JP2005099676A - 定着装置、及び、その定着装置を具備する画像形成装置 - Google Patents

定着装置、及び、その定着装置を具備する画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 部品点数が少なく、低コストで、定着ローラ等の表面に経時的に傷を付けることもなく、分離性能も低下することなく転写用紙のカールが大きくなることもなく、ジャムの発生を防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる定着装置、及び、その定着装置を具備する画像形成装置を提供する。
【解決手段】 回動可能に保持される定着部材1と、定着部材1に所定圧力をもって当接する加圧部材2と、定着部材1と加圧部材2で形成されるニップ部3と、ニップ部3の通過によりトナー画像が定着された被転写体(P)を定着部材1又は加圧部材2から分離するシート形状の分離部材4と、分離部材4の先端部4a側が定着部材1又は加圧部材2と接触する楔形状の楔形状部5とからなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、定着装置、及び、その定着装置を具備する画像形成装置に関し、詳しくは、電子写真方法のプロセスで形成されたトナー画像を定着する定着装置、及び、その定着装置を具備する電子写真方法のプロセスでトナー画像を形成する複写機、ファクシミリ装置、プリンタあるいはこれ等の複合機等の画像形成装置に関する。
従来の定着装置、及び、その定着装置を具備する画像形成装置の複写機、ファクシミリ装置やプリンタ等においては、内部に熱源を有する一対のロールを圧接させてニップ部を形成し、そのニップ部に転写用紙に転写されたトナー画像を通過させ、加熱すると共に加圧してトナー画像を溶融して転写用紙に定着させた後に、ロールから転写用紙を剥離するには、爪分離方式、及び、曲率分離方式が用いられている。
図9に示した従来の定着装置において、転写用紙(P)上にトナー画像を転写して、これを加熱定着させて永久画像を得る画像形成装置110において、使用される定着装置100は、図示するような定着ローラ101と加圧ローラ102によって加熱、加圧されてトナー画像(T)が定着された転写用紙(P)を分離爪105によって定着ローラ101から剥離して搬送経路を通り機外へ排出される構造になっている。
定着ローラ101は、一例として、アルミニウムや鉄などの芯金101a上にPFA、PTFE等の離型性樹脂層101bを設け、又、内部はヒータ101cによって加熱されるようになっている。
定着ローラ101の温度は、定着ローラ101に当接される温度検知素子101dによって、定着ローラ101の表面温度として検出され、温度制御回路によってヒータ101cを断続的に作動させることで、定着ローラ101の表面温度は所定の温度に制御される。
クリーニング手段を有する装置の場合には、温度検知素子101dを転写用紙(P)の通紙域内に設置することが可能であるが、クリーニング手段を持たない装置の場合においては画像汚れを避けるために非画像域に設置することが一般的である。
他方、加圧ローラ102は、定着ローラ101に圧接して回転するものであり、一例として、アルミニウムや鉄等の金属芯金102a上に、耐熱性を有し、且つ、硬度の低いシリコンゴムやシリコンスポンジ等の弾性層102bを設け、その弾性層102bの表面にPFA、PTFE等の離型性の高い樹脂により被覆層102cを有した構造になっている。
又、トナー画像(T)を担持した転写用紙(P)は、入口ガイド106によって定着ローラ101と加圧ローラ102の間のニップ部103に導かれ、加熱加圧されることで定着される。
転写用紙(P)がニップ部103を通過する時に、皺が発生しないように、定着ローラ101、及び、加圧ローラ102の長手方向に適正な逆クラウン形状をつけると共に、入口ガイド106により定着のニップ部103への進入位置を適正化することが一般に行われている。
定着ローラ101と加圧ローラ102によって加熱、加圧されてトナー画像(T)が定着された転写用紙(P)は、分離爪105によって定着ローラ101から剥離され、搬送経路を通り機外へ排出される。
一般に、分離爪105は表面のトナー付着を防止するため、離型性の優れるPFAやPTFE等のフッ素樹脂をコーティングされたものを使用している。
更に、未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着装置において、2本のロールのうちの記録媒体上の未着トナー像が接する側の第1のロールの、第1のロールの回転方向に関し、ニップ部の下流側に近接させて、ニップ部からでてきた記録媒体を第1のロールから剥離させる、金属基材に弾性体を成型してなる板状の剥離補助部材を備えて、用紙に定着されたトナー画像に傷をつけ、定着ロールを傷つけることなく、定着ロールから用紙を確実に剥離するようにすることも公知である(特許文献1を参照)。
又、複写機やレーザービームプリンタ等の電子写真装置における、定着部の定着ローラやプレッシャローラ等に用紙が巻き付くのを防ぐための分離爪は、鋭角に形成された爪先端部を有する樹脂成形体からなる分離爪であって、少なくとも爪先端部分の表面に、改質フッ素樹脂粉末を配合した未改質フッ素樹脂皮膜を形成して、耐磨耗性に優れたフッ素樹脂皮膜を設けることも公知である(特許文献2を参照)。
然し、爪分離方式では、部品点数が多くなり、コスト高にもなるだけでなく、定着ローラの表面に経時的に傷が付く事を避けられなくなってしまう不具合があった。
又、曲率分離方式の場合は、爪分離方式と比較しても分離性能が落ちると同時に、ローラ径を小さくする為に、転写用紙のカールが大きくなってしまう不具合があった。
図10と図11において、そこで、定着装置100におけるフッ素樹脂シート材質からなる分離シート104の先端部104aを、分離シート104の弾性を利用して、ニップ部103を形成する定着ローラ101、又は、加圧ローラ102に押し当て、そこで、定着ローラ101、又は、加圧ローラ102から転写用紙(P)を分離することを、同一出願人の発明者が提案している。
図10に図示するように、図示の矢印(A)方向に巻き癖のカールを有する分離シート104は、熱により新たなカールが発生して、後端部104bで保持された分離シート104の先端部104aの一部分が定着ローラ101、又は、加圧ローラ102から図示のように浮き上がり、そこに転写用紙(P)の先端が当たり、ジャムの巻き付きジャムやアコーディオン状ジャムが発生して、定着の動作が中断して形成される画像品質も低下するおそれがあった。
又、図11に図示するように、図示の矢印(B)方向に巻き癖のカールを有する分離シート104は、図示の矢印(B)方向の巻き癖のカールにより、左右の端部104cが転写用紙(P)側方向に対向して転写用紙(P)に触れて、端部104cのバリ等の為に、ジャムの巻き付きジャムやアコーディオン状ジャムが発生して、定着の動作が中断して形成される画像品質も低下するおそれもあった。
従って、従来の定着装置、及び、その定着装置を具備する画像形成装置は、部品点数が多く、コスト高で、定着ローラ、又は、加圧ローラ等の表面に経時的に傷が付き、分離性能も低下して転写用紙のカールが大きくなり、ジャムの巻き付きジャムやアコーディオン状ジャムが発生して、定着の動作が中断して形成される画像品質も低下すると言う不具合が生じていた。
特開2002−82564公報 特開2002−274728公報
そこで本発明の課題は、このような問題点を解決するものである。即ち、部品点数が少なく、低コストで、定着部材、又は、加圧部材の定着ローラ等の表面に経時的に傷を付けることもなく、分離性能も低下することなく被転写体のカールが大きくなることもなく、ジャムの巻き付きジャムやアコーディオン状ジャムの発生を防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる定着装置、及び、その定着装置を具備する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、電子写真方法のプロセスで形成されたトナー画像を定着する定着装置において、回動可能に保持される定着部材と、上記定着部材に所定圧力をもって当接する加圧部材と、上記定着部材と上記加圧部材で形成されるニップ部と、上記ニップ部の通過によりトナー画像が定着された被転写体を上記定着部材、又は、上記加圧部材から分離するシート形状の分離部材と、上記分離部材の先端部側が上記定着部材、又は、上記加圧部材と接触する楔形状の楔形状部とからなる定着装置であることを最も主要な特徴とする。
又は、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の定着装置において、分離部材は、フッ素系樹脂の材質からなる定着装置であることを主要な特徴とする。
又は、請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の定着装置において、分離部材のフッ素系樹脂の材質は、放射線架橋PTFEであることを特徴とする定着装置。
又は、請求項4に記載の本発明は、請求項1、2又3に記載の定着装置において、分離部材は、上記定着部材、又は、上記加圧部材の回動方向に対してカウンター方向に上記定着部材、又は、上記加圧部材に押し当てる定着装置であることを主要な特徴とする。
又は、請求項5に記載の本発明は、請求項1、2、3又4に記載の定着装置において、分離部材の端部は、被転写体に対して反対側方向にカールしている定着装置であることを主要な特徴とする。
又は、請求項6に記載の本発明は、請求項1、2、3、4又は5に記載の定着装置において、分離部材は、後端部を固定部材の固定形状部に接着剤で固定されている定着装置であることを主要な特徴とする。
又は、請求項7に記載の本発明は、請求項2、3、4、5又は6に記載の定着装置において、分離部材のシート形状部の厚さが、0.1mmよりも厚い定着装置であることを主要な特徴とする。
又は、請求項8に記載の本発明は、請求項2、3、4、5、6又は7に記載の定着装置において、分離部材のシート形状部の厚さが、0.7mmよりも薄い定着装置であることを主要な特徴とする。
又は、請求項9に記載の本発明は、請求項2、3、4、5、6、7又は8に記載の定着装置において、分離部材の先端部の厚さが、シート形状部の厚さよりも薄い定着装置であることを主要な特徴とする。
又は、請求項10に記載の本発明は、請求項2、3、4、5、6、7、8又は9に記載の定着装置において、分離部材の先端部の厚さが、0.7mmよりも薄い定着装置であることを主要な特徴とする。
又は、請求項11に記載の本発明は、電子写真方法のプロセスでトナー画像を形成する画像形成装置において、回動可能に保持されて形成されるトナー画像を担持する像担持体と、上記像担持体上を均一に帯電する帯電手段と、上記帯電手段で均一に帯電された上記像担持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、上記潜像形成手段で形成された潜像を現像してトナー画像を形成する現像手段と、上記現像手段で形成されたトナー画像を被転写体上に転写する転写手段と、上記転写手段で被転写体上に転写されたトナー画像を定着する上記請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載の定着装置とからなる画像形成装置であることを最も主要な特徴とする。
本発明は、以下に説明するように構成されているので、請求項1の発明によれば、部品点数が少なく、低コストで、定着部材、又は、加圧部材の定着ローラ等の表面に経時的に傷を付けることもなく、分離性能も低下することなく被転写体の転写用紙のカールが大きくなることもなく、ジャムの発生を防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる定着装置を提供することが出来るようになった。
請求項2の発明によれば、部品点数が少なく、低コストで、摺動性に優れて定着部材、又は、加圧部材の定着ローラ等の表面に経時的に傷を付けることもなく、トナーの付着を防止して、分離性能も低下することなく被転写体の転写用紙のカールが大きくなることもなく、ジャムの発生を防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる定着装置を提供することが出来るようになった。
請求項3の発明によれば、部品点数が少なく、更に、低コストで、摺動性に優れて定着部材、又は、加圧部材の定着ローラ等の表面に経時的に傷を付けることもなく、トナーの付着を防止すると共に耐摩耗性にも優れて、分離性能も低下することなく被転写体の転写用紙のカールが大きくなることもなく、ジャムの発生を防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる定着装置を提供することが出来るようになった。
請求項4の発明によれば、分離部材は被転写体に押されても屈曲することを防止して、部品点数が少なく、低コストで、定着部材、又は、加圧部材の定着ローラ等の表面に経時的に傷を付けることもなく、分離性能も低下することなく被転写体の転写用紙のカールが大きくなることもなく、ジャムの発生を防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる定着装置を提供することが出来るようになった。
請求項5の発明によれば、部品点数が少なく、低コストで、定着部材、又は、加圧部材の定着ローラ等の表面に経時的に傷を付けることもなく、分離性能も低下することなく被転写体の転写用紙のカールが大きくなることもなく、分離部材の左右の端部が被転写体の転写用紙に触れることが無くなり、ジャムの発生を、更に、確実に防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる定着装置を提供することが出来るようになった。
請求項6の発明によれば、部品点数が少なく、分離部材は確実に固定されて、更に、低コストで、定着部材、又は、加圧部材の定着ローラ等の表面に経時的に傷を付けることもなく、分離性能も低下することなく被転写体の転写用紙のカールが大きくなることもなく、ジャムの発生を防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる定着装置を提供することが出来るようになった。
請求項7の発明によれば、部品点数が少なく、低コストで、摺動性に優れて定着部材、又は、加圧部材の定着ローラ等の表面に経時的に傷を付けることもなく、トナーの付着を防止して、分離性能も低下することなく被転写体の転写用紙のカールが大きくなることもなく、巻き付きジャムの発生を防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる定着装置を提供することが出来るようになった。
請求項8の発明によれば、部品点数が少なく、低コストで、摺動性に優れて定着部材、又は、加圧部材の定着ローラ等の表面に経時的に傷を付けることもなく、トナーの付着を防止して、分離性能も低下することなく被転写体の転写用紙のカールが大きくなることもなく、アコーディオン状ジャムの発生を防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる定着装置を提供することが出来るようになった。
請求項9の発明によれば、部品点数が少なく、低コストで、摺動性に優れて定着部材、又は、加圧部材の定着ローラ等の表面に経時的に傷を付けることもなく、トナーの付着を防止して、分離性能も低下することなく被転写体の転写用紙のカールが大きくなることもなく、巻き付きジャムとアコーディオン状ジャムの発生を簡単に防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる定着装置を提供することが出来るようになった。
請求項10の発明によれば、低コストで、摺動性に優れて定着部材、又は、加圧部材の定着ローラ等の表面に経時的に傷を付けることもなく、トナーの付着を防止して、分離性能も低下することなく被転写体の転写用紙のカールが大きくなることもなく、巻き付きジャムとアコーディオン状ジャムの発生を簡単に確実に防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる定着装置を提供することが出来るようになった。
請求項11の発明によれば、部品点数が少なく、低コストで、定着部材、又は、加圧部材の定着ローラ等の表面に経時的に傷を付けることもなく、分離性能も低下することなく被転写体のカールが大きくなることもなく、ジャムの発生を防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる定着装置を具備する画像形成装置を提供することが出来るようになった。
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図4において、電子写真方法のプロセスで形成されたトナー画像を定着する定着装置0は、図示の矢印(C)方向に回動可能に保持される定着部材1の定着ローラ、又は、図示しない定着ベルト等と、定着部材1の定着ローラ、又は、図示しない定着ベルト等に所定圧力をもって当接する図示の矢印(D)方向に回動可能に保持される加圧部材2の加圧ローラ等と、定着ローラ1、又は、図示しない定着ベルト等と加圧部材2の加圧ローラ等で形成されるニップ部3と、ニップ部3の通過によりトナー画像(T)が定着された被転写体(P)の転写用紙を定着ローラ1、又は、図示しない定着ベルト等と加圧ローラ2等から分離するシート形状の分離部材4と、からなる。分離部材4の先端部4aは、定着ローラ1、又は、加圧ローラ2等の表面と接触する楔形状の楔形状部5を形成している。本実施形態によれば、部品点数が少なく、低コストで、定着ローラ1、又は、加圧ローラ2等の表面に経時的に傷を付けることもなく、分離性能も低下することなく被転写体(P)のカールが大きくなることもなく、ジャムの発生を防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる。
定着ローラ1は、一例として、アルミニウムや鉄などの芯金1a上にPFA、PTFE等の離型性樹脂層1bを設け、又、内部はヒータ1cによって加熱されるようになっている。
定着ローラ1の温度は、定着ローラ1に当接される温度検知素子1dによって、定着ローラ1の表面温度として検出され、図示しない温度制御回路によって上記ヒータ1cを断続的に作動させることで、定着ローラ1の表面温度は所定の温度に制御されるようになっている。
上記定着装置0においては、ローラ周面の付着トナーを除去する図示しないクリーニング手段を有する場合には、上記温度検知素子1dを、被転写体(P)の通紙域内に設置することが可能である。
然し、クリーニング手段を有しない場合には、画像汚れを避けるために非画像域に設置されている。
定着ローラ1に圧接回転する加圧ローラ2は、一例として、アルミニウムや鉄等の金属芯金2a上に、耐熱性を有し、且つ、硬度の低いシリコンゴムやシリコンスポンジ等の弾性層2bを設け、その表面にPFA、PTFE等の離型性の高い樹脂により被覆層2cを有した構造になっている。
又、トナー画像(T)を担持した被転写体(P)は、入口ガイド6によって定着ローラ1と加圧ローラ2の間の上記ニップ部3に導かれ、加熱加圧されることで定着される。
被転写体(P)がニップ部3を通過する時に皴が発生しないように、定着ローラ1、及び、加圧ローラ2の長手方向に適正な逆クラウン形状をつけると共に、入口ガイド6により上記ニップ部3への進入位置を適正化するようになっている。
定着ローラ1と加圧ローラ2によって加熱、加圧されてトナー画像(T)が定着された被転写体(P)は、楔形状の楔形状部5によって、定着ローラ1、又は、加圧ローラ2から剥離され、搬送経路を通り機外へ排出されて収納される。
楔形状部5は、フッ素系樹脂の放射線架橋PTFEからなり、摺動性に優れて加圧ローラ2等に傷付けることもなく、トナー(T)の付着を防止すると共に耐摩耗性にも優れて、交換が不要となり、更に、低コストになる。
分離部材4は、後端部4bを固定部材0aのフレームの固定形状部0bに接着剤7で安価で確実に固定されている(図4を参照)。
そして、楔形状部5の頂点5aは、定着ローラ1、又は、加圧ローラ2の図示の矢印(C)方向、又は、図示の矢印(D)方向に対して、各カウンター方向に定着ローラ1、又は、加圧ローラ2等に押し当てられているから、被転写体(P)に押されても屈曲することを防止することが出来る。
更に、分離部材4は、図2に図示するように図示の矢印(A)方向に巻き癖のカールを有して、又は、図3に図示するように図示の矢印(B)方向に巻き癖のカールを有しても、各左右の端部4cは、通紙される被転写体(P)に対して反対側方向にカールしているから、左右の各端部4cが被転写体(P)に触れることが無くなり、ジャムの発生を更に確実に防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる上記定着装置0を提供することが出来るようになった。
図5乃至図7において、フッ素系樹脂の材質からなる分離部材4は、シート形状部4dの厚さ(t)が薄すぎると被転写体(P)の腰に負けて、押し曲げられて、被転写体(P)が定着ローラ1、又は、加圧ローラ2等に巻き付く、巻き付きジャム(jam)が発生する。
他方、上記シート形状部4dの厚さ(t)が厚すぎると上記端部4cの面に被転写体(P)の先端が突き当たり、被転写体(P)がアコーディオン形状となる、アコーディオン状ジャム(jam)が発生する(図5を参照)。
そこで、定着装置0における分離部材4のシート形状部4dの厚さ(t)を、0.1mmよりも厚くすることによって、定着ローラ1、又は、加圧ローラ2等に、被転写体(P)が巻き付く、巻き付きジャム(jam)の発生を防止するようになっている。
更に、上記定着装置0における上記分離部材4の上記シート形状部4dの厚さ(t)を、0.7mmよりも薄くすることによって、上記端部4cの面に被転写体(P)の先端が突き当たり、アコーディオン形状となる、アコーディオン状ジャム(jam)の発生を防止するようになっている(図6を参照)。
更に、図7の実施形態のように、分離部材4の先端部4aの厚さ(t)が、上記シート形状部4dの厚さ(t)よりも薄い形状(t<t)で、0.7mmよりも薄くなっているから、巻き付きジャム(jam)の発生と、アコーディオン状ジャム(jam)の発生を、共に、簡単に確実に防止するようになっている(図7を参照)。
従って、定着ローラ1、又は、加圧ローラ2等に被転写体(P)が巻き付く巻き付きジャム(jam)の発生と、端部4cの面に被転写体(P)の先端が突き当たりアコーディオン形状となるアコーディオン状ジャム(jam)の発生を、共に、簡単に確実に防止する上記定着装置0を提供することが出来るようになった。
図8は本発明の定着装置を備えた画像形成装置の一例の構成を示す図であり、電子写真方法のプロセスでトナー画像を形成する画像形成装置10は、回動可能に保持されて形成されるトナー画像を担持する像担持体11のドラム形状の感光体ドラムと、感光体ドラム11上を均一に帯電する帯電手段12と、上記帯電手段12で均一に帯電された感光体ドラム11の表面11aに潜像を形成する潜像形成手段13と、上記潜像形成手段13で形成された潜像を現像してトナー画像を形成する現像手段14と、上記現像手段14で形成されたトナー画像を被転写体(P)上に転写する転写手段15と、上記転写手段15で被転写体(P)上に転写されたトナー画像を定着する上記請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載の上記定着装置0とからなり、部品点数が少なく、低コストで、定着ローラ1、又は、加圧ローラ2等の表面に経時的に傷を付けることもなく、分離性能も低下することなく被転写体(P)のカールが大きくなることもなく、ジャムの発生を防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる。
上記画像形成装置0の電子写真方法でトナー画像を形成する複写機は、上部には、原稿(O)の画像を読み取る原稿画像読取装置16が配置されている。
他方、下部には、画像形成手段17を載置して上記被転写体(P)を供給する給紙装置18が配置されている。
上記原稿画像読取装置16で、読み取る原稿(0)の原稿画像の画像データでトナー画像を形成する電子写真方法による、上記潜像形成手段13のレーザーダイオードを発光させることにより、上記帯電手段12で均一に帯電された感光体ドラム11の上記表面11aに潜像を形成する。
上記潜像形成手段13のレーザーダイオードを発光させて形成した静電潜像を上記現像手段14で顕像化してトナー画像を形成する。
上記現像手段14で顕像化したトナー画像は、上記転写手段15で、上記給紙装置18から搬送されて来る被転写体(P)に転写される。
上記転写手段15で被転写体(P)転写用紙に転写されたトナー画像は、上記定着装置0にて加熱と加圧後に、被転写体(P)は排紙ローラ19によって排紙トレイ20に排紙されて収納される。
他方、感光体ドラム11の上記表面11aは、被転写体(P)にトナー画像を転写した後に、感光体ドラム11の上記表面11aに付着した残留トナーを、クリーニング手段21によって掻き落とされてクリーニングされて、次工程の画像形成に備えるようになっている。
従って、部品点数が少なく、低コストで、定着ローラ1、又は、加圧ローラ2等の表面に経時的に傷を付けることもなく、分離性能も低下することなく被転写体(P)のカールが大きくなることもなく、ジャムの発生を防止して、定着の動作が中断することもなく高品質の画像形成が行われる上記定着装置0を具備する上記画像形成装置10を提供することが出来るようになった。
本発明の実施の形態例を示す定着装置を説明する説明図である。 本発明の実施の形態例を示す定着装置の主要部を説明する拡大図である。 本発明の他の実施の形態例を示す定着装置の主要部を説明する拡大図である。 本発明の実施の形態例を示す定着装置の他の主要部を説明する拡大図である。 本発明の実施の形態例を示す定着装置の他の主要部の厚さとジャム(jam)発生の特性を説明する説明図である。 本発明の実施の形態例を示す定着装置の他の主要部を説明する拡大図である。 本発明の実施の形態例を示す定着装置の他の主要部を説明する拡大図である。 本発明の実施の形態例を示す定着装置を具備する画像形成装置を説明する説明図である。 従来の定着装置を説明する説明図である。 従来の他の定着装置の主要部の状態を説明する拡大図である。 従来の他の定着装置の主要部の他の状態を説明する拡大図である。
符号の説明
0 定着装置、
0a 固定部材、
0b 固定形状部
1 定着部材、
1a 芯金、
1b 離型性樹脂層、
1c ヒータ、
1d 温度検知素子
2 加圧部材、
2a 金属芯金、
2b 弾性層、
2c 被覆層
3 ニップ部
4 分離部材、
4a 先端部、
4b 後端部、
4c 端部、
4d シート形状部
5 楔形状部、
5a 頂点
6 入口ガイド
7 接着剤
10 画像形成装置
11 像担持体、
11a 表面
12 帯電手段
13 潜像形成手段
14 現像手段
15 転写手段
16 原稿画像読取装置
17 画像形成手段
18 給紙装置
19 排紙ローラ
20 排紙トレイ
21 クリーニング手段
100 定着装置
101 定着ローラ、
101a 芯金、
101b 離型性樹脂層、
101c ヒータ、
101d 温度検知素子
102 加圧ローラ、
102a 金属芯金、
102b 弾性層、
102c 被覆層
103 ニップ部
104 分離シート、
104a 先端部、
104b 後端部
104c 端部
105 分離爪
106 入り口ガイド
110 画像形成装置

Claims (11)

  1. 電子写真方法のプロセスで形成されたトナー画像を定着する定着装置において、回動可能に保持される定着部材と、上記定着部材に所定圧力をもって当接する加圧部材と、上記定着部材と上記加圧部材で形成されるニップ部を通過することによりトナー画像が定着された被転写体を上記定着部材、又は、上記加圧部材から分離するシート形状の分離部材と、を備え、
    上記分離部材の先端部を、上記定着部材、又は、上記加圧部材と接触する楔形状の楔形状部としたことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、分離部材は、フッ素系樹脂の材質からなることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項2に記載の定着装置において、分離部材を構成するフッ素系樹脂は、放射線架橋PTFEであることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1、2又3に記載の定着装置において、分離部材は、上記定着部材、又は、上記加圧部材の表面に対して、それらの回転方向に対するカウンター方向に押し当てられることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1、2、3、又4に記載の定着装置において、分離部材の端部は、被転写体に対して反対側方向にカールしていることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1、2、3、4又は5に記載の定着装置において、分離部材は、後端部を固定部材の固定形状部に接着剤で固定されていることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項2、3、4、5又は6に記載の定着装置において、分離部材のシート形状部の厚さが、0.1mmよりも厚いことを特徴とする定着装置。
  8. 請求項2、3、4、5、6又は7に記載の定着装置において、分離部材のシート形状部の厚さが、0.7mmよりも薄いことを特徴とする定着装置。
  9. 請求項2、3、4、5、6、7又は8に記載の定着装置において、分離部材の先端部の厚さが、シート形状部の厚さよりも薄いことを特徴とする定着装置。
  10. 請求項2、3、4、5、6、7、8又は9に記載の定着装置において、分離部材の先端部の厚さが、0.7mmよりも薄いことを特徴とする定着装置。
  11. 電子写真方法のプロセスでトナー画像を形成する画像形成装置において、回動可能に保持されて形成されるトナー画像を担持する像担持体と、上記像担持体上を均一に帯電する帯電手段と、上記帯電手段で均一に帯電された上記像担持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、上記潜像形成手段で形成された潜像を現像してトナー画像を形成する現像手段と、上記現像手段で形成されたトナー画像を被転写体上に転写する転写手段と、上記転写手段で被転写体上に転写されたトナー画像を定着する上記請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載の定着装置とからなることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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