JP2018172035A - 車両用ブレーキシステム - Google Patents

車両用ブレーキシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2018172035A
JP2018172035A JP2017071358A JP2017071358A JP2018172035A JP 2018172035 A JP2018172035 A JP 2018172035A JP 2017071358 A JP2017071358 A JP 2017071358A JP 2017071358 A JP2017071358 A JP 2017071358A JP 2018172035 A JP2018172035 A JP 2018172035A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
controller
sub
driver
sensor
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017071358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6905848B2 (ja
Inventor
寛将 佐藤
Hiromasa Sato
寛将 佐藤
俊博 小比賀
Toshihiro Obika
俊博 小比賀
裕輔 古賀
Yusuke Koga
裕輔 古賀
豊田 博充
Hiromitsu Toyoda
博充 豊田
晴大 小寺
Haruhiro Kodera
晴大 小寺
山崎 達也
Tatsuya Yamazaki
達也 山崎
唯 増田
Yui Masuda
唯 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Nissin Kogyo Co Ltd
Mitsubishi Motors Corp
Veoneer Nissin Brake Systems Japan Co Ltd
Original Assignee
NTN Corp
Nissin Kogyo Co Ltd
Mitsubishi Motors Corp
Veoneer Nissin Brake Systems Japan Co Ltd
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, Nissin Kogyo Co Ltd, Mitsubishi Motors Corp, Veoneer Nissin Brake Systems Japan Co Ltd, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2017071358A priority Critical patent/JP6905848B2/ja
Publication of JP2018172035A publication Critical patent/JP2018172035A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6905848B2 publication Critical patent/JP6905848B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Abstract

【課題】 電動ブレーキを備えた車両用ブレーキシステムであって、信頼性の高い車両用ブレーキシステムを提供する。【解決手段】 車両用ブレーキシステム1は、モータ80,81を少なくとも1つ備える電動ブレーキ16a〜16dと、相互に接続されたマスタコントローラ30、第1サブコントローラ40を備える第1、第2の制御装置10,11と、を備える。マスタコントローラ30は、ドライバ61,63を制御可能なドライバ制御部301と、電動ブレーキ16a〜16dの制動力を演算する制動力演算部と、を含む。第1サブコントローラ40は、ドライバ60を制御するドライバ制御部と、電動ブレーキ16a〜16dの制動力を演算する制動力演算部と、を含む。マスタコントローラ30及び第1、第2サブコントローラ40,41には、ブレーキ操作量を検出する第1、第2、第3ストロークセンサ20〜22が接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、電動ブレーキを備えた信頼性の高い車両用ブレーキシステムに関する。
車両用の電動ブレーキシステムとして、1つのストロークシミュレータと1つのメインECUとを電気的に接続するシステムが提案されている(特許文献1)。このシステムでは、メインECUがストロークシミュレータの検出結果すなわちブレーキペダルの操作量と、車輪速センサの検出結果等とから、各電動キャリパで発生させるピストン推力を算出する。各電動キャリパのモータECUは、位置検出器による電動モータの回転位置に対応する実際のピストン位置と、電動モータの電流値と、推力センサによる実際のピストン推力とに基づいて電動モータを制御することで、ピストン推力が目標推力となるように制御を行っている。
特開2008−132906号公報
本発明は、電動ブレーキを備えた車両用ブレーキシステムであって、信頼性の高い車両用ブレーキシステムを提供することを目的とする。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る車両用ブレーキシステムは、
摩擦パッドをロータ側に押圧するための電動アクチュエータを少なくとも1つ備える電動ブレーキと、前記電動アクチュエータを駆動するドライバと、相互に接続された複数のコントローラを備える制御装置と、を備える車両用ブレーキシステムにおいて、
前記複数のコントローラは、少なくとも1つのマスタコントローラと、複数のサブコントローラと、を含み、
前記マスタコントローラは、前記ドライバを制御するドライバ制御部と、前記電動ブレーキの制動力を演算する制動力演算部と、車両の挙動を制御する挙動制御部と、を含み、
前記サブコントローラは、前記ドライバを制御するドライバ制御部と、前記電動ブレーキの制動力を演算する制動力演算部と、を含み、
前記マスタコントローラ及び前記サブコントローラには、ブレーキ操作量を検出するセンサが接続されることを特徴とする。
本適用例に係る車両用ブレーキシステムによれば、マスタコントローラ及び複数のサブコントローラがセンサの検出結果に基づいてそれぞれ制動力を演算することで、当該システムの冗長化を図ることができる。
[適用例2]
上記適用例に係る車両用ブレーキシステムにおいて、
前記センサは、前記マスタコントローラに接続される第1センサと、前記サブコントロ
ーラに接続される第2センサと、を含むことができる。
本適用例に係る車両用ブレーキシステムによれば、マスタコントローラに接続される第1センサとは異なる第2センサをサブコントローラに接続することで、センサの冗長化を図ることができる。
[適用例3]
上記適用例に係る車両用ブレーキシステムにおいて、
前記制御装置は、第1の制御装置と第2の制御装置とを含み、
前記第1の制御装置は、前記マスタコントローラ及び前輪用の前記電動ブレーキの前記ドライバを制御する前輪用の前記サブコントローラを備え、
前記第2の制御装置は、後輪用の前記電動ブレーキの前記ドライバを制御する後輪用の前記サブコントローラを備え、
前記第2センサは、前記前輪用の前記サブコントローラに接続される前記第2センサと、前記後輪用の前記サブコントローラに接続される前記第2センサと、を含むことができる。
本適用例に係る車両用ブレーキシステムによれば、前輪用のサブコントローラに接続される第2センサと後輪用のサブコントローラに接続される第2センサとを含むことで、当該システムの冗長化を図ることができる。
本実施形態に係る車両用ブレーキシステムを示す全体構成図である。 本実施形態に係る車両用ブレーキシステムのマスタコントローラ、第1、第2サブコントローラ及びスレーブコントローラを示すブロック図である。 変形例1に係る車両用ブレーキシステムを示す全体構成図である。 変形例1に係る車両用ブレーキシステムのマスタコントローラ及び第1〜第3サブコントローラを示すブロック図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。この説明に用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
本実施形態に係る車両用ブレーキシステムは、摩擦パッドをロータ側に押圧するための電動アクチュエータを少なくとも1つ備える電動ブレーキと、前記電動アクチュエータを駆動するドライバと、相互に接続された複数のコントローラを備える制御装置と、を備える車両用ブレーキシステムにおいて、前記複数のコントローラは、少なくとも1つのマスタコントローラと、複数のサブコントローラと、を含み、前記マスタコントローラは、前記ドライバを制御するドライバ制御部と、前記電動ブレーキの制動力を演算する制動力演算部と、車両の挙動を制御する挙動制御部と、を含み、前記サブコントローラは、前記ドライバを制御するドライバ制御部と、前記電動ブレーキの制動力を演算する制動力演算部と、を含み、前記マスタコントローラ及び前記サブコントローラには、ブレーキ操作量を検出するセンサが接続されることを特徴とする。
1.車両用ブレーキシステム
図1及び図2を用いて本実施形態に係る車両用ブレーキシステム1について詳細に説明する。図1は本実施形態に係る車両用ブレーキシステム1を示す全体構成図であり、図2は本実施形態に係る車両用ブレーキシステム1のマスタコントローラ30、第1、第2サ
ブコントローラ40,41及びスレーブコントローラ50を示すブロック図である。
図1に示すように、車両用ブレーキシステム1は、図示しない摩擦パッドを図示しないロータ側に押圧するための電動アクチュエータであるモータ80〜85を少なくとも1つ備える電動ブレーキ16a〜16dと、モータ80〜85を駆動するドライバ60〜65と、相互に接続された複数のコントローラを備える制御装置(10,11)と、を備える。複数のコントローラは、少なくとも1つのマスタコントローラ30と、複数のサブコントローラと、を含む。本実施形態では、複数のコントローラとして、マスタコントローラ30、第1サブコントローラ40、第2サブコントローラ41、スレーブコントローラ50を備える。
図示しないロータは、4輪車である車両VBの各車輪Wa〜Wdに設けられて車輪Wa〜Wdと一体に回転する。なお、車両VBは4輪車に限られない。また、1つの電動ブレーキに対して複数のモータを備えていてもよいし、1つの車輪に複数の電動ブレーキを備えていてもよい。
1−1.電動ブレーキ
前輪左側(FL)の車輪Waに設けられる電動ブレーキ16aは、ブレーキキャリパ5aと、ブレーキキャリパ5aに減速機4aを介して固定されたモータ80,81と、モータ80,81によって図示しない摩擦パッドに加えられる荷重を検出する荷重センサ6aと、を備える。モータ80は、自身のステータに対する回転軸の相対位置を検出する回転角センサ90を備える。モータ81は、モータ80と同軸であるため回転角センサは不要である。荷重センサ6aの検出信号は、第1サブコントローラ40に入力され、回転角センサ90の検出信号は、ドライバ60,61に入力される。
前輪右側(FR)の車輪Wbに設けられる電動ブレーキ16bは、ブレーキキャリパ5bと、ブレーキキャリパ5bに減速機4bを介して固定されたモータ82,83と、モータ82,83によって図示しない摩擦パッドに加えられる荷重を検出する荷重センサ6bと、を備える。モータ82は、自身のステータに対する回転軸の相対位置を検出する回転角センサ92を備える。モータ83は、モータ82と同軸であるため回転角センサは不要である。荷重センサ6bの検出信号は、スレーブコントローラ50に入力され、回転角センサ92の検出信号は、ドライバ62,63に入力される。
後輪左側(RL)の車輪Wcに設けられる電動ブレーキ16cは、ブレーキキャリパ5cと、ブレーキキャリパ5cに減速機4cを介して固定されたモータ84と、モータ84によって図示しない摩擦パッドに加えられる荷重を検出する荷重センサ6cと、を備える。モータ84は、自身のステータに対する回転軸の相対位置を検出する回転角センサ94を備える。荷重センサ6cの検出信号は、第2サブコントローラ41に入力され、回転角センサ94の検出信号は、ドライバ64に入力される。
後輪右側(RR)の車輪Wdに設けられる電動ブレーキ16dは、ブレーキキャリパ5dと、ブレーキキャリパ5dに減速機4dを介して固定されたモータ85と、モータ85によって図示しない摩擦パッドに加えられる荷重を検出する荷重センサ6dと、を備える。モータ85は、自身のステータに対する回転軸の相対位置を検出する回転角センサ95を備える。荷重センサ6dの検出信号は、第2サブコントローラ41に入力され、回転角センサ95の検出信号は、ドライバ65に入力される。
ブレーキキャリパ5a〜5dは、略C字型に形成されて図示しないロータを跨いで反対側へ延びる爪部が一体的に設けられている。
減速機4a〜4dは、ブレーキキャリパ5a〜5dに固定されて、モータ80〜85の回転によって発生したトルクをブレーキキャリパ5a〜5dに内蔵された図示しない直動機構に伝える。
直動機構は、電動ブレーキにおいて公知の機構を採用することができる。直動機構は、モータ80〜85の回転を減速機4a〜4dを介して摩擦パッドの直線運動に変換する。直動機構は、摩擦パッドをロータに押し付けて車輪Wa〜Wdの回転を抑制する。
モータ80〜85は、公知の電動モータを採用することができ、例えばブラシレスDCモータである。モータ80〜85の駆動により、減速機4a〜4d及び直動機構を介して摩擦パッドを移動させる。電動アクチュエータとしてモータを採用した例について説明するが、これに限らず、他の公知のアクチュエータを採用してもよい。
1−2.入力装置
車両用ブレーキシステム1は、入力装置であるブレーキペダル2と、ブレーキペダル2に接続されたストロークシミュレータ3と、を含む。
車両用ブレーキシステム1は、ブレーキ操作量を検出するセンサ(20〜22)を含む。ブレーキ操作量とは、運転者によるブレーキの操作量であり、本実施形態ではブレーキペダル2の操作量である。
マスタコントローラ30及び第1、第2サブコントローラ40,41には、ブレーキ操作量を検出するセンサ(20〜22)が接続される。マスタコントローラ30及び複数のサブコントローラ(40,41)がセンサ(20〜22)の検出結果に基づいてそれぞれ制動力を演算することで、車両用ブレーキシステム1の冗長化を図ることができる。ここで、センサ(20〜22)とコントローラ(30,40,41)との接続は電気的な接続のことである。
センサ(20〜22)は、マスタコントローラ30に接続される第1センサと、第1、第2サブコントローラ40,41に接続される第2センサと、を含む。マスタコントローラ30に接続する第1センサとは異なる第2センサ(21,22)を有することで、センサ(20〜22)の冗長化を図ることができる。
ブレーキ操作量を検出するセンサ(20〜22)は、第1センサとしての第1ストロークセンサ20と、第2センサとしての第2ストロークセンサ21及び第3ストロークセンサ22と、を含む。
ブレーキペダル2は、運転者のブレーキペダル2の操作量を検出する第2ストロークセンサ21及び第3ストロークセンサ22を備える。第2ストロークセンサ21とブレーキペダル2との固定点と、第3ストロークセンサ22とブレーキペダル2との固定点とは、異なる位置に設けられている。第2センサ(21,22)の冗長性を図るためである。ストロークシミュレータ3は、ブレーキペダル2の操作量を検出する第1ストロークセンサ20を備える。第1センサである第1ストロークセンサ20を第2センサ(21,22)が固定されるブレーキペダル2ではなくストロークシミュレータ3に設けることにより、センサ(20〜22)の冗長性を図ることができる。第2ストロークセンサ21と第3ストロークセンサ22とは、同一の筐体に収容してもよいし、別々の筐体に収容して各筐体を異なる位置に取り付けてもよい。
各ストロークセンサ20〜22は、ブレーキペダル2の操作量の一種である踏込ストローク及び/または踏力に対応した電気的な検出信号を互いに独立して発生させる。第1ス
トロークセンサ20は後述するマスタコントローラ30へ検出信号を送信し、第2ストロークセンサ21は後述する第1サブコントローラ40へ検出信号を送信し、第3ストロークセンサ22は後述する第2サブコントローラ41へ検出信号を送信する。
車両VBは、車両用ブレーキシステム1への入力装置として、車両用ブレーキシステム1以外のシステムに設けられた複数の制御装置(以下「他の制御装置1000」という)を備える。他の制御装置1000は、CAN(Controller Area Network)によって第1の制御装置10のマスタコントローラ30及び第2の制御装置11の第2サブコントローラ41に接続され、相互にブレーキ操作に関する情報を通信する。
1−3.制御装置
制御装置は、第1の制御装置10と第2の制御装置11とを含む。第1の制御装置10は、第2の制御装置11とは独立して車両VBの所定位置に配置される。第1の制御装置10及び第2の制御装置11は、電子制御ユニット(ECU)である。第1の制御装置10及び第2の制御装置11のそれぞれは、合成樹脂製の筐体に収容される。したがって、第1の制御装置10と第2の制御装置11という2つの制御装置によって、冗長化されている。なお、制御装置を2つ用いた例について説明するが、車両VBにおける配置を考慮して1つとしてもよいし、さらに冗長性を高めるために3つ以上としてもよい。
第1の制御装置10と第2の制御装置11との間はCANによって接続され、通信が行われる。CANの通信においては、一方向および双方向の情報の送信が行われる。なお、ECU間の通信は、CANに限定されない。
第1の制御装置10及び第2の制御装置11は、互いに独立した3つのバッテリ100,101,102と電気的に接続される。バッテリ100,101,102は、第1の制御装置10及び第2の制御装置11が備える電子部品に電力を供給する。車両用ブレーキシステム1のバッテリ100,101,102は、車両VBの所定の位置に配置される。
第1の制御装置10は、車輪Wa,Wb(前輪)用の電動ブレーキ16a,16bのドライバ61,63を制御するマスタコントローラ30及び車輪Wa(前輪)用の電動ブレーキ16aのドライバ60を制御する車輪Wa(前輪)用の第1サブコントローラ40を備える。第2の制御装置11は、車輪Wc,Wd(後輪)用の電動ブレーキ16c,16dのドライバ64,65を制御する車輪Wc,Wd(後輪)用の第2サブコントローラ41を備える。第1センサは、車輪Wa,Wb(前輪)用のマスタコントローラ30に接続される第1ストロークセンサ20を含む。第2センサは、車輪Wa(前輪)用の第1サブコントローラ40に接続される第2センサである第2ストロークセンサ21と、車輪Wc,Wd(後輪)用の第2サブコントローラ41に接続される第2センサである第3ストロークセンサ22と、を含む。車輪Wa(前輪)用の第1サブコントローラ40に接続される第2センサと車輪Wc,Wd(後輪)用の第2サブコントローラ41に接続される第2センサとを含むことで、車両用ブレーキシステム1の冗長化を図ることができる。
第1の制御装置10は、マスタコントローラ30及び第1サブコントローラ40を少なくとも1つずつ備え、第2の制御装置11は、少なくとも1つのサブコントローラ(第2サブコントローラ41)を備える。第1の制御装置10がマスタコントローラ30及び第1サブコントローラ40を搭載することにより、第1の制御装置10における冗長化と信頼性が向上する。
また、第1の制御装置10は、さらに車輪Wb(前輪)用の電動ブレーキ16bのドライバ62を制御するスレーブコントローラ50を備える。安価なスレーブコントローラ5
0を用いることで低コスト化を実現できる。なお、スレーブコントローラ50の代わりにサブコントローラを設けることも可能である。
マスタコントローラ30、第1、第2サブコントローラ40,41及びスレーブコントローラ50はそれぞれ、マイクロコンピュータである。
第1の制御装置10は、マスタコントローラ30、第1サブコントローラ41及びスレーブコントローラ50を備える。複数のコントローラを使用することによる冗長化を達成しながらも、比較的高価なマスタコントローラを複数搭載しないので低コスト化を実現できる。マスタコントローラ30は、挙動制御部303(挙動制御部303については後述する)を設けるために高い性能が必要となり、第1、第2サブコントローラ40,41に比べて比較的高価なコントローラとなる。
図1及び図2に示すように、マスタコントローラ30は、ドライバ61,63を制御するドライバ制御部301と、電動ブレーキ16a〜16dの制動力を演算する制動力演算部302と、車両VBの挙動を制御する挙動制御部303と、を含む。
第1サブコントローラ40は、ドライバ60を制御するドライバ制御部400と、電動ブレーキ16a〜16dの制動力を演算する制動力演算部402と、を含む。第2サブコントローラ41は、ドライバ64,65を制御するドライバ制御部410と、電動ブレーキ16a〜16dの制動力を演算する制動力演算部412と、を含む。第1、第2サブコントローラ40,41は、挙動制御部を備えない分、マスタコントローラ30より安価なマイクロコンピュータを採用できるため、低コスト化に貢献する。
スレーブコントローラ50は、制動力演算部を有しておらず、マスタコントローラ30及び第1、第2サブコントローラ40,41の少なくとも1つのコントローラの制動力演算結果に基づいてドライバ62を制御するドライバ制御部500を含む。スレーブコントローラ50は、制動力演算部を有していないため、第1、第2サブコントローラ40,41に比べて比較的安価なマイクロコンピュータを採用することができる。
ドライバ60〜65は、モータ80〜85の駆動を制御する。具体的には、ドライバ60はモータ80の駆動を制御し、ドライバ61はモータ81の駆動を制御し、ドライバ62はモータ82の駆動を制御し、ドライバ63はモータ83の駆動を制御し、ドライバ64はモータ84の駆動を制御し、ドライバ65はモータ85の駆動を制御する。ドライバ60〜65は、モータ80〜85を例えば正弦波駆動方式によって制御する。また、ドライバ60〜65は、正弦波駆動方式に限らず、例えば矩形波の電流で制御してもよい。
ドライバ60〜65は、ドライバ制御部301,400,410,500の指令に応じた電力をモータ80〜85に供給する電源回路及びインバータを備える。
制動力演算部302は、第1ストロークセンサ20に接続され、制動力演算部402は、第2ストロークセンサ21に接続され、制動力演算部412は、第3ストロークセンサ22に接続される。制動力演算部302,402,412は、ブレーキペダル2の操作量に応じた各ストロークセンサ20〜22の検出信号に基づいて制動力(要求値)を算出する。また、制動力演算部302,402,412は、他の制御装置1000からの信号に基づいて制動力(要求値)を算出することができる。
ドライバ制御部301,400,410,500は、制動力演算部302,402,412が算出した制動力(要求値)と、荷重センサ6a〜6dの検出信号とに基づいてドライバ60〜65を制御する。ドライバ60〜65は、ドライバ制御部301,400,4
10,500からの指令に従ってモータ80〜85に駆動用の正弦波電流を供給する。モータ80〜85に供給された電流は、電流センサ70〜75によって検出される。
挙動制御部303は、車両VBの挙動を制御するための信号をドライバ制御部301,400,410,500に出力する。通常のブレーキペダル2の操作に応じた単純な制動以外の挙動であり、例えば、車輪のロックを防ぐ制御であるABS(Antilock Brake System)、車輪Wa〜Wdの空転を抑制する制御であるTCS(Traction Control System)、車両VBの横滑りを抑制する制御である挙動安定化制御である。
マスタコントローラ30及び第1、第2サブコントローラ40,41は、他のコントローラの制動力演算結果を比較して制動力を決定する判定部304,404,414を含む。マスタコントローラ30及び第1、第2サブコントローラ40,41が判定部304,404,414を有することにより、制動力演算結果に応じてコントローラ(30,40,41)を使い分けることにより、車両用ブレーキシステム1の冗長化を実現できる。
判定部304,404,414は、他のコントローラの制動力演算結果を比較して制動力を決定する。他のコントローラとは、判定部304にとっては第1サブコントローラ40及び第2サブコントローラ41であり、判定部404にとってはマスタコントローラ30及び第2サブコントローラ41であり、判定部414にとってはマスタコントローラ30及び第1サブコントローラ40である。例えば、判定部304,404,414は、マスタコントローラ30の制動力演算部302における演算結果と、第1サブコントローラ40の制動力演算部402における演算結果と、第2サブコントローラ41の制動力演算部412における演算結果とを比較し、多数決によっていずれの演算結果を制動力として採用するかを判定する。例えば、制動力演算部402の演算結果だけが他の演算結果と異なれば、制動力演算部302及び制動力演算部412の演算結果に基づいてマスタコントローラ30がドライバ61及びドライバ63を制御する。すなわち、判定部304,404,414により、車両用ブレーキシステム1を冗長化させている。
本実施形態に係る車両用ブレーキシステム1によれば、第1の制御装置10と第2の制御装置11とで前後輪を個別に制御することができ、制御性の向上を図ることができる。
2.変形例1
図3及び図4を用いて変形例1に係る車両用ブレーキシステム1aについて説明する。図3は変形例1に係る車両用ブレーキシステム1aを示す全体構成図であり、図4は変形例1に係る車両用ブレーキシステム1aのマスタコントローラ30及び第1〜第3サブコントローラ40〜42を示すブロック図である。以下の説明において、図1及び図2の車両用ブレーキシステム1と同じ構成については図3及び図4でも同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図3及び図4に示すように、車両用ブレーキシステム1aにおいて、制御装置は、第1の制御装置10と第2の制御装置11とを含む。
第1の制御装置10は、マスタコントローラ30と、少なくとも2つのサブコントローラ(第1サブコントローラ40及び第3サブコントローラ42)と、を備える。すなわち、図1の車両用ブレーキシステム1におけるスレーブコントローラ50の代わりに第3サブコントローラ42を備える。第3サブコントローラ42は、マイクロコンピュータであって、第1サブコントローラ40と同様の構成であるドライバ制御部420、制動力演算部422及び判定部424を備え、電動ブレーキ16bを制御する。ドライバ制御部420がドライバ62を制御する。第2の制御装置11は、少なくとも1つのサブコントロー
ラ(第2サブコントローラ41)を備える。第3ストロークセンサ22は、第2サブコントローラ41及び第3サブコントローラ42へ検出信号を送信する。制動力演算部302は、第1ストロークセンサ20に接続され、制動力演算部402は、第2ストロークセンサ21に接続され、制動力演算部412,422は、第3ストロークセンサ22に接続される。
第1の制御装置10がマスタコントローラ30の他にサブコントローラを少なくとも2つ(第1サブコントローラ40及び第3サブコントローラ42)搭載することにより、第1の制御装置10の冗長化と信頼性が向上する。すなわち、第1の制御装置10において、マスタコントローラ30の判定部304と、第1サブコントローラ40の判定部404と、第3サブコントローラ42の判定部424と、によって多数決によっていずれの演算結果を採用するかを判定することができる。なお、冗長化の観点から、第1の制御装置10が3つ以上のサブコントローラを備えてもよく、また、第2の制御装置11が2つ以上のサブコントローラを備えてもよい。
また、2つ以上のサブコントローラ(第1サブコントローラ40及び第3サブコントローラ42)を備えることによってマスタコントローラ30の負担を軽減できる。第3サブコントローラ42は単独で電動ブレーキ16bを制御できるからである。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法、及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1,1a…車両用ブレーキシステム、2…ブレーキペダル、3…ストロークシミュレータ、4a〜4d…減速機、5a〜5d…ブレーキキャリパ、6a〜6d…荷重センサ、10…第1の制御装置、11…第2の制御装置、16a〜16d…電動ブレーキ、20…第1ストロークセンサ、21…第2ストロークセンサ、22…第3ストロークセンサ、30…マスタコントローラ、301…ドライバ制御部、302…制動力演算部、303…挙動制御部、304…判定部、40…第1サブコントローラ、400…ドライバ制御部、402…制動力演算部、404…判定部、41…第2サブコントローラ、410…ドライバ制御部、412…制動力演算部、414…判定部、42…第3サブコントローラ、420…ドライバ制御部、422…制動力演算部、424…判定部、50…スレーブコントローラ、500…ドライバ制御部、60〜65…ドライバ、70〜75…電流センサ、80〜85…モータ、90,92,94,95…回転角センサ、100〜102…バッテリ、1000…他の制御装置、VB…車両、Wa〜Wd…車輪

Claims (3)

  1. 摩擦パッドをロータ側に押圧するための電動アクチュエータを少なくとも1つ備える電動ブレーキと、前記電動アクチュエータを駆動するドライバと、相互に接続された複数のコントローラを備える制御装置と、を備える車両用ブレーキシステムにおいて、
    前記複数のコントローラは、少なくとも1つのマスタコントローラと、複数のサブコントローラと、を含み、
    前記マスタコントローラは、前記ドライバを制御するドライバ制御部と、前記電動ブレーキの制動力を演算する制動力演算部と、車両の挙動を制御する挙動制御部と、を含み、
    前記サブコントローラは、前記ドライバを制御するドライバ制御部と、前記電動ブレーキの制動力を演算する制動力演算部と、を含み、
    前記マスタコントローラ及び前記サブコントローラには、ブレーキ操作量を検出するセンサが接続されることを特徴とする、車両用ブレーキシステム。
  2. 請求項1において、
    前記センサは、前記マスタコントローラに接続される第1センサと、前記サブコントローラに接続される第2センサと、を含むことを特徴とする、車両用ブレーキシステム。
  3. 請求項2において、
    前記制御装置は、第1の制御装置と第2の制御装置とを含み、
    前記第1の制御装置は、前記マスタコントローラ及び前輪用の前記電動ブレーキの前記ドライバを制御する前輪用の前記サブコントローラを備え、
    前記第2の制御装置は、後輪用の前記電動ブレーキの前記ドライバを制御する後輪用の前記サブコントローラを備え、
    前記第2センサは、前記前輪用の前記サブコントローラに接続される前記第2センサと、前記後輪用の前記サブコントローラに接続される前記第2センサと、を含むことを特徴とする、車両用ブレーキシステム。
JP2017071358A 2017-03-31 2017-03-31 車両用ブレーキシステム Active JP6905848B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017071358A JP6905848B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 車両用ブレーキシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017071358A JP6905848B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 車両用ブレーキシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018172035A true JP2018172035A (ja) 2018-11-08
JP6905848B2 JP6905848B2 (ja) 2021-07-21

Family

ID=64108230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017071358A Active JP6905848B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 車両用ブレーキシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6905848B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3626515A1 (en) 2018-09-14 2020-03-25 TF-Metal Co., Ltd. Brake device for motor vehicle seat
WO2020158585A1 (ja) * 2019-01-29 2020-08-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 ブレーキシステム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001138882A (ja) * 1999-09-02 2001-05-22 Toyota Motor Corp 車両用電気制御システム

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001138882A (ja) * 1999-09-02 2001-05-22 Toyota Motor Corp 車両用電気制御システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3626515A1 (en) 2018-09-14 2020-03-25 TF-Metal Co., Ltd. Brake device for motor vehicle seat
WO2020158585A1 (ja) * 2019-01-29 2020-08-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 ブレーキシステム
JPWO2020158585A1 (ja) * 2019-01-29 2021-09-30 日立Astemo株式会社 ブレーキシステム
JP7269964B2 (ja) 2019-01-29 2023-05-09 日立Astemo株式会社 ブレーキシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6905848B2 (ja) 2021-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018181807A1 (ja) 車両用ブレーキシステム
JP6884206B2 (ja) 車両用ブレーキシステム
JP6893239B2 (ja) 車両用ブレーキシステム
WO2018181805A1 (ja) 車両用ブレーキシステム
JP6905848B2 (ja) 車両用ブレーキシステム
WO2018181806A1 (ja) 車両用ブレーキシステム
JP6893109B2 (ja) 車両用ブレーキシステム
JP6920857B2 (ja) 車両用ブレーキシステム
JP6890453B2 (ja) 車両用ブレーキシステム
JP6902955B2 (ja) 車両用ブレーキシステム
JP6818650B2 (ja) 車両用ブレーキシステム
JP2017043357A (ja) 電動ブレーキシステム
JP6921197B2 (ja) 車両用ブレーキシステム
JP6895036B2 (ja) 車両用ブレーキシステム
JP6895035B2 (ja) 車両用ブレーキシステム
JP2018172034A (ja) 車両用ブレーキシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210128

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210222

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6905848

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250