JP2005099521A - 光伝送装置 - Google Patents

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悠葵 葛西
Yukio Matsushita
幸生 松下
Tomoaki Nemoto
知明 根本
Hiroyuki Kurai
寛幸 倉井
Kohei Kodera
孝兵 小寺
Chomei Matsushima
朝明 松嶋
Shinji Hashimoto
眞治 橋本
Hiroyuki Yagyu
博之 柳生
Toru Nakashiba
徹 中芝
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Abstract

【課題】単芯の光ファイバを伝送媒体として双方向に光信号を送受信する双方向光伝送装置において、光ファイバを介して外部に送信する光信号と光ファイバから送信される光信号との干渉や、クロストークの発生等を抑制することができる光伝送装置を提供する。
【解決手段】クラッド4の内部に、前記光ファイバ11から入射された光信号が導波する受光側コア3bと、前記光ファイバ11へ入射される光信号が導波する発光側コア3aとを有する。前記受光側コア3bと発光側コア3aとが、分離している。このように受光側コア3bと発光側コア3aとを分離して構成することによって、送受信信号が干渉することを防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、単芯の光ファイバを伝送媒体として、双方向に光信号を送受信できる単芯双方向光伝送装置に関するものである。
双方向光伝送装置は、将来、オフィス内のLANや、家庭内ネットワークに大量に利用されることが予想される。
従来、光ファイバ11等を用いて光信号の送受信を行う双方向光伝送装置として、例えば特許文献1〜3に記載されているものが提案されている。
これらの従来技術では、双方向光伝送装置は、図4に示すように、板状のクラッド4と、クラッド4に埋設されたコア3とを有し、前記コア3によって、光信号の経路(光導波路)が形成されている。このコア3はクラッド4の内部で二つに分岐するように形成される。この分岐された経路の一方(以下、発光側コア3aという)は発光素子9aに接続されて、発光素子9aから入射された光信号が導波するように形成されるものであり、また他方の経路(以下、受光側コア3bという)は受光素子9bに接続されて、この経路を通過する光信号が受光素子9bにて検出されるように形成される。そして、この発光側コア3aと受光側コア3bとが合流した後に、単芯の光ファイバ11に連結されるようになっている。
このように形成される双方向光伝送装置では、発光素子9aからコア3内に入射された光信号は、発光側コア3aを介して光ファイバ11に伝送され、また光ファイバ11からコア3内に入射された光信号は、受光側コア3bを介して受光素子9bで検出されるものであり、これにより単芯の光ファイバ11との接続により双方向の光信号の送受信がなされる。
特開平11−183743号公報 特開平11−271548号公報 特開2002−31746号公報
上記の従来技術では、光ファイバ11からコア3に入射した光は、図4(b)に示すように、受光側コア3bだけでなく発光側コア3aにも入射されることとなり、受光素子9bで受信される光信号の強度低下を招くと共に、発光素子9aへの光信号の入射がノイズ発生の原因となることがあった。また、発光素子9aからコア3内へ発せられた光信号が光ファイバ11に入射される際に、図4(a)に示すように、光信号の一部が反射してコア3内に返送され、これが受光側コア3bを介して受光素子9bにて検知されるという、いわゆるクロストークが発生するおそれもあった。
このような問題を回避するために、上記従来技術においても、例えば受光側コア3bと発光側コア3aとの、断面積、開口数、モード数等に差を持たせるなどして、光ファイバ11への光信号の送信と光ファイバ11からの光信号の受信の効率を改善させるための工夫を行っていた。
しかし、いずれの方法においても、受光側コア3bと発光側コア3aとが光学的に結合していることから、特に上記のクロストークの発生を効果的に抑制することは困難であり、安定した双方向通信を行うことは難しいものであった。
また、単芯の光ファイバ11ではなく、発光側と受光側の二本の光ファイバ11を用いれば、光伝送装置内において発光側コア3aと受光側コア3bとを合流させる必要もなくなるが、この場合は単芯の光ファイバ11を用いることによるコスト削減と汎用性の向上のメリットが失われてしまうものであった。
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、単芯の光ファイバを伝送媒体として双方向に光信号を送受信する双方向光伝送装置において、光ファイバを介して外部に送信する光信号と光ファイバから送信される光信号との干渉や、クロストークの発生等を抑制することができる光伝送装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る光伝送装置は、単芯の光ファイバ11を伝送媒体として双方向に光信号を送受信する双方向光伝送装置において、クラッド4の内部に、前記光ファイバ11から入射された光信号が導波する受光側コア3bと、前記光ファイバ11へ入射される光信号が導波する発光側コア3aとを有し、且つ前記受光側コア3bと発光側コア3aとが、分離していることを特徴とするものである。このように受光側コア3bと発光側コア3aとを分離して構成することによって、送受信信号が干渉することを防止することができる。
上記の光伝送装置は、上記クラッド4、受光側コア3b及び発光側コア3aを備える光配線8を有する光配線層1と、電気配線7が設けられた電気配線層2とが積層一体化して形成され、且つ、光配線8の光信号と電気配線7の電気信号を相互変換する光・電気変換素子9を備えるようにすることが好ましい。この場合、電気配線層2の電気信号と光配線層1の光信号とが光・電気変換素子9によって相互に変換されることにより、電気信号を光信号に変換して光ファイバ11を通じて外部に送信し、また外部から光ファイバ11を通じて送られてきた光信号を電気信号に変換することができ、また電気配線層2と光配線層1との積層一体化により装置の小型化を図ることもできるものである。
また、受光側コア3bと発光側コア3aの、上記光ファイバ11との結合端面の面積が、受光側コア3bよりも発光側コア3aの方が小さくなるように形成されるようにすることも好ましい。この場合、光ファイバ11から光信号が入射される場合に、発光側コア3aへの入射量を低減すると共に受光側コア3bへの入射量を増大して、受光効率を向上することができるものである。
本発明は、上記のように、単芯の光ファイバを伝送媒体として双方向に光信号を送受信する双方向光伝送装置において、クラッドの内部に、前記光ファイバから入射された光信号が導波する受光側コアと、前記光ファイバへ入射される光信号が導波する発光側コアとを有し、且つ前記受光側コアと発光側コアとが、分離しているために、単芯の光ファイバを伝送媒体として光信号を送受信する場合に、光ファイバを介して外部に送信する光信号と光ファイバから送信される光信号との干渉や、クロストークの発生等を抑制することができるものである。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1〜3は、本発明に係る光伝送装置の一例を示すものである。
光伝送装置は、コア3とクラッド4とから構成される光配線層1を備える。
上記クラッド4は、薄膜状に形成されており、その厚みは100〜150μmの範囲であることが好ましい。
クラッド4の内部に形成されるコア3は、光信号が通過するための導波路として形成され、これにより光配線8が形成される。このコア3としては、受光側コア3bと発光側コア3aとが設けられる。この受光側コア3bと発光側コア3aは、クラッド4内において合流せずに光学的に分離するように形成されている。
またこの受光側コア3bと発光側コア3aのそれぞれの一端は、光配線層1の端面で露出するように形成される。このとき、受光側コア3bの端面と発光側コア3aの端面とは、同一平面(光配線層1の同一の端面)において互いに近接するように形成される。そして、光配線層1に単芯の光ファイバ11が連結された場合にその光ファイバ11のコア13の端面が、受光側コア3bの端面と発光側コア3aの端面とに同時に光学的に連結されるように形成される。すなわち、受光側コア3bの端面と発光側コア3aの端面とは、光配線層1の端面における、光ファイバ11の連結位置において外部に露出するように形成され、且つ、光ファイバ11が光配線層1に連結された際に、光ファイバ11のコア13の端面と、受光側コア3bの端面及び発光側コア3aの端面とが、同時に接触するように形成される。
ここで、単芯の光ファイバ11は図示のようにコネクタ12等を用いて光配線層1に連結することができる。
このとき、受光側コア3bの端面及び発光側コア3aの端面が、光ファイバ11のコア13の端面と同一の形状の領域と重なるように形成する。例えば、上記光ファイバ11として、一般に使用されている石英で形成されている光ファイバーは、伝送損失が非常に少なく、そのコア13が直径50μm〜62.5μmの範囲であるものが使用されている。この場合、好ましくは受光側コア3bの端面と発光側コア3aの端面とが、光配線層1の端面における、直径64μm〜80μmの領域の内側に配置されるように形成するものである。また、プラスチック光ファイバのような大きなコア径(例えば直径980μm)の光ファイバに対しても、問題なく使用することができる。
また、受光側コア3bの端面と発光側コア3aの端面とをそれぞれ矩形状に形成すると共に、この各端面と各端面の間の領域とを併せた領域が、矩形状になるように形成し、この矩形状の領域の一辺が、光ファイバ11のコア13の端面の直径よりも小さくなるようにすることが好ましく、特に、光ファイバ11のコア13の端面直径を100とした場合に、前記矩形状の領域の一辺が90となるようにすることが好ましい。
上記の発光側コア3a及び受光側コア3bの寸法は適宜設定されるが、このコア3の光の導波方向と直交する断面寸法は、一辺が45μm〜56μmの範囲であることが好ましい。
また、光配線層1の端面において露出する受光側コア3bの端面と発光側コア3aの端面とは、前者よりも後者の方が面積が小さくなるように形成することが好ましい。このとき、受光側コア3bの端面の面積を1とした場合、発光側コア3aの端面の面積が0.4〜0.6の範囲となるようにすることが好ましい。
ここで、上記のように発光側コア3aの端面の面積が小さくなるように形成する場合でも、発光側コア3aの断面積を全体に亘って全て小さくなるように形成する必要はない。例えば図示の例では、発光側コア3aの断面積は、クラッド4の内側においてはその露出端面の面積よりも大きくなるように形成され、露出端面に近付くに従ってその断面積が徐々に小さくなるように形成されている。
また図示の例では受光側コア3bの経路と受光側コア3bの経路が2箇所でアールを持って曲げられているようにそれぞれ形成されているが、この受光側コア3b及び発光側コア3aの経路の形状は、全体のサイズや、光・電気変換素子9のサイズ等に応じて、適宜の形状とすることができる。
上記の光配線層1におけるコア3及びクラッド4は、適宜の材質にて形成することができ、例えば石英等にて形成するほか、ポリマーにて形成することもできる。特に加熱時の屈折率変化の度合いが大きく、価格が安く、形状の自由度が大きいことから、ポリマーにて形成することが好ましい。例えば、フッ素を含むポリイミド系樹脂や、光硬化性のエポキシ樹脂を使用することができる。
また、本発明に係る光伝送装置においては、上記の光配線層1に対して、図2,3に示すように、電気配線層2を積層一体化して設けることが好ましい。電気配線層2は、絶縁層6と電気配線7とから構成される。絶縁層6は適宜の絶縁性材料にて形成することができ、例えば光配線層1のクラッド4に対して絶縁性樹脂組成物の硬化物や、プリプレグの硬化物を積層成形して設けたり、また絶縁性樹脂シートに金属箔を積層成形した金属箔付き絶縁樹脂シートを積層成形して、電気配線7とともに形成することができる。また、光配線層1のクラッド4が電気配線層2の絶縁層6を兼ねるように形成しても良い。また電気配線7は、適宜の金属材料にて適宜の配線パターン状に形成することができる。この電気配線層2は、必要に応じて光配線層1の一面又は両面に形成することができる。図3に示す例では、光配線層1の一面に絶縁層6と電気配線7を積層成形して電気配線層2を形成し、また光配線層1の他面に直接電気配線7を形成して電気配線層2を形成している。
電気配線層2には、電気配線層2の電気配線7を流れる電気信号と光配線層1の光配線8を流れる光信号とを相互に変換する光・電気変換素子9を設けることが好ましい。
このような光・電気変換素子9としては、光信号を受信して電気信号に変換するフォトダイオード(PD)等の受光素子9bと、電気信号を受信して光信号に変換する面発光レーザ(VCSEL)等の発光素子9aとが挙げられる。特にVCSELを用いると、低コスト化を図れると同時に表面実装を容易にし、またこのVCSELは発光部の面積が比較的小さいことから、戻り光雑音に強いものである。
上記の受光素子9bは、受光側コア3bを導波する光信号を受光するように設けられ、この光信号を電気信号に変換して、電気配線7に伝送するように形成する。また発光素子9aは、電気配線7から伝達された電気信号を光信号に変換して、光配線層1の発光側コア3aに伝達するように形成される。
これらの光・電気変換素子9は、表面実装により電気配線層2に実装することが好ましい。この場合、受光素子9bは、受光側コア3bの直上に配置されると共にその官能部位が受光側コア3bと対向するように電気配線層2に実装することが好ましく、また発光素子9aは、発光側コア3aの直上に配置されると共にその発光部位が発光側コア3aと対向するように電気配線層2に実装することが好ましい。
このとき、受光素子9bと受光側コア3bとの間で光信号が透過すると共に、発光素子9aと発光側コア3aとの間で光信号が透過するようにするものであり、このため、受光素子9b及び発光素子9aが実装される電気配線層2の絶縁層6は、光透過性の高い材質で形成することが好ましい。
このように光・電気変換素子9を表面実装により電気配線7に実装する場合には、図2,3に示すように、受光側コア3bに、受光側コア3bを導波する光信号を光配線層1の厚み方向に向けて反射するミラー5を設ける。このとき、光信号の反射方向に、受光素子9bが配置されるようにする。このようにすると、受光側コア3bを導波する光信号がミラー5により反射されて、受光素子9bにて受光されることとなり、受光素子9bにおける受信感度が向上する。また、発光側コア3aに、発光素子9aから発光側コア3aに向けて光配線層1の厚み方向に入射する光を発光側コア3aにおける光の導波方向に向けて反射するミラー5を設ける。この場合、発光素子9aから発光側コア3aに向けて入射する光信号を発光側コア3aにて効率よく導波させることができるようになる。
また、電気配線層2には、上記の光・電気変換素子9の他に、必要に応じて種々の電気・電子部品10を実装することもできる。例えば、発光素子9aが所定の光信号を発するように駆動させるための電気信号を発生させて発光素子9aへと伝達する駆動回路(ドライバー半導体IC素子)、受光素子9bにて電気配線7に供給された電気信号を増幅する増幅回路、この増幅された電気信号を復調する復調回路、キャパシタンス、抵抗等を設けることができる。
このように構成される光伝送装置では、光配線層1の端面において露出する発光側コア3a及び受光側コア3bに、単芯の光ファイバ11をコネクタ12等を用いて接続すると、この単芯の光ファイバ11のコア13を、発光側コア3aと受光側コア3bとに同時に接触させることができて、単芯の光ファイバ11を用いた双方向の光信号の送受信が可能となる。そして、電気配線層2の電気信号と光配線層1の光信号とが光・電気変換素子9によって相互に変換されることにより、電気信号を光信号に変換して光ファイバ11を通じて外部に送信し、また外部から光ファイバ11を通じて送られてきた光信号を電気信号に変換することができる。
このとき、電気配線層2において設けられた発光素子9aからの光信号の発光が、発光側コア3aに伝達されると、この光信号は発光側コア3aを伝達して、光ファイバ11に入射されるが、このとき発光側コア3aと受光側コア3bとは光学的に分離されているので、発光側コア3aと光ファイバ11のコア13との接合部位で光信号の反射が起こっても、この反射光の受光側コア3bへの進入が抑制されることとなり、この反射光を受光素子9bが受信してしまうことを抑制して、いわゆるクロストークを抑制することができる。
また、光配線層1の端面で露出する発光側コア3aの端面の面積が、受光側コア3bの端面の面積よりも小さい場合には、光ファイバ11から光信号が入射される場合に、発光側コア3aへの入射量を低減すると共に受光側コア3bへの入射量を増大することとなり、受光素子9bにおける光信号の受光量を増大して受光効率を向上することができる。また同時に発光素子9aへの光信号の入射量を低減することで、発光素子9aが受光することによる電気配線層2におけるノイズの発生を抑制することもできるものである。
上記のような光伝送装置の製造方法の例を説明する。
光配線層1を形成するにあたっては、まず、支持体のミラー成形型を設けた表面に光透過性の樹脂を流し込んで供給し、これを硬化させることによって第一のクラッド層4aを形成する。この樹脂としては、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、触媒によって硬化する樹脂など、適宜の樹脂を使用することが可能であり、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、珪素樹脂などを挙げることができる。これらの中でも、透明性と耐熱性が高いものが望ましい。
上記の支持体のミラー成形型はミラー5の断面三角形状に対応した断面三角形の溝として形成されている。支持体の材質は、アルミニウム、SUSなどの金属や、プラスチック類、ガラス類など適宜のものを使用できるが、成形するミラー5は表面荒れ等が極力少ないことが望まれるので、鏡面を出すことができると共に加工し易い材質のものが好ましい。またミラー成形型は、最終段階で得られるミラー5の形状と厳密に一致している必要はなく、その基となる形状に形成されていればよい。
また、上記支持体の表面には、予め離型処理を行っておくことが望ましい。例えば樹脂がエポキシ樹脂の場合、フッ素系の樹脂で支持体の表面を離型処理することが効果的である。
そして第一のクラッド層4aを支持体の表面から剥離することによって、ミラー5が表面に成形された第一のクラッド層4aを得ることができる。
上記ミラー5には、その表面に光反射膜を形成することによって光反射率を高めて、ミラー5の信頼性を高めることができる。光反射膜の材料は、アルミニウム、銀、金など、光の反射が得られる材質で薄膜に形成できるものであれば何でもよいが、高い光反射率を得るには金の薄膜が最も適している。光反射膜の形成は蒸着、メッキ、ペーストを用いた印刷など、任意のプロセスで行うことができる。また、予め支持体のミラー成形型の表面に選択的電解めっき等で光反射膜を設けておき、次いで支持体の表面に第一のクラッド層4aを形成するようにしても良い。このとき、第一のクラッド層4aを支持体の表面から剥離することによって、ミラー成形型の表面から光反射膜が転写され、ミラー5の表面に光反射膜が形成される。
次に、第一のクラッド層4aのミラー5を形成した表面にパターニングによりコア3を形成する。コア3は上記のように、互いに光学的に分離した受光側コア3bと発光側コア3aとを有する配線パターン形状に形成される。このコア3は、第一のクラッド層4aよりも光の屈折率が高い樹脂で形成される。また第一のクラッド層4aに形成したミラー5はコア3の受光側コア3b内と発光側コア3a内の所定箇所に、それぞれ食い込むように配置されている。
コア3のパターニングによる形成は、適宜の手法を用いて行うことができる。例えば光によって屈折率が変化する樹脂を用い、これを第一のクラッド層4aの表面に塗布した後、マスクを介して露光したり、レーザ光を照射したりするなどして、選択的な露光を行う。このとき、光によって屈折率が上昇する樹脂を用いた場合には、露光した部分にコア3が形成され、光によって屈折率が低下する樹脂を用いる場合には、露光しない部分にコア3が形成される。
また、反応性イオンエッチング(RIE)等のエッチングプロセスで選択的に樹脂を除去することができる場合には、不要部分の樹脂を除去して配線パターン形状にコア3を形成することができる。
さらに、光硬化性のアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、珪素樹脂などの光硬化性樹脂を用いる場合、配線パターン形状に露光して未露光部分を除去することによって、配線パターン形状にコア3を形成することができる。
そしてこのコア3を被覆するようにコア3の上に第二のクラッド層4bを形成することによって、第一のクラッド層4aと第二のクラッド層4bにて光配線層1のクラッド4が形成されると共に、このクラッド4の内部にコア3が埋設されるように形成される。第二のクラッド層4bはコア3よりも光の屈折率が低い樹脂で形成されるものであり、第一のクラッド層4aの樹脂と同じもので形成することができるが、その他、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムなどのフィルム状樹脂を用い、これをコア3の上に重ねて一時的に溶融させることによって第二のクラッド層4bを積層形成する方法などでも可能であり、また固体状での使用も可能である。
次に、光配線層1の形成方法の他例を説明する。この例では、支持体に対して第一のクラッド層4aを成形する際に、樹脂の硬化前、あるいは硬化後に、この第一のクラッド層4aの樹脂の支持体と反対側の表面に第二支持体を重ねて接着するようにしてある。樹脂の硬化前に第二支持体を重ねると、樹脂自体の接着力で第一のクラッド層4aの樹脂に第二支持体を接着することができる。第二支持体は比較的剛性が高いリジッドな平板で形成されるものであり、ガラスや、ポリカーボネート、アクリル樹脂等のプラスチック等で形成したものを用いることができる。特に耐熱性の高いポリカーボネートやガラス等で形成することが好ましい。第二支持体は、第一のクラッド層4aの上にコア3を形成したり、第二のクラッド層4bを形成したりする最終段階まで保持しておいてもよいし、熱応力を緩和するために、適当な段階で剥がしてもよい。また第二支持体として、電気プリント配線板の基板として用いられる金属箔張り絶縁樹脂基板を用いることもできる。金属箔は一般的に銅箔であるが、これに限られるものではない。この金属箔は後述のように電気配線7の形成用に使用することが可能である。
ここで、光硬化性樹脂の露光により第一のクラッド層4aを形成する場合、通常、露光は支持体の上に流し込んだ光硬化性樹脂の上から行われるが、支持体として透明ガラスや透明プラスチックなど光透過性の材質のもので形成していれば、支持体の上に光硬化性樹脂を流し込んだ後、支持体を通して光を光硬化性樹脂に照射して露光を行うことも可能になる。また、支持体の表面に光硬化性樹脂を流し込んで供給した後に、光硬化性樹脂の上に透明ガラスや透明プラスチックなど光透過性の材質のもので形成した第二支持体を接着すれば、第二支持体を通して光を光硬化性樹脂に照射して露光を行うことが可能になる。
上記のようにして得られる光配線層1の第一のクラッド層4aと第二のクラッド層4bのいずれか一方又は双方の外面側に、電気配線層2を形成する場合は、電気配線層2は、一般的なプリント配線板の製造プロセスを採用して形成することができる。
例えば第一のクラッド層4aや第二のクラッド層4bの外面にプリプレグを介して銅箔やアルミニウム箔等の金属箔を重ね、これを加熱加圧成形することによって、プリプレグにて絶縁層6を形成すると共にこの金属箔を第一のクラッド層4aや第二のクラッド層4bの表面に接着することができるものである。尚、絶縁層6の屈折率がコア3の屈折率よりも低いものであれば、絶縁層6を第二のクラッド層4bを兼用するものとして形成することも可能である。
次いで、外面の金属箔を加工して電気配線7を形成することができる。すなわち、例えば金属箔の表面に感光性レジストを塗工し、電気配線7に対応してパターン形状に透光部を設けたマスクを通して露光し、現像した後に、金属箔をエッチングしてパターニングを行うことによって、電気配線7を形成することができるものである。このようにして、コア3による光配線8と電気配線7が混載された光伝送装置を得ることができるものである。
この光伝送装置の電気配線層2には、上記のように光配線8の光信号と電気配線7の電気信号を相互変換するための光・電気変換素子9や、その他の電気・電子部品10を設けることができる。このとき、光・電気変換素子9やその他の電気・電子部品10を、電気配線層2に半田リフロー工程等により一括して表面実装すると、大幅な製造コストの削減を行うことができる。
(実施例)
まず、コア3の材料としてUV硬化エポキシ樹脂(EMI社製、「OC3553」)を用い、クラッド4の材料としてUV硬化エポキシ樹脂(EMI社製、)「OC3514」を用いて、光配線層1を形成した。このとき、光配線層1の厚み(クラッド4の厚み)を170μm、発光側コア3aの経路長を25mm、受光側コア3bの経路長を25mmに形成し、発光側コア3aと受光側コア3bとは、光学的に分離した状態に形成した。また、光配線層1の端面で露出する受光側コア3bの端面の寸法を55×35μm、発光側コア3aの端面の寸法を55×15μmに形成し、各端面を5μmの間隔をあけて形成して、この二つのコア3の端面が、直径80μmの円の内側に収まるように形成した。また受光側コア3bと発光側コア3aにはそれぞれミラー5を形成した。
次いで、光配線層1に対して、銅箔付き絶縁樹脂シート(松下電工製、「R−0880」、銅箔12μm、樹脂厚60μm)を加熱硬化して一体成形し、外面の銅箔に対してエッチング処理を施して、電気配線7を形成し、これにより電気配線層2を形成した。
次に、電気配線層2に対して発光素子9aとしてフォトダイオード(PD;Honeywell社製、プロトタイプ品)を、発光素子9aとして面発光レーザ(VCSEL;Honeywell社製、「SMD2637−001」)を表面実装により搭載した。
(比較例)
発光側コア3aと受光側コア3bとを合流させた状態で光配線層1の端面に露出するように形成した。このとき、この合流したコア3の端面の寸法は55×55μmとなるようにした。
それ以外は実施例と同様にして、図4に示すような光伝送装置を作製した。
(評価)
実施例及び比較例の光伝送装置の光配線層1の端面に、コア径62.5μmの単芯光ファイバ11をコネクタ12を介して接続した。このとき実施例においては光ファイバ11のコア13の端面が光配線層1の発光側コア3a及び受光側コア3bの両方の端面と同時に接触するようにし、比較例においては光ファイバ11のコア13が、上記の合流したコア3の端面と接触するようにした。
そして、この状態で、発光素子9aを発光させると共に、光ファイバ11との接合部位での反射光を受光素子9bにて検出して、クロストークを測定した。
この結果、実施例におけるクロストークは−35dB、比較例におけるクロストークが−20dBであって、実施例においてはクロストークが大幅に改善した。
本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)は平面の断面図、(b)は側面図である。 本発明の実施の形態の一例を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態の一例を示す断面図である。 従来技術を示すものであり、(a)(b)は平面の断面図、(c)は側面図である。
符号の説明
1 光配線層
2 電気配線層
3 コア
3a 発光側コア
3b 受光側コア
4 クラッド
7 電気配線
8 光配線
9 光・電気変換素子
11 光ファイバ
13 コア

Claims (3)

  1. 単芯の光ファイバを伝送媒体として双方向に光信号を送受信する双方向光伝送装置において、クラッドの内部に、前記光ファイバから入射された光信号が導波する受光側コアと、前記光ファイバへ入射される光信号が導波する発光側コアとを有し、且つ前記受光側コアと発光側コアとが、分離していることを特徴とする光伝送装置。
  2. 上記クラッド、受光側コア及び発光側コアを備える光配線を有する光配線層と、電気配線が設けられた電気配線層とが積層一体化して形成され、且つ、光配線の光信号と電気配線の電気信号を相互変換する光・電気変換素子を備えることを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  3. 受光側コアと発光側コアの、上記光ファイバとの結合端面の面積が、受光側コアよりも発光側コアの方が小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光伝送装置。
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