JP2005098603A - 自然循環方式の空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 熱交換器の液の流れ易さに関する不安要素を解消し、熱交換器の性能を向上させることができる自然循環方式の空気調和機を得る。
【解決手段】 上部に位置する入口ヘッダー12から下部に位置する出口ヘッダー13に向かって、冷媒が伝熱管14内を流れるように凝縮器4を設け、下部に位置する入口ヘッダー16から上部に位置する出口ヘッダー17に向かって、冷媒が伝熱管18内を流れるように8を設けるとともに、凝縮器4の伝熱管14内の冷媒通路を地面に対して垂直方向となるように配置する。また、蒸発器8の伝熱管18内の冷媒通路を地面に対して垂直方向となるように配置する。
【選択図】 図2
【解決手段】 上部に位置する入口ヘッダー12から下部に位置する出口ヘッダー13に向かって、冷媒が伝熱管14内を流れるように凝縮器4を設け、下部に位置する入口ヘッダー16から上部に位置する出口ヘッダー17に向かって、冷媒が伝熱管18内を流れるように8を設けるとともに、凝縮器4の伝熱管14内の冷媒通路を地面に対して垂直方向となるように配置する。また、蒸発器8の伝熱管18内の冷媒通路を地面に対して垂直方向となるように配置する。
【選択図】 図2
Description
この発明は、液とガスの密度差を冷媒移動の推進力とする自然循環方式の空気調和機に関し、特に、自然循環方式の空気調和機に用いるうえで好適な熱交換器の構造に関する。
従来の空気調和機に用いられる熱交換器では、圧縮機を搭載した空気調和機および自然循環方式の空気調和機に関わらず、熱交換器の伝熱管を地面に対して平行方向とする構造が用いられている。
従来の自然循環方式の空気調和機は、凝縮器と蒸発器とそれらを接続する接続配管を備えており、凝縮器が上部に、蒸発器が下部に設置されている。また、冷媒流入部および冷媒吐出部は、蒸発器においては冷媒が蒸発器下部側から上部側に流れるように、凝縮器においては、冷媒が凝縮器上部側から下部側に流れるように配置されるのが一般的である。
従来の自然循環方式の空気調和機は、凝縮器と蒸発器とそれらを接続する接続配管を備えており、凝縮器が上部に、蒸発器が下部に設置されている。また、冷媒流入部および冷媒吐出部は、蒸発器においては冷媒が蒸発器下部側から上部側に流れるように、凝縮器においては、冷媒が凝縮器上部側から下部側に流れるように配置されるのが一般的である。
また、例えば、CO2を冷媒とする空気調和機においては、熱交換器の伝熱管の配置は、上記従来の自然循環方式の空気調和機と同様に、地面に対して平行方向とする構造であるが、蒸発器側の冷媒流入部および冷媒吐出部は、冷媒が上部側から下部側に流れるように配置されていることが特徴となっている空気調和機も知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記従来の液とガスの密度差を冷媒移動の推進力とする自然循環方式の空気調和機では、熱交換器の伝熱管の配置が地面に対して平行方向であるために、液の流れ易さに関する不安要素が残る。また、蒸発器における沸騰の性能の問題もある。このように、更なる熱交換器の性能向上を目指すうえで、従来の熱交換器の伝熱管の配置では限界があった。
また、近年、携帯電話をはじめとする移動体通信の普及により、移動体通信の電子機器を納めた通信基地局や電算機室に代表されるような電子機器からの発熱を抑える冷却装置として、液とガスの密度差を冷媒移動の推進力とする自然循環方式の空気調和機が使用されているケースがあるが、設置面積やスペースが限定されるケースが多く、ファンの設置位置、熱交換器の大きさのバランス等々を総合的に考慮した熱交換器の性能向上の施策が必要となる。
この発明は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、熱交換器の液の流れ易さに関する不安要素を解消し、熱交換器の性能を向上させることができる自然循環方式の空気調和機を提供することを目的とする。
この発明の自然循環方式の空気調和機は、蒸発器と、凝縮器と、蒸発器と凝縮器とを接続する接続配管と、室外機ファンと、室内機ファンとを備え、液とガスの密度差を冷媒移動の推進力とする自然循環方式の空気調和機において、凝縮器は、上部に位置する入口ヘッダーから下部に位置する出口ヘッダーに向かって、冷媒が伝熱管内を流れるように設けられ、蒸発器は、下部に位置する入口ヘッダーから上部に位置する出口ヘッダーに向かって、冷媒が伝熱管内を流れるように設けられているとともに、凝縮器の伝熱管内の冷媒通路の少なくとも一部が地面に対して垂直方向となるように配置したものである。
この発明の自然循環方式の空気調和機は以上説明したように、蒸発器と、凝縮器と、蒸発器と凝縮器とを接続する接続配管と、室外機ファンと、室内機ファンとを備え、液とガスの密度差を冷媒移動の推進力とする自然循環方式の空気調和機において、凝縮器は、上部に位置する入口ヘッダーから下部に位置する出口ヘッダーに向かって、冷媒が伝熱管内を流れるように設けられ、蒸発器は、下部に位置する入口ヘッダーから上部に位置する出口ヘッダーに向かって、冷媒が伝熱管内を流れるように設けられているとともに、凝縮器の伝熱管内の冷媒通路の少なくとも一部が地面に対して垂直方向となるように配置したので、熱交換器の液の流れ易さに関する不安要素を解決することができ、熱交換器の性能を向上させることができる。また、凝縮器における排熱促進による熱伝達率の向上の効果も得られる。
以下に図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。尚、各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1の自然循環方式の空気調和機の概略構成を示す図である。
本実施形態1の自然循環方式の空気調和機の筐体1内は、隔壁により上下に仕切られており、筐体上部室2と筐体下部室3が形成されている。筐体上部室2には、凝縮器4が設置されている。室外側の筐体上部室2の側壁部には、外気吸込口5と外気排出口6が設けられている。外気排出口6には、凝縮器4に外気を送り込むための室外機ファン7が設置されている。一方、筐体下部室3には、蒸発器8が設置されている。室内側の筐体下部室3の側壁部には、室内空気吸込口9と室内空気排出口10が設けられている。室内空気排出口10には、蒸発器8に室内空気を送り込むための室内機ファン11が設けられている。
図1は、この発明の実施の形態1の自然循環方式の空気調和機の概略構成を示す図である。
本実施形態1の自然循環方式の空気調和機の筐体1内は、隔壁により上下に仕切られており、筐体上部室2と筐体下部室3が形成されている。筐体上部室2には、凝縮器4が設置されている。室外側の筐体上部室2の側壁部には、外気吸込口5と外気排出口6が設けられている。外気排出口6には、凝縮器4に外気を送り込むための室外機ファン7が設置されている。一方、筐体下部室3には、蒸発器8が設置されている。室内側の筐体下部室3の側壁部には、室内空気吸込口9と室内空気排出口10が設けられている。室内空気排出口10には、蒸発器8に室内空気を送り込むための室内機ファン11が設けられている。
室外機ファン7は、凝縮器4の吹出し空気側に設置されており、室内機ファン11は、蒸発器8の吹出し空気側に設置されている。このため、図1中に矢印を付して示すように、外気吸込口5から筐体上部室2に取り込まれた外気は、凝縮器4と熱交換した後に室外機ファン7により外気排出口6から排出される。また、室内空気吸込口9から筐体下部室3に取り込まれた室内空気は、蒸発器8と熱交換した後に室内機ファン11により室内空気排出口10から排出される。
図2は、図1に示す熱交換器の構造を説明するための図である。
図2に示すように、凝縮器4は、上部に冷媒の入口となる入口ヘッダー12が設けられており、下部に冷媒の出口となる出口ヘッダー13が設けられている。入口ヘッダー12と出口ヘッダー13との間は、内部を冷媒が通過する伝熱管14により接続されている。本実施形態1の自然循環方式の空気調和機では、伝熱管14内の冷媒通路が地面に対して垂直方向となるように配置されている。このように、凝縮器4のすべての伝熱管14を地面に対して垂直方向に配置することが理想的であるが、構造上の制約がある場合等はその限りではなく、凝縮器4の伝熱管14の少なくとも一部が地面に対して垂直方向に配置されるように構成しても良い。また、凝縮器4には、伝熱管14内での冷媒と外気との熱交換を促進させるためのフィン15が設けられている。
図2に示すように、凝縮器4は、上部に冷媒の入口となる入口ヘッダー12が設けられており、下部に冷媒の出口となる出口ヘッダー13が設けられている。入口ヘッダー12と出口ヘッダー13との間は、内部を冷媒が通過する伝熱管14により接続されている。本実施形態1の自然循環方式の空気調和機では、伝熱管14内の冷媒通路が地面に対して垂直方向となるように配置されている。このように、凝縮器4のすべての伝熱管14を地面に対して垂直方向に配置することが理想的であるが、構造上の制約がある場合等はその限りではなく、凝縮器4の伝熱管14の少なくとも一部が地面に対して垂直方向に配置されるように構成しても良い。また、凝縮器4には、伝熱管14内での冷媒と外気との熱交換を促進させるためのフィン15が設けられている。
一方、蒸発器8は、下部に冷媒の入口となる入口ヘッダー16が設けられており、上部に冷媒の出口となる出口ヘッダー17が設けられている。入口ヘッダー16と出口ヘッダー17との間は、内部を冷媒が通過する伝熱管18により接続されている。本実施形態1の自然循環方式の空気調和機では、蒸発器8においても、伝熱管18内の冷媒通路が地面に対して垂直方向となるように配置されている。このように、蒸発器8の伝熱管18の配置は、出来る限りすべての伝熱管18を地面に対して垂直方向となるように配置することが望ましいが、蒸発器8の伝熱管18の少なくとも一部が地面に対して垂直方向に配置されるように構成しても良い。また、蒸発器8には、凝縮器4と同様に、伝熱管18内での冷媒と室内空気との熱交換を促進させるためのフィン19が設けられている。
上記のように、本実施形態1の自然循環方式の空気調和機では、凝縮器4の伝熱管14および蒸発器8の伝熱管18を、地面に対して垂直方向となるように配置することとした。ここで、凝縮器や蒸発器といった熱交換器の構造を大幅に変更するにあたっては、熱交換器の凝縮水による水滴の落下の問題や、フィンの目詰まりへの対応等々、性能向上を目指すうえでの課題があった。このため、本実施形態1の構成のように、凝縮器や蒸発器の伝熱管の配置を地面に対して垂直方向とすることは、フィンが水平方向となるため、水切りが十分にできず、熱交換器の凝縮水による水滴の落下問題等々があり、技術的に困難であった。しかしながら、本実施形態1の空気調和機のように、液とガスの密度差を冷媒移動の推進力とする自然循環方式の空気調和機は、室内側の吸込み空気温度が20℃以上の特殊環境でのみで使用されるものである。従って、本実施形態1の自然循環方式の空気調和機においては、凝縮水による水滴の落下が蒸発器側に落下することによる蒸発器における結露の不安がないため、熱交換器の伝熱管の配置を地面に対して垂直方向となるように配置することが可能となる。
図2に示すように、凝縮器4の出口ヘッダー13と蒸発器8の入口ヘッダー16との間は、凝縮器4から蒸発器8へ液冷媒が流れる接続配管20により接続されており、蒸発器8の出口ヘッダー17と凝縮器4の入口ヘッダー12との間は、蒸発器8から凝縮器4へガス冷媒が流れる接続配管21により接続されている。より具体的には、本実施形態1の自然循環方式の空気調和機は、4サイクルの冷媒通路で構成されている。すなわち、凝縮器4は、4本の入口ヘッダー12a、12b、12c、12dと4本の出口ヘッダー13a、13b、13c、13dを備えており、蒸発器8は、4本の入口ヘッダー16a、16b、16c、16dと4本の出口ヘッダー17a、17b、17c、17dを備えている。そして、凝縮器4の出口ヘッダー13a、13b、13c、13dと蒸発器8の入口ヘッダー16a、16b、16c、16dとの間は、それぞれ接続配管20a、20b、20c、20dにより接続されており、蒸発器8の出口ヘッダー17a、17b、17c、17dと凝縮器4の入口ヘッダー12a、12b、12c、12dとの間は、接続配管21a、21b、21c、21dにより接続されている。尚、サイクル数は、機種の構造、冷媒の種類等により異なるものである。また、複数の冷媒サイクルからなる熱交換器の場合には、各サイクルに用いる冷媒量を変化させることもありうる。
以上のように構成された本実施形態1の自然循環方式の空気調和機の動作について、図1および図2とともに、図3を参照して説明する。
図3は、図2に示す凝縮器4と蒸発器8との間での冷媒の流れを説明するための図である。尚、図3は、図2中の1サイクルでの冷媒の流れを例に挙げて示す。
図3は、図2に示す凝縮器4と蒸発器8との間での冷媒の流れを説明するための図である。尚、図3は、図2中の1サイクルでの冷媒の流れを例に挙げて示す。
本実施形態1の自然循環方式の空気調和機は、建物の壁に設置された室内・室外機一体型の装置構成を有しており、室内空気温度が室外温度よりも高い環境で使用される。このため、冷媒は、室外機ファン7により室外から吸い込んだ空気を利用して凝縮器4内で凝縮し、室内機ファン11により室内から吸い込んだ空気を利用して蒸発器8内で蒸発する。接続配管21aを上昇するガス冷媒は、接続配管21aから凝縮器4の上部に設けられた入口ヘッダー12aに入り、凝縮器4の伝熱管14の中を通り凝縮する。この凝縮された液冷媒は、凝縮器4の下部に設けられた出口ヘッダー13aを通り、接続配管20aに入る。そして、液冷媒は、接続配管20aを重力により下降し、蒸発器8の下部に設けられた入口ヘッダー16aに入り、蒸発器8の伝熱管18の中を通り蒸発してガス冷媒となる。この気化したガス冷媒は、蒸発器8の上部に設けられた出口ヘッダー17aを通り、接続配管21aを上昇し、冷媒サイクルを完結する。
図4は、図2に示す熱交換器において、凝縮器4と蒸発器8との接続方法を説明するための図である。尚、説明の便宜上、図4では、図2に示す熱交換器のサイクル数を1サイクル分省略したものとしている。
図4中に符号22を付して示す矢印は、凝縮器4の吸込み空気の風の流れを示し、符号23を付した矢印は、蒸発器8の吹出し空気の風の流れを示している。このような風向きを空気の対向流化と呼ぶが、図4に示すように、凝縮器4の吸い込み空気の風の流れと蒸発器8の吹出し空気の風の流れが反対方向になることにより、空気の対向流化となる構造である。
図4中に符号22を付して示す矢印は、凝縮器4の吸込み空気の風の流れを示し、符号23を付した矢印は、蒸発器8の吹出し空気の風の流れを示している。このような風向きを空気の対向流化と呼ぶが、図4に示すように、凝縮器4の吸い込み空気の風の流れと蒸発器8の吹出し空気の風の流れが反対方向になることにより、空気の対向流化となる構造である。
図4に示すように、本実施形態1の自然循環方式の空気調和機では、凝縮器4の各出口ヘッダー13a、13b、13cと蒸発器8の各入口ヘッダー16a、16b、16cとは、接続配管20a、20b、20cを用いて、13aと16a、13bと16b、13cと16cという順番で、各接続配管が交差することのないように接続されている。また、蒸発器8の各出口ヘッダー17a、17b、17cと凝縮器4の各入口ヘッダー12a、12b、12cとは、接続配管21a、21b、21cを用いて、17aと12a、17bと12b、17cと12cという順番で、各接続配管が交差することのないように接続されている。すなわち、凝縮器4側の冷媒出入口と蒸発器8側の冷媒出入口とを接続する順番は、凝縮器4側は、凝縮器4に導かれる空気の上流側からとし、蒸発器8側は、蒸発器8に導かれる空気の下流側からとなるようにされている。
本実施形態1の自然循環方式の空気調和機が上記のように構成されていることで得られる効果を、以下に図5を参照して示す。
図5は、図4に示す熱交換器において、空気温度に最適な冷媒温度分布を示す図である。図5において、24は温風側(室内)の従来の冷媒温度25との温度差、26は冷風側(室外)の従来の冷媒温度25との温度差を示している。27は本実施形態1の自然循環方式の空気調和機による冷媒温度の温度分布を示している。
図5は、図4に示す熱交換器において、空気温度に最適な冷媒温度分布を示す図である。図5において、24は温風側(室内)の従来の冷媒温度25との温度差、26は冷風側(室外)の従来の冷媒温度25との温度差を示している。27は本実施形態1の自然循環方式の空気調和機による冷媒温度の温度分布を示している。
既述した通り、空気調和機のサイクル数は、機種の構造、冷媒の種類等により異なる場合がある。例えば、液とガスの密度差を冷媒移動の推進力とする自然循環方式の空気調和機であり、図2に示すような各列接続配管が4サイクル構造を有し、R410AまたはCO2を冷媒に用いた場合では、図2中の手前側から前2列のサイクルの熱交換量が全熱交換量の80%を超える結果となる。
本実施形態1の自然循環方式の空気調和機では、上記のように構成されているため、空気の対向流化の効果が増すことになる。このため、従来の熱交換器の場合の温度分布25に比べて、温度分布27上の熱交換器の各列サイクル(図4:20a・20b・20c)に示すように均一温度差28を実現でき、空気温度に最適な冷媒温度を得ることが可能となる。このように、空気の対向流化の効果が増すため、従来の熱交換器を用いた場合に比べて、性能向上が見込める。
液とガスの密度差を冷媒移動の推進力とする自然循環方式の空気調和機において、冷却性能への寄与は、蒸発器側性能に比べて凝縮器側性能が大きくなる。また、凝縮器においては、室外側からのゴミ、虫の進入によるフィンの目詰まり等々の対応から、熱交換器のフィンピッチを大きくする必要があり、また、低騒音の観点から室外側の騒音を低く抑える必要がある。このため、凝縮器は蒸発器に比べて大きくすることが望ましい。次に、蒸発器においては、凝縮器に見られる不安要素が小さいため、できる限り小さい寸法で規定の寸法を得る構造とすることが望ましい。そこで、本実施形態1の自然循環方式の空気調和機は、熱交換器の凝縮器と蒸発器に関して、凝縮器の体積を、蒸発器のそれよりも大きくする構造としたことを特徴とする。
以上説明した通り、本実施形態1の自然循環方式の空気調和機では、凝縮器4の伝熱管14の冷媒通路を地面に対して垂直方向となるように配置し、上部に位置する入口ヘッダー12から下部に位置する出口ヘッダー13に向かって冷媒が伝熱管14内を流れるようにしたことで、凝縮器4における排熱促進による熱伝達率の向上の効果が得られる。また、蒸発器8においても、蒸発器8の伝熱管18の冷媒通路を地面に対して垂直方向となるように配置し、下部に位置する入口ヘッダー16から上部に位置する出口ヘッダー17に向かって、冷媒が伝熱管18内を流れるようにしたことで、沸騰の促進による伝熱性向上の効果が得られる。このため、本実施形態1の自然循環方式の空気調和機によれば、熱交換器の液の流れ易さに関する不安要素を解決することができ、熱交換器の性能を向上させることができる。
また、本実施形態1の自然循環方式の空気調和機では、凝縮器4側の冷媒出入口と蒸発器8側の冷媒出入口とを接続する順番を、凝縮器4側は凝縮器4に導かれる空気の上流側からとし、蒸発器8側は蒸発器8に導かれる空気の下流側からとした。このため、空気温度に最適な冷媒温度を得ることが可能となり、空気の対向流化の効果が増すため、従来の自然循環方式の空気調和機と比べて、性能の向上が見込める。
また、本実施形態1の自然循環方式の空気調和機では、限られた筐体寸法において熱交換器の性能向上を得るため、室外機ファン7と室内機ファン11とをそれぞれ吹出し空気側に設置することとした。このため、機内の圧損を低減し、熱交換器の面に対して均一な空気の流れを得ることが可能となる。
また、本実施形態1の自然循環方式の空気調和機によれば、凝縮器4の体積を、蒸発器8の体積より大きくしたことにより、熱交換器の性能に関する各種課題の解決を総合的に図り、全体としてバランスの取れた性能向上が見込める。
実施の形態2.
実施の形態2.
上記実施の形態1のような構成を有する自然循環方式の空気調和機において、製造時に冷媒を封入する際には、R22、R407C、R410A等のフルオロカーボンとCO2等の自然冷媒等では注意すべき点が異なる。例えば、CO2の場合には封入作業を行う場所の温度管理が重要であり、CO2の圧力挙動の観点からオーバーチャージを認めない誤差管理が必要となる。また、封入冷媒量の誤差に関しては、各種冷媒の違いによって性能への影響が異なり、各種冷媒の特性と設備投資コストを考慮した充填装置の選択が必要である。
そこで、本実施形態2の自然循環方式の空気調和機では、凝縮器4と蒸発器8とを接続配管20、21でつながった状態で熱交換器組立工場から製品組立工場に輸送することとしたので、マテハン性の向上、および熱交換器組立工場・製品組立工場での気密試験の2重実施を回避することができる。
また、特に、CO2冷媒のように圧力が非常に高い冷媒を用いる場合には、高圧に対する作業となり、作業性の悪化が懸念される。本実施形態2の自然循環方式の空気調和機では、凝縮器4と蒸発器8とを接続配管20、21でつながった状態で熱交換器組立工場から製品組立工場に輸送するようにしたので、作業性の悪化を回避でき、生産性の向上が可能となる。
1 筐体、 4 凝縮器、 7 室外機ファン、 11 室内機ファン、 12、16 入口ヘッダー、 13、17 出口ヘッダー、 14、18 伝熱管、 20、21 接続配管。
Claims (5)
- 蒸発器と、凝縮器と、前記蒸発器と前記凝縮器とを接続する接続配管と、室外機ファンと、室内機ファンとを備え、液とガスの密度差を冷媒移動の推進力とする自然循環方式の空気調和機において、
前記凝縮器は、上部に位置する入口ヘッダーから下部に位置する出口ヘッダーに向かって、冷媒が伝熱管内を流れるように設けられ、前記蒸発器は、下部に位置する入口ヘッダーから上部に位置する出口ヘッダーに向かって、冷媒が伝熱管内を流れるように設けられているとともに、
前記凝縮器の伝熱管内の冷媒通路の少なくとも一部が地面に対して垂直方向となるように配置したことを特徴とする自然循環方式の空気調和機。 - 前記蒸発器は、伝熱管内の冷媒通路の少なくとも一部が地面に対して垂直方向となるように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の自然循環方式の空気調和機。
- 前記凝縮器と前記蒸発器との間の冷媒通路は、独立した複数の冷媒通路で構成されており、かつ、前記凝縮器側の冷媒出入口と前記蒸発器側の冷媒出入口とを接続する順番を、前記凝縮器側は前記凝縮器に導かれる空気の上流側からとし、前記蒸発器側は前記蒸発器に導かれる空気の下流側からとしたことを特徴とする請求項1または2に記載の自然循環方式の空気調和機。
- 前記室外機ファンは、前記凝縮器の吹出し空気側に設置され、
前記室内機ファンは、前記蒸発器の吹出し空気側に設置されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自然循環方式の空気調和機。 - 前記凝縮器の体積を、前記蒸発器の体積より大きくしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自然循環方式の空気調和機。
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