JP2005099495A - 清掃冶具、画像形成装置及び画像形成装置で用いる消耗品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ドクターギャップに清掃冶具本体の一部を挿入して、ドクタブレード57の先端部裏面に当接部100Cを当接させ、その状態のまま清掃冶具本体をドクターギャップに沿って移動させることで、ドクタブレードの先端部裏面に付着した付着物を除去する。この移動の際、自由端部100Bの側縁部100Eは仕切り板(移動阻害部材)58に当たってしまうが、その側縁部の傾斜と自由端部の撓みによって、自由端部は、仕切り板と現像ローラ51との間に入り込むことができる。よって、仕切り板によって移動が妨げられることなく、清掃冶具の当接部によって、ドクタブレードの先端部裏面を清掃することができる。
【選択図】 図1
Description
なお、この問題は、仕切り板58に限らず、清掃冶具200を移動させる際に自由端部200Bの側縁部200Eが当たってその移動を妨げるような移動阻害部材が、現像ローラ等の近接部材に対向配置されている場合には、同様に生じ得るものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の清掃冶具において、上記把持部と上記自由端部との間の清掃冶具本体部分を可撓性を有する材料で形成し、上記当接部は、上記自由端部を左側に置いたときにコ字状となる切れ目を該本体部分に設けて得た該切れ目に囲まれた部分であることを特徴とすることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の清掃冶具において、上記側縁部の傾斜開始位置が、上記移動方向に対して平行であって上記当接部の根元を通る仮想直線上の近傍となるように、上記自由端部を形成したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、像担持体と、該像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像を現像して像担持体上に可視像を形成する現像手段とを有する画像形成装置において、画像形成装置本体に、請求項1、2又は3の清掃冶具が取り外し可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、像担持体と、該像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像を現像して像担持体上に可視像を形成する現像する現像手段とを有する画像形成装置で用いる消耗品であって、上記消耗品の一部に、請求項1、2又は3の清掃冶具が取り外し可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
図2は、レーザ複写機の一例を示す概略構成図である。このレーザ複写機には、その複写機本体10内に、像担持体である感光体ドラム12が設けられている。感光体ドラム12の周りには、帯電装置13、現像装置14、転写・搬送装置15、クリーニング装置16、除電装置17などの作像機器が配設されている。これらの作像機器の上部には、レーザ書込み装置18が設けられている。また、クリーニング装置16の図中左側には定着装置25が配設されている。複写機本体10の上部には、原稿読取装置30が設けられている。また、複写機本体上には、その上面に設置されているコンタクトガラス40を覆うように、自動原稿給紙装置41が開閉自在に取り付けられている。一方、複写機本体10の下部には、両面ユニット35が配置されている。複写機本体10は、給紙テーブル43上に載置されている。給紙テーブル43内には、複数の給紙カセット44が多段に装備されている。各給紙カセット44には、給紙ローラ45が対応して設けられている。それぞれの給紙ローラ45は、対応する給紙カセット44か繰り出したシートを、搬送路46に搬送するようになっている。
図2において、コピー原稿は、上記自動原稿給紙装置41にセット、あるいは上記コンタクトガラス40上にセットされる。セット後、図示しないスタートスイッチが押されると、セットされた原稿の画像情報が、上記原稿読取装置30により画素単位で読み取られる。この原稿読取動作に呼応して、予め選択された給紙カセット44内のシートが、対応する給紙ローラ45の回転により搬送路46に搬送される。搬送路46に搬送されたシートは、給紙路36を経て、レジストローラ48に突き当てられて一旦停止される。この一旦停止されたシートは、レジストローラ48が感光体ドラム12の回転に合せて所定のタイミングで回転することにより、感光体ドラム12の下方へ送り込まれる。
図3は、現像装置14の構成の一例を示す概略構成図である。
この現像装置14は、現像タンク50と、現像ホッパ60とを備えている。現像タンク50の現像ケース59内には、近接部材である現像剤担持体としての第1現像ローラ51、第2現像ローラ52が設けられている。また、パドルホイール53、攪拌ローラ54、搬送スクリュ55、セパレータ56などが設けられている。さらに、この現像装置14には、第1現像ローラ51の周面に対向するように、板状部材である現像剤規制部材としてのドクタブレード57が設けられている。また、第1現像ローラ51及び第2現像ローラ52の両端部近傍には、所定の間隔をあけて対向配置された仕切り板58が設けられている。この仕切り板58は、現像ローラ51の端部の着磁領域外に現像剤が供給されないように、現像装置内部のパドルホイール53との間を仕切るためのものである。現像ケース59内には、キャリアとトナーとからなる二成分現像剤が収容されている。一方、現像ホッパ60内には、トナー補給部材61、補給規制板62、アジテータ63などが設けられている。この現像ホッパ60内には、補給用のトナーが収容されている。
この問題は、次の清掃冶具を用いることにより解決することができる。
この清掃冶具100は、把持部100A、自由端部100B、及び当接部100Cを有している。自由端部100Bは、フィルム状の可撓性を有する材料で形成されている。清掃冶具は、少なくとも、その自由端部100Bがフィルム状の可撓性を有する材料で形成されていれば、どのような素材で形成してもよいが、例えば、樹脂フィルムを用いることができる。また、清掃冶具本体の厚さは、上記ドクタギャップの大きさよりも薄く形成されている。ここでは、この清掃冶具を、厚さ0.1mmのPET(ポリ・エチレン・テレフタレート)で構成した。上記当接部100Cは、図7(a)に示すように、上記把持部100Aと上記自由端部100Bとの間の清掃冶具本体部分に、コ字状の切れ目100Dを設けて得た、切れ目100Dに囲まれた部分である。この当接部100Cの端部は、自由端部100Bをドクタギャップに進入させた状態で、ドクタブレード57の先端部裏面に対向する向きとなるように形成されている。また、この当接部100Cは、その端部が台形の一対の平行な対向辺のうちの短辺をなすように形成されている。
なお、図8に示すように、当接部300Cとしては、清掃冶具300の本体を打ち抜き加工したものであってもよい。図示の例では、この抜き加工によって形成された当接部300Cの切れ目300Dの端部は、補強の目的で、丸穴が穿たれている。
オペレータは、図9に示すように、清掃冶具200の把持部100Aを把持し、自由端部100Bを、第1現像ローラ51とドクタブレード57との間のドクタギャップに挿入する。そして、自由端部100Bをドクタギャップに更に奥に挿入すると、図10に示すように、自由端部100Bの先端が、上記現像装置14に設けられた壁部14Aに当接する。これにより、自由端部100Bの先端の進行が壁部14Aで阻止され、可撓性を有する自由端部100Bは湾曲する。そして、清掃冶具100の当接部100Cの端部が、ドクタブレード57の先端部裏面と対向する部位に曲げ起こされる。このようにして、当接部100Cの端部を、ドクタブレード57の先端部裏面と対向する部位に曲げ起こした状態で、清掃冶具100をドクタギャップから引き抜く方向に、軽く引っ張る。これにより、当接部100Cは、図11に示すように、ドクタブレード57の先端部裏面に対して当接するようになる。このように、当接部100Cがドクタブレード57の先端部裏面に対して当接したままの状態で、オペレータは、清掃冶具100をドクタギャップに沿って移動させる。これにより、ドクタブレード57の先端部裏面に先端部裏面に付着している紙粉やトナー塊などの付着物が除去される。なお、図3に示した現像装置14においては、上記トナー飛散防止装置70による飛散トナーの吸引部を形成する部材の一部が、上記壁部14Aとしての役割をするように構成されている。
図1(a)及び図1(b)は、現像ローラ51の端部における清掃冶具100の動きを説明するための説明図である。
オペレータが上述のように清掃冶具100をドクタギャップに沿って移動させ、清掃冶具100が現像ローラ51の端部付近までやってくると、図1(a)に示すように、その自由端部100Bの側縁部100Eが仕切り板58の側面の下側辺58aに接触する。ここで、本実施形態における清掃冶具100の自由端部100Bは、図示のように、当接部100Cをドクタブレード57の先端部裏面に当接させた状態で清掃冶具本体をドクタギャップに沿って移動させる際に、その移動方向に対してこの移動方向に向いた側縁部100Eが自由端部100Bの先端側に向かってその移動方向後方に傾斜するように形成されている。よって、オペレータが更に清掃冶具100を移動させると、可撓性を有する自由端部100Bが湾曲しながら、その側縁部100Eが仕切り板58側面の下側辺58aに沿ってスライドする。これにより、自由端部100Bは、図1(b)に示すように、仕切り板58と現像ローラ51との間に入り込むことができる。その結果、清掃冶具100を現像ローラ51の端部まで移動させることができる。したがって、現像ローラ51の端部に仕切り板58が対向配置されていても、仕切り板58と対向していない現像ローラ部分(中央部分)に対向したドクタブレード57の先端部裏面部分の全域にわたって付着物を除去することができる。また、仕切り板58と対向した現像ローラ部分(両端領域部分)に対向したドクタブレード57の先端部裏面部分の一部、すなわち当接部200Cが当接し得る部分についても付着物を除去することができる。
また、本実施形態では、側縁部100Eが自由端部100Bの先端に向かってまっすぐに先細る形状となっているが、側縁部100Eが曲がりながら先細る形状であってもよい。
また、本実施形態の清掃冶具は、把持部100Aと自由端部100Bとの間の清掃冶具本体部分を可撓性を有する材料で形成し、当接部100Cが、自由端部100Bを左側に置いたときにコ字状となる切れ目100Dをその本体部分に設けて得た切れ目100Dに囲まれた部分である。このような当接部100Cは、簡単な製造工程で得ることができるので、本清掃冶具の製造コストを下げることができる。
また、本実施形態において、自由端部100Bの側縁部100Eにおける傾斜の始まり位置が、上記移動方向に対して平行であって当接部100Cの根元を通る仮想直線上の近傍である。これにより、上述したように、側縁部100Eがドクタブレード57の裏面に近い位置で仕切り板58の側面の下側辺と当接するような構成をもった現像装置に対しても、その下側辺に沿って側縁部を確実にスライドさせて自由端部100Bを湾曲させることができる。
また、本実施形態の画像形成装置であるレーザ複写機は、像担持体である感光体ドラム12と、この感光体ドラム12上に潜像を形成する潜像形成手段であるレーザ書込み装置18と、この潜像を現像して感光体ドラム12上に可視像を形成する現像手段としての現像装置14を有しており、その画像形成装置本体には、上記清掃冶具100,300が取り外し可能に取り付けられている。これにより、サービスマン等のオペレータが本清掃冶具100,300をいちいち持ち運ぶ必要がなくなり、清掃冶具を紛失しにくくすることができる。
また、この清掃冶具を、本レーザ複写機で使用されるトナーカートリッジなどの消耗品の一部に取り外し可能に取り付けておくようにしてもよい。これにより、消耗品の交換時に、上記清掃操作を実施しやすくなり、定期的なメンテナンスを促すことができる。
14 現像装置
14A 壁部
51 第1の現像ローラ
57 ドクタブレード
58 仕切り板
100,200,300 清掃冶具
100A,200A,300A 把持部
100B,200B,300B 自由端部
100C,200C,300C 当接部
100D,200D,300D 切れ目
100E,200E,300E 側縁部
Claims (5)
- 板状部材と該板状部材の先端に近接配置された近接部材との間の間隙に清掃冶具本体の一部を挿入し、該板状部材の先端部におけるその挿入側の面の裏側に位置する裏面に付着している付着物を除去して清掃を行う清掃冶具であって、
清掃冶具本体を把持するための把持部と、
上記間隙に清掃冶具本体の一部を挿入した後に、上記板状部材の先端部における上記裏面に当接する当接部と、
該当接部が該裏面に当接しているときに、上記間隙よりも該裏面側に位置する可撓性をもった自由端部とを有し、
該当接部を該裏面に当接させた状態で清掃冶具本体を上記間隙に沿って移動させる際に、その移動方向に対して該移動方向に向いた該自由端部の側縁部が該自由端部の先端側に向かって該移動方向後方に傾斜するように、該自由端部を形成したことを特徴とする清掃冶具。 - 請求項1の清掃冶具において、
上記把持部と上記自由端部との間の清掃冶具本体部分を可撓性を有する材料で形成し、
上記当接部は、上記自由端部を左側に置いたときにコ字状となる切れ目を該本体部分に設けて得た該切れ目に囲まれた部分であることを特徴とする清掃冶具。 - 請求項2の清掃冶具において、
上記側縁部の傾斜開始位置が、上記移動方向に対して平行であって上記当接部の根元を通る仮想直線上の近傍となるように、上記自由端部を形成したことを特徴とする清掃冶具。 - 像担持体と、
該像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、
該潜像を現像して像担持体上に可視像を形成する現像手段とを有する画像形成装置において、
画像形成装置本体に、請求項1、2又は3の清掃冶具が取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体と、
該像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、
該潜像を現像して像担持体上に可視像を形成する現像する現像手段とを有する画像形成装置で用いる消耗品であって、
上記消耗品の一部に、請求項1、2又は3の清掃冶具が取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする画像形成装置の消耗品。
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