JP2005107085A - 大型ペリクル収納容器の開封方法および蓋開閉治具および大型ペリクル収納容器 - Google Patents

大型ペリクル収納容器の開封方法および蓋開閉治具および大型ペリクル収納容器 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、大型ペリクル用の収納容器において、確実に蓋を把持して開封することが可能な大型ペリクル収納容器の開封方法、およびこれに用いられる蓋開閉治具を提供することを目的としている。
【解決手段】 上記課題を解決するための本発明の代表的な構成は、ペリクルを収納するトレイと前記トレイを被覆する蓋とからなる大型ペリクル収納容器の開封方法であって、手または治具を掛けることのできる係止部と前記蓋に接合することのできる接合部とを備えた蓋開閉治具を用いて、前記蓋開閉治具の接合部を前記蓋に接合し、前記係止部に手または治具を掛けて蓋を持ち上げることにより、該蓋を開封することを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、LSI(大規模集積回路)、TFTLCD(薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ)等を製造する際のリソグラフィー工程で使用されるフォトマスクや、レティクルに異物が付着することを防止するために用いられるペリクルの収納容器に関し、特にTFTLCDなどのリソグラフィー工程で使用される大型のフォトマスクやレティクルに適用できる大型ペリクルの収納容器の開封方法、およびこれに用いられる蓋開閉治具に関するものである。
従来、半導体回路パターン等の製造に於いては、一般にペリクルと呼ばれる防塵手段を用いて、フォトマスクやレティクルへの異物の付着を防止することが行われている(例えば特許文献1)。ペリクルはフォトマスク或いはレティクルの形状に合わせた形状を有する厚さ数ミリ程度の枠体の上縁面に、厚さ10μm以下のニトロセルロース或いはセルロース誘導体などの透明な高分子膜(以下、ペリクル膜という)を展張して接着し、かつ該枠体の下縁面に粘着材を塗着すると共に、この粘着材上に所定の接着力で保護フィルムを粘着させたものである。前記粘着材は、ペリクルをフォトマスク或いはレティクルに固着するためのものであり、また、保護フィルムは該粘着材がその用に供するまで該粘着材の接着力を維持するために、該粘着材の接着面を保護するものである。
このペリクルを製造者から使用者に運搬するに当たっては、ペリクル膜等に異物が付着するのを防ぎ、或いはペリクルが損傷するのを防ぐために、該ペリクルをトレイと蓋とからなる収納容器に収納し、更に防塵袋等に収納して運搬するのが一般的である(特許文献2など参照)。
図10(a)に、従来の大型ペリクル収納容器の概略斜視図を示す。図に示すように、ペリクル50はトレイ51の平坦な面である設置面52の上に設置される。そして蓋60を上方からかぶせ、クリップまたは粘着テープを用いてトレイ51と蓋60とを固定する。また図10(b)に示すように、トレイ51および蓋60の外縁には、それぞれ起立した縁部53、63が成形されている。これにより、トレイ51に蓋60を嵌め合わせた際の互いの位置決めが行なわれると共に、縁部53、63の端辺をそろえることにより粘着シールによるシーリングも行なうことができる。
また図11は、従来の蓋の平面図および断面図である。図に示すように、蓋60の隆起した収容部61の両側面の中央に、それぞれつまみ62を形成している。ペリクルを使用する際に蓋を開こうとした場合、図12(a)に示すように上記つまみ62を把持して持ち上げたり、図12(b)に示すように収容部61を両手ではさみこんで持ち上げている。
特公昭54−28718号公報 特願平11−273588
しかし近年のペリクルの大型化に伴って収納容器も大型化しているため、蓋が重くなり、またはさみこむ間隔も広くなることから、持ち上げにくいという問題がある。まして大型ペリクル用ケースは、薄肉で大型一体成形品が容易にできるため真空成形で成形される場合が多いが、金型からの抜き勾配を設けているため、滑りやすくなっている。蓋を開けるときに蓋が滑ってトレイ上のペリクルの上に落下すると、ペリクルは損傷して使用できなくなる。
すなわち、5インチ、6インチの小型ペリクル用収納容器であれば問題がないが、ペリクルの面積が1000cm2を越えるような大型ペリクル用の収納容器にあっては、確実に蓋を把持して開封するための手段が要請されている。
そこで本発明は、大型ペリクル用の収納容器において、確実に蓋を把持して開封することが可能な大型ペリクル収納容器の開封方法、およびこれに用いられる蓋開閉治具を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明の代表的な構成は、ペリクルを収納するトレイと前記トレイを被覆する蓋とからなる大型ペリクル収納容器の開封方法であって、手または治具を掛けることのできる係止部と前記蓋に接合することのできる接合部とを備えた蓋開閉治具を用いて、前記蓋開閉治具の接合部を前記蓋に接合し、前記係止部に手または治具を掛けて蓋を持ち上げることにより、該蓋を開封することを特徴とする。これにより、簡易な構成で確実に蓋を把持して開封することが可能となる。
また、上記課題を解決するための他の発明の代表的な構成は、ペリクルを収納するトレイと前記トレイを被覆する蓋とからなる大型ペリクル収納容器を開封する蓋開閉治具であって、手または治具を掛けることのできる係止部と、前記蓋に吸着する吸盤を構成する弾性部材と、前記弾性部材の略外周を支持する外周支持部材と、前記弾性部材の略中央を前記蓋から離隔する方向に引く吸脱着レバーとを備えたことを特徴とする。これにより、強力かつ確実に蓋開閉治具を収納容器の蓋に吸着できると共に、容易に分離することも可能となり、作業性の向上を図ることができる。
また前記蓋開閉治具において、前記係止部は、前記吸脱着レバーに設けていることを特徴とする。これにより、さらに治具の構造を簡単にし、操作性を向上させることが可能となる。
また大型ペリクル収納容器において、ペリクルを収納するトレイと、前記トレイを被覆する蓋とからなり、前記蓋には、蓋開閉治具を取り付けるための平坦面を設けたことを特徴とする。これにより、両面テープや吸盤などによって蓋開閉治具を接合する場合に、接合強度を高めることができる。
本発明によれば、大型ペリクル用の収納容器において、確実に蓋を持ち上げることが可能となる。従って、収納容器の蓋を容易に開封することが可能となると共に、開封の際に蓋を取り落としてペリクルを損傷する可能性を著しく低減することができる。
[第一実施形態]
本発明に係る大型ペリクル収納容器の開封方法、およびそれに用いる蓋開閉治具の実施形態について、図を用いて説明する。図1は大型ペリクル収納容器を説明する断面図、図2は蓋開閉治具を説明する要部拡大図、図3は蓋を開封する様子を説明する図、図4は他の蓋開閉治具の例を示す図である。
図1(a)に示すように大型ペリクル収納容器は、内部にペリクル1を収納するものであり、トレイ2と、蓋3とからなる。ペリクル1は、ペリクル膜11と、ペリクル膜11が貼着された枠体12、および枠体12をマスクやレティクルに貼着するための粘着材13などから構成されている。ここで本実施形態においてペリクル1は、ペリクル膜11の面積が1000cm2を越える大型ペリクルである。
トレイ2には、周辺に沿ってペリクル1が載置される隆起部21が形成されており、また隆起部21の上部にはペリクル1の枠体12の横方向の移動を拘束する複数の突起22が起立突設されている。またトレイ2の端辺はペリクル設置面に対して直交方向に起立した端部面23が形成されている。
蓋3には、全体的に大きく隆起したペリクルの収容部31が形成され、また端辺にはペリクル設置面に対して直交方向に起立した端部面33が形成されている。蓋3は、図1(b)に示すようにトレイ2にかぶせることによって、収容部31内にペリクル1を収納する。このとき蓋3の端部面33はトレイ2の端部面23の内側と原則的に一致し、トレイ2と蓋3との位置決めを行なっている。トレイ2と蓋3とをあわせた後は、不図示の粘着テープを端部面23、33の合わせ目に張り巡らすことによって密封する。
トレイ2および蓋3の材質は特に指定はないが、アクリル樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂、アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂等を用いればよい。更に上記樹脂以外に、ポリエチレンテレフタレート以外のポリエステル樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリスチレンやアクリロニトリル・スチレン樹脂などのポリスチレン系樹脂等を用いることもできる。
ここでトレイ2および蓋3は、上記樹脂材料を用いて、射出成形や真空成形にて製造するのが一般である。しかし5インチ、6インチの半導体用ペリクルの収納容器は、射出成形で成形することも多いが、面積が1000cm2以上ともなる大型ペリクル用の収納容器は、真空成形する場合が多い。真空成形の方が薄肉で大型一体成形品が容易にできるからである。
真空成形を用いると、従来例にて説明した如く、金型からの抜き勾配を形成する必要があるため、蓋3の収容部31の側面32は隆起する方向(図の上方)に向かって幅が狭くなるように傾斜しており、作業員が両手で挟んで持ち上げる際に滑りやすい。
そこで図2に示すように、本実施形態においては、蓋3の収容部31の側面32に、蓋開閉治具34を取り付けている。蓋開閉治具34の取り付け位置は、収容部31の側面32が好ましいが、他の場所に取り付けてもよい。蓋開閉治具34は係止部としてのフック34aと、蓋3に接合することのできる接合部34bとを備えており、接合部34bを接着剤34cによって蓋3に接合している。大型ペリクル収納容器は、あらかじめ蓋開閉治具34が取り付けられた状態で無塵袋に入れられて、収納、運搬される。
上記構成の大型ペリクル収納容器において、蓋3を開封する際には、図3に示すように、作業者はまず一方の手で蓋開閉治具34を把持して蓋3を引き上げ、蓋3がトレイ2より持ち上がった時点で他方の手で下から支えることでよい。また、手でなく何らかの治具を引っ掛けて蓋を引き上げることもできる。すなわち、蓋開閉治具34の係止部に手または治具を掛けて蓋を持ち上げる開封方法によって、作業者は蓋3を確実に把持して開封することが可能となり、蓋3を取り落としてペリクルを損傷させる可能性を著しく低減することができる。
なお、接着剤34cのかわりに、両面テープを用いたり、図4(a)に示す蓋開閉治具35のようにフック35aを吸盤35bを用いて蓋3に接合することでもよい。また係止部としてはフック形状のみならず、図4(b)に示す蓋開閉治具36のようにリング36aを接合部36bに揺動可能に支持することでもよい。ここでリング36aは接合部36bの上部(蓋を引き上げる方向の下流側)に取り付けられており、力を加えた際に接着剤36cが剥離しにくいように構成されている。また係止部としては、図4(c)に示す蓋開閉治具37のように紐37aを用いてもよい。紐37aには、塵埃の発生しない不織布を用いたり、樹脂製の紐を用いることが好適である。これにより収納容器を無塵袋に入れた際に、無塵袋と擦れて発塵したり破れを生じたりするおそれがない。
[第二実施形態]
本発明の第二実施形態について、図を用いて説明する。図5は本実施形態に係る蓋開閉治具の構成図、図6は蓋開閉治具を用いて開封する収納容器の蓋を説明する図である。
上記第一実施形態は大型ペリクル収納容器の蓋3に蓋開閉治具をあらかじめ取り付けた構成であったが、本実施形態においては、蓋開閉治具を開封時にのみ取り付けるものである。
ところで、このように使用に際して治具を取り付ける場合、大型ペリクル収納容器は再利用を考えることから、治具の取り外しについても考慮する必要がある。一方、本発明の目的の一つとして開封時に蓋を取り落とすとペリクルを損傷することから、開封時に不用意に治具が外れてしまうことは回避しなくてはならない。ここで、大型ペリクル用収納容器は真空成形で製造することから、複雑な凹凸形状は作りにくいという制約がある。
そこで図5(a)に示す蓋開閉治具40は、係止部としてのフック40aを接合部40bの端部に取り付け、かつフック40aの引っ掛ける方向(力をかける方向)が接合部40bと略平行となるように構成している。両面テープ40cや接着剤を用いて接合している場合は、接合部40bに対してモーメント(回転力)を掛けることによりはがれやすくなり、垂直または平行方向に力を加えた場合には、接合面全体で荷重を受けることから、はがれにくい。従って上記の如く構成することにより、収容部31の側面32に取り付けるに適した蓋開閉治具とすることができる。
また図6に示すように、本実施形態において蓋3には、蓋開閉治具40を接合させる位置に平坦面38a、38bが設けられている。平坦面38aは収容部31の側面32に設けられており、平坦面38bは収容部31の上面に設けられている。これら平坦面38a、38bは真空成形により製造された蓋3を研磨して平滑度を高めると共に、表面荒さを小さくすることが好ましい。例えば、平坦面38a、38bを研磨することや、金型の平坦面に対応する箇所の表面粗さを小さくすることや、表面粗さの小さな塗料を塗布しても良い。このように構成することにより、両面テープ40cによる接合強度を高めることができる。また平坦面38a、38bを設けることは、吸盤を用いて蓋開閉治具を蓋3に接合する場合にも、特に有効である。
なお上面の平坦面38bに治具を接合させる場合、接合部の垂直方向に力を加えることから、本実施形態で示す蓋開閉治具40ではなく、第一実施形態で示した蓋開閉治具34(図2参照)のようにフック34aが接合部34bと略垂直となる治具を用いることが好ましい。ここで本実施形態においては、接着剤34cの代わりに、比較的接着強度の低い両面テープなどを用いて接合する。
また図5(b)に示す蓋開閉治具41は、作業者が手でつかむための把持部41cを備えており、係止部としての紐41aは把持部41cよりも接合部41b側に取り付けられている。従って紐41aに手を掛けて蓋3を引き上げる際には接合部41bと略平行の力がかかるため両面テープ41dが剥離しにくく、把持部41cを把持してモーメントを加えることにより比較的容易に両面テープ41dを剥離させることが可能となる。
[第三実施形態]
本発明の第三実施形態について、図を用いて説明する。図7乃至図9は本実施形態に係る蓋開閉治具を説明する図である。本実施形態において蓋開閉治具は、吸盤を構成する弾性部材を強制的に引くことにより、吸盤内の圧力を下げて吸着させる、いわゆる強力吸盤を利用したものである。
図7(a)に示す蓋開閉治具42は、手または治具を掛けることのできる係止部43と、蓋3に吸着する吸盤を構成する弾性部材46、弾性部材46の略中央を蓋から離隔する方向に引く吸脱着レバー45とがケース44に組み付けられている。ケース44の下端は弾性部材46の略外周に当接し、これを支持する外周支持部材を構成している。
図7(b)に示すように、ケース44の内部においては、吸脱着レバー45はクランク45aとなっており、弾性部材46の接続ブロック46aに設けた孔に嵌合している。すなわち、吸脱着レバー45を回動させることによりクランク45aも回動し、これに伴って接続ブロック46aが移動して、弾性部材46の略中央を蓋3に対して離接する方向に移動させる構造となっている。
吸脱着レバー45のクランクは、吸脱着レバー45を一方に倒した状態(図7(b)の状態)のときに弾性部材46に近接しており、このとき弾性部材46には、ほぼ張力がかかっていない。そして弾性部材46をペリクル収納容器の蓋3に沿わせた状態で吸脱着レバー45を回動させると、図7(c)に示すようにクランク45aの作用により接続ブロック46aが引かれるため、弾性部材46の略中央部が蓋3から離隔する方向に引かれる。このときケース44の下端が弾性部材46の略外周を支持するため、外周部において蓋3と弾性部材46の密着は維持される。これにより蓋3と弾性部材46との間の圧力が強制的に低くなり、蓋開閉治具42は大気圧によって強力に蓋3に吸着することとなる。
蓋開閉治具42を取り外す際には、吸脱着レバー45を図7(c)の状態から図7(b)の状態へと逆方向に回動させ、接続ブロック46aを蓋3に近接する方向へと移動させる。これにより、弾性部材46の蓋3に対する吸着力をほぼなくすことができる。
このように、いわゆる強力吸盤を用いた蓋開閉治具42を用いることにより、蓋3を開閉する際に蓋開閉治具42が極めて外れにくく、接合が外れて蓋3を取り落としてしまうことがないため、確実な作業を行なうことが可能となる。また吸脱着レバー45を逆方向に戻すことによって吸着力をなくすことができ、また粘着剤を使用していないため、容易にかつ痕跡を残さず取り外すことができ、作業性が高く、また蓋3および蓋開閉治具42の双方を再利用可能である。
図8(a)に示す蓋開閉治具47は、クランク機構ではなく、らせん構造を利用して弾性部材46を引く構造を有するものである。吸脱着レバー48はケース44の上面に取り付けられており、回動させることによってシャフト49を上下動させることが可能となっている。
図8(b)に示すように、蓋開閉治具47のケース44内部においてシャフト49には、弾性部材46の接続ブロック46aが接続されている。シャフト49の外周面には円周方向に対して斜め方向に形成された溝49aを設けており、一方、吸脱着レバー48の円筒部48aの内周面には突起48bが形成され、溝49aに嵌合している。したがって吸脱着レバー48を回動させることにより、溝49aが突起48bに案内され、シャフト49は蓋3に対して離接する方向に移動可能である。
なお、シャフト49が弾性部材46によって常に蓋3側に付勢力がかけられているため、吸脱着レバー48がケース44から浮いてしまうことはない。また溝49aの下端には直線部49b(円周方向に沿った部分)を設けており、吸脱着レバー48の突起48bが直線部49bに位置する場合は、弾性部材46の付勢力によって吸脱着レバー48が回転し、シャフト49が戻ってしまうことを防止することができる。
図9(a)に示す蓋開閉治具54は、カム機構を利用して弾性部材を引く構造を有するものであり、また係止部を吸脱着レバーに設けた例となっている。係止部55aは吸脱着レバー55の一端に設けられており、他端にカム部55bを備えている。弾性部材46の接続ブロック46aはケース44を貫通して外部まで突出しており、カム部55bを回動自在に軸支している。吸脱着レバー55はケース44の上部で略180度回動可能であるが、一方に回動させた際には、カム部55bの小さな半径r1がケース44に当接し、弾性部材46に対する張力はほぼ開放される。また吸脱着レバー55を他方側に回動させた際(図9(a)の状態)には、カム部55bの大きな半径r2がケース44に当接し、接続ブロック46aを引き上げ、弾性部材46を蓋3に吸着させることができる。
また半径r2の位置は平坦部55cとなっており、平坦部55cの端部に、r2よりも大きな半径r3を備えている。これにより、吸脱着レバー55は弾性部材46を引いた状態で安定することができ、不用意に蓋開閉治具54が脱落してしまうことを防止している。
なお、本構成においては吸脱着レバー55を引き起こすと吸着が解除されるため、蓋の開閉作業に際しては、係止部55aに力を加える方向は、蓋3に対する吸着面に対して平行方向とすべきである。従って図9(b)に示すように、蓋開閉治具54は蓋3の側面に吸着させて使用する。
図9(c)に示す蓋開閉治具56は、カム機構を利用した他の例である。蓋開閉治具56においても、吸脱着レバー57の一端に係止部57a、他端にカム部57bを備えているが、平坦部57cは吸脱着レバー57を起立させた際にケース44に当接するよう構成している。すなわち吸脱着レバー57は略90度のみ回動可能であって、係止部57aに力を加える方向は、蓋3に対する吸着面に対して垂直方向となっている。このように構成したことにより、図9(d)に示すように、吸脱着レバー57は蓋3の上面に吸着させて使用することができる。
なお図7乃至図9において係止部43、55、57は円環状の形状としたが、フック状であってもよい。またケース44は直方体として図示したが、円筒形や半球形、その他の形状であってもよい。
大型ペリクル収納容器を説明する断面図である。 蓋開閉治具を説明する要部拡大図である。 蓋を開封する様子を説明する図である。 他の蓋開閉治具の例を示す図である。 第二実施形態に係る蓋開閉治具の構成図である。 蓋開閉治具を用いて開封する収納容器の蓋を説明する図である。 第三実施形態に係る蓋開閉治具を説明する図である。 第三実施形態に係る蓋開閉治具を説明する図である。 第三実施形態に係る蓋開閉治具を説明する図である。 従来の大型ペリクル収納容器の概略斜視図を示す図である。 従来の蓋の平面図および断面図である。 従来の蓋を持ち上げる状態を説明する図である。
符号の説明
1 …ペリクル
2 …トレイ
3 …蓋
11 …ペリクル膜
12 …枠体
13 …粘着材
21 …隆起部
22 …突起
23 …端部面
31 …収容部
32 …側面
33 …端部面
34 …蓋開閉治具
34a …フック
34b …接合部
34c …接着剤
35 …蓋開閉治具
35a …フック
35b …吸盤
36 …蓋開閉治具
36a …リング
36b …接合部
36c …接着剤
37 …蓋開閉治具
37a …紐
38 …平坦面
38a …平坦面
38b …平坦面
40 …蓋開閉治具
40a …フック
40b …接合部
40c …両面テープ
41 …蓋開閉治具
41a …紐
41b …接合部
41c …把持部
41d …両面テープ
42 …蓋開閉治具
43 …係止部
44 …ケース
45 …吸脱着レバー
45a …クランク
46 …弾性部材
46a …接続ブロック
47 …蓋開閉治具
48 …吸脱着レバー
48a …円筒部
48b …突起
49 …シャフト
49a …溝
49b …直線部
50 …ペリクル
51 …トレイ
52 …設置面
53 …縁部
54 …蓋開閉治具
55 …吸脱着レバー
55a …係止部
55b …カム部
55c …平坦部
56 …蓋開閉治具
57 …吸脱着レバー
57a …係止部
57b …カム部
57c …平坦部
60 …蓋
61 …収容部
62 …つまみ
63 …縁部

Claims (4)

  1. ペリクルを収納するトレイと前記トレイを被覆する蓋とからなる大型ペリクル収納容器の開封方法であって、
    手または治具を掛けることのできる係止部と前記蓋に接合することのできる接合部とを備えた蓋開閉治具を用いて、
    前記蓋開閉治具の接合部を前記蓋に接合し、
    前記係止部に手または治具を掛けて蓋を持ち上げることにより、該蓋を開封することを特徴とする大型ペリクル収納容器の開封方法。
  2. ペリクルを収納するトレイと前記トレイを被覆する蓋とからなる大型ペリクル収納容器を開封する蓋開閉治具であって、
    手または治具を掛けることのできる係止部と、
    前記蓋に吸着する吸盤を構成する弾性部材と、
    前記弾性部材の略外周を支持する外周支持部材と、
    前記弾性部材の略中央を前記蓋から離隔する方向に引く吸脱着レバーとを備えたことを特徴とする大型ペリクル収納容器用の蓋開閉治具。
  3. 前記係止部は、前記吸脱着レバーに設けていることを特徴とする請求項2記載の大型ペリクル収納容器用の蓋開閉治具。
  4. ペリクルを収納するトレイと、前記トレイを被覆する蓋とからなる大型ペリクル収納容器であって、
    前記蓋には、蓋開閉治具を取り付けるための平坦面を設けたことを特徴とする大型ペリクル収納容器。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007328226A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Shin Etsu Chem Co Ltd ペリクル収納容器及びその製造方法
JP2009205152A (ja) * 2008-02-01 2009-09-10 Asahi Kasei E-Materials Corp ペリクル収納容器
CN102236249A (zh) * 2010-04-23 2011-11-09 信越化学工业株式会社 防尘薄膜组件收纳容器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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