JP2005102434A - モータの制御装置 - Google Patents

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隆治 広江
Mikio Ide
幹生 井手
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貴夫 桜井
Yoshiki Kato
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Abstract

【課題】基本波と高調波の十分な分離を実現すること。【解決手段】モータ2に制御電力を供給する電力変換器1と、指令値11と実測値14,15とに対応する第1電力指令7−1を生成する第1電力指令器3と、モータ位相θeを検出する位相検出器28と、実測値14,15に含まれモータ位相θeの関数である高調波成分<idh,iqh>を抽出するベクトルフィルタ22と、高調波成分<idh,iqh>に対応する第2電力指令7−2を生成する第2電力指令器4,23と、第1電力指令7−1と第2電力指令7−2とに対応して第3電力指令 50を生成する第3電力指令器40−1,2,3とから構成されている。基本波の影響を受けない高調波成分が基本波から分離され、高調波制御は基本波周波数成分の影響を受けず、結果的に、モータ制御の最重要部分である基本波制御に悪影響が出ない。悪影響の排除は、高調波制御を安定化する。モータトルク又はモータ速度が急峻に変動するモータ、特に、サーボモータの高調波は良好に制御される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、モータの制御装置に関し、特に、高調波抑制制御のモータの制御装置に関する。
モータ制御では、モータのトルク出力に現れるリップル発生を解消することが重要である。交流モータの巻線には正弦波電流が流される。その正弦波電流が起磁力を発生させて、モータの鉄心とステータの鉄心とで形成される磁気回路の磁気抵抗は、モータの電気角に対して正弦波状に変化する。その磁気抵抗に高調波成分が含まれなければ、出力トルクは平坦なトルク特性を示す。電気角に対して高調波成分を持つ現実のモータでは、トルク出力にリップルが発生する。振動又は騒音の原因になるトルクリップルの制御は、抑制されることが重要である。
交流モータの巻線電流制御では、後掲特許文献1に示されるように、励磁電流idとトルク電流iqの2つの直流成分に3相交流を変換することにより、演算の容易化が行われている。このような交流直流変換は、dq変換と呼ばれていて、今日のモータ制御の基本的手法として知られている。基本波は、モータのベースであるトルク(ベーストルク)を発生する。リップルを抑制するためには、ベーストルクが悪影響を受けることがあってはならない。高調波を制御するために、高調波制御器が用いられる。高調波制御器は、高調波周波数のsin波又はcosin波の係数和で演算するので、高調波制御器からは基本周波数成分が出力されないと考えられがちであるが、このような考えは、錯覚であり間違いである。トルク出力を変更するために基本波を変えることは、idとiqの変動を招く(参照:後掲特許文献2と後掲特許文献3)。idとiqの変動に連動して、それらの係数和であるiqh,idhが変動するので、基本周波数成分は高調波制御器から出力する。
公知の技術は、このような連動を抑制するために、ハイパスフィルタを用いている。ハイパスフィルタを用いる技術では、基本波と高調波との分離が十分ではない。基本波に対して周波数差が小さい3次高調波は、ハイパスフィルタでは十分に除去され得ない。公知の技術は、一定速度又は一定トルクの運転のハイパスフィルタの使用は有効であるが、速度とトルクが瞬時に変わるサーボモータに関しては、高調波制御と基本波制御との干渉により十分に満足できる制御性能を得ることが困難である。基本波と高調波の十分な分離を実現する技術の確立が求められる。
特開平08−331885号 特開2002−223600号 特開平20003−164198号
本発明の課題は、基本波と高調波の十分な分離を実現する技術を確立するモータの制御装置を提供することにある。
本発明によるモータの制御装置は、モータ(2)に制御電力を供給する電力変換器(1)と、指令値(11)と実測値(14,15)とに対応する第1電力指令(7−1)を生成する第1電力指令器(3)と、モータ位相θeを検出する位相検出器(28)と、実測値(14,15)に含まれモータ位相θeの関数である高調波成分<idh,iqh>を抽出するベクトルフィルタ(22)と、高調波成分<idh,iqh>に対応する第2電力指令(7−2)を生成する第2電力指令器(4,23)と、第1電力指令(7−1)と第2電力指令(7−2)とに対応して第3電力指令(50)を生成する第3電力指令器(40−1,2,3,・・・,s)とから構成されている。sは、3相の3、又は、3より大きい多相数を示す。第3電力指令(50)は電力変換器(1)に入力される。
高調波のidhと高調波のiqhを基本波のidとiqから分離して正確に求めることは、高調波成分の制御のために本質的に重要である。なぜなら、基本波id,iqと高調波idh,iqhとの分離が不十分又は不完全であれば、高調波が基本波の制御に悪影響を及ぼすからである。基本波の影響を受けない高調波成分が基本波から分離され、高調波制御は基本波周波数成分の影響を受けず、結果的に、モータ制御の最重要部分である基本波制御に悪影響が出ない。悪影響の排除は、高調波制御を安定化する。モータトルク又はモータ速度が急峻に変動するモータ、特に、サーボモータの高調波は良好に制御される。
第3電力指令器は、加算器として提供され、第1電力指令(7−1)と第2電力指令(7−2)を加算する。ベクトルフィルタ(22)は、下記式:
idh=(1/π)∫[0,2π]iu・sin(Nθe)dθe
iqh=(1/π)∫[0,2π]iu・cos(Nθe)dθe
を計算するリアルタイム計算器として提供される。加算器は、巻線電流に制御用高調波成分対応信号(7−2)を重畳するために提供されている。ベクトルフィルタ(22)が演算する対象の第1相の巻線電流は例示である。第1相に対して関する演算は、第2相に関する演算、第3相に関する演算に同等である。モータの巻線は、各相が電気磁気的に同等であり、1つの相の高調波を抑制することは、それ以外の相の高調波を自然に抑制する。
高調波指令<idh*,iqh*>を生成する高調波指令器(41)の追加は有効である。第2電力指令(7−2)は、高調波成分<idh,iqh>と高調波指令<idh*,iqh*>に対応して生成される。高調波指令<idh*,iqh*>は、実機に特有である定数として設定され、高調波制御はその定数に対して平均的に実行され得る。実測値の巻線電流iu,ivの高調波成分が零になることとトルクリップルが完全に零になることとの間には、完全な対応関係はない。巻線電流に予め定められた高調波成分(一定値)に対応する値を意図的に重畳することにより、トルクリップルの抑制能力が向上する。
高調波指令<idh*,iqh*>は、dθe/dt(=ωe)に対応することが有効である。モータのトルク出力特性は、モータの回転速度(位相速度)に依存する。速度に対応する高調波指令を巻線電流指令に重畳することは、運転速度に対応して良好である高調波制御を実現する。
モータトルクを検出するトルク検出器(45)が追加される。高調波指令<idh*,iqh*>は、dθe/dtとモータトルクとに対応することが有効である。dθe/dtに対応する高調波指令に更にモータトルクに対応する高調波指令を付加することにより、より広い運転範囲の高調波制御を実現する。
高調波指令<idh*,iqh*>は、dθe/dtに含まれるモータ速度高調波に対応する。時々刻々に変化するモータ速度に含まれる高調波にリアルタイムに時々刻々に追随して、実際の速度リップルをより零に漸近させる高調波制御を実現する。
高調波指令<idh*,iqh*>は、モータトルクに含まれるモータトルク高調波に対応する。時々刻々に変化するモータトルクに含まれる高調波にリアルタイムに時々刻々に追随して、実際のトルクリップルの計測値に対応する高調波制御は、騒音又は震動の抑制の制御として現実的に有効である。
高調波成分対応により、高調波を純粋に制御することができる。
本発明によるモータの制御装置の実現態は、図に対応して、更に詳細に記述される。その実現態は、図1に示されるように、電力変換器1がモータ2とともに設けられている。電力変換器1は、3相電力<U,V,W>をモータ2に供給する。電力変換器1には、dq/3相変換器3と巻線印加電圧指令器4とが接続している。dq/3相変換器3は、フィードバック励磁指令vd*5とフィードバックトルク指令vq*6をこれらに対応する基本波制御用3相電力指令<vu*,vv*,vw*>7−1に変換する。巻線印加電圧指令器4は、後述される制御指令に対応する3相巻線印加電圧指令(Ju,Jv,Jw)7−2を出力する。
dq/3相変換器3には、電流制御器8を介してトルク制御器9が接続している。電流制御器8はdq/3相変換器3に接続し、トルク制御器9は電流制御器8に接続している。トルク制御器9には、トルク指令値Te*11が入力される。トルク制御器9は、トルク指令値Te*11に対応する励磁指令信号id*12とトルク指令信号iq*13を出力する。
モータ2に付随する3相分のうちの第1相励磁巻線の第1相巻線電流iu14とその3相分のうちの第2励磁巻線の第2相巻線電流iv15は、それぞれに、第1相巻線電流検出器16と第2相巻線電流検出器17とにより検出される。第3相巻線電流iwは、減算(iu−iv)の計算により求められる。第1相巻線電流iu14と第2相巻線電流iv15は、3相/dq変換器18に入力される。3相/dq変換器18は、第1相巻線電流iu14と第2相巻線電流iv15とに対応し励磁指令信号id*12とトルク指令信号iq*13に対してそれぞれに補正するフィードバック励磁指令信号id19とフィードバックトルク指令信号iq21を生成して出力する。フィードバック励磁指令信号id19とフィードバックトルク指令信号iq21は、電流制御器8に入力される。電流制御器8は、励磁指令信号id*12とフィードバック励磁指令信号id19に対応するフィードバック励磁指令vd*5を生成して出力し、且つ、フィードバックトルク指令信号iq21とトルク指令信号iq*13に対応するフィードバックトルク指令vq*6を生成して出力する。フィードバック励磁指令vd*5としては励磁指令信号id*12とフィードバック励磁指令信号id19との間の差分に対応する値が適正であり、例えば、差分に基づくPI制御演算で決定される。フィードバックトルク指令vq*6としてはトルク指令信号iq*13とフィードバックトルク指令信号iq21との間の差分に対応する値が適正であり、例えば、差分に基づくPI制御演算で決定される。
高調波DQ変換器22と高調波DQ制御器23とが巻線印加電圧指令器4とともに設けられている。巻線印加電圧指令器4と高調波DQ変換器22と高調波DQ制御器23のセットは、本発明の特徴的追加部分である。第1相巻線電流検出器16と第2相巻線電流検出器17のうちのいずれかは、高調波DQ変換器22に接続される。第1相巻線電流iu14と第2相巻線電流iv15のうちの少なくとも一方は、高調波DQ変換器22に入力される。今の場合には、第1相巻線電流iu14が高調波DQ変換器22に入力される。高調波DQ変換器22は、下記の式で表される第1高調波成分idh24と第2高調波成分iqh25とを計算する。
idh
=(1/π)∫[0,2π]iu・sin(Nθe)dθe(1−1)・・・(1−1)
iqh
=(1/π)∫[0,2π]iu・cos(Nθe)dθe(1−2)・・・(1−2)
N:3,5,・・・,奇数
[0,2π]:積分範囲0〜2π
idh:第1相巻線電流iuのidh
iqh:第1相巻線電流iuのiqh
式(1−1,2)にみられるように、高調波DQ変換器22は、ベクトルフィルタとして与えられている。そのベクトルフィルタを通過する第1高調波成分idh24と第2高調波成分iqh25は、高調波DQ制御器23に入力される。高調波DQ制御器23は、第1高調波成分idh24と第2高調波成分iqh25とにそれぞれに対応する第1高調波補償電圧26と第2高調波補償電圧27とを出力する。第1高調波補償電圧26と第2高調波補償電圧27は、巻線印加電圧指令器4に入力される。巻線印加電圧指令器4は、第1高調波補償電圧26と第2高調波補償電圧27とを逆変換して、高調波制御用3相電力指令<Ju,Jv,Jw>7−2を計算して出力する。
式(1−1,2)の変数θeは、位相速度検出器28によりdq座標系上の位相速度対応出力信号θm29に基づいて計算により求められ得る。位相速度演算器31は、位相速度対応出力信号θm29に基づいて、その位相の回転角度対応値ωeと位相θe33とを計算により求める。位相速度演算器31から出力されるは回転角度対応値ωe32は、トルク制御器9にフィードバックされて入力される。位相速度演算器31から出力される位相θe33は、dq/3相変換器3と3相/dq変換器18と巻線印加電圧指令器4とにフィードバックされて入力され、且つ、高調波DQ変換器22に送信される。
電力変換器1とdq/3相変換器3との間には、3相加算器40−1,2,3が介設されている。3相加算器40−1,2,3は、下記の式により、高調波制御用3相電力指令<Ju,Jv,Jw>7−2を基本波制御用3相電力指令<vu*,vv*,vw*>7−1に加算し、3相フィードバック電力指令<Ku,Kv,Kw>50を生成して電力変換器1に対して出力する。
Ku=vu*+Ju
Kv=vv*+Jv
Kw=vw*+Jw
高調波DQ変換器22により抽出される高調波dq成分[idh,iqh]は、フィードバック励磁指令信号id19とフィードバックトルク指令信号iq21とから形成される基本波dq成分[id,iq]から純粋に分離されて抽出されていて、高調波dq成分[idh,iqh]は、基本波dq成分[id,iq]の影響を受けていない。基本波dq成分[id,iq]によりフィードバック制御を受けてdq/3相変換器3から出力される基本波制御用3相電力指令<vu*,vv*,vw*>は、モータ2に投入される3相電力<U,V,W>のうちの基本波成分の制御に寄与し、3相電力<U,V,W>のうちの高調波成分の制御に影響を与えず、高調波dq成分[idh,iqh]によりフィードバック制御を受けてdq/3相変換器3から出力される基本波制御用3相電力指令<Ku,Kv,Kw>は、モータ2に投入される3相電力<U,V,W>のうちの高調波成分の制御に寄与し、3相電力<U,V,W>のうちの基本波成分の制御に影響を与えない。このように互いに独立している基本波制御用成分と高調波制御用成分の両方をフィードバック信号として用いることにより、モータ制御の最重要部分である基本波制御は、高調波制御から悪影響を受けずに、安定的に確保され得る。このような安定的制御は、トルク又は速度が急峻に変動するサーボ制御の高調波を抑制することができる。
図2は、本発明によるモータの制御装置の他の実現態を示している。本実現態では、高調波指令器41が追加される。高調波指令器41は、高調波DQ制御器23に接続している。高調波指令器41は、重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]を生成して出力する。重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]は、高調波DQ制御器23に入力される。高調波成分が零になることとトルクリップルが零になることとは完全には対応しないので、巻線電流の高調波成分を零にする制御はトルクリップルを完全に零にすることはできない。第1高調波補償電圧26と第2高調波補償電圧27は、重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]と高調波dq成分[idh,iqh]の偏差[idh−idh*,iqh−iqh*]に対応する高調波補償電圧に修正される。3相フィードバック電力指令<Ku’,Kv’,Kw’>には、偏差[idh−idh*,iqh−iqh*]に対応する重畳成分<ΔKu,ΔKv,ΔKw>が重畳される。
Ku’=Ku+ΔKu
Kv’=Kv+ΔKv
Kw’=Kw+ΔKw
このような重畳は、トルクリップル抑制効果を改善する。重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]としては、過去の実績から定められる一定値が設定される。その一定値には、零が含まれる。
図3は、本発明によるモータの制御装置の更に他の実現態を示している。本実現態では、既述の高調波指令器41に代えられて、速度依存型高調波指令器43が追加される。速度依存型高調波指令器43は、高調波DQ制御器23に接続している。速度依存型高調波指令器43には、重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]として、速度依存型重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]42−1が設定される。速度依存型高調波指令器43から出力される重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]は、速度dθe/dt(=ωe)に対応する可変値である。位相速度演算器31から出力される回転角度対応値ωe32は速度dθe/dt(ωe)の信号として速度依存型高調波指令器43に入力される。第1高調波補償電圧26と第2高調波補償電圧27は、速度依存型重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]42−1と高調波dq成分[idh,iqh]の偏差[idh−idh*,iqh−iqh*]に対応する高調波補償電圧に修正される。モータのトルク出力は、モータの回転速度に対応して変化する。巻線に重畳する高調波をモータ速度に対応させることは、高調波の抑制を更に改善する。
図4は、本発明によるモータの制御装置の更に他の実現態を示している。本実現態では、既述の速度依存型高調波指令器43に代えられて、速度トルク依存型高調波指令器44が追加される。速度トルク依存型高調波指令器44は、高調波DQ制御器23に接続している。速度トルク依存型高調波指令器44には、重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]として、速度トルク依存型重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]42−2が設定される。トルク計45は、モータ2のトルクを実測する。トルク計45から出力されるトルク実測値46は、速度トルク依存型高調波指令器44に入力される。位相速度演算器31から出力される回転角度対応値ωe32は速度dθe/dt(ωe)の信号として速度トルク依存型高調波指令器44に入力される。速度トルク依存型高調波指令器44から出力される速度トルク依存型重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]42−2は、速度dθe/dtとトルク実測値46との2変数に対応する多変数関数値である。第1高調波補償電圧26と第2高調波補償電圧27は、速度トルク依存型重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]42−2と高調波dq成分[idh,iqh]の偏差[idh−idh*,iqh−iqh*]に対応する高調波補償電圧に修正される。巻線に重畳する高調波をモータ速度とトルクとに対応させることは、より広い運転範囲で高調波の抑制を改善する。
図5は、本発明によるモータの制御装置の更に他の実現態を示している。本実現態では、既述の速度トルク依存型高調波指令器44に代えられて、モータ速度高調波依存型高調波指令器47とモータ速度高調波検出器48とが追加される。モータ速度高調波検出器48はモータ速度高調波依存型高調波指令器47に接続し、モータ速度高調波依存型高調波指令器47は高調波DQ制御器23に接続している。モータ速度高調波検出器48は、モータ速度ωeに含まれるモータ速度高調波成分<ωed,ωeq>49を抽出してモータ速度高調波依存型高調波指令器47に対して出力する。モータ速度高調波依存型高調波指令器47は、モータ速度高調波成分<ωed,ωeq>49に対応するモータ速度高調波依存型重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]42−3を生成して出力する。第1高調波補償電圧26と第2高調波補償電圧27は、モータ速度高調波依存型重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]42−3と高調波dq成分[idh,iqh]の偏差[idh−idh*,iqh−iqh*]に対応する高調波補償電圧に修正される。巻線に重畳する高調波をモータ速度高調波依存型重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]42−3に対応させることは、速度リップルをより零に漸近させることができる。
図6は、本発明によるモータの制御装置の更に他の実現態を示している。本実現態では、既述のモータ速度高調波依存型高調波指令器47に代えられてトルク高調波依存型高調波指令器51が追加され、既述のモータ速度高調波検出器48に代えられてトルク高調波検出器52が追加される。トルク高調波検出器52は、モータトルク46含まれるモータトルク高調波成分<Ted,Teq>53を抽出してトルク高調波依存型高調波指令器51に対して出力する。トルク高調波依存型高調波指令器51は、モータトルク高調波成分<Ted,Teq>53に対応するモータトルク高調波依存型重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]42−4を生成して出力する。第1高調波補償電圧26と第2高調波補償電圧27は、モータトルク高調波依存型重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]42−4と高調波dq成分[idh,iqh]の偏差[idh−idh*,iqh−iqh*]に対応する高調波補償電圧に修正される。巻線に重畳する高調波をモータトルク高調波依存型重畳用高調波dq成分[idh*,iqh*]42−4に対応させることは、モータの騒音と振動とを有効に抑制することができる。トルクリップルに強く依存するモータの騒音又は振動は、実際に生起しているトルクリップルの実測値に基づいて抑制される。本実現態の直接制御は、速度リップルを零に漸近させることにより騒音と振動を抑制する既述の間接制御と比較して、騒音又は振動の発生をより忠実に抑制することができる。
既述の高調波抑制制御は、3相モータについて記述されている。そのような高調波抑制制御は、より多い相のモータ、特には、より強力化される4相モータ又は5相モータに対してより有効に適用され得る。
図1は、本発明によるモータの制御装置の実現態を示す回路図である。 図2は、本発明によるモータの制御装置の他の実現態を示す回路図である。 図3は、本発明によるモータの制御装置の更に他の実現態を示す回路図である。 図4は、本発明によるモータの制御装置の更に他の実現態を示す回路図である。 図5は、本発明によるモータの制御装置の更に他の実現態を示す回路図である。 図6は、本発明によるモータの制御装置の更に他の実現態を示す回路図である。
符号の説明
1…電力変換器
2…モータ
3…第1電力指令器
4,23…第2電力指令器
7−1…第1電力指令
7−2…第2電力指令
11…指令値
14,15…実測値
22…ベクトルフィルタ
40−1,2,3…第3電力指令器
45…トルク検出器
50…第3電力指令

Claims (10)

  1. モータに制御電力を供給する電力変換器と、 指令値と実測値とに対応する第1電力指令を生成する第1電力指令器と、 モータ位相θeを検出する位相検出器と、 前記実測値に含まれ前記モータ位相θeの関数である高調波成分<idh,iqh>を抽出するベクトルフィルタと、 前記高調波成分<idh,iqh>に対応する第2電力指令を生成する第2電力指令器と、 前記第1電力指令と前記第2電力指令とに対応して第3電力指令を生成する第3電力指令器とを構成し、
    前記第3電力指令は前記電力変換器に入力される
    モータの制御装置。
  2. 前記第3電力指令器は前記第1電力指令と前記第2電力指令を加算する
    請求項1のモータの制御装置。
  3. 前記ベクトルフィルタは、下記式:
    idh=(1/K)∫[0,2π]iu・sin(Nθe)dθe
    iqh=(1/K)∫[0,2π]iu・cos(Nθe)dθe
    K:πを含む定数
    N:3,5,・・・,奇数
    [0,2π]:積分範囲0〜2π
    iu:前記実測値の第1相巻線電流
    idh:第1相巻線電流iuのidh
    iqh:第1相巻線電流iuのiqh
    を計算する
    請求項1のモータの制御装置。
  4. 高調波指令<idh*,iqh*>を生成する高調波指令器を更に構成し、
    前記第2電力指令は、前記高調波成分<idh,iqh>と前記高調波指令<idh*,iqh*>に対応して生成される
    請求項1のモータの制御装置。
  5. 前記高調波指令<idh*,iqh*>は定数である
    請求項4のモータの制御装置。
  6. 前記高調波指令<idh*,iqh*>は、dθe/dtに対応する
    請求項1のモータの制御装置。
  7. モータトルクを検出するトルク検出器を更に構成し、
    前記高調波指令<idh*,iqh*>は、dθe/dtと前記モータトルクとに対応する
    請求項1のモータの制御装置。
  8. 前記高調波指令<idh*,iqh*>は、dθe/dtに含まれるモータ速度高調波に対応する
    請求項1のモータの制御装置。
  9. モータトルクを検出するトルク検出器を更に構成し、
    前記高調波指令<idh*,iqh*>は、前記モータトルクに含まれるモータトルク高調波に対応する
    請求項1のモータの制御装置。
  10. 相数は、3を含み3より大きい
    請求項1〜9から選択される1請求項のモータの制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008022609A (ja) * 2006-07-11 2008-01-31 Jtekt Corp ブラシレスモータ用制御装置
WO2022224736A1 (ja) * 2021-04-21 2022-10-27 株式会社ジェイテクト モータ制御装置およびモータ制御方法

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