JP2006087935A - X線画像撮影システム - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる検出手段のX線撮影装置が混在する中で、作業効率が良く、設置面積を削減し、導入コストが安価で、拡張性、信頼性があり、一定した仕上がりの画像を得る。
【解決手段】複数のX線管4と、これらを制御するX線発生制御装置3と、それぞれから照射されたX線を検出手段で検出した後、デジタル化された画像データとして出力する複数のX線画像出力装置1と、この複数のX線画像出力装置1を制御する制御装置2によって構成されるX線画像撮影システムであって、X線発生制御装置3により複数のX線管4の中の1つが選択されると、予め定められた対応付けに基づいて、選択されたX線管4に対応した複数のX線画像出力装置1の中の1つが制御装置2により選択されるとともに、選択されたX線管4からのX線照射後の所定のタイミングで、制御装置2が、選択されたX線画像出力装置1から画像データを読み出すように選択されたX線画像出力装置1を制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、X線画像撮影システムに関する。
近年、病院で発生する患者のX線画像情報をデジタル化して保存・電送することにより、診断の効率化・迅速化を図ろうとする気運が高まりつつある。このため、直接撮影の分野においても、これまでのスクリーン/フィルム系に代わり、デジタルデータを出力するX線画像撮影装置が多く用いられるようになってきた。
デジタルデータを出力するX線画像撮影装置は、X線の検出手段の種別により、固体平面検出器を利用したX線画像撮影装置と、輝尽性蛍光体を利用したX線画像撮影装置に分類することができる。
固体平面検出器を利用したX線画像撮影装置は、通称フラットパネルディテクタ(FPD)と呼ばれる固体撮像素子を2次元的に配置した固体平面検出器が代表的である。FPDには、検出手段に、a−SeのようなX線エネルギーによって電子と正孔の電荷が発生する光導電物質を用いることで、X線エネルギーを直接電荷に変換し、この電荷を微細な面積単位で2次元的に配置されたTFT等の読み出し素子(読み出し手段)によって電気信号として読み出す直接方式FPDがある。
また、X線エネルギーをシンチレータ等で光に変換し、この変換された光を微細な面積単位で2次元的に配置されたa−Siのような光電変換素子で電荷に変換し、この電荷を光電変換素子と同じ微細面積単位で2次元的に配置されたTFT等の読み出し素子(読み出し手段)によって電気信号として読み出す間接方式FPDも良く知られている。
また、この発明では、X線エネルギーをシンチレータ等で光に変換し、この変換された光をレンズや光ファイバー等の集光体を介して、同一平面上に格子状に多数配されたCCDやCMOSセンサーで受光し、CCDやCMOSセンサーの内部で、光電変換、電子・電圧変換を経由して、電気信号として読み出す画像分割型FPDも固体平面検出器の一つとして定義する。
一方、輝尽性蛍光体を利用したX線画像撮影装置は、通称コンピューテッドラジオグラフィー(CR)と呼ばれる。この装置では、被写体を透過したX線エネルギーの一部が輝尽性蛍光体と呼ばれるシート状の検出手段で検出されると同時に、輝尽性蛍光体の内部に、検出されたエネルギーを一旦蓄積する。輝尽性蛍光体中に蓄積されたエネルギーは、所定の波長のレーザ光で励起することにより輝尽光として取り出すことができる。この輝尽光をフォトマルチプライヤー等の光電変換素子を用いて電気信号として取り出すことができる。
一般に、デジタルX線画像撮影装置は、図1R>1、図2、図3に示すように、X線画像出力装置1と、制御装置2と、X線発生制御装置3と、X線管4を主要コンポーネントとするX線画像撮影システムを形成する。
このようなX線画像撮影システムは、大きく分けて、専用タイプのX線画像撮影システムとカセッテ対応タイプのX線画像撮影システムに分類される。
専用タイプのX線画像撮影システムでは、X線を検出する検出手段(ディテクタ部)が撮影装置の内部に固定もしくは内蔵されているため、検出手段を使用者が簡単に持ち運ぶことができない。検出手段として固体平面検出器、輝尽性蛍光体の何れも使用することが可能である。
一方、カセッテ対応タイプのX線画像撮影システムでは、X線検出手段が、カセッテと呼ばれる持ち運び可能な薄型箱状の筐体内に納められており、使用者がX線検出手段を、カセッテと共に容易に持ち運ぶことができる。検出手段として固体平面検出器、輝尽性蛍光体の何れも使用することが可能である。
専用タイプのX線画像撮影システムは、さらに、図1に示すような立位型のX線画像撮影システムと、図2に示すような臥位型のX線画像撮影システムに分類される。
立位型のX線画像撮影システムは、図1に示すように、昇降台60とX線画像出力装置1によって特徴づけられ、被写体50が直立状態で撮影を行うシステムである。X線画像出力装置1は、昇降台60にそって上下できるように構成されているため、被写体50の身長に応じて、X線画像出力装置1の位置を上下方向に調整できるようになっている。本発明では、このような立位型のX線画像撮影システムで使用されるX線画像出力装置1の種類を、立位型のX線型画像出力装置を定義する。
一方、臥位型のX線画像撮影システムは、図2に示すように、板状部材70、ベッド80、X線画像出力装置1によって特徴づけられ、被写体50が、板状部材70上に横たわった状態で撮影を行うシステムである。この発明では、このような臥位型のX線画像撮影システムで使用されるX線画像出力装置1の種類を臥位型のX線画像出力装置と定義する。
図3はX線検出手段に輝尽性蛍光体を使用したカセッテ対応タイプのX線画像撮影システムを示した図である。輝尽性蛍光体を使用したカセッテ対応タイプのX線画像撮影システムは、X線5を検出する検出手段100すなわち輝尽性蛍光体プレートを内蔵した持ち運び可能なカセッテ6と、輝尽性蛍光体内に蓄積されたX線画像情報を読み取るX線画像出力装置1によって特徴づけられる。本発明では、このようなカセッテ対応タイプのX線画像撮影システムで使用されるX線画像出力装置1の種類をカセッテ対応型(カセッテ対応タイプ)のX線画像出力装置と定義する。
このように、非常に多くのタイプのX線撮影システムが混在している。しかしながら、それぞれの検出手段を使用した異なるタイプの撮影システムが個別動作する状況で使用されているため、使用者にとって、作業効率が悪く、作業がしづらい環境となっている。
また、それぞれの装置が個別のシステムを形成しているため、装置の設置面積や装置の導入コストが増大するという不具合も発生している。
また、それぞれのシステムの操作性は、まだ多くの問題点を抱えており、使いやすく信頼性のあるシステムを使用者に提供できているとは言い難い。また、異なる検出手段を使用したシステム間で撮影した画像の仕上がりが異なるという不具合も発生している。
この発明は、かかる実状に鑑みてなされたもので、異なるタイプ、異なる検出手段のX線画像撮影システムが混在する中で、使用者にとって、作業効率が良く、作業し易環境を得ることが可能なX線画像撮影システムを提供することを目的とする。
また、装置の設置面積を削減するとともに、導入コストの安価な、拡張性のあるX線画像撮影システムを提供することを目的とする。
また、使いやすく信頼性のあるX線画像撮影システムを提供することを目的とする。
また、異なる検出手段を使用した場合間でも一定した仕上がりの画像を得ることが可能なX線画像撮影システムを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
請求項1に記載の発明は、『複数のX線管と、この複数のX線管を制御するX線発生制御装置と、前記複数のX線管のそれぞれから照射されたX線を検出手段で検出した後、デジタル化された画像データとして出力する複数のX線画像出力装置と、この複数のX線画像出力装置を制御する制御装置によって構成されるX線画像撮影システムであって、
前記X線発生制御装置により前記複数のX線管の中の1つが選択されると、予め定められた対応付けに基づいて、前記選択されたX線管に対応した前記複数のX線画像出力装置の中の1つが前記制御装置により選択されるとともに、前記選択されたX線管からのX線照射後の所定のタイミングで、前記制御装置が、前記選択されたX線画像出力装置から画像データを読み出すように前記選択されたX線画像出力装置を制御することを特徴とするX線画像撮影システム。』である。
この請求項1に記載の発明によれば、複数のX線管の中の1つを選択すると、予め定められた対応付けに基づいて、使用すべきX線画像出力装置が自動的に選択されるようにしたため、撮影の際にX線画像出力装置とX線管の双方を選択する手間を無くすことができる。また、使用者がX線画像出力装置とX線管の対応付けを誤る危険性を解消することができる。また、自動的に選択されたX線画像出力装置から自動的に画像データを取得できるようにしたので、使用者が誤ったX線画像出力装置から画像データを転送してしまう危険性を無くすことができる。また、複数のX線画像出力装置を1つの制御装置で制御できるので、システムを低コストで容易に構築または拡張することができる。また複数のX線画像出力装置に対して制御装置が1台で済むので、制御装置の設置面積を最小限に抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、『X線管から照射されたX線を検出手段で検出した後、デジタル化された画像データとして出力する複数のX線画像出力装置と、この複数のX線画像出力装置を制御する制御装置と、前記複数のX線画像出力装置のいずれか1つを選択できる条件入力手段によって構成されるX線画像撮影システムであって、
前記条件入力手段を介して、前記複数のX線画像出力装置の何れか1つが選択されると、所定のタイミングで、前記制御装置が、前記選択されたX線画像出力装置から画像データを読み出すように前記選択されたX線画像出力装置を制御することを特徴とするX線画像撮影システム。』である。
この請求項2に記載の発明によれば、条件入力手段により、複数のX線画像出力装置の中から1つのX線画像出力装置を選択できるようにしたので、X線画像出力装置毎に条件入力手段や制御装置を用意する必要が無くなり、システムを低コストで容易に構築または拡張することができる。また、複数のX線画像出力装置に対して条件入力手段や制御装置がそれぞれ1台で済むので、設置面積を最小限に抑えることができる。また、選択したX線画像出力装置から自動的に画像データを取得できるようにしたので、使用者が誤ったX線画像出力装置から画像データを転送してしまう危険性が無くなる。
請求項3に記載の発明は、『X線管から照射されたX線を検出手段で検出した後、デジタル化された画像データとして出力する複数のX線画像出力装置と、この複数のX線画像出力装置を制御する制御装置と、撮影条件等に関わる情報を表示する表示手段によって構成されるX線画像撮影システムであって、前記複数のX線画像出力装置のいずれか1つが選択されると、前記選択されたX線画像出力装置を特定できる情報、もしくは前記選択されたX線画像出力装置の種類を特定できる情報が、前記表示手段に表示されるとともに、所定のタイミングで、前記制御装置が、前記選択されたX線画像出力装置から画像データを読み出すように前記選択されたX線画像出力装置を制御することを特徴とするX線画像撮影システム。』である。
この請求項3に記載の発明によれば、複数のX線画像出力装置の中から1つのX線画像出力装置が選択されると、選択されたX線画像出力装置を特定できる情報もしくは選択されたX線画像出力装置の種類が表示手段に表示されるようにしたので、選択されたX線画像出力装置を表示画面上で再確認することができる。これにより、使用者が誤ったX線画像出力装置で撮影する危険性を無くすことができる。また、複数のX線画像出力装置を1つの制御装置で制御できるので、システムを低コストで容易に構築または拡張することができる。また、複数のX線画像出力装置に対して制御装置が1台で済むので、制御装置の設置面積を最小限に抑えることができる。
請求項4に記載の発明は、『X線管から照射されたX線を検出手段で検出した後、デジタル化された画像データとして出力する複数のX線画像出力装置と、この複数のX線画像出力装置を制御する制御装置と、撮影部位の選択枝を表示する表示手段によって構成されるX線画像撮影システムであって、
前記表示手段に表示される前記撮影部位の選択肢が、X線画像出力装置の種類に応じて決定されることを特徴とするX線画像撮影システム。』である。
この請求項4に記載の発明によれば、X線画像出力装置の種類に応じて表示する撮影部位の選択枝を決定するので、使用者が撮影部位を選択する際にX線画像出力装置の種類を意識することなく、短時間に目的とする撮影部位を選択することができる。また、複数のX線画像出力装置を1つの制御装置で制御できるので、システムを低コストで容易に構築または拡張することができる。また複数のX線画像出力装置に対して制御装置が1台で済むので、制御装置の設置面積を最小限に抑えることができる。
請求項5に記載の発明は、『X線管から照射されたX線を所定の検出手段で検出した後、デジタル化された画像データとして出力する複数のX線画像出力装置と、前記複数のX線画像出力装置を制御する制御装置と、撮影方向の選択肢を表示する表示手段によって構成されるX線画像撮影システムであって、
前記表示手段に表示される前記撮影方向の選択肢が、X線画像出力装置の種類と撮影部位の組合せに応じて決定されることを特徴とするX線画像撮影システム。』である。
この請求項5に記載の発明によれば、X線画像出力装置の種類と撮影部位の組合せに応じて表示する撮影方向の選択枝を決定するので、使用者が撮影方向を選択する際にX線画像出力装置の種類と撮影部位の組合せを意識することなく、短時間に目的とする撮影方向を選択することができる。また、複数のX線画像出力装置を1つの制御装置で制御できるので、システムを低コストで容易に構築または拡張することができる。また複数のX線画像出力装置に対して制御装置が1台で済むので、制御装置の設置面積を最小限に抑えることができる。
請求項6に記載の発明は、『X線管から照射されたX線を所定の検出手段で検出した後、デジタル化された画像データとして出力する複数のX線画像出力装置と、この複数のX線画像出力装置を制御する制御装置と、前記前記X線画像出力装置より出力される画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理手段と、撮影方向の選択肢を表示する表示手段によって構成されるX線画像撮影システムであって、
前記画像処理手段で施される前記所定の画像処理の内容が、撮影部位と撮影方向の組合せ、もしくは、検出手段の種類と撮影部位と撮影方向の組み合わせ、もしくは、X線画像出力装置の種類と撮影部位と撮影方向の組合せのいずれかに応じて決定されることを特徴とするX線画像撮影システム。』である。
この請求項6に記載の発明によれば、撮影部位と撮影方向の組合せ、もしくは検出手段の種類と撮影部位と撮影方向の組み合わせ、もしくはX線画像出力装置の種類と撮影部位と撮影方向の組合せに応じて画像処理条件を決定するようにしたので、X線画像処理装置や検出手段の種類、撮影部位、撮影方向などの組合わせに対して最適な画像処理条件を自動的に決定することができ常に安定した画質の画像データを提供することができる。また、複数のX線画像出力装置を1つの制御装置で制御できるので、システムを低コストで容易に構築または拡張することができる。また複数のX線画像出力装置に対して制御装置が1台で済むので、制御装置の設置面積を最小限に抑えることができる。
請求項7に記載の発明は、『前記複数のX線画像出力装置の内、画像データを出力したX線画像出力装置が特定できる情報、もしくは画像データを出力したX線画像出力装置の種類が特定できる情報を、画像データと対応付けて記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のX線画像撮影システム。』である。
この請求項7に記載の発明によれば、撮影に使用したX線画像出力装置もしくはその種類を特定できる情報を画像データと対応付けて記憶するようにしたので、撮影からかなり時間が経過した後でも、撮影したX線画像出力装置を直ちに特定することができる。特に、使用者以外の人間が画像データを参照した時に、画像データに何らかの不具合を発見した場合、それがどのX線画像出力装置で撮影されたかを速やかに特定することができるというメリットがある。
請求項8に記載の発明は、『前記複数のX線画像出力装置の内の少なくとも1つが、固体平面検出器もしくは輝尽性蛍光体を検出手段とする立位型のX線画像出力装置であり、前記複数のX線画像出力装置の内の少なくとも1つが固体平面検出器もしくは輝尽性蛍光体を検出手段とする臥位型のX線画像出力装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のX線画像撮影システム。』である。
この請求項8に記載の発明によれば、検出手段やシステムのタイプに依存すること無く、複数のX線画像出力装置を1つの制御装置で制御できるようにしたので、使用者は、システムを低コストで容易に構築または拡張することができる。
請求項9に記載の発明は、『前記複数のX線画像出力装置の内の少なくとも1つが、固体平面検出器もしくは輝尽性蛍光体を検出手段とする立位型もしくは臥位型のX線画像出力装置であり、前記複数のX線画像出力装置の内の少なくとも1つが、前記可搬型のカセッテに内蔵された前記輝尽性蛍光体プレートからX線画像情報を読み取る読み取り手段を有するカセッテ対応型のX線画像出力装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のX線画像撮影システム。』である。
この請求項9に記載の発明によれば、専用タイプ(立位型もしくは臥位型)とカセッテ対応型のX線画像出力装置を1つの制御装置で制御できるので、使用者は、検出手段やシステムの型に制限されることなく、システムを低コストで容易に構築または拡張することができる。
以下、この発明のX線画像撮影システムの実施の形態を説明する。まず、この発明であるX線画像撮影システムの最小単位を成す個別システムの動作について、図1、図2、図3を用いて説明する。
まず、専用タイプのX線画像撮影システムについて、図1、図2を用いて説明する。図1に示す立位型のX線画像撮影システムも、図2に示す臥位型のX線画像撮影システムも、同様の動作となるため、一度に説明を行う。
X線発生制御装置3を操作して、X線管4からX線5が被写体50に向けて照射されると、被写体50を透過したX線が、検出手段100によって検出される。照射されたX線5の一部は被写体50によって吸収されるため、検出手段100で検出されるX線は、被写体50のX吸収分布を反映したX線画像情報と見なすことができる。
検出手段100によって検出されたX線画像情報は、制御装置2の指示を受けて、読み出し手段110によって電気信号として読み出され、AD変換手段120によって、デジタル化される。以後、デジタル化されたX線画像情報を画像データと呼ぶことにする。AD変換手段120によって生成された画像データは、通信手段130と通信ケーブル10を介して制御装置2に転送される。
このようなX線画像出力装置1の一連の主要動作は、通信ケーブル10を介して制御装置2によって制御される。制御装置2は、X線5の発生を制御するX線発生制御装置3と通信ケーブル30を介して接続されている。
X線5の発生タイミングは、通信ケーブル30を介してX線発生制御装置3から制御装置2へ通知される。制御装置2は、通知されたX線発生タイミングに同期してX線画像出力装置1へ画像データの読み出しを指示する。
次に、カセッテ対応タイプのX線画像撮影システムについて図3を用いて説明する。この例の場合、検出手段100は輝尽性蛍光体プレートである。
カセッテ6を被写体50の関心部分(X線撮影を行いたい部分)にあてがい、X線発生制御装置3を操作してX線管4よりX線5を照射する。被写体50を透過したX線エネルギーは、カセッテ6に内蔵してある検出手段100で検出された後、検出手段100である輝尽性蛍光体プレートの内部に一端蓄積・保持される。
X線撮影終了後、カセッテ6を、読み出し手段110を有するX線画像出力装置1に挿入すると、X線画像出力装置1がカセッテ6より検出手段100を引き出し、搬送手段90で検出手段100すなわち輝尽性蛍光体プレートをAの方向に副走査搬送しながら、検出手段100に蓄積・保持されたX線画像情報を読み出し手段110により読み出す。
読み出し手段110は、レーザー走査手段111、集光手段112、光電変換手段113によって構成されている。検出手段100が搬送手段90によって副走査搬送されている間、レーザー走査手段111が、副走査方向と直行する方向(主走査方向)にレーザー光114を走査する。
検出手段100である輝尽性蛍光体プレートにレーザー光が作用すると、蛍光体内部に蓄積されていたエネルギーが輝尽光115として発生する。輝尽光として放出されるエネルギーは、検出手段100で検出されたX線エネルギー量に比例したエネルギー量を有している。この輝尽光115を集光手段112で集光し、集光した輝尽光115をフォトマルチプライアー等の光線変換手段113によって電気信号として取り出す。
読み出し手段110によって電気信号として読み出された輝尽光115は、AD変換手段120によってデジタル化され、画像データを生成する。AD変換手段120によって生成された画像データは、通信手段130によって、通信ケーブル10を介して制御装置2に転送される。
このようなX線画像出力装置1の一連の主要動作は、通信ケーブル10を介して制御装置2によって制御される。
カセッテ対応タイプのX線画像撮影システムでは、X線管4から被写体50へ向けてのX線5の照射時期や、検出手段100によるX線画像情報の検出時期が、読み出し手段110によるX線画像情報の読み出し時期と同期している必要はない。
図4は、この発明の一部である制御装置2をさらに詳しく説明する図である。制御装置2は、患者情報入力手段210、表示手段220、条件入力手段221、制御ユニット230によって構成されている。
制御ユニット230は、通信ケーブル10を介してX線画像出力装置1から画像データを取得したりX線画像出力装置1へ制御信号を送信するための手段である通信手段231と、患者情報入力手段210を制御する患者情報入力制御手段232と、表示手段220を制御する表示制御手段233と、条件入力手段221を制御する条件入力制御手段234と、画像データや画像データに付随する情報を通信ケーブル20を介して外部へ出力する通信手段235と、制御装置2内部の各手段やX線画像出力装置1を制御する制御手段236と、X線画像出力装置1より受信した画像データを処理する画像処理手段237と、画像データや画像データに付随する情報、患者情報などを記憶する記憶手段238と、X線発生制御装置1と通信ケーブル30を介して通信するための手段である通信手段239によって構成されている。
患者情報入力手段210は、撮影を行う患者の患者情報を入力する手段で、たとえば、患者情報入力手段210が病院情報システム(HIS)や放射線情報システム(RIS)と接続されている場合は、これらHISやRISからオンラインで患者情報を受信することができる。この場合、撮影部位や撮影方向など、撮影に関する情報も患者情報入力手段210を介して制御装置2内に取り込むことができる。
また、患者情報入力手段210は、バーコードリーダーであっても良い。この場合、患者情報はバーコードによって表現されており、患者情報入力手段210であるバーコードリーダーによってバーコード化された患者情報を読み取る。
また、患者情報入力手段210は、磁気カードリーダーやICカードリーダーであっても良い。この場合、患者情報は磁気カードやICカード中に記憶されており、患者情報入力手段210である磁気カードリーダーやICカードリーダーによって磁気カードやICカード中に記憶されている患者情報を読み取る。
また、患者情報入力手段210は、キーボードであっても良い。この場合、使用者がキーボードを用いて患者情報を入力する。
また、患者情報入力手段210は、音声入力するための装置であっても良い。この場合、使用者が音声で患者情報を入力する。 患者情報とは、たとえば、患者の氏名、生年月日、性別、住所、ID番号、撮影日などである。患者情報入力手段210より入力された患者情報は、記憶手段238に一時的に保存される。
表示手段220は、例えばCRTディスプレイや、液晶ディスプレイなど、文字情報や画像情報を表示できる手段であって、患者情報、撮影感度情報、撮影装置の種類、撮影部位、撮影方向、X線発生制御装置3から取得したX線撮影条件、画像データを取得したX線画像出力装置を特定する情報、画像データの解像度もしくはサンプリングピッチ、画像データの画素数、画像データの1画素当たりのビット数、画像処理の種類、画像処理パラメータ、補正処理の内容等の情報(以後、これらの情報をまとめて画像データ付属情報と呼ぶ)、及び撮影された画像データの映像などを表示する。表示内容は、表示制御手段233により制御されている。使用者は、表示手段220に表示された情報によって、患者氏名や撮影部位などを撮影前に確認することができる。また、撮影後に表示手段220に表示される画像データの映像を見ることによって、撮影の善し悪しを確認することができる。
条件入力手段221は、図4の場合、タッチパネルを想定しているが、その他の手段、たとえばキーボードや、マウス、トラックボール、音声入力装置等であっても良い。 表示手段220上に表示された画像データ付属情報の中から、使用者が必要とする条件・情報を条件入力手段221を介して選択すると、選択された条件・情報が入力制御手段234を介して制御ユニット230内部に取り込まれ、登録される。また、既に入力された条件・情報を、条件入力手段221を操作して変更したり削除したりすることが可能である。
例えば、撮影部位のリストを表示手段220上に複数のアイコンとして表示させておき、使用者が、アイコンの中の1つを指でタッチ(選択)すると、タッチ(選択)されたアイコンに対応する撮影部位が、記憶手段237内に、画像データ付属情報として記憶(登録)される。
通信手段231は、通信ケーブル10を介して、X線画像出力装置1との通信を司る手段である。通信内容は、X線画像出力装置1の制御情報、X線画像出力装置を特定する情報、X線画像出力装置1が出力する画像データ、画像データを補正するために使用される補正データなどである。通信手段231が受信した画像データや補正データは、記憶手段238に記憶される。通信手段231は、接続のあるX線画像出力装置1の数や接続方法によって増設することができる。
画像処理手段237は、通信手段231によって受信された画像データに対して、所定の画像処理を施す手段である。画像処理の種類としては、画像データの持つ階調を変換する階調変換処理や、画像データの周波数特性を変換する周波数処理や、画像データのダイナミックレンジを圧縮するダイナミックレンジ圧縮処理などがある。
特に階調変換処理では、スクリーン/フィルム系で撮影した時のような階調特性を得る目的で、X線強度の対数に線形な画像データの階調特性を、X線強度の対数に非線形な階調特性に変換する処理が最も多く使用される。階調変換処理、周波数処理、ダイナミックレンジ圧縮処理などの画像処理は、X線強度の対数に線形な画像データに対して行うことが望ましいため、この発明では、X線画像出力装置1から出力される画像データが、X線強度に略線形なデータの場合は、画像処理を行なう前に対数変換を施す処理が自動的に実施される。
例えば、X線画像出力装置1が固定平面検出器を用いた装置の場合は、一般的にX線強度に対して略線形な画像データが出力されることが多いため、このような場合は、画像データに対して自動的に対数変換処理が施される様に制御される。
一方、X線画像出力装置1が輝尽性蛍光体を用いた装置の場合は、一般的にX線強度の対数に対して略線形な画像データが出力されるために、この様な場合は、画像データに対して対数変換処理が施されない様に制御する。
このように、この発明ではX線強度に略線形な画像データには、自動的に対数変換処理が施される仕組みになっているため、X線強度に略線形な画像データを出力するX線画像出力装置と、X線強度の対数に略線形な画像データを出力するX線画像出力装置の何れが使用されても、同一の画像処理手段237で画像処理を施すことができる。
画像処理手段237で処理する画像処理の種類や内容(処理の度合いなど)を、固定平面検出器を用いた装置の場合と、輝尽性蛍光体を用いた装置の場合とで同じくすれば、処理プログラムが簡単になり、開発コストを低減することができる。また、処理プログラムや処理パラメータを格納するのに要する記憶容量を削減することができる。
また、画像処理手段237で処理する画像処理の種類や内容(処理の度合いなど)は、固定平面検出器を用いた装置の場合と、輝尽性蛍光体を用いた装置の場合とで異なる様にしても良い。なぜなら、固定平面検出器と輝尽性蛍光体では検出手段が異なるため、画像データの持つ周波数や、階調特性が微妙に異なっているためである。従って、検出手段の違いによって、画像処理の種類を変えたり、同じ画像処理でも処理の内容・度合いを変えることで、異なる検出手段の差が目立たないように画像データに仕上げることができる。
画像処理手段237で実施した画像処理の結果が好ましくあるためには、画像処理を施す前に、検出手段100や読み出し手段110に特有のムラを補正する補正処理が実施されていることが好ましい。補正処理は、画像処理手段237で実施しても良いし、X線画像出力装置1の内部で実施されても良い。
検出手段100が固体平面検出器の場合の補正処理として、ゲイン補正とオフセット補正がある。オフセット補正処理とは、固体平面検出器の暗示出力電圧のバラツキや読み出しアンプノイズのバラツキなどを補正するための処理である。一方、ゲイン補正とは、固体平面検出器の感度ムラや読み出しアンプのゲインムラを補正するための処理である。
xをデータの画素位置とし、補正前の画像データをf(x)、補正後の画像データをF(x)、ゲイン補正用データをp(x)、オフセット補正用データをq(x)で表すと、ゲイン補正とオフセット補正後の画像データは、
F(x)={f(x)−q(x)}*p(x)‥‥‥‥‥(1)
で表される。
また、オフセット補正だけを行えば良い場合は、
F(x)=f(x)−q(x)‥‥‥‥‥(2)
で表される。
また、ゲイン補正だけを行えば良い場合は、
F(x)=f(x)*p(x)‥‥‥‥‥(3)
で表される。ここで、補正前の画像データf(x)、補正後の画像データF(x)、ゲイン補正用データp(x)、オフセット補正用データq(x)は何れもX線強度に線形なデータである。
一方、検出手段100が輝尽性蛍光体の場合の補正処理は、レーザー走査手段111で使用するポリゴンの面倒れ補正処理や、輝尽光を集光する集光手段112で発生するムラの補正処理、輝尽性蛍光体固有の感度ムラの補正処理、搬送手段90で生ずる副走査ムラの補正処理などである。
xをデータの画素位置とし、補正前の画像データをg(x)、補正後の画像データG(x)、補正データをh(x)、で表すと、補正後の画像データは、
G(x)=g(x)±h(x)‥‥‥‥‥(4)
で表される。ここで、補正前の画像データg(x)、補正後の画像データG(x)、補正データh(x)は何れもX線強度の対数に線形なデータである。
この発明では、上述の様な検出手段100の種類に応じた補正処理を実施してから画像処理を行うので、画像処理の仕上がりが向上し、良好な画質の画像データを得ることができる。
使用する検出手段100の違いやX線画像出力装置1の動作の違いによって、画像データの属性である解像度、濃度分解能、1画素当たりのビット数などが異なることが知られている。一般に、X線画像を処理する装置では、特定の検出手段を前提に画像処理が設計されるため、画像データの属性にバラツキが生じた場合には正常な画像処理を実施することができない。
例えば、画像データに一定の周波数処理を施そうとした場合、画像データの解像度が異なると、強調もしくは減弱される周波数成分や周波数帯域が異なってしまうため、画像の仕上がりが異なってしまうという不具合が生じる。
この発明では、このような問題点を解決するために、以下に示す2つの方法を提供している。
まず、第1の方法は、画像データの属性の基準値を決めておき、取得した画像データの属性が基準値と異なる場合は、画像データそのものを変形して(画像データそのものに補正処理を施して)、画像データの属性を基準値に合わせ込む方法である。 例えば、1画素当たりのビット数の基準値が12ビットの時、取得した画像データの1画素当たりのビット数が14ビットであったならば、取得した画像データの下位2ビットを捨てて、強制的に12ビットデータとする処理を行う。
このように、取得した画像データそのものを変形し、強制的に画像の属性を基準値に合わせ込んだ上で、画像処理手段237によって画像処理を施す。画像データの属性を基準値に合わせ込んであるため、問題を起こすことなく画像処理を実施することができる。 第2の方法は、画像データの基準値への合わせ込みは行わず、画像処理のプログラムで検出手段100の違いやX線画像出力装置1の動作の違いによって生ずる画像データの属性のバラツキを吸収する方法である。すなわち、画像データの属性のバラツキを許容する画像処理プログラムを設計し、画像処理を実施する前に、画像データの属性をパラメータとして画像処理プログラムに受け渡す様にする。
例えば、画像データの1画素当たりのビット数が14ビットであったならば、1画素当たりのビット数が14ビットであることを示すパラメータを画像処理プログラムへ受け渡す。画像処理プログラムは、例えば入力される画像データへの最大値が10進数で16383であることを認識したうえで、画像データに対して、所定の画像処理プログラムを実行する。
このようにして画像処理を実施すれば、画像データの属性のバラツキを画像処理プログラムの内部で吸収できるため、問題を起こすことなく画像処理を実施することができる。
この発明では、これまで説明した様々な補正処理の内容、画像処理の種類、画像処理パラメータなどを、画像データ付属情報として画像データに対応付けて記憶手段238に記憶するため、使用者が画像データに施された補正処理や画像処理の内容を後から確認することができる。
記憶手段238は、画像データ、補正データ、画像データ付属情報などを一時的もしくは長期的に記憶する手段である。画像データは、画像処理前の画像データと画像処理後の画像データの双方を記憶しておくことが好ましい。
通信手段239は、通信ケーブル30を介して、X線発生制御装置1と通信する手段である。通信内容は、X線照射のタイミングに関わる情報や、X線撮影条件である。X線撮影条件とは、X線照射時間、X線管を流れる電流値、X線管の管電圧などの情報や、複数のX線管が存在する場合には、どのX線管が選択されたかを示す情報である。
X線照射のタイミングに関わる情報は、専用タイプのX線画像撮影システムの場合や、平面検出器を用いたカセッテ対応タイプのX線画像撮影システムの場合、重要である。
このようなX線照射タイミングが重要なX線画像撮影システムでは、X線画像出力装置1の中の読み取り手段110が、検出手段100から画像データを読み出すタイミングは、X線発生制御装置1より受信するX線の照射のタイミングを元に制御手段236内で作成される。
通信手段235は、通信ケーブル20により、病院内部のネットワークに接続されて様々な装置、例えば画像データをCRT等に表示させて診断を行うビューイングステーションや、画像データを長期的に保存する画像データアーカイバ、画像データをフィルム出力するドライイメージャーやインクジェットプリンタなどへ画像データやその他の情報を出力する。
次に、図5を用いて、本発明であるX線画像撮影システムの一実施の形態、すなわち、専用タイプのX線画像撮影システムの一実施の形態について説明する。本例では3つのX線画像出力装置1a、1b、1cが、通信ケーブル10上に順次接続されている。
X線撮影室では、使用者がX線を被爆しないように、X線画像出力装置1a、1b、1cの設置場所と制御装置2の設置場所をできるだけ離すようにしている。すなわち、制御装置2とX線画像出力装置1a間の通信ケーブル長は、X線画像出力装置1aとX線画像出力装置1b間の通信ケーブル長や、X線画像出力装置1bとX線画像出力装置1c間の通信ケーブル長に比べて長くなる場合が多い。
このため、X線画像出力装置1a、1b、1cが、通信ケーブル10上に順次接続されるように構成することで、通信ケーブルのトータルのケーブル長を短くでき、装置コストを低減することができる。また、制御装置2側の通信手段231を構成するインターフェイス基板を1枚で構成することができ、装置コストを更に低減することができる。また、1系統のインターフェイスを制御すれば良いため、制御手段236の通信制御プログラムが簡略化し、開発コストと開発負荷を軽減することができる。X線画像出力装置1a、1b、1cは、通信ケーブル10を介して、1つの制御装置2によって制御される。制御装置2は、3つのX線画像出力装置1a、1b、1cを、例えばID番号等によって管理している。
本例では、1つの制御装置2が3つのX線画像出力装置1a、1b、1cを制御する例であるが、本発明は、制御装置2が制御するX線画像出力装置の個数を限定するものではない。3つのX線画像出力装置1a、1b、1cのそれぞれは、本例では専用タイプのX線画像出力装置であって、立位型、臥位型の何れであっても良い。
3つのX線画像出力装置1a、1b、1cのそれぞれの検出手段100は、固定平面検出器であっても良いし、輝尽性蛍光体であっても良いし、その他のX線検出手段であっても良い。
通信ケーブル30によって制御装置2と接続されているX線発生制御装置3には、ケーブル40を介して3つのX線管4a、4b、4cが接続されており、X線管4a、4b、4cは、それぞれX線画像出力装置1a、1b、1cに対応付けがなされている。すなわち、X線画像出力装置1aで撮影が行われる場合には、X線管4aが、X線画像出力装置1bで撮影が行われる場合には、X線管4bが、X線画像出力装置1cで撮影が行われる場合には、X線管4cが使用されるように制御される。
本例では、X線管とX線画像出力装置が1対1に対応付けされた例であるが、例えば、X線管4cが存在せず、X線管4bが、X線画像出力装置1b、1cに対応付けされていても良い。すなわち、1つのX線管が2つ以上のX線画像出力装置に対応づけられる様に構成しても良い。
この場合、X線画像出力装1aでの撮影が指示されると、X線管4aが使用されるように制御され、X線画像出力装1bもしくはX線画像出力装1cでの撮影が指示されると、X線管4bが使用される様に制御される。
X線発生制御装置3によって3つのX線管4a、4b、4cの内の1つが選択されると、選択されたX線管を特定する情報が、通信ケーブル30を介して制御装置2へ報告される。制御装置2は、報告されたX線管に対応するX線画像出力装置を、予め定められた対応付けに従って自動的に選択する。使用者は、X線管さえ選択すれば良いため(X線画像出力装置を選択する必要がない)、作業の効率化が図れると同時に、X線管とX線画像出力装置の対応付けを誤って選択する危険性が無くなる。
この時、制御装置2の表示手段220に、自動的に選択されたX線画像出力装置が特定できる情報を表示するようにすると、使用者は、どのX線画像出力装置を使用すべきかの確認を撮影前に瞬時に行うことができる。
また、制御装置2で3つのX線画像出力装置1a、1b、1cの内の1つを選択すると、選択されたX線画像出力装置に対応するX線管を指定する情報が、通信ケーブル30を介してX線発生制御装置3へ報告される様に構成しても良い。この場合、X線発生制御装置3は、制御装置2から指示されたX線管を自動的に選択する。
この場合、使用者は、X線画像出力装置さえ選択すれば良いため(X線管を選択する必要がない)、作業の効率化が図れると同時に、X線管とX線画像出力装置の対応付けを誤って選択する危険性が無くなる。
この時、制御装置2の表示手段220に、自動的に選択されたX線管が特定できる情報を表示するようにすると、使用者は、どのX線管を使用すべきかの確認を撮影前に瞬時に行うことができる。
図5では、X線管4bを用いてX線の撮影を行う場合の例を示している。本例は、使用者がX線管を選択する方法(X線画像出力装置は自動的に選択される)の例であるが、使用者がX線画像出力装置を選択する方法(X線管は自動的に選択される)であっても良いことは言うまでもない。
まず、使用者は、被写体50すなわち撮影を受ける患者をX線画像出力装置1bに対して撮影可能な位置にセットする。
次に、X線発生制御装置3でX線管4bを選択する。X線発生制御装置3でX線管4bが選択されると、通信ケーブル30を介して、選択されたX線管を特定する情報、例えばX線管4bのID番号が、制御装置2に報告される。
使用者は、患者情報入力手段210を通じて入力された患者情報や、その他の画像データ付属情報を、表示手段220を通じて確認する。また、必要に応じて、条件入力手段221から、撮影部位、撮影方向などの条件を新規に入力したり変更したりする。患者情報等の入力は、撮影前に入力する場合と撮影後に入力する場合の何れを採用しても良い。
各種条件が確定すると、使用者は、X線発生制御装置3を操作し、X線管4bに対してX線の発生を指示する。使用者によりX線の発生が指示されると、X線発生制御装置3は、ケーブル40を介して、すでに選択済みのX線管4bからX線を発生させる。すなわち、X線管4bからX線5が被写体50に向けて照射される。このとき、X線が発生するタイミングは、通信ケーブル30を介して制御装置2へも通知される。
制御装置2は、X線画像出力装置1bの中の検出手段100が検出したX線画像情報を直ちに読み出せるように、X線の発生タイミングにほぼ同期して、X線画像出力装置1bに対してX線画像読み出し指令を発行する。
制御装置2よりX線画像読み出し指令を受けたX線画像出力装置1bは、検出手段100によって検出されたX線画像情報を、図1及び図2で説明した要領に従って、画像データに変換する。
生成された画像データは、通信手段130、通信ケーブル10、通信手段231を介して、制御装置2へ転送され、記憶手段238内に画像データ付属情報と対応づけられて一時的に記憶されると同時に、表示手段220に映像として表示される。使用者は表示手段220表示された画像データの映像を見ることにより、正常な撮影が行えたか否かの確認を行う。
記憶手段238内に一時的に記憶された画像データは、画像処理手段237によって読み出され、所定の補正処理や画像処理が施された後、再度、記憶手段238内に画像データ付属情報と対応づけられて記憶される。
画像処理後の画像データは、表示手段220に再び表示され、使用者が正常な画像処理が行えたか否かの確認を行えるようにする。 画像データ付属情報として、撮影に使用したX線画像出力装置、もしくはX線画像出力装置の種類を特定できる情報を画像データと対応付けて記憶しておけば、撮影からかなり時間が経過した後でも、撮影したX線画像出力装置を直ちに特定することができるため、大変便利である。特に、使用者以外の人間が画像データを参照した時に、画像データに何らかの不具合を発見した場合、それがどのX線画像出力装置で撮影されたかを速やかに特定することができるというメリットがある。
また、X線発生前後の適当な時期に、X線発生制御装置3で設定されたX線撮影条件、すなわちX線照射時間、X線管を流れる電流値、X線管の管電圧などの情報を、X線発生制御装置3から制御装置2へ通知するようにしておき、制御装置2内の記憶手段238に画像データ付属情報として画像データと対応付けて記憶しておけば、取得した画像がどの様な条件で撮影したかを後から判別可能になるため、非常に便利である。
また、X線撮影条件を表示手段220に表示すれば、使用者がX線撮影条件を再確認できるので、より好ましい。制御装置2内の記憶手段238内に記憶された画像データと画像データ付属情報は、必要に応じて、通信手段235により、通信ケーブル20に出力される。
図6のX線画像撮影システムは、図5のX線画像撮影システムの制御装置2とX線画像出力装置1a、1b、1c間の接続方法を変更した例である。
図5では、X線画像出力装置1a、1b、1cが、通信ケーブル10上に順次接続される構成であったが、図6では、3本の通信ケーブル10a、10b、10cによってX線画像出力装置1a、1b、1cが制御装置2に別々に接続されている。
本接続方法は、1つのX線画像出力装置に対して1つの通信ケーブルが割当てられているため、制御装置2とX線画像出力装置1a、1b、1cの通信速度が高速になる。また、X線画像出力装置1a、1b、1cに内蔵されている通信手段130の仕様や通信手段130に接続される通信ケーブルの仕様、通信プロトコルの種類などが、接続される全てのX線画像出力装置間で共通にする必要がないため、それぞれのX線画像出力装置に最適に設計できる。このように、本発明では、1つの制御装置が異なる通信仕様を持つ複数台のX線画像出力装置を問題なく制御することができる。その他の動作については図5のX線画像撮影システムと同様であるので説明を省略する。
図5、図6で示した本発明のX線画像撮影システムでは、接続するX線画像出力装置1の数に関わらず制御装置2は1台で済むので、接続するX線画像出力装置1の数が2台以上の場合に低価格なシステムを供給することができる。また2台以上のX線画像出力装置1に対して制御装置2が1台で済むので、2台以上のX線画像出力装置1を使用した場合に、制御装置2の設置面積を1台分で済ませることができる。
また、この発明では、複数のX線画像出力装置1を1台の制御装置2で制御するため、患者情報入力手段210から入力する患者情報や、条件入力手段221から入力する画像処理条件、撮影装置の種類、撮影部位、撮影方向等の画像データ付属情報の入力を制御装置2に対して1回だけ行っておけば、どのX線画像出力装置1で読み取られた画像データに対しても、これらの情報を対応付けられるため、X線画像出力装置毎にこれらの情報を入力する必要が無くなる。
また、この発明では、使用するX線管4と制御装置2で制御するX線画像出力装置1とを対応付けて制御できるようにしたので、使用者がX線画像出力装置1とX線管4の対応付けを誤る危険性を無くした。また、X線画像出力装置1とX線管4の双方を選択する手間を無くし、何れか一方を選択するだけで撮影が行える様にした。
次に、図7を用いて、この発明であるX線画像撮影システムの別の実施の形態、すなわちカセッテ対応タイプのX線画像撮影システムの実施の形態について説明する。本例では、3つのX線画像出力装置1d、1e、1fが、通信ケーブル10上に順次接続されている。順次接続の効果に関しては、図5で説明した内容と同様なので、ここでの説明は省略する。
X線画像出力装置1d、1e、1fが、通信ケーブル10を介して、1つの制御装置2によって制御される。制御装置2は、3つのX線画像出力装置1d、1e、1fを、例えばID番号等によって管理している。
本例では、1つの制御装置2が3つのX線画像出力装置1d、1e、1fを制御する例であるが、この発明は、制御装置2が制御するX線画像出力装置の個数を限定するものではない。
また、本例では、輝尽性蛍光体を使用したカセッテ対応タイプのX線画像撮影システムについて説明するが、固体平面検出器を用いたカセッテ対応タイプのX線画像撮影システムも、X線画像出力装置と制御装置間の接続を同様な形態で構築できることは言うまでもない。
まず、使用者は、X線管4のX線照射範囲内の最適な位置に、被写体50とカセッテ6をセットする。
使用者は、患者情報入力手段210を通じて入力された患者情報や、その他の画像データ付属情報を、表示手段220を通じて確認する。また、必要に応じて、条件入力手段221から、撮影部位、撮影方向などの条件を新規に入力したり変更したりする。患者情報等の入力は、撮影前に入力する場合と撮影後に入力する場合の何れを採用しても良い。
各種条件が確定すると、使用者は、X線発生制御装置3を操作し、X線管4に対してX線の発生を指示する。使用者によりX線の発生が指示されると、X線発生制御装置3は、ケーブル40を介して、X線管4からX線を発生させる。すなわち、X線管4からX線5が被写体50に向けて照射される。
X線の照射が終了すると、使用者は、カセッテ6をX線画像出力装置1d、1e、1fの何れかの装置に挿入する。この発明では、X線画像出力装置のカセッテ挿入口の数は限定しない。
使用者は被写体50に対して複数枚のカセッテを使用して複数回の撮影を連続的に行うことができる。この場合、撮影が終了した複数枚のカセッテをX線画像出力装置1d、1e、1fのそれぞれ(もしくは一部)に同時期に挿入するようにしても良い。
X線画像出力装置1d、1e、1fのいずれかににカセッテが挿入されると、カセッテの挿入がトリガとなって検出手段100である輝尽性蛍光体プレートが引き出され、図3で説明した要領に従って、画像データが生成される。制御装置2が1d、1e、1fのいずれのX線画像出力装置を制御すべきかは、X線画像出力装置にカセッテが挿入されたか否かの情報を参照することにより決定される。
生成された画像データは、通信手段130、通信ケーブル10、通信手段231を介して、制御装置2へ転送され、記憶手段238内に画像データ付属情報と対応づけられて一時的に記憶されると同時に、表示手段220に映像として表示される。使用者は表示手段220表示された画像データの映像を見ることにより、正常な撮影が行えたか否かの確認を行う。 記憶手段238内に一時的に記憶された画像データは、画像処理手段237によって読み出され、所定の補正処理や画像処理が施された後、再度、記憶手段238内に画像データ付属情報と対応づけられて記憶される。 画像処理後の画像データは、表示手段220に再び表示され、使用者が正常な画像処理が行えたか否かの確認を行えるようにする。
また、図7には図示していないが、図5、図6と同様に、制御装置2とX線発生制御装置3との間に通信ケーブル30を配し、制御装置2とX線発生制御装置3が通信できるようにしておいても良い。こうしておけば、制御装置2が、X線発生制御装置3から、X線照射時間、X線管を流れる電流値、X線管の管電圧などのX線撮影条件を取得することができ、制御装置2内の記憶手段238に、取得したX線撮影条件を画像データ付属情報の一部として画像データと対応付けて記憶しておくことができる。
制御装置2内の記憶手段238内に記憶された画像データと画像データ付属情報は、必要に応じて、通信手段235により、通信ケーブル20に出力される。
この発明では、制御装置2がX線画像出力装置1とは個別の筐体を持つ装置であっても良いし、X線画像出力装置1d、1e、1fの何れか1つの装置中に内蔵されていても良い。
図8のX線画像撮影システムは、図7のX線画像撮影システムの制御装置2とX線画像出力装置1d、1e、1f間の接続方法を変更した例である。
図7では、X線画像出力装置1d、1e、1fが、通信ケーブル10上に順次接続される構成であったが、図8では、3本の通信ケーブル10d、10e、10fによってX線画像出力装置1d、1e、1fが制御装置2に別々に接続されている。
このような、接続方法のX線画像撮影システムは、図6で説明したX線画像撮影システムと同様の効果を有するので、ここでの説明は省略する。
その他の動作については図7のX線画像撮影システムと同様であるので説明を省略する。
図7や図8で説明したX線画像撮影システムのX線画像出力装置1は、施設の規模やX線の撮影頻度に応じて、制御装置2に接続するX線画像出力装置1の数を変更することができる。
例えば、撮影頻度が少ない施設や、1患者について一度に多くの撮影を行わない施設では、1台の制御装置2に対して1台のX線出力装置1を接続しておけば十分である。
X線の撮影頻度が多い施設や、1患者について一度に多くの撮影を行う病院では、1台の制御装置2に対して複数台のX線出力装置1を接続する様にすれば、X線画像撮影システムの処理能力を向上させることが可能である。
このように、この発明のX線画像撮影システムでは、接続するX線画像出力装置1の数に関わらず制御装置2は1台で済むので、接続するX線画像出力装置1の数が2台以上の場合に低価格なシステムを供給することができる。
また制御装置2が、X線画像出力装置1とは別の筐体で構成される場合には、2台以上のX線画像出力装置1に対して制御装置2が1台で済むので、2台以上のX線画像出力装置1を使用した場合に、制御装置2の設置面積を1台分で済ませることができる。
また、n枚のスロットのカセッテ挿入口を有するX線画像出力装置1をm台接続すれば、最大nxm枚のカセッテを連続して挿入できるため、一度に多くの枚数のカセッテを処理したい場合、カセッテの抜き差しに煩わされることがなく、撮影サイクル時間を短縮することができる。
また、制御装置2にm台のX線画像出力装置1が接続されている場合は、m台のX線出力装置1が同時期に画像データの読み取りを行うことができるため、多数のカセッテを同時期に読み取る場合の読み取り時間が1/mに短縮される。これは、1台でnxmスロットのカセッテ挿入口を持つ1台のX線画像出力装置1に比較して、スループットがm倍の装置と見なすことができる。また、複数のX線画像出力装置1を1台の制御装置2で制御するため、患者情報入力手段210から入力する患者情報や、条件入力手段221から入力する画像処理条件、撮影装置の種類、撮影部位、撮影方向等の画像データ付属情報入力を制御装置2に対して1回だけ行っておけば、どのX線画像出力装置で読み取られた画像データに対しても対応付けられるため、X線画像出力装置毎にこれらの情報を入力する必要が無くなる。
図9のX線画像撮影システムは、図7、図8R>8のX線画像撮影システムの変形例である。図7、図8では、複数のX線画像出力装置1d、1e、1fを1台の制御装置2で制御していたが、図9では、複数のX線画像出力装置1d、1e、1fに対して、制御装置2d、2e、2fが、通信ケーブル10d、10e、10fによって一対一に接続されている。 制御装置2d、2e、2fは、通信ケーブル11によって互いに通信できるように構成されており、患者情報、画像処理条件、撮影部位、撮影方向等の画像データ付属情報や、画像データなどを、それぞれの制御装置2d、2e、2f間で共有できるようになっている。
制御装置2d、2e、2fは、それぞれが患者情報入力手段210を有しても良い。この場合、使用者は、どの制御装置からでも患者情報を入力できるというメリットがある。
また、制御装置2d、2e、2fの何れか1つが患者情報入力手段210を有する様に構成しても良い。この場合、使用者は、患者情報入力手段210が接続されている制御装置からしか患者情報を入力できないが、X線画像撮影システムのコストを低減することができるというメリットがある。
また、制御装置2d、2e、2fは、それぞれが表示手段220を有しても良い。この場合、使用者は、どの制御装置からでも画像データや画像データ付属情報を確認することができ、作業が効率化できるメリットがある。特に、複数のX線画像出力装置でほぼ同時期に複数のカセッテの読み取りを行う場合、複数の表示手段で画像を表示できるので、画像データの確認作業が迅速化できるというメリットがある。 また、制御装置2d、2e、2fの何れか1つが、表示手段220を有する様に構成しても良い。この場合、使用者は、表示手段220が接続されている制御装置からしか画像データ付属情報や画像データを確認することができないが、X線画像撮影システムのコストを低減することができるというメリットがある。
同様に、条件入力手段221についても、制御装置2d、2e、2fのそれぞれに装備しても良いし、制御装置2d、2e、2fの何れか1つに装備しても良い。
図9のX線画像撮影システムでは、同時期に複数枚のカセッテが処理される場合、読み取り動作と画像処理動作が複数のX線画像出力装置と制御装置で並列で動作するため、X線画像撮影システムの処理速度が著しく向上するというメリットがある。またそれぞれの制御装置間で、画像データや患者情報等の画像データ付属情報を共有化しているので、あたかも1台の装置として扱うことができ、並列動作させても操作性の低下を招かないというメリットがある。
図9を用いて、複数のX線画像出力装置1を複数の制御装置2に一対一に接続したX線画像撮影システムの実施例と効果を説明したが、図5、図6で説明した専用タイプのシステムに対しても、同様なシステムを構築できることは明白である。その際に、図9で説明したのと同様の効果を得ることができる。
図10のX線画像撮影システムは、図5、図6、図9で示した専用タイプのX線画像撮影システムと図7、図8、図9で示したカセッテ対応タイプのX線画像撮影システムの複合システムの一実施例である。
本例では、図6の専用タイプX線画像撮影システムと図7のカセッテ対応タイプX線画像撮影システムの制御装置2を共通化させて1台で制御するように構成した例であるが、この発明は、本例の組合せ方だけに限定するものではない。例えば図5で示した専用タイプのX線画像撮影システムと、図8で示したカセッテ対応タイプのX線画像撮影システムの組み合わせでも良いし、その他の組み合わせでも良い。
本例は、それぞれのX線画像撮影システムで説明した効果を合わせた効果を有しており、最も効率的なシステムを構築できる。
本例の動作は、図6の専用タイプX線画像撮影システムと図7のカセッテ対応タイプX線画像撮影システムの動作に準ずるので説明は省略する。
次に、図11、図12を用いて、この発明であるX線画像撮影システムの別の一実施の形態ついて説明する。 図11は、制御装置2の表示手段220に表示される制御画面1の一例である。表示手段220には条件入力手段221であるタッチパネルが装着されているので、表示された画面をタッチすることで、条件等を入力したり指定したり選択したりすることができるようになっている。
なお、本例では、条件入力手段221にタッチパネルを使用した例で説明を行うが、本発明は、条件入力手段221をタッチパネルに限定するものではない。その他の手段、たとえばキーボードや、マウス、トラックボール、音声入力装置等であっても良い。
画面Aは、制御装置2に接続されているX線画像出力装置1を選択したり、選択されたX線画像出力装置1を表示するための画面である。アイコン(a1)〜(a4)には、制御装置2に接続されている複数のX線画像出力装置1の名称もしくは略画が表示されており、何れか1つのアイコンをタッチすることにより、使用するX線画像出力装置1を選択することができる。
また、X線画像出力装置1がX線発生制御装置3より指定される場合、すなわち、使用者が使用するX線管4をX線発生制御装置3で指定し、指定されたX線管4に基づいて制御装置2が自動的に複数のX線画像出力装置1から1つを選択する場合は、自動的に選択されたX線画像出力装置1に対応するアイコンが点滅したり、濃度が反転したり、色が変わったりして、使用者に自動的に選択されたX線画像出力装置1がどれであるかを通知するようにする。
画面Bの(b1)〜(b7)には、撮影の予約情報、例えば患者のID情報や氏名や撮影部位、撮影方向等が表示されるので、使用者は、撮影する患者の順番を確認できるだけでなく、今後、どの様な撮影を行うべきかを予め知ることができる。
画面Cの(c)は、X線画像出力装置1で読み取られた画像データの映像を表示する画面である。X線画像出力装置1が出力した画像データが制御装置2で受信されると、画面(c)に、受信された画像データの映像が表示される。
また、受信された画像データに対して、画像処理手段237で画像処理が実施されると、画面(c)に表示される映像が、画像処理前の画像データの映像から、画像処理後の画像データの映像へと変化するようになっている。
また、過去に撮影した画像データを呼び出して、画面(c)に表示することもできる。
画面Cの(cc)は、画面(c)に表示されている画像データの画像データ付属情報の一部が表示される。たとえば、患者氏名、患者のID番号、撮影部位、撮影方向等が表示される。このため、使用者は、画面(c)に表示されている画像データの付属情報を再確認することができる。
画面Dの(d1)〜(d4)には、これまでに撮影された画像データの縮小画像の映像が表示されている。また、画面(dd1)〜(dd4)には、縮小画像(d1)〜(d4)のそれぞれに対応する画像データ付属情報の一部、例えば患者氏名や患者のID番号が表示されている。
画面(d1)〜(d4)と画面(dd1)〜(dd4)に表示される、縮小画像の映像とその画像データ付帯情報は、「時刻」の新しい画像順に画面(d1)から画面(d4)へ向けて配置される。ここで言う「時刻」とは、X線撮影システムが撮影の予約登録を受け付けた時刻かそれに準ずる時刻、X線が被写体50に照射された時刻かそれに準ずる時刻、X線画像出力装置1内で画像データが生成された時刻かそれに準ずる時刻、制御装置2が画像データを受信した時刻かそれに準ずる時刻、などのいずれか1つであれば良い。
使用者は、撮影時刻などの時系列順序に従って過去の撮影を映像化して参照、確認できるので、参照、確認作業を非常に効率化することができる。
制御装置2が新たな画像データを受信し、画面(c)に受信された新たな画像データの映像が表示されると、それまで画面(c)に表示されていた画像データの映像は、縮小されて(d1)の位置に新規に表示される。このとき、それまで(d1)〜(d3)に表示されていた縮小画像は、それぞれ(d4)の方向へ1ずつ移動して(d2)〜(d4)に表示され、それまで(d4)に表示されていた縮小画像は、画面に表示されなくなる。
画面(c)に受信された新たな画像データの映像が縮小されて(d1)の位置に新規に表示されるタイミングは、画面(c)の撮影を承認したタイミングでも良い。すなわち、制御画面1の中に、画面(c)に表示された画像データの映像を承認する「OK」ボタンと、再撮影(撮影のやり直し)を要求する「再撮影」ボタンを表示しておき、「OK」ボタンが選択されると、画面(c)に受信された新たな画像データの映像が縮小されて、(d1)の位置に新規に表示されるようにしておく。「再撮影」ボタンが選択されると、画面(c)に表示された画図データの映像は消去され、次の再撮影に備える。
画面(d1)〜(d4)に表示される画像データの映像は、画面(c)に表示されている画像データの映像と同一患者(被写体)のものだけに限定しても良い。すなわち、同一患者で複数枚のX線画像が撮影される場合、最も最後に制御装置2が受信した画像データを画面(c)に表示し、それより以前に制御装置2が受信した画像データは、画面(d1)〜(d4)に表示する。次に、異なる患者の撮影が行われると、それまで画面(d1)〜(d4)に表示されていた画像データの映像が画面上から消去される。この動作に伴い、画面(cc)と画面(dd1)〜(dd4)についても同様の関係で動作することは言うまでもない。
画面Eに示された右向きまたは左向きの矢印のアイコンをタッチすると、画面Dの(d1)〜(d4)に表示された縮小画像の映像と、画面(dd1)〜(dd4)に表示された画像データ付属情報が、矢印の方向にスクロールして再表示される。すなわち、画面Eの操作により、撮影された縮小画像の映像とその画像データ付属情報が、時系列な順序に従って順次画面(d1)〜(d4)及び(dd1)〜(dd4)にスクロール表示される様に構成したため、過去の任意の時間にさかのぼって画像を参照、確認できるようになっている。
また、縮小画像の映像の何れかをタッチすると、タッチされた縮小画像の映像が拡大されて、画面(c)に表示されるように構成されている。この際、画面(cc)には、画面(c)に新たに表示された画像データ映像に対応する画像データ付属情報が表示される。
また、縮小画像の映像の何れかをタッチすると、タッチされた縮小画像の映像が拡大されて、新たに生成される画面(c)以外の画面に表示される様にしても良い。
図12は、制御装置2の表示手段220に表示される制御画面2の一例である。
画面Fのアイコン(f1)〜(f9)には、撮影部位の大分類が表示されている。大分類とは、例えば、「頭部」、「胸部」、「腹部」、「上肢」、「下肢」、「脊椎」、「骨盤」というような人体の主要構成部分に基づいたおおまかな分類である。使用者は、撮影を行う部位をアイコン(f1)〜(f9)の中から選択してタッチすることで、撮影を行いたい部位の大分類を制御装置2に通知する。
この発明では、画面Aに登録されているX線画像撮影装置に応じて、画面Fに表示される大分類の部位名が制御される様になっている。
例えば、画面Aに、立位型、臥位型、カセッテ対応型の3つのX線画像撮影装置が登録されていた場合、すなわち、制御装置2に立位型、臥位型、カセッテ対応型の3つのX線画像撮影装置が接続されていた場合、立位型に対応する画面Fの大分類には、例えば「胸部」「腹部」「腰椎」「上肢」、「下肢」の5項目が登録されている。また、臥位型に対応する画面Fの大分類には、例えば「頭部」、「胸部」、「腹部」、「脊椎」、「骨盤」、「上肢」、「下肢」、「軟部他」の8項目が登録されている。また、カセッテ対応型に対応する画面Fの大分類には、例えば「頭部」、「胸部」、「腹部」、「脊椎」、「骨盤」、「上肢」、「下肢」、「軟部他」、「新生児」の9項目が登録されている。
使用者が画面Aで立位型のアイコンを選択すると、画面Fには、上記「胸部」「腹部」「腰椎」「上肢」、「下肢」の5項目が、画面Aで臥位型のアイコンを選択すると、画面Fには、「頭部」、「胸部」、「腹部」、「脊椎」、「骨盤」、「上肢」、「下肢」、「軟部他」の8項目が、画面Aでカセッテ対応型のアイコンを選択すると、画面Fには、「頭部」、「胸部」、「腹部」、「脊椎」、「骨盤」、「上肢」、「下肢」、「軟部他」、「新生児」の9項目が、画面Fの(f1)〜(f9)の内の何れかに選択枝として表示される。
このように、この発明では、選択されたX線画像撮影装置に対して、予め登録されている大分類が表示され、余分な大分類(選択されたX線画像撮影装置では使用しない大分類)が表示されないように制御されているため、使用者が大分類を選択する際に、混乱することなく、短時間に目的とする大分類を選択することができるようになっている。
X線画像撮影装置と大分類が決定すると、画面Gの(g1)〜(g4)には、決定されたX線画像撮影装置と大分類に対応した撮影部位の小分類が選択肢として表示される。撮影部位の小分類とは、大分類で示された部位をさらに細かな部位に分類したもので、例えば大分類が「上肢」の場合は、「肩関節」、「肩甲骨」、「肩鎖間接」、「上腕骨」、「肘関節」、「前腕骨」、「手関節」、「手根骨」、「手指骨」などが小分類に当たる。画面Hの(h11)〜(h14)には、小分類(g1)に対応した撮影方向が、(h21)〜(h24)には、小分類(g2)に対応した撮影方向が、(h31)〜(h34)には、小分類(g3)に対応した撮影方向が、(h41)〜(h44)には、小分類(g4)に対応した撮影方向が選択肢として表示される。
撮影方向の代表的なものを紹介すると、「後前方向撮影(PA:Posteroanterior Projection)」、「前後方向撮影(AP:Anteroposterrior Projection)」、「測方向撮影(LAT:Lateral rediograpyh)」、「斜位撮影(Oblique Radiography)」などである。
この発明では、小分類と撮影方向が、X線画像撮影装置と大分類の組合せに毎に登録されている。選択されたX線画像撮影装置と大分類の組合せに対して、予め登録されている小分類と撮影方向が選択肢として表示され、余分な小分類と撮影方向(選択されたX線画像撮影装置と大分類の組合せでは使用しない小分類と撮影方向)が選択肢として表示されないように制御されているため、使用者が小分類や撮影方向を選択する際に、混乱することなく、短時間に目的とする小分類と撮影方向を選択することができるようになっている。
画面Iの(i1)〜(i4)には、小分類(g1)〜(g4)に対応したセット撮影メニューが選択肢として表示されている。セット撮影とは、よく使われる幾つかの撮影方向をセットにしたもので、2方向撮影のセットや3方向撮影のセットなどがある。例えば、後前方向撮影と、前後方向撮影と測方向撮影の3方向の撮影が登録されているセット撮影メニューが選択されると、後前方向撮影と、前後方向撮影と測方向撮影の3つの撮影方向が一度に選択される。このため、使用者は、3つの撮影方向を個別に選択する手間を省くことができる。
以上に説明した、大分類、小分類、撮影方向、セット撮影メニューの内容や表示の有無、表示の順序などは、使用する病院や使用者の好みに応じてカスタマイズできるようにしておくと好ましい。例えば、ある撮影室では使用しない大分類、小分類、撮影方向、セット撮影メニューなどが存在した場合は、表示手段220に表示させないように対応できると、より便利である。
画面Jに示された上向きと下向きの矢印のアイコンをタッチすると、画面G、画面h、画面Iが同期して矢印の方向へスクロールする。小分類が沢山あり、表示画面に表示しきれない場合には、このアイコンで、画面をスクロールして、画面に表示されていなかった小分類を探すことができる。
選択された小分類と撮影方向は、順次、画面Kの(k1)〜(k8)に表示される。例えば、1)大分類=「胸部」、小分類=「肋骨上部」、撮影方向=「後前方向撮影(PA:Posteroanterior Projection)」、2)大分類=「脊椎」、小分類=「胸椎」、撮影方向=「前後方向撮影(AP:Anteroposterrior Projection)」、3)大分類=「上肢」、小分類=「上腕骨」、撮影方向=「測方向撮影(LAT:Lateral rediograpyh)」の順に登録が行われたとすると、(k1)画面には、「肋骨上部PA」、(k2)画面には「胸椎AP」、(k3)画面には「上腕骨LAT」と表示される。小分類が表示されれば、大分類はあえて表示しなくとも分かるので、本発明では、小分類と撮影方向だけを表示するようにしたが、その他の情報を表示しても一向にさしつかえない。
このように、この発明では、選択された撮影部位や撮影方向の情報を画面Kに順次表示するようにしたので、何を選択したかを常に確認しながら作業を進めることができ、使用者の操作ミスを防止することができる。上記の例では、撮影部位や撮影方向の情報のみが画面Kに表示されたが、その他の情報、例えば、X線画像出力装置の種類などを合わせて表示するようにしてもよい。
画面Lのアイコン(11)は、画面Kに表示された情報の確定を指示するアイコンである。このアイコンをタッチすると、画面Kに表示された小分類、撮影方向などの情報が、確定された情報として、制御装置2内の記憶手段237に患者情報と対応付けられて登録される。
画面Lのアイコン(12)は、画面Kに表示された情報の取り消しを指示するアイコンである。このアイコンをタッチすると、画面Kに表示された小分類、撮影方向などの情報が画面上から消去される。
画面Lのアイコン(13)は、画面Kに表示された情報の一部削除を指示するアイコンである。削除したい(k1)〜(k8)のアイコンを指定(タッチ)した後、アイコン(13)タッチすると、指定されたアイコンに対応する小分類、撮影方向などの情報が画面上から削除される。
また、画面Lのアイコン(13)は、画面Kに表示された情報の一部修正を指示するアイコンであっても良い。修正したい(k1)〜(k8)のアイコンを指定(タッチ)した後、アイコン(13)タッチすると、指定されたアイコンに対応する大分類や小分類、撮影方向などの情報が修正可能になる。ここで、新たに、大分類や小分類、撮影方向などの情報を選択し直すと、新たに選択された情報が、指定されたアイコン部分に新たに表示される。
このように、この発明では、選択された撮影部位の大分類や小分類、撮影方向などに対して、確定、取り消し、一部削除、一部修正ができるように構成したので、使用者が選択を誤った場合でも最小限の操作により、最短時間で誤りを修正することができる。
この発明では、画像データに対して、この様にして決定された撮影部位や撮影方向に従って、画像処理手段237が最適な画像処理を施すため、撮影部位や撮影方向が変化しても、常に最適な画像の仕上がりを維持することができる。 特に、階調変換処理は、撮影部位や撮影方向に従って、処理のパラメータや処理の種類、処理の度合いなどを最適化することが好ましいので、この発明のように、撮影部位や撮影方向の違いに応じて、処理のパラメータや処理の種類、処理の度合いなどを決めておけば、常に最適な画像の仕上がりを維持することができる。本例では、制御画面として使用可能な大分類、小分類、撮影方向だけを表示するようにしたが、例えば、予め全ての大分類、小分類、撮影方向を表示しておき、使用できない大分類、小分類、撮影方向の表示の色を変えたりすることで、使用者に選択可能な項目を知らせるようにしても良い。このとき、使用できない項目が選択されても、エラー情報を表示したりして、選択しようとした大分類を受け付けないようにするのが良い。
この発明は、X線画像撮影システムに適用でき、異なるタイプ、異なる検出手段のX線画像撮影システムが混在する中で、使用者にとって、作業効率が良く、作業し易環境を得ることが可能である。
立位型のX線画像撮影システムの構成例を示す図である。 臥位型のX線画像撮影システムの構成例を示す図である。 カセッテ対応タイプのX線画像撮影システムの構成例を示す図である。 制御装置の構成例を示す図である。 複数の専用タイプのX線画像出力装置を有するX線画像撮影システムの構成例を示す図である。 複数の専用タイプのX線画像出力装置を有するX線画像撮影システムの別の構成例を示す図である。 複数のカセッテ対応型のX線画像出力装置を有するX線画像撮影システムの構成例を示す図である。 複数のカセッテ対応型のX線画像出力装置を有するX線画像撮影システムの別の構成例を示す図である。 複数のカセッテ対応型のX線画像出力装置を有するX線画像撮影システムのさらに別の構成例を示す図である。 複数の専用タイプのX線画像出力装置とカセッテ対応型のX線画像出力装置を有するX線画像撮影システムの一構成例を示す図である。 制御画面の一例を示す図である。 別の制御画面の一例を示す図である。
符号の説明
1 X線画像出力装置
2 制御装置
3 X線発生制御装置
4 X線管
5 X線
6 カセッテ


Claims (9)

  1. 複数のX線管と、この複数のX線管を制御するX線発生制御装置と、前記複数のX線管のそれぞれから照射されたX線を検出手段で検出した後、デジタル化された画像データとして出力する複数のX線画像出力装置と、この複数のX線画像出力装置を制御する制御装置によって構成されるX線画像撮影システムであって、
    前記X線発生制御装置により前記複数のX線管の中の1つが選択されると、予め定められた対応付けに基づいて、前記選択されたX線管に対応した前記複数のX線画像出力装置の中の1つが前記制御装置により選択されるとともに、前記選択されたX線管からのX線照射後の所定のタイミングで、前記制御装置が、前記選択されたX線画像出力装置から画像データを読み出すように前記選択されたX線画像出力装置を制御することを特徴とするX線画像撮影システム。
  2. X線管から照射されたX線を検出手段で検出した後、デジタル化された画像データとして出力する複数のX線画像出力装置と、この複数のX線画像出力装置を制御する制御装置と、前記複数のX線画像出力装置のいずれか1つを選択できる条件入力手段によって構成されるX線画像撮影システムであって、
    前記条件入力手段を介して、前記複数のX線画像出力装置の何れか1つが選択されると、所定のタイミングで、前記制御装置が、前記選択されたX線画像出力装置から画像データを読み出すように前記選択されたX線画像出力装置を制御することを特徴とするX線画像撮影システム。
  3. X線管から照射されたX線を検出手段で検出した後、デジタル化された画像データとして出力する複数のX線画像出力装置と、この複数のX線画像出力装置を制御する制御装置と、撮影条件等に関わる情報を表示する表示手段によって構成されるX線画像撮影システムであって、前記複数のX線画像出力装置のいずれか1つが選択されると、前記選択されたX線画像出力装置を特定できる情報、もしくは前記選択されたX線画像出力装置の種類を特定できる情報が、前記表示手段に表示されるとともに、所定のタイミングで、前記制御装置が、前記選択されたX線画像出力装置から画像データを読み出すように前記選択されたX線画像出力装置を制御することを特徴とするX線画像撮影システム。
  4. X線管から照射されたX線を検出手段で検出した後、デジタル化された画像データとして出力する複数のX線画像出力装置と、この複数のX線画像出力装置を制御する制御装置と、撮影部位の選択枝を表示する表示手段によって構成されるX線画像撮影システムであって、
    前記表示手段に表示される前記撮影部位の選択肢が、X線画像出力装置の種類に応じて決定されることを特徴とするX線画像撮影システム。
  5. X線管から照射されたX線を所定の検出手段で検出した後、デジタル化された画像データとして出力する複数のX線画像出力装置と、前記複数のX線画像出力装置を制御する制御装置と、撮影方向の選択肢を表示する表示手段によって構成されるX線画像撮影システムであって、
    前記表示手段に表示される前記撮影方向の選択肢が、X線画像出力装置の種類と撮影部位の組合せに応じて決定されることを特徴とするX線画像撮影システム。
  6. X線管から照射されたX線を所定の検出手段で検出した後、デジタル化された画像データとして出力する複数のX線画像出力装置と、この複数のX線画像出力装置を制御する制御装置と、前記前記X線画像出力装置より出力される画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理手段と、撮影方向の選択肢を表示する表示手段によって構成されるX線画像撮影システムであって、
    前記画像処理手段で施される前記所定の画像処理の内容が、撮影部位と撮影方向の組合せ、もしくは、検出手段の種類と撮影部位と撮影方向の組み合わせ、もしくは、X線画像出力装置の種類と撮影部位と撮影方向の組合せのいずれかに応じて決定されることを特徴とするX線画像撮影システム。
  7. 前記複数のX線画像出力装置の内、画像データを出力したX線画像出力装置が特定できる情報、もしくは画像データを出力したX線画像出力装置の種類が特定できる情報を、画像データと対応付けて記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のX線画像撮影システム。
  8. 前記複数のX線画像出力装置の内の少なくとも1つが、固体平面検出器もしくは輝尽性蛍光体を検出手段とする立位型のX線画像出力装置であり、前記複数のX線画像出力装置の内の少なくとも1つが固体平面検出器もしくは輝尽性蛍光体を検出手段とする臥位型のX線画像出力装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のX線画像撮影システム。
  9. 前記複数のX線画像出力装置の内の少なくとも1つが、固体平面検出器もしくは輝尽性蛍光体を検出手段とする立位型もしくは臥位型のX線画像出力装置であり、前記複数のX線画像出力装置の内の少なくとも1つが、前記可搬型のカセッテに内蔵された前記輝尽性蛍光体プレートからX線画像情報を読み取る読み取り手段を有するカセッテ対応型のX線画像出力装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のX線画像撮影システム。




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