JP2005109431A - Sm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜及びその形成方法 - Google Patents

Sm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜及びその形成方法 Download PDF

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Abstract

【解決手段】 膜面に対して垂直方向に磁化容易軸が配向した垂直磁気異方性を有する薄膜であって、Sm及びCoを含む合金からなることを特徴とするSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜及びその形成方法。
【効果】 本発明のSm−Co合金系の垂直磁気異方性薄膜は、高い垂直磁気異方性を有するものである。また、保磁力等の磁気特性にも優れたものであり、本発明によれば、高密度磁気記録媒体用等の垂直磁化膜として有効な垂直磁気異方性薄膜を提供することができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、高密度磁気記録媒体材料等として有用なSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜及びその形成方法に関し、特に、高い垂直磁気異方性を有するSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜及びその形成方法に関する。
高い磁気異方性を有する薄膜は、電子材料分野において磁気デバイスやMEMS(micro−electro−mechanical systems)用微小磁石等への応用が期待されており、その開発は極めて重要である。特に、膜面に対して垂直方向に磁化容易軸をもつ垂直磁気異方性薄膜は、高密度磁気記録媒体としての応用が期待されている。このような垂直磁気異方性を有する薄膜としては、これまでCo−Cr系、Co−Pt系のものが種々報告されている(例えば、特許文献1:特開昭60−214417号公報、特許文献2:特開昭63−211117号公報)が、最近の更なる高密度記録への要求に対応するために、保磁力等の磁気特性に更に優れた垂直磁気異方性薄膜が求められている。
一方、永久磁石として有名なSm−Co合金、特にSmCo5合金は、極めて高い一軸性の結晶磁気異方性を示し、バルク合金の場合、その磁気異方性定数が1.1〜2.0×108erg/cm3にも達するものである。これは、従来、垂直磁気異方性薄膜として報告されているCo−Cr系の合金のバルクでの磁気異方性定数の数十から百倍程度も大きい値である。それ故、このSm−Co合金を薄膜が磁気記録媒体材料に適応し得るものであると考えられてきた。しかし、Sm−Co合金を薄膜にしさえすれば、磁化容易軸が薄膜面に対して垂直方向に直ちに配向するというものではない。
Sm−Co合金薄膜の磁気異方性については過去に多数報告されている。しかしながら、その多くは面内磁気異方性を示す薄膜に関するものであり、Sm−Co合金薄膜の垂直磁気異方性についてはほとんど報告がないが、例えば、Chenらは、高Ar圧力条件下においてスパッタリング成膜したSm−Co合金膜を高温でポストアニールすることにより、垂直磁気異方性が発現すると報告している(非特許文献1参照)。しかし、このSm−Co合金膜の垂直磁気異方性は極めて小さく、この程度の垂直磁気異方性では高密度磁気記録媒体材料として有効なものとはいえない。
また、Neuらは、PLD(Pulsed Laser Deposition)法によりAr雰囲気下にてSm−Co合金薄膜を成膜すれば、垂直磁気異方性を付与することが可能であると報告している(非特許文献2参照)。しかし、この薄膜の面内方向と垂直方向の保磁力は等価であり、膜全体としては等方性の磁気特性を有するものであり、高密度磁気記録媒体用としては不十分である。
一方、特開2000−76636号公報(特許文献3)には、垂直磁化膜と共に用いる高垂直配向性膜としてSmCo合金系膜が記載されているが、磁気記録媒体の垂直方向の保磁力は、実質的にSmCo合金系膜と共に用いられる垂直磁化膜が担っているものであり、この場合のSmCo合金系膜は、垂直方向に高い保磁力を有するものとはなっていない。このように、これまで高い垂直磁気異方性を有するSm−Co合金薄膜は報告されておらず、垂直磁気記録媒体の記録層として有効に用い得る垂直磁気異方性を有するSm−Co合金薄膜は得られていなかった。
特開昭60−214417号公報 特開昭63−211117号公報 特開2000−76636号公報 Chen K.、他3名,「J. Appl. Phys.」,第73巻,p.5923−5925 Neu V.、他4名,「J. Magn. Magn. Mater.」,第242−245巻,p.1290−1293
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、高密度磁気記録媒体用等として有効に用い得る垂直磁気異方性を示し、保磁力等の磁気特性に優れたSm−Co合金系の垂直磁気異方性薄膜及びその形成方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ね、膜面に対して垂直方向に磁化容易軸が配向した垂直磁気異方性を有する薄膜であって、Sm及びCoを含む合金からなる薄膜について検討した結果、スパッタリング等の気相めっき法にて200〜600℃の温度下で、好ましくはCu又はCu合金からなる下地上、又はTi又はTi合金からなる層と、該層上に積層されたCu又はCu合金からなる層で構成された下地層上に形成すること、この場合、好ましくは、基板上にTi又はTi合金からなる層を室温で気相めっき法により成膜し、次いで、上記Ti又はTi合金からなる層上にCu又はCu合金からなる層を室温で気相めっき法により成膜して両層を下地層とし、特に、ターゲットとしてSm−Co合金ターゲットを用いたスパッタリングにより形成すること、又はターゲットとしてSmターゲット及びCoターゲットを用い、各々のターゲットで交互にスパッタリングしてSm層及びCo層を交互に複数回に亘って積層して形成することにより得られた薄膜が、高い垂直磁気異方性を有し、また、保磁力等の磁気特性にも優れていることから、垂直磁気記録媒体の記録層として有効に用いることができるものであることを見出し、本発明をなすに至った。
即ち、本発明は、以下のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜及びその形成方法を提供する。
(1)膜面に対して垂直方向に磁化容易軸が配向した垂直磁気異方性を有する薄膜であって、Sm及びCoを含む合金からなることを特徴とするSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜。
(2)Cu又はCu合金からなる下地上に形成されてなることを特徴とする(1)記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜。
(3)上記下地が1〜1000nmの薄層状の下地層であることを特徴とする(2)記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜。
(4)Ti又はTi合金からなる層と、該層上に積層されたCu又はCu合金からなる層で構成された下地層上に形成されてなることを特徴とする(1)記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜。
(5)上記下地層が1〜100nmのTi又はTi合金からなる層と、該層上に積層された1〜1000nmのCu又はCu合金からなる層で構成されていることを特徴とする(4)記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜。
(6)面内方向の保磁力に対する垂直方向の保磁力の比が1.2以上であることを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜。
(7)磁気記録媒体用であることを特徴とする(1)乃至(6)のいずれかに記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜。
(8)200〜600℃の温度下で気相めっき法により成膜することを特徴とする(1)記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の形成方法。
(9)基板上にTi又はTi合金からなる層を室温で気相めっき法により成膜し、次いで、上記Ti又はTi合金からなる層上にCu又はCu合金からなる層を室温で気相めっき法により成膜して両層を下地層とし、次いで、この下地層上にSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜を成膜することを特徴とする(8)記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の形成方法。
(10)上記気相めっき法がスパッタリングであることを特徴とする(9)記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の形成方法。
(11)ターゲットとしてSm−Co合金ターゲットを用いたスパッタリングにより形成することを特徴とする(10)記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の形成方法。
(12)ターゲットとしてSmターゲット及びCoターゲットを用い、各々のターゲットで交互にスパッタリングしてSm層及びCo層を交互に複数回に亘って積層することにより形成することを特徴とする(10)記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の形成方法。
(13)Smターゲットでスパッタリングしたときに積層されるSm層の平均の厚さが0.05〜5nmであり、かつCoターゲットでスパッタリングしたときに積層されるCo層の平均の厚さが0.05〜5nmであることを特徴とする(12)記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の形成方法。
本発明のSm−Co合金系の垂直磁気異方性薄膜は、高い垂直磁気異方性を有するものである。また、保磁力等の磁気特性にも優れたものであり、本発明によれば、高密度磁気記録媒体用等の垂直磁化膜として有効な垂直磁気異方性薄膜を提供することができる。
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜は、Sm及びCoを含む合金からなる膜であり、膜面に対して垂直方向に磁化容易軸が配向した垂直磁気異方性を有しているものである。本発明のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜は、垂直磁化膜として有効な垂直磁気異方性を有していることから、高密度磁気記録媒体等の磁気記録媒体用等として有用である。その膜厚は特に限定されるものではないが、1〜300nm、特に5〜100nmであることが好適である。
また、Sm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜は、Sm及びCoからなる結晶相を含んでいるものが好ましく、特に、SmCo5で表される結晶相を含んでいるものが好ましい。Sm及びCoからなる結晶相、特に、SmCo5で表される結晶相を含んでいるものは、磁気異方性のより高い薄膜となる点から好ましい。
更に、本発明のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜は、面心立方格子の結晶構造を取り得る金属、特にCu又はCu合金からなる下地上に形成されていることが好ましい。この場合、面心立方格子の結晶構造を取り得る金属、特に、Cu又はCu合金からなる金属板を下地として形成されたものであってもよいし、ガラス基板、Si基板、熱酸化Si基板、Al23基板、MgO基板、NiP/Al基板等の基板上に、厚さ1〜1000nm、特に25〜500nmの薄層状の面心立方格子の結晶構造を取り得る金属、特に、Cu又はCu合金からなる金属からなる下地層を形成し、これを下地として形成されたものであってもよい。なお、本発明において、面心立方格子の結晶構造を取り得る金属とは、その金属が結晶構造として面心立方格子を取り得るものを意味し、これは、下地が面心立方格子の結晶構造を有しているものに限られるものではない。
また、本発明のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜は、厚さ1〜100nm、特に3〜30nmのTi又はTi合金からなる層と、この層上に積層された厚さ1〜1000nm、特に25〜500nmのCu又はCu合金からなる層で構成された下地層上に形成されているものも好適である。下地層として、Ti又はTi合金からなる層上にCu又はCu合金からなる層を積層したものを用いることにより、この下地層上に形成されるSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の垂直異方性を向上させることができると共に、その角形比を大きくすることが可能となる。
本発明のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜は、磁気記録媒体用等として有用であるが、Sm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜は、通常、基体上に成膜して用いられる。この基体上に成膜して用いる場合について、以下に図を参照して説明する。
図1は、基体上に本発明のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜を形成した磁気記録媒体の一例を示す図である。図1(A)は、基板3上に形成された下地層2上に本発明のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜1が設けられた磁気記録媒体を示す図である。また、Sm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜を用いた磁気記録媒体としては、図1(B)に示されるように、Sm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜1上に、保護膜4を設けたもの、図1(C)に示されるように、保護層4には、更に潤滑膜5を設けたものを挙げることができる。
なお、この場合、保護層4は、垂直磁化膜の腐食を防ぐと共に、ヘッドが媒体に接触したときに媒体表面の損傷を防ぎ、かつヘッドと媒体の間の潤滑特性を確保するためのもので、従来公知の材料を使用でき、例えばC、SiN、SiO2、ZrO2の単一組成、又はこれらを主成分とし他元素を含むものが使用可能である。保護層4の厚さは1〜10nmが望ましい。一方、潤滑膜5には、パーフルオロポリエーテル、フッ素化アルコール、フッ素化カルボン酸などの潤滑剤を使用できる。
このような基板上にSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜を形成する場合、この基板としては、ガラス基板、Si基板、熱酸化Si基板、Al23基板、MgO基板、NiP/Al基板、Cu基板、Cu合金基板等の基板を用いることができる。また、図1(D)に示されるように、基板3上に、軟磁性裏打ち層6を設けたものを挙げることもでき、この場合は、基板3上に、例えば、厚さ50〜1000nm程度のCoZrNb、CoTaZr、CoNiFe、NiFe、NiTaZr、FeTaN、FeTaC、FeC、FeAlSi、FeSi等からなる軟磁性裏打ち層6を設けることが可能である。なお、軟磁性裏打ち層6を設ける場合も、上述の保護層4、更には潤滑膜5を設けることができる。
次に、本発明のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の形成方法について説明する。
本発明のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜は、200〜600℃、好ましくは280〜420℃の温度下で気相めっき法により成膜することにより形成することができる。これは、Sm及びCoを含む合金からなる薄膜の形成時に上記所定温度とすることにより、Sm及びCoからなる結晶相、特にSmCo5で表される結晶相を含む薄膜の形成が促進されるものと推定されるが、特に、この機構に限定されるものではない
Sm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の膜厚は特に限定されるものではないが、1〜300nm、特に5〜100nmであることが好適である。Sm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜は、スパッタリング、蒸着、分子線エピタキシー、PLD等の気相めっき法により成膜することが可能であるが、特に、スパッタリングにより形成することが好ましい。
Sm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜をスパッタリングにより形成する場合、Ar等の不活性ガス雰囲気下においてスパッタリングすることが好ましい。なお、雰囲気ガスのArの圧力は装置により異なるためその都度適宜決定されるが、1〜300mTorr程度が好ましい。1Torrは約133Paである。また、スパッタリング方式としては、例えばDCマグネトロンスパッタリング方式を用いることが可能である。
また、本発明の形成方法においては、Sm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜を、面心立方格子の結晶構造を取り得る金属、特にCu又はCu合金からなる厚さが好ましくは1〜1000nm、特に好ましくは25〜500nmの下地上に成膜することが好ましい。面心立方格子の結晶構造を取り得る金属、特にCu及びCu合金からなる下地上に、Sm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜を成膜することにより、垂直方向に高い磁気異方性を有する薄膜を形成することができる。Sm及びCoを含む合金からなる薄膜を面心立方格子の結晶構造を取り得る金属、特にCu又はCu合金からなる下地上に成膜すれば、上述したような、Sm及びCoからなる結晶相、特にSmCo5で表される結晶相を含む薄膜を容易に形成することができ、この点からも好適である。
この場合、上記基板として面心立方格子の結晶構造を取り得る金属、特に、Cu又はCu合金からなる金属板を用いれば、これをそのまま下地としてSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜を形成することができる。また、上述したようなガラス基板、Si基板、熱酸化Si基板、Al23基板、MgO基板、NiP/Al基板等の基板上に、必要に応じて軟磁性裏打ち層を形成して厚さ10〜1000nm、特に25〜500nmの薄層状の面心立方格子の結晶構造を取り得る金属、特に、Cu又はCu合金からなる金属からなる下地層を形成し、これを下地としてSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜を形成することも可能である。
また、上述した基板上に、Ti又はTi合金からなる層と、この層上に積層されたCu又はCu合金からなる層で構成された下地層を形成してSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜を形成する場合、下地層を0〜100℃、好ましくは10〜50℃、特に好ましくは室温程度で成膜することが好ましく、これにより、この下地層上に形成されるSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の垂直異方性を、更に向上させることができると共に、その角形比を更に大きくすることができる。また、形成された下地層表面、更にはこの下地層上に形成されたSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜表面のラフネスを特に小さくすることができる。なお、下地層はスパッタリング、蒸着、分子線エピタキシー、PLD等の気相めっき法により成膜することが可能であるが、特に、スパッタリングにより形成することが好ましい。
下地層をスパッタリングにより形成する場合、Ar等の不活性ガス雰囲気下において、Cuターゲット又はCu合金ターゲットに電力を印加することによりスパッタリングすることが好ましい。なお、雰囲気ガスのArの圧力は装置により異なるためその都度適宜決定されるが、1〜300mTorr程度が好ましい。また、スパッタリング方式としては、例えばDCマグネトロンスパッタリング方式を用いることが可能である。
Sm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜を、スパッタリングにより形成する場合、(A)ターゲットとしてSm−Co合金ターゲットを用いたスパッタリングにより形成する方法と、(B)ターゲットとしてSmターゲット及びCoターゲットを用い、各々のターゲットで交互にスパッタリングしてSm層及びCo層を交互に複数回に亘って積層することにより形成する方法の2つの方法が好適に採用し得る。
(A)のターゲットとしてSm−Co合金ターゲットを用いたスパッタリングにより形成する場合は、例えばSm18Co82合金等のSm−Co合金ターゲットに電力を印加することにより可能である。この場合、成膜時の温度は200〜600℃、特に300〜420℃、とりわけ340〜400℃であることが好ましい。
一方、(B)のターゲットとしてSmターゲット及びCoターゲットを用い、各々のターゲットで交互にスパッタリングしてSm層及びCo層を交互に複数回に亘って積層することにより形成する場合は、チャンバー内にSmターゲット及びCoターゲットを設け、これらに交互に電力を印加することにより可能である。この場合、成膜時の温度は200〜600℃、特に280〜400℃、とりわけ320〜380℃であることが好ましい。
この場合、各々のターゲットに印加する電力量や各々のターゲットのスパッタリング時間を適宜調整することにより、Sm層及びCo層の厚さを調整することができるが、特に、Smターゲットでスパッタリングしたときに積層されるSm層の平均の厚さを0.05〜5nm、特に0.1〜1nm、Coターゲットでスパッタリングしたときに積層されるCo層の平均の厚さを0.05〜5nm、特に0.1〜1nmとすることが好ましい。また、Sm層及びCo層の積層数(Sm層及びCo層の積層サイクル(Sm層及びCo層の積層数の合計の1/2が積層サイクルに相当する))は、形成する膜厚に合わせて適宜選定することができ、Sm層及びCo層の合計として4〜600層、特に20〜300層とすることができる。
本発明のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の形成方法によれば、面内方向の保磁力に対する垂直方向の保磁力の比が1.2以上、特に1.5以上、とりわけ2以上である垂直磁気異方性に極めて優れたSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜を得ることができる。また、その垂直方向の保磁力、例えば、超伝導磁石を用いて70kOeの外部磁界を印加するという条件下で磁化したときの垂直方向の保磁力が4.0kOe以上、特に7.0kOe以上という高い値を有するものを得ることができる。なお、1Oeは約79A/mである。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
チャンバー内でガラス基板を385℃に加熱し、この加熱されたガラス基板上に表1に示す条件で、Cuターゲットを用いてスパッタリングにより下地層としてCu層を成膜し、次いで、Sm18Co82ターゲットを用いてスパッタリングによりSmCo層を成膜し、成膜終了後、加熱を止めて放冷して、Cu(膜厚200nm)/ガラス基板上に積層されたSmCo(膜厚25nm)薄膜を形成した。
Figure 2005109431
この薄膜の磁気特性について、VSM(振動試料型磁力計 理研電子株式会社製 最大印加磁界15kOe)で測定した。M−Hヒステリシスループを図2に示す。その結果、この薄膜は、面内方向の保磁力が1.4kOeに対し、垂直方向の保磁力が2.1kOeである、垂直磁気異方性に優れ、高い保磁力を有する薄膜であった。
[実施例2]
下地層のCu層の膜厚を500nmとした以外は実施例1と同様の方法で、Cu(膜厚500nm)/ガラス基板上に積層されたSmCo(膜厚25nm)薄膜を形成し、その磁気特性を測定した。M−Hヒステリシスループを図3に示す。その結果、この薄膜は、面内方向の保磁力が1.6kOeに対し、垂直方向の保磁力が3.8kOeである、垂直磁気異方性に優れ、高い保磁力を有する薄膜であった。また、SQUID(超伝導量子干渉磁力計 Quantum Design製 最大印加電界70kOe)により測定された垂直方向の保磁力は4.5kOeであった。
[実施例3]
チャンバー内でガラス基板を345℃に加熱し、この加熱されたガラス基板上に表2に示す条件で、Cuターゲットを用いてスパッタリングにより下地層としてCu層を成膜し、次いで、CoターゲットとSmターゲットを用い、CoターゲットとSmターゲットに交互に電力を印加することにより、Co0.41nm、Sm0.31nmの厚さで交互にスパッタリングして積層するサイクルを35サイクル(Co層とSm層の合計が70層)繰り返すことによりSm−Coを成膜し、成膜終了時に加熱を止めて放冷して、Cu(膜厚100nm)/ガラス基板上に積層されたSmCo(膜厚25nm)薄膜を形成した。
Figure 2005109431
このSmCo層の平均組成はほぼSmCo4である。また、この薄膜の磁気特性について、VSM(振動試料型磁力計 理研電子株式会社製 最大印加磁界15kOe)で測定した。M−Hヒステリシスループを図4に示す。また、X線回折測定(Cu−Kα 管電圧50kV 管電流200mA)の結果を図5に示す。その結果、この薄膜は、面内方向の保磁力が1.5kOeに対し、垂直方向の保磁力が5.2kOeである、垂直磁気異方性に優れ、高い保磁力を有する薄膜であった。また、SQUID(超伝導量子干渉磁力計 Quantum Design製 最大印加電界70kOe)により測定された垂直方向の保磁力は7.6kOeであった。更に、X線回折パターンから、この薄膜がSmCo5結晶相を有するものであることが確認された。
[実施例4]
基板の加熱温度を385℃とした以外は実施例3と同様の方法で、Cu(膜厚100nm)/ガラス基板上に積層されたSmCo(膜厚25nm)薄膜を形成し、その磁気特性を測定した。M−Hヒステリシスループを図6に示す。その結果、この薄膜は、面内方向の保磁力が1.1kOeに対し、垂直方向の保磁力が3.8kOeである、垂直磁気異方性に優れ、高い保磁力を有する薄膜であった。
[実施例5]
基板の加熱温度を385℃とし、下地層のCu層の膜厚を25nmとした以外は実施例3と同様の方法で、Cu(膜厚25nm)/ガラス基板上に積層されたSmCo(膜厚25nm)薄膜を形成し、その磁気特性を測定した。M−Hヒステリシスループを図7に示す。その結果、この薄膜は、面内方向の保磁力が2.3kOeに対し、垂直方向の保磁力が3.0kOeである、垂直磁気異方性に優れ、高い保磁力を有する薄膜であった。
[比較例1]
下地層をCu層の代わりに膜厚50nmのTi層とした以外は実施例1と同様の方法で、Ti(膜厚50nm)/ガラス基板上に積層されたSmCo(膜厚25nm)薄膜を形成し、その磁気特性を測定した。M−Hヒステリシスループを図8に示す。その結果、この薄膜は、面内方向の保磁力が1.1kOeに対し、垂直方向の保磁力が0.2kOeで、垂直磁気異方性に乏しいものであり、実質的に垂直磁気異方性を示さないものであった。
[比較例2]
下地層をCu層の代わりに膜厚25nmのCoCr40層とした以外は実施例1と同様の方法で、CoCr40(膜厚25nm)/ガラス基板上に積層されたSmCo(膜厚25nm)薄膜を形成し、その磁気特性を測定した。M−Hヒステリシスループを図9に示す。その結果、この薄膜は、面内方向の保磁力が1.1kOeに対し、垂直方向の保磁力が0.4kOeで、垂直磁気異方性に乏しいものであり、実質的に垂直磁気異方性を示さないものであった。
[比較例3]
下地層をCu層の代わりに膜厚500nmのCoCr40層とした以外は実施例1と同様の方法で、CoCr40(膜厚500nm)/ガラス基板上に積層されたSmCo(膜厚25nm)薄膜を形成し、その磁気特性を測定した。M−Hヒステリシスループを図10に示す。その結果、この薄膜は、面内方向の保磁力が1.3kOeに対し、垂直方向の保磁力が0.3kOeで、垂直磁気異方性に乏しいものであり、実質的に垂直磁気異方性を示さないものであった。
[比較例4]
下地層をCu層の代わりに膜厚25nmのCr層とした以外は実施例1と同様の方法で、Cr(膜厚25nm)/ガラス基板上に積層されたSmCo(膜厚25nm)薄膜を形成し、その磁気特性を測定した。M−Hヒステリシスループを図11に示す。その結果、この薄膜は、面内方向の保磁力が5.1kOeに対し、垂直方向の保磁力が0.5kOeで、垂直磁気異方性に乏しいものであり、実質的に垂直磁気異方性を示さないものであった。
[比較例5]
下地層をCu層の代わりに膜厚25nmのTa層とした以外は実施例1と同様の方法で、Ta(膜厚25nm)/ガラス基板上に積層されたSmCo(膜厚25nm)薄膜を形成し、その磁気特性を測定した。M−Hヒステリシスループを図12に示す。その結果、この薄膜は、面内方向の保磁力が1.7kOeに対し、垂直方向の保磁力が0.4kOeで、垂直磁気異方性に乏しいものであり、実質的に垂直磁気異方性を示さないものであった。
[比較例6]
下地層を成膜しないでSmCo層を形成した以外は実施例1と同様の方法で、ガラス基板上に積層されたSmCo(膜厚25nm)薄膜を形成し、その磁気特性を測定した。M−Hヒステリシスループを図13に示す。その結果、この薄膜は、面内方向の保磁力が0.2kOeに対し、垂直方向の保磁力が0.2kOeで、垂直磁気異方性に乏しいものであり、実質的に垂直磁気異方性を示さないものであった。
[比較例7]
ガラス基板の代わりにAl23単結晶(001)基板を用いた以外は比較例6と同様の方法で、Al23単結晶(001)基板上に積層されたSmCo(膜厚25nm)薄膜を形成し、その磁気特性を測定した。M−Hヒステリシスループを図14に示す。その結果、この薄膜は、面内方向の保磁力が0.9kOeに対し、垂直方向の保磁力が0.2kOeで、垂直磁気異方性に乏しいものであり、実質的に垂直磁気異方性を示さないものであった。
[比較例8]
ガラス基板の代わりにMgO単結晶(100)基板を用いた以外は比較例6と同様の方法で、MgO単結晶(100)基板上に積層されたSmCo(膜厚25nm)薄膜を形成し、その磁気特性を測定した。M−Hヒステリシスループを図15に示す。その結果、この薄膜は、面内方向の保磁力が1.2kOeに対し、垂直方向の保磁力が0.2kOeで、垂直磁気異方性に乏しいものであり、実質的に垂直磁気異方性を示さないものであった。
[実施例6]
チャンバー内で室温のガラス基板上に、表3に示す条件で、TiターゲットとCuターゲットとを用いて順にスパッタリングすることにより下地層としてTi層とその上にCu層を成膜し、次いで、下地層を成膜したガラス基板を325℃に加熱し、この加熱された下地層を成膜したガラス基板上に、CoターゲットとSmターゲットを用い、CoターゲットとSmターゲットに交互に電力を印加することにより、Co0.41nm、Sm0.31nmの厚さで交互にスパッタリングして積層するサイクルを35サイクル(Co層とSm層の合計が70層)繰り返すことによりSm−Coを成膜し、成膜終了時に加熱を止めて放冷して、Cu(膜厚100nm)/Ti(膜厚25nm)/ガラス基板上に積層されたSmCo(膜厚25nm)薄膜を形成した。
Figure 2005109431
このSmCo層の平均組成はほぼSmCo4である。また、この薄膜の磁気特性について、VSM(振動試料型磁力計 理研電子株式会社製 最大印加磁界15kOe)で測定した。M−Hヒステリシスループを図16に示す。また、X線回折測定(Cu−Kα 管電圧50kV 管電流200mA)の結果を図17に示す。その結果、この薄膜は、面内方向の保磁力が1.9kOeに対し、垂直方向の保磁力が9.2kOeである、垂直磁気異方性に優れ、高い保磁力を有する薄膜であった。また、この薄膜が示す角形比はほぼ1であり、垂直磁気記録媒体の記録層として極めて優れた特性を有していることがわかった。更に、X線回折パターンから、この薄膜がSmCo5結晶相を有し、特に(110)面の膜面垂直方向の配向性が高いものであることが確認された。
[実施例7]
下地層としてTi層を成膜せず、Cu層のみを成膜した以外は実施例6と同様の方法で、Cu(膜厚100nm)/ガラス基板上に積層されたSmCo(膜厚25nm)薄膜を形成し、その磁気特性を測定した。M−Hヒステリシスループを図18に示す。また、X線回折測定(Cu−Kα 管電圧50kV 管電流200mA)の結果を図17に示す。その結果、この薄膜は、面内方向の保磁力が2.0kOeに対し、垂直方向の保磁力が8.2kOeである、垂直磁気異方性に優れ、高い保磁力を有する薄膜であった。また、この薄膜が示す角形比は0.85であり、垂直磁気記録媒体の記録層として優れた特性を有していることがわかった。更に、X線回折パターンから、この薄膜がSmCo5結晶相を有するものであることが確認された。
本発明のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜が基板上に形成されている磁気記録媒体を示す断面図である。 実施例1で得られた薄膜のM−Hヒステリシスループを示す図である。 実施例2で得られた薄膜のM−Hヒステリシスループを示す図である。 実施例3で得られた薄膜のM−Hヒステリシスループを示す図である。 実施例3で得られた薄膜のX線回折パターンを示す図である。 実施例4で得られた薄膜のM−Hヒステリシスループを示す図である。 実施例5で得られた薄膜のM−Hヒステリシスループを示す図である。 比較例1で得られた薄膜のM−Hヒステリシスループを示す図である。 比較例2で得られた薄膜のM−Hヒステリシスループを示す図である。 比較例3で得られた薄膜のM−Hヒステリシスループを示す図である。 比較例4で得られた薄膜のM−Hヒステリシスループを示す図である。 比較例5で得られた薄膜のM−Hヒステリシスループを示す図である。 比較例6で得られた薄膜のM−Hヒステリシスループを示す図である。 比較例7で得られた薄膜のM−Hヒステリシスループを示す図である。 比較例8で得られた薄膜のM−Hヒステリシスループを示す図である。 実施例6で得られた薄膜のM−Hヒステリシスループを示す図である。 実施例6及び7で得られた薄膜のX線回折パターンを示す図である。 実施例7で得られた薄膜のM−Hヒステリシスループを示す図である。
符号の説明
1 Sm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜
2 下地層
3 基板
4 保護層
5 潤滑層
6 軟磁性裏打ち層

Claims (13)

  1. 膜面に対して垂直方向に磁化容易軸が配向した垂直磁気異方性を有する薄膜であって、Sm及びCoを含む合金からなることを特徴とするSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜。
  2. Cu又はCu合金からなる下地上に形成されてなることを特徴とする請求項1記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜。
  3. 上記下地が1〜1000nmの薄層状の下地層であることを特徴とする請求項2記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜。
  4. Ti又はTi合金からなる層と、該層上に積層されたCu又はCu合金からなる層で構成された下地層上に形成されてなることを特徴とする請求項1記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜。
  5. 上記下地層が1〜100nmのTi又はTi合金からなる層と、該層上に積層された1〜1000nmのCu又はCu合金からなる層で構成されていることを特徴とする請求項4記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜。
  6. 面内方向の保磁力に対する垂直方向の保磁力の比が1.2以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜。
  7. 磁気記録媒体用であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜。
  8. 200〜600℃の温度下で気相めっき法により成膜することを特徴とする請求項1記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の形成方法。
  9. 基板上にTi又はTi合金からなる層を室温で気相めっき法により成膜し、次いで、上記Ti又はTi合金からなる層上にCu又はCu合金からなる層を室温で気相めっき法により成膜して両層を下地層とし、次いで、この下地層上にSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜を成膜することを特徴とする請求項8記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の形成方法。
  10. 上記気相めっき法がスパッタリングであることを特徴とする請求項9記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の形成方法。
  11. ターゲットとしてSm−Co合金ターゲットを用いたスパッタリングにより形成することを特徴とする請求項10記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の形成方法。
  12. ターゲットとしてSmターゲット及びCoターゲットを用い、各々のターゲットで交互にスパッタリングしてSm層及びCo層を交互に複数回に亘って積層することにより形成することを特徴とする請求項10記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の形成方法。
  13. Smターゲットでスパッタリングしたときに積層されるSm層の平均の厚さが0.05〜5nmであり、かつCoターゲットでスパッタリングしたときに積層されるCo層の平均の厚さが0.05〜5nmであることを特徴とする請求項12記載のSm−Co合金系垂直磁気異方性薄膜の形成方法。
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