JP2005109677A - キャリブレーション方法およびそれを利用した無線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 直交変調と直交検波における移相器の位相誤差を補正する。
【解決手段】 信号処理部18は、アダプティブアレイアンテナによる送受信処理に必要な信号処理を行う。さらに、無線部12で行うべき直交変調と直交検波での位相の誤差、すなわち初期位相補正値の回転量を決定するために必要な信号処理も行う。基地局装置34の無線部12は、ベースバンドの信号と無線周波数の信号間の周波数変換処理、増幅処理、直交変調処理、直交検波処理、ADまたはDA変換処理等を行う。初期位相補正値決定部200は、無線部12から入力した電力測定用受信信号320にもとづいて、初期位相補正値の回転量を決定し、信号処理部18に対して初期位相補正値信号330として出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、キャリブレーション技術に関し、特にアダプティブアレイアンテナについてのキャリブレーション方法およびそれを利用した無線装置に関する。
ワイヤレス通信において、一般に限りある周波数資源の有効利用が望まれている。周波数資源を有効利用するための技術のひとつが、アダプティブアレイアンテナ技術である。アダプティブアレイアンテナ技術は、複数アンテナでそれぞれ送受信される信号の振幅と位相を制御して、アンテナの送受信指向性パターンを形成する。すなわち、アダプティブアレイアンテナを備えた装置は、それぞれのアンテナで受信した信号の振幅と位相を変化させ、変化させた受信信号のそれぞれを加算して、当該振幅と位相との変化量(以下、「ウエイト」という)に応じた指向性パターンのアンテナで受信される信号と同等の信号を受信する。また、ウエイトに応じたアンテナの指向性パターンによって信号が送信される。
アダプティブアレイアンテナ技術において、ウエイトを算出するための処理の一例には、最小二乗誤差(MMSE:Minimum Mean Square Error)法にもとづく方法がある。MMSE法において、ウエイトの最適値を与える条件としてウィナー解が知られており、さらに当該条件を直接解くよりも計算量が少なくかつ当該最適値に収束する漸化式も知られている。漸化式としては、例えば、RLS(Recursive Least Squares)アルゴリズムやLMS(Least Mean Squares)アルゴリズムなどの適応アルゴリズムが使用される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−76746号公報
アダプティブアレイアンテナを構成する複数のアンテナを備えた無線装置が、複数のアンテナのそれぞれに対応した直交変調器と直交検波器を含んでおり、さらに直交検波器と直交変調器は、所定のローカル周波数信号をπ/2移相シフトするための移相器をそれぞれ別個に含んで構成される場合がある。例えば、直交変調器を含んだRFチップと直交検波器を含んだRFチップを組み合わせて無線装置が構成されている場合である。また、移相器がフリップフロップで構成されており、そのフリップフロップの初期値が、電源立ち上げ時に所定の値に特定されない場合は、受信した信号の位相と送信すべき信号の位相が180度ずれる場合もある。例えば、送信装置側の移相器の位相値が+90度で、受信側の移相器の位相値が−90度の場合や送信装置側の移相器の位相値が−90度で、受信側の移相器の位相値が+90度の場合が該当する。このような場合に、受信した信号にもとづいて生成したウエイトを送信すべき信号に使用しても、適切なウエイトの値を反映した送信のためのウエイトにならず、正常に送信のビームを制御できない。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、送信側と受信側の移相器の位相誤差を補正するためのキャリブレーション方法およびそれを利用した無線装置を提供することにある。
本発明のある態様は、無線装置である。この装置は、測定用アンテナからの送信信号を参照用アンテナで受信して第1の重み係数を導出し、当該第1の重み係数で重み付けした信号を参照用アンテナから送信する参照用無線部と、測定用アンテナからの送信信号を補正対象用アンテナで受信して第2の重み係数を導出し、当該第2の重み係数で重み付けした信号を補正対象用アンテナから送信する補正対象用無線部と、信号を送信する際に、補正対象用無線部で直交変調するための送信用のπ/2移相器に対する補正値を回転させながら、第2の重み係数と演算する回転部と、参照用アンテナと補正対象用アンテナから送信された信号を測定用アンテナで受信し、回転部での回転量に応じた受信信号の強度を測定する測定部と、測定した受信信号の強度に応じて、補正対象用無線部で直交検波するための受信用のπ/2移相器に対する送信用のπ/2移相器の位相の差違を推定する推定部とを備える。この装置において、回転部は、推定した位相の差違で補正値を回転してもよい。
以上の装置により、誤って設定した補正値の回転量によって重み係数を回転してから、信号を送信した場合には、受信した信号の電力が小さくなるため、正しい補正値の回転量を正確に推定できる。
補正対象用アンテナを複数のアンテナの中で切り換えながら設定するアンテナ切換部をさらに備え、推定部は、複数のアンテナの中で切り換えられるべき補正対象用アンテナのそれぞれに対して、位相の差違を推定してもよい。測定用アンテナ、参照用アンテナ、補正対象用アンテナを少なくとも使用して、通信対象の端末装置と通信する通信部をさらに備えてもよい。参照用アンテナ、補正対象用アンテナを少なくとも使用して、通信対象の端末装置と通信する通信部と、第1の重み係数と第2の重み係数をそれぞれ導出させるために、測定用アンテナから信号を送信する送信部をさらに備えてもよい。推定部が推定すべき位相の差違は0あるいはπであり、測定部は、回転部での回転量が0あるいはπの場合に、受信した信号の強度を測定してもよい。回転部は、推定部で推定すべき位相の差違が0の場合の補正値を記憶した記憶部と、補正値をπに回転する場合に、補正値を反転する反転部とを備えてもよい。回転部は、推定部で推定すべき位相の差違が0の場合の第1の補正値を記憶した第1記憶部と、推定部で推定すべき位相の差違がπの場合の第2の補正値を記憶した第2記憶部と、回転部での回転量に応じて、第1の補正値あるいは第2の補正値を選択する選択部とを備えてもよい。
「回転部での回転量が0あるいはπの場合」のうち、πの場合とは、ベクトル空間における位相の反転であってもよく、位相πの回転に相当する値が得られればよい。
本発明の別の態様は、キャリブレーション方法である。この方法は、測定用アンテナからの送信信号を参照用アンテナで受信して第1の重み係数を導出し、当該第1の重み係数で重み付けした信号を参照用アンテナから送信するステップと、測定用アンテナからの送信信号を補正対象用アンテナで受信して第2の重み係数を導出し、直交変調するための送信用のπ/2移相器に対する補正値を回転させながら演算した第2の重み係数で重み付けした信号を補正対象用アンテナから送信するステップと、参照用アンテナと補正対象用アンテナから送信された信号を測定用アンテナで受信し、補正値の回転量の単位で受信した信号の強度を測定するステップと、測定した信号の強度に応じて、直交検波するための受信用のπ/2移相器に対する送信用のπ/2移相器の位相の差違を推定するステップと、補正値の回転量を推定した位相の差違に決定するステップとを備える。
補正対象用アンテナを複数のアンテナの中で切り換えながら設定するステップをさらに備えてもよい。測定用アンテナ、参照用アンテナ、補正対象用アンテナを少なくとも使用して、通信対象の端末装置と通信するステップをさらに備えてもよい。参照用アンテナ、補正対象用アンテナを少なくとも使用して、通信対象の端末装置と通信するステップと、第1の重み係数と第2の重み係数をそれぞれ導出させるために、測定用アンテナから信号を送信するステップをさらに備えてもよい。位相の差違を推定するステップが推定すべき位相の差違は0あるいはπであり、信号の強度を測定するステップは、回転量が0あるいはπの場合に、受信した信号の強度を測定してもよい。送信するステップは、位相の差違を推定するステップで推定すべき位相の差違が0の場合の補正値を記憶したステップと、補正値をπに回転する場合に、補正値を反転するステップと、を備えてもよい。送信するステップは、位相の差違を推定するステップで推定すべき位相の差違が0の場合の第1の補正値を記憶したステップと、位相の差違を推定するステップで推定すべき位相の差違がπの場合の第2の補正値を記憶したステップと、回転量に応じて、第1の補正値あるいは第2の補正値を選択するステップと、を備えてもよい。
本発明のさらに別の態様は、プログラムである。このプログラムは、測定用アンテナからの送信信号を参照用アンテナで受信して第1の重み係数を導出してメモリに記憶し、メモリに記憶した当該第1の重み係数で重み付けした信号を参照用アンテナから送信するステップと、測定用アンテナからの送信信号を補正対象用アンテナで受信して第2の重み係数を導出してメモリに記憶し、直交変調するための送信用のπ/2移相器に対するメモリ上の補正値を回転させながら演算した第2の重み係数で重み付けした信号を補正対象用アンテナから送信するステップと、参照用アンテナと補正対象用アンテナから送信された信号を測定用アンテナで受信し、補正値の回転量の単位で受信した信号の強度を測定するステップと、測定した信号の強度をメモリに記憶するステップと、記憶した信号の強度に応じて、直交検波するための受信用のπ/2移相器に対する送信用のπ/2移相器の位相の差違を推定するステップと、補正値の回転量を推定した位相の差違に決定するステップとをコンピュータに実行させる。
補正対象用アンテナを複数のアンテナの中で切り換えながら設定するステップをさらに備えてもよい。測定用アンテナ、参照用アンテナ、補正対象用アンテナを少なくとも使用して、通信対象の端末装置と通信するステップをさらに備えてもよい。参照用アンテナ、補正対象用アンテナを少なくとも使用して、通信対象の端末装置と通信するステップと、第1の重み係数と第2の重み係数をそれぞれ導出させるために、測定用アンテナから信号を送信するステップをさらに備えてもよい。位相の差違を推定するステップが推定すべき位相の差違は0あるいはπであり、信号の強度を測定するステップは、回転量が0あるいはπの場合に、受信した信号の強度を測定してもよい。送信するステップは、位相の差違を推定するステップで推定すべき位相の差違が0の場合の補正値を記憶したステップと、補正値をπに回転する場合に、補正値を反転するステップと、を備えてもよい。送信するステップは、位相の差違を推定するステップで推定すべき位相の差違が0の場合の第1の補正値を記憶したステップと、位相の差違を推定するステップで推定すべき位相の差違がπの場合の第2の補正値を記憶したステップと、回転量に応じて、第1の補正値あるいは第2の補正値を選択するステップとを備えてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、送信側と受信側の移相器の位相誤差を補正できる。
(実施例1)
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例1は、無線LAN(Local Area Network)で使用される基地局装置の様に、端末装置を接続可能な基地局装置に関する。本発明の実施例における基地局装置は、複数のアンテナを備えており、複数のアンテナのそれぞれに対応した複数の直交検波器と直交変調器を有する。さらに、直交検波器と直交変調器は、電源立ち上げ時に位相が不定の移相器をそれぞれ別個に有しており、本実施例に係る基地局装置は、直交検波器と直交変調器の位相誤差を補正する。複数のアンテナのうちのひとつから信号を送信し(以下、このアンテナおよびアンテナに接続された送受信装置を「測定用アンテナ」という)、少なくともふたつのアンテナで受信する(以下、これらのアンテナおよびアンテナに接続された送受信装置を「参照用アンテナ」、「補正対象用アンテナ」という)。参照用アンテナと補正用アンテナで受信した信号をもとに、基地局装置は、それぞれに対応した複数の重み係数(以下、「受信ウエイトベクトル」という)を計算する。
計算した受信ウエイトベクトルを同一の値で送信のために設定し(以下、その重み係数を「送信ウエイトベクトル」という)、参照用アンテナと補正対象用アンテナでの移相器に対する位相の補正値(以下、「初期位相補正値」という)の回転量をそれぞれ0に仮設定する。この状態で参照用アンテナと補正対象用アンテナから信号を送信し、測定用アンテナで受信してその受信電力を測定する(以下、「信号レベル1」という)。次に、補正対象用アンテナに対する初期位相補正値の回転量をπに仮設定して、前述の動作を行い受信電力を測定する(以下、「信号レベル2」という)。信号レベル1と信号レベル2を比較して、大きい方の回転量を補正対象用アンテナでの初期位相補正値の回転量に決定する。以下、測定用アンテナ、参照用アンテナ、補正対象用アンテナの役割を複数のアンテナの中で切り換えながら、複数のアンテナのそれぞれに対する初期位相補正値の回転量を決定していく。その処理の中で、既に決定した初期位相補正値の回転量は、固定したまま処理を行う。
図1は、実施例1に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、端末装置10、基地局装置34、ネットワーク32を含む。端末装置10は、ベースバンド部26、モデム部28、無線部30、端末用アンテナ16を含み、基地局装置34は、基地局用アンテナ14と総称される第1基地局用アンテナ14a、第2基地局用アンテナ14b、第N基地局用アンテナ14n、無線部12と総称される第1無線部12a、第2無線部12b、第N無線部12n、信号処理部18、モデム部20、ベースバンド部22、制御部24、初期位相補正値決定部200を含む。また、信号として、デジタル受信信号300と総称される第1デジタル受信信号300a、第2デジタル受信信号300b、第Nデジタル受信信号300n、デジタル送信信号302と総称される第1デジタル送信信号302a、第2デジタル送信信号302b、第Nデジタル送信信号302n、合成信号304、分離前信号308、信号処理部制御信号310、無線部制御信号318、電力測定用受信信号320、初期位相補正値信号330を含む。
基地局装置34のベースバンド部22は、ネットワーク32とのインターフェースであり、端末装置10のベースバンド部26は、端末装置10と接続したPCや、端末装置10内部のアプリケーションとのインターフェースであり、それぞれ通信システム100で伝送の対象となる情報信号の送受信処理を行う。また、誤り訂正や自動再送処理がなされてもよいが、ここではこれらの説明を省略する。
基地局装置34のモデム部20、端末装置10のモデム部28は、変調処理として、キャリアを送信したい情報信号で変調して、送信信号を生成するが、ここでは、変調方式として、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)を対象とする。また、復調処理として、受信信号を復調して、送信された情報信号を再生する。
信号処理部18は、アダプティブアレイアンテナによる送受信処理に必要な信号処理を行う。さらに、信号処理部18は、端末装置10との通信のための信号処理だけではなく、無線部12で行うべき直交変調と直交検波での位相の誤差、すなわち初期位相補正値の回転量を決定するために必要な信号処理も行う。
基地局装置34の無線部12、端末装置10の無線部30は、信号処理部18、モデム部20、ベースバンド部22、ベースバンド部26、モデム部28で処理されるベースバンドの信号と無線周波数の信号間の周波数変換処理、増幅処理、直交変調処理、直交検波処理、ADまたはDA変換処理等を行う。
基地局装置34の基地局用アンテナ14、端末装置10の端末用アンテナ16は、無線周波数の信号を送受信処理する。アンテナの指向性は任意でよく、基地局用アンテナ14のアンテナ数はNとされる。
制御部24は、無線部12、信号処理部18、モデム部20、ベースバンド部22のタイミングやチャネル配置を制御する。
初期位相補正値決定部200は、無線部12から入力した電力測定用受信信号320にもとづいて、初期位相補正値の回転量を決定し、信号処理部18に対して初期位相補正値信号330として出力する。また、初期位相補正値の回転量を決定するためのタイミングは、信号処理部制御信号310によって制御される。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリのロードされた予約管理機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図2は、実施例1に係るバーストフォーマットの構成を示すが、これはCSMA(Carrier Sense Multiple Access)をベースとした無線LAN(Local Area Network)のひとつであるIEEE802.11b標準のバーストフォーマットである。バーストの先頭から144ビットの間にプリアンブルが、それに続く48ビットの間に、ヘッダが配置されている。プリアンブルは、端末装置10や基地局装置34にとって既知であるため、後述するトレーニング信号としても使用できる。
図3は、第1無線部12aの構成を示す。第1無線部12aは、スイッチ部140、受信部142、送信部144、周波数発振部166を含む。さらに、受信部142は、周波数変換部146、AGC(Automatic Gain Control)148、直交検波部150、AD変換部152、逆拡散部154、移相部168を含み、送信部144は、増幅部164、周波数変換部156、直交変調部158、DA変換部160、拡散部162、移相部170を含む。また信号として、電力測定用受信信号320と総称される第1電力測定用受信信号320a、ローカル信号322、同相信号324、直交信号326を含む。
スイッチ部140は、図3に図示しない制御部24からの無線制御信号318にもとづいて、受信部142と送信部144に対する信号の入出力を切りかえる。すなわち、送信時には送信部144からの信号を選択し、受信時には受信部142への信号を選択する。
受信部142の周波数変換部146と送信部144の周波数変換部156は、対象とする信号に対して無線周波数と中間周波数間の周波数変換を行う。また、周波数変換部146は、第1電力測定用受信信号320aを外部に出力する。
AGC148は、受信した信号の振幅をAD変換部152のダイナミックレンジ内の振幅にするために、利得を自動的に制御する。
直交検波部150は、中間周波数の信号を直交検波して、ベースバンドのアナログ信号を生成する。一方、直交変調部158は、ベースバンドのアナログ信号を直交変調して、中間周波数の信号を生成する。
周波数発振部166は、直交検波および直交変調するための所定の周波数を有したローカル信号322を出力する。図示のごとくひとつの無線部12にひとつの周波数発振部166が設けられるため、複数の無線部12に対して複数の周波数発振部166が設けられる。
移相部168は、ローカル信号322を入力し、ローカル信号322と同相の同相信号324とローカル信号322と直交した直交信号326を生成して、直交検波部150に出力する。なお、電源投入時における同相信号324に対する直交信号326の位相値は不定であるため、直交信号326は同相信号324に対して+π/2あるいは−π/2の位相となる。移相部170は、移相部168と同様の動作を行う。移相部168と移相部170の位相値もそれぞれ別個であるため、位相値が同一になる場合もあれば、異なる場合もある。
AD変換部152は、ベースバンドのアナログ信号をデジタル信号に変換し、DA変換部160は、ベースバンドのデジタル信号をアナログ信号に変換する。
逆拡散部154は、ベースバンドのデジタル信号を拡散符号系列で逆拡散処理する。ここで、逆拡散部154から出力される逆拡散処理されたベースバンドのデジタル信号を第1デジタル受信信号300aとする。なお、当該逆拡散処理はウォルシュ変換に対応してもよく、その場合、基地局装置34はCCK(Complementary Code Keying)変調で通信可能になる。
拡散部162は、ベースバンドのデジタル信号を拡散符号系列で拡散処理する。ここで、拡散部162に入力される拡散処理されるべきベースバンドのデジタル信号を第1デジタル送信信号302aとする。
増幅部164は、送信すべき無線周波数の信号を増幅する。
図4は、移相部168の構成を示す。移相部168は、第1FF202、第2FF204を含む。
第1FF202、第2FF204は、CLK入力にローカル信号322を入力する。反転Q出力は、Q出力の信号を反転した信号を出力し、D出力は、Q出力の信号と位相の異なった信号を出力する。図示のごとく、第1FF202のQ出力から同相信号324を出力し、第2FF204のQ出力から直交信号326を出力する。
図5(a)−(e)は、移相部168に関する信号波形を示す。図5(a)は、CLK入力に入力される同相信号324を示す。また、図5(b)−(c)は、第1FF202と第2FF204の位相が異なる場合の第1FF202のQ出力と第2FF204のQ出力、すなわち同相信号324と直交信号326を示す。ここで、図5(a)と(c)の同相信号324に対する直交信号326の位相は、−π/2であるのに対して、同相信号324に対する直交信号326の位相は、+π/2である。以上のような位相を移相部168と移相部170間で考慮すれば、位相が、一致する場合とπずれている場合のどちらかになる。
図6は、信号処理部18の構成を示す。信号処理部18は、合成部60、受信ウエイトベクトル計算部68、参照信号生成部70、分離部72、送信ウエイトベクトル設定部76、スイッチ部206、レベル測定用信号発生部208、回転部240を含む。また、合成部60は、乗算部62と総称される第1乗算部62a、第2乗算部62b、第N乗算部62n、加算部64を含み、分離部72は、乗算部74と総称される第1乗算部74a、第2乗算部74b、第N乗算部74nを含み、回転部240は、乗算部242と総称される第1乗算部242a、第2乗算部242b、第N乗算部242nを含む。
また信号として、参照信号306、受信ウエイトベクトル信号312と総称される第1受信ウエイトベクトル信号312a、第2受信ウエイトベクトル信号312b、第N受信ウエイトベクトル信号312n、送信ウエイトベクトル信号314と総称される第1送信ウエイトベクトル信号314a、第2送信ウエイトベクトル信号314b、第N送信ウエイトベクトル信号314nを含む。
合成部60は、乗算部62において、デジタル受信信号300を受信ウエイトベクトル信号312で重み付けした後、加算部64で加算して合成信号304を出力する。
参照信号生成部70は、トレーニング信号期間中に予め記憶した既知のトレーニング信号を参照信号306として出力する。
受信ウエイトベクトル計算部68は、トレーニング信号期間中にわたって、デジタル受信信号300、参照信号306から、デジタル受信信号300の重み付けに必要な受信ウエイトベクトル信号312を相関処理によって計算する。ここで、i番目のアンテナで受信されるベースバンド受信信号300xi(t)は以下のとおりである。
Figure 2005109677
ここで、hiは、無線区間の応答特性、S(t)は送信信号、ni(t)は雑音を示す。
参照信号306が、S(t)に対応するため、i番目のアンテナで受信されるベースバンド受信信号300xi(t)とS(t)の相関を以下の通り計算する。
Figure 2005109677
ここで、平均時間は十分長いものとし、雑音に関する項を無視した。その結果、受信ウエイトベクトル信号312としてwiが得られる。
送信ウエイトベクトル設定部76は、分離前信号308の重み付けに必要な送信ウエイトベクトル信号314を、受信ウエイトベクトル信号312にもとづいて設定する。ここでは、初期位相補正値の回転量を推定するためと処理の簡略化のために、受信ウエイトベクトル信号312と送信ウエイトベクトル信号314を同一とする。
乗算部242は、移相部168と移相部170の位相の誤差に対応した0またはπを補正するための初期位相補正値信号330によって、送信ウエイトベクトル信号314を回転させる。この回転の結果、端末装置10との通信で乗算部242から出力された送信ウエイトベクトル信号314によって、受信した信号のビームパターンと送信すべき信号のビームパターンが同一になる。一方、初期位相補正値の回転量を決定する段階では、参照用アンテナと処理対象用アンテナに対応した乗算部242のみを初期位相補正値信号330にもとづいて動作させる。
分離部72は、乗算部74において、乗算部242で位相回転を加えた送信ウエイトベクトル信号314で分離前信号308を重み付けし、デジタル送信信号302を出力する。
スイッチ部206は、初期位相補正値の回転量を検出する場合に、基地局用アンテナ14のうち測定用アンテナに対応したアンテナから信号を出力するために、レベル測定用信号発生部208から出力された信号を乗算部74に出力する。なお、スイッチ部206から出力する信号は、モデム部20から入力した分離前信号308とレベル測定用信号発生部208から出力された信号を含めて、分離前信号308というものとする。
図7は、初期位相補正値決定部200の構成を示す。初期位相補正値決定部200は、測定部210と総称される第1測定部210a、第2測定部210b、第N測定部210n、比較部212、回転量決定部214、回転量記憶部216、補正値記憶部218、位相回転部220と総称される第1位相回転部220a、第2位相回転部220b、第N位相回転部220nを含む。
補正値記憶部218は、複数の基地局用アンテナ14にそれぞれ対応した初期位相補正値を記憶する。なお、この初期位相補正値は、移相部168と移相部170間の位相が一致する場合、すなわち位相回転量0に対応した初期位相補正値である。ここで、初期位相補正値は、送信系のキャリブレーション量に相当し、予め測定されている。
位相回転部220は、回転量決定部214からの指示にもとづいて、補正値記憶部218に記憶された初期位相補正値に0またはπの位相回転を行う。測定部210での信号レベル1と信号レベル2の測定にわたって、参照用アンテナに対応した位相回転部220は、既に決定した位相回転量だけ補正値記憶部218を位相回転する。なお、処理を開始する場合は、参照用アンテナに対応した位相回転部220の位相回転量を0にする。信号レベル1を測定する場合には、処理対象用アンテナに対応した位相回転部220の位相回転量を0にし、信号レベル2を測定する場合には、処理対象アンテナに対応した位相回転部220の位相回転量をπに仮設定する。また、位相回転部220は、初期位相補正値信号330を出力する。
測定部210は、電力測定用受信信号320の電力を測定する。測定方法は、任意の方法でよいが、測定用アンテナに対応した基地局用アンテナ14に接続された測定部210が、電力を測定する。前述のごとく、異なったタイミングでの測定結果は、信号レベル1と信号レベル2として比較部212に出力する。
比較部212は、ひとつの測定部210から出力された信号レベル1と信号レベル2を比較して、値の大きい方を選択する。信号レベル1が選択された場合には、回転量決定部214は、処理対象用アンテナに対応した位相回転部220の位相回転量を0に決定し、信号レベル2が選択された場合には、処理対象用アンテナに対応した位相回転部220の位相回転量をπに決定する。なお、信号レベル1を測定する場合には、回転量決定部214は、処理対象用アンテナに対応した位相回転部220の位相回転量を0に仮設定し、信号レベル2を測定する場合には、処理対象用アンテナに対応した位相回転部220の位相回転量をπに仮設定する。
回転量記憶部216は、回転量決定部214で決定した位相回転量を初期位相補正値決定部200単位で記憶する。端末装置10と通信する際に、回転量記憶部216に記憶した初期位相補正値決定部200単位の位相回転量を使用する。
図8は、キャリブレーション方法の概念を示す。ここで、第1基地局用アンテナ14aが処理対象用アンテナ、第2基地局用アンテナ14bが参照用アンテナ、第3基地局用アンテナ14cが測定用アンテナであるとする。また、h1は第1基地局用アンテナ14aと第3基地局用アンテナ14c間の応答特性、h2は第2基地局用アンテナ14bと第3基地局用アンテナ14c間の応答特性、w1は第1乗算部242aで位相回転した第1送信ウエイトベクトル信号314a、w2は第2乗算部242bで位相回転した第2送信ウエイトベクトル信号314b、Sは送信信号とする。なお、第1送信ウエイトベクトル信号314aと第2送信ウエイトベクトル信号314bは、既に第3基地局用アンテナ14cから送信された信号によって決定されたものとする。第3基地局用アンテナ14cでの受信信号rは、以下の通りである。
Figure 2005109677
ここで、処理対象用アンテナの第1基地局用アンテナ14aから送信される信号の位相値が、移相部168の位相値に一致していれば、受信信号rは所定の値となる。一方、処理対象用アンテナの第1基地局用アンテナ14aから送信される信号の位相値が、移相部168の位相値とπずれていれば、受信信号rは小さくなる。その結果、処理対象用アンテナに対応した初期位相補正値の回転量を0またはπに仮設定して、それぞれの場合で測定用アンテナで受信した信号の電力を比較すれば、最終的に設定すべき初期位相補正値の回転量を決定できる。
図9は、補正値の決定手順を示すフローチャートである。制御部24は、参照用アンテナを設定する基地局用アンテナ14の番号iを1に設定する(S10)。測定用アンテナを設定する基地局用アンテナ14を以下の通り表されるXに設定する(S12)。
Figure 2005109677
第X基地局用アンテナ14xから信号を送信し、第i基地局用アンテナ14iと第i+1基地局用アンテナ14(i+1)で受信し、受信ウエイトベクトル計算部68はそれぞれに対応した受信ウエイトベクトル信号312を計算する(S14)。送信ウエイトベクトル設定部76は、第i基地局用アンテナ14iと第i+1基地局用アンテナ14(i+1)に対する送信ウエイトベクトル信号314を受信ウエイトベクトル信号312と同じ値に設定し、回転量決定部214は、第i+1基地局用アンテナ14(i+1)に対する初期位相補正値の位相回転量を0に設定する(S16)。
一方、第i基地局用アンテナ14iに対する初期位相補正値の位相回転量は、既に決定された値とする。なお、iが1の場合は、0とする。第i基地局用アンテナ14iと第i+1基地局用アンテナ14(i+1)から信号を送信し、第X基地局用アンテナ14xで受信した信号に対して、測定部210は信号レベル1を測定する(S18)。回転量決定部214は、第i+1基地局用アンテナ14(i+1)に対する初期位相補正値の位相回転量をπに設定する(S20)。第i基地局用アンテナ14iと第i+1基地局用アンテナ14(i+1)から信号を送信し、第X基地局用アンテナ14xで受信した信号に対して、測定部210は信号レベル2を測定する(S22)。比較部212は、信号レベル1と信号レベル2の大きさを比較する(S24)。回転量決定部214は、信号レベル1の方が大きければ(S26のY)、第i+1基地局用アンテナ14(i+1)に対する初期位相補正値を位相回転量0に決定する(S28)。
一方、信号レベル1の方が大きくなければ(S26のN)、第i+1基地局用アンテナ14(i+1)に対する初期位相補正値を位相回転量πに決定する(S30)。回転量記憶部216は、決定した位相回転量を記憶する。制御部24は、iがN以上でなければ(S32のN)、iに1を加算して(S34)、同様の動作を繰り返す。一方、iがN以上であれば(S32のY)、同様の動作を繰り返す。なお、通信を実行する場合、回転量記憶部216に記憶された位相回転量にもとづいて、補正値記憶部218に記憶された初期位相補正値を位相回転部220で回転してから、初期位相補正値信号330を出力する。
図10は、初期位相補正値決定部200の構成を示す。初期位相補正値決定部200は、図7の初期位相補正値決定部200と同様に測定部210と総称される第1測定部210a、第2測定部210b、第N測定部210n、比較部212、回転量決定部214、回転量記憶部216、補正値記憶部218を含み、図7の初期位相補正値決定部200と異なって選択部222と総称される第1選択部222a、第2選択部222b、第N選択部222nを含む。
補正値記憶部218は、図7の補正値記憶部218と同様に、複数の基地局用アンテナ14にそれぞれ対応した初期位相補正値を記憶する。しかしながら、図7の補正値記憶部218と異なって、移相部168と移相部170間の位相が一致する場合、すなわち位相回転量0に対応した初期位相補正値と、移相部168と移相部170間の位相が反転する場合、すなわち位相回転量πに対応した初期位相補正値を両方とも記憶する。
選択部222は、回転量決定部214で決定、あるいは仮設定した位相回転量に応じて、補正値記憶部218に記憶された初期位相補正値を選択する。
本発明の実施例1によれば、直交検波と直交変調のために別個に設けられた移相器の位相誤差を補正でき、送信ウエイトベクトルによる送信のビーム制御を正しくできる。また、送信した信号の位相を決定するために、伝送路の応答特性と誤った送信ウエイトベクトルの直交性を利用しているので、信号の経路長の調節を行わずに位相を推定可能である。また、ひとつの基地局装置内で位相誤差の推定処理ができるため、他の測定装置を不要にできる。
(実施例2)
本発明の実施例2は、実施例1と同様に、直交検波器と直交変調器間の初期位相の誤差を補正する基地局装置に関する。本実施例は、測定用アンテナを通信に使用するアンテナとは別に専用で設ける。レベル測定用の信号発生器と測定器も測定用アンテナに接続されて設けられている。
図11は、実施例2に係る基地局装置34の構成を示す。基地局装置34は、図1の基地局装置34と同様に、基地局用アンテナ14、無線部12、信号処理部18、モデム部20、ベースバンド部22、制御部24、初期位相補正値決定部200を含み、図1の基地局装置34と異なって、測定用アンテナ230、スイッチ部140、周波数変換部146、送信部144、レベル測定用信号発生部208を含む。
測定用アンテナ230は、通信には使用せず、初期位相補正値の回転量を検出するための処理に使用される。また測定用アンテナ230に、スイッチ部140、周波数変換部146、初期位相補正値決定部200、送信部144、レベル測定用信号発生部208が接続されるが、これらの機能は、実施例1で説明したものと同様である。しかしながら、初期位相補正値決定部200に含まれた測定部210はひとつであるとする。
本発明の実施例2によれば、測定用アンテナを通信で使用すべきアンテナとは別に設け、アンテナ間のみの信号伝送のみに使用するため、小電力の信号を出力可能な増幅器でも対応可能である。また、測定用アンテナに対して専用の機能を設ければよいため、信号線の切り換え等が減り、装置の構成を簡易にできる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例1と2において、通信システム100をCSMAをベースにした通信システム100に適用している。しかし、基地局装置34はそれ以外の通信システムに適用されてもよく、例えば、TDMA(Time Division Multiple Access)、CDMA(Code Division Multiple Access)、SDMA(Space Division Multiple Access)などである。この変形例によれば、様々な通信システムに本発明を適用できる。つまり、端末装置10からの信号を受信する基地局装置34であればよい。
本発明の実施例2において、測定用アンテナ230とともに送信部144等も基地局用アンテナ14と独立して設けている。しかしこれに限らず例えば、測定用アンテナ230のみを基地局用アンテナ14と独立に設け、送信部144等をいずれかの基地局用アンテナ14に接続された送信部144等と共用してもよい。その場合、測定用アンテナ230を接続すべき基地局用アンテナ14にスイッチを設ける。本変形例によれば、初期位相補正値の検出のために都合のよい位置に測定用アンテナ230を配置できるが、回路規模を小さくできる。つまり、測定用アンテナ230が独立していればよい。
実施例1に係る通信システムの構成を示す図である。 実施例1に係るバーストフォーマットの構成を示す図である。 図1の第1無線部の構成を示す図である。 図3の移相部の構成を示す図である。 図5(a)−(e)は、図4の信号波形を示す図である。 図1の信号処理部の構成を示す図である。 図1の初期位相補正値決定部の構成を示す図である。 図1のキャリブレーション方法の概念を示す図である。 図1の補正値の決定手順を示すフローチャートである。 図1の初期位相補正値決定部の構成を示す図である。 実施例2に係る基地局装置の構成を示す図である。
符号の説明
10 端末装置、 12 無線部、 14 基地局用アンテナ、 16 端末用アンテナ、 18 信号処理部、 20 モデム部、 22 ベースバンド部、 24 制御部、 26 ベースバンド部、 28 モデム部、 30 無線部、 32 ネットワーク、 34 基地局装置、 60 合成部、 62 乗算部、 64 加算部、 68 受信ウエイトベクトル計算部、 70 参照信号生成部、 72 分離部、 74 乗算部、 76 送信ウエイトベクトル設定部、 100 通信システム、 140 スイッチ部、 142 受信部、 144 送信部、 146 周波数変換部、 148 AGC、 150 直交検波部、 152 AD変換部、 154 逆拡散部、 156 周波数変換部、 158 直交変調部、 160 DA変換部、 162 拡散部、 164 増幅部、 166 周波数発振部、 168 移相部、 170 移相部、 200 初期位相補正値決定部、 202 第1FF、 204 第2FF、 206 スイッチ部、 208 レベル測定用信号発生部、 210 測定部、 212 比較部、 214 回転量決定部、 216 回転量記憶部、 218 補正値記憶部、 220 位相回転部、 222 選択部、 230 測定用アンテナ、 240 回転部、 242 乗算部、 300 デジタル受信信号、 302 デジタル送信信号、 304 合成信号、 306 参照信号、 308 分離前信号、 310 信号処理部制御信号、 312 受信ウエイトベクトル信号、 314 送信ウエイトベクトル信号、 318 無線部制御信号、 320 電力測定用受信信号、 322 ローカル信号、 324 同相信号、 326 直交信号、 330 初期位相補正値信号。

Claims (9)

  1. 測定用アンテナからの送信信号を参照用アンテナで受信して第1の重み係数を導出し、当該第1の重み係数で重み付けした信号を前記参照用アンテナから送信する参照用無線部と、
    前記測定用アンテナからの送信信号を補正対象用アンテナで受信して第2の重み係数を導出し、当該第2の重み係数で重み付けした信号を前記補正対象用アンテナから送信する補正対象用無線部と、
    信号を送信する際に、前記補正対象用無線部で直交変調するための送信用のπ/2移相器に対する補正値を回転させながら、前記第2の重み係数と演算する回転部と、
    前記参照用アンテナと前記補正対象用アンテナから送信された信号を前記測定用アンテナで受信し、前記回転部での回転量に応じた受信信号の強度を測定する測定部と、
    測定した受信信号の強度に応じて、前記補正対象用無線部で直交検波するための受信用のπ/2移相器に対する前記送信用のπ/2移相器の位相の差違を推定する推定部とを備え、
    前記回転部は、前記推定した位相の差違で前記補正値を回転することを特徴とする無線装置。
  2. 前記補正対象用アンテナを複数のアンテナの中で切り換えながら設定するアンテナ切換部をさらに備え、
    前記推定部は、前記複数のアンテナの中で切り換えられるべき補正対象用アンテナのそれぞれに対して、位相の差違を推定することを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記測定用アンテナ、前記参照用アンテナ、前記補正対象用アンテナを少なくとも使用して、通信対象の端末装置と通信する通信部をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の無線装置。
  4. 前記参照用アンテナ、前記補正対象用アンテナを少なくとも使用して、通信対象の端末装置と通信する通信部と、
    前記第1の重み係数と前記第2の重み係数をそれぞれ導出させるために、前記測定用アンテナから信号を送信する送信部をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の無線装置。
  5. 前記推定部が推定すべき位相の差違は0あるいはπであり、
    前記測定部は、前記回転部での回転量が0あるいはπの場合に、受信した信号の強度を測定することを特徴とする請求項1または2に記載の無線装置。
  6. 前記回転部は、
    前記推定部で推定すべき位相の差違が0の場合の補正値を記憶した記憶部と、
    前記補正値をπに回転する場合に、前記補正値を反転する反転部と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の無線装置。
  7. 前記回転部は、
    前記推定部で推定すべき位相の差違が0の場合の第1の補正値を記憶した第1記憶部と、
    前記推定部で推定すべき位相の差違がπの場合の第2の補正値を記憶した第2記憶部と、
    前記回転部での回転量に応じて、前記第1の補正値あるいは前記第2の補正値を選択する選択部と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の無線装置。
  8. 測定用アンテナからの送信信号を参照用アンテナで受信して第1の重み係数を導出し、当該第1の重み係数で重み付けした信号を前記参照用アンテナから送信するステップと、
    前記測定用アンテナからの送信信号を補正対象用アンテナで受信して第2の重み係数を導出し、直交変調するための送信用のπ/2移相器に対する補正値を回転させながら演算した前記第2の重み係数で重み付けした信号を前記補正対象用アンテナから送信するステップと、
    前記参照用アンテナと前記補正対象用アンテナから送信された信号を前記測定用アンテナで受信し、前記補正値の回転量の単位で受信した信号の強度を測定するステップと、
    前記測定した信号の強度に応じて、直交検波するための受信用のπ/2移相器に対する前記送信用のπ/2移相器の位相の差違を推定するステップと、
    前記補正値の回転量を前記推定した位相の差違に決定するステップと、
    を備えることを特徴とするキャリブレーション方法。
  9. 測定用アンテナからの送信信号を参照用アンテナで受信して第1の重み係数を導出してメモリに記憶し、メモリに記憶した当該第1の重み係数で重み付けした信号を前記参照用アンテナから送信するステップと、
    前記測定用アンテナからの送信信号を補正対象用アンテナで受信して第2の重み係数を導出してメモリに記憶し、直交変調するための送信用のπ/2移相器に対するメモリ上の補正値を回転させながら演算した前記第2の重み係数で重み付けした信号を前記補正対象用アンテナから送信するステップと、
    前記参照用アンテナと前記補正対象用アンテナから送信された信号を前記測定用アンテナで受信し、前記補正値の回転量の単位で受信した信号の強度を測定するステップと、
    測定した信号の強度をメモリに記憶するステップと、
    前記記憶した信号の強度に応じて、直交検波するための受信用のπ/2移相器に対する前記送信用のπ/2移相器の位相の差違を推定するステップと、
    前記補正値の回転量を前記推定した位相の差違に決定するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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