JP2005106238A - 回転速度検出装置付車輪用軸受装置 - Google Patents

回転速度検出装置付車輪用軸受装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
耐久性と信頼性に富み、低コスト化を図った回転速度検出装置付車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】
外方部材10と、車輪取付フランジ4を有するハブ輪2とこのハブ輪2に圧入された内輪3とからなる内方部材1と、両部材間に収容された複列の転動体6と、外方部材10の開口部を塞ぐカバー16と、内輪3に装着されたパルサーリング13と、このパルサーリング13に対峙し、カバー16に固定された検出センサ21とを備えた回転速度検出装置付車輪用軸受装置において、カバー16は、耐食性を有する有底の外殻17と、この底部に嵌合された合成樹脂製の底部材18とからなり、これに検出センサ21と取付ボルト22を嵌挿する装着孔23、24が形成されると共に、外殻17の底部に開口部28が形成され、底部材18の端面にこの開口部28から突出しないように嵌合する突出部18aが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車輪を懸架装置に対して回転自在に支承する車輪用軸受装置、特に、車輪の回転速度を検出する回転速度検出装置付車輪用軸受装置に関するものである。
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支承すると共に、アンチロックブレーキシステム(ABS)を制御し、車輪の回転速度を検出する回転速度検出装置付車輪用軸受装置として、従来から種々の構造のものが知られている。この従来構造の一例として、図7に示すものがある。
この回転速度検出装置付車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面60a、60aが形成され、固定側部材となる外方部材60と、外周に複列の外側転走面60a、60aに対向する内側転走面51a、52aが形成され、回転側部材となる内方部材50と、両転走面60a、51aおよび60a、52a間に転動自在に収容された複列の転動体61と、内方部材50に固定され、円周方向に亙る特性を交互に、かつ等間隔に変化させた円環状のトーンホイール62と、外方部材60の内端開口部に固定された合成樹脂製のカバー63と、このカバー63を構成する合成樹脂中に包埋された状態でトーンホイール62と対向する円環状のセンサ64と、カバー63の開口部周面に固定され、金属製で円筒状のスリーブ65とを備えている。カバー63はこのスリーブ65の一方の周面を外方部材60の端部周面に嵌合することにより、この外方部材60に対し固定されている。
そして、スリーブ65と外方部材60との嵌合面に存在する微小隙間を第1の微小隙間とし、スリーブ65とカバー63を構成する合成樹脂との接触部分に存在する微小隙間を第2の微小隙間とし、外方部材60とカバー63との間に存在する微小隙間を第3の微小隙間とした場合に、互いに直列に配置された第1の微小隙間と第3の微小隙間とが第1の漏れ込み流路を構成し、互いに直列に配置された第2の微小隙間と第3の微小隙間とが第2の漏れ込み流路を構成している。
また、カバー63と外方部材60との間に1個のシールリング66が、第1、第2の漏れ込み流路の何れに対しても直列に位置する部分に設けられている。これにより、カバー63および外方部材60内に泥水等が漏れ込むことを確実に防止することができる。すなわち、シールリング66は、第1の微小隙間と第3の微小隙間とが構成する第1の漏れ込み流路に対しても、また、第2の微小隙間と第3の微小隙間とが構成する第2の漏れ込み流路に対しても直列に位置する部分に設けられているので、1個のシールリング66により外方部材60およびカバー63内に泥水等が侵入することを防止できる。
特開平9−61443号公報
このような従来の回転速度検出装置付車輪用軸受装置では、カバー63と外方部材60との間に1個のシールリング66を、第1、第2の漏れ込み流路の何れに対しても直列に位置する部分、すなわち、カバー63の端面を金属製のスリーブ65で覆うことなく、この端面に合成樹脂を露出させ、この端面と外方部材60の端面との間に1個のシールリング66を設けるだけで、外部から泥水等の侵入を防止することができる。したがって、少ない部品点数で低コストな回転速度検出装置付車輪用軸受装置を提供することができる。然しながら、この種の車輪用軸受装置が適用される外部環境では、雨水や泥水に止まらず、塩水等に直接曝されることがあるため、このようにカバー63を構成している合成樹脂が外部環境に曝露された状態にあると、金属に比べ耐候性が乏しい合成樹脂が曝露し、塩水等で合成樹脂部にクラック等が発生してカバー63が極めて短期間に劣化する恐れがある。
本発明は、このような従来の問題を鑑みてなされたもので、耐久性と信頼性に富み、低コスト化を図った回転速度検出装置付車輪用軸受装置を提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有するハブ輪およびこのハブ輪に圧入された内輪とからなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された内方部材と、両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材の一端開口部を塞ぐカバーと、前記内方部材に装着されたパルサーリングと、このパルサーリングに対峙し、前記カバーに支持固定された検出センサとを備えた回転速度検出装置付車輪用軸受装置において、前記カバーに前記検出センサを嵌挿する装着孔と、取付ボルトを締結する装着孔が形成され、前記検出センサを取付金具を介して前記カバーに固定すると共に、前記カバーの少なくとも軸受外方側表面が耐食性を有する金属で構成されている。
このように、カバーに検出センサを嵌挿する装着孔と、取付ボルトを締結する装着孔が形成され、検出センサを取付金具を介してカバーに固定すると共に、カバーの少なくとも軸受外方側表面が耐食性を有する金属で構成されているので、簡単な構成で検出センサの回り止めができると共に、外部から泥水等がこのセンサ取付部からカバー内に侵入するのを防止することができ、耐久性と信頼性に富み、低コスト化を図った回転速度検出装置付車輪用軸受装置を提供することができる。
また、請求項2に記載の発明は、前記カバーは、有底の外殻と、この外殻の底部に嵌合された円板状の合成樹脂製底部材とからなり、この底部材に前記検出センサを嵌挿する装着孔と、前記取付ボルトを締結する装着孔が形成されると共に、前記外殻の底部に、取付金具の形状に相当する形状に開口部が形成され、前記底部材の端面にこの開口部から突出しないように嵌合する突出部が形成されているので、外殻に対して底部材が周方向に回転するのを簡単な構成で確実に防止することができる。
好ましくは、請求項3に記載の発明のように、前記外殻の円筒部の周方向に加締部が形成され、前記底部材が軸方向に固定されていれば、この加締部によって外殻に対して底部材が軸方向に移動するのを簡単な構成で容易に防止することができる。
また、請求項4に記載の発明は、前記カバーが、鋼板をプレス加工により有底の円環状に成形され、この底部に、内方に突出する円筒部を有し、前記検出センサを嵌挿する装着孔と、内周に雌ねじが刻設され、取付ボルトを締結する装着孔がそれぞれ形成されると共に、前記検出センサがシールリングを介して前記円筒部に装着されているので、外部から泥水等がこのセンサ取付部からカバー内に侵入するのを防止することができ、また、部品点数を削減し、組立を簡素化して低コスト化を図ることができる。
また、請求項5に記載の発明は、前記カバーの開口側に、前記外方部材の端面に当接する位置決め部が形成されているので、カバーの圧入作業を簡便化すると共に、検出センサとパルサーリングとの正確なエアーギャップ調整ができる。
好ましくは、請求項6に記載の発明のように、前記ハブ輪の外周に内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成され、この小径段部に前記内輪を圧入すると共に、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により、前記ハブ輪に対して前記内輪が軸方向に固定されていれば、従来のようにナット等で強固に緊締して予圧量を管理する必要がなく、かつ長期間その予圧量を維持することができると共に、ハブ輪のインボード側の出っ張りを抑制し、内方部材およびカバーを可及的に軽量・コンパクト化することができる。
本発明に係る回転速度検出装置付車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有するハブ輪およびこのハブ輪に圧入された内輪とからなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された内方部材と、両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材の一端開口部を塞ぐカバーと、前記内方部材に装着されたパルサーリングと、このパルサーリングに対峙し、前記カバーに支持固定された検出センサとを備えた回転速度検出装置付車輪用軸受装置において、前記カバーに前記検出センサを嵌挿する装着孔と、取付ボルトを締結する装着孔が形成され、前記検出センサを取付金具を介して前記カバーに固定すると共に、前記カバーの少なくとも軸受外方側表面が耐食性を有する金属で構成されているので、簡単な構成で検出センサの回り止めができると共に、外部から泥水等がこのセンサ取付部からカバー内に侵入するのを防止することができ、耐久性と信頼性に富み、低コスト化を図った回転速度検出装置付車輪用軸受装置を提供することができる。
内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記外側転走面に対向する内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪と、前記小径段部に圧入され、外周に前記外側転走面に対向する内側転走面が形成された内輪と、前記両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材の一端開口部を塞ぐカバーと、前記内輪に装着されたパルサーリングと、このパルサーリングに対峙し、前記カバーに支持固定された検出センサとを備え、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により、前記ハブ輪に対して前記内輪が軸方向に固定されている回転速度検出装置付車輪用軸受装置において、前記カバーは、耐食性を有する有底の外殻と、この外殻の底部に嵌合された円板状の合成樹脂製底部材とからなり、この底部材に前記検出センサを嵌挿する装着孔と、前記取付ボルトを締結する装着孔が形成されると共に、前記外殻の底部に、取付金具の形状に相当する形状に開口部が形成され、前記底部材の端面にこの開口部から突出しないように嵌合する突出部が形成されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る回転速度検出装置付車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は図1の要部拡大図、図3(a)は、カバーを示す断面図、(b)はその側面図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)、中央寄り側をインボード側(図面右側)という。
この回転速度検出装置付車輪用軸受装置は、内方部材1と外方部材10と、この両部材1、10間に収容された複列の転動体(ボール)6、6とを備えている。内方部材1は、ハブ輪2と、このハブ輪2に外嵌された別体の内輪3とからなる。ハブ輪2は、車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ4を一体に有し、この車輪取付フランジ4の円周等配位置には車輪を固定するためのハブボルト5が植設されている。そして、ハブ輪2に形成された小径段部2bに内輪3を圧入し、さらに、小径段部2bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部2cにより、ハブ輪2に対して内輪3が軸方向へ抜けるのを防止している。本実施形態では、このようなセルフリテイン構造を採用することにより、従来のようにナット等で強固に緊締して予圧量を管理する必要がないため、車両への組込性を簡便にすることができると共に、かつ長期間その予圧量を維持することができる。
外方部材10は外周に車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ10bを一体に有し、内周には複列の外側転走面10a、10aが形成されている。一方、内方部材1は、ここではハブ輪2と内輪3を指し、外方部材10の複列の外側転走面10a、10aに対向する複列の内側転走面2a、3aがそれぞれハブ輪2と内輪3の外周に一体形成されている。そして、それぞれの転走面10a、2aと10a、3a間に複列の転動体6、6が収容され、保持器7、7によりこれら複列の転動体6、6が転動自在に保持されている。
また、外方部材10の端部にはシール装置11、12が装着され、軸受内部に封入した潤滑グリースの漏洩を防止すると共に、外部からの雨水やダスト等の侵入を防止している。このような構造は第3世代の車輪用軸受装置と呼称されている。ここでは転動体6、6をボールとした複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず転動体に円すいころを使用した複列円すいころ軸受であっても良い。
ハブ輪2は、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼で形成され、アウトボード側の内側転走面2aをはじめ、シール装置11が摺接するシールランド部、および小径段部2bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化処理されている。なお、加締部2cは、鍛造後の素材表面硬さ24HRC以下の未焼入れ部としている。一方、内輪3は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで54〜64HRCの範囲で硬化処理されている。
また、外方部材10は、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼で形成され、複列の外側転走面10a、10aをはじめ、シール装置11、12が嵌合する端部内径面に亙って高周波焼入れによって表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
内輪3の大径側端部には、パルサーリング13が圧入されている。このパルサーリング13は、端部が重合された芯金14と、この芯金13の重合部の軸受外方側に接合されたエンコーダ15とからなる。芯金14は、強磁性体の鋼鈑、例えば、フェライト系のステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS430系等)や、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)をプレス加工によって略L字に成形されている。また、エンコーダ13は、ゴム等からなるエラストマにフェライト等からなる強磁性体粉を混入させ、周方向交互に磁極N、Sがピッチ円直径(PCD)において、所定のピッチとなるように着磁され、車輪の回転速度を検出する磁気エンコーダを構成している。なお、ここでは、エンコーダ15をエラストマ製としたものを例示したが、これに限らず、例えば、フェライト等からなる強磁性体粉を金属バインダーで固めた燒結金属製であっても良い。
外方部材10のインボード側端部には、カバー16が装着されている。図2および図3に示すように、カバー16は、有底の金属製外殻17と、この外殻17の底部に嵌合された円板状の合成樹脂製底部材18とからなる。外殻17は、耐食性を有する鋼鈑、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)やフェライト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS430系等)、あるいは防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)をプレス加工によって円環状に成形されている。この外殻17の開口側には、位置決め部19が径方向に重合して形成され、カバー16の圧入作業を簡便化すると共に、カバー16の剛性を高めている。さらに、これにより検出センサ21とパルサーリング13との正確なエアーギャップ調整ができる。また、円筒部の外周数箇所を内径側に塑性変形させて加締部20を形成し、この加締部20によって底部材18を軸方向に固定している。なお、加締部20は全周に亙って形成しても良い。
一方、底部材18は、ナイロン66等のPA(ポリアミド)系合成樹脂やPPA(ポリフタルミド)、あるいはPPS(ポリフェニレンサルファイド)からなり、検出センサ21および取付ボルト22の装着孔23、24がそれぞれ形成されている。検出センサ21は、略長円形をなす取付金具26を介して取付ボルト22によってこの底部材18に固定され、エンコーダ15に所定の隙間を介して対峙している。なお、検出センサ21は、Oリング等からなるシールリング25を介して装着孔23に嵌挿され、外部から泥水等がカバー16内に侵入するのを防止している。
装着孔24には、内周に雌ねじ27aが刻設されたスリーブ27がインサート成形等によって一体固着されている。外殻17の底部には、取付金具26の形状に相当する形状に開口部28が形成されている。一方、底部材18の端面にこの開口部28から突出しないように嵌合する突出部18aが形成され、外殻17に対して底部材18が周方向に回転するのを防止している。そして、外殻17の開口部28の縁部に取付金具26を密着させた状態で、取付ボルト22が締結されている。これにより、外部から泥水等がこのセンサ取付部からカバー16内に侵入するのを防止している。
本実施形態では、外方部材10の端部に装着されたカバー16を防錆能を有する金属製の外殻17と合成樹脂製の底部材18で構成すると共に、この底部材18に検出センサ21を固定し、例え塩水等に直接曝されても耐候性が高い金属製の外殻17でこの底部材18の外表面を覆うようにしたので、底部材18が外部に曝露することはなく、耐久性と信頼性に富み、低コスト化を図った回転速度検出装置付車輪用軸受装置を提供することができる。
図4は、本発明に係る回転速度検出装置付車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図、図5は図4の要部拡大図、図6(a)は、カバーを示す断面図、(b)はその側面図である。なお、前述した第1の実施形態と同一部品同一部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
外方部材10のインボード側端部には、カバー29が装着されている。図5および図6に示すように、カバー29は、耐食性を有する鋼鈑、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)やフェライト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS430系等)、あるいは防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)をプレス加工によって有底の円環状に成形されている。このカバー29の底部には、検出センサ21および取付ボルト22の装着孔30、31がそれぞれ形成されている。装着孔30は、プレス成形により内方に突出した円筒部30aが形成されるように打ち抜かれている。検出センサ21は、この装着孔30にシールリング25を介して嵌挿されると共に、略長円形をなす取付金具26を介して取付ボルト22によって固定され、エンコーダ15に所定の隙間を介して対峙している。また、装着孔31には、内周に雌ねじ31aが刻設され、取付ボルト22が螺合する。
本実施形態では、外方部材10の端部に装着されたカバー29を防錆能を有する金属製で形成したので、部品点数を削減することができると共に、例え塩水等に直接曝されても耐候性が高く劣化する恐れがない。したがって、耐久性と信頼性に富み、低コスト化を図った回転速度検出装置付車輪用軸受装置を提供することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る回転速度検出装置付車輪用軸受装置は、第3世代の構造に限定されず、第1あるいは第2世代の構造にも適用することができる。また、パルサーリングは、磁極N、Sが周方向交互に着磁された磁気エンコーダを例示したが、これに限らず、周方向に凹凸あるいは透孔が形成されたものであっても良い。したがって、このパルサーリングの形式に伴い、検出センサもホールIC素子、磁気抵抗素子(MR素子)等を適宜選択して適用できる。
本発明に係る回転速度検出装置付車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 (a)は、同上カバー単体を示す断面図である。 (b)は、同上側面図である。 本発明に係る回転速度検出装置付車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。 図4の要部拡大図である。 (a)は、同上カバー単体を示す断面図である。 (b)は、同上側面図である。 従来の回転速度検出装置付車輪用軸受装置を示す縦断面図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・内方部材
2・・・・・・・・・ハブ輪
2a、3a・・・・・内側転走面
2b・・・・・・・・小径段部
2c・・・・・・・・加締部
3・・・・・・・・・内輪
4・・・・・・・・・車輪取付フランジ
5・・・・・・・・・ハブボルト
6・・・・・・・・・転動体
7・・・・・・・・・保持器
10・・・・・・・・外方部材
10a・・・・・・・外側転走面
10b・・・・・・・車体取付フランジ
11、12・・・・・シール
13・・・・・・・・パルサーリング
14・・・・・・・・芯金
15・・・・・・・・エンコーダ
16、29・・・・・カバー
17・・・・・・・・外殻
18・・・・・・・・底部材
18a・・・・・・・突出部
19・・・・・・・・位置決め部
20・・・・・・・・加締部
21・・・・・・・・検出センサ
22・・・・・・・・取付ボルト
23、24・・・・・装着孔
25・・・・・・・・シールリング
26・・・・・・・・取付金具
27・・・・・・・・スリーブ
27a、31a・・・雌ねじ
28・・・・・・・・開口部
30、31・・・・・装着孔
30a・・・・・・・円筒部
50・・・・・・・・内方部材
51・・・・・・・・ハブ輪
51a、52a・・・内側転走面
52・・・・・・・・内輪
60・・・・・・・・外方部材
60a・・・・・・・外側転走面
61・・・・・・・・転動体
62・・・・・・・・トーンホイール
63・・・・・・・・カバー
64・・・・・・・・センサ
65・・・・・・・・スリーブ
66・・・・・・・・シールリング

Claims (6)

  1. 内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有するハブ輪およびこのハブ輪に圧入された内輪とからなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された内方部材と、両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材の一端開口部を塞ぐカバーと、前記内方部材に装着されたパルサーリングと、このパルサーリングに対峙し、前記カバーに支持固定された検出センサとを備えた回転速度検出装置付車輪用軸受装置において、前記カバーに前記検出センサを嵌挿する装着孔と、取付ボルトを締結する装着孔が形成され、前記検出センサを取付金具を介して前記検出センサを固定すると共に、前記カバーの少なくとも軸受外方側表面が耐食性を有する金属で構成したことを特徴とする回転速度検出装置付車輪用軸受装置。
  2. 前記カバーは、有底の外殻と、この外殻の底部に嵌合された円板状の合成樹脂製底部材とからなり、この底部材に前記検出センサを嵌挿する装着孔と、前記取付ボルトを締結する装着孔が形成されると共に、前記外殻の底部に、前記取付金具の形状に相当する形状に開口部が形成され、前記底部材の端面にこの開口部から突出しないように嵌合する突出部が形成されている請求項1に記載の回転速度検出装置付車輪用軸受装置。
  3. 前記外殻の円筒部の周方向に加締部が形成され、前記底部材が軸方向に固定されている請求項2に記載の回転速度検出装置付車輪用軸受装置。
  4. 前記カバーが、鋼板をプレス加工により有底の円環状に成形され、この底部に、内方に突出する円筒部を有する前記検出センサの装着孔と、内周に雌ねじが刻設された取付ボルトの装着孔がそれぞれ形成されると共に、前記円筒部に前記検出センサがシールリングを介して装着されている請求項1に記載の回転速度検出装置付車輪用軸受装置。
  5. 前記カバーの開口側に、前記外方部材の端面に当接する位置決め部が形成されている請求項1乃至4いずれかに記載の回転速度検出装置付車輪用軸受装置。
  6. 前記ハブ輪の外周に内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成され、この小径段部に前記内輪を圧入すると共に、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により、前記ハブ輪に対して前記内輪が軸方向に固定されている請求項1乃至5いずれかに記載の回転速度検出装置付車輪用軸受装置。
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