JP2005097407A - マイナスイオン発生組成物並びに該組成物を用いたマイナスイオン発生シート及び化粧品 - Google Patents
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Abstract
【課題】 人体や環境に対して有害であるとされるプラスイオンの発生を抑制しながら多量のマイナスイオンを長期間にわたって安定して発生することにより、人体や環境に対して優れたマイナスイオン効果を奏することができ、健康器具、化粧品、寝具、家具、自動車用品、建材、陶磁器等、あらゆる製品に適用することが可能なマイナスイオン発生組成物並びに該組成物を用いたマイナスイオン発生シート及び化粧品を提供すること。
【解決手段】 常温静止状態であっても多量のマイナスイオンを発生するセラミックス粉末と、遠赤外線を放出するとともにプラスイオン吸着効果を有する炭粉末とを組み合わせることによって、セラミック粉末からマイナスイオンと同時に放出されるプラスイオンを炭粉末によって吸着除去して、マイナスイオンのみを多量に放出できるようにするとともに、遠赤外線効果も同時に得られるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】 常温静止状態であっても多量のマイナスイオンを発生するセラミックス粉末と、遠赤外線を放出するとともにプラスイオン吸着効果を有する炭粉末とを組み合わせることによって、セラミック粉末からマイナスイオンと同時に放出されるプラスイオンを炭粉末によって吸着除去して、マイナスイオンのみを多量に放出できるようにするとともに、遠赤外線効果も同時に得られるようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、マイナスイオンを常温静止状態で多量に放出するとともに、プラスイオンの発生を抑制して、強力なマイナスイオン効果を得ることができるマイナスイオン発生組成物に関するものである。
空気中に含まれる「マイナスイオン 」と呼ばれる負電荷を帯びたイオンが、人体や生活環境に対して有利な効果を奏することが知られている。そこで、このマイナスイオン効果に着目して、マイナスイオン発生体を用いた健康器具や寝具、家具等の製品が提供されている。従来より用いられているマイナスイオン発生体としては、例えば、トルマリン等の鉱石類、炭、活性炭がよく知られており、これらマイナスイオン発生体を応用した製品としては、例えば、木綿、不織布等の表裏2枚の通気性シート基材の間に、トルマリン鉱石の微粉末層(3)を接着剤を介して任意の間隔、かつ任意の平面形状で接着して成るトルマリン加工シートが公知である(特許文献1参照)。
しかしながら、トルマリンや炭、活性炭等の従来のマイナスイオン発生体は、いわゆる静止状態では微量なマイナスイオンしか発生せず、圧力や摩擦、熱などが加わらない限り自発的にマイナスイオンを発生しないという性質を有している。このため、 圧力や温度が加わらない製品に応用したとしても、極めて微量のマイナスイオンしか放出することができず、また、人体の自律神経等に悪影響を与えると言われるプラスイオンも同時に放出するため、実効性に乏しいものであった。
一方、一般にマイナスイオンセラミックスと称されて、常温静止状態であっても常時多量のマイナスイオンを発生するセラミック体が近年注目されている。このマイナスイオンを発生するセラミック体は、圧力や温度を加えなくても自発的にマイナスイオンを発生する点で従来のマイナスイオン発生体よりも優れている。マイナスイオンを発生するセラミックスを応用したマイナスイオン発生体としては、例えば、希土類元素を含む鉱物粉体を、樹脂に混入してなる樹脂組成物がある(特許文献2参照)。
しかしながら、上記のマイナスイオンセラミックスもまた、従来のマイナスイオン発生体と同様に、マイナスイオンと同時にプラスイオンも発生するため、十分なマイナスイオン効果が得られるには至っていなかった。
特開平10−94580号公報(第2頁段落番号0004〜0008、図2)
特開2003−147215号公報
本発明は、人体や環境に対して有害であるとされるプラスイオンの発生を抑制しながら多量のマイナスイオンを長期間にわたって安定して発生することにより、人体や環境に対して優れたマイナスイオン効果を奏することができ、健康器具、化粧品、寝具、家具、自動車用品、建材、陶磁器等、あらゆる製品に適用することが可能なマイナスイオン発生組成物及び該組成物をを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明が採った手段は、セラミック粉末と、炭粉末とを含むことを特徴とするマイナスイオン発生組成物である。
このマイナスイオン発生組成物、常温静止状態であっても多量のマイナスイオンを発生するセラミックス粉末と、遠赤外線を放出するとともにプラスイオン吸着効果を有する炭粉末とを組み合わせることによって、セラミック粉末からマイナスイオンと同時に放出されるプラスイオンを炭粉末によって吸着除去して、マイナスイオンのみを多量に放出できるようにするとともに、遠赤外線効果も同時に得られるようにしたものである。
また、請求項2記載の発明が採った手段は、セラミック粉末100重量部に対して、炭粉末が1〜100重量部含まれていることを特徴とする請求項1記載のマイナスイオン発生組成物である。
炭粉末をセラミック粉末100重量部に対して1〜100重量部の割合で含むことにより、プラスイオンの放出を効果的に抑制するとともに、人体や環境に対して最適な量のマイナスイオンを得ることができる。
また、請求項3記載の発明が採った手段は、セラミック粉末中に、酸化珪素と、酸化ジルコニウムと、酸化チタンとを含有することを特徴とする請求項1または2に記載のマイナスイオン発生組成物である。
酸化珪素と酸化ジルコニウムと酸化チタンとを含有するセラミック粉末を用いることで、マイナスイオンの自然放出性能をより高めることができる。
また、請求項4記載の発明が採った手段は、炭粉末が、炭化率90%以上、比表面積1700cm2/g以上の椰子殻活性炭粒子であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のマイナスイオン発生組成物である。
炭粉末を椰子殻活性淡粒子とすることで、遠赤外線効果及び脱臭効果により優れたものとすることができる。
また、請求項5記載の発明が採った手段は、請求項1から4のいずれかに記載のマイナスイオン発生組成物17を、2以上の多孔性シート12、13が積層されてなる積層構造体14の内部に充填してなることを特徴とするマイナスイオン発生シート11である。
このマイナスイオン発生シート11は、2以上の多孔性シート12、13を積層して積層構造体14を形成し、この積層構造体14の内部15に、請求項1から4に記載のマイナスイオン発生組成物17を充填してシート状に形成し、マイナスイオン発生組成物17の健康器具等への応用性を高めたものである。
また、請求項6記載の発明が採った手段は、多孔性シート12が、コルゲート加工されてなることを特徴とする請求項5に記載のマイナスイオン発生シート11である。
多孔性シート12にコルゲート加工を施したものを用いることで、マイナスイオン発生シート11に適度な可撓性、屈曲性を与えることができるようになる。
また、請求項7記載の発明が採った手段は、表面が布製被覆材によって被覆されてなることを特徴とする請求項5または6に記載のマイナスイオン発生シートである。
マイナスイオン発生シート11を布製被覆材18で被覆することにより、身体の所望の位置に当てられるように保持できるようになる。
また、請求項8記載の発明が採った手段は、請求項1から4のいずれかに記載のマイナスイオン発生組成物を含むことを特徴とする化粧品である。
請求項1から4に記載されるマイナスイオン発生組成物を、化粧品に含ませることで、マイナスイオンを経皮的に体内に取り込むことができるようになる。
なお、本発明における「化粧品」とは、化粧水、乳液、スキンクリーム、ヘアクリーム、マッサージジェル等の基礎化粧品や、石けん、頭髪用シャンプー、リンス、ボディーシャンプー、ハンドソープ、洗顔剤等の身体洗浄剤をいうものである。
請求項1に記載のマイナスイオン発生組成物によれば、セラミック粉末と炭粉末とを含むことによって、セラミック粉末により常温静止状態で多量のマイナスイオンが放出されるとともに、セラミック粉末からマイナスイオンと同時に放出されるプラスイオンが炭粉末により吸着除去されるので、両者が相乗的に作用してマイナスイオンを効果的に放出することができる。また、炭粉末による遠赤外線効果や脱臭効果もマイナスイオン効果と合わせて得られるので、健康回復や環境改善に優れた効果を奏することができる。
請求項2に記載のマイナスイオン発生組成物によれば、請求項1に記載のマイナスイオン発生組成物の効果に加えて、セラミック粉末100重量部に対し、炭粉末を1〜100重量部の割合で含むことにより、プラスイオンの放出を効果的に抑制するとともに、人体や環境に対して最適な量のマイナスイオンを得ることができるので、イオンバランスに優れたものとすることができる。
請求項3に記載のマイナスイオン発生組成物によれば、酸化珪素と、酸化ジルコニウムと、酸化チタンとを含有するセラミック粉末を用いることで、マイナスイオンの自然放出能に優れたものとすることができる。
請求項4に記載のマイナスイオン発生組成物によれば、炭粉末に炭化率90%以上、比表面積1700cm2/g以上の椰子殻活性炭粒子を用いたことにより、遠赤外線効果及び脱臭効果により優れたものとすることができるので、人体や環境に対してより実効性に優れたものとすることができる。
請求項5に記載のマイナスイオン発生シートによれば、2以上の多孔性シートを積層してなる積層構造体の内部に、請求項1から4に記載のマイナスイオン発生組成物が充填されてなるので、健康器具等への応用が容易となる。そして、プラスイオンの放出を抑制しながら多量のマイナスイオンが常時放出されるとともに、遠赤外線が放出されるので、両者の相乗作用によって、免疫力向上、疲労回復等の生理的作用効果や、空気中の有害物質や悪臭の除去等の環境改善効果に優れた製品を提供することができる。さらに、製造が簡便に行えるので、製造コストを安価に押さえることができる。
請求項6に記載のマイナスイオン発生シートによれば、請求項5に記載のマイナスイオン発生シートの効果に加えて、多孔性シートにコルゲート加工されたものを用いたことにより、マイナスイオン発生シートに可撓性と屈曲性とを与えることができるので、身体に適用した場合、例えば、頭部、腰部、手首、足首などの身体に巻き付けるベルト等の健康器具に適用した場合に、身体に密着できるようになる。
請求項7に記載のマイナスイオン発生シートによれば、請求項5または6に記載のマイナスイオン発生シートの効果に加えて、表面を布製被覆材で被覆したことにより、頭部、腰部、手首、足首などの身体に巻き付けるベルト等に適用した場合に、身体の所望の位置に当てられるように保持できるようになる。
請求項8に記載の化粧品によれば、請求項1から4に記載のマイナスイオン発生組成物を含有することによって、身体に塗布等したときに、マイナスイオン発生組成物より放出されるマイナスイオンが経皮的に吸収されるので、肌を活性化して潤いや柔軟性を与えるだけでなく、美白効果にも優れた化粧品とすることができる。
本発明に係るマイナスイオン発生組成物は、セラミック粉末と炭粉末とを含むものである。
セラミック粉末は、常温静止状態でマイナスイオンを放出しうるものであれば特に限定されるものではないが、マイナスイオンを効率的に発生できるように、含有する成分の種類や配合量を調整したり、焼成温度調節する等して作製したものを用いることが好ましい。配合成分としては、例えば、、第二酸化鉄(Fe2O3)、酸化アルミニウム(Al2O3)、リン酸(P2O5)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化カルシウム(CaO)等の金属酸化物や、蛇紋石(マグネシウムの含水ケイ酸塩鉱物)、絹雲母、電気石(トルマリン)、ゼオライト、セリサイト、水晶、医王石、メノウ、サファイア等の天然鉱石を成分とするものが挙げられ、中でも、天然鉱石より抽出された酸化ケイ素、酸化ジルコニウム及び酸化チタンを含有するものを用いることが好ましい。これら成分を含有するものは、マイナスイオンの自然放出量が特に多いからである。また、炭、活性炭、麦飯石等の粉末を混練して焼成したものを用いてもよい
炭粉末は、特に限定されるものではなく、例えば、木炭、竹炭、活性炭、カーボン等の粉末を用いることができる。このうち、脱臭効果、遠赤外線効果に優れる点から、活性炭粉末を用いることが好ましく、特には炭化率90%以上、比表面積1700m2/g以上の椰子殻活性炭粒子が好ましい。
炭粉末は、特に限定されるものではなく、例えば、木炭、竹炭、活性炭、カーボン等の粉末を用いることができる。このうち、脱臭効果、遠赤外線効果に優れる点から、活性炭粉末を用いることが好ましく、特には炭化率90%以上、比表面積1700m2/g以上の椰子殻活性炭粒子が好ましい。
セラミック粉末と、炭粉末との配合比は、特に限定されるものでなく、適用される製品に応じて適宜設定することができるが、セラミック粉末100重量部に対して炭粉末を1〜100重量部配合することが好ましい。炭粉末が1重量部より少ないとセラミック粉末からマイナスイオンと同時に放出されるプラスイオンを十分に吸着除去することができず、100重量部より多くしても特に有利な効果を奏しないからである。
また、セラミック粉末及び炭粉末の粒子径についても特には限定されないが、いずれも300μm以下のものを用いることが好ましい。特に、化粧品に適用する場合には、分散性や使用時におけるざらつき等を考慮して、セラミック粉末については0.1〜0.6μm、炭粉末については0.1〜0.2μmのものを用いることが好ましい。
このように、セラミック粉末と炭粉末とから構成されるマイナスイオン発生組成物は、以下に詳述するマイナスイオン発生シートや化粧品の他、自動車用品、建材、陶磁器等にも適用することができる。
次に、本発明に係るマイナスイオン発生シートについて詳述する。
本発明に係るマイナスイオン発生シートは、2以上の多孔性シートを積層した積層構造体の内部に、上記のマイナスイオン発生組成物を充填したものである。
多孔性シートは、多孔質で通気性を有するものであるならば特に限定されないが、例えば不織布、紙、布などの繊維シートや、ポリテトラフルオロエチレンや高分子量ポリエチレンなどからなる種々の微多孔性膜を用いることができる。
また、多孔性シートは、コルゲート加工により積層一体化されて凹凸状の立体形状を呈したものを用いてもよい。コルゲート加工がされた多孔性シートを用いることで、マイナスイオン発生シートに可撓性及び屈曲性を備えることができるので、身体に適用する場合には、身体にフィットさせることができるようになる。多孔性シートにおけるコルゲート加工は、公知のコルゲートマシーンを使用して、このシートをコルゲートマシーンの段ロールに掛けることにより、そのシートがコルゲート加工される。
なお、多孔性シートには、例えば、銀、銅などの金属系抗菌成分をゼオライトなどの担体に担持させた無機系抗菌剤等の抗菌剤を含ませることもできる。多孔性シートに抗菌剤を含ませることで、後述する炭粉末による脱臭効果に加えて、抗菌剤が臭いの原因となる細菌の繁殖を抑制するので、より効果的な悪臭の除去ができるようになる。
この多孔性シートが、2以上積層されることにより積層構造体が形成される。積層構造体としては、1枚のフラットな多孔性シートにコルゲート加工された多孔性シートを一枚積層して一体化したものや、あるいは、1枚のフラットな多孔性シートの上下にコルゲート加工された2枚の多孔性シートを積層して一体化させたり、コルゲート加工された2枚多孔性シートを上下に積層して一体化させたりするなどの形態を採ることができる。
また、マイナスイオン発生シートは、その表面を布製被覆材で被覆してもよい。布製被覆材は、マイナスイオン発生シートを被覆した状態で、身体の所望の位置に当てられるように保持するものであり、身体に密着するようにフレキシブルであり、かつ通気性に優れるものが好ましい。具体的には、織物、編み物、不織布、フェルト、穴あきフィルムあるいはこれらの複合物を挙げることができる。また、上記した多孔性シートと同様に、布製被覆材にも抗菌剤を含ませるとよい。抗菌剤が臭いの原因となる細菌の繁殖を抑制するので、より効果的な悪臭の除去ができるようになるからである。
こうして形成されるマイナスイオン発生シートは、頭部、腰部、手首、足首などの身体に巻き付けるベルトのような健康具に適用することができる他、シーツ、枕等の寝具類や、ござ、マット、畳、カーペット等の敷物類、スリッパ、靴等の履物類に適用することが可能である。
次に、本発明に係るマイナスイオン発生シートの実施例を図に基づいて説明する。
図1には、本実施例に係るマイナスイオン発生シート11が示されている。
本実施例に係るマイナスイオン発生シート11は、2枚の多孔性シート12、13が積層されてなる積層構造体14の内部15に、セラミック粉末と炭粉末とからなるマイナスイオン発生組成物が充填されてなる。
積層構造体14を形成する2枚の多孔性シート12、13は、いずれも不織布からなり、フラットに形成されている。
そして、積層構造体14の内部15には、セラミック粉末と炭粉末としての椰子殻活性炭粒子とがそれぞれ2:1の割合で配合されてなるマイナスイオン発生組成物17が充填される。
積層構造体14に充填されるマイナスイオン発生組成物17からは、セラミック粉末より常に微量の放射線が放出されており、この微量放射線が吸気中の水分と反応してマイナスイオンを発生することができる。
一方、椰子殻活性炭粒子からは、遠赤外線が発生しており、上記のセラミック粉末と椰子殻活性炭粒子とによって、空気中の有害物質や悪臭が除去され、また、身体に接触させて用いた場合には、多孔性シート12、13を通してマイナスイオン効果と遠赤外線効果とが身体に直接伝わって、生理機能を向上させるとともに、汗や体臭を除去することができるようになる。
図2には、本実施例に係るマイナスイオン発生シート11が示されている。本実施例に係るマイナスイオン発生シート11は、実施例1と基本的には同様に構成されるが、身体に接触させて用いる場合に特に適するよう改良が加えられている。
すなわち、積層構造体14を構成する2枚の多孔性シート12、13のうち、多孔性シート12にコルゲート加工がされたものを用いて、マイナスイオン発生シート11に可撓性と屈曲性を持たせている。これにより、マイナスイオン発生シート11を身体に密着させることができるようになる。また、コルゲート加工がされた多孔性シート12の凹凸により、柔らかな圧接刺激を身体に与えることもできる。そして、コルゲート加工された多孔性シート12と、フラットな多孔性シート13との間に形成される凹部16内に、セラミック粉末と椰子殻活性炭粒子とがそれぞれ2:1の割合で配合されてなるマイナスイオン発生組成物17が充填されている。
図3には、本実施例に係るマイナスイオン発生シート11の表面を、織物からなる布製被覆材20で被覆したものが示されている。マイナスイオン発生シート11の表面を布製被覆材20で被覆することで、マイナスイオン発生シートを身体の所望の位置に保持することができるようになる。
図3には、本実施例に係るマイナスイオン発生シート11の表面を、織物からなる布製被覆材20で被覆したものが示されている。マイナスイオン発生シート11の表面を布製被覆材20で被覆することで、マイナスイオン発生シートを身体の所望の位置に保持することができるようになる。
次に、上記実施例1及び実施例2に示したマイナスイオン発生シート11を、身体に適用した具体例を示す。
図4には、本発明のマイナスイオン発生シートをバンダナ20、アイマスク30、腰部のウエストベルト40、手首に巻くリストバンド50、踝、足首に巻き付けるベルト60に適用した例が示されている。
図5に示すウエストベルト40は、布製被覆材(織物)18で被覆した2枚のマイナスイオン発生シート11と、これを繋ぐ長さ調節用ゴム41と、該ウエストベルト40を身体Bの腰部に巻き付けたとき、この状態で両端部を連結する連結ベルト42とからなる。連結ベルト42の先端には雄または雌の面ファスナー43Aが取り付けてあり、その先端が重なるマイナスイオン発生シート11の端部に取り付けた雌または雄の面ファスナー43Bと係合して、連結ベルト42の先端がマイナスイオン発生シート11の端部に所望の重なり幅(長さ)で固定されるようになっている。尚、この形態では、実施例2のマイナスイオン発生シート11を用いている。
このように作製されるウエストバンド40を身体Bに装着すると、マイナスイオン発生シート11の積層構造体14の凹部16内に充填されるセラミック粉末と椰子殻活性炭粒子から発生する強力なマイナスイオン及び遠赤外線が、多孔性シート12及び布製被覆材18を通して身体Bに伝わり、身体Bにマイナスイオン効果及び遠赤外線効果が現れるようになっている。また、マイナスイオン発生シート11を身体Bに当てることで、マイナスイオン発生シート11内に充填される椰子殻活性炭粒子18aが、身体Bの汗や体臭の粒を吸着除去するようになっている。また、マイナスイオン発生シート11の凹凸による柔らかな圧接刺激も身体Bに伝わるようになっている。
図6は手首に巻くリストバンド50を示し、図7は踝、足首に巻き付けるベルト60を示している。図6のリストバンド50及び図7のベルト60のいずれも、実施例2におけるコルゲート加工がされた多孔性シート12を用いたマイナスイオン発生シート11を、布製被覆材18で被覆したものを用い、このマイナスイオン発生シート11の一端に連結ベルト51または61を取り付けたものである。この連結ベルト51または61の先端には雄または雌の面ファスナー52Aまたは62Aが取り付けられている。そして、図4、及び図6または図7に示すように、該リストバンド50またはベルト60を、それぞれ手首または踝、足首に巻き付け、マイナスイオン発生シート11の他端に取り付けた雌または雄の面ファスナー52Bまたは62Bと係合させることで、該リストバンド50またはベルト60の装着ができるようになっている。
リストバンド50またはベルト60を身体Bに装着した時の作用効果は、これらを装着した身体(手首または踝、足首)に、マイナスイオン発生組成物による強力なマイナスイオン効果と遠赤外線効果の他に、マイナスイオン発生シート11の凹凸による柔らかな圧接刺激とが加わり、さらに椰子殻活性炭粒子による脱臭効果がこれに加わるようになっている。
図8は、実施例2におけるマイナスイオン発生シート11を布製被覆材18で被覆したものを用いて、これをアイマスク30に適用した例を示すものである。図8に示すように、このアイマスク30は、布製被覆材18で被覆したマイナスイオン発生シート11の両端を長さ調節用ゴム31で繋いだものである。この場合も同様に、これを装着した身体B(顔面、特に目部)に、セラミック粉末による強力なマイナスイオン効果と、椰子殻活性炭粒子による遠赤外線効果及び脱臭効果と、さらにマイナスイオン発生シート11の凹凸による柔らかな圧接刺激が加わるようになっている。
図9は、実施例2のマイナスイオン発生シート11を布製被覆材18で被覆したものを用いたバンダナ(はちまき)20を示すものである。この場合も同様に、これを装着した身体B(頭部)に、セラミック粉末による強力なマイナスイオン効果と、椰子殻活性炭粒子による遠赤外線効果、脱臭効果が加わり、さらに、マイナスイオン発生シート11の凹凸による柔らかな圧接刺激がこれに加わるようになっている。
図10は、実施例2のマイナスイオン発生シート11を寝具用シーツ80に適用したものであり、図11は、実施例2のマイナスイオン発生シート11をスリッパ90に適用したものである。
図10に示す寝具用シーツ80の場合、このシーツ80上に寝たとき、セラミック粉末による強力なマイナスイオン効果と、炭粉末としての椰子殻活性炭粒子による遠赤外線効果、脱臭効果が加わり、さらに身体Bにマイナスイオン発生シート11の凹凸による柔らかな圧接刺激がこれに加わるようになっている。
図11に示すスリッパ90の場合、土踏まずの位置にマイナスイオン発生シート11が配されており、スリッパ90を利用するたび毎にマイナスイオン発生シート11に充填されるマイナスイオン発生組成物を構成するセラミック粉末より発生するマイナスイオンが足に伝達されるとともに、マイナスイオン発生シートの凹凸による柔らかな圧接刺激が加わるようになっている。
また、スリッパ80を履くときに、マイナスイオン発生組成物を構成する椰子殻活性炭粒子による脱臭効果により足の臭いが吸着除去され、さらに遠赤外線効果により温熱効果で冷え性にも効果的である。
図12は、実施例1のマイナスイオン発生シート11を枕100に適用したものである。図12に示すように、枕は、4層縦横メッシュから山型に形成されてなる頭載部101と、底面を形成する底板部102と、圧縮空気が封入されて頭載部と底板部との間に配設される図示しないクッション部材とを備えている。そして、底板部102の上面には、実施例1のマイナスイオン発生シート11が配設されている。
この枕100によれば、底板部102に配設したマイナスイオン発生シート11から発生する強力なマイナスイオンと遠赤外線とが、頭載部101を通過して頭部や首、肩に伝達されて肩や首のこりを解消することができるとともに、頭部の周囲にもマイナスイオンと遠赤外線とが充満することとなるので、リラクゼーション効果を奏することができる。さらに、椰子殻活性炭粒子による脱臭効果によって、汗の臭いや体臭を吸着除去することができるようになる。
図13は、実施例1のマイナスイオン発生シートを、畳110に適用した例を示すものである。この畳110は、畳表111と畳床112との間に、実施例1のマイナスイオン発生シートを配設したものである。このように、マイナスイオン発生シート11を用いた畳を室内に敷くことで、畳から強力なマイナスイオンと遠赤外線が常時室内に放出されて、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒド等の有害物質や悪臭が分解・除去され、快適な生活環境を作り出すことができるようになる。
また、本発明のマイナスイオン発生シート11は、上に例示したものに限らず、枕カバーや靴の中敷きなどにも適用することもできる。
次に、本発明に係る化粧品について詳述する。
本発明に係る化粧品は、化粧水、乳液、スキンクリーム、ヘアクリーム、マッサージジェル等の基礎化粧品や、石けん、頭髪用シャンプー、リンス、ボディーシャンプー、ハンドソープ、洗顔剤等の身体洗浄剤であって、上記のマイナスイオン発生組成物を含有するものである。これら各種化粧品は、既存の処方によって作製される製剤に、マイナスイオン発生組成物を混合させることによって作製することができる。セラミック粉末と炭粉末との配合比及びベースとなる製剤への配合量も特に限定されるものではなく、製剤の種類に応じて適宜設定すればよいが、使用感等を考慮してベースとなる化粧品に対して1〜20重量%の範囲で配合することが好ましい。1重量%以下であると十分なマイナスイオン効果の実効性に欠け、20%重量%以上であるとざらつき感が出て使用感が損なわれるからである。
以下に、本発明に係る化粧品の実施の一例として、マイナスイオン発生組成物が配合された人体塗布用のクリーム及びジェルについて説明する。
まず、本実施例に係るクリーム及びジェルは、それぞれ表1及び表2に示す成分からなる。
そして、これら成分より作製されるクリーム及びジェルにマイナスイオン発生組成物が配合されるのであるが、ここで配合されるマイナスイオン発生組成物は、粒子径0.3μmのセラミック粉末と粒子系0.1μmの椰子殻活性炭粒子とがそれぞれ7:1の割合で配合されてなり、クリーム及びジェル100重量部に対して10重量部の割合で配合される。
このようにマイナスイオン発生組成物が配合されたクリームを皮膚に塗布すると、マイナスイオン発生組成物より放出されるマイナスイオンと、椰子殻活性炭粒子から放出される遠赤外線とが皮膚の内部へと吸収されて細胞が活性化し、肌に潤いや美白等の美肌効果を与えることができる。
11・・・マイナスイオン発生シート
12、13・・・多孔性シート
14・・・積層構造体
15・・・内部
16・・・凹部
17・・・マイナスイオン発生組成物
18・・・布製被覆材
12、13・・・多孔性シート
14・・・積層構造体
15・・・内部
16・・・凹部
17・・・マイナスイオン発生組成物
18・・・布製被覆材
Claims (8)
- セラミック粉末と、炭粉末とを含むことを特徴とするマイナスイオン発生組成物。
- セラミック粉末100重量部に対して、炭粉末が1〜100重量部含まれていることを特徴とする請求項1記載のマイナスイオン発生組成物。
- セラミック粉末中に、酸化珪素と、酸化ジルコニウムと、酸化チタンとを含有することを特徴とする請求項1または2に記載のマイナスイオン発生組成物。
- 炭粉末が、炭化率90%以上、比表面積1700cm2/g以上の椰子殻活性炭粒子からなることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のマイナスイオン発生組成物。
- 請求項1から4のいずれかに記載のマイナスイオン発生組成物を、2以上の多孔性シートが積層されてなる積層構造体の内部に充填してなることを特徴とするマイナスイオン発生シート。
- 多孔性シートが、コルゲート加工されてなることを特徴とする請求項5に記載のマイナスイオン発生シート。
- 表面が布製被覆材によって被覆されてなることを特徴とする請求項5または6に記載のマイナスイオン発生シート。
- 請求項1から4のいずれかに記載のマイナスイオン発生組成物を含むことを特徴とする化粧品。
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JP2003332081A JP2005097407A (ja) | 2003-09-24 | 2003-09-24 | マイナスイオン発生組成物並びに該組成物を用いたマイナスイオン発生シート及び化粧品 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009082559A (ja) * | 2007-10-01 | 2009-04-23 | Jen-Taut Yeh | 高効率を持って負イオンを放出する複合粉体、複合粉体の付着物及びその製造方法 |
CN107972155A (zh) * | 2017-12-04 | 2018-05-01 | 武汉科技大学 | 一种中密度纤维板粉末涂料静电涂装方法 |
KR20210112768A (ko) * | 2020-03-06 | 2021-09-15 | 박종원 | 도자칩을 이용한 음이온 발생기 |
JP7282990B1 (ja) * | 2023-01-20 | 2023-05-29 | 慶孝 大友 | 加工品の製造方法及び使用方法 |
-
2003
- 2003-09-24 JP JP2003332081A patent/JP2005097407A/ja active Pending
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