JP2005097095A - セラミックグリーンシートの製造方法および当該セラミックグリーンシートを用いた電子部品の製造方法 - Google Patents
セラミックグリーンシートの製造方法および当該セラミックグリーンシートを用いた電子部品の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 光透過性の基材上に所望の電気特性を有する粉体を含有する感光性材料からなる層を形成し、基材裏面に異なる紫外線透過率を有した複数のパターンを有するマスクを配置し、当該マスクを介して紫外線等を感光性材料に照射して露光処理を施し、この露光処理後の感光性材料に対して現像処理を施すこととする。
【選択図】図1
Description
また、上記課題を解決するために、本発明に係るシート製造方法は、露光処理に用いる光を透過可能な部分を有する被シート形成面を表面とする部材の表面に対して、所定の電気特性を有する粉体を含み且つ光により露光可能な感光性材料を付着させる工程と、部材の裏面より光を所定の領域毎に異なる光量として感光性材料に照射して感光性材料に対する露光処理を行う工程と、露光処理後の感光性材料に対して現像処理を施す工程とを含むことを特徴としている。
なお、上述した製造方法において、光は光線に基づくものであり、光線をスキャンすることによって所定の領域毎に異なる光量を得ることが好ましい。この場合、光線のスキャンは所定の領域各々に応じた条件の下で行われることが好ましい。
積層されたセラミックグリーンシートを、その厚さ方向に加圧して積層体を形成することを特徴としている。
また、パターン化した光を与える場合、平面状に並置された複数の光源のオンオフ等により平面状光源を所定形状として露光操作を行う。この所定形状を順次変更し、複数回の露光操作を行うことによっても所定の領域毎に異なる光量の光によって露光処理を行うことが可能となる。
図1に本発明の実施例1に係る層形成方法を示す。なお、図1は、各工程における層あるいはシートをその厚さ方向に切断した際の断面構造を各々示している。本実施例は、所定の厚さおよび形状を有する絶縁層を形成することを目的としている。本実施例において、まず光透過性の例えばPETフィルムからなる基材2の上面に所望の電気特性を有する粉体を含有する感光層3を塗布形成する(ステップ1)。次のステップ2において、基材2の裏面から紫外線等の光を照射して感光層3に対して露光処理を施す。
通常、セラミック粉末等と感光性バインダーとが混練されてなる物質を露光しようとする場合、セラミック粉末等の存在によって光の散乱が生じて露光終端部はぼやけてしまうことが知られている。本出願人は、例えば、およそ1.0μm、0.8μm、0.6μm、0.4μm、0.2μmの平均粒径を有するチタン酸バリウム粉末各々について、これをネガ型バインダーと体積比1/1の比率で混練したものを用いて、照射時間と現像後の残存膜厚との関係を確認した。その結果、残存膜厚が数μm、具体的には各々の粉末について10μm程度以下となる条件であれば、露光時間と得られるシート厚さとは一次の相関関係にあり、平均膜厚値のばらつきが±0.5〜2.0%の値にあることが確認された。更に、シートの平坦性を保とうとすると、粒径は小さい方が良いと言える。これは得ようとするシートの厚さにもより、特に薄い領域において粒径は重要な因子となる。具体的にはシート厚さが5μm以下の場合には、粉末の粒による視うーと面の凹凸発生(表面粗さ)を考慮すると、平均粒径0.8μm以下、より好ましくは0.2μm以下のチタン酸バリウム粉末を用いることが好適である。即ち、得ようとするシート厚さの約1/5以下の平均粒径を有する粉末からなるスラリーを用いることで平坦なシートが得られ、更に1/20以下のものを用いること更に表面凹凸(算術平均粗さRa値)の小さいシートが得られると考えられる。ここで、この露光時間は、光強度も含め露光量として把握し直すことが可能であり、該結果は露光量と残存膜厚との一次の相関関係を有していることを示す。従って、セラミック粉末と感光性バインダーとを用いた場合で、残存厚さが電極厚さと同じ5.0μm程度となる場合において、正確にシート厚さおよびシート表面の平坦性を保つことが可能となる。なお、ここでは光を透過する特性に劣るチタン酸バリウム粉末を用いる場合について具体的な検討結果を述べているが、同時に光透過特性に優れるいわゆるガラスセラミック粉末、光吸収性を有するフェライト粉末、或いは金属粉末についても検討を行っている。その結果、必要となる露光量は異なるが、これら粉末もチタン酸バリウム粉末と同様の傾向を有することが認められている。従って、金属またはセラミック粉末と感光性バインダーとの混練物たるスラリーを用いて、露光量によって現像後の残存厚さを制御しようとした場合、これら各種の粉末の例を含めると、用いる粉末の平均粒径が約1.0μm未満であれば表面粗さを小さくすることができ、それにより平均膜厚のばらつきを抑える好適な制御が可能となる。また、上述した例以外の実験により、現像後の残存厚さは条件次第で約50μm前後の領域、及びそれ以下の領域においても制御可能であることも見出されている。
本実施例においては、この発見に基づいて露光量を制御し、感光層3の所定の厚さまでの露光を行うこととする。本ステップにおいては、紫外線の透過率が異なった2種類の電極パターンが形成されたマスク13を基材2の裏面に密着させ、マスク13を介して紫外線を感光層3に対して照射して感光層3に対して露光処理を施している。
次に、前述した本発明に係るシート形成方法によって得られたシートを用いて、電子部品を製造する場合の工程を例示する。なお、以下に述べる工程を説明する際に参照する図3および図4は、前述の実施例と同様にシートあるいはその積層状態を厚み方向に切断し、その断面を側方から見た状態を示すものとする。図3は、積層型のセラミックインダクタを製造する場合の各工程を示し、図4は、より複雑な回路構成を有する電子部品を製造する場合の工程を例示している。
Claims (11)
- 露光および現像処理を用いたセラミックグリーンシートの製造方法であって、
前記露光処理に用いる光を透過可能な部分を有する、被シート形成面を表面とする部材の表面に対して、所定の電気特性を有する粉体を含み、且つ前記光により露光可能な感光性材料を付着させる工程と、
前記光を所定の領域毎に異なる光量とした後に前記部材の裏面より前記感光性材料に対して照射し、前記感光性材料に対する前記露光処理を行う工程と、
前記露光処理後の前記感光性材料に対して前記現像処理を施す工程とを含むことを特徴とするセラミックグリーンシートの製造方法。 - 前記光は、前記所定の領域に対応した部分における透過率が異なるマスクを介することによって、前記光量を前記所定の領域毎に異ならせることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
- 前記異なる光量は、少なくとも前記光を完全に遮光して得られる光量、前記光を全透過して得られる光量、および前記光を所定の割合透過して得られる光量からなることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
- 前記露光処理は、前記光を所定の割合透過して得られる光量によって前記感光性材料が露光される領域の厚さが所定厚さとなったときに終了することを特徴とする請求項3記載の製造方法。
- 前記現像処理が施されることによって形成されるセラミックグリーンシート上の凹部に対して導電性の材料が充填されることを特徴とする請求項1乃至4何れか一項に記載の製造方法。
- 前記部材の表面に前記感光性材料を付着させる工程の前に、前記部材の表面の所定領域に対して前記光を透過不可能な材料からなる遮光部を形成する工程が行われることを特徴とする請求項1乃至4何れか一項記載の製造方法。
- 前記部材は、その表面からの前記セラミックグリーンシートの剥離を容易にするための離型処理が施されていることを特徴とする請求項1乃至4何れか一項記載の製造方法。
- 前記露光処理に用いる光を透過可能な部分を有する、被シート形成面を表面とする部材の表面に対して、所定の電気特性を有する粉体を含み、且つ前記光により露光可能な感光性材料を付着させる工程と、
前記部材の裏面より、前記光を所定の領域毎に異なる光量として前記感光性材料に照射し、前記感光性材料に対する前記露光処理を行う工程と、
前記露光処理後の前記感光性材料に対して前記現像処理を施す工程とを含むことを特徴とするセラミックグリーンシートの製造方法。 - 前記光は、光線に基づくものであり、前記光線をスキャンすることによって前記所定の領域毎に異なる光量を得ることを特徴とする請求項8記載の製造方法。
- 前記光線のスキャンは前記所定の領域各々に応じた条件の下で行われることを特徴とする請求項9記載の製造方法。
- 請求項1乃至10何れか一項に記載のセラミックグリーンシートの製造方法により形成されたセラミックグリーンシートを含む複数のセラミックグリーンシートを積層し、
積層された前記セラミックグリーンシートを、その厚さ方向に加圧して積層体を形成することを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
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