JP2005098107A - 車両用ドアハンドル組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ドアアウターパネルに特別な加工を施すことなく、加工工数を低減させることが出来ると共に組み付け作業性を良好にし、更にドアの設計デザインにも自由度を持たせることが出来る車両用ドアハンドル組立体を提供する。
【解決手段】 本発明に係る車両用ドアハンドル組立体10は、バックドア30のドアロック機構を電動操作する電動スイッチユニット11a等から構成されるスイッチ体11を保持したベースブラケット12と、このベースブラケット12を外側から覆うドアハンドル本体13とで構成され、バックドア30のドアパネル31の外側に取り付けられるようになっている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両用ドアハンドル組立体に係わり、特に、ドアパネル側の加工を極力少なくでき、しかも、ドアパネルに簡単に取り付けることができる車両用ドアハンドル組立体に関するものである。
従来、車両の電動ロック解除式のドアに用いるドアハンドル1としては、例えば、図9、図10及び特開2001−152710号公報に開示されているように、車両2のバックドア3内に付設した損傷防止機能を備えた操作レバー4を操作して電動ロック解除装置5を駆動させることにより、バックドア3及び車体側に組み付けられたサーボモータやラチエット機構及び歯車機構等で構成されるドアロック機構6のロック状態を解除するものが知られている。
このようなドアハンドル1は、バックドア3のドアアウターパネル7内に操作レバー4及び電動ロック解除装置5等を取り付けるために、前記ドアアウターパネル7に取り付け穴8を形成したり、また取り付け穴8の開口部周縁部にドアハンドル1を重合させて固定するための内側に折り込んだ取り付けフランジ9を設けている。
特開2001−152710号公報
然しながら、所定の大きさの取り付け穴8を形成するためには、ドアアウターパネル7の所定位置に、予めプレス加工や絞り加工を施す必要があり、このため加工工数が多くなる上に組み付け作業性が悪い等の問題があった。
また、ドアアウターパネル7に常に取り付け穴8を加工形成する必要があることから、ドアアウターパネル7の外形の形態をデザインする場合にも設計の自由度が狭められると言う問題があった。
この発明は、かかる従来の問題点に着目して案出されたもので、ドアアウターパネルに特別な加工を施すことなく、加工工数を低減させることが出来ると共に組み付け作業性を良好にし、更にドアの設計デザインにも自由度を持たせることが出来る車両用ドアハンドル組立体を提供するものである。
この発明は、上記目的を達成するため、以下の構成を前記課題の解決手段とした。
請求項1記載の発明の車両用ドアハンドル組立体は、車体及びドアに組み付けられたドアロック機構を電動操作するドアロック解除用電動スイッチを保持してドアパネルの外側に配置されるベースブラケットと、このベースブラケットを外側から覆う意匠部品であるカバー状のドアハンドル本体とを有して構成され、ドアパネルの外側に組み付けられるようになっており、前記ドアハンドル本体は、該ドアハンドル本体をドアパネルに対して取り付けたときにドアパネルの外方向へ向けて斜め下方に傾斜する上面を形成し該上面上にベースブラケットが取り付けられるブラケット取付部と、このブラケット取付部の下端から上方へ折り返すように形成された折り返し部とを有し、前記ベースブラケットは、前記ブラケット取付部と、前記折り返し部から延びて前記ブラケット取付部の上方に位置する上面意匠部との間に収容されて、前記ブラケット取付部に取り付けられており、前記ベースブラケットは複数のリブを有しているとともに、リブは前記ドアハンドル本体に取付けた際に、ドアハンドル本体の前記上面意匠部の下面に当接していることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両用ドアハンドル組立体において、前記ドアロック解除用電動スイッチは、ドアパネルに取り付けた前記ドアハンドル本体の上面意匠部の下側にて前記ドアハンドル本体の外表面から裏側へ向けて斜め上方へ窪んだ形状のドア開放操作用凹所空間から上向きに押圧操作される操作釦を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の車両用ドアハンドル組立体において、ドアロック解除用電動スイッチの作動規制解除用の操作釦が前記ドアハンドル本体の上面意匠部に露出されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の車両用ドアハンドル組立体において、前記ベースブラケットの材質を、前記ドアハンドル本体の材質よりも硬質にしたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の車両用ドアハンドル組立体において、ドアパネルに取り付けたドアハンドル本体の上面意匠部がドアパネルの表面から外方向に突出されるようになっていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の車両用ドアハンドル組立体において、前記折り返し部の内側空間の下端に排水用空間が確保されていることを特徴とする。
本発明の車両用ドアハンドルによれば、ドアロック解除用電動スイッチを保持したベースブラケットをカバー状のドアハンドル本体に内装した構成であり、ドアパネルの外側に取り付けることで、ドアロック解除用電動スイッチをも一体的にドアパネルに取り付けることができる。このため、ドアパネルにドアロック解除用電動スイッチを組み込むための特別な加工を施す必要がなく、またドアパネルのデザイン設計にも自由度を増すことが出来る。
この発明に係る車両用ドアハンドル組立体によれば、車体及びドアに組み付けられたドアロック機構を電動操作するドアロック解除用電動スイッチを保持するベースブラケットと、このベースブラケットを外側から覆うドアハンドル本体とを有する構成であり、ドアハンドル本体にドアロック解除用電動スイッチ付きのベースブラケットを内装した状態で、ドアパネルの外側に組み付けるようにしたので、従来のように、ドアパネルに特別な加工を施すことなく取り付けることが出来、パネル加工の加工工数を低減させることが出来ると共に組み付け作業性を良好に出来、更にドアの設計デザインにも自由度を持たせることが出来る効果がある。
請求項2記載のように、ドアロック解除用電動スイッチが、ドアパネルに取り付けた前記ドアハンドル本体の上面意匠部の下側にて前記ドアハンドル本体の外表面から裏側へ向けて斜め上方へ窪んだ形状のドア開放操作用凹所空間から上向きに押圧操作される操作釦を有する構成であると、操作釦を押圧操作する手指でドアハンドル本体を引っ張るようにすることで、該車両用ドアハンドル組立体が取り付けられているドアを効率良く開放操作することができる。
請求項3記載のように、ドアロック解除用電動スイッチの作動規制解除用の操作釦が前記ドアハンドル本体の上面意匠部に露出されている構成を採用すると、この作動規制解除用の操作釦の操作によるドアロック解除用電動スイッチの作動規制の解除を容易に行える。また、請求項2記載のように、ドア開放操作用凹所空間から上向きに押圧操作されるドアロック解除用電動スイッチの操作釦を有する構成であると、ドアロック解除用電動スイッチの操作釦と作動規制解除用の操作釦とを、操作者の同じ手の異なる指で操作することができ、これら操作釦の操作を非常に容易に行える。
請求項4記載のように、ベースブラケットの材質を、前記ドアハンドル本体の材質よりも硬質にすると、ドアの開放操作時などに作用する外力がドアハンドル本体に作用しても、ドアハンドル本体に比べて強度が高いベースブラケットによりドアロック解除用電動スイッチを保護することが出来る。ドアハンドル本体の形状もベースブラケットにより安定維持される。一方、ドアハンドル本体には形状自由度が確保され、意匠性の向上等が可能である。
請求項5記載のように、ドアパネルに取り付けたドアハンドル本体の上面意匠部がドアパネルの表面から外方向に突出されていると、ドアの開放操作等を行うためのドアハンドルとしての当該車両用ドアハンドル組立体の機能をより充分に発揮できる。また、意匠部品としての機能もより充分に発揮できる。
請求項6記載のように、ベースブラケットが取り付けられるブラケット取付部の下端から上方へ折り返すようにして成形された折り返し部の内側空間の下端に排水用空間が確保されていると、ブラケット取付部付近に侵入した雨水等の水を効率良く排水でき、電動スイッチユニットの誤作動や電気的不良を有効に防止することが出来る。
以下、添付図面に基づきこの発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明にかかる車両用ドアハンドル組立体10を、車両のバックドア30の外側表面に取り付けた状態を示す一部斜視図である。
前記車両用ドアハンドル組立体10は、車体及びバックドア30に組み付けられたドアロック機構と電気的に接続され前記ドアロック機構を電動操作するためのボックス状のドアロック解除用電動スイッチ11a(以下「電動スイッチユニット」と称する場合がある)等から構成されるドアロック解除用スイッチ体11(以下「スイッチ体」と略称する場合がある)と、このスイッチ体11を保持するベースブラケット12と、前記スイッチ体11及びベースブラケット12の外周を覆うドアハンドル本体13とで構成され、全体をバックドア30のドアパネル31の外側に配置して取り付けられている。
なお、以下、図2(ベースブラケット12を示す図)、図3(ドアハンドル本体13を示す図)を参照してベースブラケット12やドアハンドル本体13を説明する場合でも、「上」「下」「左」「右」等の向きを指す場合は、当該車両用ドアハンドル組立体10をドアパネル31に取り付けた時の状態を基準に表現している。
図2に示すように、ベースブラケット12は合成樹脂等による一体成形品であり、プレート状のベース部14の略中央部にスイッチ体11の電動スイッチユニット11aを着脱可能に保持する台座15を有し、この台座15の周囲に所定の間隔で一体的に立設、形成された複数のリブ16を有している。リブ16は、スイッチ体11を外力から保護する機能を果たす。また、ベース部14の下部には、ドアハンドル本体13とのビス止めを行うための取り付け片17が形成され、更にベースブラケット12の背面側には、ドアパネル31に固定するための図示しない締結部材(例えば、ボルト)等が取り付けられている。
前記ドアハンドル本体13はABS樹脂等を射出成形することによって形成された一体成形品であり、図3(a)、(b)等に示すように、全体が一枚の板状部材を成形した形状に形成されている。
図4〜図7に示すように、このドアハンドル本体13は、ドアパネル31の外側に向けられる前面18aを形成する前面板部18と、この前面板部18の中央部を前面18aから窪ませた形状に成形され、その内側に前面18aに開口するドア開放操作用凹所空間20(以下「凹所空間」と略称する場合がある)を形成する凹形成形部19と、前面板部18の上端部から前面18a側に膨出するように湾曲成形された膨出湾曲部21と、この膨出湾曲部21のドアハンドル本体13裏側(ドアパネル31に向けられる側)へ向けて折り返された上端(図6上側、図7上側)を延長した板状の上面意匠部22とを有している。上面意匠部22上面は、ドアハンドル本体13の意匠面を形成している。
図3(a)、(b)等に示すように、上面意匠部22は、中央部が外側(図3(b)上側)に膨出して緩やかに湾曲する湾曲板状になっている。上面意匠部22の膨出湾曲部21との連続部分を除く外周部は、ドアパネル31の傾斜面に沿ってほぼ一致して当接される当接部22aを形成している。図1、図6、図7に示すように、ドアハンドル本体13は、上面意匠部22上面が上側となるようにして前記当接部22a全体をドアパネル31表面に当接させてドアパネル31に対して取り付けられるようになっており(この実施の形態ではドアハンドル本体13は実際にはベースブラケット12を介してドアパネル31に取り付けられる)、ドアパネル31に取り付けたときには、ドアパネル31から外方向に向けて斜め下方に傾斜して上面意匠部22が突出し、この上面意匠部22の下端に位置する膨出湾曲部21の下側に前面板部18及び凹所空間20の開口部が位置するようになる。また、この取り付け状態では、凹所空間20は、前面板部18の前面18aに開口する開口部を下端として、該開口部からドアハンドル本体13裏面側へ向けて斜め上方へ窪んだ形状に形成されており、その下端の開口部から内部への雨水等の侵入が生じにくくなっている。
膨出湾曲部21は、前面板部18の上端に沿って横方向に延在されており、しかも、ドアパネル31の外側に向けて中央部が膨出するように緩やかな曲率で湾曲する平面形状(図3(a)参照)になっており、操作者が手指で把持した際に該膨出湾曲部21の上面意匠部22に触れた親指に違和感が生じないようになっている。
図6は図1のBーB矢視概略断面図、図7はCーC矢視概略断面図である。
図5〜図7に示すように、ベースブラケット12は、ドアハンドル本体13の裏面側(ドアパネル31に対面する側)にて、凹形成形部19の凹所空間20上側に位置する天井部を構成する部分であるブラケット取付部19aと、該ブラケット取付部19aの上方に位置する上面意匠部22との間に確保されたブラケット収容空間Sに収容し、固定手段によってドアハンドル本体13に固定してブラケット取付部19a上にベース部14下面を接合して取り付けられる。これにより、車両用ドアハンドル組立体10が組み立てられる。
なお、ドアハンドル本体13に対してベースブラケット12を固定する固定手段としてはビス等が採用され、具体的には、図2の取り付け片17のビス穴に挿通したビスを、図5に示すドアハンドル本体13裏面側の螺着部13aに捩じ込むことでベースブラケット12を固定する。図5中、符号13bも、ベースブラケット12の図示しないビス穴に挿通したビスが捩じ込み固定される螺着部である。
但し、ベースブラケット12とドアハンドル本体13との組み付けは着脱可能であることが好ましく、本実施の形態でも着脱可能なビス止めになっている。
ドアハンドル本体13にベースブラケット12に取り付けると、図7に示すように、ベースブラケット12のリブ16のベース部14からの突出先端が上面意匠部22の下面、つまりブラケット収容空間Sに臨む内面側に当接する。これにより、リブ16によって、上面意匠部22とブラケット取付部19aとの間隔が維持されるようになり、膨出湾曲部21を含む、ドアハンドル本体13の凹所空間20から上側の部分の強度、形状安定性が確保される。
ベースブラケット12はFRP(繊維強化プラスチック:ポリプロピレン(PP)またはポリフェニレンエーテル(PPE)等の樹脂にガラス繊維を混合させて構成したもの)を素材として一体的に成形されている。
一方、ドアハンドル本体13は、前述のABS樹脂等、ベースブラケット12の成形樹脂よりも軟質の樹脂素材によって成形されている。
このようにベースブラケット12の樹脂材質としてドアハンドル本体13の樹脂材質よりも硬質な材料を使用することで、衝突等の外力によりドアハンドル本体13に歪み等が生じてもベースブラケット12によりスイッチ体11を保護することが可能である。
なお、ベースブラケット12及びドアハンドル本体13の材質の組み合わせとして、ベースブラケット12の樹脂材質がドアハンドル本体13の樹脂材質よりも硬質な材料である条件を満たすものは、前述に限定されず各種採用することが可能である。
凹所空間20は、両側の空間20aが浅く、中央の空間20bは深く形成してある。図6に示すように、ブラケット取付部19aの深い空間20bに臨む部分に開口された開口部23には、スイッチ体11の電動スイッチユニット11aの操作釦24が突出されている。前記開口部23はゴム状弾性体からなる膜状のカバー23aによって、凹所空間20からブラケット収容空間S内への浸水が生じないように封止されており、前記操作釦24は、前記カバー23aを介して前記空間20b内から上方へ押圧操作されるようになっている。
図6、図7に示すように、ドアパネル31に車両用ドアハンドル組立体10を組み付けると、ブラケット取付部19aはドアパネル31の外方向へ向けて斜め下方へ傾斜され、ブラケット取付部19a上にドアパネル31の外方向へ向けて斜め下方へ傾斜する上面が形成されるとともに、ブラケット取付部19a下面側にもやはりドアパネル31の外方向へ向けて斜め下方へ傾斜する面が凹所空間20の天井面として形成される。
ベースブラケット12は、ブラケット取付部19a上面に接合状態に取り付けられるが、ベースブラケット12のブラケット取付部19aに対する接合位置(接合面の領域)は、ブラケット取付部19aの下端よりもやや上方に位置しており、ブラケット取付部19aに取り付けられたベースブラケット12は、ブラケット取付部19aの下端には到達せず、ブラケット収容空間Sの下端、すなわちブラケット収容空間Sの膨出湾曲部21内側に位置する部分には、前面板部18上端に沿って突条状に延在する膨出湾曲部21(図3(a)、(b)等参照)の延在方向に沿って延びる排水用空間25が確保されている。つまり、膨出湾曲部21は、ブラケット取付部19aの下端から上方へ折り返すようにして成形された折り返し部を形成しており、ブラケット収容空間S内に侵入して下方に流れ下った水は、折り返し部である膨出湾曲部21の内側空間の下端に確保された排水用空間25に流入する。図3(b)等に示すように、この排水用空間25は、中央部に対して左右両端が次第に低くなるように形成されており、雨水等がブラケット収容空間S内に浸入しても効率良く排水できるため、電動スイッチユニット11a等の浸水を防止することができ、浸水に起因する電動スイッチユニット11a等の誤作動や電気的不良が生じないように構成してある。
一方、上面意匠部22上面には、電動スイッチユニット11aの作動規制解除用の操作釦28(以下、作動規制解除用釦と称する場合がある)が露出される。
図6等に示すように、作動規制解除用釦28は、スイッチ体11の電動スイッチユニット11aに一体化されているスイッチボックス11bから突出されており、このスイッチボックス11bのON、OFFを切り替えるようになっている。作動規制解除用釦28は、上面意匠部22に開口された穴22b(図5、図6参照)に挿入して上面意匠部22上面から若干突出される。上面意匠部22での作動規制解除用釦28の露出位置は、ドアパネル31に取り付けられたドアハンドル本体13の上面意匠部22のドアパネル31からの突出先端付近であり、しかも、上に凸の形状で湾曲されている上面意匠部22の湾曲頂部に位置しており、操作者による作動規制解除用釦28の目視確認、操作が容易になっている。
なお、スイッチボックス11bは、必ずしも電動スイッチユニット11aに一体化されている必要は無く、別体になっていても良い。別体の場合は、上面意匠部22或いはスイッチユニット11bから突設された係合爪の係合等によって、上面意匠部22に対してブラケット収容空間S側からスイッチユニット11bを組み付ける構造等が採用可能である。係合爪による組み付け構造としては、例えば、図8に示すように、対向する両側に係合爪11cを有するスイッチボックス11bを用い、両係合爪11cを、前記穴22b付近にて上面意匠部22からブラケット収容空間S側に突設された一対の係止片22c(図5にも記載がある)に係合させる。
スイッチボックス11bは、車体の全てのドアについてそれぞれ設けられているドアロック機構のロック解除動作の可否(具体的には、ドアロック機構をロック解除動作させる電動スイッチ等のロック解除動作の可否)を一括制御する制御部29(図6参照)に接続されている。前記制御部29は所有者識別機能を有しており、制御部29が所有者識別機能によって車体に所有者が接近したことを認識した状態で作動規制解除用釦28が押圧操作されることで、全ドアのロック解除動作が許可される。制御部29によるロック解除動作が許可されない限り、ドア個別にロック解除操作を行ってもドアロック機構のロック解除動作は行われない。
操作釦24は、全ドアのロック解除の可否に係る作動規制解除用釦28に対して、当該車両用ドアハンドル組立体10が設けられているドアに係るいわば単ドアのロック解除を行うものである。
なお、図6中、符号26はスイッチ体11(電動スイッチユニット11aやスイッチボックス11b)から引き出されたハーネスを示しており、このハーネス26は、ドアパネル31(ドアアウターパネル)に形成した挿通穴27にシール部材27aを介してバックドア30内外に挿通されており、該バックドア30用のドアロック機構の電動ロック解除装置(例えば図10に例示したドアロック機構6並びに電動ロック解除装置5と同様のもの)や、制御部29に配線、接続されている。
所有者識別機能とは、ここでは、制御部29に接続されたセンサ(図示略)によって、車両固有の磁気信号が記録された専用磁気カードをセンシングして、車体から所定のセンシング距離内での前記磁気カードの存在を検出することで、この磁気カードを所持した者(主として所有者)が車体に接近したことなどを非接触で検知する機能である。制御部29は、磁気カードが検出された状態で作動規制解除用釦28が押圧操作されたときに、制御部29が全ドアのロック解除動作を許可する。この場合、例えば、ドアを開放操作しようとする操作者は、専用磁気カードを所持していれば、例えば荷物を抱えているときでも作動規制解除用釦28を押圧操作するだけで車両の全ドアをロック解除可能状態とすることができ、優れた操作性を確保できる。
つまり、前記制御部29は、所有者識別機能によって、前記磁気カードを所持した者のみを車両の所有者(ここでは、ドアの開放操作を許可できる有資格者を意味する)として識別し、この所有者の車体への接近を検出した状態で作動規制解除用釦28が押圧操作されたときに、全ドアのロック解除動作を許可する。
但し、所有者識別機能付き制御部29としては前述の磁気カードを検出するものに限定されず各種構成が採用可能である。例えば、所有者識別機能としては、前述のような専用磁気カードを検出する構成に限定されず、例えば、携帯電話等の電波発信機から発信される車両固有の電波信号等に基づいてこの電波発信機を所持する操作者の接近を検出する構成など、非接触で検出を行うものや、車両固有の情報が磁気信号や光学読み取り可能な信号等として記録された記録媒体が接触されるセンサを備えた接触型の構成等、各種構成が採用可能である。
車両用ドアハンドル組立体10が組み付けられたバックドア30を開放する場合、操作者は、例えば同じ手の異なる指で作動規制解除釦28と操作釦24とを押圧操作し、車両用ドアハンドル組立体10のドアハンドル本体13の凹所空間20に差し込んだ手指によって車両用ドアハンドル組立体10を車体外側へ引っ張る(上方への引き上げを含む)ようにすることで、バックドア30を開放操作することができる。例えば、作動規制解除用釦28を手の親指で上面意匠部22から下方へ押圧操作し、操作釦24を車両用ドアハンドル組立体10のドアハンドル本体13の凹所空間20に差し込んだ手指(親指以外)によって操作釦24を上方へ押圧操作すると作業性が良い。
電動スイッチユニット11aは、作動規制解除用釦28が押圧操作され制御部29によってロック解除動作が許可されるまでは、操作釦24が押圧操作されても電動ロック解除装置5に作動指令を出力しない。然るに、バックドア30の開放操作においては、作動規制解除用釦28を押圧操作した後、ドアハンドル本体13の凹所空間20側の操作釦24を押圧操作して、電動スイッチユニット11aからの作動指令に基づく電動ロック解除装置5の作動によってドアロック機構6のロック状態を解除せしめ、この解除状態でバックドア30の開放操作を行うこととなる。凹所空間20から操作釦24を上方へ押圧操作した手指で、膨出湾曲部21付近を上方へ引き上げたり引っ張ったりすることで、ドア30の開放操作を効率良く行える。
ところで、車両用ドアハンドル組立体10を車体外側へ引っ張り出す操作を行った際にドアハンドル本体13に作用する力は、ベースブラケット12を介してバックドア30に伝達される。ドアの開放操作のための力に対する応力をベースブラケット12が負担し、しかも、ベースブラケット12がドアハンドル本体13の形状維持(特に膨出湾曲部21付近の形状維持)に効果的に機能するため、この開放操作のための力によるドアハンドル本体13の変形が有効に防止される。これにより、ドアハンドル本体13の意匠性を安定に維持できるといった利点がある。
以上のように、この発明によれば、スイッチ体11を台座15に保持したベースブラケット12をドアハンドル本体13に組み付けて車両用ドアハンドル組立体10を組み立て、この車両用ドアハンドル組立体10をバックドア30のドアパネル31の所定位置に固定する手順によって、車両用ドアハンドル組立体10をドアパネル31に取り付けることができる。スイッチ体11付きのベースブラケット12をドアハンドル本体13に内装した車両用ドアハンドル組立体10をドアパネル31に取り付ける構造であるので、取り付け作業が極めて容易となり、またドアパネル31に従来のような特別な加工を施す必要がなく、またドアパネルのデザイン設計の自由度も増すことが出来る。しかも、ドアパネル31に対する車両用ドアハンドル組立体10の取り付け前に、スイッチ体11への電気的な配線の接続作業をドアパネル31外側にて行うことができるから、スイッチ体11への電気配線の接続作業の作業性も向上できる。
なお、前述の実施の形態では、車両用ドアハンドル組立体10を車両のバックドア30に取り付ける場合について説明したが、本発明に係る車両用ドアハンドル組立体の適用対象は、車両のサイドドア等のドアであっても良い。
前述の実施の形態では、ドアロック解除用電動スイッチの操作釦や、作動規制解除用釦として、押圧操作される構造のものを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば手指で触れるだけ(押圧力は不要)でスイッチオンされる接触型スイッチや、スライド操作によってスイッチオンされる構成のもの等も採用可能である。さらに、請求項1記載の発明では、例えば、手指が触れた時あるいは手指を近付けた時のドアハンドル本体の表面電気抵抗の変化をセンシングしてスイッチオンされる構成のように、実質的に操作釦が存在しない構成や、ドアハンドル本体自体の一部又は全部が操作釦として機能する構成も採用可能である。
ベースブラケットやドアハンドル本体の具体的形状等は適宜、設計変更可能であることは言うまでも無い。
本発明に係る車両用ドアハンドル組立体を車両のバックドアの外面に取り付けた状態を示す一部斜視図である。 ドアロック解除用電動スイッチを組み付けたベースブラケットを示す斜視図である。 図1の車両用ドアハンドル組立体を示す図であって、(a)は平面図、(b)は前面板部の前面から見た図である。 図1の車両用ドアハンドル組立体のドアハンドル本体を前面側から見た斜視図である。 図1の車両用ドアハンドル組立体のドアハンドル本体を裏面側から見た斜視図である。 図1のBーB矢視拡大断面図である。 図1のCーC矢視拡大断面図である。 作動規制解除用釦が設けられているスイッチボックスの上面意匠部に対する組み付け状態を示す図である。 従来例のドアハンドルを示す斜視図である。 図9のAーA矢視拡大断面図である。
符号の説明
10…車両用ドアハンドル組立体、11…ドアロック解除用スイッチ体、11a…ドアロック解除用電動スイッチ(電動スイッチユニット)、12…ベースブラケット、13…ドアハンドル本体、19a…ブラケット取付部、20…ドア開放操作用凹所空間、21…膨出湾曲部、22…上面意匠部、24…操作釦、25…排水用空間、28…操作釦(作動規制解除用釦)、S…ブラケット収容空間。

Claims (6)

  1. 車体及びドアに組み付けられたドアロック機構を電動操作するドアロック解除用電動スイッチを保持してドアパネルの外側に配置されるベースブラケットと、このベースブラケットを外側から覆う意匠部品であるカバー状のドアハンドル本体とを有して構成され、ドアパネルの外側に組み付けられるようになっており、
    前記ドアハンドル本体は、該ドアハンドル本体をドアパネルに対して取り付けたときにドアパネルの外方向へ向けて斜め下方に傾斜する上面を形成し該上面上にベースブラケットが取り付けられるブラケット取付部と、このブラケット取付部の下端から上方へ折り返すように形成された折り返し部とを有し、
    前記ベースブラケットは、前記ブラケット取付部と、前記折り返し部から延びて前記ブラケット取付部の上方に位置する上面意匠部との間に収容されて、前記ブラケット取付部に取り付けられており、
    前記ベースブラケットは複数のリブを有しているとともに、リブは前記ドアハンドル本体に取付けた際に、ドアハンドル本体の前記上面意匠部の下面に当接していることを特徴とする車両用ドアハンドル組立体。
  2. 前記ドアロック解除用電動スイッチは、ドアパネルに取り付けた前記ドアハンドル本体の上面意匠部の下側にて前記ドアハンドル本体の外表面から裏側へ向けて斜め上方へ窪んだ形状のドア開放操作用凹所空間から上向きに押圧操作される操作釦を有することを特徴とする請求項1記載の車両用ドアハンドル組立体。
  3. ドアロック解除用電動スイッチの作動規制解除用の操作釦が前記ドアハンドル本体の上面意匠部に露出されていることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ドアハンドル組立体。
  4. 前記ベースブラケットの材質を、前記ドアハンドル本体の材質よりも硬質にしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用ドアハンドル組立体。
  5. ドアパネルに取り付けたドアハンドル本体の上面意匠部がドアパネルの表面から外方向に突出されるようになっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用ドアハンドル組立体。
  6. 前記折り返し部の内側空間の下端に排水用空間が確保されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車両用ドアハンドル組立体。
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