JP2011163427A - 電動式ディスクブレーキ - Google Patents

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Abstract

【課題】電気式ディスクブレーキにおけるハウジングの大型化を防ぐとともに、所望のタイミングで確実にクランプ力を保持可能にしようとする。
【解決手段】押圧部材4と、進退動機構5と、減速機構7と、パーキング機構8とを備えた電動式ディスクブレーキ装置である。そして、前記パーキング機構8は、前記進退動機構5の筒状のシャフト46の内周に収容して配置し、前記シャフト46の内方に一端35,36側を軸支し、他端側37,38を前記内周面47に押圧接触可能に設けた一対のシュー33,34と、前記シュー33,34を連結した戻しスプリング39,40と、前記シュー33,34の他端37,38側を戻しスプリング39,40の付勢力に抗して前記内周面47方向に押圧接触可能とする駆動機構43を備え、この駆動機構43を駆動させて前記シュー33,34の他端37,38側を前記内周面47に押圧接触させるようドラムブレーキ型で構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電動式ディスクブレーキに関し、特にパーキング機構を備えた電動式ディスクブレーキに関するものである。
特開2005−114042号公報 従来より、例えばパーキング機構を備えた電動式ディスクブレーキの構造として、上記特許文献1に示す如きディスクブレーキ機構が開示されている。即ち、特許文献1に記載の発明は、外周縁に複数のラチェット歯を形成したラチェットホイールをボールねじナットのシャフトに連結配置するとともに、このラチェットホイールの外方に、上記ラチェット歯に係合可能なラチェット爪を配置したものである。そして、上記ラチェットホイールの径方向外方に対向配置したソレノイドの作用によって、上記ラチェット爪がラチェットホイール側に移動してラチェットホイールのラチェット歯に噛み合うことにより、ボールねじナットの制動解除方向への回転の規制を行うものである。
しかしながら、上記特許文献1に示す発明は、上記ソレノイドやラチェット爪等の部品をラチェットホイールの外方に突出して設けなければならないため、電動式ディスクブレーキにおけるハウジングの大型化につながるという問題が生じるものである。また、上記の如き構造では、ラチェットを固定する位置が、ラチェット爪と係合するラチェット歯の形成位置で決まるものとなる。そのため、例えばパーキング時においてラチェット爪の先端がラチェット歯の先端に位置する場合には、モータを逆回転させてラチェット爪とラチェット歯とを確実に係合させる必要がある。従って、このような場合には、上記の如くモータを逆回転させた分、ボールねじ機構が制動解除方向に回転するものとなるため、意図したクランプ力よりも多少低下したところで制動力を保持しなければならないという問題が生じるものとなる。
そこで、本発明は上述の如き課題を解決しようとするものであって、電気式ディスクブレーキにおけるハウジングの大型化を防ぐとともに、所望のタイミングで確実にクランプ力を保持可能にしようとするものである。
本発明は上述の如き課題を解決するため、キャリパボディに設けられた摩擦パッドを押圧する押圧部材と、前記キャリパボディのシリンダ孔に設けられ前記押圧部材に押圧力を発生させる進退動機構と、前記進退動機構にアクチュエータの駆動力を減速して伝達する減速機構と、前記進退動機構の制動解除方向への移動を規制するパーキング機構と、を備えた電動式ディスクブレーキ装置に関するものである。
そして、前記パーキング機構は、前記進退動機構の筒状のシャフトの内周に収容して配置したものである。そのため、キャリパボディにパーキング機構のための特別なスペースを設ける必要のないものであって、電気式ディスクブレーキにおけるハウジングの小型化を図ることが可能となる。
また、前記パーキング機構は、前記シャフトの内周面とは可動間隔を介した内方に一端側を軸支した軸支部を形成するとともに、他端側を前記シャフトの内周面に押圧接触可能に設け、互いの軸支部をシャフトの軸心に対して点対称に配置した一対のシューと、前記一対のシューの両端を互いに連結して前記一対のシューを前記シャフトの内周面とは離間方向に付勢した戻しスプリングと、この戻しスプリングにて連結した前記一対のシューの内周側に設けられ、前記一対のシューの他端外面側を戻しスプリングの付勢力に抗して前記シャフトの内周面方向に押圧接触可能とする駆動機構とを備えたものである。尚、上記可動間隔とは、一対のシューにおける軸支部とは反対側の他端外面側が、軸支部を支点として回動可能となる間隔を意味するものである。
また、本発明はパーキング操作時において、前記駆動機構を駆動させて前記一対のシューの他端外面側を前記シャフトの内周面に押圧接触させるよう、ドラムブレーキ型で構成している。上記の如くドラムブレーキ型で構成することにより、パーキング時にはセルフサーボ効果が生じるものとなり、所望のタイミングで確実にクランプ力を発生・保持することが可能となる。
また、前記パーキング機構は、前記キャリパボディの反ディスクロータ側を被覆する被覆カバーに固定して取り付けたものであっても良い。このように、パーキング機構を被覆カバーに取り付けることにより、キャリパボディに被覆カバーを配置した際に、パーキング機構も同時にキャリパボディに組み付けることが可能となり、キャリパボディにパーキング機構を組み付ける際の組み付け作業性を向上させることができる。
また、前記駆動機構のハーネスは、前記キャリパボディの反ディスクロータ側を被覆する被覆カバーに加工穴を形成し、この加工穴に他の配線とともに挿通することにより、外部と接続可能としたものであっても良い。これにより、電動式ディスクブレーキにおいて駆動機構のハーネスを他の部材と干渉させることなく効率よく配置することが可能となる。
また、前記駆動機構は、ソレノイド部と、軸方向に突出可能な突出部とから成り、
前記ソレノイドをオンした時に突出部が突出して、前記一対のシューを戻しスプリングの付勢力に抗して押圧可能としたものであっても良い。上記の如く構成することにより、簡単な構成や制御によって、パーキングブレーキの駆動を行うことが可能となる。
また、前記ソレノイド部は、前記シャフトの径方向にスライド可能に構成されており、前記ソレノイドをオンした時に、前記ソレノイド部がスライドするとともに前記突出部が突出し、前記シューを戻しスプリングの付勢力に抗して押圧可能としたものであっても良い。上記の如く構成することにより、単一のソレノイド部及び突出部によって一対のシューを同時に押圧し、シャフトの内周面に押圧接触させることが可能となるため、簡易な構成によりパーキングブレーキの駆動を効率よく行うことができる。
本発明は上述の如く、前記パーキング機構を前記進退動機構の筒状のシャフトの内周に収容して配置したものであるから、キャリパボディにパーキング機構のための特別なスペースを設ける必要のないものである。そのため、電気式ディスクブレーキのハウジングの小型化を図ることが可能となる。また、パーキング操作時に、前記駆動機構を駆動させて前記一対のシューの他端側を前記シャフトの内周面に押圧接触させるようにドラムブレーキ型で構成したものであるから、パーキング時にはセルフサーボ効果が生じるものとなる。そのため、ボールねじ機構が制動解除方向に回転するものとなるため、意図したクランプ力よりも多少低下したところで制動力を保持しなければならないラチェットホイールを用いた従来技術とは異なり、意図したクランプ力を低下させることなく、所望のタイミングで確実に意図したクランプ力を発生・保持することが可能となる。
本発明の実施例1を示す断面図。 図1の部分拡大図。 実施例1において、被覆カバーに組み付けた一対のシュー及びソレノイド部を示す斜視図。 図1のA−A線断面図。 実施例1のパーキング機構を示す概念図。
本発明の一実施例を図面に於いて説明すると、図1に示す如く、(1)はキャリパボディであって、このキャリパボディ(1)に形成したシリンダ孔(2)には、摩擦パッド(3)を押圧する押圧部材(4)と、この押圧部材(4)に押圧力を発生させる進退動機構(5)と、この進退動機構(5)に、本実施例形態のアクチュエータである電動モータ(16)の駆動力を減速して伝達する減速機構(7)とを組み付けている。また、上記シリンダ孔(2)の端部には、前記進退動機構(5)の制動解除方向への移動を規制するパーキング機構(8)を組み付けている。
本実施例について更に詳しく説明すると、図1に示す如く、上記キャリパボディ(1)のシリンダ孔(2)には、自動車の車輪に接続して一体に回動するディスクロータ(10)の両側面に臨ませて、一対の摩擦パッド(3)(11)を配置している。そして、この摩擦パッド(3)(11)の下方に車両本体に固定したブラケット(12)を配置するとともに、このブラケット(12)と一体に形成したキャリパ支持腕(図示せず)に、キャリパボディ(1)を進退動可能に連結している。このキャリパボディ(1)は、図1に示す如く、シリンダ孔(2)側の作用部(13)と、反力爪(6)側の反作用部(14)と、この反作用部(14)と作用部(13)とをディスクロータ(10)の外周を跨いで連結したブリッジ部(15)とで構成している。
そして、前記作用部(13)は図1に示す如く、ブラシレス型の電動モータ(16)と、ボールねじ機構(17)にて構成した進退動機構(5)と、この進退動機構(5)に電動モータ(16)の駆動力を減速して伝達する減速機構(7)とを備えている。更にこの減速機構(7)は、電動モータ(16)の駆動力により回動可能な遊星腕(20)と、この遊星腕(20)に回動可能に軸支した遊星歯車(21)と、この遊星歯車(21)を回動させる太陽歯車(22)とで構成している。
そして前記遊星腕(20)は、前記電動モータ(16)の回転子として作用するマグネット(18)を外周に配置した円筒部(23)と、この円筒部(23)よりも径大とし、シリンダ孔(2)内において摩擦パッド(3)(11)配置側とは反対側の後部に設けた径大部(24)とから成るものであって、電動モータ(16)の駆動力によりキャリパボディ(1)のシリンダ孔(2)内を回動可能としている。また、上記遊星腕(20)の径大部(24)には遊星歯車(21)を回動可能に軸支している。この遊星歯車(21)は、図2に示す如く、第1歯車部(25)と、この第1歯車部(25)よりも歯数の少ない第2歯車部(26)とを軸方向の前後に分離して一体に形成し、前記第1歯車部(25)を、キャリパボディ(1)に回動不能に固定された太陽歯車(22)に噛合し、この太陽歯車(22)により遊星歯車(21)の回動を可能としている。尚、上記太陽歯車(22)は、キャリパボディ(1)の後端内周に固定したバックプレート(27)に固定配置している。
そして、上記の如く組み付けた遊星腕(20)内には、図1に示す如く、進退動機構(5)のボールねじナット(28)を回動可能且つ進退動不能に収納配置している。そして、上記ボールねじナット(28)の遊星腕(20)の径大部(24)側に位置する後端外周には、図2に示す如く太陽歯車(22)よりも歯数の少ない減速歯車(30)を固定するとともに、この減速歯車(30)を前記遊星歯車(21)の第2歯車部(26)に噛合し、遊星歯車(21)の回動によってボールねじナット(28)の回動を可能としている。また、上記ボールねじナット(28)には、複数のボールを介してボールねじ軸(31)を進退動可能に螺合している。そして、前記ボールねじ軸(31)の先端にはボールねじ軸(31)よりも径大な押圧部材(4)を一体形成し、この押圧部材(4)によって摩擦パッド(3)をディスクロータ(10)に押し付け可能としている。
また、図2に示す如く、上記キャリパボディ(1)のディスクロータ(10)配置側とは反対側の一端を、平板状の被覆カバー(32)にて被覆するとともに、この被覆カバー(32)の内面には、ブレーキの制動力を保持可能とするパーキング機構(8)を設けている。このパーキング機構(8)について以下に説明すると、上記被覆カバー(32)の内面中央には、図3に示す如く円弧状に形成した一対のシュー(33)(34)を配置している。この一対のシュー(33)(34)は、それぞれ一端(35)(36)側を被覆カバー(32)に軸支するとともに、この軸支部(50)(51)とは反対側である他端(37)(38)側を自由端とし、図4に示す如く、互いの軸支部(50)(51)がシャフト(46)の軸心に対して点対称に位置するよう対向配置している。そして、上記一対のシュー(33)(34)は、外周に沿って平板状の当接板(55)(56)をそれぞれ固定配置している。
そして、図4に示す如く、上記一方のシュー(33)の一端(35)と他方のシュー(34)の他端(38)、及び上記一方のシュー(33)の他端(37)と他方のシュー(34)の一端(36)をそれぞれ戻しスプリング(39)(40)によって連結することにより、各シュー(33)(34)の対向する両端を互いに近接方向に付勢している。また、上記の如く戻しスプリング(39)(40)によって連結した一対のシュー(33)(34)の内周側には、ソレノイド部(41)と突出部(42)とから成る駆動機構(43)を配置している。
この駆動機構(43)は、図3に示す如く円筒状のケーシングの内部にソレノイドを構成したソレノイド部(41)と、このソレノイド部(41)の中央内方に一端側を挿通配置した棒状の突出部(42)とから成るものである。そして、上記ソレノイド部(41)と突出部(42)は、ソレノイドの作用によって互いに離反方向にスライド可能としている。また、上記突出部(42)を組み付けたソレノイド部(41)は、図3に示す如く上記被覆カバー(32)の内面に突設した筒状の装着部(45)内に挿通配置している。そして、この装着部(45)内において、ソレノイド部(41)を摺動可能なものとしている。尚、パーキング機構(8)の駆動が行われる前の初期状態においては、図5(a)に示す如く上記ソレノイド部(41)の内方に突出部(42)の一端側が収納された状態で配置されている。
そして、パーキング機構(8)の駆動時には、上記ソレノイド部(41)と突出部(42)とが離反方向にスライドすることにより、図5(c)に示す如くソレノイド部(41)の先端及び突出部(42)の先端がそれぞれ一対のシュー(33)(34)の内周側に突設した内周突部(57)(58)に当接するとともに、各シュー(33)(34)の他端(37)(38)側を上記戻しスプリング(39)(40)の付勢力に抗して拡開方向に押圧可能なものとしている。
また、被覆カバー(32)をキャリパボディ(1)の後端に組み付けることにより、上記一対のシュー(33)(34)は、図2に示す如く、ボールねじナット(28)の端部に形成した円筒状のシャフト(46)の内周に位置するとともに、図4に示す如く、前記シャフト(46)の内周面(47)とは可動間隔(48)を介した内方に各シュー(33)(34)の軸支部(50)(51)が位置するよう構成している。尚、上記可動間隔(48)とは、一対のシュー(33)(34)における軸支部(50)(51)とは反対側の他端(37)(38)側が、軸支部(50)(51)を支点として回動可能となる間隔を意味するものである。
また、上記一対のシュー(33)(34)の外周に配置した当接板(55)(56)は、図4に示す如くシャフト(46)の内周面(47)に対向して位置するものとなる。上記の如く一対のシュー(33)(34)をシャフト(46)の内周に組み付けることにより、一対のシュー(33)(34)の他端(37)(38)側を、軸支部(50)(51)を支点として拡開方向に回動させた際には、一対のシュー(33)(34)の他端(37)(38)側の当接板(55)(56)の外面がシャフト(46)の内周面(47)に面接触するものとなる。
上記の如く、本実施例のパーキング機構(8)では、単一のソレノイド部(41)及び突出部(42)によって一対のシュー(33)(34)を同時に押圧し、この一対のシュー(33)(34)の外周面をシャフト(46)の内周面(47)に押圧接触させることが可能となるため、パーキングブレーキの駆動を簡易な構成にて効率よく行うことができる。また、上記駆動機構(43)のソレノイド部(41)から連続するハーネス(52)を、上記被覆カバー(32)に貫通形成した加工穴(53)に他の配線(54)とともに挿通し、上記ハーネス(52)を被覆カバー(32)の外方に接続可能なものとしている。よって、ハーネス(52)を他の部材と干渉させることなく、効率よく配置することができる。
上記の如く、本実施例のパーキング機構(8)は上記シャフト(46)の内周に収容して駆動可能としたものであるから、キャリパボディ(1)にパーキング機構(8)のための特別なスペースを設ける必要のないものである。そのため、電気式ディスクブレーキにおけるハウジングの小型化を図ることが可能となる。
上述の如く構成したものにおいて、電動式ディスクブレーキにおけるパーキングブレーキの作用について以下に説明する。自動車の運転者がパーキングブレーキのスイッチをオンすることにより、まず、ブレーキの制動が行われる。即ち、電動モータ(16)の作用により遊星腕(20)がシリンダ孔(2)内を回動するとともに、この遊星腕(20)の回動により、この遊星腕(20)に軸支されるとともに、太陽歯車(22)に第1歯車部(25)を噛合する遊星歯車(21)が太陽歯車(22)の外周を回動する。この遊星歯車(21)の回動により、第2歯車部(26)に減速歯車(30)を噛合するボールねじナット(28)が回転する。そして、このボールねじナット(28)の回転運動が進退動機構(5)の作用によりボールねじ軸(31)の進退動に変換される。
尚、上記に於いて遊星歯車(21)は、太陽歯車(22)と噛合する第1歯車部(25)よりもボールねじナット(28)の減速歯車(30)と噛合する第2歯車部(26)の歯数を少なくし、この第2歯車部(26)にて太陽歯車(22)よりも歯数の少ない減速歯車(30)を回動させている。これらの作用により、電動モータ(16)による遊星腕(20)の回転速度は効率的に減速され、ボールねじナット(28)のトルクの強い回転が可能となる。
そして、図4、5の実線矢印にて示す如く、上記ボールねじナット(28)及びシャフト(46)を右回転させることにより、ボールねじ軸(31)が前進し、このボールねじ軸(31)の先端に設けた押圧部材(4)にて摩擦パッド(3)を押圧摺動し、ディスクロータ(10)に押し付ける。更に、ボールねじ軸(31)の前進の反力でキャリパボディ(1)が後退することにより、反作用部(14)の反力爪(6)が反作用部(14)側の摩擦パッド(11)を押圧摺動してディスクロータ(10)に押し付け、ブレーキの制動が行われる。一方、図4、5の鎖線矢印にて示す如く、上記ボールねじナット(28)及びシャフト(46)を左回転させることにより、ボールねじ軸(31)が後退し、これにより押圧部材(4)側の摩擦パッド(3)及び反作用部(14)側の摩擦パッド(11)がディスクロータ(10)から離間方向に移動するものとなり、ブレーキの制動が解除される。
そして、上記の如くブレーキの制動が行われた後、パーキング機構(8)が駆動する。尚、パーキング機構(8)の駆動前の初期状態においては、上記シャフト(46)内に配置した一対のシュー(33)(34)は、図5(a)に示す如く戻しスプリング(39)(40)によってシャフト(46)の内周面(47)とは非接触状態の位置にある。以下、パーキング機構(8)の駆動について説明すると、上記の如くブレーキ制動時に摩擦パッド(3)(11)のディスクロータ(10)への押圧によってパーキングに必要なクランプ力が発生した後、図5(b)の矢印にて示す如くボールねじ軸(31)のシャフト(46)を更に制動方向に余分に回転させて、この状態で上記駆動機構(43)のソレノイドをオンにする。
これにより、突出部(42)の一端側をソレノイド部(41)の内方に収納していた駆動機構(43)において、突出部(42)がソレノイド部(41)とは離反方向にスライドして突出するとともに、この突出部(42)によるスライドの反力によって、ソレノイド部(41)が突出部(42)とは離反方向にスライドする。そして、図5(c)に示す如く、この突出部(42)及びソレノイド部(41)の離反方向へのスライドによって、一対のシュー(33)(34)の他端(37)(38)側の当接板(55)(56)がシャフト(46)の内周面(47)に面接触するとともに、この内周面(47)を押圧するものとなる。
そして、上記の如く一対のシュー(33)(34)がシャフト(46)の内周面(47)に押圧接触した時点で、図5(d)の矢印にて示す如く電動モータ(16)の作動によってシャフト(46)を上記制動時とは反対方向の制動解除方向に回転させ、その後ソレノイド及び電動モータ(16)をオフにする。
上記の如く一対のシュー(33)(34)がシャフト(46)の内周面(47)に押圧接触した状態でシャフト(46)を制動方向とは反対方向である制動解除方向に回転させることにより、いわゆるセルフサーボ効果によって一対のシュー(33)(34)がシャフト(46)の内周面(47)に強く食い込むように押しつけられるものとなる。そのため、図5(e)に示す如く、ソレノイドをオフにしてソレノイド部(41)と突出部(42)とを元の位置に復元し、シュー(33)(34)の押圧を解除した場合でも、一対のシュー(33)(34)がシャフト(46)の内周面(47)に押圧接触した状態を保つ。従って、ブレーキの制動を行うのに十分なクランプ力が保持されるものとなり、上記パーキング機構(8)によりシャフト(46)が回転不能にロックされた状態となる。
従って、上記の状態においてソレノイド及び電動モータ(16)をオフにしてソレノイドや電動モータ(16)への電流の供給を遮断しても、パーキング機構(8)によってパーキングに必要なクランプ力を確実に保持することが可能となる。尚、上記の如くパーキングに必要なクランプ力を発生させた後、予めシャフト(46)を制動方向に余分に締め込んでいるため、上記の如くシュー(33)(34)のセルフサーボ効果を発揮させるためにシャフト(46)を制動解除方向に回転させても、ブレーキの制動に必要なクランプ力は十分に確保された状態を保つものとなる。
次に、上記パーキング機構(8)によるシャフト(46)のロック状態を解除する場合には、まず電動モータ(16)を作動させてシャフト(46)をブレーキの制動方向に回転させる。このシャフト(46)の制動方向への回転によって、上記一対のシュー(33)(34)にかかっていたセルフサーボ効果が解除される。そのため、一対のシュー(33)(34)によるシャフト(46)の内周面(47)への強い押圧が解除されるとともに、この一対のシュー(33)(34)を連結している戻しスプリング(39)(40)の復元力により一対のシュー(33)(34)の当接板(55)(56)とシャフト(46)の内周面(47)とが分離し、図5(a)に示す如く上記一対のシュー(33)(34)が初期位置に復元されるものとなる。これにより、パーキング機構(8)によるシャフト(46)のロック状態が解除され、シャフト(46)は回動可能な状態となる
上記の如く、本実施例のパーキング機構(8)は、パーキング操作時に駆動機構(43)を駆動させて一対のシュー(33)(34)の他端(37)(38)側をシャフト(46)の内周面(47)に押圧接触させるようドラムブレーキ型で構成したものであるから、シュー(33)(34)のセルフサーボ効果によって所望のタイミングでシャフト(46)の回転をロックし、確実にクランプ力を発生・保持することができるものである。
1 キャリパボディ
2 シリンダ孔
3、11 摩擦バッド
4 押圧部材
5 進退動機構
7 減速機構
8 パーキング機構
10 ディスクロータ
32 被覆カバー
33、34 シュー
35、36 一端
37、38 他端
39、40 戻しスプリング
41 ソレノイド部
42 突出部
43 駆動機構
46 シャフト
47 内周面
48 可動間隔
50、51 軸支部
52 ハーネス
53 加工穴
54 他の配線

Claims (5)

  1. キャリパボディに設けられた摩擦パッドを押圧する押圧部材と、前記キャリパボディのシリンダ孔に設けられ前記押圧部材に押圧力を発生させる進退動機構と、前記進退動機構にアクチュエータの駆動力を減速して伝達する減速機構と、前記進退動機構の制動解除方向への移動を規制するパーキング機構と、を備えた電動式ディスクブレーキ装置において、
    前記パーキング機構は、前記進退動機構の筒状のシャフトの内周に収容して配置したものであって、前記シャフトの内周面とは可動間隔を介した内方に一端側を軸支した軸支部を形成するとともに、他端側を前記シャフトの内周面に押圧接触可能に設け、互いの軸支部をシャフトの軸心に対して点対称に配置した一対のシューと、前記一対のシューの両端を互いに連結して前記一対のシューを前記シャフトの内周面とは離間方向に付勢した戻しスプリングと、この戻しスプリングにて連結した前記一対のシューの内周側に設けられ、前記一対のシューの他端外面側を戻しスプリングの付勢力に抗して前記シャフトの内周面方向に押圧接触可能とする駆動機構とを備え、
    パーキング操作時に、前記駆動機構を駆動させて前記一対のシューの他端外面側を前記シャフトの内周面に押圧接触させるようにドラムブレーキ型で構成されていることを特徴とする電動式ディスクブレーキ。
  2. 前記パーキング機構は、前記キャリパボディの反ディスクロータ側を被覆する被覆カバーに固定して取り付けられていることを特徴とする請求項1の電動式ディスクブレーキ。
  3. 前記駆動機構は、前記キャリパボディの反ディスクロータ側を被覆する被覆カバーに加工穴を形成し、この加工穴に前記駆動機構のハーネスを他の配線とともに挿通することにより、外部と接続可能としたことを特徴とする請求項1または2の電動式ディスクブレーキ。
  4. 前記駆動機構は、ソレノイド部と、軸方向に突出可能な突出部とから成り、
    前記ソレノイドをオンした時に突出部が突出して、前記一対のシューを戻しスプリングの付勢力に抗して押圧可能としたことを特徴とする請求項1、2、または3の電動式ディスクブレーキ。
  5. 前記ソレノイド部は、前記シャフトの径方向にスライド可能に構成されており、前記ソレノイドをオンした時に、前記ソレノイド部がスライドするとともに前記突出部が突出し、前記シューを戻しスプリングの付勢力に抗して押圧可能としたことを特徴とする請求項4の電動式ディスクブレーキ。
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