JP2005101428A - 部品実装ヘッド及び部品実装装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 原点規定用部材184を設けたことで、物理的に支持部材1831の上昇を停止させることができる。よって、部品実装ヘッド180から原点確定用のセンサを排除することができるとともに、該センサに接続される配線も削除することができることから、部品実装ヘッドのコンパクト化を図ることができる。
【選択図】 図1
Description
又、電源OFF時には、装着スピンドルを原点位置に復帰させる機構を設けたものもある(例えば、特許文献1参照。)
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、上記原点センサを削除しより一層のコンパクト化を可能とする部品実装ヘッド、及び該部品実装ヘッドを備えた部品実装装置を提供することを目的とする。
それぞれの上記部品吸着ノズルに対応して設けられ、上記部品吸着ノズルを取り付け可能でありかつ昇降方向に昇降するノズル取付部を有する複数のノズル昇降部と、
それぞれの上記ノズル昇降部に対応して設けられ、上記ノズル取付部を支持する支持部材を有し該支持部材を上記昇降方向に移動させることで上記ノズル取付部及び上記部品吸着ノズルを上記昇降方向に移動させる昇降駆動部と、
上記支持部材と干渉可能でありそれぞれの上記ノズル取付部の原点を規定するための原点規定用部材であって、隣接する上記ノズル取付部の内、上記昇降方向においてより上昇して配置された第1ノズル取付部を支持する上記支持部材の上昇動作を強制的に停止させる第1停止部、及び上記第1ノズル取付部に比して低く配置される第2ノズル取付部を支持する上記支持部材の上昇動作を強制的に停止させ上記昇降方向において上記第1停止部より低位置に設けられる第2停止部を有する原点規定用部材と、
を備えたことを特徴とする。
上記Y軸ロボットに吊り下げられ上記Y軸ロボットにて上記Y軸方向に移動可能であり、かつ上記第1態様の部品実装ヘッドを吊り下げ上記Y軸方向に直交するX軸方向に上記部品実装ヘッドを移動させるX軸ロボットと、
を備えたことを特徴とする。
図1には、上記部品実装装置101が示されており、該部品実装装置101は、Y軸方向に延在するY軸ロボット160a,160bと、Y軸ロボット160a,160bにそれぞれ吊り下げられY軸ロボット160a,160bにてY軸方向に移動可能であり、かつ部品を回路基板に実装する、上記実施形態の部品実装ヘッド180を吊り下げ上記Y軸方向に直交するX軸方向に部品実装ヘッド180を移動させるX軸ロボット170とを有する。
部品供給装置107の基板搬送装置106側の側部には、部品供給装置107から取り出された部品を認識する部品認識装置109が配設されている。
Y軸ロボット160は、図4に示すように、高さの低い略門形の断面形状を有する剛性の高い梁状本体163を備え、該梁状本体163の下端の両側部に配設されたガイドレール164にてリニアガイド部材165を介して可動部166が移動自在に支持される。さらに梁状本体163には、送りねじ機構が設けられ、該送りねじ機構のナット部に可動部166が取り付けられている。よって、Y軸ロボット160は、Y軸ロボット160の他端に設けた駆動モータ167にて上記送りねじ機構を作動させることで、可動部166を直交方向191に移動及び位置決めするように構成されている。
X軸ロボット170は、図5に示すように、断面形状が扁平な略門形で主としてアルミニウム材の鋳物にて形成される本体枠171を備え、該本体枠171の両側下端部に配設され基板搬送方向190に延在する鉄製のガイドレール172にてリニアガイド部材173を介して可動部174が基板搬送方向190に移動自在に支持される。該可動部174には、部品供給装置107から部品を保持して基板105に実装する部品吸着ノズルを有する部品実装ヘッド(作業ヘッド)180が装着される。さらに、可動部174の移動経路の上方の本体枠171の内部空間には、基板搬送方向190に沿ってリニアモータ175を設けており、リニアモータ175にて可動部174を基板搬送方向190に移動及び位置決めするように構成されている。可動部174の位置は、本体枠171の一側面に固定されたリニアスケール176を可動部174の一側に取付けられたリーダ177にて読み取って検出するように構成されている。又、本体枠171の両端近傍の両側に可動部174の移動端を規制するストッパ178が設けられている。
図6に示すように、本実施形態では、3つの、ノズル昇降部181及び昇降駆動部183と、図7に示す一つの原点規定用部材184とを有する。
上記ノズル昇降部181は、各部品吸着ノズル182に対応して複数設けられ、本実施形態では、図示するように3つ設けている。各ノズル昇降部181は、図7に示すように、昇降方向192に沿って延在し、その下端部には、部品吸着ノズル182を取り付け可能とするノズル取付部1812が設けられ、上端部には、取り付けられた部品吸着ノズル182をその軸周り方向に回転させるための回転用モータ1811が設けられる。尚、回転用モータ1811は、部品実装ヘッド180のフレーム材1801に固定され、回転用モータ1811とノズル取付部1812とは回転用シャフトにて連結されている。又、回転用モータ1811は、図6に示す制御部185にて動作制御される。さらに又、各ノズル取付部1812には、詳細後述する昇降駆動部183に備わり昇降方向192へ昇降される支持部材1831がそれぞれ接続され、該支持部材1831にてノズル昇降部181は支持される。よって、各支持部材1831の昇降により、各ノズル取付部1812は、部品吸着ノズル182とともに昇降方向192に昇降する。このように構成される各ノズル昇降部181は、図6及び図8に示すように、基板搬送方向190に沿って列状に、かつ隣接する部品吸着ノズル182同士では干渉が生じる程度に配置されている。尚、部品吸着ノズル182における部品吸着のため、ノズル取付部1812には、不図示の吸引装置が接続されている。
まず、図10の(a)に示すように、3つのノズル取付部1812の内、中央で高位置に配置されているノズル取付部1812−1を有するノズル昇降部181に対応した昇降駆動部183の駆動モータ1835を作動させ、ボールねじ機構1832にて、ナット部1834に接続されている支持部材1831−1を上昇させる。
該上昇動作により、図10の(b)に示すように、ノズル取付部1812−1を支持する支持部材1831−1は、原点固定用部材184の第1停止部1841に当接し、上昇動作が阻止される。該上昇動作阻止により、駆動モータ1835における負荷が上昇する。制御部185は該負荷上昇を検知し、駆動モータ1835の作動を停止させる。
次に、制御部185は、支持部材1831−1を下降させるように駆動モータ1835を作動させ、かつエンコーダ1837からの出力信号に基づいて規定の回転数分、ねじ部1833が回転した時点で、駆動モータ1835の作動を停止する。そして、制御部185は、この位置をノズル取付部1812−1における原点位置と確定する。
該上昇動作により、図10の(d)に示すように、各ノズル取付部1812−2を支持する各支持部材1831−1は、原点固定用部材184の第2停止部1842にそれぞれ当接し、上昇動作が阻止される。該上昇動作阻止により、各駆動モータ1835における負荷が上昇する。制御部185は該負荷上昇を検知し、各駆動モータ1835の作動を停止させる。
次に、制御部185は、各支持部材1831−2を下降させるように各駆動モータ1835を作動させ、かつエンコーダ1837からの出力信号に基づいて、支持部材1831−1の場合と同数にてなる規定の回転数分、ねじ部1833が回転した時点で、各駆動モータ1835の作動を停止する。そして、制御部185は、これらの位置を各ノズル取付部1812−2における原点位置と確定する。
まず、当該部品実装装置101を起動したときには、図10を参照して上述した原点確定動作が実行され、各部品吸着ノズル182における原点位置が確定される。
次に、2枚の基板105は、図2に示すように、基板搬送装置106にて基板搬送方向190に搬送され、Y軸ロボット160a及びY軸ロボット160bにそれぞれ対応した位置に位置決めされる。その後、Y軸ロボット160a、160b、並びに、該Y軸ロボット160a、160bに吊り下げられている各X軸ロボット170をそれぞれ独立して駆動させて、各X軸ロボット170に取り付けられている実装ヘッド180に備わる部品吸着ノズル182の位置決めを行いながら、各部品吸着ノズル182にて、部品供給装置107a、107bから電子部品を保持し、それぞれの基板105に電子部品を実装していく。尚、各X軸ロボット170は、基板搬送方向190及び直交方向191において互いに物理的に干渉することはないサイズにて設計され、配置されていることから、Y軸ロボット160a、160b、及び、X軸ロボット170は、それぞれ独立して、部品保持から部品実装までの動作を行うことができる。又、部品保持後、部品実装前に、部品吸着ノズル182に保持されている部品の保持姿勢が部品認識装置109にて認識され、該認識の結果に基づいて、部品吸着ノズル182の軸芯周りへの回転、及びY軸ロボット160及びX軸ロボット170の位置補正が行われる。
各基板105に所定の全部品が実装された後、基板105は、当該部品実装機101から搬出され、又、新たな基板105が当該部品実装機101に搬入される。
175…リニアモータ、180…部品実装ヘッド、181…ノズル昇降部、
182…部品吸着ノズル、183…昇降駆動部、184…原点規定用部材、
185…制御部、190…X軸方向、191…Y軸方向、192…昇降方向、
1812、1812−1、1812−2…ノズル取付部、1831…支持部材、
1832…ボールねじ機構、1833…ねじ部、1837…エンコーダ、
1841…第1停止部、1842…第2停止部。
Claims (6)
- それぞれが昇降可能であり複数の部品吸着ノズル(182)を有する部品実装ヘッド(180)であって、
それぞれの上記部品吸着ノズルに対応して設けられ、上記部品吸着ノズルを取り付け可能でありかつ昇降方向(192)に昇降するノズル取付部(1812)を有する複数のノズル昇降部(181)と、
それぞれの上記ノズル昇降部に対応して設けられ、上記ノズル取付部を支持する支持部材(1831)を有し該支持部材を上記昇降方向に移動させることで上記ノズル取付部及び上記部品吸着ノズルを上記昇降方向に移動させる昇降駆動部(183)と、
上記支持部材と干渉可能でありそれぞれの上記ノズル取付部の原点を規定するための原点規定用部材であって、隣接する上記ノズル取付部の内、上記昇降方向においてより上昇して配置された第1ノズル取付部(1812−1)を支持する上記支持部材の上昇動作を強制的に停止させる第1停止部(1841)、及び上記第1ノズル取付部に比して低く配置される第2ノズル取付部(1812−2)を支持する上記支持部材の上昇動作を強制的に停止させ上記昇降方向において上記第1停止部より低位置に設けられる第2停止部(1842)を有する原点規定用部材(184)と、
を備えたことを特徴とする部品実装ヘッド。 - 上記原点規定部材により上記支持部材が停止した後、上記支持部材の規定量の下降を検出した時点で原点位置を確定する原点確定装置(185、1837)をさらに有する、請求項1記載の部品実装ヘッド。
- 上記昇降駆動部がボールねじ機構(1832)を有するとき、上記原点確定装置は、ボールねじ(1833)の回転量を検出するエンコーダ(1837)と、該エンコーダの出力信号にて上記原点位置の確定を行う制御部(185)とを有する、請求項2記載の部品実装ヘッド。
- 上記制御部は、上記第1ノズル取付部を支持する上記支持部材を有する上記昇降駆動部に対して上記第2ノズル取付部に先行して上記第1ノズル取付部の上記原点位置確定動作を制御する、請求項3記載の部品実装ヘッド。
- Y軸方向(191)に延在するY軸ロボット(160)と、
上記Y軸ロボットに吊り下げられ上記Y軸ロボットにて上記Y軸方向に移動可能であり、かつ請求項1から4のいずれかに記載の部品実装ヘッド(180)を吊り下げ上記Y軸方向に直交するX軸方向(190)に上記部品実装ヘッドを移動させるX軸ロボット(170)と、
を備えたことを特徴とする部品実装装置。 - 上記X軸ロボットは、上記X軸方向に延在する本体枠(171)と、該本体枠内に上記X軸方向に沿って設けられ上記部品実装ヘッドを吊り下げる可動部(174)を有し該可動部を上記X軸方向に駆動するリニアモータ(175)とを有する、請求項5記載の部品実装装置。
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