JP2005105838A - ガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 気化器からの燃料排出路には、構成の非常に簡単なドレン流量制限手段を設けるだけで済ませることにより、気化器からの燃料ドレン装置の構造を簡素化する。
【解決手段】 燃料ドレン口6から燃料排出路7の終端部8に至るまでの間の少なくとも一部にドレン流量制限手段9を設ける。このドレン流量制限手段9は、気化器1のフロート室5から燃料タンク2へ向かって燃料排出路7内を流れる燃料ドレン流量Q7を、燃料供給ポンプ4から気化器1のフロート室5へ向かって燃料供給路3内を流れる燃料供給流量Q3よりも小さい値に設定するように構成した。
【選択図】 図1
【解決手段】 燃料ドレン口6から燃料排出路7の終端部8に至るまでの間の少なくとも一部にドレン流量制限手段9を設ける。このドレン流量制限手段9は、気化器1のフロート室5から燃料タンク2へ向かって燃料排出路7内を流れる燃料ドレン流量Q7を、燃料供給ポンプ4から気化器1のフロート室5へ向かって燃料供給路3内を流れる燃料供給流量Q3よりも小さい値に設定するように構成した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ガソリンエンジンの運転停止時に、気化器のフロート室内の燃料を燃料タンクへ排出する、ガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置に関する。
[燃料ドレン装置の必要性]
周知のように、ガソリンエンジンを長期保管する場合、気化器のフロート室内の燃料を燃料タンクへ排出することが、行われている。 その理由は、エンジンの長期保管中に、フロート室内にガソリンが残されたままでは、このガソリンの揮発成分が蒸発してガム質成分が残り、このガム質成分が気化器のメインジェットを詰まらせてしまい、エンジンを始動できなくしてしまう問題が起こる。 このエンジン始動不能の問題をなくすために、従来から気化器のフロート室内の燃料を燃料タンクへ排出することが行われているのである。
周知のように、ガソリンエンジンを長期保管する場合、気化器のフロート室内の燃料を燃料タンクへ排出することが、行われている。 その理由は、エンジンの長期保管中に、フロート室内にガソリンが残されたままでは、このガソリンの揮発成分が蒸発してガム質成分が残り、このガム質成分が気化器のメインジェットを詰まらせてしまい、エンジンを始動できなくしてしまう問題が起こる。 このエンジン始動不能の問題をなくすために、従来から気化器のフロート室内の燃料を燃料タンクへ排出することが行われているのである。
[前提構成]
本発明のガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置は、例えば図1(本発明)、または図4(従来技術1)に示すように、次の前提構成を有するものを対象とする。
本発明のガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置は、例えば図1(本発明)、または図4(従来技術1)に示すように、次の前提構成を有するものを対象とする。
図1は、本発明のガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置の実施形態1を示す、ガソリンエンジンの気化器への燃料供給装置および気化器からの燃料ドレン装置の全体の正面図である。 図4は従来技術1のガソリンエンジンの気化器への燃料供給装置および気化器からの燃料ドレン装置の全体の正面図である。
ガソリンエンジンの気化器(1)よりも低い位置に燃料タンク(2)を設ける。燃料タンク(2)内の燃料を燃料供給路(3)を通じて燃料供給ポンプ(4)により気化器(1)のフロート室(5)に供給するように構成する。
エンジンの停止時に、気化器(1)のフロート室(5)内の燃料をフロート室(5)の下部の燃料ドレン口(6)から少なくとも燃料排出路(7)を経て燃料タンク(2)へ流出させるように構成したものである。
[従来の技術]
上記前提構成において、エンジンの停止中にフロート室(5)内の燃料を燃料タンク(2)へ排出するための構成として、従来技術では次のものがある。
上記前提構成において、エンジンの停止中にフロート室(5)内の燃料を燃料タンク(2)へ排出するための構成として、従来技術では次のものがある。
○ 従来技術1. 図4・図5参照. 特開平8−82247号公報.
図4は従来技術1のガソリンエンジンの気化器への燃料供給装置および気化器からの燃料ドレン装置の全体の正面図である。図5は図4のV部分の拡大断面図である。図5(A)はエンジン運転時の負圧コックの閉弁状態を示す。図5(B)はエンジン停止時の負圧コックの開弁状態を示す。
図4は従来技術1のガソリンエンジンの気化器への燃料供給装置および気化器からの燃料ドレン装置の全体の正面図である。図5は図4のV部分の拡大断面図である。図5(A)はエンジン運転時の負圧コックの閉弁状態を示す。図5(B)はエンジン停止時の負圧コックの開弁状態を示す。
前記燃料排出路(7)の途中部分に負圧コック(51)を介在させる。この負圧コック(51)は、その弁体(52)が開弁バネ(53)で開弁付勢されるのに対して、負圧作動室(54)の負圧で閉弁駆動されるように構成されている。この負圧作動室(54)は通気路(55)を介してエンジンの吸気路(56)に連通されている。
エンジンの運転時には、図5(A)に示すように、負圧作動室(54)の負圧作動力で弁体(52)が閉じられて、気化器(1)のフロート室(5)内の燃料がドレンされない。エンジンの停止時には、図5(B)に示すように、開弁バネ(53)のバネ力で弁体(52)が開かれて、気化器(1)のフロート室(5)内の燃料がドレンされるものである。
この従来技術1では、次の問題がある。
エンジンの運転停止時に、気化器(1)のフロート室(5)内の燃料を燃料タンク(2)へ排出するための燃料ドレン装置は、燃料排出路(7)に設ける負圧コック(51)と、この負圧コック(51)の負圧作動室(54)をエンジンの吸気路(56)に連通させる通気路(55)とが必要である分だけ、その構造が複雑になり、製造コストが高くつく。
エンジンの運転停止時に、気化器(1)のフロート室(5)内の燃料を燃料タンク(2)へ排出するための燃料ドレン装置は、燃料排出路(7)に設ける負圧コック(51)と、この負圧コック(51)の負圧作動室(54)をエンジンの吸気路(56)に連通させる通気路(55)とが必要である分だけ、その構造が複雑になり、製造コストが高くつく。
本発明の課題は、次のようにすることにある。
(イ). 燃料排出路には構成の非常に簡単なドレン流量制限手段を設けるだけで済ませることにより、気化器からの燃料ドレン装置の構造を簡素化できるようにする。
(ロ). ドレン流量制限手段は、流量絞り孔で構成することにより、その構成を極めて簡単で、安価に製造できるようにする。
(イ). 燃料排出路には構成の非常に簡単なドレン流量制限手段を設けるだけで済ませることにより、気化器からの燃料ドレン装置の構造を簡素化できるようにする。
(ロ). ドレン流量制限手段は、流量絞り孔で構成することにより、その構成を極めて簡単で、安価に製造できるようにする。
(ハ). 流量絞り孔は、流量絞り筒の筒孔で形成することにより、筒体の寸法切り加工により高精度に簡単に量産できるようにする。
(ニ). 流量絞り孔は燃料ドレン口の長さ方向の少なくとも一部の長さ部分で形成することにより、この流量絞り孔は燃料ドレン口の周壁を利用して極めて簡単に安価に製造できるようにする。
(ニ). 流量絞り孔は燃料ドレン口の長さ方向の少なくとも一部の長さ部分で形成することにより、この流量絞り孔は燃料ドレン口の周壁を利用して極めて簡単に安価に製造できるようにする。
(ホ). 燃料供給路の上流側燃料供給路部分のうちのエンジンのすぐ近くにまで配管されてきた部分に、燃料排出路の終端部を接続することにより、燃料排出路の全長を大幅に短縮できるようにする。
本発明のガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置は、上記前提構成において、上記課題を解決するために、例えば図1−図3に示すように、エンジンの停止中にフロート室(5)内の燃料を燃料タンク(2)へ排出するための構成として、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
図1・図2は本発明のガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置の実施形態1を示す。図1はガソリンエンジンの気化器への燃料供給装置および気化器からの燃料ドレン装置の全体の正面図である。図2は図1のII部分の拡大断面図である。 図3は、本発明のガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置の実施形態2を示す、図1のII部分の拡大断面図である。
○ 請求項1の発明. 図1・図2、または図3参照.
前記燃料ドレン口(6)から燃料排出路(7)の終端部(8)に至るまでの間の少なくとも一部にドレン流量制限手段(9)を設ける。このドレン流量制限手段(9)は、気化器(1)のフロート室(5)から燃料タンク(2)へ向かって燃料排出路(7)内を流れる燃料ドレン流量(Q7)を、燃料供給ポンプ(4)から気化器(1)のフロート室(5)へ向かって燃料供給路(3)内を流れる燃料供給流量(Q3)よりも小さい値に設定するように構成した、ことを特徴とする。
前記燃料ドレン口(6)から燃料排出路(7)の終端部(8)に至るまでの間の少なくとも一部にドレン流量制限手段(9)を設ける。このドレン流量制限手段(9)は、気化器(1)のフロート室(5)から燃料タンク(2)へ向かって燃料排出路(7)内を流れる燃料ドレン流量(Q7)を、燃料供給ポンプ(4)から気化器(1)のフロート室(5)へ向かって燃料供給路(3)内を流れる燃料供給流量(Q3)よりも小さい値に設定するように構成した、ことを特徴とする。
○ 請求項2の発明. 図1・図2、または図3参照.
請求項2の発明は、上記請求項1の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記ドレン流量制限手段(9)は流路絞り孔(10)から成る。この流路絞り孔(10)の通路断面積は前記燃料供給路(3)および燃料排出路(7)の各通路断面積よりも小さい値に設定した、ことを特徴とする。
請求項2の発明は、上記請求項1の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記ドレン流量制限手段(9)は流路絞り孔(10)から成る。この流路絞り孔(10)の通路断面積は前記燃料供給路(3)および燃料排出路(7)の各通路断面積よりも小さい値に設定した、ことを特徴とする。
○ 請求項3の発明. 図1・図2参照.
請求項3の発明は、上記請求項2の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記流路絞り孔(10)は流路絞り筒(11)の筒孔で形成する。この流路絞り筒(10)は独立部品として形成して前記ドレン口(6)から燃料排出路(7)の終端部(8)に至るまでの間に内嵌させて設けた、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、上記請求項2の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記流路絞り孔(10)は流路絞り筒(11)の筒孔で形成する。この流路絞り筒(10)は独立部品として形成して前記ドレン口(6)から燃料排出路(7)の終端部(8)に至るまでの間に内嵌させて設けた、ことを特徴とする。
○ 請求項4の発明. 図1・図3参照.
請求項4の発明は、上記請求項2の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記流路絞り孔(10)は前記ドレン口(6)の長さ方向の少なくとも一部の長さ部分で形成した、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、上記請求項2の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記流路絞り孔(10)は前記ドレン口(6)の長さ方向の少なくとも一部の長さ部分で形成した、ことを特徴とする。
○ 請求項5の発明. 図1参照.
請求項5の発明は、上記請求項1・2・3・または4の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記燃料排出路(7)の終端部(8)は前記燃料供給路(3)のうちの前記燃料供給ポンプ(4)よりも上流側の上流側燃料供給路部分(3A)に接続した、ことを特徴とする。
請求項5の発明は、上記請求項1・2・3・または4の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記燃料排出路(7)の終端部(8)は前記燃料供給路(3)のうちの前記燃料供給ポンプ(4)よりも上流側の上流側燃料供給路部分(3A)に接続した、ことを特徴とする。
本発明のガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置は、つぎの効果を奏する。
○ 請求項1の発明. 図1・図2、または図3参照.
[ 効果イ. 燃料排出路(7)には、構成の非常に簡単なドレン流量制限手段(9)を設けるだけで済み、従来技術1(図4・図5)に必要な負圧コック(51)および通気路(55)を設けなくて済むようになった分だけ、気化器からの燃料ドレン装置の構造を簡素化できる。 ]
○ 請求項1の発明. 図1・図2、または図3参照.
[ 効果イ. 燃料排出路(7)には、構成の非常に簡単なドレン流量制限手段(9)を設けるだけで済み、従来技術1(図4・図5)に必要な負圧コック(51)および通気路(55)を設けなくて済むようになった分だけ、気化器からの燃料ドレン装置の構造を簡素化できる。 ]
エンジンの運転中において、気化器(1)のフロート室(5)内の燃料の一部が燃料ドレン口(6)から燃料排出路(7)へ、ドレン流量制限手段(9)で流量制限されながら常に流れ出しているが、フロート室(5)内の燃料は燃料供給ポンプ(4)から供給される燃料により規定油面高さに維持されるので、気化器(1)からエンジンの燃焼室への燃料供給は正常に保たれる。
エンジンの停止時には、フロート室(5)内の燃料の全部が燃料ドレン口(6)から燃料排出路(7)を通って燃料タンク(2)へ重力により流れ出して行く。
以上により、燃料排出路(7)には、構成の非常に簡単なドレン流量制限手段(9)を設けるだけで済み、前記従来技術1(図4・図5)に必要な負圧コック(51)および通気路(55)を設けなくて済むようになった分だけ、気化器からの燃料ドレン装置の構造を簡素化することができる。
○ 請求項2の発明. 図1・図2、または図3参照.
請求項2の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]に加えて、次の効果を奏する。
[ 効果ロ. ドレン流量制限手段(8)は、流量絞り孔(10)から成るので、その構成が極めて簡単で、安価に製造できる。 ]
請求項2の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]に加えて、次の効果を奏する。
[ 効果ロ. ドレン流量制限手段(8)は、流量絞り孔(10)から成るので、その構成が極めて簡単で、安価に製造できる。 ]
○ 請求項3の発明. 図1・図2参照.
請求項3の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]、および上記請求項2の発明の[効果ロ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果ハ. 流量絞り孔(10)は流量絞り筒(11)の筒孔で形成するので、この流量絞り孔(10)は筒体の寸法切り加工により高精度に簡単に量産できる。 ]
請求項3の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]、および上記請求項2の発明の[効果ロ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果ハ. 流量絞り孔(10)は流量絞り筒(11)の筒孔で形成するので、この流量絞り孔(10)は筒体の寸法切り加工により高精度に簡単に量産できる。 ]
○ 請求項4の発明. 図1・図3参照.
請求項4の発明は、上記請求項1の発明1の[効果イ]、および上記請求項2の発明の[効果ロ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果ニ. 流量絞り孔(10)は燃料ドレン口(6)の長さ方向の少なくとも一部の長さ部分で形成したので、この流量絞り孔(10)は燃料ドレン口(6)の周壁を利用して極めて簡単に安価に製造できる。 ]
請求項4の発明は、上記請求項1の発明1の[効果イ]、および上記請求項2の発明の[効果ロ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果ニ. 流量絞り孔(10)は燃料ドレン口(6)の長さ方向の少なくとも一部の長さ部分で形成したので、この流量絞り孔(10)は燃料ドレン口(6)の周壁を利用して極めて簡単に安価に製造できる。 ]
○ 請求項5の発明. 図1参照.
請求項5の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]に加えて、次の効果を奏する。
[ 効果ホ. 燃料供給路(3)の上流側燃料供給路部分(3A)のうちのエンジンのすぐ近くにまで配管されてきた部分に、燃料排出路(7)の終端部(8)を接続することにより、燃料排出路(7)の全長を大幅に短縮できる。 ]
請求項5の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]に加えて、次の効果を奏する。
[ 効果ホ. 燃料供給路(3)の上流側燃料供給路部分(3A)のうちのエンジンのすぐ近くにまで配管されてきた部分に、燃料排出路(7)の終端部(8)を接続することにより、燃料排出路(7)の全長を大幅に短縮できる。 ]
エンジンを搭載する各種の作業機械のうち、その種類などによっては、エンジンから燃料タンク(2)を遠く離して搭載される場合がある。 この場合において、燃料排出路(7)の終端部(8)を燃料タンク(2)に直接接続する構造では、燃料排出路(7)の全長が長くなる。
この請求項5の発明においては、燃料供給路(3)の上流側燃料供給路部分(3A)のうちのエンジンのすぐ近くにまで配管されてきた部分に、燃料排出路(7)の終端部(8)を接続することにより、燃料排出路(7)の全長を大幅に短縮することができる。
以下、本発明のガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置の実施の形態を、図面に基づき説明する。
○ 実施形態1. 請求項1・2・3・および5の発明. 図1・図2参照.
図1・図2は本発明のガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置の実施形態1を示す。図1はガソリンエンジンの気化器への燃料供給装置および気化器からの燃料ドレン装置の全体の正面図である。図2は図1のII部分の拡大断面図である。
図1・図2は本発明のガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置の実施形態1を示す。図1はガソリンエンジンの気化器への燃料供給装置および気化器からの燃料ドレン装置の全体の正面図である。図2は図1のII部分の拡大断面図である。
図1に示すように、ガソリンエンジン(GE)の気化器(1)よりも低い位置に燃料タンク(2)を設ける。燃料タンク(2)内の燃料を、燃料フィルタ(21)・燃料供給路(3)を通じて、脈圧作動式の燃料供給ポンプ(4)により気化器(1)のフロート室(5)に供給するように構成する。この脈圧作動式の燃料供給ポンプ(4)は、エンジンのクランク室(20)内の脈圧により駆動される。
エンジンの停止時に、気化器(1)のフロート室(5)内の燃料をフロート室(5)の下部の燃料ドレン口(6)から少なくとも燃料排出路(7)を経て燃料タンク(2)へ流出させるように構成する。
前記燃料ドレン口(6)内にドレン流量制限手段(9)を設ける。このドレン流量制限手段(9)は、気化器(1)のフロート室(5)から燃料タンク(2)へ向かって燃料排出路(7)内を流れる燃料ドレン流量(Q7)を、燃料供給ポンプ(4)から気化器(1)のフロート室(5)へ向かって燃料供給路(3)内を流れる燃料供給流量(Q3)よりも小さい値に設定するように構成する。
図2に示すように、前記ドレン流量制限手段(9)は流路絞り孔(10)から成る。この流路絞り孔(10)の通路断面積は前記燃料供給路(3)および燃料排出路(7)の各通路断面積よりも小さい値に設定する。
前記流路絞り孔(10)は流路絞り筒(11)の筒孔で形成する。この流路絞り筒(10)は独立部品として形成して前記ドレン口(6)に内嵌させて設けた。
図1に示すように、前記燃料排出路(7)の終端部(8)は前記燃料供給路(3)のうちの前記燃料供給ポンプ(4)よりも上流側の上流側燃料供給路部分(3A)に、T形管継ぎ手(22)で接続したものである。
図1に示すように、前記燃料排出路(7)の終端部(8)は前記燃料供給路(3)のうちの前記燃料供給ポンプ(4)よりも上流側の上流側燃料供給路部分(3A)に、T形管継ぎ手(22)で接続したものである。
○ 実施形態2. 請求項1・2・および4の発明. 図1・図3参照.
この実施形態2は、上記実施形態1の構成において、その一部を次のように変更したものである。
この実施形態2は、上記実施形態1の構成において、その一部を次のように変更したものである。
図3は、本発明のガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置の実施形態2を示す、図1のII部分の拡大断面図である。
この図3に示すように、前記流路絞り孔(10)は前記ドレン口(6)の長さ方向の下半部分で形成したものである。
この図3に示すように、前記流路絞り孔(10)は前記ドレン口(6)の長さ方向の下半部分で形成したものである。
○ 実施形態3. 請求項1・2・および3、または4の発明. 図1参照.
この実施形態3は、上記実施形態1または2の構成において、その一部を次のように変更したものである。
この実施形態3は、上記実施形態1または2の構成において、その一部を次のように変更したものである。
図1において、破線図(8A)で示すように、燃料排出路(7)の終端部(8)を燃料タンク(2)に直接接続したものである。
○ 実施形態4. 請求項1・または5の発明. 図は省略.
この実施形態4は、上記実施形態1または2の構成において、その一部を次のように変更したものである。
この実施形態4は、上記実施形態1または2の構成において、その一部を次のように変更したものである。
前記ドレン流量制限手段(9)は、前記流路絞り孔(10)で構成する代わりに、合成樹脂ホース製またはゴムホース製の細い燃料排出路(7)自体で構成したものである。
本発明は、ガソリンエンジンの燃料供給装置において、エンジンの運転停止時に、気化器のフロート室内の燃料を燃料タンクへ排出する、ガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置として利用される。
1…気化器、 2…燃料タンク、 3…燃料供給路、 3A…上流側燃料供給路部分、 4…燃料供給ポンプ、 5…フロート室、 6…燃料ドレン口、 7…燃料排出路、 8…7の終端部、 9…ドレン流量制限手段、 10…流路絞り孔、 11…流路絞り筒、 Q3…燃料供給流量、 Q7…燃料ドレン流量。
Claims (5)
- ガソリンエンジンの気化器(1)よりも低い位置に燃料タンク(2)を設け、燃料タンク(2)内の燃料を燃料供給路(3)を通じて燃料供給ポンプ(4)により気化器(1)のフロート室(5)に供給するように構成し、
エンジンの停止時に、気化器(1)のフロート室(5)内の燃料をフロート室(5)の下部の燃料ドレン口(6)から少なくとも燃料排出路(7)を経て燃料タンク(2)へ流出させるように構成した、
ガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置において、
前記燃料ドレン口(6)から燃料排出路(7)の終端部(8)に至るまでの間の少なくとも一部にドレン流量制限手段(9)を設け、 このドレン流量制限手段(9)は、気化器(1)のフロート室(5)から燃料タンク(2)へ向かって燃料排出路(7)内を流れる燃料ドレン流量(Q7)を、燃料供給ポンプ(4)から気化器(1)のフロート室(5)へ向かって燃料供給路(3)内を流れる燃料供給流量(Q3)よりも小さい値に設定するように構成した、
ことを特徴とするガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置。 - 請求項1に記載のガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置において、
前記ドレン流量制限手段(9)は流路絞り孔(10)から成り、 この流路絞り孔(10)の通路断面積は前記燃料供給路(3)および燃料排出路(7)の各通路断面積よりも小さい値に設定した、
ことを特徴とするガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置。 - 請求項2に記載のガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置において、
前記流路絞り孔(10)は流路絞り筒(11)の筒孔で形成し、 この流路絞り筒(10)は独立部品として形成して前記ドレン口(6)から燃料排出路(7)の終端部(8)に至るまでの間に内嵌させて設けた、
ことを特徴とするガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置。 - 請求項2に記載のガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置において、
前記流路絞り孔(10)は前記ドレン口(6)の長さ方向の少なくとも一部の長さ部分で形成した、
ことを特徴とするガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置。 - 請求項1・2・3または4に記載のガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置において、
前記燃料排出路(7)の終端部(8)は前記燃料供給路(3)のうちの前記燃料供給ポンプ(4)よりも上流側の上流側燃料供給路部分(3A)に接続した、
ことを特徴とするガソリンエンジンの気化器からの燃料ドレン装置。
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