JP2005111044A - 便座付き車椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】
上下に伸縮自在の前後二対の脚を有する車椅子に便座を設けることにより、簡単な構造で乗り降りが一回だけでトイレでの用便を済ますことのできる車椅子を提供する。
【解決手段】
椅子の四つの脚にキャスターを配備して車椅子としたものにおいて、座板の中央に便座を設け、車椅子の四つの脚が電気を駆動源とするアクチュエーターによって上下に伸縮自在とし、要介助者が着座したままで車椅子が便器の上に跨ぐことができる便座付き車椅子。乗り降りが一回だけで済むのに加えて、狭いトイレの内部で便器に座り直す困難な動作を必要とせず、簡易で安価な構成により、要介助者本人と介助者の負担を軽減することができる。
【選択図】図8
上下に伸縮自在の前後二対の脚を有する車椅子に便座を設けることにより、簡単な構造で乗り降りが一回だけでトイレでの用便を済ますことのできる車椅子を提供する。
【解決手段】
椅子の四つの脚にキャスターを配備して車椅子としたものにおいて、座板の中央に便座を設け、車椅子の四つの脚が電気を駆動源とするアクチュエーターによって上下に伸縮自在とし、要介助者が着座したままで車椅子が便器の上に跨ぐことができる便座付き車椅子。乗り降りが一回だけで済むのに加えて、狭いトイレの内部で便器に座り直す困難な動作を必要とせず、簡易で安価な構成により、要介助者本人と介助者の負担を軽減することができる。
【選択図】図8
Description
本発明は、要介助者に使用する車椅子に関するもので、特に、要介護者をトイレに移動させ、トイレでの用便が簡単にできるようにした便座付きの車椅子に関する。
通常の病院等における入院患者の用便について、歩行の困難な入院患者は、据え置きのポータブルトイレを使用するか、介助者が車椅子でトイレまで連れて行き、車椅子でトイレの入り口まで来た後に介助者の手助けによって車椅子から降り、介助者に支えられて便座に移動して便座に腰を降ろさなければならなかった。要介護者だけでなく、介護者にも多大の負担がかかるものであった。
これらを背景として、据え置きのポータブルトイレでは、要介助者にある羞恥心から病室内での使用を拒むなどの人格に絡む問題や、辺りに臭気を残すなどの問題を解決するため、特許文献2のようにポータブルトイレ自体に車輪を設け、移動可能として病室内での用便をさけるようにしたものが提案されている。また、要介護者を車椅子でトイレまで連れてゆくケースにおいて、介助者あるいは本人の負担を少しでも軽減する技術として、特許文献3に記載された装置がある。この装置では、便座の支持部材に取付けられた移動手段によって便座がトイレ室の入口より張出す位置まで移動し、要介助者が車椅子から便座に移動しやすくしたものである。さらに特許文献1に記載された用便装置では、用便後、使用者が起立しやすいように便座が昇降する機能が付いていて、これも介助者あるいは本人の負担を軽減することを狙ったものである。
特許文献1に記載された用便装置では、単に用便後の起立し易さしか改善されておらず、使用者が車椅子から降りて便座に腰掛けるまでの介助者の負担と要介助者の負担を軽減できるまでには至っていない。特許文献3の装置では、トイレ入口における便座への移動に関わるものではあるが、装置が大掛かりなためコスト高になるだけでなく、健常者には却ってトイレの使用がしにくいなどの問題を抱えるものである。また、特許文献2の移動式便器では、排泄物の処理は別途行わなければならず、介護者にとっての負担は軽減されるとは言いがたいものであった。
本発明の目的は、上下に伸縮自在の前後二対のキャスター付き脚を有する車椅子に便座を設けることにより、簡単な構造で一回の乗り降りだけでトイレでの用便を済ますことができ、しかも狭いトイレの中での便座への移動を不要とした車椅子を提供することであり、使用者本人と介助者の負担を軽減することができる移動便座装置を提供することである。
上記の目的を達成するための第一の発明は、椅子の四つの脚にそれぞれキャスターを配備して車椅子としたものにおいて、座板の中央に便座を設け、車椅子の四つの脚がアクチュエーターによって上下に伸縮自在とした便座付き車椅子であり、第二の発明は、第一の発明に加えて、各脚のアクチュエーターは電気を駆動源として作動させ、前後の各一対のアクチュエーターを別々に制御可能とした便座付き車椅子である。そして第三の発明は、第二の発明にさらに車椅子の前部フレームに一定角度の範囲で回転可能に軸支された足載せ装置を、車椅子の前傾時に転倒防止用のストッパーとして使用する便座付き車椅子である。
本発明によれば、要介助者が必要とする車椅子への乗降は最小限にでき、また狭いトイレの内部で便器に座り直す困難な動作を必要とすることがない。さらに、要介助者が車椅子に乗り降りする際には、車椅子を前傾姿勢の状態で着座させることができるため、介護者は腰に負担をかけることなく楽に要介助者をサポートできる大きな利点を有する。簡易で安価な構成により、要介助者本人と介助者の負担を軽減することができる。また、要介助者に病室内で用便をさせることもないので、要介助者の羞恥心や人格を大切にできるという、心身ともに人間性尊重の福祉機器を提供できるものである。
図1は、本発明の一実施例を示す便座付き車椅子の斜視図である。図1において、1は車椅子のフレーム、2は座板3に設けられた便座で中央部は開口している。4及び5は前後のフレームに一対ずつ取り付けられた伸縮自在のアクチュエーター機能を有する脚であり、その下端部にはキャスター6が設けられている。この脚4は、スイッチ12を操作し、コントロールボックス11を通じて、バッテリー10を電源とするモーターによって上下に伸縮し座板3を上下に昇降させるようになっている。7はフレームの前方に自在に軸支され、足載せ台8を吊り下げた脚載せフレームである。この脚載せフレーム7の動作を図2で詳しく説明すると、足載せフレーム7はブラケット8a部で車椅子のフレーム1にジョイントピン9で自在に軸支されているが、その自在な遊動角度は前方方向に対して所定の角度の範囲に規制してある。
本発明の便座付き車椅子の全体の動作について説明する。本発明の便座付き車椅子は上記のように構成されているので、図3の斜視図に示すごとく、前後左右、上下に移動できるだけでなく自由な回転も可能で、車椅子全体がいわゆる小回りのきく構成となっている。
アクチュエーター機能を有する脚は、前後脚の水平上下動だけでなく、後方脚5だけを上昇させることにより、図4に示すように前傾姿勢もとれるように設定してある。図5及び図6は前傾姿勢時の動作説明図であり、図5の前傾姿勢に移行する前の状態から後方の脚5だけを伸張させると、足載せ台8は床に接地して動かないため、足載せフレーム7は車椅子フレーム1に対して一定角度ほど軸動する結果となり、前傾状態の姿勢を保持するストッパーとなる。
次に本発明の便座付き車椅子の使用方法について説明する。病院などにおける歩行の困難な入院中の要介助者が便意を催した場合、まずベッドから降りなければならない。介護者は、図5及び図6で示したように本便座付き車椅子を前傾姿勢とした上で、要介助者を抱えて車椅子に着座させる。その後、スイッチ操作によって予め設定されたプログラムに従って座板が水平の状態に戻り、伸縮脚が少し伸張した状態で停止する(図7)。この状態では足載せ台8は床上に浮いた位置にある。この状態で介護者が要介助者をトイレに連れてゆく。そして車椅子をトイレの便器に跨るようにバックで後退させる。本便座付き車椅子は前述したように前後左右、回転ともに自在に動くことができるので、何ら問題なく便器の上にちょうど跨るように位置させることが可能である。またトイレの便器によって高さが異なる場合、必要に応じてアクチュエーターを作動させ高さの調節を行うなどして、トイレの便器に本車椅子の便座が重なる位置で停止させる。従って要介助者は、便座を移るなどの困難な動作をすることなく、そのまま着座した状態で用便を済ますことができることになる。用便後、要介助者は本便座付き車椅子に着座したままで、介護者によって病室に連れ戻され、図5及び図6で示したように本便座付き車椅子を前傾姿勢とした上で、介護者が要介助者を抱えて車椅子から降ろしてベッドに戻すことによって一連の作業は終了する。
以上のように、要介助者がベッドから降りてトイレに行くために必要な便座付き車椅子への乗り降りは各一回限りであり、しかも狭いトイレの内部で便器に座り直す困難な動作を必要としない。さらに便座付き車椅子への乗り降りの際には、車椅子を前傾姿勢の状態で着座できるため、介護者が楽に要介助者をサポートすることが可能である。
1 車椅子のフレーム
2 便座
3 座板
4 アクチュエーター付き前方脚
5 アクチュエーター付き後方脚
6 キャスター
7 足載せフレーム
8 足載せ台
8a ブラケット
9 ジョイントピン
10 バッテリー
11 コントロールボックス
スイッチ
2 便座
3 座板
4 アクチュエーター付き前方脚
5 アクチュエーター付き後方脚
6 キャスター
7 足載せフレーム
8 足載せ台
8a ブラケット
9 ジョイントピン
10 バッテリー
11 コントロールボックス
スイッチ
Claims (3)
- 椅子の四つの脚にそれぞれキャスターを配備して車椅子としたものにおいて、座板の中央に便座を設け、車椅子の四つの脚がアクチュエーターによって上下に伸縮自在としたことを特徴とする便座付き車椅子。
- 各脚のアクチュエーターは電気を駆動源として作動させ、前後の各一対のアクチュエーターを別々に制御可能としたことを特徴とする請求項1に記載の便座付き車椅子。
- 車椅子の前部フレームに一定角度の範囲で回転可能に軸支された足載せ装置を、車椅子の前傾時に転倒防止用のストッパーとして使用することを特徴とする請求項2に記載の便座付き車椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003350573A JP2005111044A (ja) | 2003-10-09 | 2003-10-09 | 便座付き車椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003350573A JP2005111044A (ja) | 2003-10-09 | 2003-10-09 | 便座付き車椅子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005111044A true JP2005111044A (ja) | 2005-04-28 |
Family
ID=34542085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003350573A Pending JP2005111044A (ja) | 2003-10-09 | 2003-10-09 | 便座付き車椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005111044A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009172108A (ja) * | 2008-01-23 | 2009-08-06 | Kanazawa Inst Of Technology | 排泄支援車椅子 |
JP2017124263A (ja) * | 2017-04-19 | 2017-07-20 | 雅顕 村山 | 車椅子 |
KR101887610B1 (ko) * | 2017-09-06 | 2018-09-10 | 조현언 | 변기시트 |
-
2003
- 2003-10-09 JP JP2003350573A patent/JP2005111044A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009172108A (ja) * | 2008-01-23 | 2009-08-06 | Kanazawa Inst Of Technology | 排泄支援車椅子 |
JP2017124263A (ja) * | 2017-04-19 | 2017-07-20 | 雅顕 村山 | 車椅子 |
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