JP2005096680A - 電動ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 駆動制御装置5を車体側に設け、車輪側の制動力発生装置2に双方向多重通信回路33を設け、3本の電力線25、1本のシールド線34及び2本の電源線35を介して、車輪側に設けた制動力発生装置2(キャリパ19)と、車体側に設けた駆動制御装置5とを電気的に接続している。3本の電力線25、1本のシールド線34及び2本の電源線35は、こられを覆う外皮と共に1本のケーブル36として構成される。制動力発生装置2と駆動制御装置5との間を、屈曲性の悪化がなく、1本のケーブル36で接続することが可能となる。
【選択図】 図1
Description
第2の発明は、上記第1の発明において、前記制動力発生装置と前記駆動制御装置との電気接続を電力線で行うとともに、該電力線及び前記駆動制御手段と多重通信回路を接続する信号線を外皮により覆って1本のケーブルとすることが望ましい。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、前記検出手段は複数設けられて一の多重通信回路に接続されるとともに、該多重通信回路と前記駆動制御装置とは、前記複数の検出手段によって異なる信号伝送周期を用いて多重通信が行われることを特徴とする。
第4の発明は、上記第3の発明において、前記制動力発生装置は、三相モータと該三相モータの回転を直動に変換する回転直動変換機構とを有し、前記検出手段は、該三相モータのロータ位置を検出する回転位置センサと、前記回転直動変換機構の直動部材の推力を検出する推力センサと、前記三相モータの温度を検出する温度センサとであって、前記信号伝送周期は、前記回転位置センサの検出信号が短周期で、前記推力センサの検出信号が中周期で、前記温度センサの検出信号が長周期であることが望ましい。
第5の発明は、上記第1乃至第4のいずれかの発明において、前記制動力発生装置は、電動モータと該電動モータの回転を直動に変換する回転直動変換機構と、前記電動モータのロータの回転を許容または阻止するために機械的に係脱する駐車ブレーキ機構とを有し、該駐車ブレーキ機構は、前記多重通信回路に該駐車ブレーキ機構を駆動する駐車ブレーキ駆動回路を介して接続されることを特徴とする。
上記第2の発明によれば、前記制動力発生装置と前記駆動制御装置との間を1本のケーブルで接続したので、ケーブルの取り付け等の処理が容易となる。
上記第3の発明によれば、前記多重通信回路と前記駆動制御装置とで、前記複数の検出手段によって異なる信号伝送周期を用いて多重通信が行われるので、検出手段の検出頻度によって異なる信号伝送周期を用いることが可能となり、不要な信号の送受信を減らして多重通信の負荷を下げることが可能となる。
上記第4の発明によれば、前記回転位置センサの検出信号を短周期で、前記推力センサの検出信号を中周期で、前記温度センサの検出信号を長周期として異なる信号伝送周期で多重通信を行う。このため、不要な信号の送受信を減らして多重通信の負荷を下げるとともに、検出手段の検出対象の作動に応じた処理を行うことが可能になり、電動ブレーキ装置の信頼性が向上する。
上記第5の発明によれば、駐車ブレーキ機構は、前記多重通信回路に該駐車ブレーキ機構を駆動する駐車ブレーキ駆動回路を介して接続されるようになっているので、制動力発生装置に駐車ブレーキ機構を設けても電線の本数が増加することがない。
また、本車両には、図示しない横方向加速度センサ、先行車両との車間距離検出センサなどの車両状態検出センサが備えられており、その各車両状態検出信号がブレーキ制御装置4に入力されるようになっている。そして、ペダルセンサ7の検出信号の値が「0」の場合(ドライバがブレーキペダル6を操作していない場合に相当する)でも、車両状態検出センサの車両状態検出信号に基づいて、車両の挙動を安定させるためにブレーキ動作が必要であると判断した場合、又は先行車両との車間距離を一定に保つアダプティブクルーズコントロール機能や、前方障害物との衝突回避や衝突速度低減機能を実現するためにブレーキ動作が必要であると判断した場合、上述したブレーキペダル6の操作時の場合と同様に、必要ブレーキ推力を算出して制動力信号を駆動制御装置5に出力する。
キャリパ19は、キャリヤに対して摺動可能に挿通されるスライドピン(図示省略)を有しており、このスライドピンによってディスクロータ10の軸方向に沿って案内されるようになっている。
ピストン軸部17と直動部材27の段差部28との間には、推力センサ(検出手段)30が配置され、直動部材27のピストン15に作用する推力、ひいてはピストン15のブレーキパッド13に作用する押圧力を検出するようにしている。
ケース18内には、FETやIGBTよりも熱的に耐性のあるマイコン等の半導体集積回路からなる双方向多重通信回路33が配置されている。双方向多重通信回路33には、推力センサ30の推力検出信号、温度センサ31の温度検出信号、及びレゾルバ32の回転位置検出信号が入力される。双方向多重通信回路33は多重通信を行うための1本のシールド線34及び双方向多重通信回路33に電力を供給するための2本の電源線35を介して、FETやIGBT等の駆動素子(図示省略)を有する駆動制御装置5に接続されている。上記推力センサ30、温度センサ31及びレゾルバ32の検出信号は、後述するように、双方向多重通信回路33によって駆動制御装置5に送信され、これらの検出信号によっても制動力発生装置2の制動力が制御されるようになっている。
ケーブル36は、図2に示すように、電動モータ20を駆動するための3本の電力線25と、双方向多重通信回路33による多重通信を行うための1本のシールド線34及び2本の電源線35と、これらの電線を覆う絶縁材料からなる外皮37とから構成され、屈曲性の優れたものになっている。ケーブル36は、ケース18に形成した孔18aに装着された電動ブレーキ側防水グロメット40及び車両のダッシュボード41に形成した孔41aに装着した車両側防水グロメット42を通して一端側がケース18内の各部材に接続され、他端側が車体側(車室3内)の駆動制御装置5に接続されている。
電力線25は、導体部25aと、この導体部25aを覆う絶縁材料からなる外皮25bと、から構成されている。シールド線34は、2つの導体部34a1,34a2と、この2つの導体部34a1,34a2の間に介装される絶縁層34b1と、導体部34a2を覆う絶縁層34b2と、から構成されている。双方向多重通信回路用の電源線35は、導体部35aと、この導体部を覆う絶縁材料からなる外皮35bと、から構成されている。
この結果、モータロータ22が回転し、この回転が回転直動変換機構26により直線運動に変換されて、ピストン15ひいてはブレーキパッド13,14に推力を与え、これによりブレーキ力が発生する。
なお、上記説明では、プランジャ50が機械的に係脱する対象を、モータロータ22とともに回転するラチェット48としたが、これに限らず、モータロータ22にラチェット48の歯部48aに相当する係合部を設けて、これにプランジャ50を係脱させるようにしてもよい。要は、モータロータ22の回転を機械的な係脱により許容または阻止するものであればよい。
Claims (5)
- 車両の車輪側に設置され電気的に駆動されて車輪に対する制動力を発生する制動力発生装置と、車両の車輪側に設置され前記制動力発生装置の作動状態を検出する検出手段と、車両のブレーキ制御装置からの制動力信号及び前記検出手段からの検出信号を受信して前記制動力発生装置を駆動制御する駆動制御装置と、を備える電動ブレーキ装置において、
前記駆動制御装置を車体側に設け、該駆動制御装置と前記検出手段との間を車両の車輪側に設置される多重通信回路を介して接続することを特徴とする電動ブレーキ装置。 - 前記制動力発生装置と前記駆動制御装置との電気接続を電力線で行うとともに、該電力線及び前記駆動制御手段と多重通信回路とを接続する信号線を外皮により覆って1本のケーブルとしたことを特徴とする請求項1記載の電動ブレーキ装置。
- 前記検出手段は複数設けられて一の多重通信回路に接続されるとともに、該多重通信回路と前記駆動制御装置とは、前記複数の検出手段によって異なる信号伝送周期を用いて多重通信が行われることを特徴とする請求項1または2記載の電動ブレーキ装置。
- 前記制動力発生装置は、三相モータと該三相モータの回転を直動に変換する回転直動変換機構とを有し、前記検出手段は、該三相モータのロータ位置を検出する回転位置センサと、前記回転直動変換機構の直動部材の推力を検出する推力センサと、前記三相モータの温度を検出する温度センサとであって、前記信号伝送周期は、前記回転位置センサの検出信号が短周期で、前記推力センサの検出信号が中周期で、前記温度センサの検出信号が長周期であることを特徴とする請求項3記載の電動ブレーキ装置。
- 前記制動力発生装置は、電動モータと該電動モータの回転を直動に変換する回転直動変換機構と、前記電動モータのロータの回転を許容または阻止するために機械的に係脱する駐車ブレーキ機構とを有し、該駐車ブレーキ機構は、前記多重通信回路に該駐車ブレーキ機構を駆動する駐車ブレーキ駆動回路を介して接続されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電動ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
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