JP2003193705A - 車両用ドアハンドル組立体 - Google Patents

車両用ドアハンドル組立体

Info

Publication number
JP2003193705A
JP2003193705A JP2001400598A JP2001400598A JP2003193705A JP 2003193705 A JP2003193705 A JP 2003193705A JP 2001400598 A JP2001400598 A JP 2001400598A JP 2001400598 A JP2001400598 A JP 2001400598A JP 2003193705 A JP2003193705 A JP 2003193705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
door handle
vehicle
handle body
handle assembly
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001400598A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kagaya
隆史 加賀谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hashimoto Forming Industry Co Ltd
Original Assignee
Hashimoto Forming Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hashimoto Forming Industry Co Ltd filed Critical Hashimoto Forming Industry Co Ltd
Priority to JP2001400598A priority Critical patent/JP2003193705A/ja
Publication of JP2003193705A publication Critical patent/JP2003193705A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアアウターパネルに特別な加工を施すこと
なく、加工工数を低減させることが出来ると共に組み付
け作業性を良好にし、更にドアの設計デザインにも自由
度を持たせることが出来る車両用ドアハンドル組立体を
提供する。 【解決手段】 本発明に係る車両用ドアハンドル組立体
10は、バックドア30のドアロック機構を電動操作す
る電動スイッチユニット11a等から構成されるスイッ
チ体11を保持したベースブラケット12と、このベー
スブラケット12を外側から覆うドアハンドル本体13
とで構成され、バックドア30のドアパネル31の外側
に取り付けられるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用ドアハン
ドル組立体に係わり、特に、ドアパネル側の加工を極力
少なくでき、しかも、ドアパネルに簡単に取り付けるこ
とができる車両用ドアハンドル組立体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の電動ロック解除式のドアに
用いるドアハンドル1としては、例えば、図9、図10
及び特開2001−152710号公報に開示されてい
るように、車両2のバックドア3内に付設した損傷防止
機能を備えた操作レバー4を操作して電動ロック解除装
置5を駆動させることにより、バックドア3及び車体側
に組み付けられたサーボモータやラチエット機構及び歯
車機構等で構成されるドアロック機構6のロック状態を
解除するものが知られている。
【0003】このようなドアハンドル1は、バックドア
3のドアアウターパネル7内に操作レバー4及び電動ロ
ック解除装置5等を取り付けるために、前記ドアアウタ
ーパネル7に取り付け穴8を形成したり、また取り付け
穴8の開口部周縁部にドアハンドル1を重合させて固定
するための内側に折り込んだ取り付けフランジ9を設け
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、所定の大
きさの取り付け穴8を形成するためには、ドアアウター
パネル7の所定位置に、予めプレス加工や絞り加工を施
す必要があり、このため加工工数が多くなる上に組み付
け作業性が悪い等の問題があった。また、ドアアウター
パネル7に常に取り付け穴8を加工形成する必要がある
ことから、ドアアウターパネル7の外形の形態をデザイ
ンする場合にも設計の自由度が狭められると言う問題が
あった。この発明は、かかる従来の問題点に着目して案
出されたもので、ドアアウターパネルに特別な加工を施
すことなく、加工工数を低減させることが出来ると共に
組み付け作業性を良好にし、更にドアの設計デザインに
も自由度を持たせることが出来る車両用ドアハンドル組
立体を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、以下の構成を前記課題の解決手段とし
た。請求項1記載の発明の車両用ドアハンドル組立体
は、車体及びドアに組み付けられたドアロック機構を電
動操作するドアロック解除用電動スイッチを保持してド
アパネルの外側に配置されるベースブラケットと、この
ベースブラケットを外側から覆う意匠部品であるカバー
状のドアハンドル本体とを有して構成され、ドアパネル
の外側に組み付けられるようになっていることを特徴と
する。請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両用ド
アハンドル組立体において、前記ドアロック解除用電動
スイッチは、ドアパネルに取り付けた前記ドアハンドル
本体の上面意匠部の下側にて前記ドアハンドル本体の外
表面から裏側へ向けて斜め上方へ窪んだ形状のドア開放
操作用凹所空間から上向きに押圧操作される操作釦を有
することを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項
1又は2記載の車両用ドアハンドル組立体において、ド
アロック解除用電動スイッチの作動規制解除用の操作釦
が前記ドアハンドル本体の上面意匠部に露出されている
ことを特徴とする。請求項4記載の発明は、請求項1〜
3のいずれかに記載の車両用ドアハンドル組立体におい
て、前記ベースブラケットの材質を、前記ドアハンドル
本体の材質よりも硬質にしたことを特徴とする。請求項
5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の車両
用ドアハンドル組立体において、ドアパネルに取り付け
たドアハンドル本体の上面意匠部がドアパネルの表面か
ら外方向に突出されるようになっていることを特徴とす
る。請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに
記載の車両用ドアハンドル組立体において、前記ドアハ
ンドル本体は、該ドアハンドル本体をドアパネルに対し
て取り付けたときにドアパネルの外方向へ向けて斜め下
方へ傾斜する上面を形成し該上面上にベースブラケット
が取り付けられるブラケット取付部と、このブラケット
取付部の下端から上方へ折り返すようにして成形された
折り返し部とを有し、前記折り返し部の内側空間の下端
に排水用空間が確保されていることを特徴とする。
【0006】本発明の車両用ドアハンドルによれば、ド
アロック解除用電動スイッチを保持したベースブラケッ
トをカバー状のドアハンドル本体に内装した構成であ
り、ドアパネルの外側に取り付けることで、ドアロック
解除用電動スイッチをも一体的にドアパネルに取り付け
ることができる。このため、ドアパネルにドアロック解
除用電動スイッチを組み込むための特別な加工を施す必
要がなく、またドアパネルのデザイン設計にも自由度を
増すことが出来る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づきこの発明
の実施の形態を説明する。
【0008】図1は、この発明にかかる車両用ドアハン
ドル組立体10を、車両のバックドア30の外側表面に
取り付けた状態を示す一部斜視図である。前記車両用ド
アハンドル組立体10は、車体及びバックドア30に組
み付けられたドアロック機構と電気的に接続され前記ド
アロック機構を電動操作するためのボックス状のドアロ
ック解除用電動スイッチ11a(以下「電動スイッチユ
ニット」と称する場合がある)等から構成されるドアロ
ック解除用スイッチ体11(以下「スイッチ体」と略称
する場合がある)と、このスイッチ体11を保持するベ
ースブラケット12と、前記スイッチ体11及びベース
ブラケット12の外周を覆うドアハンドル本体13とで
構成され、全体をバックドア30のドアパネル31の外
側に配置して取り付けられている。なお、以下、図2
(ベースブラケット12を示す図)、図3(ドアハンド
ル本体13を示す図)を参照してベースブラケット12
やドアハンドル本体13を説明する場合でも、「上」
「下」「左」「右」等の向きを指す場合は、当該車両用
ドアハンドル組立体10をドアパネル31に取り付けた
時の状態を基準に表現している。
【0009】図2に示すように、ベースブラケット12
は合成樹脂等による一体成形品であり、プレート状のベ
ース部14の略中央部にスイッチ体11の電動スイッチ
ユニット11aを着脱可能に保持する台座15を有し、
この台座15の周囲に所定の間隔で一体的に立設、形成
された複数のリブ16を有している。リブ16は、スイ
ッチ体11を外力から保護する機能を果たす。また、ベ
ース部14の下部には、ドアハンドル本体13とのビス
止めを行うための取り付け片17が形成され、更にベー
スブラケット12の背面側には、ドアパネル31に固定
するための図示しない締結部材(例えば、ボルト)等が
取り付けられている。
【0010】前記ドアハンドル本体13はABS樹脂等
を射出成形することによって形成された一体成形品であ
り、図3(a)、(b)等に示すように、全体が一枚の
板状部材を成形した形状に形成されている。図4〜図7
に示すように、このドアハンドル本体13は、ドアパネ
ル31の外側に向けられる前面18aを形成する前面板
部18と、この前面板部18の中央部を前面18aから
窪ませた形状に成形され、その内側に前面18aに開口
するドア開放操作用凹所空間20(以下「凹所空間」と
略称する場合がある)を形成する凹形成形部19と、前
面板部18の上端部から前面18a側に膨出するように
湾曲成形された膨出湾曲部21と、この膨出湾曲部21
のドアハンドル本体13裏側(ドアパネル31に向けら
れる側)へ向けて折り返された上端(図6上側、図7上
側)を延長した板状の上面意匠部22とを有している。
上面意匠部22上面は、ドアハンドル本体13の意匠面
を形成している。
【0011】図3(a)、(b)等に示すように、上面
意匠部22は、中央部が外側(図3(b)上側)に膨出
して緩やかに湾曲する湾曲板状になっている。上面意匠
部22の膨出湾曲部21との連続部分を除く外周部は、
ドアパネル31の傾斜面に沿ってほぼ一致して当接され
る当接部22aを形成している。図1、図6、図7に示
すように、ドアハンドル本体13は、上面意匠部22上
面が上側となるようにして前記当接部22a全体をドア
パネル31表面に当接させてドアパネル31に対して取
り付けられるようになっており(この実施の形態ではド
アハンドル本体13は実際にはベースブラケット12を
介してドアパネル31に取り付けられる)、ドアパネル
31に取り付けたときには、ドアパネル31から外方向
に向けて斜め下方に傾斜して上面意匠部22が突出し、
この上面意匠部22の下端に位置する膨出湾曲部21の
下側に前面板部18及び凹所空間20の開口部が位置す
るようになる。また、この取り付け状態では、凹所空間
20は、前面板部18の前面18aに開口する開口部を
下端として、該開口部からドアハンドル本体13裏面側
へ向けて斜め上方へ窪んだ形状に形成されており、その
下端の開口部から内部への雨水等の侵入が生じにくくな
っている。
【0012】膨出湾曲部21は、前面板部18の上端に
沿って横方向に延在されており、しかも、ドアパネル3
1の外側に向けて中央部が膨出するように緩やかな曲率
で湾曲する平面形状(図3(a)参照)になっており、
操作者が手指で把持した際に該膨出湾曲部21の上面意
匠部22に触れた親指に違和感が生じないようになって
いる。
【0013】図6は図1のBーB矢視概略断面図、図7
はCーC矢視概略断面図である。図5〜図7に示すよう
に、ベースブラケット12は、ドアハンドル本体13の
裏面側(ドアパネル31に対面する側)にて、凹形成形
部19の凹所空間20上側に位置する天井部を構成する
部分であるブラケット取付部19aと、該ブラケット取
付部19aの上方に位置する上面意匠部22との間に確
保されたブラケット収容空間Sに収容し、固定手段によ
ってドアハンドル本体13に固定してブラケット取付部
19a上にベース部14下面を接合して取り付けられ
る。これにより、車両用ドアハンドル組立体10が組み
立てられる。
【0014】なお、ドアハンドル本体13に対してベー
スブラケット12を固定する固定手段としてはビス等が
採用され、具体的には、図2の取り付け片17のビス穴
に挿通したビスを、図5に示すドアハンドル本体13裏
面側の螺着部13aに捩じ込むことでベースブラケット
12を固定する。図5中、符号13bも、ベースブラケ
ット12の図示しないビス穴に挿通したビスが捩じ込み
固定される螺着部である。但し、ベースブラケット12
とドアハンドル本体13との組み付けは着脱可能である
ことが好ましく、本実施の形態でも着脱可能なビス止め
になっている。
【0015】ドアハンドル本体13にベースブラケット
12に取り付けると、図7に示すように、ベースブラケ
ット12のリブ16のベース部14からの突出先端が上
面意匠部22の下面、つまりブラケット収容空間Sに臨
む内面側に当接する。これにより、リブ16によって、
上面意匠部22とブラケット取付部19aとの間隔が維
持されるようになり、膨出湾曲部21を含む、ドアハン
ドル本体13の凹所空間20から上側の部分の強度、形
状安定性が確保される。
【0016】ベースブラケット12はFRP(繊維強化
プラスチック:ポリプロピレン(PP)またはポリフェ
ニレンエーテル(PPE)等の樹脂にガラス繊維を混合
させて構成したもの)を素材として一体的に成形されて
いる。一方、ドアハンドル本体13は、前述のABS樹
脂等、ベースブラケット12の成形樹脂よりも軟質の樹
脂素材によって成形されている。このようにベースブラ
ケット12の樹脂材質としてドアハンドル本体13の樹
脂材質よりも硬質な材料を使用することで、衝突等の外
力によりドアハンドル本体13に歪み等が生じてもベー
スブラケット12によりスイッチ体11を保護すること
が可能である。なお、ベースブラケット12及びドアハ
ンドル本体13の材質の組み合わせとして、ベースブラ
ケット12の樹脂材質がドアハンドル本体13の樹脂材
質よりも硬質な材料である条件を満たすものは、前述に
限定されず各種採用することが可能である。
【0017】凹所空間20は、両側の空間20aが浅
く、中央の空間20bは深く形成してある。図6に示す
ように、ブラケット取付部19aの深い空間20bに臨
む部分に開口された開口部23には、スイッチ体11の
電動スイッチユニット11aの操作釦24が突出されて
いる。前記開口部23はゴム状弾性体からなる膜状のカ
バー23aによって、凹所空間20からブラケット収容
空間S内への浸水が生じないように封止されており、前
記操作釦24は、前記カバー23aを介して前記空間2
0b内から上方へ押圧操作されるようになっている。
【0018】図6、図7に示すように、ドアパネル31
に車両用ドアハンドル組立体10を組み付けると、ブラ
ケット取付部19aはドアパネル31の外方向へ向けて
斜め下方へ傾斜され、ブラケット取付部19a上にドア
パネル31の外方向へ向けて斜め下方へ傾斜する上面が
形成されるとともに、ブラケット取付部19a下面側に
もやはりドアパネル31の外方向へ向けて斜め下方へ傾
斜する面が凹所空間20の天井面として形成される。
【0019】ベースブラケット12は、ブラケット取付
部19a上面に接合状態に取り付けられるが、ベースブ
ラケット12のブラケット取付部19aに対する接合位
置(接合面の領域)は、ブラケット取付部19aの下端
よりもやや上方に位置しており、ブラケット取付部19
aに取り付けられたベースブラケット12は、ブラケッ
ト取付部19aの下端には到達せず、ブラケット収容空
間Sの下端、すなわちブラケット収容空間Sの膨出湾曲
部21内側に位置する部分には、前面板部18上端に沿
って突条状に延在する膨出湾曲部21(図3(a)、
(b)等参照)の延在方向に沿って延びる排水用空間2
5が確保されている。つまり、膨出湾曲部21は、ブラ
ケット取付部19aの下端から上方へ折り返すようにし
て成形された折り返し部を形成しており、ブラケット収
容空間S内に侵入して下方に流れ下った水は、折り返し
部である膨出湾曲部21の内側空間の下端に確保された
排水用空間25に流入する。図3(b)等に示すよう
に、この排水用空間25は、中央部に対して左右両端が
次第に低くなるように形成されており、雨水等がブラケ
ット収容空間S内に浸入しても効率良く排水できるた
め、電動スイッチユニット11a等の浸水を防止するこ
とができ、浸水に起因する電動スイッチユニット11a
等の誤作動や電気的不良が生じないように構成してあ
る。
【0020】一方、上面意匠部22上面には、電動スイ
ッチユニット11aの作動規制解除用の操作釦28(以
下、作動規制解除用釦と称する場合がある)が露出され
る。図6等に示すように、作動規制解除用釦28は、ス
イッチ体11の電動スイッチユニット11aに一体化さ
れているスイッチボックス11bから突出されており、
このスイッチボックス11bのON、OFFを切り替え
るようになっている。作動規制解除用釦28は、上面意
匠部22に開口された穴22b(図5、図6参照)に挿
入して上面意匠部22上面から若干突出される。上面意
匠部22での作動規制解除用釦28の露出位置は、ドア
パネル31に取り付けられたドアハンドル本体13の上
面意匠部22のドアパネル31からの突出先端付近であ
り、しかも、上に凸の形状で湾曲されている上面意匠部
22の湾曲頂部に位置しており、操作者による作動規制
解除用釦28の目視確認、操作が容易になっている。な
お、スイッチボックス11bは、必ずしも電動スイッチ
ユニット11aに一体化されている必要は無く、別体に
なっていても良い。別体の場合は、上面意匠部22或い
はスイッチユニット11bから突設された係合爪の係合
等によって、上面意匠部22に対してブラケット収容空
間S側からスイッチユニット11bを組み付ける構造等
が採用可能である。係合爪による組み付け構造として
は、例えば、図8に示すように、対向する両側に係合爪
11cを有するスイッチボックス11bを用い、両係合
爪11cを、前記穴22b付近にて上面意匠部22から
ブラケット収容空間S側に突設された一対の係止片22
c(図5にも記載がある)に係合させる。
【0021】スイッチボックス11bは、車体の全ての
ドアについてそれぞれ設けられているドアロック機構の
ロック解除動作の可否(具体的には、ドアロック機構を
ロック解除動作させる電動スイッチ等のロック解除動作
の可否)を一括制御する制御部29(図6参照)に接続
されている。前記制御部29は所有者識別機能を有して
おり、制御部29が所有者識別機能によって車体に所有
者が接近したことを認識した状態で作動規制解除用釦2
8が押圧操作されることで、全ドアのロック解除動作が
許可される。制御部29によるロック解除動作が許可さ
れない限り、ドア個別にロック解除操作を行ってもドア
ロック機構のロック解除動作は行われない。操作釦24
は、全ドアのロック解除の可否に係る作動規制解除用釦
28に対して、当該車両用ドアハンドル組立体10が設
けられているドアに係るいわば単ドアのロック解除を行
うものである。
【0022】なお、図6中、符号26はスイッチ体11
(電動スイッチユニット11aやスイッチボックス11
b)から引き出されたハーネスを示しており、このハー
ネス26は、ドアパネル31(ドアアウターパネル)に
形成した挿通穴27にシール部材27aを介してバック
ドア30内外に挿通されており、該バックドア30用の
ドアロック機構の電動ロック解除装置(例えば図10に
例示したドアロック機構6並びに電動ロック解除装置5
と同様のもの)や、制御部29に配線、接続されてい
る。
【0023】所有者識別機能とは、ここでは、制御部2
9に接続されたセンサ(図示略)によって、車両固有の
磁気信号が記録された専用磁気カードをセンシングし
て、車体から所定のセンシング距離内での前記磁気カー
ドの存在を検出することで、この磁気カードを所持した
者(主として所有者)が車体に接近したことなどを非接
触で検知する機能である。制御部29は、磁気カードが
検出された状態で作動規制解除用釦28が押圧操作され
たときに、制御部29が全ドアのロック解除動作を許可
する。この場合、例えば、ドアを開放操作しようとする
操作者は、専用磁気カードを所持していれば、例えば荷
物を抱えているときでも作動規制解除用釦28を押圧操
作するだけで車両の全ドアをロック解除可能状態とする
ことができ、優れた操作性を確保できる。
【0024】つまり、前記制御部29は、所有者識別機
能によって、前記磁気カードを所持した者のみを車両の
所有者(ここでは、ドアの開放操作を許可できる有資格
者を意味する)として識別し、この所有者の車体への接
近を検出した状態で作動規制解除用釦28が押圧操作さ
れたときに、全ドアのロック解除動作を許可する。但
し、所有者識別機能付き制御部29としては前述の磁気
カードを検出するものに限定されず各種構成が採用可能
である。例えば、所有者識別機能としては、前述のよう
な専用磁気カードを検出する構成に限定されず、例え
ば、携帯電話等の電波発信機から発信される車両固有の
電波信号等に基づいてこの電波発信機を所持する操作者
の接近を検出する構成など、非接触で検出を行うもの
や、車両固有の情報が磁気信号や光学読み取り可能な信
号等として記録された記録媒体が接触されるセンサを備
えた接触型の構成等、各種構成が採用可能である。
【0025】車両用ドアハンドル組立体10が組み付け
られたバックドア30を開放する場合、操作者は、例え
ば同じ手の異なる指で作動規制解除釦28と操作釦24
とを押圧操作し、車両用ドアハンドル組立体10のドア
ハンドル本体13の凹所空間20に差し込んだ手指によ
って車両用ドアハンドル組立体10を車体外側へ引っ張
る(上方への引き上げを含む)ようにすることで、バッ
クドア30を開放操作することができる。例えば、作動
規制解除用釦28を手の親指で上面意匠部22から下方
へ押圧操作し、操作釦24を車両用ドアハンドル組立体
10のドアハンドル本体13の凹所空間20に差し込ん
だ手指(親指以外)によって操作釦24を上方へ押圧操
作すると作業性が良い。
【0026】電動スイッチユニット11aは、作動規制
解除用釦28が押圧操作され制御部29によってロック
解除動作が許可されるまでは、操作釦24が押圧操作さ
れても電動ロック解除装置5に作動指令を出力しない。
然るに、バックドア30の開放操作においては、作動規
制解除用釦28を押圧操作した後、ドアハンドル本体1
3の凹所空間20側の操作釦24を押圧操作して、電動
スイッチユニット11aからの作動指令に基づく電動ロ
ック解除装置5の作動によってドアロック機構6のロッ
ク状態を解除せしめ、この解除状態でバックドア30の
開放操作を行うこととなる。凹所空間20から操作釦2
4を上方へ押圧操作した手指で、膨出湾曲部21付近を
上方へ引き上げたり引っ張ったりすることで、ドア30
の開放操作を効率良く行える。
【0027】ところで、車両用ドアハンドル組立体10
を車体外側へ引っ張り出す操作を行った際にドアハンド
ル本体13に作用する力は、ベースブラケット12を介
してバックドア30に伝達される。ドアの開放操作のた
めの力に対する応力をベースブラケット12が負担し、
しかも、ベースブラケット12がドアハンドル本体13
の形状維持(特に膨出湾曲部21付近の形状維持)に効
果的に機能するため、この開放操作のための力によるド
アハンドル本体13の変形が有効に防止される。これに
より、ドアハンドル本体13の意匠性を安定に維持でき
るといった利点がある。
【0028】以上のように、この発明によれば、スイッ
チ体11を台座15に保持したベースブラケット12を
ドアハンドル本体13に組み付けて車両用ドアハンドル
組立体10を組み立て、この車両用ドアハンドル組立体
10をバックドア30のドアパネル31の所定位置に固
定する手順によって、車両用ドアハンドル組立体10を
ドアパネル31に取り付けることができる。スイッチ体
11付きのベースブラケット12をドアハンドル本体1
3に内装した車両用ドアハンドル組立体10をドアパネ
ル31に取り付ける構造であるので、取り付け作業が極
めて容易となり、またドアパネル31に従来のような特
別な加工を施す必要がなく、またドアパネルのデザイン
設計の自由度も増すことが出来る。しかも、ドアパネル
31に対する車両用ドアハンドル組立体10の取り付け
前に、スイッチ体11への電気的な配線の接続作業をド
アパネル31外側にて行うことができるから、スイッチ
体11への電気配線の接続作業の作業性も向上できる。
【0029】なお、前述の実施の形態では、車両用ドア
ハンドル組立体10を車両のバックドア30に取り付け
る場合について説明したが、本発明に係る車両用ドアハ
ンドル組立体の適用対象は、車両のサイドドア等のドア
であっても良い。前述の実施の形態では、ドアロック解
除用電動スイッチの操作釦や、作動規制解除用釦とし
て、押圧操作される構造のものを例示したが、本発明は
これに限定されず、例えば手指で触れるだけ(押圧力は
不要)でスイッチオンされる接触型スイッチや、スライ
ド操作によってスイッチオンされる構成のもの等も採用
可能である。さらに、請求項1記載の発明では、例え
ば、手指が触れた時あるいは手指を近付けた時のドアハ
ンドル本体の表面電気抵抗の変化をセンシングしてスイ
ッチオンされる構成のように、実質的に操作釦が存在し
ない構成や、ドアハンドル本体自体の一部又は全部が操
作釦として機能する構成も採用可能である。ベースブラ
ケットやドアハンドル本体の具体的形状等は適宜、設計
変更可能であることは言うまでも無い。
【0030】
【発明の効果】この発明に係る車両用ドアハンドル組立
体によれば、車体及びドアに組み付けられたドアロック
機構を電動操作するドアロック解除用電動スイッチを保
持するベースブラケットと、このベースブラケットを外
側から覆うドアハンドル本体とを有する構成であり、ド
アハンドル本体にドアロック解除用電動スイッチ付きの
ベースブラケットを内装した状態で、ドアパネルの外側
に組み付けるようにしたので、従来のように、ドアパネ
ルに特別な加工を施すことなく取り付けることが出来、
パネル加工の加工工数を低減させることが出来ると共に
組み付け作業性を良好に出来、更にドアの設計デザイン
にも自由度を持たせることが出来る効果がある。
【0031】請求項2記載のように、ドアロック解除用
電動スイッチが、ドアパネルに取り付けた前記ドアハン
ドル本体の上面意匠部の下側にて前記ドアハンドル本体
の外表面から裏側へ向けて斜め上方へ窪んだ形状のドア
開放操作用凹所空間から上向きに押圧操作される操作釦
を有する構成であると、操作釦を押圧操作する手指でド
アハンドル本体を引っ張るようにすることで、該車両用
ドアハンドル組立体が取り付けられているドアを効率良
く開放操作することができる。請求項3記載のように、
ドアロック解除用電動スイッチの作動規制解除用の操作
釦が前記ドアハンドル本体の上面意匠部に露出されてい
る構成を採用すると、この作動規制解除用の操作釦の操
作によるドアロック解除用電動スイッチの作動規制の解
除を容易に行える。また、請求項2記載のように、ドア
開放操作用凹所空間から上向きに押圧操作されるドアロ
ック解除用電動スイッチの操作釦を有する構成である
と、ドアロック解除用電動スイッチの操作釦と作動規制
解除用の操作釦とを、操作者の同じ手の異なる指で操作
することができ、これら操作釦の操作を非常に容易に行
える。
【0032】請求項4記載のように、ベースブラケット
の材質を、前記ドアハンドル本体の材質よりも硬質にす
ると、ドアの開放操作時などに作用する外力がドアハン
ドル本体に作用しても、ドアハンドル本体に比べて強度
が高いベースブラケットによりドアロック解除用電動ス
イッチを保護することが出来る。ドアハンドル本体の形
状もベースブラケットにより安定維持される。一方、ド
アハンドル本体には形状自由度が確保され、意匠性の向
上等が可能である。請求項5記載のように、ドアパネル
に取り付けたドアハンドル本体の上面意匠部がドアパネ
ルの表面から外方向に突出されていると、ドアの開放操
作等を行うためのドアハンドルとしての当該車両用ドア
ハンドル組立体の機能をより充分に発揮できる。また、
意匠部品としての機能もより充分に発揮できる。請求項
6記載のように、ベースブラケットが取り付けられるブ
ラケット取付部の下端から上方へ折り返すようにして成
形された折り返し部の内側空間の下端に排水用空間が確
保されていると、ブラケット取付部付近に侵入した雨水
等の水を効率良く排水でき、電動スイッチユニットの誤
作動や電気的不良を有効に防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用ドアハンドル組立体を車
両のバックドアの外面に取り付けた状態を示す一部斜視
図である。
【図2】 ドアロック解除用電動スイッチを組み付けた
ベースブラケットを示す斜視図である。
【図3】 図1の車両用ドアハンドル組立体を示す図で
あって、(a)は平面図、(b)は前面板部の前面から
見た図である。
【図4】 図1の車両用ドアハンドル組立体のドアハン
ドル本体を前面側から見た斜視図である。
【図5】 図1の車両用ドアハンドル組立体のドアハン
ドル本体を裏面側から見た斜視図である。
【図6】 図1のBーB矢視拡大断面図である。
【図7】 図1のCーC矢視拡大断面図である。
【図8】 作動規制解除用釦が設けられているスイッチ
ボックスの上面意匠部に対する組み付け状態を示す図で
ある。
【図9】 従来例のドアハンドルを示す斜視図である。
【図10】 図9のAーA矢視拡大断面図である。
【符号の説明】
10…車両用ドアハンドル組立体、11…ドアロック解
除用スイッチ体、11a…ドアロック解除用電動スイッ
チ(電動スイッチユニット)、12…ベースブラケッ
ト、13…ドアハンドル本体、19a…ブラケット取付
部、20…ドア開放操作用凹所空間、21…膨出湾曲
部、22…上面意匠部、24…操作釦、25…排水用空
間、28…操作釦(作動規制解除用釦)、S…ブラケッ
ト収容空間。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体及びドアに組み付けられたドアロッ
    ク機構を電動操作するドアロック解除用電動スイッチを
    保持してドアパネルの外側に配置されるベースブラケッ
    トと、このベースブラケットを外側から覆う意匠部品で
    あるカバー状のドアハンドル本体とを有して構成され、
    ドアパネルの外側に組み付けられるようになっているこ
    とを特徴とする車両用ドアハンドル組立体。
  2. 【請求項2】 前記ドアロック解除用電動スイッチは、
    ドアパネルに取り付けた前記ドアハンドル本体の上面意
    匠部の下側にて前記ドアハンドル本体の外表面から裏側
    へ向けて斜め上方へ窪んだ形状のドア開放操作用凹所空
    間から上向きに押圧操作される操作釦を有することを特
    徴とする請求項1記載の車両用ドアハンドル組立体。
  3. 【請求項3】 ドアロック解除用電動スイッチの作動規
    制解除用の操作釦が前記ドアハンドル本体の上面意匠部
    に露出されていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の車両用ドアハンドル組立体。
  4. 【請求項4】 前記ベースブラケットの材質を、前記ド
    アハンドル本体の材質よりも硬質にしたことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の車両用ドアハンドル
    組立体。
  5. 【請求項5】 ドアパネルに取り付けたドアハンドル本
    体の上面意匠部がドアパネルの表面から外方向に突出さ
    れるようになっていることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の車両用ドアハンドル組立体。
  6. 【請求項6】 前記ドアハンドル本体は、該ドアハンド
    ル本体をドアパネルに対して取り付けたときにドアパネ
    ルの外方向へ向けて斜め下方へ傾斜する上面を形成し該
    上面上にベースブラケットが取り付けられるブラケット
    取付部と、このブラケット取付部の下端から上方へ折り
    返すようにして成形された折り返し部とを有し、前記折
    り返し部の内側空間の下端に排水用空間が確保されてい
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車
    両用ドアハンドル組立体。
JP2001400598A 2001-12-28 2001-12-28 車両用ドアハンドル組立体 Pending JP2003193705A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001400598A JP2003193705A (ja) 2001-12-28 2001-12-28 車両用ドアハンドル組立体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001400598A JP2003193705A (ja) 2001-12-28 2001-12-28 車両用ドアハンドル組立体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004376993A Division JP2005098107A (ja) 2004-12-27 2004-12-27 車両用ドアハンドル組立体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003193705A true JP2003193705A (ja) 2003-07-09

Family

ID=27605084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001400598A Pending JP2003193705A (ja) 2001-12-28 2001-12-28 車両用ドアハンドル組立体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003193705A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006001263A1 (ja) * 2004-06-23 2006-01-05 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha 車両用ハンドル
WO2018230732A1 (ja) * 2017-06-16 2018-12-20 株式会社アルファ スイッチ部品の取付構造

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006001263A1 (ja) * 2004-06-23 2006-01-05 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha 車両用ハンドル
JPWO2006001263A1 (ja) * 2004-06-23 2008-04-17 アイシン精機株式会社 車両用ハンドル
JP4650694B2 (ja) * 2004-06-23 2011-03-16 アイシン精機株式会社 車両用ハンドル
US8562037B2 (en) 2004-06-23 2013-10-22 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Vehicle handle
WO2018230732A1 (ja) * 2017-06-16 2018-12-20 株式会社アルファ スイッチ部品の取付構造
JP2019003851A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 株式会社アルファ スイッチ部品の取付構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7931314B2 (en) Vehicle door outer handle system
US9312905B2 (en) Mobile electronic device case and wallet
WO2015064034A1 (ja) 携帯型無線キー
KR101542000B1 (ko) 자동차용 스마트키
US9540850B2 (en) Vehicle door handle device
JP5310435B2 (ja) テールゲート用オープンスイッチ誤操作防止構造
US20150096337A1 (en) Vehicle interior lid for covering trunk lid unlocking mechanism
US9322200B1 (en) Outer handle device for vehicle door
JP5312766B2 (ja) 取手部材を備えた遊技機用筐体
JP6698160B2 (ja) ドア構造
US7647678B2 (en) Contamination resistant buckle
WO2018186266A1 (ja) 遮光部材および遮光構造
US8220848B2 (en) Cover member attaching structure
JP2003193705A (ja) 車両用ドアハンドル組立体
JP3166520B2 (ja) 自動車のキイプレート構造
CN102392551A (zh) 一种汽车门把手
JP6360460B2 (ja) リッド支持構造
JP2005098107A (ja) 車両用ドアハンドル組立体
JP6354063B2 (ja) 車両用テールゲート
JP4535762B2 (ja) 車両用ドアハンドル装置
JP2013256184A (ja) ドアホールシール構造
KR20180019944A (ko) 차량용 카드형 스마트키
KR102529900B1 (ko) 엠블럼 일체형 오픈 스위치장치
JPH0928485A (ja) 手掛け部材
JP2011105045A (ja) スポイラ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041102

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050412