JP2005106973A - 電気光学装置及びその製造方法、電子光学装置用積層体、電子機器 - Google Patents

電気光学装置及びその製造方法、電子光学装置用積層体、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】対向する基板のセル厚を均一にし、圧着時におけるシール材近傍の色調変動を防止した電気光学装置及びその製造方法、電子光学装置用積層体、電子機器を提供する。
【解決手段】本発明の電気光学装置は、表示領域以外の実装領域13の一部に、第1基板11と第2基板12間の実装領域13の水平状態を保持する保持部14を設けてなり、対向する基板のセル厚を均一にし、圧着時におけるシール材近傍の色調変動を防止することができ、表示変動が解消される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、対向する基板のセル厚を均一にし、圧着時におけるシール材近傍の色調変動を防止した電気光学装置及びその製造方法、電子光学装置用積層体、電子機器に関するものである。
電気光学パネルの一つである液晶パネルは、それぞれが電極を備えた一対の基板によって液晶を挟持することによって形成されるパネル構造体である。この液晶パネルに、液晶駆動用IC、FPC(Flexible Printed Circuit:可撓性プリント基板)、バックライト、フロントライト等といった付帯機器を付設することにより液晶装置が形成される。なお、基板上に液晶駆動用ICを直接に実装する構造の、いわゆるCOG(Chip On Glass)方式の液晶パネルでは、基板上に液晶駆動用ICが実装された状態のパネル構造体を液晶パネルと呼ぶこともある。
一般に、液晶パネルは、第1電極が形成された第1基板と第2電極が形成された第2基板とをシール材によって互いに貼り合わせ、それらの基板間に形成される間隙、いわゆるセルギャップ内に液晶を封入することによって形成される。
上記の液晶装置を製造する方法として、従来、液晶パネル複数分の第1電極が形成された第1基板母材と液晶パネル複数分の第2電極が形成された第2基板母材とを互いに組み合わせて複数の液晶パネル部分を含む大判パネル構造を形成し、次に上記大判パネル構造を切断して上記複数の液晶パネル部分の液晶注入口が外部に露出する構造の短冊状のパネル構造体を形成し、次に上記の露出した液晶注入口を通して各液晶パネル部分の内部へ液晶を注入し、次に上記短冊状のパネル構造体を個々の液晶パネルに分割し、次に上記の分割された個々の液晶パネルに偏光板を貼付するという一連の工程から成る製造方法が知られている。
また、偏光板を貼り付ける工程に先立って、必要に応じて、液晶駆動用IC等といったICチップを液晶パネルに実装するIC実装工程が実行されることもある(特許文献1)。
特開2003−84293号公報
しかしながら、前述したような液晶パネルを製造するにおいて、その製造工程の基板同士を対向させて圧着する際に、その圧着圧力により空間部分があると、液晶シール材部分が基点となり、支持層の無い空間部分の端子部側がへこむため、てこの原理でシール際が厚くなり、この結果セル厚が変化し、特にシール材近傍にて色調変動を起こし、色調変動の所定の基準を超える場合には色調異常となる場合がある。
これは、特に、COG実装の場合、液晶駆動ICを搭載するとICの上部側に空隙があるので、該空隙とセル内の厚さとが一致せず、セル厚が液晶封入側と不均一となるからである。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、対向する基板のセル厚を均一にし、圧着時におけるシール材近傍の色調変動を防止した電気光学装置及びその製造方法、電子光学装置用積層体、電子機器を提供することを課題とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の電気光学装置は、電気光学物質を挟持する一対の対向する基板を有する電気光学装置において、表示領域以外の実装領域の一部に、基板圧着時に両基板の水平状態を保持する保持部を設けてなることを特徴とする。
これにより、対向する基板の圧着時において、両基板を水平状態に保持するようにし、これによりシール材を基点とした空間部分である実装領域側がの基板が撓むようなことが防止される。この結果、基板同士を圧着させる際における圧力分布が均一となり、色調変動が生ずることが防止される。
保持部が基板に形成された基部と液晶間隙を維持するスペーサとからなるようにすればよい。
また、保持部は基板のいずれか一方又は両方とするとよい。特に、実装部品と対向する基板に保持部を設けることにより、保持部の高さを任意にできる。
保持部が液晶封入領域に形成される表示要素の一又は二以上の要素であるので、別材料の保持部を設けることなく、表示要素の形成の際に同時に保持部を形成することができる。
基板の一方に電子部品が実装されてなるので、電子部品の上部の基板との空間を保持部により支持することができる。
保持部が実装部分以外の領域に設けてなるので、実装部の土台となることが無く、実装の接続信頼性が低下することが防止される。
保持部が格子状に又は散点して複数個設けてなるので、複数の保持部の存在による遮光効果により実装部品の光による誤動作を回避することができる。
電気光学物質を挟持する一対の基板を有する電気光学装置の製造方法において、電気光学物質を挟持する一対の基板を有する電気光学装置の製造方法において、対向する基板の各々に表示要素を形成するとともに、表示領域以外の実装領域の一部に基板圧着時に両基板の水平状態を保持する基部を形成する工程と、液晶間隙を維持するスペーサを散布する工程と、基板を貼り合わせる工程と、を有することを特徴とする。
これにより、対向する基板の圧着時において両基板を水平状態に保持するようにし、これによりシール材が基点とした空間部分の実装領域側が撓むようなことが防止される。
基板のいずれか一方又は両方に基部を形成する工程を有するので、基部部の高さを任意に調整できる。
基板の一方に電子部品が実装する工程を有するので、電子部品を実装した際、その上部の基板との空間を保持部により支持することができる。
また、他の電気光学装置は、シール材で一対の基板を貼り合わされた電気光学装置であって、前記一対の基板の前記シール材の内側の領域に形成され、複数の層で構成される積層体と、前記一対の基板の少なくとも一方に、前記シール材より外側に延びかつ実装領域を形成する延出部と、前記実装領域の一部に形成された凸状部を有することを特徴とする。これにより、対向する基板の圧着時において、両基板を水平状態に保持するようにし、これによりシール材を基点とした空間部分である実装領域側がの基板が撓むようなことが防止される。この結果、基板同士を圧着させる際における圧力分布が均一となり、色調変動が生ずることが防止される。
また、前記凸状部は前記積層体の少なくとも一部で構成されるので、別途凸状部を形成することなく、製造工程が増えることがなくなる。
また、電気光学装置用積層体は、シール材で表示領域を区画されてなるパネルを複数構成する一対の基板と、前記一対の基板の前記シール材の内側の領域に形成され、複数の層で構成される積層体と、前記各パネルに形成されたシール材間に形成された中間部と、
前記中間部に対応する一対の基板間に形成され、前記基板間のギャップを埋める積層体とを備えることを特徴とする。
ここで、前記ギャップを埋める積層体は、前記シール材の内側の領域に形成され積層体の少なくとも一部で構成されていてもよい。また、前記ギャップを埋める積層体は、前記表示領域に散布されたスペーサを含むようにしてもよい。
また、電気光学装置の製造方法は、表示領域を有するパネルを複数構成する一対の基板の少なくとも一方の前記表示領域の外側に前記一対の基板間のギャップを埋める積層体を形成する工程と、前記表示領域を囲み前記一対の基板をシール材で貼り合わせる工程と、前記基板間のギャップを埋める積層体に隣接する領域で、前記一対の基板を破断する工程とを備えることを特徴とする。これにより、表示品位の高い電気光学装置を提供できる。
また、本発明の電子機器は、前記いずれか1つの電気光学装置を備えることを特徴とするものである。これにより、表示品位の高い電子機器を提供できる。
以下に、本発明に係る電気光学装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本実施例に係る電気光学装置の構成図である。ここで、図1に示す電気光学装置は完成品でなく、複数のパネルもしくは電気光学装置が並ぶ(マトリクス状、ストライプ状のいずれでもよい)母材の基板である。
図1に示すように、本実施例にかかる電気光学装置の一例である液晶装置10は、電気光学物質の一例である液晶を挟持する一対の第1基板11及び第2基板を有する電気光学装置において、表示領域以外の実装領域13の一部に、第1基板11と第2基板12間の実装領域13の水平状態を保持する保持部14を設けてなるものである。
ここで、第1基板11と第2基板12とのギャップはいわゆるセル厚を制御する部材として、液晶領域に散布され、液晶間隙を維持するスペーサ27と、シール材29内側に設けられるスペーサ(図示せず)から構成されているが、本発明では、これ以外において、実装領域に保持部14を設けることにより、第1基板と第2基板との圧着時において水平状態を保持するようにし、これによりシール材29が基点として空間部分の実装領域側が撓むようなことが防止される。
特に、COG実装の場合、液晶駆動ICを搭載するとICの上部側に空隙があるので、該空隙と液晶表示領域厚さとが一致せず、セル厚が液晶封入側と不均一となる場合においても、保持部14の存在により、基板圧着時における撓みを防止することができる。
本実施例では、液晶封入領域には、第1基板11側に反射層21であるアルミニウム層と、その上部にカラーフィルタ層22及びブラックマトリックス層23、オーバーコート層24が形成され、該オーバーコート層24の上にITO(Indium Tin Oxide)の電極25等の複数の層が積層されている。
本実施例では、反射層21は全面に形成され、反射型液晶装置を構成している。なお、画素部に反射部と透過部とを有する半透過反射型液晶装置としてもよい。
一方、対向する第2基板12にはITO(Indium Tin Oxide)の電極26が形成されている。
ここで、図1中、符号28は液晶封入領域であり、第1基板11,第2基板12間に形成される液晶封入領域28にシール材29によりシールされて液晶が封入される。また、符号a1、a2、b1は、基板を切断するブレイク工程における切断部分を示す。
ブレイク工程においては、先ずa1、b1部分で切断して液晶パネルとし、その後a2部分を切断して、第1基板11側のみを延設させた状態とし、実装領域における実装作業を容易にしている。
本実施例では、第1基板11側の表示領域に形成するオーバーコート層24を形成する際に、実装領域13の一部に保持部14を構成する凸状部である基部34も同材質で同様に形成するようにしている。そして、第1基板11と第2基板12とを貼り合せる際に、液晶のギャップを保持するスペーサ27を散布するときに、基部34の上面にも該スペーサ27が載るようにし、基部34とスペーサ27とにより、圧着する第2基板12側の水平状態を保持するようにしている。
この結果、本実施例では、基部34とスペーサ27とからなる保持部14により、両基板を圧着する際に、対向する基板同士の平行状態を保持することとなるので、圧力分布が均一となり、色調変動が生ずることが防止される。
なお、実施例1においては、後述する実施例に較べてギャップが少しはあるものの、対向する第1基板11と第2基板12を圧着する際において、水平状態を十分に維持できるものとなる。
また、なお、本実施例では、表示部側においてオーバーコート層24を形成する際に、実装領域13に基部34を形成するようにしたが、表示部側に形成される表示要素は電気光学装置の種類により種々変更するので、例えばカラーフィルタ、絶縁膜、電極、反射膜等により適宜基部を形成するようにすればよい。この場合においても、表示領域の表示要素と同様の材質により基部を形成するので、別途基部を形成することがなく、製造工程が増えることがない。
このように、本発明では、シール材29の内側の領域に形成され、複数の層で構成される積層体の一つであるオーバーコート層24を、実装領域13の一部に保持部14を形成するので、対向する基板同士を圧着する際の水平状態を保持することが可能となる。本実施例では凸状部である保持部14はシール材29より外側に延びかつ実装領域を形成する延出部に形成されることになる。
ここで、表示領域以外の実装領域とは、液晶封入領域外の実装領域をいう。また、基部を形成する領域としては、実装領域においても、特に実装に関与しない領域とすることが好ましい。これは実装をする際には、ICのバンプ部分、FPC圧着に必要な部分があり、該領域を避けた領域とするのが好ましいからである。
特に、基部としてオーバーコート層のようなガラス基板等と較べてあまり硬度が高くない材質を用いた場合には、確実に実装することができず、実装の信頼性を維持することができないからである。
また、高電圧がかかるような配線部分(例えばCOM配線等)については、コロージョン回避のために、基部の設置を避けることが好ましい。
図6は第1基板の平面概略図である。図6は表示領域を構成する液晶を区画するシール材29と実装領域13とを示すものである。実装領域13には、配線部31、端子部32及びIC部33が形成されている。そして、この配線部31、端子部32及びIC部33を避けた領域に基部34を形成するようにしている。
図6においては、シール材29で表示領域を区画されてなるパネルを複数構成するものの一部を示している。各パネルに形成されたシール材29間に形成された中間部である実装領域13に、基板間のギャップを埋める積層体である保持部を備えるようにしている。このギャップを埋める積層体は、シール材29の内側領域に形成される例えばオーバーコート層等の積層体の少なくとも一部としており、これにより、電気光学装置用積層体を構成している。なお、このギャップを埋める積層体は、表示領域に散布されたスペーサ27を含むものである。
また、この複数のパネルを構成する場合には、一対の基板間のギャップを埋める積層体を形成した後、前記表示領域を囲み前記一対の基板をシール材で貼り合わせ、次いで、前記基板間のギャップを埋める積層体に隣接する領域で、前記一対の基板を破断するようにしている。
図7は具体的な実装領域を示す模式図である。図7は実装領域を示すものであり、シール材29により区画されている。本実施例では、基部34の設置位置として三箇所A〜Cに設けたものを示しているが、本発明はこれに限定するものではない。A部分は独立した矩形型の大型の基部34であり、配線31aの外側に形成している。また、B部分は5個の基部34から格子状に形成しており、配線31aと配線31b及び端子32に囲まれた領域に形成されている。また、C部分は矩形型の中型の基部34を隣接するように、端子32と配線31b部分の間に形成されている。なお、前記配線31aと31bは、図7では省略しているが、各基板の表示領域内に延びるものである。
なお、基部の配置パターンは格子状に限定されるものではなく。基板の実装領域に散点して保持部機能を発揮するように存在されていればよい。但し、あまり細かなパターンとすると、散布されるスペーサが基部に十分載らないおそれがあるので、スペーサが十分載るようなパターンとすることが必要である。
ここで、図7中、符号Xで示す領域は、基部形成禁止領域であり、例えば、FPCの圧着ヘッド等が干渉するために、この領域には基部を形成しないようにすることが好ましい。
また、パネルの切り出しを行うために、ブレイク部近傍にも基部を形成せず、切り出し位置ずれの防止を図るようにしている。
また、図7に示すように保持部14を格子状に配置するのは、アルミニウム反射層内蔵のカラーフィルタでは下部ガラス側にCOGをなす場合、端子部分には駆動回路のIC(Dr−IC)とFPCとが実装されるので、その実装に用いるACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電接着剤)の接着領域をできる限り広くしたいためである。これにより、基板であるガラス面の存在により、ACF接着を確実に行うことができる。
このように、表示領域以外の実装領域の一部に保持部14を設けることで、液晶パネルの製造において、第1基板11と第2基板12とを貼り合せる際に、スペーサ27を散布した後、第1基板11に対して第2基板12を圧着する際において、基部34とスペーサ27から構成される保持部14の存在により、第2基板が極端に撓むことが防止され、平行状態を保持するので、表示領域におけるセル厚の変化がなく、色調変動が生ずることが防止される。
また、複数の基部14の存在により外部からの光が実装部分に進入することを防止するので、遮光効果が向上し、駆動ICに光誤動作を防止することができる。
図2は実施例2の電気光学装置の概略図である。
本実施例では、基部の構成を変化させたものであり、基部の形成位置は実施例と同様であり、その説明は省略する。
本実施例においては、表示領域を形成する際に、実装領域13に積層体であるカラーフィルタを構成するブラックマトリックス層23と同様の材質の基部34aと、他の積層体であるオーバーコート層24と同様の材質の基部34bを形成し、基部34a、34bから凸形状の基部34を構成している。
本実施例では、基部34a、34bから基部34を構成しているので、スペーサ27により保持部14を形成する際、実施例1よりも基板間のギャップは小さくなる。
実施例2においては、実施例1に較べてギャップが小さくなっているので、対向する基板を圧着する際において、水平状態をさらに十分に維持できるものとなる。
本実施例では、基部34にブラックマトリックス層24の材質を用いているので、ブレイク部近傍に基部を形成しないようにするとよい。これは、ブラックマトリックスで使用される例えば黒色の色材にはカーボンが含有しているものもあり、該カーボンの飛散により、ショートすることを防止するためである。
図3は実施例3の電気光学装置の概略図である。
本実施例では、基部の構成を変化させたものであり、基部の形成位置は実施例と同様であり、その説明は省略する。
本実施例においては、表示領域を形成する際に、実装領域13に積層体であるブラックマトリックス層23と同様の材質の基部34aと、他の積層体であるオーバーコート層24と同様の材質の基部34b、別の積層体である電極層25と同様の材質の基部34cを形成し、基部34a、34b、34cから基部34を構成している。
本実施例では、基部34a、34b、34cから凸形状の基部34を構成しているので、スペーサ27により保持部14を形成する際、実施例2よりも基板間のギャップは小さくなる。
本実施例では、基部34cに電極層25と同様の材質を使用しているので、オーバーコート層と同様の材質からなる基部34bを被覆することにより、ラビング汚れ対策を図ることができる。これは、電極層の材質を形成することで、オーバーコート層の材質の基部34bのみの場合では、ラビング処理におけるラビング布で表面が引きずられやすく、削り屑を散乱し、実装領域に残存してショートとなるのを防止することができるからである。さらに、実装前の洗浄(ドライエッチング)でのオーバーコート層表面の削れ防止にも寄与する。
図4は実施例4の電気光学装置の概略図である。
本実施例では、基部の構成を変化させたものであり、基部の形成位置は実施例と同様であり、その説明は省略する。
本実施例においては、表示領域を形成する際に、実装領域13に積層体である反射層21と同様の材質の基部34dと、積層体であるブラックマトリックス層23と同様の材質の基部34aと、積層体であるオーバーコート層24と同様の材質の基部34bと、積層体である電極層25と同様の材質の基部34cとを形成し、基部34a、34b、34c、34dから凸形状の基部34を構成している。
本実施例では、基部34a、34b、34c、34dから基部34を構成しているので、スペーサ27により保持部14を形成する際、基板間のギャップはほとんど無くなる。
これにより、第1基板11と第2基板12との圧着時における両基板の水平状態は完全に維持され、基板の撓みが全く発生しないものとなる。
図5は実施例5の電気光学装置の概略図である。
本実施例では、基部の形成場所を変更させたものである。
本実施例においては、第2基板側12にオーバーコート層24と同様の材質の基部34を構成している。第1基板11に対向する第2基板12においては、一般にオーバーコート層の形成はないものの、電極26の形成の前後のいずれかに、基部34を別途形成するようにしている。このように、別途基部34のみを独立して形成するので、任意の厚さとすることができ、液晶封入側の液晶間隙と近似したギャップを構成することができる。
また、基部34を形成した第1基板12部分は、ブレイク工程においてb1部分で切断されて除去されるので、実施例1〜4のように第1基板11側に基部を形成するときのように当該基部が残らないものとなる。
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
本発明は、パッシブマトリックス型の液晶表示装置以外に、例えば、TDF(ThinFilm Diode)素子等とった2端子型のスイッチング素子を用いるアクティブマトリクス方式の液晶装置や、TFT(Thin Film Transistor)素子等といった3端子型のスイッチング素子を用いるアクティブマトリクス方式の液晶表示装置等にも適用できる。
次に、本発明に係る液晶表示装置を適用可能な電子機器の具体例について図8及び9を参照して説明する。
まず、本発明に係る液晶表示装置を、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図8は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ91は、キーボード911を備えた本体部912と、本発明に係る液晶表示装置を適用した表示部913とを備えている。
続いて、本発明に係る液晶表示装置を、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図9は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。
同図に示すように、携帯電話機92は、複数の操作ボタン921のほか、受話口922、送話口923とともに、本発明に係る液晶表示装置を適用した表示部924を備える。
なお、本発明に係る液晶表示装置を適用可能な電子機器としては、図8に示したパーソナルコンピュータや図9に示した携帯電話機の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる、特に限定されるものではない。
また、上述した実施形態では、電気光学装置として、液晶装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、エレクトロルミネッセンス装置、特に、有機エレクトロルミネッセンス装置、無機エレクトロルミネッセンス装置等や、プラズマディスプレイ装置、電子放出素子を用いた装置(例えばFED:FieldEmission Display、SCEED:Surface−Conduction Electron−Emitter Display等)、LED(発光ダイオード)表示装置、電気泳動表示装置、薄型のブラウン管、液晶シャッター等を用いた小型テレビ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いた装置などの各種の電気光学装置に適用できる。
以上のように、本発明に係る電気光学装置は、対向する基板のセル厚を均一にし、圧着時におけるシール材近傍の色調変動を防止することができ、表示変動が解消され、特に、表示品質の高い電子機器に適している。
実施例1に係る電気光学装置の構成断面図。 実施例2に係る電気光学装置の構成断面図。 実施例3に係る電気光学装置の構成断面図。 実施例4に係る電気光学装置の構成断面図。 実施例5に係る電気光学装置の構成断面図。 実施例1に係る電気光学装置の平面構成図。 実施例1に係る電気光学装置の他の平面構成図。 パーソナルコンピュータの斜視図。 携帯電話の斜視図。
符号の説明
10 電気光学装置、11 下部基板、12 上部基板、13 実装領域、14 保持部 21 反射層 22 カラーフィルタ層 23 ブラックマトリックス層、24 オーバーコート層、25、26 電極、27 スペーサ、28 液晶封入領域、29 シール材、34 基部

Claims (17)

  1. 電気光学物質を挟持する一対の対向する基板を有する電気光学装置において、
    表示領域以外の実装領域の一部に、基板圧着時に両基板の水平状態を保持する保持部を設けてなることを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1において、
    保持部が基板に形成された基部と液晶間隙を維持するスペーサとからなることを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1又は2において、
    保持部が基板のいずれか一方又は両方に設けてなることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つにおいて、
    保持部が液晶封入領域に形成される表示要素の一又は二以上の要素であることを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つにおいて、
    基板の一方に電子部品が実装されてなることを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一つにおいて、
    保持部が実装部分以外の領域に設けてなることを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一つにおいて、
    保持部が格子状に又は散点して複数個設けてなることを特徴とする電気光学装置。
  8. 電気光学物質を挟持する一対の基板を有する電気光学装置の製造方法において、
    対向する基板の各々に表示要素を形成するとともに、表示領域以外の実装領域の一部に基板圧着時に両基板の水平状態を保持する基部を形成する工程と、
    液晶間隙を維持するスペーサを散布する工程と、
    基板を貼り合わせる工程と、
    を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  9. 請求項8において、
    基板のいずれか一方又は両方に基部を形成する工程を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  10. 請求項8又は9において、
    基板の一方に電子部品が実装する工程を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  11. シール材で一対の基板を貼り合わされた電気光学装置であって、
    前記一対の基板の前記シール材の内側の領域に形成され、複数の層で構成される積層体と、
    前記一対の基板の少なくとも一方に、前記シール材より外側に延びかつ実装領域を形成する延出部と、
    前記実装領域の一部に形成された凸状部を有することを特徴とする電気光学装置。
  12. 請求項11において、前記凸状部は前記積層体の少なくとも一部で構成されることを特徴とする電気光学装置。
  13. シール材で表示領域を区画されてなるパネルを複数構成する一対の基板と、
    前記一対の基板の前記シール材の内側の領域に形成され、複数の層で構成される積層体と、
    前記各パネルに形成されたシール材間に形成された中間部と、
    前記中間部に対応する一対の基板間に形成され、前記基板間のギャップを埋める積層体とを備えることを特徴とする電気光学装置用積層体。
  14. 請求項13において、前記ギャップを埋める積層体は、前記シール材の内側の領域に形成され積層体の少なくとも一部で構成されることを特徴とする電気光学装置用積層体。
  15. 請求項13又は14において、前記ギャップを埋める積層体は、前記表示領域に散布されたスペーサを含むことを特徴とする電気光学装置用積層体。
  16. 表示領域を有するパネルを複数構成する一対の基板の少なくとも一方の前記表示領域の外側に前記一対の基板間のギャップを埋める積層体を形成する工程と、
    前記表示領域を囲み前記一対の基板をシール材で貼り合わせる工程と、
    前記基板間のギャップを埋める積層体に隣接する領域で、前記一対の基板を破断する工程とを備えることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  17. 請求項1乃至7、請求項11乃至12のいずれか一つに記載の電気光学装置を用いてなることを特徴とする電子機器。


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