JP2005098972A - 溶接仕口の測定治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】硬質の合成樹脂を採用することにより、全体が軽量で持ち運びや取り扱いが容易となり、しかも、歪み等の発生をなくして測定精度の向上を図ることができ、懐を深く設定することができるので、フランジ等の条件に対して測定可能な範囲が極めて広く、かつ、測定作業が簡単に行うことができる溶接仕口の測定治具を提供する。
【解決手段】硬質の合成樹脂を用いて形成された直線状のガイド杆12に、同じく硬質の合成樹脂を用いて形成された一対の測定杆13、13aを、該ガイド杆12の長さ方向に対して直角に突出し、ガイド杆12の長さ方向への移動及び所定位置への固定が自在となるよう取り付け、測定杆13の先端部に被測定面の一方に対する当接面22を形成し、測定杆13aの先端部に被測定面の他方に当接させる物差し26が移動可能に設けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、溶接仕口のずれ等を外観検査する場合に使用する溶接仕口の測定治具に関する。
建築鉄骨溶接部の外観検査として、幾つかの検査項目があるが、突き合わせ溶接の食い違いや仕口のずれも重要な検査項目であり、溶接後において、突き合わせ溶接の食い違いや仕口のずれが規定された範囲にあることを確認するために溶接仕口の測定を行う必要がある。
従来、溶接仕口のずれを測定するために用いられている測定治具1は、図16に示すように、間隔をあけて同一面に並ぶ二枚の金属製測定板2、2を、両測定板2、2の下部測定縁3、3が同一直線上に位置するよう金属製のコ字状接続杆4で溶接して結合した構造になっている。
この測定治具1による仕口のずれ測定は、一方測定板2の測定縁3を一方ダイヤフラムAの被測定面に当接させ、すき間の生じた他方測定板2と他方ダイヤフラムA1 の被測定面の間にすき間ゲージ5を差し込み、他方測定板2の測定縁3の位置ですき間ゲージ5の目盛り6を読み取ることにより、両ダイヤフラムAとA1 の被測定面のずれを測定するものである。
ところで、上記のような従来の測定治具1は、金属製測定板2、2をコ字状接続杆4で溶接して結合した構造になっているので、溶接による組み立て時に両側測定板2、2の配置関係や平板性に歪みが生じやすく、測定精度が劣ることになると共に、測定治具1は、全体が金属製であるため重量的に重く、持ち運びに不便であるという問題がある。
また、測定治具1を被測定面に押し当てた状態を維持したまま、測定板2と被測定面の間にすき間ゲージ5を差し込み、すき間ゲージ5の目盛りを読み取る必要があるため、測定に手間がかかるという問題がある。
更に、測定板2、2を結合するコ字状接続杆4が浅いコ字状の形状であるため、ダイヤフラムAとA1 に対してフランジBが張り出しているような場合には、測定が行えないような事態が発生する。
そこで、この発明の課題は、治具の主要部を硬質の合成樹脂で形成することにより、全体が軽量で持ち運びや取り扱いが容易となり、しかも、歪み等の発生をなくして測定精度の向上を図ることができると共に、懐を深く設定するようにして、フランジ等の条件に対して測定可能な範囲が極めて広く、かつ、測定作業を簡単に行うことができる溶接仕口の測定治具を提供することにある。
上記のような課題を解決するため、請求項1の発明は、硬質の合成樹脂を用いて形成された直線状のガイド杆と、同じく硬質の合成樹脂を用いて形成され、このガイド杆に該ガイド杆の長さ方向に対して直角に突出するよう取り付けられ、ガイド杆の長さ方向への位置調整が自在となる一対の測定杆とからなり、一方測定杆の先端部に一方の被測定面に対して当接させる基準当接面を形成し、他方測定杆の先端部に他方の被測定面に当接させる測定手段を設けた構成を採用したものである。
また、請求項2の発明は、硬質の合成樹脂を用いて形成された直線状のガイド杆と、同じく硬質の合成樹脂を用いて形成され、このガイド杆に該ガイド杆の長さ方向に対して直角に突出するよう取り付けられ、ガイド杆の長さ方向への位置調整が自在となる一対の測定杆とからなり、上記一対の測定杆は、ガイド杆の長さ方向に平行する面を90°変更することができるよう、ガイド杆に対する向きの変更が可能になり、一方測定杆の先端部に一方の被測定面に対する二つの基準当接面を直角の配置で形成し、他方測定杆の先端部に測定手段である物差しをこの他方測定杆の長さ方向及び直角方向に移動可能に装着する複数の挿入孔を設けた構成を採用したものである。
請求項3の発明は、硬質の合成樹脂を用いて形成された直線状のガイド杆と、同じく硬質の合成樹脂を用いて形成され、このガイド杆に該ガイド杆の長さ方向に対して直角に突出するよう取り付けられ、ガイド杆の長さ方向への位置調整が自在となる一対の測定杆とからなり、上記一対の測定杆は、ガイド杆の長さ方向に平行する面を90°変更することができるよう、ガイド杆に対する向きの変更が可能になり、一方測定杆の先端部に被測定面の一方に対する二つの基準当接面を直角の配置で形成し、他方測定杆の先端側に部に測定手段であるマイクロメータの取り付け部材を直角の角度可変に設けた構成を採用したものである。
ここで、ガイド杆及び一対の測定杆は、硬質合成樹脂、例えば、ポリアセタール樹脂を用いて形成し、ガイド杆に対する両測定杆の固定と、他方測定杆に対する取り付け部材の固定は、ビスの締結によって行い、ガイド杆に対する両測定杆の固定位置の調整は、ガイド杆に設けた長孔に沿って緩めたビスを移動させることによって行うようになっている。
また、ガイド杆に対する両測定杆の固定は、ガイド杆の下面に凹溝を設け、両測定杆の上端にはこの凹溝に嵌合する角型の突起を設け、ビスの締め付けによってガイド杆に測定杆を回り止め状に固定すると共に、ビスを緩めて突起を凹溝から離脱させれば、測定杆の姿勢を90°回動させることができる。
この発明によると、硬質の合成樹脂を用いて形成された直線状のガイド杆と一対の測定杆とからなり、一方測定杆の先端部に被測定面の一方に対する当接面を形成し、他方測定杆の先端部に被測定面の他方に当接させる測定手段を設けたので、建築鉄骨溶接部の外観検査として、溶接後において、溶接仕口のずれを測定するには、測定せんとする両側ダイヤフラムの上面に測定治具の両測定杆を載置し、ダイヤフラムと測定杆の当接面のすき間を測定手段で測定すればよく、溶接仕口のずれ等の測定作業を簡単に行うことができることになる。
また、ガイド杆と両測定杆を硬質の合成樹脂で形成することにより、測定治具全体が軽量となり、持ち運びや取り扱いが容易になると共に、歪み等の発生をなくして測定精度の向上を図ることができる。
更に、測定治具は、長い直線状のガイド杆に一対の測定杆を、ガイド杆の長さ方向に対して直角に突出するよう固定した構造になっているので、測定杆を長くすることにより懐を深く設定することができ、これによって、フランジ等の条件に対して測定可能な範囲が極めて広くなり、しかも、測定杆に複数の当接面を設けると共に、測定杆に対して物差しの向きを変更可能としたり、マイクロメータの取り付け角度を可変とすることにより、測定部分の条件に対して広範な対応が可能になる。
硬質の合成樹脂を用いて形成された直線状のガイド杆と、このガイド杆に該ガイド杆の長さ方向に対して直角に突出するよう取り付けられ、ガイド杆の長さ方向への位置調整が自在となる一対の測定杆とからなり、一方測定杆の先端部に一方の被測定面に対して当接させる基準当接面を形成し、他方測定杆の先端部に他方の被測定面に当接させる測定手段を設ける。
図1と図2に示す第1実施例の測定治具11は、測定手段として物差しを用いたタイプであり、硬質の合成樹脂を用いて形成された直線状のガイド杆12と、同じく硬質の合成樹脂を用いて形成され、このガイド杆12に該ガイド杆12の長さ方向に対して直角に突出するよう取り付けた一対の測定杆13、13aとで形成されている。
上記ガイド杆12は、直線状で長い断面角軸状でその下面に段付き状の凹溝14が長さ方向の全長にわたって設けられ、上面には、長さ方向の両側に長孔15、15と、両端部の位置にビス挿通孔16、16が凹溝14に貫通するように設けられている。
上記両測定杆13、13aは、ガイド杆12の凹溝14の幅よりも少し薄い板厚で上下に長いフラットなプレート17と、このプレート17の幅方向の上端に、凹溝14へ摺動可能となるよう嵌合する形状に形成され、幅方向に間隔をおいて設けられた三個の嵌合突起18、19、20と、上記プレート17の下端に連成され、プレート17の長さ方向に沿う断面下向きL型の測定ブロック21とで形成され、両測定杆13、13aは、ガイド杆12に取り付けた状態で、ガイド杆12から測定ブロック21の下面までの長さが等しく、この測定ブロック21の水平下面と、隣接する外側垂直面とがガイド杆12の長さ方向に平行状となり、それぞれが被測定面に対する基準当接面22、23になっている。
上記ガイド杆12への両測定杆13、13aの取り付けは、ガイド杆12の長さ方向に対して両測定杆13、13aの面方向を平行させ、上端の嵌合突起18、19、20を凹溝14内に嵌め込み、中央の嵌合ヘッド19に設けたねじ孔24に長孔15から挿入した蝶ビス25をねじ込んで締め付けることによって行い、中央位置を蝶ビス25で締め付けると、両端部の嵌合突起18、20の上端が凹溝14の内面に当接するので、ガイド杆12に対して両測定杆13、13aをガタツキのないよう強固に固定化することができると共に、蝶ビス25を緩めると、長孔15の範囲において、両測定杆13、13aをガイド杆12の長さ方向に位置調整が可能となる。
ちなみに、上記ガイド杆12は、300mm前後、両測定杆13、13aの上下長さは150mm前後の長さとすることにより、測定治具11は懐の深いものとなり、ダイヤフラムA、A1 に対してフランジBが張り出しているような場合にも測定が可能となる。
また、ガイド杆12の長さ方向に対して両測定杆13、13aの面方向を直角に配置した状態で、中央の嵌合突起19が凹溝14に嵌まり合い、両側の嵌合突起18と20がガイド杆12の外面に当接するようにガイド杆12と嵌合突起18、19、20の関係が設定されている。
なお、測定杆13又は13aを、その面方向をガイド杆12の長さ方向に対して直角に配置した状態で、端部のビス挿通孔16を用いて蝶ビス25でガイド杆12に測定杆13又は13aを固定すれば、ガイド杆12の端部に測定杆13又は13aの外面が一致した直角状態にセットすることができる。
この第1の実施の形態における測定手段は、物差し26を用いており、上記両測定杆13、13aにおける測定ブロック21の一方端面に、物差し26を測定杆13、13aの長さ方向に沿って取り付けるためのホルダー27が設けられている。
このホルダー27は、測定ブロック21の一方端面に、測定杆13の端面に長さ方向を合わせて重ねた物差し26を長さ方向に移動可能に貫通させる挿入孔28と、これと直角方向に移動可能に貫通させる挿入孔29を形成し、挿入孔28又は29に挿入した物差し26をホルダー27に取り付けたビス30で固定化できるようになっている。
第1の実施例の測定治具11は、上記のような構成であり、建築鉄骨溶接部の外観検査として、溶接後において、溶接仕口のずれを測定するには、ガイド杆12に対して両測定杆13、13aを蝶ビス25の締め付けによって固定化して測定治具11をコ字状に組み立て、一方の測定杆13aのホルダー27に物差し26を挿入しておく。
この状態で測定せんとする両側ダイヤフラムA、A1 の上面に測定杆13、13aを臨ませ、図1(A)のように、段差における上位ダイヤフラムAに片方の測定杆13における測定ブロック21の基準当接面22を載置すると、図1(A)のように、下位ダイヤフラムA1 と一方測定杆13aの当接面22との間にすき間が生じることになり、物差し26を押し下げてその先端をダイヤフラムA1 上に当接させ、一方の測定杆13aの当接面22の端部の位置で物差し26の目盛りを読み取れば、すき間の寸法を測定することができることになる。
次に、図3乃至図6に示す第2実施例の測定治具11aは、上記第1の実施例の測定治具11に比べて、測定手段としてマイクロメータ31を用いた例であり、上述した第1の実施例と同一部分については同一符号を用いて説明する。また、それ以降の実施例についても同様である。
この第2実施例の測定治具11aは、測定部分の条件に合わせて、ガイド杆12に対する両測定杆13、13aの取り付け位相を、一方の測定杆13aが、プレート17の一方側面にプレート17と直角の上下に長い面板32を有し、この面板32の下端における一面側にマイクロメータ31の取り付け部材33を、水平の軸心を中心に直角の角度可変となるように設けた構造になっている。
上記面板32の下端で取り付け部材33を取り付ける面には、上下方向の溝34と水平方向の溝35が直角に交差する十字状に設けられ、この両溝34、35の交点をビス挿通孔36が水平に貫通していると共に、上記取り付け部材33はL字形に形成され、面板32への垂直の取り付け面に何れか一方の溝34又は35に嵌合させる突条37が突設され、ビス挿通孔36に挿通した蝶ビス38を取り付け部材33のねじ孔38aにねじ込むことにより、面板32に取り付け部材33が固定されるようになっていると共に、蝶ビス38を緩めれば取り付け部材33の姿勢を90°回動変化させることができることになる。
上記取り付け部材33の水平部分に、マイクロメータ31の軸部31aを挿入する上下貫通状の取り付け孔39と、先端から取り付け孔39に達する切れ目40とが設けられ、取り付け孔39に挿入したマイクロメータ31を、ビス41で切れ目40の部分を締め付けることにより固定化することができ、ビス41を緩めることにより、取り付け部材33
の水平部分に対するマイクロメータ31の固定高さ位置を任意に調整することができる。
この第2の実施例の測定治具11aは、上記のような構成であり、溶接仕口のずれを測定するには、ガイド杆12に対して両測定杆13、13aを蝶ビス25の締め付けによって固定化し、測定治具11aをコ字状に組み立て、一方の測定杆13aの取り付け部材33にマイクロメータ31を取り付けておく。
上記測定治具11aを平滑な基準となる板の上に位置させ、両測定杆13、13aの当接面を基準板上に当接させた状態で、この基準板にマイクロメータ31の測定子31bを当接させ、マイクロメータ31の指針が目盛りの0を指すように、取り付け部材33に対するマイクロメータ31の固定位置を調整し、両測定杆13、13aの当接面22とマイクロメータ31の測定子31bの関係を0にセットしておく。
この状態で測定せんとする両側ダイヤフラムA、A1 の上面に測定杆13、13aを臨ませ、図3のように、段差における上位ダイヤフラムAに片方の測定杆13における測定ブロック21の当接面22を載置すると、下位ダイヤフラムA1 と一方測定杆13aの当接面22との間にすき間が生じることになり、このすき間分だけマイクロメータ31の測定子31bが下降してダイヤフラムA1 上に当接し、マイクロメータ31の指針が指す目盛りを読み取れば、すき間の寸法を直接測定することができることになる。
この第2実施例の測定治具11aは、幾つかのパターンに変化させることができ、また、マイクロメータ31の取り付けが90°の角度可変となっているので、図示のように、測定治具11aとマイクロメータ31の上下を垂直にした状態と、測定治具11aを水平にしてマイクロメータを垂直にした状態での測定が可能になる。
図3の使用例は、ガイド杆12に対して両測定杆13、13aを、ガイド杆12の長さ方向に両測定杆13、13aの面方向が沿うように固定している。
図4の使用例は、ガイド杆12に対して両測定杆13、13aを、ガイド杆12の長さ方向に両測定杆13、13aの面方向が直交するように固定している。
図5の使用例は、ガイド杆12の端部に対して一方の測定杆13aを、ガイド杆12の長さ方向に面方向が直交するように固定し、他方の測定杆13をガイド杆12の長さ方向に面方向が沿うように固定している。
これらの図示は、測定治具11aとマイクロメータ31の上下を垂直にした状態で測定する場合を示しているが、マイクロメータ31を90°回動させれば、測定治具11aを水平にした状態で測定可能となり、この場合、測定ブロック21の当接面23を使用することになる。
図7乃至図9に示す第3の実施例の測定治具11bは、測定手段としてマイクロメータ31を用い、測定治具11bに対してマイクロメータ31の角度を垂直と45°、90°に変化させることができるようにしたものであり、他方の測定杆13の測定ブロック21における水平当接面22と外側垂直当接面23との間に45°の傾斜当接面42が設けられている。
この第3の実施例では、ガイド杆12の凹溝14が背面側と下面側で開放し、前面側に長孔15を設けると共に、両測定杆13、13aの上端の嵌合ヘッド18aは、凹溝14に嵌まるよう、両面において幅方向に連続した突起によって形成され、長孔15に挿通した蝶ビス25を突起の側面に設けたねじ孔24にねじ込むことで、ガイド杆12に両測定杆13、13aを固定するようになっている。
他方測定杆31の面板32における下端の一面側に、上下方向の溝34と水平方向の溝35及び45°の傾斜溝43が交差するように設けられ、取り付け部材33は面板32への垂直取り付け面に何れか一方の溝に嵌合させる突条37が突設され、この突条37を嵌め込む溝34、35、43を選択することにより、測定治具11bに対してマイクロメータ31の角度を三段階に可変とすることができ、第2の例と同様、図9(A)の垂直、図9(B)の水平の測定に加え、図9(C)のように、傾斜当接面42を用いて測定治具11bを45°の傾斜角度にして測定することができる。
図10乃至図13に示す第4の実施例の測定治具11cは、測定手段として物差しを用いたタイプであり、また、図13と図14に示す第5の実施例の測定治具11dは、この第4の実施例において測定手段としてマイクロメータ31を用いたタイプである。
前者の第4の実施例の測定治具11cは、一方の測定杆13aを上下に長い角軸状とし、その先端側の三面にそれぞれホルダー27をビスで固定し、物差し26を測定杆13aの長さ方向に沿って垂直に取り付けるための前面側の挿入孔28と、この挿入孔28と直交する水平の挿入孔44と、両側の水平の挿入孔45とを形成している。
図11のように、各挿入孔44と45の内側には、挿入した物差し26を弾力的に押圧保持する板ばね46が組み込まれ、物差し26が簡単に移動して抜け落ちることのないようになっている。
他方の測定杆13は、上記一方の測定杆13aよりも少し長く形成し、その先端に少し幅の広いブロック状のヘッド47が設けられ、その先端下面と両側面及び背面が基準当接面22と48になっている。
この他方の測定杆13における前後面の何れか一方又は両方上部には、物差し26を水平に挿入するための挿入孔49を形成するホルダー50が固定されている。
この第4の実施例においては、ガイド杆12の下面に設けた凹溝14を浅く形成し、両測定杆13、13aの上端に設けた角型突起状の嵌合突起18、19、20も低く形成され、ビス25の締め付けによってガイド杆12に測定杆13を回り止め状に固定することができると共に、ビス25を緩めて嵌合突起18、19、20を凹溝14から離脱させれば、速やかに測定杆13、13aの姿勢を90°回動させることができるようにしている。
図12(A)は、一方の測定杆13aの前面に物差し26を垂直に取り付け、図1の第1の実施例と同様の測定に使用した状態を示し、また、図12(B)は、一方側面の挿入孔45に物差し26を挿入し、前後の段差における前位ダイヤフラムAの前面に片方の測定杆13におけるヘッド47の背面に位置する基準当接面を当接させるようにすると、後位ダイヤフラムA1 と一方の測定杆13aの後端面との間にすき間が生じることになり、物差し26を押し込んで先端をダイヤフラムA1 上に当接させ、一方の測定杆13aの後端部の位置で物差し26の目盛りを読み取れば、すき間の寸法を測定することができることになる。
この第4の実施例の他の測定方法としては、例えば、他方の測定杆13の挿入孔に物差し26を差込、ヘッド47の側面の基準当接面48を両側ダイヤフラムの一方に当接させ、他方ダイヤフラムに先端を当接させた物差し26の目盛りを他方の測定杆13の中間部下縁で読み取り、この値から予め表示された基準当接面48と中間部下縁の段差の寸法を差し引きすることによって、両側ダイヤフラムの差を測定することができる。
図13は、上記した第4の実施例の変形例であり、他方の測定杆13の下端両面を傾斜面にカットし、下端の水平当接面22を幅の狭い帯状に形成し、更に、物差し26の下端部も先端細幅に形成し、被測定面上へ載置して測定する場合において、測定治具11cの前後の傾きによる測定誤差の発生を抑え、測定精度を向上させるようにしている。
なお、図13では、他方の測定杆13の全長をストレートとしたが、図10のように、下端に広幅のヘッド47を設けた構造としてもよい。
図14と図15に示す第5実施例の測定治具11dは、測定手段としてマイクロメータ31を用いたタイプであり、一方の測定杆13aを、下部が一対の対向片51となる門形に形成し、両対向片51の先端間に、マイクロメータ31の取り付け部材52を、両対向片51に螺装したピポットビス53で両端を支持することにより回転可能に架設し、この取り付け部材52と、その一面側にビス54で固定する挟持部材55でマイクロメータ31の軸部を挟持するようになっている。
上記一方対向片51の前面凹部56に、角度固定用ブロック57をビス58で取り付け、この角度固定用ブロック57と一方対向片51の重なり面に、互いに嵌り合う突起59と凹溝60からなる回り止め手段を設け、上記角度固定用ブロック57の一方対向片51側に臨む端部には角型ヘッド61を設け、この角型ヘッド61に二つの切り溝62と63を直角の位置関係で形成し、角度固定用ブロック57に一つの切り溝62又は63に係合する突起64が設けられている。
この第5実施例の測定治具11dは、上記のような構成であり、図15において、角型ヘッド61の前側に位置する切り溝62に突起64を係合させた状態で、角度固定用ブロック57をビス58で固定化すれば、図14のように、マイクロメータ31は直立した姿勢となり、また、ビス58を緩めて角度固定用ブロック57の突起64を切り溝62から外し、取り付け部材52を90°回動させ、もう一つの切り溝63に突起64を係合させて角度固定用ブロック57を固定すると、一方の測定杆13に対してマイクロメータ31を直角の姿勢に固定化することができる。
この第5の実施例は、マイクロメータ31の角度を可変とすることにより、上述した第2や第3の実施例で述べたと同様の測定が行えることになる。
なお、各実施例において、測定治具11、11a、11b、11cを構成するガイド杆12、測定杆13、13a、取り付け部材33、取り付け部材52等の各部材を形成するための硬質合成樹脂としては、例えば、ポリアセタール樹脂を用いることができ、このような樹脂は、軽量で強度的及び耐熱性に優れ、組み立て時や経時的に歪みや変形が生じにくいという利点があり、精度の向上が図れることになる。
(A)はこの発明に係る第1実施例の測定治具を示す使用状態の正面図、(B)は同側面図 第1実施例の測定治具を示すガイド杆と測定杆の分解斜視図 この発明に係る第2実施例の測定治具を示す使用状態の正面図 同上においてガイド杆に対する測定杆の取り付けの他の例を示す正面図 同上においてガイド杆に対する測定杆の取り付けの更に他の例を示す正面図 第2実施例の測定治具における測定杆と測定手段の取り付け部材を示す分解斜視図 この発明に係る第3実施例の測定治具を示す使用状態の正面図 同上の分解斜視図 (A)は第3実施例における測定治具の垂直での測定状態を示す側面図、(B)は同水平での測定状態を示す側面図、(C)は同傾斜での測定状態を示す側面図 (A)は第4実施例における測定治具の垂直での測定状態を示す正面図、(B)は同測定状態の側面図 第4実施例における測定治具の測定状態を示す拡大した縦断側面図 (A)は第4実施例における測定治具の垂直での測定状態を示す斜視図、(B)は同垂直端面の測定状態を示す斜視図 (A)は第4実施例における測定治具の変形例を示す垂直での測定状態を示す正面図、(B)は同垂直端面の測定状態を示す側面図 (A)は第5実施例における測定治具の垂直での測定状態を示す正面図、(B)は同測定状態の側面図 第5実施例における測定治具のマイクロメータの取り付け部分の構造を示す分解斜視図 従来の測定治具を示す使用状態の斜視図
符号の説明
11 測定治具
11a 測定治具
11b 測定治具
11b 測定治具
11c 測定治具
11d 測定治具
12 ガイド杆
13 測定杆
13a 測定杆
14 凹溝
15 長孔
16 ビス挿通孔
17 プレート
18 嵌合突起
19 嵌合突起
20 嵌合突起
21 測定ブロック
22 基準当接面
23 基準当接面
24 ねじ孔
25 蝶ビス
26 物差し
27 ホルダー
28 挿入孔
29 挿入孔
30 ビス
31 マイクロメータ
32 面板
33 取り付け部材
34 溝
35 溝
36 ビス挿通孔
37 突条
38 蝶ビス
39 取り付け孔
40 切れ目
41 ビス
42 傾斜当接面
43 傾斜溝
44 挿入孔
45 挿入孔
46 板ばね
47 ヘッド
48 基準当接面
49 挿入孔
50 ホルダー
51 対向片
52 取り付け部材
53 ピポットビス
54 ビス
55 挟持部材
56 前面凹部
57 角度固定用ブロック
58 ビス
59 突起
60 凹溝
61 角型ヘッド
62 切り溝
63 切り溝
64 突起

Claims (3)

  1. 硬質の合成樹脂を用いて形成された直線状のガイド杆と、同じく硬質の合成樹脂を用いて形成され、このガイド杆に該ガイド杆の長さ方向に対して直角に突出するよう取り付けられ、ガイド杆の長さ方向への位置調整が自在となる一対の測定杆とからなり、一方測定杆の先端部に一方の被測定面に対して当接させる基準当接面を形成し、他方測定杆の先端部に他方の被測定面に当接させる測定手段を設けた溶接仕口の測定治具。
  2. 硬質の合成樹脂を用いて形成された直線状のガイド杆と、同じく硬質の合成樹脂を用いて形成され、このガイド杆に該ガイド杆の長さ方向に対して直角に突出するよう取り付けられ、ガイド杆の長さ方向への位置調整が自在となる一対の測定杆とからなり、上記一対の測定杆は、ガイド杆の長さ方向に平行する面を90°変更することができるよう、ガイド杆に対する向きの変更が可能になり、一方測定杆の先端部に一方の被測定面に対する二つの基準当接面を直角の配置で形成し、他方測定杆の先端部に測定手段である物差しをこの他方測定杆の長さ方向及び直角方向に移動可能に装着する複数の挿入孔を設けた溶接仕口の測定治具。
  3. 硬質の合成樹脂を用いて形成された直線状のガイド杆と、同じく硬質の合成樹脂を用いて形成され、このガイド杆に該ガイド杆の長さ方向に対して直角に突出するよう取り付けられ、ガイド杆の長さ方向への位置調整が自在となる一対の測定杆とからなり、上記一対の測定杆は、ガイド杆の長さ方向に平行する面を90°変更することができるよう、ガイド杆に対する向きの変更が可能になり、一方測定杆の先端部に被測定面の一方に対する二つの基準当接面を直角の配置で形成し、他方測定杆の先端側に部に測定手段であるマイクロメータの取り付け部材を直角の角度可変に設けた溶接仕口の測定治具。
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