JP6895035B2 - 車両用ブレーキシステム - Google Patents

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本発明は、電動ブレーキを備えた信頼性の高い車両用ブレーキシステムに関する。
車両用ブレーキシステムの電気制御システムとしては、中央制御装置と各車輪用のモータ制御装置を有するシステムが提案されている(特許文献1)。このシステムでは、それぞれ主マイコンと監視マイコンを備えた中央制御装置とモータ制御装置とを有し、アンチロック制御等を行う中央制御装置1つと、アンチロック制御等を行わないモータ制御装置を各電動ブレーキに対してそれぞれ1つずつ有することで冗長性を確保しているが、多数のマイコンを使用しているため、システム全体として高価なものとなる。
特開2001−138882号公報
本発明は、電動ブレーキを備えた車両用ブレーキシステムであって、低コストで信頼性の高い車両用ブレーキシステムを提供することを目的とする。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る車両用ブレーキシステムは、
摩擦パッドをロータ側に押圧するための電動アクチュエータを少なくとも1つ備える電動ブレーキと、前記電動アクチュエータを駆動するドライバと、相互に接続された複数のコントローラを備える制御装置と、を備える車両用ブレーキシステムにおいて、
両は、4輪車であり、
前記電動ブレーキは、各車輪に備えられ、
前記複数のコントローラは、
左側前輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバと、右側後輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバとを制御する第1のコントローラと、
右側前輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバと、左側後輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバとを制御する第2のコントローラと、を含み、
前記電動ブレーキは、該電動ブレーキが備える1つのブレーキキャリパに対して複数の電動アクチュエータを備え、
前記複数の電動アクチュエータに対応した個別の前記ドライバを備えることを特徴とする。
本適用例に係る車両用ブレーキシステムによれば、左側前輪と右側後輪を制御する第1のコントローラと、右側前輪と左側後輪を制御する第2のコントローラとを備えることで
、既存の液圧ブレーキのX配管と同等の信頼性を有する制御を可能とし、高コスト化を抑えつつ当該システムの冗長化を実現できる。また、本適用例に係る車両用ブレーキシステムによれば、複数の電動アクチュエータとそれに対応した個別のドライバを備えることで、当該システムの冗長性を向上することができ、また、ブレーキ制御のバリエーションを増やすことができる。
[適用例2]
上記適用例に係る車両用ブレーキシステムにおいて、
前記第1のコントローラは、さらに右側前輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバを制御し、
前記第2のコントローラは、さらに左側前輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバを制御することができる。
本適用例に係る車両用ブレーキシステムによれば、他方の前輪のブレーキ制御を考慮しながら制御を行うことができ、制御性の向上を図ることができる。
[適用例4]
上記適用例に係る車両用ブレーキシステムにおいて、
前記複数のコントローラは、左側前輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバと、右側前輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバとを制御する第3のコントローラをさらに含むことができる。
本適用例に係る車両用ブレーキシステムによれば、左側前輪と右側前輪を制御する第3のコントローラをさらに備えることで、当該システムの冗長性を向上することができる。
[適用例5]
上記適用例に係る車両用ブレーキシステムにおいて、
前記制御装置は、第1の制御装置と第2の制御装置とを含み、
前記第1の制御装置は、前記第3のコントローラを備え、
前記第2の制御装置は、前記第1のコントローラ及び前記第2のコントローラを備えることができる。
本適用例に係る車両用ブレーキシステムによれば、第3のコントローラを備える第1の制御装置と、第1及び第2のコントローラを備える第2の制御装置を有することで、当該システムの冗長性を向上することができ、また、車両への搭載性を向上することができる。
[適用例6]
上記適用例に係る車両用ブレーキシステムにおいて、
前記複数の電動アクチュエータに対応した個別の前記ドライバは、前記第1の制御装置と前記第2の制御装置に分けて配置されることができる。
本適用例に係る車両用ブレーキシステムによれば、ドライバを複数の制御装置に分けて配置することで、当該システムの冗長性を向上することができる。
[適用例7]
上記適用例に係る車両用ブレーキシステムにおいて、
前記複数の電動アクチュエータを備える前記電動ブレーキは、前輪に備えられることができる。
本適用例に係る車両用ブレーキシステムによれば、前輪の電動ブレーキの冗長化を実現
でき、信頼性を高めることができる。
本実施形態に係る車両用ブレーキシステムを示す全体構成図である。 本実施形態に係る車両用ブレーキシステムのマスタコントローラ及び第1、第2サブコントローラを示すブロック図である。 変形例に係る車両用ブレーキシステムを示す全体構成図である。 変形例に係る車両用ブレーキシステムのマスタコントローラ及び第1、第2サブコントローラを示すブロック図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。この説明に用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
本実施形態に係る車両用ブレーキシステムは、摩擦パッドをロータ側に押圧するための電動アクチュエータを少なくとも1つ備える電動ブレーキと、前記電動アクチュエータを駆動するドライバと、相互に接続された複数のコントローラを備える制御装置と、を備える車両用ブレーキシステムにおいて、前記車両は、4輪車であり、前記電動ブレーキは、各車輪に備えられ、前記複数のコントローラは、左側前輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバと、右側後輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバとを制御する第1のコントローラと、右側前輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバと、左側後輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバとを制御する第2のコントローラと、を含むことを特徴とする。
1.車両用ブレーキシステム
図1及び図2を用いて本実施形態に係る車両用ブレーキシステム1について詳細に説明する。図1は本実施形態に係る車両用ブレーキシステム1を示す全体構成図であり、図2は本実施形態に係る車両用ブレーキシステム1のマスタコントローラ30及び第1、第2サブコントローラ40,41を示すブロック図である。
図1に示すように、車両用ブレーキシステム1は、図示しない摩擦パッドを図示しないロータ側に押圧するための電動アクチュエータであるモータ80〜85を少なくとも1つ備える電動ブレーキ16a〜16dと、モータ80〜85を駆動するドライバ60〜65と、相互に接続された複数のコントローラ(マスタコントローラ30、第1サブコントローラ40、第2サブコントローラ41)を備える制御装置10と、を備える。図示しないロータは、4輪車である車両VBの各車輪Wa〜Wdに設けられて車輪Wa〜Wdと一体に回転する。なお、1つの電動ブレーキに対して複数のモータを備えていてもよいし、1つの車輪に複数の電動ブレーキを備えていてもよい。
1−1.電動ブレーキ
前輪左側(FL)の車輪Waに設けられる電動ブレーキ16aは、ブレーキキャリパ5aと、ブレーキキャリパ5aに減速機4aを介して固定されたモータ80,81と、モータ80,81によって図示しない摩擦パッドに加えられる荷重を検出する荷重センサ6aと、を備える。モータ80は、自身のステータに対する回転軸の相対位置を検出する回転角センサ90を備える。モータ81は、モータ80と同軸であるため回転角センサは不要である。荷重センサ6aの検出信号は、第1サブコントローラ40に入力され、回転角センサ90の検出信号は、ドライバ60,61を介して第1、第2サブコントローラ40,41、マスタコントローラ30に入力される。
前輪右側(FR)の車輪Wbに設けられる電動ブレーキ16bは、ブレーキキャリパ5bと、ブレーキキャリパ5bに減速機4bを介して固定されたモータ82,83と、モータ82,83によって図示しない摩擦パッドに加えられる荷重を検出する荷重センサ6bと、を備える。モータ82は、自身のステータに対する回転軸の相対位置を検出する回転角センサ92を備える。モータ83は、モータ82と同軸であるため回転角センサは不要である。荷重センサ6bの検出信号は、第2サブコントローラ41に入力され、回転角センサ92の検出信号は、ドライバ62,63を介して第1、第2サブコントローラ40,41、マスタコントローラ30に入力される。
後輪左側(RL)の車輪Wcに設けられる電動ブレーキ16cは、ブレーキキャリパ5cと、ブレーキキャリパ5cに減速機4cを介して固定されたモータ84と、モータ84によって図示しない摩擦パッドに加えられる荷重を検出する荷重センサ6cと、を備える。モータ84は、自身のステータに対する回転軸の相対位置を検出する回転角センサ94を備える。荷重センサ6cの検出信号は、第2サブコントローラ41に入力され、回転角センサ94の検出信号は、ドライバ64を介して第2サブコントローラ41に入力される。
後輪右側(RR)の車輪Wdに設けられる電動ブレーキ16dは、ブレーキキャリパ5dと、ブレーキキャリパ5dに減速機4dを介して固定されたモータ85と、モータ85によって図示しない摩擦パッドに加えられる荷重を検出する荷重センサ6dと、を備える。モータ85は、自身のステータに対する回転軸の相対位置を検出する回転角センサ95を備える。荷重センサ6dの検出信号は、第1サブコントローラ40に入力され、回転角センサ95の検出信号は、ドライバ65を介して第1サブコントローラ40に入力される。
ブレーキキャリパ5a〜5dは、略C字型に形成されて図示しないロータを跨いで反対側へ延びる爪部が一体的に設けられている。
減速機4a〜4dは、ブレーキキャリパ5a〜5dに固定されて、モータ80〜85の回転によって発生したトルクをブレーキキャリパ5a〜5dに内蔵された図示しない直動機構に伝える。
直動機構は、電動ブレーキにおいて公知の機構を採用することができる。直動機構は、モータ80〜85の回転を減速機4a〜4dを介して摩擦パッドの直線運動に変換する。直動機構は、摩擦パッドをロータに押し付けて車輪Wa〜Wdの回転を抑制する。
モータ80〜85は、公知の電動モータを採用することができ、例えばブラシレスDCモータである。モータ80〜85の駆動により、減速機4a〜4d及び直動機構を介して摩擦パッドを移動させる。電動アクチュエータとしてモータを採用した例について説明するが、これに限らず、他の公知のアクチュエータを採用してもよい。
1−2.入力装置
車両用ブレーキシステム1は、入力装置であるブレーキペダル2と、ブレーキペダル2に接続されたストロークシミュレータ3と、を含む。ブレーキペダル2は、運転者のブレーキペダル2の操作量を検出する第2ストロークセンサ21及び第3ストロークセンサ22を備える。ストロークシミュレータ3は、ブレーキペダル2の操作量を検出する第1ストロークセンサ20を備える。
各ストロークセンサ20〜22は、ブレーキペダル2の操作量の一種である踏込ストロ
ーク及び/または踏力に対応した電気的な検出信号を互いに独立して発生させる。第1ストロークセンサ20は後述するマスタコントローラ30へ検出信号を送信し、第2ストロークセンサ21は後述する第1サブコントローラ40へ検出信号を送信し、第3ストロークセンサ22は後述する第2サブコントローラ41へ検出信号を送信する。
車両VBは、車両用ブレーキシステム1への入力装置として、車両用ブレーキシステム1以外のシステムに設けられた複数の制御装置(以下「他の制御装置1000」という)を備える。他の制御装置1000は、CAN(Controller Area Network)によって制御装置10のマスタコントローラ30に接続され、相互にブレーキ操作に関する情報を通信する。
1−3.制御装置
制御装置10は、電子制御ユニット(ECU)であり、合成樹脂製の筐体に収容され、車両VBの所定位置に配置される。制御装置10は、互いに独立した3つのバッテリ100,101,102と電気的に接続される。バッテリ100,101,102は、制御装置10が備える電子部品に電力を供給する。車両用ブレーキシステム1のバッテリ100,101,102は、車両VBの所定の位置に配置される。
制御装置10は、マスタコントローラ30、第1サブコントローラ40及び第2サブコントローラ41を備える。マスタコントローラ30及び第1、第2サブコントローラ40,41はそれぞれ、マイクロコンピュータである。制御装置10が複数のコントローラを搭載することにより、制御装置10における冗長化と信頼性が向上する。また、比較的高価なマスタコントローラを複数搭載しないので低コスト化を実現できる。マスタコントローラ30は、挙動制御部303(挙動制御部303については後述する)を設けるために高い性能が必要となり、第1、第2サブコントローラ40,41に比べて比較的高価なコントローラとなる。
図1及び図2に示すように、マスタコントローラ30(第3のコントローラの一例)は、ドライバ61,63を制御するドライバ制御部301と、電動ブレーキ16a〜16dの制動力を演算する制動力演算部302と、車両VBの挙動を制御する挙動制御部303と、を含む。
第1サブコントローラ40(第1のコントローラの一例)は、ドライバ60,62,65を制御するドライバ制御部400と、電動ブレーキ16a〜16dの制動力を演算する制動力演算部402と、を含む。第2サブコントローラ41(第2のコントローラの一例)は、ドライバ60,62,64を制御するドライバ制御部410と、電動ブレーキ16a〜16dの制動力を演算する制動力演算部412と、を含む。第1、第2サブコントローラ40,41は、挙動制御部を備えない分、マスタコントローラ30より安価なマイクロコンピュータを採用できるため、低コスト化に貢献する。
ドライバ60〜65は、モータ80〜85の駆動を制御する。具体的には、ドライバ60はモータ80の駆動を制御し、ドライバ61はモータ81の駆動を制御し、ドライバ62はモータ82の駆動を制御し、ドライバ63はモータ83の駆動を制御し、ドライバ64はモータ84の駆動を制御し、ドライバ65はモータ85の駆動を制御する。ドライバ60〜65は、モータ80〜85を例えば正弦波駆動方式によって制御する。また、ドライバ60〜65は、正弦波駆動方式に限らず、例えば矩形波の電流で制御してもよい。
ドライバ60〜65は、ドライバ制御部301,400,410の指令に応じた電力をモータ80〜85に供給する電源回路及びインバータを備える。
制動力演算部302,402,412は、ブレーキペダル2の操作量に応じた各ストロークセンサ20〜22の検出信号に基づいて制動力(要求値)を算出する。また、制動力演算部302,402,412は、他の制御装置1000からの信号に基づいて制動力(要求値)を算出することができる。
ドライバ制御部301,400,410は、制動力演算部302,402,412が算出した制動力(要求値)と、各荷重センサ6a〜6dの検出信号と、回転角センサ90,92,94,95の検出信号とに基づいてドライバ60〜65を制御する。ドライバ60〜65は、ドライバ制御部301,400,410からの指令に従ってモータ80〜85に駆動用の正弦波電流を供給する。モータ80〜85に供給された電流は、電流センサ70〜75によって検出される。
挙動制御部303は、車両VBの挙動を制御するための信号をドライバ制御部301,400,410に出力する。通常のブレーキペダル2の操作に応じた単純な制動以外の挙動であり、例えば、車輪Wa〜Wdのロックを防ぐ制御であるABS(Antilock
Brake System)、車輪Wa〜Wdの空転を抑制する制御であるTCS(Traction Control System)、車両VBの横滑りを抑制する制御である挙動安定化制御である。
マスタコントローラ30及び第1、第2サブコントローラ40,41は、他のコントローラの制動力演算結果を比較して制動力を決定する判定部304,404,414を含む。マスタコントローラ30及び第1、第2サブコントローラ40,41が判定部304,404,414を有することにより、制動力演算結果に応じてコントローラ(30,40,41)を使い分けることにより、車両用ブレーキシステム1の冗長化を実現できる。
判定部304,404,414は、他のコントローラの制動力演算結果を比較して制動力を決定する。他のコントローラとは、判定部304にとっては第1サブコントローラ40及び第2サブコントローラ41であり、判定部404にとってはマスタコントローラ30及び第2サブコントローラ41であり、判定部414にとってはマスタコントローラ30及び第1サブコントローラ40である。例えば、判定部304,404,414は、マスタコントローラ30の制動力演算部302における演算結果と、第1サブコントローラ40の制動力演算部402における演算結果と、第2サブコントローラ41の制動力演算部412における演算結果とを比較し、多数決によっていずれの演算結果を制動力として採用するかを判定する。例えば、制動力演算部402の演算結果だけが他の演算結果と異なれば、制動力演算部302及び制動力演算部412の演算結果に基づいてマスタコントローラ30がドライバ61及びドライバ63を制御する。すなわち、判定部304,404,414により、車両用ブレーキシステム1を冗長化させている。
本実施形態に係る車両用ブレーキシステム1では、第1サブコントローラ40のドライバ制御部400は、対角に配置された2つの車輪Wa,Wd(左側前輪、右側後輪)に備えられたモータ80,85のドライバ60,65を制御することができ、第2サブコントローラ41のドライバ制御部410は、対角に配置された2つの車輪Wb,Wc(右側前輪、左側後輪)に備えられたモータ82,84のドライバ62,64を制御することができる。これにより、既存の液圧ブレーキのX配管と同等の制御を行うことができ、高コスト化を抑えつつ車両用ブレーキシステム1の冗長化を実現できる。
また、本実施形態に係る車両用ブレーキシステム1では、第1サブコントローラ40のドライバ制御部400は、車輪Wb(右側前輪)に備えられたモータ82のドライバ62をさらに制御することができ、第2サブコントローラ41のドライバ制御部410は、車輪Wa(左側前輪)に備えられたモータ80のドライバ60をさらに制御することができ
る。これにより、他方の前輪のブレーキ制御を考慮しながら対角に配置された2つの車輪のブレーキ制御を行うことができ、制御性の向上を図ることができる。
また、本実施形態に係る車両用ブレーキシステム1では、車輪Wa(左側前輪)に設けられる電動ブレーキ16aが2つのモータ80,81を備え、車輪Wb(右側前輪)に設けられる電動ブレーキ16bが2つのモータ82,83を備え、2つのモータ80,81に個別に対応したドライバ60,61と、2つのモータ82,83に個別に対応したドライバ62,63とを備え、ドライバ60,62を制御する第1、第2サブコントローラ40,41と、ドライバ61,63を制御するマスタコントローラ30とを備える。これにより、前輪の電動ブレーキのモータと、当該モータを駆動するドライバと、当該ドライバを制御するコントローラそれぞれの冗長化を図ることができ、また、前輪のブレーキ制御のバリエーションを増やすことができる。
2.変形例
図3及び図4を用いて変形例に係る車両用ブレーキシステム1aについて説明する。図3は変形例に係る車両用ブレーキシステム1aを示す全体構成図であり、図4は変形例に係る車両用ブレーキシステム1aのマスタコントローラ30及び第1、第2サブコントローラ40,41を示すブロック図である。以下の説明において、図1及び図2の車両用ブレーキシステム1と同じ構成については図3及び図4でも同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図3及び図4に示すように、車両用ブレーキシステム1aにおいて、制御装置は、第1の制御装置10と第2の制御装置11とを含む。第2の制御装置11は、第1の制御装置10とは独立して車両VBの所定位置に配置される。第1の制御装置10及び第2の制御装置11は、電子制御ユニット(ECU)であり、それぞれ合成樹脂製の筐体に収容される。第1の制御装置10と第2の制御装置11との間はCANによって接続され、通信が行われる。CANの通信においては、一方向および双方向の情報の送信が行われる。なお、ECU間の通信はCANに限定されない。第1の制御装置10及び第2の制御装置11は、互いに独立した3つのバッテリ100,101,102と電気的に接続される。バッテリ100,101,102は、第1の制御装置10及び第2の制御装置11が備える電子部品に電力を供給する。
第1の制御装置10は、マスタコントローラ30と、電動ブレーキ16aのモータ81を駆動するドライバ61と、電動ブレーキ16bのモータ83を駆動するドライバ63と、電流センサ71,73と、を備える。
第2の制御装置11は、第1、第2サブコントローラ40,41と、電動ブレーキ16aのモータ80を駆動するドライバ60と、電動ブレーキ16bのモータ82を駆動するドライバ62と、電動ブレーキ16cのモータ84を駆動するドライバ64と、電動ブレーキ16dのモータ85を駆動するドライバ65と、電流センサ70,72,74,75と、を備える。
本変形例に係る車両用ブレーキシステム1aによれば、マスタコントローラ30を備える第1の制御装置10と、第1、第2サブコントローラ40,41を備える第2の制御装置11を有することで、車両用ブレーキシステム1aの冗長性を向上することができる。また、全てのコントローラを1つの制御装置に搭載する場合に比べて、個々の制御装置を小型化することができ、車両への搭載性を向上することができる。
また、本変形例に係る車両用ブレーキシステム1aによれば、電動ブレーキ16aに備えられた2つのモータ80,81に対応した2つのドライバ60,61を別々の制御装置
(第1の制御装置10、第2の制御装置11)に搭載し、電動ブレーキ16bに備えられた2つのモータ82,83に対応した2つのドライバ62,63を別々の制御装置(第1の制御装置10、第2の制御装置11)に搭載することで、車両用ブレーキシステム1aの冗長性を向上することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法、及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1,1a…車両用ブレーキシステム、2…ブレーキペダル、3…ストロークシミュレータ、4a〜4d…減速機、5a〜5d…ブレーキキャリパ、6a〜6d…荷重センサ、10…第1の制御装置、11…第2の制御装置、16a〜16d…電動ブレーキ、20…第1ストロークセンサ、21…第2ストロークセンサ、22…第3ストロークセンサ、30…マスタコントローラ、301…ドライバ制御部、302…制動力演算部、303…挙動制御部、304…判定部、40…第1サブコントローラ、400…ドライバ制御部、402…制動力演算部、404…判定部、41…第2サブコントローラ、410…ドライバ制御部、412…制動力演算部、414…判定部、60〜65…ドライバ、70〜75…電流センサ、80〜85…モータ、90,92,94,95…回転角センサ、100〜102…バッテリ、1000…他の制御装置、VB…車両、Wa〜Wd…車輪

Claims (6)

  1. 摩擦パッドをロータ側に押圧するための電動アクチュエータを少なくとも1つ備える電動ブレーキと、前記電動アクチュエータを駆動するドライバと、相互に接続された複数のコントローラを備える制御装置と、を備える車両用ブレーキシステムにおいて、
    両は、4輪車であり、
    前記電動ブレーキは、各車輪に備えられ、
    前記複数のコントローラは、
    左側前輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバと、右側後輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバとを制御する第1のコントローラと、
    右側前輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバと、左側後輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバとを制御する第2のコントローラと、を含み、
    前記電動ブレーキは、該電動ブレーキが備える1つのブレーキキャリパに対して複数の電動アクチュエータを備え、
    前記複数の電動アクチュエータに対応した個別の前記ドライバを備えることを特徴とする、車両用ブレーキシステム。
  2. 請求項1において、
    前記第1のコントローラは、さらに右側前輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバを制御し、
    前記第2のコントローラは、さらに左側前輪に備えられた前記電動アクチュエータの前
    記ドライバを制御することを特徴とする、車両用ブレーキシステム。
  3. 請求項1又は2において、
    前記複数のコントローラは、左側前輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバと、右側前輪に備えられた前記電動アクチュエータの前記ドライバとを制御する第3のコントローラをさらに含むことを特徴とする、車両用ブレーキシステム。
  4. 請求項において、
    前記制御装置は、第1の制御装置と第2の制御装置とを含み、
    前記第1の制御装置は、前記第3のコントローラを備え、
    前記第2の制御装置は、前記第1のコントローラ及び前記第2のコントローラを備えることを特徴とする、車両用ブレーキシステム。
  5. 請求項において、
    前記複数の電動アクチュエータに対応した個別の前記ドライバは、前記第1の制御装置と前記第2の制御装置に分けて配置されることを特徴とする、車両用ブレーキシステム。
  6. 請求項乃至のいずれか1項において、
    前記複数の電動アクチュエータを備える前記電動ブレーキは、前輪に備えられることを特徴とする、車両用ブレーキシステム。
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