメータ変更手段60、パラメータ修正許可判定手段70では、上記パラメータ一式とともに記憶されている記憶許可判定フラグpermitfの値が‘1'の場合だけ、当該パラメータを計算に使用し、permitfの値が‘0’の場合は、当該パラメータの値を無視することにする。
このような構成とすることで、パラメータ調整量記憶手段50に記憶されたパラメータ一式を、例えばファイルの形として別途取得することにより、パラメータの修正が行われた否かに関わらず追跡調査することができ、装置のメンテナンス上有用な情報を得ることができる。
(9-3)パラメータ調整量記憶許可判定の具体例:
上述のような画像処理装置が複数ネットワークに接続されているシステムにおいて、画像処理のパラメータを共有して使用する場合、特定の画像処理装置でのみパラメータ修正を行う。パラメータの修正が行われると、共有されている画像処理パラメータ保持手段(以上の実施形態のパラメータ記憶手段30に相当)へ修正済みのパラメータを送信し、パラメータの更新がなされる。
なお、パラメータの共有を行うシステムは、特開2002−279395号公報に記載されたもの等がある。パラメータ修正の手順は、以下の通りである。
(9-3i)パラメータの学習を行う画像処理装置では、上述したように、パラメータ調整量を記憶しておくとともに、所定の手順に従って修正パラメータを計算する。
(9-3ii)修正パラメータが求まると、パラメータの学習を行う画像処理装置から、画像処理パラメータ保持手段へパラメータ修正要求を出す。
(9-3iii)パラメータ修正要求を受けた画像処理パラメータ保持手段では、一時記憶手段に修正前の画像処理パラメータを複写する。
(9-3iv)一時記憶手段への複写が完了し、ネットワークに接続された他の画像処理装置からのアクセスが途絶えると、上記パラメータ修正要求を出した画像処理装置へ、パラメータ修正許可を与える。
(9-3v)パラメータ修正許可を受けた画像処理装置は、修正後のパラメータを画像処理パラメータ保持手段へ送信する。
(9-vi)画像処理パラメータ保持手段では、保持している画像処理パラメータを上記修正後のパラメータで置換する。
(9-vii)置換が正常に終了すると、上述した一時記憶手段に保存されている画像処理パラメータを消去し、パラメータの更新が完了する。このとき、置換が正常に終了したか否かは、画像処理パラメータ保持手段が受信した、修正後の画像処理パラメータのデータサイズが所定値か否かで判断できる。また、パラメータの置換が不正と判断された場合は、一時記憶手段に保存されている修正前の画像処理パラメータを元のメモリに複写することで画像処理パラメータを元に戻す。
(9-viii)画像処理パラメータの更新が正常に終了すると、ネットワーク上に接続された各画像処理装置に対し、パラメータ更新通知を送信する。
(9-ix)各画像処理装置は、画像処理パラメータ保持手段から、更新された画像処理パラメータを取得する。
なお、画像処理パラメータ保持手段への、上述した修正要求は、所定のタイミングに限定することも可能である。例えば、画像処理パラメータの学習を行った画像処理装置の起動時、終了時の手順中で行ったり、ユーザが指定した時間に行うようにすることも可能である。
この場合、画像処理パラメータの学習が行われると、パラメータ修正要求を一時的にパラメータ修正要求保持手段に保存しておき、所定のタイミングにてパラメータ修正要求保持手段を参照し、パラメータ修正要求が存在すれば画像処理パラメータ保持手段へパラメータ修正要求を送信するということで実現できる。
このような形態とすることで、特定の画像処理装置を、熟練した放射線技師が使用することにより、当該技師による使用の結果、修正されたパラメータを他の装置に反映させることができ、システム全体の画像処理パラメータについて、診断に最適な画像を得るためのパラメータへ、少ない学習回数で到達することが可能となる。
〈本発明の実施形態の処理例とそれによる効果〉
ユーザが調整した調整量あるいは調整値によってパラメータが徐々に変更されていくため、記憶されているパラメータがユーザが望んでいる画像処理の状態に近づいていくことになり、ユーザが手動で画像処理条件の事前調整を行うことなく、最適な画像処理条件を決定でき、自動的に最適化することが可能になる。
また、放射線画像に対する画像処理条件をユーザによる調整結果を利用することにより自動的に変更する際に、調整前後の差が所定量未満になるように収束した場合には変更を停止させることで、自動的にかつ安定した状態で最適化することが可能になる。また、放射線画像に対する画像処理条件をユーザによる調整結果を利用することにより自動的に変更していき、かつ、調整が所定の条件で収束した場合には変更を停止させることで、自動的にかつ安定した状態で最適化することが可能になる。そして、放射線画像に対する画像処理条件をユーザによる調整結果を利用することにより自動的に変更する際に、調整が収束した場合には変更を一時停止させているが、調整前後の差が所定量を超えるようになった場合には設定されている状態とユーザが望む状態とに乖離が生じているので変更を自動的に再開させることで、自動的にかつ安定した状態を維持しつつ最適化することが可能になる。さらに、停止の閾値と再開の閾値を設定することで、停止と再開とを不用意に繰り返すことがなくなり、自動的にかつ安定した状態を維持しつつ最適化することが可能になる。
また、以上のパラメータの調整量について、パラメータ調整量記憶をするか否かを判定するようにしている。すなわち、パラメータの学習に使用するデータを制限する手段を設けることにより、本来学習に用いるべきでないデータを学習から除外できるので、効率よくパラメータの学習を行うことができる。この結果、自動的に最適化する際、画像調整結果を反映する対象を特定することにより、複数の画像処理装置や複数のユーザが使用する場合でも簡便かつ安定的に画像処理条件の調整が行われるようになる。
〈その他の実施形態(1)〉
以上の実施形態の説明では、パラメータ調整量を用いて各種の処理を行うようにしていたが、パラメータ調整量の代わりに、調整後のパラメータ(修正パラメータ)を記憶し、上記処理と同等の処理を行うようにしても、同様の効果を得ることができる。
〈その他の実施形態(2)〉
本発明においては、画像処理のパラメータを自動的に最適化する装置について説明してきたが、場合によっては、画像処理のパラメータを初期値に戻したい場合も考えられる。そのため、画像処理パラメータを初期値へ戻す手段を設けておくことが望ましい。
かかる手段としては、周知の手段により実現できる。例えば、予め画像処理パラメータの初期値をパラメータ記憶手段30中に保存しておき、ユーザインタフェースにパラメータ初期化指示手段を設け、当該手段によって初期化指示がなされた場合に、パラメータ記憶手段30に保存されている画像処理パラメータの初期値で、画像処理パラメータを置換することにより、実現できる。
〈その他の実施形態(3)〉
以上の実施形態において、パラメータ調整量記憶許可判定手段90とパラメータ修正許可判定手段70とを設けない構成であっても、ユーザが調整した調整量によってパラメータが徐々に変更されていく。このため、記憶されているパラメータがユーザが望んでいる画像処理の状態に近づいていくことになり、ユーザが手動で画像処理条件の事前調整を行うことなく、最適な画像処理条件を決定できる効果が得られ、上述した第1の課題を解決することができる。
なお、パラメータ修正許可判定手段70を設けることで、自動的なパラメータ値の変更が停止・再開可能になるため、安定した動作が望めるようになり、第2の課題を解決することができるようになる。
さらに、パラメータ修正許可判定手段70とパラメータ調整量記憶許可判定手段90とを設けることで、自動的なパラメータ値の変更が停止・再開可能になり、さらに許可された場合に学習機能が働くため、特定の画像処理装置を、熟練した放射線技師が使用することにより、当該技師による使用の結果、修正されたパラメータを他の装置に反映させることができ、システム全体の画像処理パラメータについて、診断に最適な画像を得るためのパラメータへ、少ない学習回数で到達することが可能となり、第3の課題をも解決することができるようになる。
本発明の一実施形態の全体構成あるいは全体処理の流れを示す説明図である。 本発明の実施形態における被写体情報選択の様子を示す概要図である。 本発明の実施形態における画像処理条件調整の様子を示す概要図である。 本発明の実施形態における各強調タイプ毎の強調係数の様子を示す概要図である。 本発明の実施形態における動作例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 放射線画像入力手段
20 画像処理条件設定手段
30 パラメータ記憶手段
40 画像処理条件調整手段
50 パラメータ調整量記憶手段
60 パラメータ変更手段
70 パラメータ修正許可判定手段
80 制御手段(画像処理手段を含む)
90 パラメータ調整量記憶許可判定手段

Claims (49)

  1. 被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し、診断に適した画像を得るための画像処理方法であって、
    1以上のパラメータを含む予め設定された画像処理条件で、前記放射線画像の画像処理を行う画像処理ステップと、
    前記画像処理ステップによって処理が施された処理済み画像に対し、さらに画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整ステップと、
    前記画像処理条件調整ステップで調整された前記画像処理条件に含まれるパラメータの調整量を記憶するパラメータ調整量記憶ステップと、
    前記記憶されたパラメータの調整量に基づいて、前記パラメータ記憶ステップに記憶されている前記画像処理条件に応じたパラメータを変更するパラメータ変更ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 複数の画像処理条件を有するとともに適切な画像処理条件を前記画像処理ステップに供給する画像処理条件設定ステップを更に有し、
    前記パラメータ調整量記憶ステップは、複数の各画像処理条件毎にパラメータの調整量を記憶するとともに、
    前記パラメータ変更ステップは、前記パラメータ調整量に基づいて、各画像処理条件毎にパラメータの変更を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 前記パラメータ調整量記憶ステップは、前記画像処理条件調整ステップで調整された前記画像処理条件毎のパラメータ調整量に関して、該画像処理条件毎に複数回の画像処理についてのパラメータ調整量を記憶し、
    前記パラメータ変更ステップは、前記記憶されたパラメータ調整量のうち、調整量の絶対値が大きい所定回分の調整量を除外してパラメータの変更を行う、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像処理方法。
  4. 前記パラメータ変更ステップは、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶ステップで記憶された複数回のパラメータ調整量の平均値が減少するようにパラメータを変更する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像処理方法。
  5. 所定の条件を満たす場合に、前記パラメータ変更ステップにおけるパラメータの変更を停止するパラメータ修正許可判定ステップをさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  6. 前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記パラメータ調整量記憶ステップに記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd1未満の場合はパラメータの変更を停止する、
    ことを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。
  7. 前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記パラメータ調整量記憶ステップに記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd2以上の場合はパラメータの変更を再開する、
    ことを特徴とする請求項5または請求項6のいずれかに記載の画像処理方法。
  8. 前記パラメータ修正許可判定ステップにおいて、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd1と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd2との間に、
    Thd2>Thd1、
    となる関係が成立する、
    ことを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
  9. 前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記パラメータ調整量記憶ステップに記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd3について
    1−Thd3<Rp<1+Thd3、
    の条件を満たす場合はパラメータの変更を停止する、
    ことを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。
  10. 前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記パラメータ調整量記憶ステップに記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd4について
    1−Thd4>Rp、または1+Thd4<Rp、
    の条件を満たす場合はパラメータの変更を再開する、
    ことを特徴とする請求項5または請求項9のいずれかに記載の画像処理方法。
  11. 前記パラメータ修正許可判定ステップにおいて、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd3と、
    パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd4との間に、
    Thd4>Thd3、
    となる関係が成立する、
    ことを特徴とする請求項10記載の画像処理方法。
  12. 前記パラメータの調整量について、前記パラメータ調整量記憶ステップに記憶するか否かを判定するパラメータ調整量記憶許可判定ステップをさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の画像処理方法。
  13. 被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し、診断に適した画像を得るための画像処理方法であって、
    1以上のパラメータを含む予め設定された画像処理条件で、前記放射線画像の画像処理を行う画像処理ステップと、
    前記画像処理ステップによって処理が施された処理済み画像に対し、さらに画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整ステップと、
    前記画像処理条件調整ステップで調整された前記画像処理条件に含まれるパラメータの調整後のパラメータの値を記憶する修正パラメータ記憶ステップと、
    前記調整後のパラメータに基づいて、前記パラメータ記憶ステップに記憶されている前記画像処理条件に応じたパラメータを変更するパラメータ変更ステップとを有する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  14. 前記パラメータ変更ステップは、離散的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶ステップで記憶された複数回の調整後のパラメータ値の最頻値で前記変更するパラメータを決定する、
    ことを特徴とする請求項13記載の画像処理方法。
  15. 前記パラメータ変更ステップは、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶ステップで記憶された複数回のパラメータ調整後のパラメータの平均値と当該パラメータの値との差が減少するようにパラメータを変更する、
    ことを特徴とする請求項13記載の画像処理方法。
  16. 前記パラメータ変更ステップは、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶ステップで記憶された複数回のパラメータ調整量の平均値が減少するようにパラメータを変更する、
    ことを特徴とする請求項13または請求項14のいずれかに記載の画像処理方法。
  17. 所定の条件を満たす場合に、パラメータの変更を停止するパラメータ修正許可判定ステップをさらに有する、
    ことを特徴とする請求項13記載の画像処理方法。
  18. 前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記修正パラメータ記憶ステップに記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd1未満の場合はパラメータの変更を停止する、
    ことを特徴とする請求項17記載の画像処理方法。
  19. 前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記修正パラメータ記憶ステップに記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd2以上の場合はパラメータの変更を再開する、
    ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像処理方法。
  20. 前記パラメータ修正許可判定ステップにおいて、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd1と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd2との間に、
    Thd2>Thd1、
    となる関係が成立する、
    ことを特徴とする請求項19記載の画像処理方法。
  21. 前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記修正パラメータ記憶ステップに記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd3について、
    1−Thd3<Rp<1+Thd3、
    の条件を満たす場合はパラメータの変更を停止する、
    ことを特徴とする請求項17記載の画像処理方法。
  22. 前記パラメータ修正許可判定ステップは、前記修正パラメータ記憶ステップに記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd4について
    1−Thd4>Rp、または1+Thd4<Rp、
    の条件を満たす場合はパラメータの変更を再開する、
    ことを特徴とする請求項17または請求項21のいずれかに記載の画像処理方法。
  23. 前記パラメータ修正許可判定ステップにおいて、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd3と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd4との間に、
    Thd4>Thd3、
    となる関係が成立する、
    ことを特徴とする請求項22に記載の画像処理方法。
  24. 前記調整後のパラメータについて、前記修正パラメータ記憶ステップに記憶するか否かを判定する修正パラメータ記憶許可判定ステップをさらに有する、
    ことを特徴とする請求項13乃至請求項22のいずれかに記載の画像処理方法。
  25. 被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し、診断に適した画像を得るための画像処理装置であって、
    1以上のパラメータを含む予め設定された画像処理条件で、前記放射線画像の画像処理を行う画像処理手段と、
    前記画像処理手段によって処理が施された処理済み画像に対し、さらに画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整手段と、
    前記画像処理条件調整手段で調整された前記画像処理条件に含まれるパラメータの調整量を記憶するパラメータ調整量記憶手段と、
    前記記憶されたパラメータの調整量に基づいて、前記パラメータ記憶手段に記憶されている前記画像処理条件に応じたパラメータを変更するパラメータ変更手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  26. 複数の画像処理条件を有するとともに適切な画像処理条件を前記画像処理手段に供給する画像処理条件設定手段を更に有し、
    前記パラメータ調整量記憶手段は、複数の各画像処理条件毎にパラメータの調整量を記憶するとともに、
    前記パラメータ変更手段は、前記パラメータ調整量に基づいて、各画像処理条件毎にパラメータの変更を行う、
    ことを特徴とする請求項25記載の画像処理装置。
  27. 前記パラメータ調整量記憶手段は、前記画像処理条件調整手段で調整された前記画像処理条件毎のパラメータ調整量に関して、該画像処理条件毎に複数回の画像処理についてのパラメータ調整量を記憶し、
    前記パラメータ変更手段は、前記記憶されたパラメータ調整量のうち、調整量の絶対値が大きい所定回分の調整量を除外してパラメータの変更を行う、
    ことを特徴とする請求項25または請求項26のいずれかに記載の画像処理装置。
  28. 前記パラメータ変更手段は、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶手段で記憶された複数回のパラメータ調整量の平均値が減少するようにパラメータを変更する、
    ことを特徴とする請求項25または請求項26のいずれかに記載の画像処理装置。
  29. 所定の条件を満たす場合に、前記パラメータ変更手段におけるパラメータの変更を停止するパラメータ修正許可判定手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項25記載の画像処理装置。
  30. 前記パラメータ修正許可判定手段は、前記パラメータ調整量記憶手段に記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd1未満の場合はパラメータの変更を停止する、
    ことを特徴とする請求項29記載の画像処理装置。
  31. 前記パラメータ修正許可判定手段は、前記パラメータ調整量記憶手段に記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd2以上の場合はパラメータの変更を再開する、
    ことを特徴とする請求項29または請求項30のいずれかに記載の画像処理装置。
  32. 前記パラメータ修正許可判定手段において、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd1と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd2との間に、
    Thd2>Thd1、
    となる関係が成立する、
    ことを特徴とする請求項31記載の画像処理装置。
  33. 前記パラメータ修正許可判定手段は、前記パラメータ調整量記憶手段に記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd3について、
    1−Thd3<Rp<1+Thd3、
    の条件を満たす場合はパラメータの変更を停止する、
    ことを特徴とする請求項29記載の画像処理装置。
  34. 前記パラメータ修正許可判定手段は、前記パラメータ調整量記憶手段に記憶されたパラメータ調整量から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd4について、
    1−Thd4>Rp、または1+Thd4<Rp、
    の条件を満たす場合はパラメータの変更を再開する、
    ことを特徴とする請求項29または請求項33のいずれかに記載の画像処理装置。
  35. 前記パラメータ修正許可判定手段において、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd3と、
    パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd4との間に、
    Thd4>Thd3、
    となる関係が成立する、
    ことを特徴とする請求項34記載の画像処理装置。
  36. 前記パラメータの調整量について、前記パラメータ調整量記憶手段に記憶するか否かを判定するパラメータ調整量記憶許可判定手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項25乃至請求項35のいずれかに記載の画像処理装置。
  37. 被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対し、診断に適した画像を得るための画像処理装置であって、
    1以上のパラメータを含む予め設定された画像処理条件で、前記放射線画像の画像処理を行う画像処理手段と、
    前記画像処理手段によって処理が施された処理済み画像に対し、さらに画像処理条件の調整を行う画像処理条件調整手段と、
    前記画像処理条件調整手段で調整された前記画像処理条件に含まれるパラメータの調整後のパラメータの値を記憶する修正パラメータ記憶手段と、
    前記調整後のパラメータに基づいて、前記パラメータ記憶手段に記憶されている前記画像処理条件に応じたパラメータを変更するパラメータ変更手段とを有する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  38. 前記パラメータ変更手段は、離散的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶手段で記憶された複数回の調整後のパラメータ値の最頻値で前記変更するパラメータを決定する、
    ことを特徴とする請求項37記載の画像処理装置。
  39. 前記パラメータ変更手段は、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶手段で記憶された複数回のパラメータ調整後のパラメータの平均値と当該パラメータの値との差が減少するようにパラメータを変更する、
    ことを特徴とする請求項37記載の画像処理装置。
  40. 前記パラメータ変更手段は、連続的な値を有するパラメータについては、前記パラメータ記憶手段で記憶された複数回のパラメータ調整量の平均値が減少するようにパラメータを変更する、
    ことを特徴とする請求項37または請求項38のいずれかに記載の画像処理装置。
  41. 所定の条件を満たす場合に、パラメータの変更を停止するパラメータ修正許可判定手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項37記載の画像処理装置。
  42. 前記パラメータ修正許可判定手段は、前記修正パラメータ記憶手段に記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd1未満の場合はパラメータの変更を停止する、
    とを特徴とする請求項41記載の画像処理装置。
  43. 前記パラメータ修正許可判定手段は、前記修正パラメータ記憶手段に記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の差を求め、該差の絶対値が所定の閾値Thd2以上の場合はパラメータの変更を再開する、
    ことを特徴とする請求項41または請求項42のいずれかに記載の画像処理装置。
  44. 前記パラメータ修正許可判定手段において、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd1と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd2との間に、
    Thd2>Thd1、となる関係が成立する、
    ことを特徴とする請求項43記載の画像処理装置。
  45. 前記パラメータ修正許可判定手段は、前記修正パラメータ記憶手段に記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd3について
    1−Thd3<Rp<1+Thd3、
    の条件を満たす場合はパラメータの変更を停止する、
    ことを特徴とする請求項41記載の画像処理装置。
  46. 前記パラメータ修正許可判定手段は、前記修正パラメータ記憶手段に記憶された調整後のパラメータの値から計算した変更後のパラメータ値と、当該時点でのパラメータ値の比Rpを求め、該比の絶対値が所定の閾値Thd4について
    1−Thd4>Rp、または1+Thd4<Rp、
    の条件を満たす場合はパラメータの変更を再開する、
    ことを特徴とする請求項41または請求項45のいずれかに記載の画像処理装置。
  47. 前記パラメータ修正許可判定手段において、パラメータの変更を停止する前記所定の閾値Thd3と、パラメータの変更を再開する前記所定の閾値Thd4との間に、
    Thd4>Thd3、
    となる関係が成立する、
    ことを特徴とする請求項46に記載の画像処理装置。
  48. 前記調整後のパラメータについて、前記修正パラメータ記憶手段に記憶するか否かを判定する修正パラメータ記憶許可判定手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項37乃至請求項46のいずれかに記載の画像処理装置。
  49. 被写体を透過した放射線の照射線量に応じた信号を有する放射線画像に対して画像処理を実行する画像処理プログラムであって、
    請求項1乃至請求項24の画像処理を実行するために、各ステップを実行するルーチンを有することを特徴とする画像処理プログラム。
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